JP2003075466A - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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JP2003075466A
JP2003075466A JP2001264893A JP2001264893A JP2003075466A JP 2003075466 A JP2003075466 A JP 2003075466A JP 2001264893 A JP2001264893 A JP 2001264893A JP 2001264893 A JP2001264893 A JP 2001264893A JP 2003075466 A JP2003075466 A JP 2003075466A
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electrode plate
acceleration sensor
movable electrode
semiconductor
plate portion
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JP2001264893A
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Hisakazu Miyajima
久和 宮島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0814Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大定格を超過するような加速度が作用した
場合に於いても、安定して動作する半導体加速度センサ
を提供すること。 【解決手段】 半導体基板1に、浮遊状態で設けた錘部
21と、一端が錘部21と弾性的に連結され他端が半導
体基板1に支持された架橋部24と、錘部21の側壁に
突設された可動電極プレート部22を有すると共に、可
動電極プレート部22と容量結合するように対向し半導
体基板1に片持ち支持された固定電極プレート部23
a、23bと、を具備し、作用した加速度によって可動
電極プレート部22と固定電極プレート部23a、23
bに生じる距離変化を電気量に変換して加速度を検出す
る半導体加速度センサである。可動電極プレート部22
又は固定電極プレート部23a、23bの少なくとも一
方に吸着防止部25が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体加速度セン
サに関し、特に、静電容量型の半導体加速度センサ及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、加速度を検出するために用い
られる半導体加速度センサとしては、ピエゾ抵抗型、静
電容量型等が提案されている。この種の半導体加速度セ
ンサは、半導体基板に可動部と固定部とを有する構造と
しており、加速度が入力した際に、可動部と固定部との
間に微小な変位が生じるように形成されている。この微
小な変位を、可動部と固定部との間に形成された検知手
段、例えば、ピエゾ抵抗やコンデンサ等で電気的に検知
することにより加速度を検出することができる。
【0003】このような半導体加速度センサのうち、例
えば、図5に示すような静電容量型の半導体加速度セン
サは、半導体基板100に錘部101が浮遊状態で設け
られており、錘部101には、加速度が作用した際の錘
部101の変位方向に対して平行な面から櫛歯状の可動
電極プレート部102が突設されている。さらに、錘部
101の変位方向に対して直交する面には半導体基板1
00にアンカー部103aでもって支持された架橋部1
04が錘部101と弾性的に連結されている。また、可
動電極プレート部102と容量結合するよう間隔をおい
て対向するように、櫛歯状の固定電極プレート部105
a、105bがアンカー部103bを介して半導体基板
100に片持ち支持されている。
【0004】上記構成の半導体加速度センサによれば、
半導体加速度センサに加速度が作用すると、錘部101
は加速度の作用方向とは相対的に反対方向に変位する。
この場合、可動電極プレート部102と固定電極プレー
ト部105a、105bとの距離のうち一方が増加し他
方が減少するので、その距離変化に応じた静電容量変化
を差動検出することにより加速度を検出することができ
る。
【0005】ところで、上記のような半導体加速度セン
サにおいて、可動電極プレート部102と固定電極プレ
ート部105a、105bとの間隔は、加速度の検出感
度と反比例の関係にあるため、許容される範囲で狭くす
ることが求められる。一方、加速度検出の定格範囲内に
おいては、可動電極プレート部102と固定電極プレー
ト部105a、105bは接触しないよう十分広い間隔
に形成しなければならず、これら二つの条件を満足する
ように半導体加速度センサは最適設計されている。さら
に、このように設計された半導体加速度センサに対して
求められる性能は、過大入力に対する衝撃耐性である。
実際、加速度検出の最大定格に対して1000倍を越え
る加速度を受けても破壊しないことが求められる場合も
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、半導体加
速度センサが最大定格を超過するような加速度を受けた
場合、可動電極プレート部102と固定電極プレート部
105a、105bとが瞬間的に接触することが避けら
れず、この接触があると静電気力により可動電極プレー
ト部102と固定電極プレート部105a、105bと
が吸着してしまうという現象が生じる。
【0007】このような現象を防止するものとして、図
6に示す、特開2000−206142で提案されてい
る半導体加速度センサは、重錘部201と可動電極20
2よりなる可動部200の変位方向には、半導体基板
(図示せず)にアンカー部203a、203bを介して
固定されたストッパ部204a、204bを、容量結合
された可動電極202と固定電極205との間隔よりも
狭い間隔を持って可動部200に対向して設けている。
さらに、ストッパ部204a、204bの可動部200
と対向する面に、この面から可動部200に向かって突
出する突起部206a、206bを設けることにより、
最大定格を超過するような加速度が作用した場合に、可
動電極202と固定電極205が当接することによって
生じる両電極202、205の吸着の防止を図るもので
ある。
【0008】これにより、可動電極202と固定電極2
05の吸着がかなりの程度防止できたのであるが、この
ものの場合、ストッパ部204a、204bは、可動部
200に複数ある可動電極202のうち端部にあるもの
にのみ対向して設けられている。そのため、半導体加速
度センサに過大な加速度が作用すると、可動電極202
とストッパ部204a、204bとが当接した後で、可
動電極202が撓んでしまい、すべての可動電極202
と固定電極205に対して吸着防止を図ることが困難で
ある。また、このものにおいて、すべての可動電極20
2と固定電極205に吸着防止を図るためには、ストッ
パ部204a、204bは可動電極202や固定電極2
05を跨ぐように配設しなければならず、配線構造が複
雑になってしまう。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、最大定格を超過するよ
うな加速度が作用した場合に於いても、安定して動作す
る半導体加速度センサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明の半導体加速度センサは、半導
体基板に、浮遊状態で設けられて作用する加速度に応じ
て前記半導体基板と相対的に変位する錘部と、一端が前
記錘部と弾性的に連結され他端が前記半導体基板に支持
された架橋部と、前記錘部の側壁に突設された可動電極
プレート部と、前記可動電極プレート部と容量結合する
ように間隔をおいて対向し前記半導体基板に片持ち支持
された固定電極プレート部と、を具備し、作用した加速
度によって前記可動電極プレート部と前記固定電極プレ
ートに生じる距離変化を電気量に変換して加速度を検出
する半導体加速度センサにおいて、前記可動電極プレー
ト部又は前記固定電極プレート部の少なくとも一方に吸
着防止部が形成されていることを特徴としている。
【0011】これにより、最大定格を超過するような加
速度を受けたときの可動電極プレート部と固定電極プレ
ート部との接触は、吸着防止部による微小な面積部分の
みとなり、同時に静電気力も微小となるので、両電極プ
レート部の吸着を防止することができる。
【0012】請求項2に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項1記載の構成において、吸着防止部を、可動
電極プレート部又は固定電極プレート部と同じ材質で形
成したものとしている。これにより、吸着防止部は、可
動電極プレート部又は固定電極プレート部を形成するた
めのマスクパターンの変更のみで各電極プレート部と一
体形成することができるので、電極プレート部の吸着防
止に優れた半導体加速度センサを簡易に形成することが
できる。
【0013】請求項3に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項2記載の構成において、吸着防止部の表面又
は該吸着防止部と相対する部位の表面の少なくとも一方
に絶縁層を形成したものとしている。これにより、半導
体加速度センサが最大定格を超過するような加速度を受
けた際に、可動電極プレート部と固定電極プレート部と
が接触しても、絶縁層により互いに絶縁されているの
で、静電気力による可動電極プレート部と固定電極プレ
ート部との吸着を防止できると共に、電位の異なる部分
が短絡することによる信号処理回路部等の周辺回路の電
気的な破壊や誤動作を防止することができる。
【0014】請求項4に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項3記載の構成において、絶縁層を、熱酸化法
により形成したものとしている。これにより、絶縁層は
半導体プロセスにより形成されるので、絶縁層の膜厚を
均一に形成することができ、可動電極プレート部と固定
電極プレート部との間隔のばらつきが低減されて、加速
度の検出感度を向上させることができる。
【0015】請求項5に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項3記載の構成において、絶縁層を、CVD
(Chemical Vapor Depositio
n)法により形成したものとしている。これにより、絶
縁層は高温の半導体プロセスを経ることなく形成される
ので、絶縁層と可動電極プレート部あるいは絶縁層と固
定電極プレート部との熱応力の差による可動電極プレー
ト部や固定電極プレート部の変形を防止することができ
る。
【0016】請求項6に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項1記載の構成において、吸着防止部を、絶縁
材により形成したものとしている。これにより、吸着防
止部が可動電極プレート部又は固定電極プレート部と同
材質であることによる両電極プレート部間の容量ばらつ
きを低減することができるので、加速度の検出感度を向
上させることができる。
【0017】請求項7に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項6記載の構成において、吸着防止部を、可動
電極プレート部又は固定電極プレート部にシリコン窒化
膜を堆積形成し、所定のパターンでエッチングすること
により形成したものとしている。これにより、堆積させ
たシリコン窒化膜をエッチングする一工程の追加のみで
吸着防止部が形成できるので、電極プレート部の吸着防
止に優れた半導体加速度センサを簡易に形成することが
できる。
【0018】請求項8に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項6又は7記載の構成において、吸着防止部
を、可動電極プレート部又は固定電極プレート部にシリ
コン窒化膜を堆積形成し、所定のパターンでエッチング
した後、エッチバックによるサイドウォール層により形
成したものとしている。これにより、さらに微小な吸着
防止部を形成することができるので、電極プレート部の
吸着防止により優れた半導体加速度センサを簡易に形成
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。 [第1の実施形態]
【0020】図1は、本実施形態に係る半導体加速度セ
ンサを示す平面図であり、図2の(a)は図1のA−A
線に沿った断面図、(b)は図1のB−B線に沿った断
面図である。
【0021】この半導体加速度センサは、半導体基板1
上に設けられた錘部21及び錘部21に一体形成された
可動電極プレート部22並びに固定電極プレート部23
a、23bと、錘部21に弾性的に連結された架橋部2
4、そして可動電極プレート部22と固定電極プレート
部23a、23bに一体形成された吸着防止部25によ
って構成されている。
【0022】錘部21は、半導体基板1上にシリコン酸
化膜層(後に消滅)を介し、厚さ約300μmとして設
けられた多結晶シリコン層2にて形成されており、その
形状は矩形状をしている。
【0023】可動電極プレート部22は、錘部21と同
じ多結晶シリコン層2にて形成されており、錘部21の
可動方向(図1におけるX−X方向)に対して平行な側
面(側方)に櫛歯状に突設して一体形成された矩形梁状
をなしている。また、可動電極プレート部22は、後述
するアンカー部26cを介して、後述する配線抵抗3c
と電気的に接続されている。
【0024】固定電極プレート部23a、23bは、2
種類の長さの電極プレートで構成されており、可動電極
プレート部22同様、多結晶シリコン層2にて形成され
ている。そして、それぞれが可動電極プレート部22の
長辺方向と対向するように櫛歯状に配設されており、そ
の形状は矩形梁状をなしている。また、両電極プレート
部23a、23bは、後述するアンカー部26a、26
bを介して後述する配線抵抗3a、3bと電気的に接続
されており、可動電極プレート部22に対して同一側
(図1において、可動電極プレート部22における上側
又は下側)に配設された固定電極プレート部23a、2
3b同士が、配線抵抗3a、3bによって接続されてい
る。
【0025】架橋部24は、同じく多結晶シリコン層2
にて形成され、錘部21の可動方向に対して直交する方
向の面に連設されている。その形状は、錘部21の可動
方向に対して直交する方向に伸長した矩形枠形状をして
おり、架橋部24の伸長方向と平行な部位は、錘部21
が弾性可動するように薄膜状に形成されている。
【0026】ここで、錘部21、可動電極プレート部2
2、架橋部24及び固定電極プレート部23a、23b
は、半導体基板1と多結晶シリコン層2の間のシリコン
酸化膜層をエッチングにより除去することによって、半
導体基板1から分離浮遊して設けられる。これを、半導
体基板1に突設したアンカー部26a、26b、26c
によって、架橋部24並びに固定電極プレート部23
a、23bを支持することにより、錘部21と可動電極
プレート部22及び固定電極プレート部23a、23b
を浮遊状態で保持している。
【0027】吸着防止部25は、多結晶シリコン層2に
て形成され、可動電極プレート部22及び固定電極プレ
ート部23a、23bの形成の際に、両電極プレート部
22、23a、23bと一体形成されており、対向する
電極プレート部22、23a、23bに対して、異なる
位置で互いに突出するように設けられている。この突設
位置は、両電極プレート部22,23a、23bの先端
近傍であり、その突出量は、半導体加速度センサに作用
する加速度が最大定格を超過したときにのみ可動電極プ
レート部22と固定電極プレート部23a、23bが接
触するように調整されている。
【0028】なお、配線抵抗3a、3b、3cは、半導
体基板1上に設けられた電極4と電気的に接続されてい
る。
【0029】次に、その製造方法について説明する。ま
ず、半導体基板1の表面にシリコン酸化膜(図示せず)
を形成する。次いで、後に架橋部24並びに固定電極プ
レート部23a、23b、23cのアンカー部26a、
26b、26cとなる部位のシリコン酸化膜を除去し、
不純物を拡散して配線抵抗3a、3b、3cを形成した
後、CVD法を用いてシリコン酸化膜の上に多結晶シリ
コン層2を形成する。次いで、多結晶シリコン層2を所
望の錘部21、架橋部24、可動電極プレート部22、
固定電極プレート部23a、23bおよび吸着防止部2
5となるように異方性エッチングしてパターニングした
後、多結晶シリコン層2下部のシリコン酸化膜をエッチ
ング除去する。そして、半導体基板1及び多結晶シリコ
ン層2を熱酸化してシリコン酸化膜よりなる絶縁層5を
半導体基板1及び多結晶シリコン層2上に形成させた
後、配線抵抗3a、3b、3c上の所定の部位の絶縁層
5をエッチングし、電極4を形成して半導体加速度セン
サを完成する。
【0030】以上説明した半導体加速度センサによる
と、最大定格を超過するような加速度が作用した場合、
可動電極プレート部22と固定電極プレート部23a、
23bは、シリコン酸化膜よりなる絶縁層5で被覆され
た吸着防止部25の微小な面積でのみ接触するので、静
電気力も微小となり、可動電極プレート部22と固定電
極プレート部23a、23bの吸着を防止できる。しか
も、絶縁層5により両電極プレート部22、23a、2
3bの短絡による電気的な破壊や誤動作を防止すること
ができる。さらに、吸着防止部25及び絶縁層5共に半
導体プロセスにて形成するので、両電極プレート部2
2、23a、23b間の間隔のばらつきが低減でき、加
速度の検出感度の優れた半導体加速度センサを簡易に形
成することができる。
【0031】なお、多結晶シリコン層2の厚さは、上記
厚さに限定されるものではなく、加速度検出の仕様に応
じて適宜設定する。
【0032】また、吸着防止部25において、対向する
電極プレート部22、23a、23bが加速度検出の定
格範囲内で接触しない位置であれば、その突設位置は特
に限定されるものではない。
【0033】また、可動電極プレート部22又は固定電
極プレート部23a、23bのどちらか一方に形成され
ていれば、吸着防止の効果が得られることは言うまでも
ない。
【0034】また、絶縁層5の形成方法も熱酸化法に限
定されるものではなく、例えばCVD法を用いて形成し
てもよい。 [第2の実施形態]
【0035】図3は、本実施形態に係る半導体加速度セ
ンサを示す平面図であり、図4は、図3のC−C線に沿
った断面図である。
【0036】この実施形態の半導体加速度センサは、吸
着防止部61が第1の実施形態と異なるもので、他の構
成要素は第1の実施形態のものと実質的に同一であるの
で説明を省略する。また、同一部材においては第1の実
施形態と同一の番号を付す。
【0037】本実施形態の吸着防止部61は、シリコン
窒化膜6により形成されており、可動電極プレート部2
2及び固定電極プレート部23a、23bの、対向する
電極プレート部22、23a、23bに対して異なる位
置で互いに突出するように設けられている。突設位置
は、両電極プレート部22,23a、23bの先端近傍
であり、その突出量は、半導体加速度センサに作用する
加速度が最大定格を超過したときにのみ可動電極プレー
ト部22と固定電極プレート部23a、23bが接触す
るように調整されている。
【0038】次に、その製造方法について説明する。ま
ず、半導体基板1の表面にシリコン酸化膜(図示せず)
を形成する。次いで、後に架橋部24並びに固定電極プ
レート部23a、23bのアンカー部26a、26b、
26cとなる部位のシリコン酸化膜を除去し、不純物を
拡散して配線抵抗3a、3b、3cを形成した後、CV
D法を用いてシリコン酸化膜の上に多結晶シリコン層2
を形成する。次いで、多結晶シリコン層2を所望の錘部
21、架橋部24、可動電極プレート部22、固定電極
プレート部23a、23bとなるように異方性エッチン
グしてパターニングする。次いで、CVD法によりシリ
コン窒化膜6を多結晶シリコン層2上に形成し、可動電
極プレート部22並びに固定電極プレート部23a、2
3b先端近傍の、相対する電極プレート部22、23
a、23bと対向する部位のシリコン窒化膜6の一部を
残し、それ以外をエッチング除去して吸着防止部61を
形成する。そして、多結晶シリコン層2下部のシリコン
酸化膜をエッチング除去し、半導体基板1及び多結晶シ
リコン層2を熱酸化してシリコン酸化膜よりなる絶縁層
5を半導体基板1及び多結晶シリコン層2上に形成した
後、配線抵抗3a、3b、3c上の所定の部位の絶縁層
5をエッチングして電極4を形成し半導体加速度センサ
を完成する。
【0039】以上説明した半導体加速度センサによる
と、吸着防止部61はシリコン窒化膜6による絶縁材で
形成されているので、可動電極プレート部22又は固定
電極プレート部23a、23bと同材質の吸着防止部2
5によって生じる両電極プレート部22、23a、23
b間の容量のばらつきを低減することが可能となり、両
電極プレート部22、23a、23bの吸着防止が図れ
ると共に、加速度の検出感度の優れた半導体加速度セン
サを簡易に形成することができる。
【0040】なお、上記吸着防止部61に対してエッチ
バックを施すことにより、さらに吸着防止部61を微小
化することができ、より加速度の検出感度の優れた半導
体加速度センサを簡易に形成することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係る発明の半導体加速度セン
サは、可動電極プレート部又は固定電極プレート部の少
なくとも一方に吸着防止部を形成することにより、最大
定格を超過するような加速度に対しても、可動電極プレ
ート部と固定電極プレート部との接触は、吸着防止部に
よる微小な面積部分のみとなり、同時に静電気力も微小
となるので、可動電極プレート部と固定電極プレート部
の吸着を防止することができる。
【0042】請求項2に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項1の効果に加え、吸着防止部を、可動電極プ
レート部又は固定電極プレート部と同じ材質で形成する
ことにより、両電極プレート部を形成するマスクパター
ンの変更のみで各電極プレート部と一体形成することが
できるので、電極プレート部の吸着防止に優れた半導体
加速度センサを簡易に形成することができる。
【0043】請求項3に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項2の効果に加え、吸着防止部の表面又は該吸
着防止部と相対する部位の表面の少なくとも一方に絶縁
層を形成することにより、可動電極プレート部と固定電
極プレート部とが接触しても、絶縁層により互いに絶縁
されているので、電位の異なる部分が短絡することによ
る信号処理回路部等の周辺回路の電気的な破壊や誤動作
を防止することができる。
【0044】請求項4に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項3の効果に加え、絶縁層を、熱酸化法により
形成することにより、絶縁層の膜厚を均一に形成するこ
とができるので、可動電極プレート部と固定電極プレー
ト部との間隔のばらつきを低減させ、加速度の検出感度
を向上させることができる。
【0045】請求項5に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項3記載の効果に加え、絶縁層を、CVD(C
hemical Vapor Deposition)
法により形成することにより、絶縁層は高温の半導体プ
ロセスを経ることなく形成されるので、絶縁層と可動電
極プレート部或いは絶縁層と固定電極プレート部との熱
応力の差による可動電極プレート部や固定電極プレート
部の変形を防止することができる。
【0046】請求項6に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項1記載の効果に加え、吸着防止部を、絶縁材
により形成することにより、吸着防止部が可動電極プレ
ート部又は固定電極プレート部と同材質であることによ
って生じる両電極プレート部間の容量ばらつきを低減す
ることができるので、加速度の検出感度を向上させるこ
とができる。
【0047】請求項7に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項6記載の効果に加え、吸着防止部を、可動電
極プレート部又は固定電極プレート部にシリコン窒化膜
を堆積形成し、所定のパターンでエッチングすることに
より形成することにより、堆積させたシリコン窒化膜を
エッチングする一工程の追加のみで吸着防止部が形成で
きるので、電極プレート部の吸着防止に優れた半導体加
速度センサを簡易に形成することができる。
【0048】請求項8に係る発明の半導体加速度センサ
は、請求項6又は7記載の効果に加え、吸着防止部を、
可動電極プレート部又は固定電極プレート部にシリコン
窒化膜を堆積形成し、所定のパターンでエッチングした
後、エッチバックによるサイドウォール層により形成す
ることにより、さらに微小な吸着防止部を形成すること
ができるので、電極プレート部の吸着防止により優れた
半導体加速度センサを簡易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る半導体加速度
センサを示す平面図である。
【図2】 同上の半導体加速度センサを示すもので、
(a)は図1のA−A線に沿った断面図、(b)は図1
のB−B線に沿った断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る半導体加速度
センサを示す平面図である。
【図4】 同上の半導体加速度センサを示すもので、図
3のC−C線に沿った断面図である。
【図5】 従来の半導体加速度センサを示す平面図であ
る。
【図6】 従来の半導体加速度センサの可動部及び固定
電極を示す平面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 5 絶縁層 6 シリコン窒化膜 21 錘部 22 可動電極プレート部 23a 固定電極プレート部 23b 固定電極プレート部 24 架橋部 25 吸着防止部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に、浮遊状態で設けられて作
    用する加速度に応じて前記半導体基板と相対的に変位す
    る錘部と、一端が前記錘部と弾性的に連結され他端が前
    記半導体基板に支持された架橋部と、前記錘部の側方に
    突設された可動電極プレート部と、前記可動電極プレー
    ト部と容量結合するように間隔をおいて対向し前記半導
    体基板に片持ち支持された固定電極プレート部と、を具
    備し、作用した加速度によって前記可動電極プレート部
    と前記固定電極プレートに生じる距離変化を電気量に変
    換して加速度を検出する半導体加速度センサにおいて、
    前記可動電極プレート部又は前記固定電極プレート部の
    少なくとも一方に吸着防止部が形成されていることを特
    徴とする半導体加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記吸着防止部は、前記可動電極プレー
    ト部又は前記固定電極プレート部と同じ材質で形成され
    ている請求項1記載の半導体加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記吸着防止部の表面又は該吸着防止部
    と相対する部位の表面の少なくとも一方には絶縁層が形
    成されている請求項2記載の半導体加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層は、熱酸化法により形成され
    てなる請求項3記載の半導体加速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層は、CVD法により形成され
    てなる請求項3記載の半導体加速度センサ。
  6. 【請求項6】 前記吸着防止部は、絶縁材により形成さ
    れている請求項1記載の半導体加速度センサ。
  7. 【請求項7】 前記吸着防止部は、前記可動電極プレー
    ト部又は前記固定電極プレート部にシリコン窒化膜を堆
    積形成し、所定のパターンでエッチングすることにより
    形成されてなる請求項6記載の半導体加速度センサ。
  8. 【請求項8】 前記吸着防止部は、前記可動電極プレー
    ト部又は前記固定電極プレート部にシリコン窒化膜を堆
    積形成し、所定のパターンでエッチングした後、エッチ
    バックによるサイドウォール層により形成されてなる請
    求項6又は7記載の半導体加速度センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007263744A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Matsushita Electric Works Ltd 静電容量式センサ
JP2008180710A (ja) * 2008-01-08 2008-08-07 Denso Corp 加速度センサの製造方法

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