JP2003074845A - 燃料弁制御方法および燃料弁制御装置 - Google Patents
燃料弁制御方法および燃料弁制御装置Info
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Abstract
る燃焼機器等の燃料弁の制御において、より安全な燃料
弁の制御を行うことである。 【解決手段】 炎センサ8の信号により燃料弁6を制御
する方法であって、交流電源22を変圧する変圧器3の
二次側にリレー駆動用電源を生成し、このリレー駆動用
電源により前記燃料弁6を制御することを特徴としてい
る。
Description
ける燃料弁制御方法と燃料弁制御装置に関する。特に、
炎センサの信号に基づいた燃料弁の制御に関する。
ける燃料弁の制御は、炎センサにより開閉するセンサ接
点と、着火トライ用のタイマ回路部により開閉するタイ
マ接点と、燃焼要求に応じてマイクロコンピュータによ
り開閉する制御接点とを組み合せて行っていた。ここに
おいて、前記炎センサの故障により、前記センサ接点の
開閉が正常に行われない状態や前記センサ接点自体の溶
着等が発生することがある。さらに、前記マイクロコン
ピュータの故障により、必要でないときに燃料弁へ開信
号が出力される状態が発生することがある。これらの不
具合により、必ずしも確実に前記燃料弁を制御すること
ができなかった。前記燃料弁の制御においては、前記不
具合のいずれのときも安全に燃料弁の制御を継続する必
要がある。
とする課題は、炎センサとマイクロコンピュータを用い
る燃焼機器等の燃料弁の制御において、より安全な燃料
弁の制御を行うことである。
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、炎センサの信号により燃料弁を制御する方法であっ
て、交流電源を変圧する変圧器の二次側にリレー駆動用
電源を生成し、このリレー駆動用電源により前記燃料弁
を制御することを特徴としている。
サにより開閉するセンサ接点と、このセンサ接点を介し
て交流電源に接続された変圧器と、この変圧器の二次側
に設けたリレー駆動用電源回路部と、このリレー駆動用
電源回路部により駆動する第一リレーと、この第一リレ
ーの出力接点により燃料弁の開閉を制御する燃料弁制御
部とを備えたことを特徴としている。
ついて説明すると、この発明は、炎センサとマイクロコ
ンピュータを用いて制御を行う燃焼機器等の燃料弁の制
御において、好適に実施できる。
る燃焼機器として、ボイラを例として説明する。このボ
イラに備えたバーナが着火トライの後、燃焼を開始す
る。そして、炎センサが正常燃焼時の炎を検出すると、
交流電源を変圧する変圧器の二次側にリレー駆動用電源
が生成され、このリレー駆動用電源により第一リレーを
駆動し、前記燃料弁を開の状態に維持するように制御す
る。
の形態について説明すると、この制御の形態は、つぎの
とおりである。(1)前記炎センサが着火トライの失敗
により炎を検出しないとき、(2)前記炎センサの故障
でこの炎センサが炎有りの信号しか出力しないとき、
(3)前記マイクロコンピュータの故障で,すなわち必
要でないときに前記燃料弁を開けようとする起動信号を
誤って出力したとき、(4)前記炎センサの故障でこの
炎センサが炎有りの信号しか出力しないときおよび前記
マイクロコンピュータの故障が重複したとき、および
(5)前記炎センサの故障でこの炎センサが炎無しの信
号しか出力しないときおよび前記マイクロコンピュータ
の故障が重複したときである。これらのいずれのときも
前記燃料弁を閉の状態とするように制御する。
よび前記マイクロコンピュータの故障のときにおいて、
前記燃料弁を開の状態とすることがないので、燃料弁か
ら燃料の噴霧のおそれがなくなり、より安全な前記燃料
弁の制御を行うことができる。
づいて詳細に説明する。この燃料弁の制御を行う燃焼機
器として、ボイラを例として説明する。前記ボイラの燃
料弁の制御を行う燃料弁制御装置について説明する。ま
ず、燃料弁制御装置の構成について、図1に基づいて詳
細に説明する。図1は、前記ボイラ(図示省略)の燃焼
制御回路(図示省略)の一部を構成する燃料弁制御装置
1の概略回路図である。
開閉するセンサ接点2と、交流電源を変圧する変圧器3
と、この変圧器3の二次側に設けたリレー駆動用電源回
路部4と、このリレー駆動用電源回路部4により駆動す
る第一リレー5と、燃料弁6の開閉を制御する燃料弁制
御部7とにより構成されている。
炎検出回路9の出力接点である。すなわち、炎の存在の
有無に応じて開閉する接点である。ここにおいて、前記
センサ接点2は、切り替えのできる接点,いわゆる電気
回路図上で表記されるC接点の構成である。このセンサ
接点2は、共通端子10(以下、「コモン端子10」と
云う)と、通常は前記コモン端子10を開いている端子
11,いわゆる電気回路図上で表記されるA接点である
端子11(以下、「ノーマルオープン端子11」と云
う)と、通常は前記コモン端子10を閉じている端子1
2,いわゆる電気回路図上で表記されるB接点である端
子12(以下、「ノーマルクローズ端子12」と云う)
とにより構成されている。
開閉する第二リレー13と、この第二リレー13を制御
する第一トランジスタ14により構成されている。前記
第二リレー13の一端(符号省略)は、第一直流電源1
5と接続されている。前記第二リレー13の他端(符号
省略)は、前記第一トランジスタ14のコレクタ端子1
6と接続されている。前記第一トランジスタ14のエミ
ッタ端子17は、接地するアース18と接続されてい
る。
て説明すると、前記炎センサ8は、前記第一トランジス
タ14のベース端子19と接続されている。そして、前
記炎センサ8は、前記燃焼制御装置(図示省略)の一部
を構成しているマイクロコンピュータ20の炎センサ入
力端子21と接続されている。
ており、この交流電源22を変圧する。前記変圧器3の
一次側コイルの一端23は、前記センサ接点2を介し
て、前記交流電源22と接続されている。前記変圧器3
の一次側コイルの他端24は、前記交流電源22と直接
接続されている。
圧器3の二次側に設けられており、前記変圧器3により
変圧された交流電源を直流電源へ変換するように構成さ
れている。すなわち、前記変圧器3の二次側コイルの一
端25は、前記リレー駆動用電源回路部4の入力端子2
6と接続されている。そして、前記入力端子26からの
交流電源は、平滑回路(図示省略)により直流電源とな
る。前記リレー駆動用電源回路部4の直流電源出力端子
27と前記第一リレー5が接続されている。前記変圧器
3の二次側コイルの他端28は、前記リレー駆動用電源
回路部4のマイナス側端子29および前記アース18と
それぞれ接続されている。
前記リレー駆動用電源回路部4と接続されている。前記
第一リレー5は、出力接点30を備えており、この出力
接点30は、前記第一リレー5の駆動により閉じる接
点,いわゆる電気回路図上で表記されるA接点の構成で
ある。前記第一リレー5の他端(符号省略)は、この第
一リレー5を制御する第二トランジスタ31のコレクタ
端子32と接続されている。前記第二トランジスタ31
のエミッタ端子33は、前記アース18と接続されてい
る。前記第二トランジスタのベース端子34は、前記マ
イクロコンピュータ20の制御出力端子35と接続され
ている。
所定の時間のみ閉じるタイマ接点36と、前記センサ接
点2と、前記出力接点30と、電流の逆流を防止する第
一ダイオード37および第二ダイオード38と、前記交
流電源22および前記変圧器3の一次側コイル(符号省
略)とにより構成されている。ここにおいて、前記タイ
マ接点36は、いわゆる電気回路図上で表記されるオフ
ディレータイマ接点の構成である。
前記交流電源22は、回線39を介して前記コモン端子
10および前記タイマ接点36とそれぞれ接続されてい
る。前記ノーマルクローズ端子12は、回線40を介し
て前記第一ダイオード37の第一ダイオードアノード端
子41と接続されている。前記第一ダイオード37の第
一ダイオードカソード端子42は、回線43を介して前
記一次側コイルの一端23と接続されている。前記タイ
マ接点36と前記出力接点30は、回線44を介して直
列に接続されている。そして、前記回線44と前記ノー
マルオープン端子11が接続されている。これにより、
前記タイマ接点36と前記ノーマルオープン端子11お
よび前記コモン端子10は、並列に接続されている。前
記出力接点30は、前記燃料弁6と回線45を介して接
続されている。さらに、前記出力接点30は、前記第二
ダイオード38の第二ダイオードアノード端子46と前
記回線45を介して接続されている。前記第二ダイオー
ド38の第二ダイオードカソード端子47は、前記回線
43を介して前記一次側コイルの一端23と接続されて
いる。前記燃料弁6は、回線48を介して前記交流電源
22および前記一次側コイルの他端24とそれぞれ接続
されている。
するタイマ回路部49について説明する。前記タイマ回
路部49は、着火トライのためのものであり、所定の時
間のみ前記タイマ接点36を作動するように構成されて
いる。前記タイマ回路部49は、時間を計測するタイマ
回路50と前記タイマ接点36を駆動する第三リレー5
1とこの第三リレー51を制御する第三トランジスタ5
2とにより構成されている。前記タイマ回路50は、前
記マイクロコンピュータ20のタイマ出力端子53と接
続されている。前記タイマ回路50は、前記タイマ出力
端子53からの信号を入力するタイマ入力端子54と、
その入力信号に基づいて前記第三トランジスタ52を制
御するタイマ出力端子55とを備えている。前記第三リ
レー51は、前記第三トランジスタ52のコレクタ端子
56と接続されている。前記第三トランジスタ52のエ
ミッタ端子57は、前記アース18と接続されている。
前記第三トランジスタ52のベース端子58は、前記タ
イマ出力端子55と接続されている。
用について説明する。まず、正常燃焼が行われるときの
説明をする。前記ボイラに備えたバーナ(図示省略)が
着火トライを行う。すなわち、前記マイクロコンピュー
タ20から前記タイマ回路50と点火トランス(図示省
略)へ起動信号を出力する。これにより、前記タイマ接
点36は、直ちに閉じる。同時に前記マイクロコンピュ
ータ20から前記第二トランジスタベース端子34へ前
記第一リレー5を駆動する信号を出力する。このとき、
前記センサ接点2が前記ノーマルクローズ端子12側,
すなわち炎が存在していない側であれば、前記交流電源
22の電力が前記第一ダイオード37を介して前記変圧
器3へ供給されるので、前記リレー駆動用電源回路部4
は、前記第一リレー5へ直流電源を供給する。したがっ
て、前記出力接点30は、閉じる。すると、前記制御弁
6へ前記電力を供給するので、前記燃料弁6は開く。そ
して、前記燃料弁6から供給される燃料へ前記点火トラ
ンスにより着火し、前記バーナは燃焼を開始する。
炎を検出すると、前記センサ接点2は、前記ノーマルオ
ープン端子11側に切り替わる。さらに、前記タイマ接
点36は、所定の時間の後、開となる。ここにおいて、
前記タイマ接点36が開となっても、前記センサ接点2
が前記ノーマルオープン端子11側に切り替わっている
ので、前記交流電源22の電力が前記ノーマルオープン
端子11,前記出力接点30,前記第二ダイオード38
を介して前記変圧器3へ供給され、前記リレー駆動用電
源回路部4は、前記第一リレー5へ直流電源を供給す
る。したがって、前記出力接点30の閉じた状態を維持
できる。すなわち、前記変圧器3の二次側にリレー駆動
用電源が生成され、このリレー駆動用電源により前記第
一リレー5を駆動し、前記燃料弁6を開の状態に維持す
るように制御する。これにより、前記バーナの燃焼が継
続される。
御について説明する。まず、前記炎センサ8が着火トラ
イの失敗により炎を検出しないときについて説明する。
前記センサ接点2は、前記ノーマルオープン端子11側
に切り替わらず、前記ノーマルクローズ端子12側のま
まである。さらに、前記タイマ接点36は、所定の時間
の後、開となる。すると、前記センサ接点2が前記ノー
マルクローズ端子12側であるので、前記電力が前記ノ
ーマルクローズ端子12および前記第一ダイオード37
を介して前記変圧器3へ供給され、前記リレー駆動用電
源回路部4は、前記第一リレー5へ直流電源を供給す
る。したがって、前記出力接点30は閉じる。しかし、
前記タイマ接点36が開であるので、前記燃料弁6へ前
記電力を供給せず、前記燃料弁6を閉の状態とするよう
に制御する。これにより、前記バーナの燃焼は不着火と
なり、前記ボイラは停止する。
センサ8が炎有りの信号しか出力しないときについて説
明する。この炎センサ8が炎有りの信号しか出力しない
ときは、前記マイクロコンピュータ20から起動信号を
出力しない。よって、前記第一リレー5は駆動せず、前
記出力接点30が開のままであるので、前記燃料弁6は
閉の状態となる。
センサ8が炎無しの信号しか出力しないときは、前記着
火トライの失敗と同様な制御となり、前記タイマ回路部
49により、前記タイマ接点36を開とし、前記燃料弁
6を閉の状態とするように制御する。
故障で,すなわち必要でないときに前記燃料弁6を開け
ようとする信号を誤って前記第二トランジスタ31へ出
力したときについて説明する。このときは、前記点火ト
ランスが作動しないから前記炎センサ8が炎を検出しな
いので、前記タイマ回路部49により、前記燃料弁6を
閉の状態とするように制御する。
センサ8が炎有りの信号しか出力しないときおよび前記
マイクロコンピュータ20の故障が重複したときについ
て説明する。このときは、前記着火トライの時点で前記
センサ接点2が前記ノーマルオープン側端子11側にあ
るので、前記変圧器3の二次側にリレー駆動用電源を生
成できず、前記第一リレー5を駆動できない。よって、
前記燃料弁6を閉の状態に維持するように制御する。
センサ8が炎無しの信号しか出力しないときおよび前記
マイクロコンピュータ20の故障が重複したときについ
て説明する。このときは、前記着火トライの失敗と同様
な制御となり、前記タイマ回路部49により、前記燃料
弁6を閉の状態とするように制御する。
よる故障のときは、前記炎センサ8の故障のときと同様
であるので、安全に前記燃料弁6の制御を行うことがで
きる。すなわち、前記センサ接点2は、電気回路図上で
のC接点であるので、このC接点が通常閉じている側,
いわゆるB接点側に溶着しているときは、前記炎センサ
8が炎無しの信号しか出力しないときと同等の制御とな
る。一方、前記センサ接点2のC接点が通常開いている
側,いわゆるA接点側に溶着しているときは、前記炎セ
ンサ8が炎有りの信号しか出力しないときと同等の制御
となる。
として、前記第一トランジスタ14が短絡して故障した
ときは、前記センサ接点2がA接点側に溶着していると
きと同等の制御となる。また、前記第一トランジスタ1
4が開放して故障したときは、前記センサ接点2がB接
点側に溶着しているときと同等の制御となる。
前記燃料弁6の制御によれば、前記炎センサ8の故障の
ときおよび前記マイクロコンピュータ20の故障のとき
において、前記燃料弁6を閉じるように制御することが
できる。
コンピュータを用いる燃焼機器等の燃料弁の制御におい
て、より安全な燃料弁の制御を行うことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 炎センサ8の信号により燃料弁6を制御
する方法であって、交流電源22を変圧する変圧器3の
二次側にリレー駆動用電源を生成し、このリレー駆動用
電源により前記燃料弁6を制御することを特徴とする燃
料弁制御方法。 - 【請求項2】 炎センサ8により開閉するセンサ接点2
と、このセンサ接点2を介して交流電源22に接続され
た変圧器3と、この変圧器3の二次側に設けたリレー駆
動用電源回路部4と、このリレー駆動用電源回路部4に
より駆動する第一リレー5と、この第一リレー5の出力
接点30により燃料弁6の開閉を制御する燃料弁制御部
7とを備えたことを特徴とする燃料弁制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001265296A JP3885533B2 (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 燃料弁制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001265296A JP3885533B2 (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 燃料弁制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003074845A true JP2003074845A (ja) | 2003-03-12 |
JP3885533B2 JP3885533B2 (ja) | 2007-02-21 |
Family
ID=19091780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3885533B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111412487A (zh) * | 2020-03-19 | 2020-07-14 | 济南红烛科技有限公司 | 在锅炉发生mft后可以进行燃油泄漏试验的系统及方法 |
-
2001
- 2001-09-03 JP JP2001265296A patent/JP3885533B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111412487A (zh) * | 2020-03-19 | 2020-07-14 | 济南红烛科技有限公司 | 在锅炉发生mft后可以进行燃油泄漏试验的系统及方法 |
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