JP2003074077A - 沈埋函の可撓性継手装置及びその修理方法 - Google Patents

沈埋函の可撓性継手装置及びその修理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に修理または交換することができるよう
にした沈埋函の可撓性継手装置及びその修理方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 対向する一方の函体10Aの端部外周に
沿って外筒3を配置し、この外筒3に止水ブロック4を
突出可能に収納する。また、対向する函体10A、10
Bの端部間に内部止水手段5を配置し、内部止水手段5
を修理または交換するときに、止水ブロック4を他方の
函体10Bに向けて押し出し、止水する。対向する函体
10A、10Bの端部間に浸水している水を排水して可
撓性継手装置2の修理または交換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈埋函の可撓性継
手装置及びその修理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】運河、海峡など、水路下にトンネルを構
築する方法として、沈埋トンネル工法がある。ドライド
ッグと呼ばれる陸上部で製作した複数の沈埋函を、船で
所定の場所まで曳航し、順次水底に沈設して水底で接続
し、1本の長いトンネルを構築する。通常、一つの沈埋
函の長さは80メートルから100メートルと長く、沈
埋函相互の接続部だけで地震などの変位を吸収するの
は、不可能な例が出てきている。このため、一つの沈埋
函の途中にジョイントを設けるケースが出てきており、
これらジョイントによって、地震などの変位を吸収する
ようにしている。従来、シールドトンネルにおいては、
ジョイントとして可撓性セグメントが使用されている。
即ち、図5に示すようにシールドトンネルfの途中に、
トンネルの壁をゴムでつないだ可撓性セグメントaを使
用し、ゴムが変形することによって、地震などの変位を
吸収する。可撓性セグメントaの外側に近い方に1次止
水ゴムbを取り付け、内側に近い方に2次止水ゴムcを
取り付けている。1次止水ゴムbのゴム間隔を短く、2
次止水ゴムcのゴム間隔を長くとり、耐力バーdによっ
てジョイントの開きを拘束し、耐力スリーブeによって
縮み側の変位を拘束するものである。上記のジョイント
構造は、ゴムを利用した止水を主体にしている。このた
め、材料の劣化、あるいは外力による損傷等により機能
を果たさなくなり、修理、交換せざるを得ない場合があ
り、これら1次止水ゴムb、2次止水ゴムcを修理、交
換するには、トンネルの外側の地盤を凍結したり、薬液
注入して地盤改良してから行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このシール
ドトンネルに使用したジョイントを沈埋函に用いるもの
であるが、前記したジョイントを用いたやり方には、以
下のような問題点がある。 <イ>1次止水ゴムが破れたら2次止水ゴムでもたせよ
うという発想のため、通常、1次止水ゴムの交換を行わ
ない。このため、2次止水ゴムが破れた場合には、出水
の危険がある。 <ロ>耐力バーは2次止水ゴムに対して補強の役目を行
っており、1次止水ゴムに較べて2次止水ゴムの方が強
い構造となっている。このように弱い部材が外側に位置
しているため、ジョイントの剛性は2次止水ゴムで設計
され、1次止水ゴムは機能していないといえる。 <ハ>1次止水ゴムが破れた段階で、1次止水ゴムを交
換しようとする場合は、地盤改良後、全ての耐力バーを
含む2次止水ゴムを解体しなければならず、そのばらし
と再組立に多くの時間を要する。 <ニ>上記<ハ>のごとく地盤改良は時間がかかるた
め、急な出水にすぐに対応することができない。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記したような従来の問題点に
鑑みて考えられたもので、簡単に修理または交換するこ
とができるようにした沈埋函の可撓性継手装置及びその
修理方法を提供することを目的とする。また本発明は、
急な出水にすぐに対応することができる沈埋函の可撓性
継手装置及びその修理方法を提供することを目的とす
る。さらに本発明は、交換する場合に限らず、点検補修
時など要求されれば、直ちに何回でも止水することがで
きる沈埋函の可撓性継手装置及びその修理方法を提供す
ることを目的とする。本発明は、上記目的のうち少なく
とも一つを達成するようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明に係る沈埋函の可撓性継手装置は、
函体と函体との間に設けた沈埋函の可撓性継手装置であ
って、対向する一方の函体の端部外周に沿って配置した
内郭と外郭とからなる外筒と、前記外筒に水密状態で収
納され、他方の函体に向けて突出可能に構成した止水ブ
ロックと、前記止水ブロック先端を被覆するシールゴム
と、前記対向する函体の端部間に配置した内部止水手段
と、からなり、前記内部止水手段を修理または交換する
ときに、前記止水ブロックを他方の函体に向けて突出し
て止水するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】また本発明の沈埋函の可撓性継手装置は、
函体と函体との間に設けた沈埋函の可撓性継手装置であ
って、対向する一方の函体の端部外周に沿って水密状態
で配置され、他方の函体に向けて突出可能に構成した止
水プレートと、前記止水プレート先端を被覆するシール
ゴムと、前記止水プレート後端に接続した油圧ジャッキ
と、前記対向する函体の端部間に配置した内部止水手段
と、からなり、前記内部止水手段を修理または交換する
ときに、前記油圧ジャッキにより前記止水プレートを他
方の函体に向けて突出して止水するようにしたことを特
徴とするものである。
【0007】また本発明の沈埋函の可撓性継手装置の内
部止水手段は、対向する函体の端部間に取り付けた1次
止水ゴムと、前記1次止水ゴムの内側に間隔を空けて取
り付けた2次止水ゴムと、前記1次止水ゴムと2次止水
ゴムとの間であって、前記函体の端部間に周方向に間隔
を空けて配置した複数の耐力バーと、前記耐力バーに嵌
合した複数の耐力スリーブと、からなることを特徴とす
るものである。
【0008】また本発明の沈埋函の可撓性継手装置は、
前記外筒内に水を注入する注水手段及び該外筒内の水を
排水する排水手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また本発明の沈埋函の可撓性継手装置は、
対向する前記他方の函体端部に吸引装置を設け、前記止
水ブロックまたは止水プレートの突出時に該吸引装置で
止水ブロックまたは止水プレートを吸引するようにした
ことを特徴とするものである。
【0010】また本発明の沈埋函の可撓性継手装置の修
理方法は、前記した沈埋函の可撓性継手装置を交換する
方法であって、前記止水ブロックまたは前記止水プレー
トを対向する前記他方の函体へ向けて突出し、前記止水
ブロックまたは前記止水プレート先端のシールゴムが他
方の函体端部に圧接することにより止水し、対向する函
体の端部間に浸水している水を排水し、前記内部止水手
段を修理または交換し、前記止水ブロックまたは前記止
水プレートを後退して行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態1】以下図面を参照しながら、本発
明に係る一実施の形態について説明する。
【0012】<イ>全体の構成 沈埋函1の途中に、即ち函体10Aと函体10Bとの間
に可撓性継手装置2を設置する。可撓性継手装置2は、
対向する一方の函体10Aに設けた外筒3と、この外筒
3に収納された止水ブロック4と、これら外筒3と止水
ブロック4の内側であって、対向する函体10相互の間
に設けた内部止水手段5とからなり、止水ブロック4を
他方の函体10Bに向けて突出するようにした構造であ
る。地震等の変位により内部止水手段5が破損したと
き、あるいは長年の使用により内部止水手段5が劣化し
たとき、止水ブロック4を突出して止水してから、内部
止水手段5を修理または交換するものである。
【0013】<ロ>沈埋函 沈埋函1は、RC(鉄筋コンクリート)構造、鋼殻構造
など各種の構造を採用することができる。沈埋函1は、
例えばドライドックなどで製作し、沈埋函1の接合端部
をバルクヘッドで閉鎖する。一つの沈埋函1の長さは8
0メートルから100メートルと長いため、必要に応じ
て沈埋函1を複数の函体10に分割し、函体10Aと函
体10Bとの間に可撓性継手装置2を介在させる。即
ち、対向する函体10の端部にそれぞれ側板12を設
け、これら側板12間に可撓性継手装置2を取り付け
る。可撓性継手装置2を取り付けた函体10Aと函体1
0Bの外側をカバープレート11で覆う。カバープレー
ト11の片側を一方の函体10Aにボルトまたは溶接で
強固に固定し、他方の函体10Bに対しては固定するこ
となく、開放したままにしておく。
【0014】図示していないが、従来と同様に沈埋函1
の接合端部隅部付近に4本の吊ワイヤを取り付け、この
吊ワイヤの先を沈設作業船などに搭載した吊下げ用ウイ
ンチに巻回し、沈埋函1を垂下する。そして沈埋函1に
注水し、吊下げ用ウインチから吊ワイヤを繰り出しなが
ら沈埋函1を降下し、水底で既設沈埋函と接合し、1本
の長いトンネルを構築する。
【0015】<ハ>外筒 外筒3は、外郭31と内郭32とからなる。対向する一
方の函体10Aの端部外周に沿って環形に外郭31を形
成する。外郭31の内側に間隔を空けて同じ形状で内郭
31を形成し、これら外郭31と内郭32とで環形の外
筒3を構成する。外筒3には、後述する止水ブロック4
を収納しており、止水ブロック4が突出できるように、
外筒3の前方端(他方の函体10Bと向き合う側)を開放
する。外筒3の後方端を塞ぎ、ここに注水パイプ33を
貫通して外筒3内に挿通する。この注水パイプ33の途
中に注水バルブ34を取り付け、注水パイプ33の他端
は海水などの水中に開放する。注水バルブ34を開放す
ると、海水などが注水パイプ33から外筒3内へ注水さ
れる。したがって、注水パイプ33及び注水バルブ34
は、外筒3の注水手段を構成する。また、外筒3の後方
端には排水パイプ35を貫通して外筒3内に挿通する。
この排水パイプ35の途中に排水バルブ36を取り付
け、排水パイプ35の他端は海水などの水中に開放す
る。排水バルブ36を開放すると、外筒3内の水が排水
パイプ35、排水バルブ36から外部へ排水される。し
たがって、排水パイプ35及び排水バルブ36は、外筒
3の排水手段を構成する。
【0016】<ニ>止水ブロック 外筒3と同じように止水ブロック4を環形に形成し、こ
の止水ブロック4を外筒3にOリングなどの止水部材4
2を介して水密状態で摺動自在に収納する。即ち、外筒
3と止水ブロック4は、注射器の外筒、内筒方式となっ
ており、これを函体10Aの端部外周に沿って一周した
構成である。止水ブロック4の先端にシールゴム41を
取り付けて覆う。シールゴム41は、止水ブロック4が
突出して、その先端が他方の函体10B端部(側板12)
に突き当たったとき、密着することで止水効果をより大
きくするためのものである。
【0017】<ホ>吸引装置 吸引装置は、ジェットノズル7などで構成する。函体1
0B端部に設けた側板12(止水ブロック4が突き当た
る側)にジェットノズル7を配置する。ジェットノズル
7は、止水ブロック4の当たり面に複数配置しておくの
が好ましい。止水ブロック4を突出して止水する際、ジ
ェットノズル7で吸引することにより、負圧を生じ、止
水ブロック4が強く圧接し、さらに効果的に止水するこ
とができる。また、ジェットノズル7は、止水ブロック
4の当たり面に土砂が噛み込むのを防止する効果もあ
る。
【0018】<ヘ>内部止水手段 内部止水手段5は、対向する函体10の端部に取り付け
た1次止水ゴム51と、この1次止水ゴム51の内側に
間隔を空けて取り付けた2次止水ゴム52と、これら1
次止水ゴム51と2次止水ゴム52との間に設けた複数
の耐力バー53と、さらに各耐力バー53に嵌合した複
数の耐力スリーブ54とからなる。1次止水ゴム51及
び2次止水ゴム52は、耐久性及び水密性にすぐれたゴ
ムからなり、対向する函体10相互の伸縮を効率的に吸
収することができるように断面波形の屈曲を連続して形
成する。1次止水ゴム51を2次止水ゴム52より長く
形成し、2次止水ゴム52の外側に配置する。対向する
函体10端部の側板12間に、1次止水ゴム51の両端
をボルト止めして固定する。短く形成した2次止水ゴム
52はブロック13に取り付け、ブロック13ごと函体
10の端部から取り外すことができる構造とする(図1
参照)。
【0019】1次止水ゴム51と2次止水ゴム52の間
であって、側板12間に周方向に所定の間隔を空けて複
数の耐力バー53を配置する。各耐力バー53は鋼棒な
どで構成し、対向する側版12に対して遊動自在に挿通
され、また抜け落ちることがないように両端にナット5
5などを取り付けている。各耐力バー53に、それぞれ
耐力スリーブ54を嵌合する。耐力バー53は、函体1
0相互が所定の間隔以上離れないように作用し、耐力ス
リーブ54は函体10相互が近づき過ぎないように作用
する。また、耐力バー53及び耐力スリーブ54は、1
次止水ゴム51の補強や変位防止の役目も有する。
【0020】内部止水手段5内の水、即ち、1次止水ゴ
ム51と2次止水ゴム52の間に浸水している水を排水
するための排水パイプ14を配管し、排水パイプ14の
途中にチェックバルブ15を設ける。チェックバルブ1
5を開放することで、内部止水手段5内の水を抜き、止
水ブロック4による止水を確認することができる。
【0021】このように構成した可撓性継手装置2を沈
埋函1の途中に取り付けることによって、地震などによ
り生じる函体10相互の伸縮、せん断、捩れ、角変位な
どを吸収することができるが、万一、内部止水手段5、
特に1次止水ゴム51が劣化または破損した場合は、修
理あるいは交換する必要がある。本発明は、可撓性継手
装置2を簡単に修理あるいは交換するようにしたことが
重要である。
【0022】次に本発明の沈埋函の可撓性継手装置を交
換する方法について説明する。
【0023】<イ>止水ブロックの突出 1次止水ゴム51が破損した場合、海水、地下水など
(以下、水という)が入り込んでくる。なお、1次止水ゴ
ム51が破損しても、2次止水ゴム52が効いているの
で、出水することがなく、トンネルとしての機能を損な
うことはない。注水バルブ34を開け、水を注水パイプ
33から外筒3へ入れる。この水圧によって止水ブロッ
ク4が図1において右方へ押し出されながら突出し、シ
ールゴム41が函体10Bの側板12に圧接し、シール
する。このとき、ジェットノズル7を働かせた場合は、
ジェットノズル7による負圧によって効果的に止水する
とともに止水ブロック4の当たり面に土砂が噛み込むの
を防ぐ。
【0024】<ロ>内部止水手段の取外し 排水パイプ14のチェックバルブ15を開いて、内部止
水手段5(1次止水ゴム51と2次止水ゴム52の間)に
浸水している水を抜く。また、水を抜いたことで、止水
ブロック4による止水が働いていることを確認する。両
側のブロック13とともに2次止水ゴム52を函体10
A、10Bから取り外す。耐力バー53と耐力スリーブ
54を側板12から取り外す。次いで、破損した1次止
水ゴム51を側板12から取り外す。
【0025】<ハ>内部止水手段の組付け 取り外した1次止水ゴム51の代わりに、新しい1次止
水ゴム51を側板12に取り付ける。耐力バー53と耐
力スリーブ54を側板12に組み付ける。2次止水ゴム
52を両側のブロック13とともに函体10端部に取り
付ける。注入バルブ34を閉塞し、排水バルブ36を開
放して外筒3内の水を排水パイプ35を介して排出し、
止水ブロック4を後退する。なお、止水ブロック4の後
退は、耐力バー53及び耐力スリーブ54の組付け前に
行ってもよい。
【0026】本発明では、短い2次止水ゴム52が手前
にあるため、ブロック13ごと交換することが可能であ
り、短時間で交換できる。また地震などの影響で、沈埋
函1に大きなせん断力が作用し、せん断でずれた場合で
も、そのずれが止水ブロック4の幅以内であれば止水す
ることができ、効果を発揮する。水底で、本発明の可撓
性継手装置2を沈埋函1の接合端部に取り付けながら既
設沈埋函と接合するようにしてもよい。また、止水ブロ
ック4でシールすることにより、地盤改良を行った場合
でも、地盤改良の効果が確実で早く、薬液等の使用量が
少なくてすむ。
【0027】
【発明の実施の形態2】外筒3を省略し、油圧ジャッキ
などの駆動手段を用いて、直接、止水プレート8を押し
出す構成としてもよい(図4参照)。止水プレート8は、
止水ブロック4と同じように函体10Aの端部外周に沿
って環形に形成する。この止水プレート8を、側板12
とブロック16との間に止水部材42を介在して水密状
態で摺動可能に設ける。止水プレート8の先端をシール
ゴム41で覆い、後端に油圧ジャッキ9を複数接続す
る。図示していないが、函体10B端部の側板12(止
水プレート8の当たり面)にジェットノズルを配置して
もよい。外部から水を注入する水圧方式でないので、土
砂などが流入する恐れのある条件下でも使用することが
できる。
【0028】
【本発明の効果】本発明の沈埋函の可撓性継手装置及び
その修理方法は、以上説明したようになるから次のよう
な効果を得ることができる。 <イ>函体の端部外周に沿って配置した止水ブロックま
たは止水プレートを突出してシールする構成のため、地
盤改良することなく、簡単に可撓性継手装置を修理、交
換することができ、多くの時間を要することなく、トー
タルコストが安いものとなる。 <ロ>また、簡単に可撓性継手装置を修理、交換するこ
とができるため、急な出水にすぐに対応することができ
る。 <ハ>止水ブロックまたは止水プレートを突出してシー
ルする構成のため、可撓性継手装置を交換する場合に限
らず、点検補修時など要求されれば、直ちに何回でも止
水することができる。 <ニ>1次止水ゴムと2次止水ゴムの間に耐力バーを配
置した構成のため、外力を1次止水ゴムと耐力バーで受
け持ち、1次止水ゴムが破れた場合の止水を短い2次止
水ゴムでもたせるため、合理的な設計ができる。 <ホ>水圧で止水する場合は、配管とバルブを設けるだ
けでよく、コストが安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】止水ブロックを使用する前の可撓性継手装置を
示す説明図。
【図2】止水ブロックを使用した後の可撓性継手装置を
示す説明図。
【図3】可撓性継手部を示す沈埋函の全体図。
【図4】本発明の他の実施例を示す説明図。
【図5】従来の沈埋函の可撓性継手装置を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・沈埋函 10・・函体 2・・・可撓性継手装置 3・・・外筒 31・・外郭 32・・内郭 4・・・止水ブロック 41・・シールゴム 5・・・内部止水手段 51・・1次止水ゴム 52・・2次止水ゴム 53・・耐力バー 54・・耐力スリーブ 7・・・ジェットノズル 8・・・油圧ジャッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村政俊 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2D055 AA09 BB04 EA02 GD02 GD03 LA16 LA18 3J040 AA01 AA11 BA03 FA05 HA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】函体と函体との間に設けた沈埋函の可撓性
    継手装置であって、 対向する一方の函体の端部外周に沿って配置した内郭と
    外郭とからなる外筒と、 前記外筒に水密状態で収納され、他方の函体に向けて突
    出可能に構成した止水ブロックと、 前記止水ブロック先端を被覆するシールゴムと、 前記対向する函体の端部間に配置した内部止水手段と、
    からなり、 前記内部止水手段を修理または交換するときに、前記止
    水ブロックを他方の函体に向けて突出して止水するよう
    にしたことを特徴とする、 沈埋函の可撓性継手装置。
  2. 【請求項2】函体と函体との間に設けた沈埋函の可撓性
    継手装置であって、 対向する一方の函体の端部外周に沿って水密状態で配置
    され、他方の函体に向けて突出可能に構成した止水プレ
    ートと、 前記止水プレート先端を被覆するシールゴムと、 前記止水プレート後端に接続した油圧ジャッキと、 前記対向する函体の端部間に配置した内部止水手段と、
    からなり、 前記内部止水手段を修理または交換するときに、前記油
    圧ジャッキにより前記止水プレートを他方の函体に向け
    て突出して止水するようにしたことを特徴とする、 沈埋函の可撓性継手装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載する沈埋函
    の可撓性継手装置において、 前記内部止水手段は対向する函体の端部間に取り付けた
    1次止水ゴムと、前記1次止水ゴムの内側に間隔を空け
    て取り付けた2次止水ゴムと、前記1次止水ゴムと2次
    止水ゴムとの間であって、前記函体の端部間に周方向に
    間隔を空けて配置した複数の耐力バーと、前記耐力バー
    に嵌合した複数の耐力スリーブと、からなることを特徴
    とする、沈埋函の可撓性継手装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載する沈埋函の可撓性継手装
    置において、 前記外筒内に水を注入する注水手段及び該外筒内の水を
    排水する排水手段を設けたことを特徴とする、沈埋函の
    可撓性継手装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれかに記載す
    る沈埋函の可撓性継手装置において、 対向する前記他方の函体端部に吸引装置を設け、前記止
    水ブロックまたは止水プレートの突出時に該吸引装置で
    止水ブロックまたは止水プレートを吸引するようにした
    ことを特徴とする、沈埋函の可撓性継手装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれかに記載す
    る沈埋函の可撓性継手装置の修理方法であって、 前記止水ブロックまたは前記止水プレートを対向する前
    記他方の函体へ向けて突出し、 前記止水ブロックまたは前記止水プレート先端のシール
    ゴムが他方の函体端部に圧接することにより止水し、 対向する函体の端部間に浸水している水を排水し、 前記内部止水手段を修理または交換し、 前記止水ブロックまたは前記止水プレートを後退して行
    う、 沈埋函の可撓性継手装置の修理方法。
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