JP2003073708A - 粉末充填方法とその装置および複合材料の製造方法 - Google Patents
粉末充填方法とその装置および複合材料の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】より一層の嵩密度の向上を可能とする粉末充填
方法を提供する。 【解決手段】コンテナのキャビティ(12a)に粉末を
投入する投入工程と、投入工程後に該キャビティ内の粉
末上で揺動体(13)を揺動させて該粉末を高充填する
加振工程とを備えることを特徴とする粉末充填方法。キ
ャビティ内で揺動体が揺動(ホッピング)することによ
り、従来以上に嵩密度の向上した粉末充填が可能となっ
た。
方法を提供する。 【解決手段】コンテナのキャビティ(12a)に粉末を
投入する投入工程と、投入工程後に該キャビティ内の粉
末上で揺動体(13)を揺動させて該粉末を高充填する
加振工程とを備えることを特徴とする粉末充填方法。キ
ャビティ内で揺動体が揺動(ホッピング)することによ
り、従来以上に嵩密度の向上した粉末充填が可能となっ
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結体、複合材
料、圧粉成形体、予備焼結体(プリフォーム)等を製作
する場合に有効な粉末充填方法とその装置に関するもの
である。また、その方法または装置を用いた複合材料の
製造方法に関するものである。
料、圧粉成形体、予備焼結体(プリフォーム)等を製作
する場合に有効な粉末充填方法とその装置に関するもの
である。また、その方法または装置を用いた複合材料の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉末成形体等の製造方法は、金属粉末、
セラミックス粉末等の粉末材質を問わず、種々存在す
る。例えば、金属焼結体は、金属粉末の金型への充填、
加圧成形、焼結等の工程を経て製造される。また、圧粉
磁心等を製造する場合、焼結は行われないとしても、金
属粉末の充填、加圧成形が行われる。セラミックス製成
形体の場合、粉末の充填、粘結剤等を用いた成形(さら
には、焼成)が行われる。このような粉末成形体等の製
造方法は、製品の種類に応じて多種多様であるが、通常
は、粉末をキャビティに充填する充填工程がいずれの場
合にも行われる。
セラミックス粉末等の粉末材質を問わず、種々存在す
る。例えば、金属焼結体は、金属粉末の金型への充填、
加圧成形、焼結等の工程を経て製造される。また、圧粉
磁心等を製造する場合、焼結は行われないとしても、金
属粉末の充填、加圧成形が行われる。セラミックス製成
形体の場合、粉末の充填、粘結剤等を用いた成形(さら
には、焼成)が行われる。このような粉末成形体等の製
造方法は、製品の種類に応じて多種多様であるが、通常
は、粉末をキャビティに充填する充填工程がいずれの場
合にも行われる。
【0003】ところで、その充填工程の如何によって、
成形体、焼結体等の寸法や密度等が変化し得る。そこ
で、寸法安定性、高密度化等を図るべく、充填工程にお
ける充填性を高める工夫が種々なさている。
成形体、焼結体等の寸法や密度等が変化し得る。そこ
で、寸法安定性、高密度化等を図るべく、充填工程にお
ける充填性を高める工夫が種々なさている。
【0004】例えば、特開平7−207303号公報や
特開平10−180492号公報には、キャビティに入
れた粉末に振動を加える方法が開示されている。また、
特開平10−296498号公報や特開平5−2797
02号公報には、粉末を数回に分割してキャビティに充
填する方法が開示されている。
特開平10−180492号公報には、キャビティに入
れた粉末に振動を加える方法が開示されている。また、
特開平10−296498号公報や特開平5−2797
02号公報には、粉末を数回に分割してキャビティに充
填する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来方法によって粉末の嵩密度を向上させることができる
としても、その嵩密度や均一性は必ずしも十分なレベル
ではなく、さらなる嵩密度の向上等を可能とする充填方
法が望まれていた。
来方法によって粉末の嵩密度を向上させることができる
としても、その嵩密度や均一性は必ずしも十分なレベル
ではなく、さらなる嵩密度の向上等を可能とする充填方
法が望まれていた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みて為され
たものである。つまり、粉末の充填性をさらに向上させ
ることができる粉末充填方法とその装置を提供すること
を目的とする。
たものである。つまり、粉末の充填性をさらに向上させ
ることができる粉末充填方法とその装置を提供すること
を目的とする。
【0007】また、一例として、その方法または装置を
用いた複合材料の製造方法を提供することを目的とす
る。
用いた複合材料の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】なお、前記の特開平7−207303号公
報には、図4に示すように、重りを容器内の粉末上に載
せ、その容器を振動させて充填する方法が開示されてい
る。しかし、その重りは、容器に入れた上層部の粉末
に、荷重を連続的に加えるものに過ぎない。つまり、粉
末に加える荷重を上下方向でほぼ均一にして、全体的な
嵩密度の向上を図ったものに過ぎない。そして、同公報
の
報には、図4に示すように、重りを容器内の粉末上に載
せ、その容器を振動させて充填する方法が開示されてい
る。しかし、その重りは、容器に入れた上層部の粉末
に、荷重を連続的に加えるものに過ぎない。つまり、粉
末に加える荷重を上下方向でほぼ均一にして、全体的な
嵩密度の向上を図ったものに過ぎない。そして、同公報
の
【0008】、
【0009】段落には、容器内を次第に陥没していく重
りの位置をセンサで測定することにより、粉末充填体積
の管理をその重りを介して行うことが開示されている。
このことからすると、その重りが容器内で上下動等の揺
動をしているとは考えられない。従って、その公報に開
示されている方法または装置は、以下に説明する本発明
と発想、構成を全く異にするものであることを予め断っ
ておく。
りの位置をセンサで測定することにより、粉末充填体積
の管理をその重りを介して行うことが開示されている。
このことからすると、その重りが容器内で上下動等の揺
動をしているとは考えられない。従って、その公報に開
示されている方法または装置は、以下に説明する本発明
と発想、構成を全く異にするものであることを予め断っ
ておく。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、粉末の
入ったキャビティ内で揺動体を揺動させることを思い付
き、本発明を完成させるに至った。 (粉末充填方法)すなわち、本発明の粉末充填方法は、
コンテナのキャビティに粉末を投入する投入工程と、該
投入工程後に該キャビティ内の粉末上で揺動体を揺動さ
せて該粉末を高充填する加振工程とを備えることを特徴
とする。
解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、粉末の
入ったキャビティ内で揺動体を揺動させることを思い付
き、本発明を完成させるに至った。 (粉末充填方法)すなわち、本発明の粉末充填方法は、
コンテナのキャビティに粉末を投入する投入工程と、該
投入工程後に該キャビティ内の粉末上で揺動体を揺動さ
せて該粉末を高充填する加振工程とを備えることを特徴
とする。
【0010】本発明の粉末充填方法は、その加振工程に
より、粉末の投入されたキャビティ内で揺動体を積極的
に揺動させる。ここで「揺動」とは、揺動体の少なくと
も一部(通常は、下部)がキャビティ内で上下動等し
て、粉末の上面または上層部に当接または接触した状態
となったり、逆にそこから離脱して浮上がった状態とな
ったりすることの繰返しをいう。この点が、粉末の上面
に重りを載せて粉末を連続的に加圧するような従来の方
法とは異なる。そして、その加振工程により、従来以上
に粉末の充填性を向上させることができた。もっとも、
そのメカニズムは必ずしも明かではないが、現状では次
のように考えられる。
より、粉末の投入されたキャビティ内で揺動体を積極的
に揺動させる。ここで「揺動」とは、揺動体の少なくと
も一部(通常は、下部)がキャビティ内で上下動等し
て、粉末の上面または上層部に当接または接触した状態
となったり、逆にそこから離脱して浮上がった状態とな
ったりすることの繰返しをいう。この点が、粉末の上面
に重りを載せて粉末を連続的に加圧するような従来の方
法とは異なる。そして、その加振工程により、従来以上
に粉末の充填性を向上させることができた。もっとも、
そのメカニズムは必ずしも明かではないが、現状では次
のように考えられる。
【0011】粉末の入ったキャビティ内で揺動体が揺動
すると、揺動体と粉末(特に、その上層部)との間で、
断続的な当接が起きる。揺動体が粉末に当接すると、揺
動体は粉末に振動や荷重等を与える。一方、揺動体が浮
き上がると、粉末の自由な移動が可能となる。この繰返
しにより粉末の移動が促進され、その構成粒子等は、そ
れぞれが噛合うかのように相互の隙間を埋める位置へ移
動し、より緻密化した充填状態へと移行していくと考え
られる。 (粉末充填装置)本発明は、粉末充填方法に限らず、そ
れを実現するための粉末充填装置としても把握できる。
すると、揺動体と粉末(特に、その上層部)との間で、
断続的な当接が起きる。揺動体が粉末に当接すると、揺
動体は粉末に振動や荷重等を与える。一方、揺動体が浮
き上がると、粉末の自由な移動が可能となる。この繰返
しにより粉末の移動が促進され、その構成粒子等は、そ
れぞれが噛合うかのように相互の隙間を埋める位置へ移
動し、より緻密化した充填状態へと移行していくと考え
られる。 (粉末充填装置)本発明は、粉末充填方法に限らず、そ
れを実現するための粉末充填装置としても把握できる。
【0012】すなわち、本発明は、粉末を投入するキャ
ビティを有するコンテナと、該キャビティ内を揺動可能
な揺動体と、該キャビティ内に投入された粉末上で該揺
動体を揺動させ得る加振機と、を備えることを特徴とす
る粉末充填装置としても良い。 (複合材料の製造方法)さらに、本発明は、その粉末充
填方法またはその装置を用いた複合材料の製造方法とし
ても把握できる。
ビティを有するコンテナと、該キャビティ内を揺動可能
な揺動体と、該キャビティ内に投入された粉末上で該揺
動体を揺動させ得る加振機と、を備えることを特徴とす
る粉末充填装置としても良い。 (複合材料の製造方法)さらに、本発明は、その粉末充
填方法またはその装置を用いた複合材料の製造方法とし
ても把握できる。
【0013】すなわち、本発明は、マトリックス金属中
に補強材が分散している複合材料の製造方法において、
鋳造用金型のキャビティに前記補強材の粉末を投入する
投入工程と、該投入工程後に該キャビティ内の粉末上で
揺動体を揺動させて該粉末を高充填する加振工程と、該
加振工程後に該補強材へ前記マトリックス金属の溶湯を
加圧注湯して含浸させる含浸工程と、を備えることを特
徴とする複合材料の製造方法としても良い。
に補強材が分散している複合材料の製造方法において、
鋳造用金型のキャビティに前記補強材の粉末を投入する
投入工程と、該投入工程後に該キャビティ内の粉末上で
揺動体を揺動させて該粉末を高充填する加振工程と、該
加振工程後に該補強材へ前記マトリックス金属の溶湯を
加圧注湯して含浸させる含浸工程と、を備えることを特
徴とする複合材料の製造方法としても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、実施形態を挙げ、本発明を
より詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態
は、本発明の粉末充填方法のみならず、上述の粉末充填
装置および複合材料の製造方法にも適宜当てはまるもの
である。 (1)加振工程 加振工程は、少なくとも揺動体が揺動(または、跳躍、
ホッピング)することが必要である。例えば、揺動体を
加振源に取付けて直接的に揺動体を揺動させても良い。
もっとも、粉末の嵩密度等を向上させるために、粉末の
投入されているコンテナを併せて振動させると一層効果
的である。コンテナを振動させることにより、粉末の撹
拌がより促進されるからである。そして、コンテナの振
動を介して揺動体を揺動させると、装置も簡素化でき
る。
より詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態
は、本発明の粉末充填方法のみならず、上述の粉末充填
装置および複合材料の製造方法にも適宜当てはまるもの
である。 (1)加振工程 加振工程は、少なくとも揺動体が揺動(または、跳躍、
ホッピング)することが必要である。例えば、揺動体を
加振源に取付けて直接的に揺動体を揺動させても良い。
もっとも、粉末の嵩密度等を向上させるために、粉末の
投入されているコンテナを併せて振動させると一層効果
的である。コンテナを振動させることにより、粉末の撹
拌がより促進されるからである。そして、コンテナの振
動を介して揺動体を揺動させると、装置も簡素化でき
る。
【0015】コンテナを振動させる場合、粉末の撹拌を
より効果的に行い、揺動体を適切に揺動させるには、コ
ンテナを共振させると良い。共振は、コンテナを含む装
置自体の固有振動数に加振源(加振機)の周波数が一致
または近づいたときに起る。この固有振動数が、揺動体
を除いた振動系のものであると、共振状態が継続し易
い。もっとも、揺動体の揺動とコンテナの共振とを持続
させるためには、揺動体の質量、形状、キャビティとの
接触条件等と、加振力等とを適切に決定、選択すること
が必要である。 (2)粉末 使用粉末は、粒子粉末に限らず繊維粉末でも良い。ま
た、金属粉末でも、セラミックス粉末でも、それ以外の
粉末でも良い。もっとも、セラミックス粉末の場合、金
属粉末と異なり、加圧による嵩密度の向上が容易ではな
い。そこで、本発明の粉末充填方法は、粉末がセラミッ
クスを主成分とする粒子粉末または繊維粉末である場
合、その嵩密度の向上に特に有効である。勿論、本発明
を用いた充填後に、粉末(金属、セラミックス)をパン
チ等で加圧する工程を加えても良い。
より効果的に行い、揺動体を適切に揺動させるには、コ
ンテナを共振させると良い。共振は、コンテナを含む装
置自体の固有振動数に加振源(加振機)の周波数が一致
または近づいたときに起る。この固有振動数が、揺動体
を除いた振動系のものであると、共振状態が継続し易
い。もっとも、揺動体の揺動とコンテナの共振とを持続
させるためには、揺動体の質量、形状、キャビティとの
接触条件等と、加振力等とを適切に決定、選択すること
が必要である。 (2)粉末 使用粉末は、粒子粉末に限らず繊維粉末でも良い。ま
た、金属粉末でも、セラミックス粉末でも、それ以外の
粉末でも良い。もっとも、セラミックス粉末の場合、金
属粉末と異なり、加圧による嵩密度の向上が容易ではな
い。そこで、本発明の粉末充填方法は、粉末がセラミッ
クスを主成分とする粒子粉末または繊維粉末である場
合、その嵩密度の向上に特に有効である。勿論、本発明
を用いた充填後に、粉末(金属、セラミックス)をパン
チ等で加圧する工程を加えても良い。
【0016】嵩密度をより向上させるために、粉末の構
成粒子等のサイズが1種のみならず、2種以上であると
より好ましい。すなわち、粒子粉末または繊維粉末が、
サイズの異なる粒子または繊維からなる複合粉末である
と、好適である。サイズの異なる粒子等が組み合わさる
ことで、粒子間等の隙間が相互に埋まり易いからであ
る。
成粒子等のサイズが1種のみならず、2種以上であると
より好ましい。すなわち、粒子粉末または繊維粉末が、
サイズの異なる粒子または繊維からなる複合粉末である
と、好適である。サイズの異なる粒子等が組み合わさる
ことで、粒子間等の隙間が相互に埋まり易いからであ
る。
【0017】例えば、SiCの粒子粉末を例にとると、
平均粒径の大きいSiC粗粒子と平均粒径の小さいSi
C微粒子とで複合粉末を構成すると良い。その場合、S
iC粗粒子のSiC微粒子に対する体積比を1.5〜
4、SiC粗粒子のSiC微粒子に対する平均粒径比を
10〜15とすると、嵩密度を一層向上させ得ることを
本発明者は確認している。より望ましくは、平均粒径比
を11〜14、体積比を2〜3とするとより好適であ
る。SiC粒子の平均粒径を具体的に言うなら、SiC
粗粒子の平均粒径を50〜300μmとし、SiC微粒
子の平均粒径を5〜30μmとすると、好適である。S
iC粗粒子の平均粒径を50〜200μm、75〜15
0μmさらには75〜125μmとすると、より好まし
い。また、SiC微粒子の平均粒径を5〜20μm、5
〜15μmさらには7〜10μmとすると、より好まし
い。ここで、平均粒径とは、ふるい分け試験法、電気抵
抗法(JIS R6002)を用いて測定した粒径の平
均である。
平均粒径の大きいSiC粗粒子と平均粒径の小さいSi
C微粒子とで複合粉末を構成すると良い。その場合、S
iC粗粒子のSiC微粒子に対する体積比を1.5〜
4、SiC粗粒子のSiC微粒子に対する平均粒径比を
10〜15とすると、嵩密度を一層向上させ得ることを
本発明者は確認している。より望ましくは、平均粒径比
を11〜14、体積比を2〜3とするとより好適であ
る。SiC粒子の平均粒径を具体的に言うなら、SiC
粗粒子の平均粒径を50〜300μmとし、SiC微粒
子の平均粒径を5〜30μmとすると、好適である。S
iC粗粒子の平均粒径を50〜200μm、75〜15
0μmさらには75〜125μmとすると、より好まし
い。また、SiC微粒子の平均粒径を5〜20μm、5
〜15μmさらには7〜10μmとすると、より好まし
い。ここで、平均粒径とは、ふるい分け試験法、電気抵
抗法(JIS R6002)を用いて測定した粒径の平
均である。
【0018】なお、複合粉末は、原料を機械的または化
学的に粉砕して生成しても良いし、平均粒径等の異なる
市販の粉末を混合しても良い。 (3)分割充填 キャビティが底の浅い形状であれば、所望量の粉末をキ
ャビティに一度に投入して充填作業を行っても、粉末が
ほぼ均一に分布した嵩密度の高い充填を行うことが可能
である。しかし、キャビティの形状が深くなると、具体
的には、断面積(S)に対する高さ(H)の比(H/
S)が大きくなると、一度に多量の粉末をキャビティに
投入して均一で嵩密度の高い充填を行うことは困難とな
る。なぜなら、キャビティの下部と上部との粉末が均一
に撹拌されず、上下方向で偏った粒径分布等を生じ易い
からである。勿論、加振工程を長時間行えば改善し得る
が、現実的ではない。
学的に粉砕して生成しても良いし、平均粒径等の異なる
市販の粉末を混合しても良い。 (3)分割充填 キャビティが底の浅い形状であれば、所望量の粉末をキ
ャビティに一度に投入して充填作業を行っても、粉末が
ほぼ均一に分布した嵩密度の高い充填を行うことが可能
である。しかし、キャビティの形状が深くなると、具体
的には、断面積(S)に対する高さ(H)の比(H/
S)が大きくなると、一度に多量の粉末をキャビティに
投入して均一で嵩密度の高い充填を行うことは困難とな
る。なぜなら、キャビティの下部と上部との粉末が均一
に撹拌されず、上下方向で偏った粒径分布等を生じ易い
からである。勿論、加振工程を長時間行えば改善し得る
が、現実的ではない。
【0019】そこで、本発明者は、キャビティの形状に
応じて、粉末を適当に分割して充填することを考えた。
つまり、前記投入工程と前記加振工程とを順に複数回繰
返して、粉末をキャビティへ分割充填する方法である。
つまり、一回の投入工程と一回の加振工程で充填する粉
末量は、均一で嵩密度の高い状態を達成できる範囲とす
る。そして、小分けにした投入工程と加振工程とを繰返
すことで、キャビティの形状に拘らず、全体としても均
一で、嵩密度の高い充填が可能となる。なお、分割回数
は、キャビティの形状、生産性等を考慮して適宜決定さ
れる。また、分割した各層の境界面に、層間の連結性を
向上させるための溝等を形成しておいても良い。 (4)電子機器用放熱部材 上記製造方法により得られた複合材料は、電子機器用放
熱部材に用いられるものであると、好適である。この電
子機器用放熱部材は、電子機器の放熱のために、そこか
ら生じた熱を外部に伝達するものである。もっとも、い
わゆるヒートシンクに限られず、例えば、Al合金等の
金属製ヒートシンクとセラミックス基板との間に介在し
て熱伝達を行う熱膨張整合用部材や電子機器の収納ケー
ス等であっても良い。
応じて、粉末を適当に分割して充填することを考えた。
つまり、前記投入工程と前記加振工程とを順に複数回繰
返して、粉末をキャビティへ分割充填する方法である。
つまり、一回の投入工程と一回の加振工程で充填する粉
末量は、均一で嵩密度の高い状態を達成できる範囲とす
る。そして、小分けにした投入工程と加振工程とを繰返
すことで、キャビティの形状に拘らず、全体としても均
一で、嵩密度の高い充填が可能となる。なお、分割回数
は、キャビティの形状、生産性等を考慮して適宜決定さ
れる。また、分割した各層の境界面に、層間の連結性を
向上させるための溝等を形成しておいても良い。 (4)電子機器用放熱部材 上記製造方法により得られた複合材料は、電子機器用放
熱部材に用いられるものであると、好適である。この電
子機器用放熱部材は、電子機器の放熱のために、そこか
ら生じた熱を外部に伝達するものである。もっとも、い
わゆるヒートシンクに限られず、例えば、Al合金等の
金属製ヒートシンクとセラミックス基板との間に介在し
て熱伝達を行う熱膨張整合用部材や電子機器の収納ケー
ス等であっても良い。
【0020】複合材料を放熱部材として使用する場合、
特に、その金属マトリックスがアルミニウム(Al)を
主成分とし、補強材が炭化ケイ素(SiC)を主成分と
したものであると、好適である。
特に、その金属マトリックスがアルミニウム(Al)を
主成分とし、補強材が炭化ケイ素(SiC)を主成分と
したものであると、好適である。
【0021】SiCは、高熱伝導性、低熱膨張性であ
り、半導体チップ等の放熱部材の材質として好ましい。
但し、SiCのみでは、靱性、強度等が十分ではないた
め、熱伝導率に優れるAlをSiC間に介在させること
で、性能、取扱い性に優れた放熱部材が得られる。さら
に、キャビティにSiCの粒子等を直接充填して複合材
料を製作した場合、低熱伝導性、高熱膨張性のバインダ
ー等が不要となるため、より高性能の放熱部材が得られ
る。
り、半導体チップ等の放熱部材の材質として好ましい。
但し、SiCのみでは、靱性、強度等が十分ではないた
め、熱伝導率に優れるAlをSiC間に介在させること
で、性能、取扱い性に優れた放熱部材が得られる。さら
に、キャビティにSiCの粒子等を直接充填して複合材
料を製作した場合、低熱伝導性、高熱膨張性のバインダ
ー等が不要となるため、より高性能の放熱部材が得られ
る。
【0022】なお、含浸工程は、例えば、50〜150
MPa程度に加圧された金属マトリックスの溶湯を用い
て行い得る。いうまでもないが、この含浸工程後に、冷
却、凝固工程、離型工程、加工工程等が適宜為されるこ
とは言うまでもない。 (5)その他 本発明の粉末充填方法およびその装置が対象とするもの
は、粉末成形体、粉末焼結体、粉末焼成体、複合材料等
の何れでも良く、その対象は特に限定されない。キャビ
ティを備えるコンテナは、製品の種類によって、成形
型、鋳型等と呼称しても良い。また、コンテナは金属製
(例えば、金型)に限らずゴム製(例えば、ゴム型)で
も良い。
MPa程度に加圧された金属マトリックスの溶湯を用い
て行い得る。いうまでもないが、この含浸工程後に、冷
却、凝固工程、離型工程、加工工程等が適宜為されるこ
とは言うまでもない。 (5)その他 本発明の粉末充填方法およびその装置が対象とするもの
は、粉末成形体、粉末焼結体、粉末焼成体、複合材料等
の何れでも良く、その対象は特に限定されない。キャビ
ティを備えるコンテナは、製品の種類によって、成形
型、鋳型等と呼称しても良い。また、コンテナは金属製
(例えば、金型)に限らずゴム製(例えば、ゴム型)で
も良い。
【0023】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。 (粉末充填方法とその装置)本発明の実施例に係る粉末
充填装置1の全体概略図を図1に示す。これを用いて、
本実施例では、電子機器用放熱部材板状に使用する複合
材料(Al−SiC)を製造した。
に説明する。 (粉末充填方法とその装置)本発明の実施例に係る粉末
充填装置1の全体概略図を図1に示す。これを用いて、
本実施例では、電子機器用放熱部材板状に使用する複合
材料(Al−SiC)を製造した。
【0024】粉末充填装置1は、鋳造用の金型(コンテ
ナ)10と、加振機20とからなる。
ナ)10と、加振機20とからなる。
【0025】金型10は、平板状の型部材11と、切欠
き凹部を有する板状の型部材12とからなる。複数の型
部材11、12がホルダー14に収納され、積層されて
いる。そして、4(横)×140(縦)×90(高さ)
mmのキャビティ12aが各型部材12に形成されてい
る。キャビティ12aの上方開口には、上下にホッピン
グ可能な板状の揺動体(3.5×139×100mm、
200g)13が挿入されている。
き凹部を有する板状の型部材12とからなる。複数の型
部材11、12がホルダー14に収納され、積層されて
いる。そして、4(横)×140(縦)×90(高さ)
mmのキャビティ12aが各型部材12に形成されてい
る。キャビティ12aの上方開口には、上下にホッピン
グ可能な板状の揺動体(3.5×139×100mm、
200g)13が挿入されている。
【0026】ところで、本実施形態では、5枚の型部材
12と6枚の型部材11とを交互に配置し積層すること
により、5つのキャビティ12aを有する金型10を形
成した。従って、この金型10を用いると、5枚の複合
材料が一度に製造される。但し、本実施形態では、金型
10を捨て型とし、鋳造するたびに新たな金型を用いる
こととした。なお、上記5つのキャビティ12aは、そ
れぞれ順に、後述する図2および図3に示した充填位置
1〜5に対応している。
12と6枚の型部材11とを交互に配置し積層すること
により、5つのキャビティ12aを有する金型10を形
成した。従って、この金型10を用いると、5枚の複合
材料が一度に製造される。但し、本実施形態では、金型
10を捨て型とし、鋳造するたびに新たな金型を用いる
こととした。なお、上記5つのキャビティ12aは、そ
れぞれ順に、後述する図2および図3に示した充填位置
1〜5に対応している。
【0027】加振機20は、4本の脚22に支持された
テーブル21と、そのテーブル21に上下振動可能に配
設された加振台24と、この加振台24の加振源である
加振モータ25とからなる。上記金型10は、ホルダー
14を介して加振台24の上面にボルト15で固定され
ている。本実施形態では、加振モータ25としてエクセ
ン社製KM25−2Pを用いた。また、脚22の中間に
は、エアーマウント23を設けた。エアーマウント23
は、加振モータ25を作動させたときに、加振機20全
体の振動を抑制し、加振台24を効率的に振動をさせる
ようにしたものである。
テーブル21と、そのテーブル21に上下振動可能に配
設された加振台24と、この加振台24の加振源である
加振モータ25とからなる。上記金型10は、ホルダー
14を介して加振台24の上面にボルト15で固定され
ている。本実施形態では、加振モータ25としてエクセ
ン社製KM25−2Pを用いた。また、脚22の中間に
は、エアーマウント23を設けた。エアーマウント23
は、加振モータ25を作動させたときに、加振機20全
体の振動を抑制し、加振台24を効率的に振動をさせる
ようにしたものである。
【0028】使用粉末は、SiC粒子の平均粒径が異な
る2種のSiC粉末(昭和電工社製)を混合したSiC
混合粉末(複合粉末)である。具体的には、平均粒径が
100μmのSiC粗粒子からなるSiC粉末と、平均
粒径が8μmのSiC微粒子からなるSiC粉末とを、
それぞれ体積比で7:3の割合で混合して、SiC混合
粉末を調製した。なお、このSiC混合粉末は、平均粒
径比が12.5、体積比が2.3に相当する。
る2種のSiC粉末(昭和電工社製)を混合したSiC
混合粉末(複合粉末)である。具体的には、平均粒径が
100μmのSiC粗粒子からなるSiC粉末と、平均
粒径が8μmのSiC微粒子からなるSiC粉末とを、
それぞれ体積比で7:3の割合で混合して、SiC混合
粉末を調製した。なお、このSiC混合粉末は、平均粒
径比が12.5、体積比が2.3に相当する。
【0029】この粉末を上記キャビティ12aのそれぞ
れに投入し(投入工程)、上記加振機20を駆動して金
型10を共振させた(加振工程)。粉末のキャビティ1
2aへの投入分割回数は、1回、3回、5回の3パター
ンを試し、嵩密度の相違を調べた。なお、分割充填量
は、各回均等とした。
れに投入し(投入工程)、上記加振機20を駆動して金
型10を共振させた(加振工程)。粉末のキャビティ1
2aへの投入分割回数は、1回、3回、5回の3パター
ンを試し、嵩密度の相違を調べた。なお、分割充填量
は、各回均等とした。
【0030】また、加振工程は、加振周波数60Hzと
して、金型10を共振させて行った。共振しているか否
かは、加振周波数を順に上昇させ、振幅の程度で判断し
た。そして、振幅がほぼ最大となったときを共振と考え
た。このときの加振周波数が、揺動体13を除く振動系
の固有振動数にほぼ一致すると考えられる。この加振工
程は、粉末の投入分割回数にもよるが、本実施形態では
30〜60秒間行った。これらの工程後に得られた充填
粉末の粉末体積率(%)を図2に示す。
して、金型10を共振させて行った。共振しているか否
かは、加振周波数を順に上昇させ、振幅の程度で判断し
た。そして、振幅がほぼ最大となったときを共振と考え
た。このときの加振周波数が、揺動体13を除く振動系
の固有振動数にほぼ一致すると考えられる。この加振工
程は、粉末の投入分割回数にもよるが、本実施形態では
30〜60秒間行った。これらの工程後に得られた充填
粉末の粉末体積率(%)を図2に示す。
【0031】なお、粉末体積率とは、所定体積に占める
粉末の真の体積である。言換えるなら、嵩密度(ρ)を
真密度(ρ0)で除した値(ρ/ρ0)である。これか
ら、分割充填する程、粉末体積率、言換えるなら嵩密度
が上昇していることが分る。また、分割回数が適切であ
ると、充填位置によらず、粉末体積率がほぼ一定(つま
り、均一)となっていることも分った。
粉末の真の体積である。言換えるなら、嵩密度(ρ)を
真密度(ρ0)で除した値(ρ/ρ0)である。これか
ら、分割充填する程、粉末体積率、言換えるなら嵩密度
が上昇していることが分る。また、分割回数が適切であ
ると、充填位置によらず、粉末体積率がほぼ一定(つま
り、均一)となっていることも分った。
【0032】次に、分割充填を5回行った場合におい
て、揺動体13をキャビティ12aに配置したときと、
しなかったときとについて、粉末体積率の変化を調べた
結果を図3に示す。図3から明らかなように、揺動体1
3を配置することにより、粉末体積率、つまり嵩密度が
上昇していることが分った。また、揺動体13を用いる
と、充填位置によらず粉末体積率がほぼ一定になってい
ることも分る。 (複合材料の製造方法)上述したように、プッシャ等に
よる加圧もせず、バインダー等を上記混合粉末に混合す
ることもなく、5回に分割して充填工程(投入工程と加
振工程)を行った後、粉末充填されたキャビティ12a
へ金属マトリックスの溶湯を加圧注湯した(含浸工
程)。具体的には、純Al(JIS A1050)の溶
湯(850℃)を、上記キャビティ12aに注湯して、
100〜140MPa×3〜10分加圧した。なお、こ
の含浸工程前に、金型10を予め電気ヒータで800℃
に加熱しておいた(予熱工程)。
て、揺動体13をキャビティ12aに配置したときと、
しなかったときとについて、粉末体積率の変化を調べた
結果を図3に示す。図3から明らかなように、揺動体1
3を配置することにより、粉末体積率、つまり嵩密度が
上昇していることが分った。また、揺動体13を用いる
と、充填位置によらず粉末体積率がほぼ一定になってい
ることも分る。 (複合材料の製造方法)上述したように、プッシャ等に
よる加圧もせず、バインダー等を上記混合粉末に混合す
ることもなく、5回に分割して充填工程(投入工程と加
振工程)を行った後、粉末充填されたキャビティ12a
へ金属マトリックスの溶湯を加圧注湯した(含浸工
程)。具体的には、純Al(JIS A1050)の溶
湯(850℃)を、上記キャビティ12aに注湯して、
100〜140MPa×3〜10分加圧した。なお、こ
の含浸工程前に、金型10を予め電気ヒータで800℃
に加熱しておいた(予熱工程)。
【0033】この含浸工程後、金型10を空冷して、溶
湯を凝固させた後(凝固工程)、金型10をばらし、鋳
造品を取出して(離型工程)、5枚の板状のAl−Si
C複合材料(4×140×80mm)を得た。
湯を凝固させた後(凝固工程)、金型10をばらし、鋳
造品を取出して(離型工程)、5枚の板状のAl−Si
C複合材料(4×140×80mm)を得た。
【0034】なお、必要に応じて、得られた複合材料を
切削加工し、電子機器と接触する面の面粗度や平面度等
を確保して、電子機器用放熱部材としても良い。
切削加工し、電子機器と接触する面の面粗度や平面度等
を確保して、電子機器用放熱部材としても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、嵩密度の高い粉末充填
が可能となり、例えば、補強材の充填率が大きい複合材
料が容易に得られる。
が可能となり、例えば、補強材の充填率が大きい複合材
料が容易に得られる。
【図1】本発明の実施例に係る粉末充填装置を示す全体
概略図である。
概略図である。
【図2】充填分割回数と粉末体積率との関係を充填位置
毎に示すグラフである。
毎に示すグラフである。
【図3】5回の分割充填を行った場合、揺動体の有無に
よる粉末体積率の相違を充填位置毎に示すグラフであ
る。
よる粉末体積率の相違を充填位置毎に示すグラフであ
る。
【図4】従来の粉末充填装置を示す図である。
1 粉末充填装置
10 金型
12a キャビティ
13 揺動体
20 加振機
フロントページの続き
(72)発明者 杉山 知平
愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会
社豊田自動織機内
(72)発明者 吉田 貴司
愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会
社豊田自動織機内
(72)発明者 河野 栄次
愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会
社豊田自動織機内
Fターム(参考) 4K018 AD01 CA14 FA35
4K020 AA08 AA22 AC01 BA02 BB05
BB26
Claims (9)
- 【請求項1】コンテナのキャビティに粉末を投入する投
入工程と、 該投入工程後に該キャビティ内の粉末上で揺動体を揺動
させて該粉末を高充填する加振工程とを備えることを特
徴とする粉末充填方法。 - 【請求項2】前記加振工程は、前記コンテナを共振させ
る工程である請求項1記載の粉末充填方法。 - 【請求項3】前記粉末は、セラミックスを主成分とする
粒子粉末または繊維粉末である請求項1に記載の粉末充
填方法。 - 【請求項4】前記粒子粉末または繊維粉末は、サイズの
異なる粒子または繊維からなる複合粉末である請求項3
記載の粉末充填方法。 - 【請求項5】前記投入工程と前記加振工程とを順に複数
回繰返して前記粉末を前記キャビティへ分割充填する請
求項1記載の粉末充填方法。 - 【請求項6】粉末を投入するキャビティを有するコンテ
ナと、 該キャビティ内を揺動可能な揺動体と、 該キャビティ内に投入された粉末上で該揺動体を揺動さ
せ得る加振機と、 を備えることを特徴とする粉末充填装置。 - 【請求項7】マトリックス金属中に補強材が分散してい
る複合材料の製造方法において、 鋳造用金型のキャビティに前記補強材の粉末を投入する
投入工程と、 該投入工程後に該キャビティ内の粉末上で揺動体を揺動
させて該粉末を高充填する加振工程と、 該加振工程後に該補強材へ前記マトリックス金属の溶湯
を加圧注湯して含浸させる含浸工程と、 を備えることを特徴とする複合材料の製造方法。 - 【請求項8】前記複合材料は、電子機器用放熱部材に用
いられるものである請求項7記載の複合材料の製造方
法。 - 【請求項9】前記金属マトリックスは、アルミニウム
(Al)を主成分とし、 前記補強材は、炭化ケイ素(SiC)を主成分とする請
求項8に記載の複合材料の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001266319A JP2003073708A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 粉末充填方法とその装置および複合材料の製造方法 |
EP02017597A EP1287928B1 (en) | 2001-09-03 | 2002-08-07 | Process for producing composite material |
DE60234002T DE60234002D1 (de) | 2001-09-03 | 2002-08-07 | Verfahren zur Herstellung von Verbundmaterial |
US10/233,974 US6698465B2 (en) | 2001-09-03 | 2002-09-03 | Process for filling powder, apparatus therefor and process for producing composite material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001266319A JP2003073708A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 粉末充填方法とその装置および複合材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003073708A true JP2003073708A (ja) | 2003-03-12 |
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ID=19092642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001266319A Withdrawn JP2003073708A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 粉末充填方法とその装置および複合材料の製造方法 |
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---|---|
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EP (1) | EP1287928B1 (ja) |
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JP2006307269A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Toyota Industries Corp | 複合材料の製造方法 |
EP2638992B1 (en) | 2012-03-13 | 2019-10-02 | Hyperion Materials & Technologies (Sweden) AB | Method of surface hardening |
CN105173138A (zh) * | 2015-08-11 | 2015-12-23 | 安徽远鸿机械自动化有限公司 | 一种灌装振实装置 |
CN105151337B (zh) * | 2015-08-11 | 2017-08-04 | 安徽远鸿机械自动化有限公司 | 一种颗粒状物料灌装振实方法 |
TWI637839B (zh) * | 2016-03-22 | 2018-10-11 | 國立中興大學 | Laminated manufacturing method and processing machine thereof |
CN111804909B (zh) * | 2020-06-18 | 2022-07-08 | 西北稀有金属材料研究院宁夏有限公司 | 一种cetr反应堆用铍材成型坯料的装粉方法 |
CN114125689B (zh) * | 2021-12-07 | 2023-09-12 | 弗埃斯工业技术(苏州)有限公司 | 灌粉装置 |
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---|---|---|---|---|
US3130469A (en) * | 1959-05-23 | 1964-04-28 | Vaw Ver Aluminium Werke Ag | Apparatus for the shaping of tough granular substances |
NL261178A (ja) * | 1960-03-07 | 1900-01-01 | ||
AT371396B (de) * | 1979-05-17 | 1983-06-27 | Max Planck Gesellschaft | Vorrichtung zum herstellen von presslingen aus pulverfoermigem ausgangsmaterial |
US4966696A (en) * | 1984-03-01 | 1990-10-30 | Isco, Inc. | Method of making a frit |
JPH05279702A (ja) | 1992-04-02 | 1993-10-26 | Hitachi Metals Ltd | 金属粉末充填方法 |
DE4335557C1 (de) * | 1993-10-19 | 1995-02-02 | Deutsche Forsch Luft Raumfahrt | Verfahren zum Herstellen von langfaserverstärkten Bauteilen |
US5453163A (en) * | 1993-10-29 | 1995-09-26 | Yan; Chao | Electrokinetic packing of capillary columns |
JPH07207303A (ja) | 1994-01-24 | 1995-08-08 | Toyota Motor Corp | 粉末の均一充填方法 |
JPH10180492A (ja) | 1996-12-26 | 1998-07-07 | Kobe Steel Ltd | 粉末充填方法及び粉末充填装置 |
JPH10296498A (ja) | 1997-04-22 | 1998-11-10 | Toshiba Mach Co Ltd | 粉末成形体の製造方法 |
AU1674500A (en) * | 1998-12-23 | 2000-07-31 | De Beers Industrial Diamond Division (Proprietary) Limited | Abrasive body |
AT407393B (de) * | 1999-09-22 | 2001-02-26 | Electrovac | Verfahren zur herstellung eines metall-matrix-composite (mmc-) bauteiles |
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2001
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-
2002
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Legal Events
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