JP2003073511A - ポリプロピレン系無延伸フィルム - Google Patents

ポリプロピレン系無延伸フィルム

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JP2003073511A
JP2003073511A JP2001269691A JP2001269691A JP2003073511A JP 2003073511 A JP2003073511 A JP 2003073511A JP 2001269691 A JP2001269691 A JP 2001269691A JP 2001269691 A JP2001269691 A JP 2001269691A JP 2003073511 A JP2003073511 A JP 2003073511A
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propylene
mfr
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JP2001269691A
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Minoru Tsuyuki
実 露木
Yasunori Nakamura
康則 中村
Hiroshi Omori
浩 大森
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Japan Polychem Corp
Original Assignee
Japan Polychem Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性に優れ、剛性と衝撃強度のバランスお
よび滑り性が良好であり、かつ透明性の製膜条件依存性
の小さい、成形性に優れたポリプロピレン系無延伸フィ
ルムの提供。 【解決手段】 特定のMFR、融点、ポリ分散指数PI
とMFRの関係を有する成分(A)プロピレン・α−オ
レフィンランダム共重合体95〜99.999重量%と
特定の密度、融点、粘度を有する成分(B)ポリエチレ
ンワックス0.001〜5重量%とからなることを特徴
とするポリプロピレン系無延伸単層フィルム及び該層を
表面層に有する無延伸積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリプロピレン系無
延伸フィルムに関し、さらに詳しくは、透明性に優れ、
透明性の製膜条件依存性が小さく、剛性と衝撃強度のバ
ランス、滑り性および成形性に優れたプロピレン・α−
オレフィンランダム共重合体無延伸単層フィルムおよび
無延伸積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂からなるフィルム
は、その優れた剛性などの機械物性、光沢などの光学的
特性を生かして、食品や一般雑貨の包装用フィルム等と
して広く利用されている。近年、フィルムの生産性向上
のため高速製膜化がなされてきている。しかし、従来の
ポリプロピレン系樹脂は、高速製膜化により製膜時のフ
ィルム冷却条件が大幅に変わると、従来の比較的低速製
膜時には良好であったフィルムの透明性が、大幅に悪化
する問題があった。この対策のため、冷却水の温度を下
げる、つまり冷却ロールの表面温度を下げるなどの方法
により、ある程度の効果はでているが、より高速化する
にはより大型の冷却装置を必要とし、製造コストが上昇
する問題があった。そのため成形条件、特に、成形速度
や冷却ロール温度に依存せず、透明性などの品質を確保
し得るポリプロピレン系樹脂フィルムの開発が要望され
てきた。
【0003】ポリプロピレンフィルムの透明性を材料面
から改良するために、ポリプロピレンの分子量分布を狭
める検討がなされている。具体的には、過酸化物を用い
てポリプロピレンを熱減成する方法や、いわゆる担持型
のチーグラー触媒を用いポリプロピレンを重合する方法
である。しかし、分子量分布を狭めただけでは十分に高
速製膜時や、冷却ロール温度が高い場合のフィルムの透
明性を改良することはできない問題があった。また、ポ
リプロピレンフィルムの透明性を改良するために、ポリ
プロピレン系樹脂に芳香族カルボン酸のアルカリ金属
塩、ソルビトール誘導体などの核剤を添加する方法が提
案されているが、いずれの方法でも核剤の分散不良を生
じたり、条件によっては得られるポリプロピレン系樹脂
フィルムに臭気が残留するなどの問題があった。また、
透明性の成形条件依存性の改良のために特定のポリエチ
レンを添加する方法(特許第3111652号公報)が
提案されているが、当該方法では透明性の冷却温度依存
性は改良されるものの、得られるフィルムは剛性が極端
に高く、衝撃強度が著しく低いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透明
性に優れ、剛性と衝撃強度のバランスおよび滑り性が良
好であり、かつ透明性の製膜条件依存性の小さい、成形
性に優れたポリプロピレン系無延伸フィルムを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定のプロピレン・α
−オレフィンランダム共重合体に特定のポリエチレンワ
ックスを特定量配合することにより、透明性に優れ、剛
性と衝撃強度のバランスおよび滑り性が良好であり、か
つ透明性の製膜条件依存性の小さい、成形性に優れたポ
リプロピレン共重合体系無延伸フィルムが得られること
を見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明の第1の発明によれば、
成分(A)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合
体95〜99.999重量%と成分(B)ポリエチレン
ワックス0.001〜5重量%(ただし、成分(A)と
成分(B)との合計量は100重量%である。)とから
なり、成分(A)、成分(B)がそれぞれ下記の条件を
満たすことを特徴とするポリプロピレン系無延伸単層フ
ィルムが提供される。 成分(A):特性(A1)〜(A3)を有するプロピレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体 特性(A1)MFR:2〜20/10分 特性(A2)DSCで求めた融点[TP]:120〜1
50℃ 特性(A3)溶融粘弾性測定により求めたポリ分散指数
PIとMFRの関係が下記式を満たす: PI<1.04×log10[MFR]+3.2 成分(B):特性(B1)〜(B3)を有するポリエチ
レンワックス 特性(B1)密度:0.94〜0.98g/cm 特性(B2)DSCで求めた融点:120〜140℃ 特性(B3)140℃における粘度:10〜30000
mPa・s
【0007】また、本発明の第2の発明によれば、成分
(A)プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体9
5〜99.999重量%と成分(B)ポリエチレンワッ
クス0.001〜5重量%からなる組成物100重量部
と、成分(C)エラストマー1〜50重量部とからな
り、成分(A)、成分(B)、成分(C)がそれぞれ下
記の条件を満たすことを特徴とするポリプロピレン系無
延伸単層フィルムが提供される。 成分(A):特性(A1)〜(A3)を有するプロピレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体 特性(A1)MFR:2〜20/10分 特性(A2)DSCで求めた融点[TP]:120〜1
50℃ 特性(A3)溶融粘弾性測定により求めたポリ分散指数
PIとMFRの関係が下記式を満たす: PI<1.04×log10[MFR]+3.2 成分(B):特性(B1)〜(B3)を有するポリエチ
レンワックス 特性(B1)密度:0.94〜0.98g/cm 特性(B2)DSCで求めた融点:120〜140℃ 特性(B3)140℃における粘度:10〜30000
mPa・s 成分(C):特性(C1)〜(C2)を有するエラスト
マー 特性(C1)密度:0.900g/cm以下 特性(C2)MFR:0.1〜50g/10分
【0008】また、本発明の第3の発明によれば、第2
の発明に記載の成分(C)が、下記の条件を満たす成分
(C−1)プロピレン系エラストマー及び/又は成分
(C−2)エチレン系エラストマーであることを特徴と
するポリプロピレン系無延伸単層フィルムが提供され
る。 成分(C−1):特性(C11)〜(C12)を有する
プロピレン系エラストマー 特性(C11)プロピレンから導かれる単位の含有量:
5〜80モル% 特性(C12)α−オレフィンから導かれる単位の含有
量:20〜95モル% 成分(C−2):特性(C21)〜(C22)を有する
エチレン系エラストマー 特性(C21)エチレンから導かれる単位の含有量:2
0〜95モル% 特性(C22)α−オレフィンから導かれる単位の含有
量:5〜80モル%
【0009】また、本発明の第4の発明によれば、第1
〜3のいずれかの発明に記載の成分(A)が、チーグラ
ー・ナッタ型触媒によって重合されたプロピレン・α−
オレフィンランダム共重合体であることを特徴とするポ
リプロピレン系無延伸単層フィルムが提供される。
【0010】また、本発明の第5の発明によれば、少な
くとも一つの表面層が成分(A)プロピレン・α−オレ
フィンランダム共重合体95〜99.999重量%と成
分(B)ポリエチレンワックス0.001〜5重量%
(ただし、成分(A)と成分(B)との合計量は100
重量%である。)とからなり、成分(A)、成分(B)
がそれぞれ下記の条件を満たすことを特徴とするポリプ
ロピレン系無延伸積層フィルムが提供される。 成分(A):特性(A1)〜(A3)を有するプロピレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体 特性(A1)MFR:2〜20/10分 特性(A2)DSCで求めた融点[TP]:120〜1
50℃ 特性(A3)溶融粘弾性測定により求めたポリ分散指数
PIとMFRの関係が下記式を満たす: PI<1.04×log10[MFR]+3.2 成分(B):特性(B1)〜(B3)を有するポリエチ
レンワックス 特性(B1)密度:0.94〜0.98g/cm 特性(B2)DSCで求めた融点:120〜140℃ 特性(B3)140℃における粘度:10〜30000
mPa・s
【0011】また、本発明の第6の発明によれば、少な
くとも一つの表面層が成分(A)プロピレン・α−オレ
フィンランダム共重合体95〜99.999重量%と成
分(B)ポリエチレンワックス0.001〜5重量%か
らなる組成物100重量部と、成分(C)エラストマー
1〜50重量部とからなり、成分(A)、成分(B)、
成分(C)がそれぞれ下記の条件を満たすことを特徴と
するポリプロピレン系無延伸積層フィルムが提供され
る。 成分(A):特性(A1)〜(A3)を有するプロピレ
ン・α−オレフィンランダム共重合体 特性(A1)MFR:2〜20/10分 特性(A2)DSCで求めた融点[TP]:120〜1
50℃ 特性(A3)溶融粘弾性測定により求めたポリ分散指数
PIとMFRの関係が下記式を満たす: PI<1.04×log10[MFR]+3.2 成分(B):特性(B1)〜(B3)を有するポリエチ
レンワックス 特性(B1)密度:0.94〜0.98g/cm 特性(B2)DSCで求めた融点:120〜140℃ 特性(B3)140℃における粘度:10〜30000
mPa・s 成分(C):特性(C1)〜(C2)を有するエラスト
マー 特性(C1)密度:0.900g/cm以下 特性(C2)MFR:0.1〜50g/10分
【0012】また、本発明の第7の発明によれば、第6
の発明に記載の成分(C)が、下記の特性を有する成分
(C−1)プロピレン系エラストマー及び/又は成分
(C−2)エチレン系エラストマーであることを特徴と
するポリプロピレン系無延伸積層フィルムが提供され
る。 成分(C−1):特性(C11)〜(C12)を有する
プロピレン系エラストマー 特性(C11)プロピレンから導かれる単位の含有量:
5〜80モル% 特性(C12)α−オレフィンから導かれる単位の含有
量:20〜95モル% 成分(C−2):特性(C21)〜(C22)を有する
エチレン系エラストマー 特性(C21)エチレンから導かれる単位の含有量:2
0〜95モル% 特性(C22)α−オレフィンから導かれる単位の含有
量:5〜80モル%
【0013】また、本発明の第8の発明によれば、第5
〜7のいずれかの発明に記載の成分(A)が、チーグラ
ー・ナッタ型触媒によって重合されたプロピレン・α−
オレフィンランダム共重合体であることを特徴とするポ
リプロピレン系無延伸積層フィルムが提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のポリプロピレン系無延伸
フィルムを構成する樹脂成分、フィルムについて以下に
詳細に説明する。
【0015】1.樹脂構成成分 成分(A):プロピレン・α−オレフィンランダム共重
合体 本発明で用いるプロピレン・α−オレフィンランダム共
重合体成分(A)は、次の特性(A1)〜(A3)を有
する。
【0016】特性(A1)MFR(メルトフローレー
ト) MFRは、2〜20g/10分であり、好ましくは2.
5〜18g/10分、より好ましくは3〜15g/10
分である。MFRが上記範囲未満であると表面性状に不
良を生じるため、好適な生産性が得られず、上記範囲を
超えると連続的なフィルムの厚み制御が難しくなる。
【0017】特性(A2)融点[TP] DSCで求めた融点[TP]は、120〜150℃であ
り、好ましくは122〜148℃、より好ましくは12
5〜145℃である。[TP]が上記範囲未満であると
好適な耐ブロッキング性が得られず、上記範囲を超える
と好適な透明性が得られない。
【0018】特性(A3)溶融粘弾性測定により求めた
ポリ分散指数PIとMFRの関係溶融粘弾性測定により
求めたポリ分散指数PIとMFRの関係は、 PI<1.04×log10[MFR]+3.2 を満たす必要があり、好ましくは、 PI<1.04×log10[MFR]+3.0 を満たす必要がある。ポリ分散指数PIが上記式よりも
大きいと透明性が悪化する。
【0019】ここで、ポリ分散指数PIは、分子量分布
を表す指標であって、G.R.Zeichnerらによ
って導入された(G.R.Zeichner and
P.D.Patel,Pros. of the 2n
d World Congress of Chem.
Eng., Canada 1981)値である。ポ
リ分散指数PIは、動的溶融粘弾性測定により得られる
貯蔵弾性率G’と損失弾性率G”とが等しくなるとき
の、測定条件(角周波数ω)における該弾性率をGCO
とすると、 PI=10・Pa/GCO で与えられる。Paは圧力(単位:パスカル)を示す。
具体的には、GCOの算出は以下のように行う。まず、
得られたG’,G”を角周波数ωに対してプロットし
た。G’>G”からG’<G”と大小が逆転する点に最
も近い測定点を中心にしてそれぞれ3点ずつ測定点を選
び出し、G’とG”の交点座標の計算に用いた。この3
点をそれぞれ以下の2次関数に近似した。 lnG’=a(lnω)+b(lnω)+c lnG”=d(lnω)+e(lnω)+f ここで、定数a、b、c、d、e、fは最少二乗法によ
り決定した。この時、交点のx座標は、下式
【0020】
【数1】 で求められるので、GCO(=G’=G”)は、 GCO=exp[aX+bX+c] となる。なお、GCOの単位はパスカルであり、PIは
無次元値を示す。
【0021】PIは、サイズ排除クロマトグラフィー
(Size Exclusion Chromatog
raphy、以下SECと略称する。)で測定される分
子量分布の指標と比べ、SECでは測定しにくい分子量
5,000程度以下の低分子量成分やカラムの排除限界
体積からの限界のためSECにはなじまない分子量1,
000,000以上の高分子量成分を有する重合体の分
子量分布の形態を表すのに適している。
【0022】本発明のプロピレン・α−オレフィンラン
ダム共重合体は、特性(A1)〜(A3)を有するもの
であれば、何ら限定されるものではない。本発明のプロ
ピレン・α−オレフィンランダム共重合体のα−オレフ
ィンはプロピレンを除く炭素数2〜20、好ましくは炭
素数2〜10、より好ましくは炭素数2〜4のα−オレ
フィンがあげられる。例えばエチレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1、3−メチル−1−ブテン、ヘキセン−1、
3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン
−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン
−1、オクタデセン−1、エイコセン−1等を例示でき
る。プロピレンと共重合されるα−オレフィンは一種類
でも二種類以上を用いてもよい。これらの中では、エチ
レン、ブテン−1が好適である。
【0023】また、上記プロピレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体のα−オレフィン含有量は、好ましくは
1.5〜15モル%、より好ましくは2〜13モル%、
特に好ましくは2.5〜11モル%である。α−オレフ
ィン含有量が1.5モル%未満であると好適な透明性が
得られないことがある。一方、15モル%を超えると好
適な耐ブロッキング性が得られない。
【0024】このようなプロピレン・α−オレフィンラ
ンダム共重合体は、Ti,Mg,Clを必須とするチー
グラー・ナッタ触媒成分、有機アルミニウム、必要によ
りアルコキシシランの存在下でプロピレンとα−オレフ
ィンとを共重合することにより、好ましく製造すること
ができる。
【0025】成分(B):ポリエチレンワックス 本発明に使用されるポリエチレンワックス成分(B)
は、特性(B1)〜(B3)を有し、好ましくはさらに
特性(B4)を有する。
【0026】特性(B1)密度 密度は、0.94〜0.98g/cmであり、好まし
くは0.945〜0.98g/cm、より好ましくは
0.95〜0.98g/cmである。この範囲を超え
るとポリエチレンワックスの分散径が十分小さくなら
ず、フィルム表面に分散粒子が凹凸として反映して透明
性が低下し、上記範囲未満であると高速製膜時および冷
却ロール温度が高い場合、透明性の改良効果が小さく、
かつスウィパーロール跡が発生しやすくなる。
【0027】特性(B2)DSCで求めた融点 DSCで求めた融点は、120〜140℃であり、好ま
しくは122〜138℃、より好ましくは125〜13
5℃である。上記範囲未満では、高速成膜時もしくは冷
却ロール温度が高い場合の透明性の改良効果が小さく、
かつスウィパーロール跡が発生しやすくなり好ましくな
い。一方、上記範囲を超えるとポリエチレンワックスは
製造できない。
【0028】特性(B3)粘度 140℃における溶融粘度は、10〜30000mPa
・s、好ましくは30〜28000mPa・s、より好
ましくは50〜25000mPa・sである。溶融粘度
が10mPa・s未満であると、高速成膜時もしくは冷
却ロール温度が高い場合の透明性の改良効果が小さく、
かつスウィパーロール跡が発生しやすくなり好ましくな
い。一方、30000mPa・sを超えると衝撃強度が
悪化し好ましくない。
【0029】特性(B4)酸価値 酸価値は、好ましくは2mg−KOH/g未満、より好
ましくは1mg−KOH/g以下である。酸化値が2m
g−KOH以上であるとフィルムにベタツキが生じブロ
ッキングが悪くなるおそれがある。
【0030】本発明で用いるポリエチレンワックス成分
(B)は、各種の方法によって製造されており、市販も
されている。ポリエチレンワックスの製造方法として
は、例えばエチレンの重合によって製造する方法があ
り、この場合、ラジカル重合により高温高圧下に重合す
る方法と触媒の存在下で重合する方法がある。また、一
般成型用ポリエチレンを熱分解により低分子量化する方
法、一般成型用ポリエチレンを製造する際に副生する低
分子量ポリエチレンを分離精製して利用する方法、ある
いは、一般成型用ポリエチレンを酸化する方法などがあ
る。本発明においては、いずれの方法によって製造され
たものであっても使用することができる。
【0031】本発明においては、ポリエチレンワックス
は、単独で使用するほか、二種類以上の混合物を用いる
ことができる。市販のものとしては三井化学製ハイワッ
クス、三洋化成製サンワックスなどが挙げられる。
【0032】成分(C):エラストマー 本発明で用いるエラストマーとは、軟質の高分子材料を
意味し、特性(C1)〜(C2)を満たすことが重要で
ある。さらには、オレフィン系エラストマーが好まし
く、特に次の特性を有するプロピレン系エラストマー、
エチレン系エラストマーが好ましい。
【0033】特性(C1)密度 本発明で用いるエラストマーの密度は、密度が0.90
0g/cm以下、好ましくは0.860〜0.900
g/cmである。密度が0.900g/cm を超え
るとヒートシール温度の低下効果が十分でなく、0.8
60g/cm未満ではフィルムの耐ブロッキング性が
悪化しやすく好ましくない。
【0034】特性(C2)MFR 本発明で用いるエラストマーのMFR(190℃、2.
16Kg荷重)は、0.1〜50g/10分、好ましく
は0.5〜30g/10分である。MFRが0.1g/
10分未満であると押出特性が悪化しやすいため好まし
くなく、50g/10分を超えるとフィルムの耐ブロッ
キング性が悪くなり好ましくない。
【0035】また、本発明で用いることのできるエラス
トマーは、X線回折法によって測定した結晶化度が40
%未満、又は非晶質である。
【0036】本発明で用いる成分(C−1)プロピレン
系エラストマーは、プロピレンと炭素数4〜20のα−
オレフィンとの共重合体エラストマーであって、特性
(C11)〜(C12)を有する。炭素数4〜20のα
−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−
オクテン、1−デセン、あるいはこれらの混合物を挙げ
ることができる。これらの中でも炭素数4〜10のα−
オレフィンが好ましい。
【0037】特性(C11)プロピレン含有量 プロピレンから導かれる単位の含有量が5〜80モル%
であり、好ましくは20〜78モル%、より好ましくは
50〜75モル%である。プロピレンから導かれる単位
の含有量が5モル%未満であると、透明性が低下するた
め好ましくなく、また、プロピレンから導かれる単位の
含有量が80モル%を超えると低温ヒートシール性の改
良効果が低下する
【0038】特性(C12)α−オレフィン含有量 α−オレフィンから導かれる単位の含有量は、20〜9
5モル%、好ましくは22〜80モル%、より好ましく
は25〜50モル%である。α−オレフィン含有量が2
0モル%未満であると低温ヒートシール性の改良効果が
低下し、また、95モル%を超えると透明性が低下す
る。
【0039】本発明で用いる成分(C−2)エチレン系
エラストマーは、エチレンと炭素数3〜20のα−オレ
フィンとの共重合体エラストマーであって、特性(C2
1)〜(C22)を有する。炭素数3〜20のα−オレ
フィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン、1−デセン、あるいはこれらの混合
物を挙げることができる。これらの中でも炭素数3〜1
0のα−オレフィンが好ましい。
【0040】特性(C21)エチレン含有量 エチレンから導かれる単位の含有量は、20〜95モル
%、好ましくは30〜92モル%、より好ましくは50
〜90モル%である。エチレンから導かれる単位の含有
量が20モル%未満低温ヒートシール性の改良効果が充
分でなく、また、エチレンから導かれる単位の含有量が
95モル%を超えると透明性が低下するため好ましくな
い。
【0041】特性(C22)α−オレフィン含有量 α−オレフィンから導かれる単位の含有量は、5〜80
モル%、好ましくは8〜70モル%、より好ましくは1
0〜50モル%である。炭素数3〜20のα−オレフィ
ン含有量が5モル%未満であると低温ヒートシール性の
改良効果が低下し、また、80モル%を超えると透明性
が低下する。
【0042】また、本発明で用いるエラストマーにおい
ては、プロピレン又はエチレンとα−オレフィンの他、
その特性を失わない範囲において、ビニル化合物、ジエ
ン化合物から誘導される成分単位等のようにα−オレフ
ィンから誘導される成分単位以外の成分単位を含むこと
ができる。このような成分単位としては、1,4−ヘキ
サジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5
−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、
7−メチル−1,6−オクタジエン、のような鎖状非共
役ジエン、シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエ
ン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビニルノルボル
ネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレ
ン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノ
ルボルネン、6−クロロメチル−5−プロペニル−2−
ノルボルネン、のような環状非共役ジエン、2,3−イ
ソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロペニル−
2,2−ノルボルナジエン等のジエン化合物、あるい
は、スチレン、酢酸ビニル等を挙げることができる。こ
のような、第三コモノマーは、単独であるいは組み合わ
せて用いることができ、その含有量は、通常10%以
下、好ましくは0〜5%である。
【0043】さらに、上記の構成成分の他に、本発明の
目的が損なわない範囲で、各種添加剤、例えば造核剤、
耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、ス
リップ剤、抗ブロッキング剤、防曇剤、着色剤、充填剤
などを配合することができる。
【0044】2.構成成分の配合量 本発明の第1の発明の無延伸フィルムは、成分(A)と
成分(B)の組成物を含有するフィルムであり、次の組
成割合を有する。成分(A)プロピレン・α−オレフィ
ン共重合体と成分(B)ポリエチレンワックスとの配合
割合は、成分(A)プロピレン・α−オレフィン共重合
体95.0〜99.999重量%に対して、成分(B)
ポリエチレンワックスが0.001〜5.0重量%(た
だし成分(A)と成分(B)との合計量は100重量%
である。)である。好ましくは成分(A)96.0〜9
9.99重量%に対して、成分(B)0.01〜4.0
重量%、より好ましくは成分(A)97.0〜99.9
重量%に対して、成分(B)0.1〜3.0重量%であ
る。成分(B)が0.001重量部未満では高速成膜時
もしくは冷却ロール温度が高い場合のフィルム透明性改
良効果が十分ではなく、一方、5.0重量部を超えると
ポリエチレンワックスの分散径が十分小さくならず、フ
ィルム表面に分散粒子が凹凸として反映して透明性が損
なわれ、衝撃強度も悪化する。
【0045】本発明の第2の発明の無延伸フィルムは、
成分(A)、成分(B)、成分(C)の組成物を含有す
る無延伸フィルムであり、次の組成割合を有する。成分
(A)プロピレン・α−オレフィン共重合体と成分
(B)ポリエチレンワックスとの配合割合は、成分
(A)プロピレン・α−オレフィン共重合体95.0〜
99.999重量%に対して、成分(B)ポリエチレン
ワックスが0.001〜5.0重量%(ただし成分
(A)と成分(B)との合計量は100重量%であ
る。)である。好ましくは成分(A)96.0〜99.
99重量%に対して、成分(B)0.01〜4.0重量
%、より好ましくは成分(A)97.0〜99.9重量
%に対して、成分(B)0.1〜3.0重量%である。
成分(C)の配合量は、成分(A)+成分(B)100
重量部に対して、1〜50重量部、好ましくは3〜40
重量部、より好ましくは5〜30重量部である。エラス
トマーを配合することでフィルムに柔軟性とより良好な
ヒートシール性を付与することができる。
【0046】3.樹脂組成物の製造 本発明の無延伸フィルムを構成するポリプロピレン系樹
脂組成物は、上記プロピレン・α−オレフィンランダム
共重合体とポリエチレンワックスならびに必要に応じて
配合される各種添加剤とを、ドライブレンドの状態ある
いは溶融混練機を用いて190℃〜350℃で加熱溶融
混練し、粒状に裁断されたペレットの状態でフィルム成
形材料として提供される。
【0047】4.無延伸フィルム 本発明の無延伸単層フィルムは、上述のポリプロピレン
系樹脂組成物をキャスト法、インフレーション成形法な
どの溶融押出成形法により製膜される。該フィルムの厚
みは通常5〜200μm程度である。
【0048】また、本発明の無延伸積層フィルムは、上
記無延伸単層ポリプロピレン系フィルムを少なくとも一
つの表面層とした積層フィルムであって、基材層との共
押出法等により製造されるフィルムである。基材層の材
料樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、特に、ホモポリ
プロピレン樹脂等が挙げられる。積層フィルムの層構成
としては、ポリプロピレン系フィルム/基材層、ポリプ
ロピレン系フィルム/基材層/ポリプロピレン系フィル
ムなどが例示される。
【0049】本発明の無延伸積層フィルムの厚さは、5
〜500μmが好ましく、より好ましくは10〜200
μmである。積層フィルムの内、ポリプロピレン系層の
厚さは、1〜200μmが好ましく、より好ましくは1
〜100μmである。なお、用途によってはこの無延伸
積層フィルムの基層のさらに外側にドライラミ、押出ラ
ミなど従来公知の方法により、さらなる層を積層するこ
とができる。
【0050】本発明の無延伸積層フィルムは、各々の層
を構成する各成分を各種のブレンダーを用いて混合した
後、通常の成形法によって製造される。すなわち、成分
(A)と成分(B)、場合によっては(C)成分とを含
む樹脂組成物と基材樹脂成分とを2台の押出機にそれぞ
れダイリップを備えた多層Tダイフィルム成形機へ供給
して共押出しして製造される。このような無延伸積層フ
ィルムの押出成形体を製造するキャスト法としては、押
出機で溶融混練された樹脂がTダイから押し出され、水
等の冷媒を通したロールに接触させられることにより冷
却されて、一般に透明性が良く、厚み精度の良いフィル
ムを製造することができる。
【0051】成形された無延伸フィルムには、通常のフ
ィルム成形に用いられるフィルムの処理方法、例えば、
コロナ放電処理、延伸処理、液剤塗布処理等を行なって
も良い。
【0052】以上のようにして得られる本発明のポリプ
ロピレン系無延伸フィルム、ポリプロピレン系無延伸積
層フィルムは、透明性に優れ、剛性と衝撃強度のバラン
スおよび滑り性が良好であり、かつ透明性の製膜条件依
存性の小さい、成形性に優れたフィルムであり、特に、
Tダイ成形における成形性に優れているため、包装用フ
ィルムとして最適である。
【0053】
【実施例】本発明を以下に実施例を挙げて説明するが、
本発明は、実施例のみに限定されるものではない。な
お、実施例で用いた樹脂物性、フィルム物性の測定方法
及び用いた樹脂の合成方法は以下の通りである。
【0054】1.樹脂物性の測定方法 (1)MFR:ポリプロピレン重合体は、JIS−K6
921−2附属書に準拠し測定した(条件:温度230
℃、荷重21.18N)。エラストマーは、JIS−K
6921−2附属書に準拠し測定した(条件:温度19
0℃、荷重21.18N)。 (2)DSCで求めた融点[TP]:セイコー社製DS
Cを用い、サンプル量5mgを採り、200℃で5分間
保持した後、40℃まで10℃/分の降温速度で結晶化
させ、更に10℃/分の昇温速度で融解させたときに描
かれる曲線のピーク位置を、DSCで求めた融点TPと
した。 (3)PI:レオメトリック社製の動的粘弾性測定装置
RDA−IIを使用し、直径25mm、厚み1.8mm
のパラレルプレートにて、温度200℃、歪み15%の
条件で周波数スイープを行った。角周波数は500ra
d/sから0.05rad/sまで、1桁あたり5点の
測定間隔で動的粘弾性(G’,G”)を測定した。この
測定結果に基づき前述の算出方法によりPIの値を求め
た。 (4)ポリエチレンワックスの密度:JIS K676
0−1966に準拠して測定した。 (5)ポリエチレンワックスの粘度:JIS K711
7−1987に準拠して測定した。 (6)ポリエチレンワックスの融点:セイコー社製DS
Cを用い、サンプル量5mgを採り、200℃で5分間
保持した後、4 0℃まで10℃/分の降温速度で結晶
化させ、更に10℃/分の昇温速度で融解さ せたとき
に描かれる曲線のピーク位置を、DSCで求めた融点と
した。 (7)酸価値:JIS K5902に準拠して測定し
た。
【0055】2.フィルムの試験方法 (1)静摩擦係数(滑り性):フィルムを温度40℃の
雰囲気化に1日間状態調整した試料を、ASTM−D1
894に準拠して、スリップテスター法によって冷却ロ
ール面に接していたフィルム面同士の静摩擦係数を測定
した。この値が小さいほど滑り性が優れていることを意
味する。 (2)ブロッキング:フィルムから、幅2cm、長さ1
5cmの試料を採取し、長さ5cmに渡って重ね、50
g/cmの荷重下で温度40℃の雰囲気下に24時間
静置した後、荷重を除き、温度23℃、湿度50%RH
下に十分調整した後、引張試験機を用いて重ねた部分を
500mm/分の速度で試料をせん断剥離に要する力を
求めた(単位:g/10cm)。この値が小さいほど
耐ブロッキング性が優れていることを意味する。 (3)引張弾性率(剛性):ISO R1184に準拠
して、MD方向の引張弾性率を測定した。 (4)衝撃強度:東洋精機製フィルムインパクトテスタ
ーを用い、単位フィルム厚み当たりの貫通破壊に要した
仕事量を測定した。具体的には、得られたフィルムを2
3℃の雰囲気下にて24時間以上状態調整を行った後、
23℃雰囲気下において測定した。試験フィルムを直径
50mmのホルダーに固定し、25.4mmφの半球型
の金属貫通部を打撃させ、貫通破壊に要した仕事量(k
g・cm)から、そのフィルムの衝撃に対する脆さを次
式により求めた。 衝撃強度(kg・cm/cm)=仕事量/試験片厚み (5)ヒートシール温度(HS温度):5mm×200
mmのヒートシールバーを用い、冷却温度20℃の条件
で得られたフィルムの未処理面同士を各温度設定におい
てヒートシール圧力2kg/cm、ヒートシール時間
1秒の条件下でフィルムの溶融押出した方向(MD)に
垂直になるようにシールした試料から15mm幅のサン
プルを取り、ショッパー型試験機を用いて引張速度50
0mm/分にてMD方向に引き離し、その荷重を読みと
った。荷重300gになるシール温度にてヒートシール
性を評価した(単位:℃)。この値が小さい程ヒートシ
ール性が優れていることを意味する。 (6)透明性(Haze):ASTM−D1003に準
拠して得られたフィルムをへーズメータにて測定した
(単位%)。この値が小さいほど透明性が優れているこ
とを意味する。 (7)スウィパーロール(SWR)跡:厚み30μmの
フィルムを冷却ロール温度25℃及び55℃で、成形速
度40m/min、ダイスからのスウィパーロール設置
距離300mm、エアナイフ風速8m/secの構成の
装置で成形し、スウィパーロールの跡がフィルム上に転
写されたかどうかを次の基準で評価した。 ○:スウィパーロールの跡なし ×:スウィパーロールの跡あり
【0056】3.材料樹脂 成分(A)として、次の重合例で重合した樹脂を用い
た。
【0057】重合例1 (1)触媒調製 十分に窒素置換したフラスコにn−ヘプタン200ミリ
リットル、MgCl0.4モル、Ti(O−n−C
を0.8モル仕込み、95℃に保ちながら2時
間反応させた。反応終了後、40℃に温度を下げ、次い
でメチルハイドロジェンポリシロキサン(20センチス
トークス)を48ミリリットル導入し、3時間反応させ
固体成分を得た。さらに、フラスコにn−ヘプタン50
ミリリットル、上記で合成した固体成分をMg原子換算
で0.24モル、n−ヘプタン25ミリリットル、Si
Cl0.4モルを仕込み、90℃で3時間反応させ
た。さらにn−ヘプタン25ミリリットル、フタル酸ク
ロライド0.016モルを導入し、90℃で1時間反応
させた。次いでこれらにSiClを0.24ミリモル
導入して、100℃で3時間反応させて固体成分を得
た。十分に窒素置換したフラスコに十分精製したn−ヘ
プタン50ミリリットルを導入し、次いで上記で得た固
体成分を5グラム導入し、さらに(CHCSi
(CH)(OCHを0.81ミリリットル、3
0℃で2時間接触させた。接触終了後、n−ヘプタンで
洗浄した。さらに、プロピレンをフローさせて予備重合
を実施し、固体触媒を得た。
【0058】(2)重合 内容積200リットルの撹拌式オートクレーブ内をプロ
ピレンで十分に置換した後、精製したn−ヘプタン60
リットルを導入し、これにトリエチルアルミニウム15
g、上述の固体触媒2.0g(予備重合ポリマーを除い
た量として)を55℃でプロピレン雰囲気下に導入し
た。その後、60℃に昇温し、ここで気相部水素濃度を
5.8容量%に保ちながらプロピレンを5.8kg/時
間のフィード速度で導入した。さらに10分後、エチレ
ンを240g/時間の速度で導入して6時間重合を実施
した。その後、全モノマーの供給を停止し1時間重合を
継続した。その結果、30kgのプロピレン−エチレン
共重合体A−1を得た。得られたプロピレン・エチレン
ランダム共重合体A−1は、MFR=8.3g/10
分、エチレン含有量=6.0mol%、TP=138
℃、PIは3.52であった。PIとMFRの関係式か
ら求めた値と共に表1に示す。
【0059】重合例2 内容積200リットルの撹拌式オートクレーブ内をプロ
ピレンで十分に置換した後、精製したn−ヘプタン60
リットルを導入し、これにトリエチルアルミニウム15
g、重合例1で得られた固体触媒(予備重合ポリマーを
除いた量として)1.8gを55℃でプロピレン雰囲気
下に導入した。さらに、気相部水素濃度を6.0容量%
に保ちながらプロピレンを5.8kg/時間のフィード
速度で導入した。15分後、温度を60℃に昇温し、さ
らにエチレンを155g/時間の速度で導入し、さらに
1−ブテンを重合開始270分後まで570g/時間の
速度で導入し6時間重合を実施した。その後、全モノマ
ーの供給を停止し1時間重合を継続した。その後、ブタ
ノールにより触媒を分解し、生成物のろ過、乾燥を行っ
て、30kgのプロピレン・エチレン・1−ブテンラン
ダム共重合体A−2を得た。得られたプロピレン・エチ
レン・1−ブテンランダム共重合体A−2は、MFR=
7.2、エチレン含有量=3.5mol%、1−ブテン
含有量=6.6mol%、TP=131.8℃、PIは
3.71であった。PIとMFRの関係式から求めた値
と共に表1に示す。
【0060】重合例3 内容積200リットルの攪拌式オートクレーブをプロピ
レンで十分に置換した後、脱水・脱酸素n―ヘプタン6
0Lを導入し、ジエチルアルミニウムクロリド16g、
三塩化チタン触媒(エム・アンド・エム社製)4.1g
を50℃でプロピレン雰囲気下で導入した。更に気相水
素濃度を6.0容量%に保ちながら、プロピレンを5.
7kg/時間のフィード速度で導入し重合を開始した。
10分後、温度を55℃に昇温し、更にエチレンも0.
28kg/時間の速度で導入して4時間重合を実施し
た。その後、モノマーの供給を停止し、1時間重合を継
続した。その後、ブタノールにより触媒を分解し、生成
物を濾過・乾燥して、12kgのプロピレン−エチレン
ランダム共重合体A−3を得た。得られたプロピレン・
エチレンランダム共重合体A−3は、MFR=6.2、
エチレン含有量=5.9mol%、TP=139.9
℃、PIは4.21であった。PIとMFRの関係式か
ら求めた値と共に表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】成分(B)として表2に示すポリエチレン
ワックスを用いた。
【0063】
【表2】
【0064】成分(C)として表3に示すエラストマー
を用いた。
【0065】
【表3】
【0066】実施例1〜8、比較例1〜8 表4及び5に示した配合割合のポリプロピレン(パウダ
ー状)成分(A)及びポリエチレンワックス成分(B)
の合計100重量部に対して、イルガノックス1010
/イルガフォス168/カルシウムステアレート/合成
シリカ(平均粒径2.7μm)/エルカ酸アミド=0.
05/0.05/0.05/0.20/0.08(重量
部)を処方し混合した後、池貝製作所製二軸押出機PC
M(スクリュー径30mm)を用いて造粒を行った。得
られたペレットを用い、口径40mmφの押出機、及び
これに連絡した幅500mmのTダイス、エアナイフ
(風速8m/sec)、冷却ロール(径500mmφ)
およびスウィパーロール(ダイスからのフィルム工程距
離300mmに設置)を具備したTダイ法フィルム製造
装置を用いて、押出樹脂温度230℃で溶融押出した
後、冷却ロール温度25℃、55℃で製膜引取速度40
m/minで厚さ30μmの単層未延伸フィルムを得、
その物性を評価した。結果を表4及び5に示す。
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】実施例9〜11、比較例9〜12 表6に示した配合割合のポリプロピレンパウダー成分
(A)及びポリエチレンワックス成分(B)の合計10
0重量部に対して、イルガノックス1010/イルガフ
ォス168/カルシウムステアレート/合成シリカ(平
均粒径2.7μm)/エルカ酸アミド=0.05/0.
05/0.05/0.20/0.08(重量部)を処方
し混合した後、池貝製作所製二軸押出機PCM(スクリ
ュー径30mm)を用いて造粒を行った。次に、得られ
たペレットと成分(C)をドライブレンドし、口径40
mmφの押出機、及びこれに連絡した幅500mmのT
ダイス、エアナイフ(風速8m/sec)、冷却ロール
(径500mmφ)およびスウィパーロール(ダイスか
らのフィルム工程距離300mmに設置)を具備したT
ダイ法フィルム製造装置を用いて、押出樹脂温度230
℃で溶融押出した後、冷却ロール温度25℃、55℃で
製膜引取速度40m/minで厚さ30μmの単層未延
伸フィルムを得、その物性を評価した。結果を表6に示
す。
【0070】
【表6】
【0071】実施例12〜13、比較例13〜14 表7に示した配合割合のポリプロピレンパウダー成分
(A)及びポリエチレンワックス成分(B)の合計10
0重量部に対して、イルガノックス1010/イルガフ
ォス168/カルシウムステアレート/合成シリカ(平
均粒径2.7μm)/エルカ酸アミド=0.05/0.
05/0.05/0.20/0.08(重量部)を処方
し混合した後、池貝製作所製二軸押出機PCM(スクリ
ュー径30mm)を用いて造粒を行ったペレット、及び
成分(C)をドライブレンドしたものを表層として用
い、中間層として日本ポリケム社ノバテックPP FB
3GT(ホモポリプロピレン)を用い、表層/中間層/
表層を1/4/1となるように、3層各々独立した3台
の押出機(表層/中間層/表層=口径40mmφ/40
mmφ/40mmφの押出機)、及び、これに連絡した
幅500mmの3層Tダイス、エアナイフ(風速8m/
sec)、冷却ロール(径500mmφ)、及びスウィ
パーロール(ダイスからのフィルム工程距離300mm
に設置)を具備した3層Tダイ法フィルム製造装置を用
いて、押出樹脂温度230℃で溶融3層共押出した後、
冷却ロール温度25℃、55℃で製膜引取速度40m/
minで厚さ30μmの共押出し未延伸フィルムを得、
その物性を評価した。フィルムの評価結果を表7に示
す。
【0072】
【表7】
【0073】表4〜7から明らかなように、本発明の無
延伸単層フィルム及び無延伸積層フィルムは、透明性に
優れ、剛性と衝撃強度のバランス及び滑り性が良好で、
透明性の成膜条件依存性の小さいフィルムである。一
方、2成分系の単層フィルムにおいて、ポリエチレンワ
ックスを添加しない組成物からのフィルムは、冷却温度
を上げると透明性が悪化し、スウィパーロール跡が発生
し、滑り性も悪くなる(比較例1)、ポリエチレンワッ
クスの添加量が少ないと、冷却温度を上げると透明性が
悪化し、スウィパーロール跡が発生し、滑り性も悪くな
る(比較例2)、ポリエチレンワックスの添加量が多い
と、透明性、衝撃強度が悪化する(比較例3)、PIと
MFRの関係が本発明の条件を満足しないプロピレン・
α−オレフィンランダム共重合体を用いると冷却温度が
低い場合でも透明性が悪い(比較例4)、ポリエチレン
ワックスの密度が低いと、冷却温度を上げると透明性が
悪化し、スウィパーロール跡が発生する(比較例5)、
ポリエチレンワックスの140℃粘度が高いと、透明性
の冷却温度依存性は小さく良好であるが、衝撃強度が下
がり、滑りも悪い(比較例6及び7)、ポリエチレンワ
ックスの融点が範囲外では、冷却温度を上げると透明性
が悪く、スウィパーロール跡が発生する(比較例8)。
また、3成分系の単層フィルムにおいて、ポリエチレン
ワックスを添加しない組成物からのフィルムは、冷却温
度を上げると透明性が悪化し、滑り性も悪くなる(比較
例9及び12)、ポリエチレンワックスの添加量が多い
と、透明性が悪化する(比較例10)、ポリエチレンワ
ックスの140℃における粘度が高いと、透明性の冷却
温度依存性は小さいが、衝撃強度が下がり、滑り性も悪
い(比較例11)。さらに、積層フィルムにおいては、
表層樹脂にポリエチレンワックスを添加しないと、冷却
温度を上げると透明性が悪化し、スウィパーロール跡も
発生し、滑り性も悪くなる(比較例13及び14)。
【0074】
【発明の効果】本発明の無延伸フィルムは、透明性に優
れ、剛性と衝撃強度のバランスおよび滑り性が良好であ
り、かつ透明性の製膜条件依存性の小さい、成形性に優
れたポリプロピレン系無延伸フィルムであり、各種包装
用用フィルムとして用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 浩 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社技術開発センター内 Fターム(参考) 4F071 AA15 AA20 AA21X AA82 AA84 AA88 AF28 AF30 AF58 AH04 BB06 BC01 4J002 BB032 BB141 BB143 BB151 GG02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(A)プロピレン・α−オレフィン
    ランダム共重合体95〜99.999重量%と成分
    (B)ポリエチレンワックス0.001〜5重量%(た
    だし、成分(A)と成分(B)との合計量は100重量
    %である。)とからなり、成分(A)、成分(B)がそ
    れぞれ下記の条件を満たすことを特徴とするポリプロピ
    レン系無延伸単層フィルム。 成分(A):特性(A1)〜(A3)を有するプロピレ
    ン・α−オレフィンランダム共重合体 特性(A1)MFR:2〜20/10分 特性(A2)DSCで求めた融点[TP]:120〜1
    50℃ 特性(A3)溶融粘弾性測定により求めたポリ分散指数
    PIとMFRの関係が下記式を満たす: PI<1.04×log10[MFR]+3.2 成分(B):特性(B1)〜(B3)を有するポリエチ
    レンワックス 特性(B1)密度:0.94〜0.98g/cm 特性(B2)DSCで求めた融点:120〜140℃ 特性(B3)140℃における粘度:10〜30000
    mPa・s
  2. 【請求項2】 成分(A)プロピレン・α−オレフィン
    ランダム共重合体95〜99.999重量%と成分
    (B)ポリエチレンワックス0.001〜5重量%から
    なる組成物100重量部と、成分(C)エラストマー1
    〜50重量部とからなり、成分(A)、成分(B)、成
    分(C)がそれぞれ下記の条件を満たすことを特徴とす
    るポリプロピレン系無延伸単層フィルム。 成分(A):特性(A1)〜(A3)を有するプロピレ
    ン・α−オレフィンランダム共重合体 特性(A1)MFR:2〜20/10分 特性(A2)DSCで求めた融点[TP]:120〜1
    50℃ 特性(A3)溶融粘弾性測定により求めたポリ分散指数
    PIとMFRの関係が下記式を満たす: PI<1.04×log10[MFR]+3.2 成分(B):特性(B1)〜(B3)を有するポリエチ
    レンワックス 特性(B1)密度:0.94〜0.98g/cm 特性(B2)DSCで求めた融点:120〜140℃ 特性(B3)140℃における粘度:10〜30000
    mPa・s 成分(C):特性(C1)〜(C2)を有するエラスト
    マー 特性(C1)密度:0.900g/cm以下 特性(C2)MFR:0.1〜50g/10分
  3. 【請求項3】 成分(C)が、下記の条件を満たす成分
    (C−1)プロピレン系エラストマー及び/又は成分
    (C−2)エチレン系エラストマーであることを特徴と
    する請求項2に記載のポリプロピレン系無延伸単層フィ
    ルム。 成分(C−1):特性(C11)〜(C12)を有する
    プロピレン系エラストマー 特性(C11)プロピレンから導かれる単位の含有量:
    5〜80モル% 特性(C12)α−オレフィンから導かれる単位の含有
    量:20〜95モル% 成分(C−2):特性(C21)〜(C22)を有する
    エチレン系エラストマー 特性(C21)エチレンから導かれる単位の含有量:2
    0〜95モル% 特性(C22)α−オレフィンから導かれる単位の含有
    量:5〜80モル%
  4. 【請求項4】 成分(A)が、チーグラー・ナッタ型触
    媒によって重合されたプロピレン・α−オレフィンラン
    ダム共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載のポリプロピレン系無延伸単層フィル
    ム。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つの表面層が成分(A)プ
    ロピレン・α−オレフィンランダム共重合体95〜9
    9.999重量%と成分(B)ポリエチレンワックス
    0.001〜5重量%(ただし、成分(A)と成分
    (B)との合計量は100重量%である。)とからな
    り、成分(A)、成分(B)がそれぞれ下記の条件を満
    たすことを特徴とするポリプロピレン系無延伸積層フィ
    ルム。 成分(A):特性(A1)〜(A3)を有するプロピレ
    ン・α−オレフィンランダム共重合体 特性(A1)MFR:2〜20/10分 特性(A2)DSCで求めた融点[TP]:120〜1
    50℃ 特性(A3)溶融粘弾性測定により求めたポリ分散指数
    PIとMFRの関係が下記式を満たす: PI<1.04×log10[MFR]+3.2 成分(B):特性(B1)〜(B3)を有するポリエチ
    レンワックス 特性(B1)密度:0.94〜0.98g/cm 特性(B2)DSCで求めた融点:120〜140℃ 特性(B3)140℃における粘度:10〜30000
    mPa・s
  6. 【請求項6】 少なくとも一つの表面層が成分(A)プ
    ロピレン・α−オレフィンランダム共重合体95〜9
    9.999重量%と成分(B)ポリエチレンワックス
    0.001〜5重量%からなる組成物100重量部と、
    成分(C)エラストマー1〜50重量部とからなり、成
    分(A)、成分(B)、成分(C)がそれぞれ下記の条
    件を満たすことを特徴とするポリプロピレン系無延伸積
    層フィルム。 成分(A):特性(A1)〜(A3)を有するプロピレ
    ン・α−オレフィンランダム共重合体 特性(A1)MFR:2〜20/10分 特性(A2)DSCで求めた融点[TP]:120〜1
    50℃ 特性(A3)溶融粘弾性測定により求めたポリ分散指数
    PIとMFRの関係が下記式を満たす: PI<1.04×log10[MFR]+3.2 成分(B):特性(B1)〜(B3)を有するポリエチ
    レンワックス 特性(B1)密度:0.94〜0.98g/cm 特性(B2)DSCで求めた融点:120〜140℃ 特性(B3)140℃における粘度:10〜30000
    mPa・s 成分(C):特性(C1)〜(C2)を有するエラスト
    マー 特性(C1)密度:0.900g/cm以下 特性(C2)MFR:0.1〜50g/10分
  7. 【請求項7】 成分(C)が、下記の特性を有する成分
    (C−1)プロピレン系エラストマー及び/又は成分
    (C−2)エチレン系エラストマーであることを特徴と
    する請求項6に記載のポリプロピレン系無延伸積層フィ
    ルム。 成分(C−1):特性(C11)〜(C12)を有する
    プロピレン系エラストマー 特性(C11)プロピレンから導かれる単位の含有量:
    5〜80モル% 特性(C12)α−オレフィンから導かれる単位の含有
    量:20〜95モル% 成分(C−2):特性(C21)〜(C22)を有する
    エチレン系エラストマー 特性(C21)エチレンから導かれる単位の含有量:2
    0〜95モル% 特性(C22)α−オレフィンから導かれる単位の含有
    量:5〜80モル%
  8. 【請求項8】 成分(A)が、チーグラー・ナッタ型触
    媒によって重合されたプロピレン・α−オレフィンラン
    ダム共重合体であることを特徴とする請求項5〜7のい
    ずれか1項に記載のポリプロピレン系無延伸積層フィル
    ム。
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