JP2003073325A - 分子状酸素と光活性化型触媒とを用いる第1級アルコールの酸化方法 - Google Patents

分子状酸素と光活性化型触媒とを用いる第1級アルコールの酸化方法

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JP2003073325A JP2001267053A JP2001267053A JP2003073325A JP 2003073325 A JP2003073325 A JP 2003073325A JP 2001267053 A JP2001267053 A JP 2001267053A JP 2001267053 A JP2001267053 A JP 2001267053A JP 2003073325 A JP2003073325 A JP 2003073325A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メディエーターを必要とせずに、分子状酸素
を酸化剤として用い、第1級アルコールを選択的に酸化
する方法を提供する。 【解決手段】 下記化学式[化1]で表される(ニトロシ
ル)Ru(サレン)錯体を触媒として使用し、光照射下で、
下記一般式[化2]又は[化3]で表される第1級アルコー
ルを分子状酸素で酸化する。 【化1】 【化2】R1 − CH2 − OH (式中、R1は炭素数1から30の置換若しくは非置換のア
ルキル基、又は炭素数6から25の置換若しくは非置換の
アリール基を示す。) 【化3】 (式中、R2は水素原子、又は炭素数1から30の置換若し
くは非置換のアルキル基を示し、nは2から3の整数を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は第1級アルコールの
酸化方法に関し、より詳しくは、第1級アルコールを安
価で安全な分子状酸素で、アルデヒド化合物又はヘミア
セタール化合物に酸化する方法に関する。第1級アルコ
ールの酸化は天然有機化合物の合成において重要であ
り、該天然有機化合物は医農薬品に使用できる。
【0002】
【従来の技術】第1級アルコールの酸化反応は、有機合
成にとって非常に重要であり、多くの遷移金属化合物が
この目的のために使用されてきた。この中でもルテニウ
ム化合物が集中的に検討され、多くの手法がルテニウム
化合物を用いて開発された。しかしながら、多くの場
合、化学量論量の酸化剤を必要とするものであった。
【0003】一方、経済的、環境的な観点からは、酸化
剤として空気等の分子状酸素を利用することが望まれて
いる。近年、幾つかのアルコールの空気酸化が報告され
た(Wang G-Z., Andreasson U., 及びBackvall J-E., J.
Chem. Soc., Chem. Commun., 1994, 1037-1038)、(Len
z R., 及びLey S. V., J. Chem. Soc., Perlin TransI,
1997, 3291-3292)、(Marko I. E., Giles P. R., Tsuk
azaki M., Chelle-regnaut I., Urch C. J., 及びBrown
S. M., J. Am. Chem. Soc., 1997, 119, 12661-1266
2)、(Yamaguchi K., Mori K., Mizugaki T., Ebitani
K., 及びKaneda K., J. Am. Chem. Soc., 2000, 122, 7
144-7145)。しかし、多くの場合、第1級アルコールの
みでなく第2級アルコールも酸化してしまうという欠点
があった(Matsumoto M., 及びIto S., J. Chem. Soc.,
Chem. Commun., 1981, 907-908)、(Matsumoto M., 及び
Watanabe N., J. Org. Chem., 1984, 49, 3436-3437)、
(Rajendran S., 及びTrivedi D. C., Synthesis, 1995,
153-154)。
【0004】また、化学量論量のRu(PPh3)3Cl2、又はRu
(PPh3)3Cl2とTMSOOTMSとのシステムを用い、第2級アル
コールの存在下、第1級アルコールを選択的に酸化する
方法が報告された(Tomioka H., Takai K., Nozaki H.,
及びOshima K., TetrahedronLett., 1981, 22, 1605-16
08)、(Kanemoto S., Matsubara S., Takai K., Oshima
K., Tetrahedron Lett., 1983, 24, 2185-2188)。更
に、ハイドロキノンの存在下Ru(PPh3)3Cl2を触媒とした
空気酸化が報告された(Hanyu A., Tazezawa E.,Sakaguc
hi S., 及びIshii Y., Tetrahedron Lett., 2000, 41,
5119-5123)。この反応では、インサイチューでハイドロ
キノンが酸化されてベンゾキノンになりルテニウム化学
種の再酸化に寄与しているものと考えられるが、メディ
エーターを利用している点で改善の余地がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、メディエーターを必要とせずに、分子状酸素を酸化
剤として用い、第2級アルコールの存在下でも第1級ア
ルコールのみを選択的に酸化できる方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、光活性化型の特
定の(ニトロシル)ルテニウム(サレン)錯体を触媒とし、
分子状酸素を用いることにより、第1級アルコールを選
択的に酸化できることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
【0007】即ち本発明の第1級アルコールの酸化方法
は、 (1)下記化学式[化5]で表される(ニトロシル)Ru(サ
レン)錯体を触媒として使用し、光照射下で、下記一般
式[化6]又は[化7]で表される第1級アルコールを分子
状酸素で酸化することを特徴とする。
【化5】
【化6】R1 − CH2 − OH (式中、R1は炭素数1から30の置換若しくは非置換のア
ルキル基、又は炭素数6から25の置換若しくは非置換の
アリール基を示す。)
【化7】 (式中、R2は水素原子、又は炭素数1から30の置換若し
くは非置換のアルキル基を示し、nは2から3の整数を示
す。)
【0008】また、本発明に係る第1級アルコールの酸
化方法の好ましい態様には以下のものがある。 (2)前記光照射が、可視光照射である。 (3)前記光照射を、ハロゲンランプで行う。 (4)前記第1級アルコールを空気で酸化する。 (5)前記一般式[化6]で表される第1級アルコール
が、1-デカノール、ベンジルアルコール、p-ニトロベン
ジルアルコール、p-メトキシベンジルアルコール、p-メ
トキシカルボニルベンジルアルコール、又はp-シアノベ
ンジルアルコールである。 (6)前記一般式[化7]で表される第1級アルコール
が、ヘキサン-1,5-ジオールである。 なお、特に矛盾しない限り、上記(2)から(6)の任
意の組み合わせもまた本発明の好ましい態様である。
【0009】更に、本発明の別の目的は、前記第1級ア
ルコールの酸化方法に用いることができる触媒を提供す
ることにあり、即ち、 (7)下記化学式[化8]で表される(ニトロシル)Ru(サ
レン)錯体を特徴とする。
【化8】
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1級アルコー
ルの酸化方法について詳細に説明する。本発明で触媒と
して使用する(ニトロシル)Ru(サレン)錯体は、前記化学
式[化5]、[化8]で表される光活性化型の触媒である。
このサレン錯体は、ルテニウムイオンとエチレンジアミ
ン部からなる5員環キレートが半イス型配座をとり、下
記化学式[化9]に示すようにエチレンジアミン部の4つ
のメチル基のうちの2つが擬アキシアル位をとるため、
アルコールの嵩高さを区別でき、その結果、立体的な嵩
高さの低い第1級アルコールのみが選択的に酸化され、
対応するアルデヒド化合物又はヘミアセタール化合物を
非常に選択性良く生成するものと考えられる。
【化9】
【0011】また、本発明の反応メカニズムは次の様で
あると考えられる。本発明の(ニトロシル)Ru(サレン)錯
体は2価のRu錯体であるが、該錯体から光照射によりニ
トロシル(NO)が解離し、Ru(III)(サレン)錯体が生成す
る。生成したRu(III)(サレン)錯体が酸素の1電子移動
により酸化され、Ru(IV)(サレン)錯体となり、該Ru(IV)
(サレン)錯体にアルコールが配位する。ここでRu(IV)
(サレン)錯体に近づくアルコールは、1,3-ダイアキシア
ル反発を受け、第1級アルコールの方が第2級アルコー
ルよりも反発力が小さいため、第1級アルコールが優先
的にRu(IV)(サレン)錯体に配位し、続いて酸化される。
こうして本発明の重要な効果の一つである選択性が発現
したものと考えられる。本発明での触媒の使用量は、基
質の第1級アルコールのモル量に対し、0.1から50mol
%、好ましくは2から5mol%の範囲である。
【0012】本発明で使用する第1級アルコールは、前
記一般式[化6]又は[化7]で表される。一般式[化6]で
表される第1級アルコールにおいて、式中R1は炭素数1
から30の置換若しくは非置換のアルキル基、又は炭素数
6から25の置換若しくは非置換のアリール基を示す。炭
素数1から30のアルキル基としては、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ドデシル、エイコシル、トリコン
チル、i-ブチル、i-オクチル等が例示でき、その中でも
ノニル基が好ましい。炭素数6から25のアリール基とし
ては、フェニル、トリル、キシリル、α-ナフチル、β-
ナフチル、4-(t-ブチル)フェニル等が例示でき、その中
でもがフェニル基が好ましい。また、アルキル基及びア
リール基は置換されていてもよく、置換基としては、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、エステル基、メトキシ基、シア
ノ基等が挙げられる。上記一般式[化6]で表される第1
級アルコールの中でも、1-デカノール、ベンジルアルコ
ール、p-ニトロベンジルアルコール、p-メトキシベンジ
ルアルコール、p-メトキシカルボニルベンジルアルコー
ル、又はp-シアノベンジルアルコールが好ましい。
【0013】一方、前記一般式[化7]で表される第1級
アルコールにおいて、式中R2は水素原子、又は炭素数1
から30の置換若しくは非置換のアルキル基を示し、nは2
から3の整数を示す。炭素数1から30のアルキル基として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、イソ-プロピル、イソ-ブチル、t-ブチル、ドデシ
ル等が例示でき、その中でもメチル基が好ましい。ま
た、該アルキル基は置換されていてもよく、置換基とし
てはメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、ハロゲ
ン原子、エステル基、フェニル基等が挙げられる。一般
式[化7]で表される第1級アルコールは、分子内にアル
コール基を2つ有する2価アルコールであり、一般には
ジオールと呼ばれる。
【0014】本発明の第1級アルコールの酸化方法は、
最終生成物としてアルデヒド化合物又はヘミアセタール
化合物を生成する。前記一般式[化6]で表される第1級
アルコールを酸化した場合はアルデヒド化合物が生成す
るが、アルデヒド化合物は続いてカルボン酸に酸化され
やすいものであるが、本発明の製造方法では、アルデヒ
ドの段階までの酸化にとどめることができる。アルデヒ
ド化合物としては、前記第1級アルコールに対応するア
ルデヒド化合物が挙げられ、例えば、1-デカノール、ベ
ンジルアルコール、p-ニトロベンジルアルコール、p-メ
トキシベンジルアルコール、p-メトキシカルボニルベン
ジルアルコール、p-シアノベンジルアルコールに対し、
デカナール、ベンズアルデヒド、p-ニトロベンズアルデ
ヒド、p-メトキシベンズアルデヒド、p-メトキシカルボ
ニルベンズアルデヒド、又はp-シアノベンズアルデヒド
が生成する。
【0015】一方、前記一般式[化7]で表される第1級
アルコールを酸化した場合はヘミアセタール化合物が生
成する。前記一般式[化7]で表される第1級アルコー
ル、即ちジオールの場合、本発明の酸化方法によりヒド
ロキシアルデヒド化合物が中間体として生成するが、該
ヒドロキシアルデヒド化合物は環状ヘミアセタール化合
物と平衡関係にあり、環状ヘミアセタール化合物の方が
より安定なため、ヘミアセタール化合物が最終的に得ら
れる。一般に、ヒドロキシアルデヒドのうちγ-位、δ-
位に水酸基を有するものは環状ヘミアセタールを生成
し、安定に単離できる。従って、前記一般式[化7]で表
される第1級アルコールとして、ブタン-1,4-ジオー
ル、ペンタン-1,5-ジオール、ヘキサン-1,5-ジオール等
を用いた場合、本発明の酸化方法により、2-ヒドロキシ
-テトラヒドロフラン、2-ヒドロキシ-テトラヒドロピラ
ン、2-ヒドロキシ-6-メチルテトラヒドロピラン等が最
終的に生成する。
【0016】本発明では分子状酸素(O2)を酸化剤として
用いる。分子状酸素は最も経済的な酸化剤であり、本発
明はこの安価な酸化剤を用いる点で、他のアルコール酸
化プロセスに比べて経済的であるとともに、環境に悪影
響を及ぼすような物質を副生しない点で環境への負荷が
小さい環境調和型反応である。本発明で用いる分子状酸
素は、空気中に約21%含まれており、空気から分離した
純酸素でもよいが、空気をそのまま用いるのが好まし
い。空気を用いることができる点で、本発明は一層経済
的な第1級アルコールの酸化方法といえる。本発明で
は、この分子状酸素が、前記(ニトロシル)Ru(サレン)錯
体を触媒として、第1級アルコールを選択的に酸化す
る。
【0017】本発明では、光照射下で第1級アルコール
を酸化する。本発明の触媒である(ニトロシル)Ru(サレ
ン)錯体は、光照射によりニトロシル(NO)が該錯体から
解離して活性化する。光照射としては可視光照射が適当
であり、460nm付近の光が望ましい。具体的には、ハロ
ゲンランプ、白熱灯等の利用によって十分に反応を進行
させることができ、その中でもハロゲンランプが好まし
い。また、これらを光源として赤外線フィルターを通し
て実施することもできる。本発明は、完全な暗室では進
行しないが、自然光照射でも反応は進行し、従って、通
常の実験室の操作でも、反応はある程度進行する。
【0018】本発明の方法によれば、前記一般式[化6]
で表される第1級アルコールを酸化してアルデヒド化合
物を製造できる。通常、第1級アルコールの酸化は、ア
ルデヒド化合物を経由してカルボン酸まで酸化される傾
向があり、アルデヒドで止めるために多大な研究が行わ
れてきたが、本発明はカルボン酸を副生しない点でも有
用なプロセスといえる。また、通常は第1級アルコール
と第2級アルコールが共存する場合、一方のみを選択的
に酸化するには困難が伴うが、本発明では第1級アルコ
ールと第2級アルコールが共存しても、前記のように第
1級アルコールが優先的に錯体に接近できるため、第1
級アルコールのみが選択的に酸化される。従って、複雑
な構造をもつ天然有機化合物の合成過程で、分子中に第
1級アルコール部位と第2級アルコール部位とを有する
分子の第1級アルコール部位のみを選択的に酸化する必
要がある場合に、本発明は非常に有用である。
【0019】本発明の第1級アルコールの触媒的酸素酸
化反応は、メディエーターを必要としないといった特徴
がある。これまでの第1級アルコールの触媒的酸素酸化
反応は、触媒と酸素の他にメディエーターを必要とし、
例えば、ハイドロキノンとベンゾキノンの酸化還元サイ
クルの助けを借りていた。本発明は、メディエーターを
必要としない点で、従来技術に比べて反応系が簡略化さ
れており、経済的にも利点がある。
【0020】本発明の第1級アルコールの酸化方法は溶
媒中で実施する。溶媒は特に限定されず、例えば、ベン
ゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロロベンゼン、ジ
エチルエーテル等が例示できる。溶媒の使用量は、基質
の第1級アルコール1mmolに対し、1から40ml、好ましく
は5から10mlの範囲である。
【0021】本発明の酸化反応は、光照射下、室温で行
うことができる。温度は特に限定されず、5℃から50℃
の範囲で実施できるが、室温で好適に実施できるため、
温度調節にかかるコストが省け経済的にも有利である。
【0022】本発明では、空気又は酸素下において、基
質の第1級アルコールと前記(ニトロシル)Ru(サレン)錯
体とを溶媒中で光照射の下に撹拌することによって、該
第1級アルコールを酸化する。反応操作は光照射と撹拌
のみでもよいが、空気又は酸素をバブリングしてもよ
く、バブリングにより分子状酸素を基質の第1級アルコ
ールと前記(ニトロシル)Ru(サレン)錯体とに効率よく接
触させることができる。反応時間は、基質の第1級アル
コールに応じて適宜選択され、酸化されやすい第1級ア
ルコールの場合は短く、酸化され難い第1級アルコール
の場合は長くするのが好ましい。第1級アルコールと第
2級アルコールが共存する場合に、第1級アルコールを
酸化するのに十分な時間を超えて、光照射を行うと、第
2級アルコールも徐々に酸化されてしまい好ましくな
い。
【0023】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例によりその範囲を
限定されるものではない。
【0024】錯体合成例1 2,3-ジメチル-2,3-ジニトロブタン[東京化成工業株式会
社](5.00g, 28.4mmol)と10%水酸化パラジウム炭素[Aldr
ich Chem. Co.](150mg)を酢酸(15mL)に溶解し、オート
クレーブ中水素雰囲気下(70気圧)で4日間撹拌した。反
応混合物をセライトを通してろ過し、ろ液をロータリー
エバポレーターで濃縮した後、-30℃にて放置して結晶
化させた。得られた混合物にジエチルエーテルを加えて
希釈し、吸引ろ過して得られた固体をジクロロメタンで
洗浄、次いでデシケーター中で1時間真空乾燥(70℃, 1m
mHg)した。以上の操作により、2,3-ジアミノ-2,3-ジメ
チルブタンのニ酢酸塩(1.38g, 27.3%)を得た。
【0025】2,3-ジアミノ-2,3-ジメチルブタンニ酢酸
塩(200mg, 0.846mmol)を、水酸化カリウム[キシダ化学
株式会社]のエタノール溶液(1.78M, 10mL)に溶解した。
得られた溶液に3,5-ジ-t-ブチルサリチルアルデヒド[Al
drich Chem. Co.](397mg, 1.69mmol)を加えて、室温で3
時間撹拌した。反応混合物を吸引ろ過し、得られた固体
を水性エタノール(=1/1)とエタノールで順次洗浄した
後、デジケーター中で1時間真空乾燥(70℃, 1mmHg)し
た。以上の操作により、サレン配位子(422mg, 91%)を得
た。
【0026】ルテニウムニトロシルクロリド・一水和物
[STERM CHEMICALS Co.](0.51g, 2.0mmol)を無水エタノ
ール(25mL)に溶かした溶液と、トリフェニルホスフィン
[ナカライテスク株式会社](0.90g, 3.4mmol)を無水エタ
ノール(25mL)に溶かした溶液を窒素気流下で混合した。
混合物を撹拌しながら徐々に加熱し、80℃になったとこ
ろでさらに撹拌を10分間続けた。反応混合物を室温まで
放冷し、吸引ろ過して得られた個体をエタノールとヘキ
サンで順次洗浄した後、デシケーター中で1時間真空乾
燥(70℃, 1mmHg)した。以上の操作により、錯体[Ru(NO)
Cl3(PPh3)2](1.3g, 68%)を得た。
【0027】水素化ナトリウム[キシダ化学株式会社](1
9mg, 0.8mmol)のTHF懸濁液(10mL)にサレン配位子(200m
g, 0.36mmol)を加え、混合物を窒素雰囲気下70℃で1時
間撹拌した。THFを真空蒸留にて留去し、得られた残渣
に窒素気流下でトルエン(30mL)と[Ru(NO)Cl3(PPh3)2](3
66mg, 0.48mmol)を順次加えた。混合物を120℃で16時間
撹拌した後、真空蒸留にてトルエンを留去した。次いで
ジエチルエーテルを加え、セライトろ過によって不溶物
を取り除いた。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮
し、得られた残渣をヘキサン/エーテル(=1/1〜0/1)を展
開溶媒としてシリカゲルカラムで分離し、[化5](119m
g, 収率47%)を得た。
【0028】実施例1 1-デカノール(15.8mg, 0.1mmol)及び2-デカノール(15.8
mg, 0.1mmol)を丸底フラスコ(パイレックス(登録商標))
に量り取り、次に内部標準としてペンタメチルベンゼン
(14.8mg, 0.1mmol)及び溶媒としてd6-ベンゼン(1mL)を
加えた。フラスコから部分採取し1H-NMR(400MHz)分析を
行い、成分のモル比を調整した。溶液に前記化学式[化
5]で表される錯体(1.4mg, 2μmol)を加え、混合物に、
赤外線フィルターを通し、室温で12時間、ハロゲンラン
プ(15V, 150W)で光照射した。反応終了後、反応混合物
をガスクロマトグラフィー(GC)及び1H-NMRで分析し、未
反応アルコール、アルデヒド及びケトンの比を計算し
た。反応混合物の1H-NMRデータを以下に示す。1 H-NMR(400MHz, C6D6):δ9.32(1H, CH3(CH2)8CHO), 6.8
3(1H, C6H(CH3)5), 3.53(1H, CH3(CH2)7CH(OH)CH3), 2.
16(6H, C6H(CH3)5), 2.06(3H, C6H(CH3)5), 2.04(6H, C
6H(CH3)5), 1.81(2H, CH3(CH2)8CHO), 1.35-1.00(31H,
CH3(CH2)8CHO及びCH3(CH2)7CH(OH)CH3), 0.91(6H, CH
3(CH2)8CHO及びCH3(CH2)7CH(OH)CH3). なお、上記1H-NMRデータ中、CH3(CH2)8CHO(デカナール)
は酸化成績体、CH3(CH 2)7CH(OH)CH3(2-デカノール)は未
反応物、C6H(CH3)5(ペンタメチルベンゼン)は内部標準
物質である。その結果、デカナール(15.6mg, 0.1mmol)
を定量的に得たが、2-デカノンは検知されなかった。な
お、反応のマスバランスは非常に優れており、カルボン
酸は検知されなかった。反応式を[化10]に示す。
【化10】
【0029】実施例2 ベンジルアルコール(10.8mg, 0.1mmol)及び1-フェニル
エタノール(12.2mg, 0.1mmol)を丸底フラスコ(パイレッ
クス(登録商標))に量り取り、次に内部標準としてペン
タメチルベンゼン(14.8mg, 0.1mmol)及び溶媒としてd6-
ベンゼン(1mL)を加えた。フラスコから部分採取し1H-NM
R(400MHz)分析を行い、成分のモル比を調整した。溶液
に前記化学式[化5]で表される錯体(1.4mg, 2μmol)を
加え、混合物に、赤外線フィルターを通し、室温で5時
間、ハロゲンランプ(15V, 150W)で光照射した。反応終
了後、反応混合物をガスクロマトグラフィー(GC)及び1H
-NMRで分析し、未反応アルコール、アルデヒド及びケト
ンの比を計算した。反応混合物の1H-NMRデータを以下に
示す。1 H-NMR(400MHz, C6D6):δ9.63(1H, C6H5CHO), 7.52-7.4
9(2H, C6H5CHO), 7.22-6.93(8H, C6H5CHO及びC6H5CH(O
H)CH3), 6.83(1H, C6H(CH3)5), 4.51(1H, C6H5CH(OH)CH
3), 2.16(6H, C6H(CH3)5), 2.06(3H, C6H(CH3)5), 2.04
(6H, C6H(CH3)5), 1.26(3H, C6H5CH(OH)CH3). なお、上記1H-NMRデータ中、C6H5CHO(ベンズアルデヒ
ド)は酸化成績体、C6H5CH(OH)CH3(1-フェニルエタノー
ル)は未反応物、C6H(CH3)5(ペンタメチルベンゼン)は内
部標準物質である。その結果、ベンズアルデヒド(10.6m
g, 0.1mmol)を定量的に得たが、メチルフェニルケトン
は検知されなかった。なお、反応のマスバランスは非常
に優れており、カルボン酸は検知されなかった。反応式
を[化11]に示す。
【化11】
【0030】実施例3 1-デカノール(15.8mg, 0.1mmol)及び1-フェニルエタノ
ール(12.2mg, 0.1mmol)を丸底フラスコ(パイレックス
(登録商標))に量り取り、次に内部標準としてペンタメ
チルベンゼン(14.8mg, 0.1mmol)及び溶媒としてd6-ベン
ゼン(1mL)を加えた。フラスコから部分採取し1H-NMR(40
0MHz)分析を行い、成分のモル比を調整した。溶液に前
記化学式[化5]で表される錯体(1.4mg, 2μmol)を加
え、混合物に、赤外線フィルターを通し、室温で24時
間、ハロゲンランプ(15V, 150W)で光照射した。反応終
了後、反応混合物をガスクロマトグラフィー(GC)及び1H
-NMRで分析し、未反応アルコール、アルデヒド及びケト
ンの比を計算した。反応混合物の1H-NMRデータを以下に
示す。1 H-NMR(400MHz, C6D6):δ9.32(1H, CH3(CH2)8CHO), 7.7
7-7.73(0.58H, C6H5COCH3), 7.22-7.00(4.42H, C6H5CH
(OH)CH3及びC6H5COCH3), 6.83(1H, C6H(CH3)5),4.51(0.
71H, C6H5CH(OH)CH3), 2.16(6H, C6H(CH3)5), 2.08(0.8
7H, C6H5COCH3), 2.06(3H, C6H(CH3)5), 2.04(6H, C6H
(CH3)5), 1.81(2H, CH3(CH2)8CHO), 1.35-1.01(16.13H,
CH3(CH2)8CHO及びC6H5CH(OH)CH3), 0.91(3H, CH3(CH2)
8CHO). なお、上記1H-NMRデータ中、CH3(CH2)8CHO(デカナール)
(100%)及びC6H5COCH3(アセトフェノン)(29%)は酸化成績
体、C6H5CH(OH)CH3(1-フェニルエタノール)(71%)は未
反応物、C6H(CH3)5(ペンタメチルベンゼン)(100%)は内
部標準物質である。その結果、デカナール(15.6mg, 0.1
mmol)は定量的に得られたが、メチルフェニルケトンは
収率29%(3.5mg)にとどまった。この反応では、1-デカ
ノールの酸化反応速度は、1-フェニルエタノールの酸化
反応速度の12倍以上であった。なお、反応のマスバラン
スは非常に優れており、カルボン酸は検知されなかっ
た。反応式を[化12]に示す。
【化12】
【0031】実施例4;p-ニトロベンジルアルコールの
酸化 p-ニトロベンジルアルコール(15.3mg, 0.1mmol)と前記
化学式[化5]で表される錯体(1.4mg, 2μmol)を丸底フ
ラスコ(パイレックス(登録商標))に量り取り、トルエン
(1mL)に溶解させた。この混合物を、赤外線フィルター
を通し、室温で24時間、ハロゲンランプ(15V, 150W)で
光照射した。反応終了後、反応混合物を直接シリカゲル
カラム上に析出させ、ヘキサン/酢酸エチル(9/1)混合液
で溶出させることにより、p-ニトロベンズアルデヒド(1
5.1mg)を定量的に得た。反応式を[化13]に示す。
【化13】
【0032】実施例5;p-メトキシベンジルアルコール
の酸化 p-メトキシベンジルアルコール(13.8mg, 0.1mmol)と前
記化学式[化5]で表される錯体(1.4mg, 2μmol)を丸底
フラスコ(パイレックス(登録商標))に量り取り、トルエ
ン(1mL)に溶解させた。この混合物を、赤外線フィルタ
ーを通し、室温で24時間、ハロゲンランプ(15V, 150W)
で光照射した。反応終了後、反応混合物を直接シリカゲ
ルカラム上に析出させ、ヘキサン/酢酸エチル(9/1)混合
液で溶出させることにより、p-メトキシベンズアルデヒ
ド(13.6mg)を定量的に得た。反応式を[化14]に示す。
【化14】
【0033】実施例6;p-メトキシカルボニルベンジル
アルコールの酸化 p-メトキシカルボニルベンジルアルコール(16.4mg, 0.1
mmol)と前記化学式[化5]で表される錯体(1.4mg, 2μmo
l)を丸底フラスコ(パイレックス(登録商標))に量り取
り、トルエン(1mL)に溶解させた。この混合物を、赤外
線フィルターを通し、室温で24時間、ハロゲンランプ(1
5V, 150W)で光照射した。反応終了後、反応混合物を直
接シリカゲルカラム上に析出させ、ヘキサン/酢酸エチ
ル(9/1)混合液で溶出させることにより、p-メトキシカ
ルボニルベンズアルデヒド(16.2mg)を定量的に得た。反
応式を[化15]に示す。
【化15】
【0034】実施例7;p-シアノベンジルアルコールの
酸化 p-シアノベンジルアルコール(13.3mg, 0.1mmol)と前記
化学式[化5]で表される錯体(1.4mg, 2μmol)を丸底フ
ラスコ(パイレックス(登録商標))に量り取り、トルエン
(1mL)に溶解させた。この混合物を、赤外線フィルター
を通し、室温で24時間、ハロゲンランプ(15V, 150W)で
光照射した。反応終了後、反応混合物を直接シリカゲル
カラム上に析出させ、ヘキサン/酢酸エチル(9/1)混合液
で溶出させることにより、p-シアノベンズアルデヒド
(2.0mg, 収率15%)を得た。p-シアノベンジルアルコール
の活性が低かったのは、ルテニウムイオンにシアノ基が
強く配位しすぎたためであると考えられる。反応式を
[化16]に示す。
【化16】
【0035】実施例8;ヘキサン-1,5-ジオールの酸化 ヘキサン-1,5-ジオール(12μL, 0.1mmol)のベンゼン溶
液(1mL)に、前記化学式[化5]で表されるルテニウム錯
体(1.5mg)を加えた。得られた溶液を、ハロゲンランプ
を光源として光照射しながら、空気中室温で24時間し
た。反応液をそのままシリカゲルカラムにかけ、2-ヒド
ロキシ-6-メチルテトラヒドロピラン(11.6mg, 100%)を
得た。この結果から、ジオールの酸化でも第1級アルコ
ールが選択的に酸化されることが分かる。反応式を[化
17]に示す。
【化17】
【0036】
【発明の効果】以上に説明した様に、本発明の方法を用
いることにより、第1級アルコールを選択的に酸化する
ことができる。また、本発明は第2級アルコールが共存
しても第1級アルコールのみを選択的に酸化できるとい
う格別の効果を有する。更に、本発明は安価で環境に対
しても安全な分子状酸素を用いているため、経済的であ
るとともに環境にも調和した製造方法でもある。また更
に、従来技術と異なりメディエーターを必要としない酸
素酸化法であり、反応系が簡略化されてもいる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 67/313 C07C 67/313 69/76 69/76 Z 201/12 201/12 205/44 205/44 251/24 251/24 253/30 253/30 255/56 255/56 C07D 309/10 C07D 309/10 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07F 15/00 C07F 15/00 A (72)発明者 宮田 篤 福岡県福岡市城南区鳥飼4−16−22 レス ポアール鳥飼202 Fターム(参考) 4C062 AA18 4H006 AA01 AA02 AB40 AC45 BA23 BA45 BA46 BA95 BE30 4H039 CA62 CC20 4H050 AA01 AA03 AB40 WB13 WB14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化学式[化1]で表される(ニトロシ
    ル)Ru(サレン)錯体を触媒として使用し、光照射下で、
    下記一般式[化2]又は[化3]で表される第1級アルコー
    ルを分子状酸素で酸化することを特徴とする、第1級ア
    ルコールの酸化方法。 【化1】 【化2】R1 − CH2 − OH (式中、R1は炭素数1から30の置換若しくは非置換のア
    ルキル基、又は炭素数6から25の置換若しくは非置換の
    アリール基を示す。) 【化3】 (式中、R2は水素原子、又は炭素数1から30の置換若し
    くは非置換のアルキル基を示し、nは2から3の整数を示
    す。)
  2. 【請求項2】 前記光照射が、可視光照射であることを
    特徴とする、請求項1記載の第1級アルコールの酸化方
    法。
  3. 【請求項3】 前記光照射を、ハロゲンランプで行うこ
    とを特徴とする、請求項1又は2記載の第1級アルコー
    ルの酸化方法。
  4. 【請求項4】 前記第1級アルコールを空気で酸化する
    ことを特徴とする、請求項1乃至3の何れかに記載の第
    1級アルコールの酸化方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式[化2]で表される第1級アル
    コールが、1-デカノール、ベンジルアルコール、p-ニト
    ロベンジルアルコール、p-メトキシベンジルアルコー
    ル、p-メトキシカルボニルベンジルアルコール、又はp-
    シアノベンジルアルコールであることを特徴とする、請
    求項1乃至4の何れかに記載の第1級アルコールの酸化
    方法。
  6. 【請求項6】 前記一般式[化3]で表される第1級アル
    コールが、ヘキサン-1,5-ジオールであることを特徴と
    する、請求項1乃至4の何れかに記載の第1級アルコー
    ルの酸化方法。
  7. 【請求項7】 下記化学式[化4]で表される(ニトロシ
    ル)Ru(サレン)錯体。 【化4】
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