JP2003073215A - ハチ駆除剤 - Google Patents

ハチ駆除剤

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JP2003073215A
JP2003073215A JP2001265498A JP2001265498A JP2003073215A JP 2003073215 A JP2003073215 A JP 2003073215A JP 2001265498 A JP2001265498 A JP 2001265498A JP 2001265498 A JP2001265498 A JP 2001265498A JP 2003073215 A JP2003073215 A JP 2003073215A
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JP
Japan
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bee
agent
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bees
aerosol
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JP2001265498A
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Isao Nishibe
勲 西部
Yasuyori Tanaka
康順 田中
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 即効性に優れたハチ駆除剤および該ハチ駆除
剤を用いたハチ駆除方法を提供する。 【解決手段】 式1 で示されるカルボン酸エステルを含有することを特徴と
するハチ駆除剤及び、該ハチ駆除剤を、ハチ類あるいは
ハチ類の巣に噴霧することを特徴とするハチ類の駆除方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハチ駆除剤およびハ
チ類の駆除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハチ類は日本では約3000種が知られ
ているが、そのうち刺咬性が強いハチは約20種類とい
われている。近年、都市周辺の丘陵地帯の宅地化が進
み、刺咬性が強いハチによる被害が増大している。ハチ
に刺されると激痛が起こり、局所が腫れるばかりではな
く、吐き気や頭痛、呼吸困難等を引き起こす場合があ
る。特にハチ毒アレルギー体質の人は何度も刺されるう
ちに死亡する場合があり、その犠牲者は毎年数十人とい
われる。このように刺咬性が強いハチによる被害は重大
であり、ハチ駆除用エアゾールなどのハチ駆除製品が販
売されているが、さらに優れた即効性の駆除剤が求めら
れている。特に攻撃性があるスズメバチ類の駆除には特
段の即効性が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、即効
性に優れたハチ駆除剤および該ハチ駆除剤を用いたハチ
駆除方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく、ハチ駆除剤に適した即効性薬剤を見出すべく
鋭意検討を行った結果、殺虫有効成分として3−メトキ
シイミノメチル−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボン酸(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メト
キシメチル)フェニル)メチルがハチ類に対する優れた
即効性、致死活性を有し、これを用いたときに優れたハ
チ駆除剤となり得ることを見出し、本発明に至った。
【0005】即ち本発明は、式1 で示されるカルボン酸エステルを含有することを特徴と
するハチ駆除剤(以下、本駆除剤と記す)および本駆除
剤を用いたハチ類の駆除方法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本駆除剤は、有効成分として本化
合物を含有するハチ駆除剤であって、剤の形態として
は、液剤形態(以下、本液剤と記す)、あるいは液剤と
噴射剤からなる混合物が噴霧口を備えた耐圧容器に内包
されているエアゾール形態(以下、本エアゾール剤と記
す)を挙げることができる。
【0007】本化合物の化学名は3−メトキシイミノメ
チル−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメ
チル)フェニル)メチルであり、本化合物には各種の光
学異性体や幾何異性体が存在する。本駆除剤においては
それらのうち、殺虫活性を有する任意の異性体や該異性
体を含む混合物を使用することができる。本化合物は、
本液剤中に、通常は0.01〜15重量%、好ましくは
0.05〜5重量%程度含まれる。また本エアゾール剤
中には通常は0.01〜5重量%、好ましくは0.05
〜1重量%程度含まれる。
【0008】本駆除剤において用いられる溶剤として
は、通常の液剤、エアゾール剤に使用できる溶剤であれ
ば使用でき、例えば白灯油等の飽和炭化水素類、アルキ
ルベンゼン、フェニルキシリルエタン等の芳香族炭化水
素類、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコ
ール類、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコー
ルエーテル類、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸
エチル、クエン酸アセチルトリブチルなどのエステル
類、炭酸プロピレン、水等があげられる。これらの溶剤
の中では特に飽和炭化水素を主溶剤とするのが好まし
い。
【0009】本液剤あるいは本エアゾール剤には溶剤の
他に、他の殺虫成分、忌避剤、共力剤、安定化剤、界面
活性剤、香料等を含有することができる。これらの含有
量は溶剤に対し10重量%以下である。
【0010】他の殺虫成分としては、例えば、アレスリ
ン、テトラメスリン、プラレトリン、フェノトリン、レ
スメトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメ
トリン、デルタメトリン、シフルトリン、フラメトリ
ン、エトフェンプロックスなどなどのピレスロイド系化
合物をあげることができる。またメトキサジアゾン、プ
ロポキサー等のカーバメート化合物、ジクロロボス、フ
ェニトロチオンなどの有機リン系化合物等を挙げること
ができる。
【0011】共力剤としては、例えば、PBO(ピペロ
ニルブトキサイド)、MGK264(N−(2−エチル
ヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2,3−ジカルボキシイミド)、S421(オクタクロ
ロジプロピルエーテル)等を挙げることができる。本液
剤は、本化合物及び溶剤を混合し、必要により前記他の
殺虫成分、忌避剤、共力剤、安定化剤、界面活性剤、香
料等を添加混合することにより得られる。本エアゾール
剤は、本液剤を耐圧容器に注入し、該耐圧容器にエアゾ
ールバルブをクリンプし、噴射剤を充填した後、エアゾ
ールアクチュエーターを装着することにより得られる。
【0012】また本エアゾール剤に用いられ得る噴射剤
としては、例えばプロパン、n−ブタン、イソブタン、
ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチラール
等を挙げることができ、これらは2種以上の混合物であ
ってもよい。また窒素や炭酸ガスなどの圧縮ガスを耐圧
容器内に封入することにより本エアゾール剤の内圧を補
うことも可能である。本エアゾール剤における液剤と噴
射剤の重量比率は、通常2:8〜7:3である。
【0013】本液剤や本エアゾール剤は、飛翔している
あるいは壁などに止まっているハチ類に直接噴霧した
り、あるいはハチの巣に直接噴霧することにより即効的
に駆除を行うことができる。
【0014】本液剤は、通常、圧縮空気等を噴射力とし
た噴霧器によってハチ類やハチ類の巣に対して噴霧され
る。本液剤の噴霧量は、通常1〜50g/秒であり、好
ましくは3〜50g/秒である。
【0015】本エアゾール剤は、通常、ハチ類やハチ類
の巣に対して噴霧される。本エアゾール剤の内容物(液
剤+噴射剤)の噴霧量は、通常1g〜25g/秒であ
り、好ましく2〜20g/秒である。
【0016】本駆除剤が駆除対象とするハチ類として
は、例えばオオスズメバチ、キイロスズメバチ、クロス
ズメバチ、ケブカスズメバチ、コガタスズメバチ、モン
スズメバチ、ヒメスズメバチ等のスズメバチ類、セグロ
アシナガバチ、キアシナガバチ、コアシナガバチ、キボ
シアシナガバチ、ヤマトアシナガバチ、フタモンアシナ
ガバチ等のアシナガバチ類、ニホンミツバチ、セイヨウ
ミツバチ、マルハナバチ等のハナバチ類等を挙げること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。なお、実施例中において使用する「部」は、断りの
無い限り重量部を意味する。
【0018】製剤例1 式2 で示される(1R,3R)−3−(メトシキイミノ)メ
チル−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
[2,3,5,6−テラフルオロ−4−(メトキシメチ
ル)フェニル]メチル((E):(Z)=1:1、以
下、本混合物と記す)0.05部、0.1部および0.
2部にネオチオゾール(石油系溶剤、中央化成株式会社
製)を加えそれぞれ55部とし、混合して各混合液を得
た。該混合液各々をエアゾール容器に充填した。該エア
ゾール容器にエアゾールバルブをクリンプした後、液化
石油ガス/ジメチルエーテル1:1混合物(エアウオー
ター株式会社製)を45重量部充填し、エアゾールアク
チュエーターを装着することによって本エアゾール剤
1、2および3を得た。
【0019】比較製剤例 プラレトリン0.2部および0.4部にネオチオゾール
をそれぞれ加え55部とした後、混合して各混合液を得
た。該混合液各々をエアゾール容器に充填した。該エア
ゾール容器にエアゾールバルブをクリンプした後、液化
石油ガス/ジメチルエーテル1:1混合物を45重量部
充填し、エアゾールアクチュエーターを装着することに
よって比較エアゾール剤1および2を得た。
【0020】試験例1 一群5頭のキイロスズメバチを金網ケージ(縦、横、高
さ各20cmの立方体、20メッシュ)に放ち、キイロ
スズメバチが内から逃亡しないように蓋をした。内寸
1.8m立方の試験箱の壁に、高さ1.55mに直径1
0cmの噴射孔を設け、該噴射孔から距離100cm、
高さ1.55cmの位置に中心がくるように該金網ケー
ジを天井から吊した。該噴霧孔から本エアゾール剤1を
4gケージの中心にめがけて噴霧し、噴霧からの経過時
間におけるキイロスズメバチのノックダウン数を数え
た。観察は300秒まで行い、得られた結果からKT90
値(供試されたキイロスズメバチの90%がノックダウ
ンする時間)をプロビット法により算出した。5分後清
浄な容器に供試虫を移し、水と餌を与え、24時間後の
死虫率を観察した。本エアゾール剤2、本エアゾール剤
3、比較エアゾール剤1及び比較エアゾール剤2につい
ても同様にして試験を実施した。尚、試験は2〜3反復
で実施した。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】製剤例2 本混合物1部、PBO3部およびアイソパーM(石油系
溶剤、エクソンモービル有限会社製)を加え100部と
し、混合して油剤を得る。
【0023】製剤例3 本混合物5部、フェノトリン3部、乳化剤としてニュー
カルゲン1015H(竹本油脂製薬株式会社製、アルキ
ルベンゼンスルホン酸金属塩とポリオキシエチレンアル
キルエーテルの混合物)5部およびフォッグソルベント
(石油系溶剤、日本石油株式会社製)を加え100部と
し、混合して乳剤を得る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、即効性の極めて優れた
ハチ駆除剤が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H011 AC01 BA01 BA06 BB15 BC01 BC03 BC07 BC19 DA13 DA16 DA21 DB05 DF06 DH03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式1 で示されるカルボン酸エステルを含有することを特徴と
    するハチ駆除剤。
  2. 【請求項2】ハチ駆除剤の形態が液剤である請求項1に
    記載のハチ駆除剤。
  3. 【請求項3】ハチ駆除剤の形態がエアゾール製剤である
    請求項1に記載のハチ駆除剤。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のハチ駆除
    剤を、ハチ類あるいはハチ類の巣に噴霧することを特徴
    とするハチ類の駆除方法。
JP2001265498A 2001-09-03 2001-09-03 ハチ駆除剤 Pending JP2003073215A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008273944A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除エアゾール用組成物
JP2008273947A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除用組成物及び害虫防除方法
JP2008273946A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Sumitomo Chemical Co Ltd 害虫防除用組成物及び害虫防除方法
JP2015093847A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 大日本除蟲菊株式会社 ハチの巣浸透補助剤

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Effective date: 20080128