JP2008273944A - 害虫防除エアゾール用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた害虫防除効力を有するエアゾール用組成物を提供すること。
【解決手段】4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、有機溶剤及び噴射剤(好ましくは、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートが0.000001〜0.1重量部である)を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物、該害虫防除エアゾール用組成物の有効量を害虫又は害虫の生息場所に噴霧する害虫防除方法、および、該害虫防除エアゾール用組成物を含有する害虫防除エアゾール。
【選択図】なし
【解決手段】4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、有機溶剤及び噴射剤(好ましくは、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートが0.000001〜0.1重量部である)を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物、該害虫防除エアゾール用組成物の有効量を害虫又は害虫の生息場所に噴霧する害虫防除方法、および、該害虫防除エアゾール用組成物を含有する害虫防除エアゾール。
【選択図】なし
Description
本発明は害虫防除エアゾール用組成物に関する。
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、ジクロロメタン、脱臭灯油及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物が害虫防除効力を有することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は優れた害虫防除効力を有するエアゾール用組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、優れた害虫防除効力を有するエアゾール用組成物を見出すべく検討の結果、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、有機溶剤及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物が優れた害虫防除効力を有することを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、以下のものである。
〔1〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、
有機溶剤及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物。
〔2〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.000001〜0.1重量部である〔1〕記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔3〕噴射剤の含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.25〜8重量部である〔2〕記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔4〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有量が0.001〜1重量パーセントであり、飽和炭化水素溶剤の含有量が10〜79重量パーセントであり、噴射剤の含有量が20〜80重量パーセントである〔1〕〜〔3〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔5〕飽和炭化水素溶剤が、初留点が150℃以上であり95パーセント留出温度が300℃以下の飽和炭化水素溶剤である〔1〕〜〔4〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔6〕害虫が網翅目害虫である〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔7〕害虫が膜翅目害虫である〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔8〕害虫がスズメバチ類である〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔9〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、
有機溶剤及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物の有効量を害虫又は害虫の生息場所に噴霧することを特徴とする害虫防除方法。
〔10〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.000001〜0.1重量部である〔9〕記載の害虫防除方法。
〔11〕噴射剤の含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.25〜8重量部である〔10〕記載の害虫防除方法。
〔12〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有量が0.001〜1重量パーセントであり、飽和炭化水素溶剤の含有量が10〜79重量パーセントであり、噴射剤の含有量が20〜80重量パーセントである〔9〕記載の害虫防除方法。
〔13〕飽和炭化水素溶剤が、初留点が150℃以上であり95パーセント留出温度が300℃以下の飽和炭化水素溶剤である〔9〕〜〔12〕いずれか一項記載の害虫防除方法。
〔14〕害虫が網翅目害虫である〔9〕〜〔13〕いずれか一項記載の害虫防除方法。
〔15〕害虫が膜翅目害虫である〔9〕〜〔13〕いずれか一項記載の害虫防除方法。
〔16〕害虫がスズメバチ類である〔9〕〜〔13〕いずれか一項記載の害虫防除方法。
〔17〕〔1〕〜〔8〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール組成物を含有する害虫防除エアゾール。
すなわち本発明は、以下のものである。
〔1〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、
有機溶剤及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物。
〔2〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.000001〜0.1重量部である〔1〕記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔3〕噴射剤の含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.25〜8重量部である〔2〕記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔4〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有量が0.001〜1重量パーセントであり、飽和炭化水素溶剤の含有量が10〜79重量パーセントであり、噴射剤の含有量が20〜80重量パーセントである〔1〕〜〔3〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔5〕飽和炭化水素溶剤が、初留点が150℃以上であり95パーセント留出温度が300℃以下の飽和炭化水素溶剤である〔1〕〜〔4〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔6〕害虫が網翅目害虫である〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔7〕害虫が膜翅目害虫である〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔8〕害虫がスズメバチ類である〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
〔9〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、
有機溶剤及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物の有効量を害虫又は害虫の生息場所に噴霧することを特徴とする害虫防除方法。
〔10〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.000001〜0.1重量部である〔9〕記載の害虫防除方法。
〔11〕噴射剤の含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.25〜8重量部である〔10〕記載の害虫防除方法。
〔12〕4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有量が0.001〜1重量パーセントであり、飽和炭化水素溶剤の含有量が10〜79重量パーセントであり、噴射剤の含有量が20〜80重量パーセントである〔9〕記載の害虫防除方法。
〔13〕飽和炭化水素溶剤が、初留点が150℃以上であり95パーセント留出温度が300℃以下の飽和炭化水素溶剤である〔9〕〜〔12〕いずれか一項記載の害虫防除方法。
〔14〕害虫が網翅目害虫である〔9〕〜〔13〕いずれか一項記載の害虫防除方法。
〔15〕害虫が膜翅目害虫である〔9〕〜〔13〕いずれか一項記載の害虫防除方法。
〔16〕害虫がスズメバチ類である〔9〕〜〔13〕いずれか一項記載の害虫防除方法。
〔17〕〔1〕〜〔8〕いずれか一項記載の害虫防除エアゾール組成物を含有する害虫防除エアゾール。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物は優れた害虫防除効力を有する。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物とは、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(以下、本化合物Aと記す場合もある。)、有機溶剤及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物である。
本化合物Aとは、例えば米国特許第6908945号明細書に記載される化合物であり、該公報に記載される方法により製造することができる。
本化合物Aには、シクロプロパン環上に存在する2つの不斉炭素原子及び二重結合に由来する異性体が存在するが、本発明にはその各々および任意の異性体比率である化合物を用いることができる。
本化合物Aには、シクロプロパン環上に存在する2つの不斉炭素原子及び二重結合に由来する異性体が存在するが、本発明にはその各々および任意の異性体比率である化合物を用いることができる。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物に含有される本化合物Aの含有量は、通常0.001〜50重量パーセント、好ましくは0.01〜1重量パーセントである。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物は、有機溶剤として飽和炭化水素溶剤が用いられるが、かかる飽和炭化水素溶剤として通常は、例えば、初留点が150℃以上であり95パーセント留出温度が300℃以下のものが用いられるが、もちろん初留点が150℃以上であり乾点(Dry Point)が300℃以下のものであってもよい。かかる飽和炭化水素溶剤としては、例えば、アイソパーG(エクソンモービル有限会社製、初留点:160℃、乾点:176℃)、アイソパーL(エクソンモービル有限会社製、初留点:189℃、乾点:207℃)、アイソパーH(エクソンモービル有限会社製、初留点:178℃、乾点:188℃)、アイソパーM(エクソンモービル有限会社製、初留点:223℃、乾点:254℃)、ノルパー13(エクソンモービル有限会社製、初留点:222℃、乾点:242℃)、ノルパー15(エクソンモービル有限会社製、初留点:249℃、乾点:274℃)、エクソールD40(エクソンモービル有限会社製、初留点:164℃、乾点:192℃)、エクソールD60(エクソンモービル有限会社製、初留点:187℃、乾点:209℃)、エクソールD80(エクソンモービル有限会社製、初留点:208℃、乾点:243℃)、ネオチオゾール(中央化成株式会社製、初留点:225℃、乾点:247℃)、IPソルベント 2028(出光興産株式会社、初留点:213℃、95%留出温度:250℃)及び灯油が挙げられる。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物に含有される飽和炭化水素溶剤の含有量は、通常10〜79重量パーセント、好ましくは20〜70重量パーセントである。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物に含有される飽和炭化水素溶剤の含有量は、通常10〜79重量パーセント、好ましくは20〜70重量パーセントである。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物に含有される噴射剤とは、沸点が−50℃〜0℃である液化ガスであって、例えば液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、プロパン、n−ブタン及びイソブタンが挙げられる。本発明の害虫防除エアゾール用組成物に含有される噴射剤の含有量は、通常20〜80重量パーセント、好ましくは25〜75重量パーセントである。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物には、本エステル化合物と飽和炭化水素溶剤とが飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、本エステル化合物が通常0.000001〜0.1重量部、好ましくは0.000005〜0.05重量部となる割合で含有される。また飽和炭化水素溶剤と噴射剤とが飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、噴射剤が通常0.25〜8重量部、好ましくは0.3〜4重量部となる割合で含有される。
より具体的には、本発明の害虫防除エアゾール用組成物には、通常は飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、本エステル化合物が0.000001〜0.1重量部の割合かつ噴射剤が0.25〜8重量部の割合で含有され、好ましくは飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、本エステル化合物が0.000005〜0.05重量部の割合かつ噴射剤が0.3〜4重量部の割合で含有される。
より具体的には、本発明の害虫防除エアゾール用組成物には、通常は飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、本エステル化合物が0.000001〜0.1重量部の割合かつ噴射剤が0.25〜8重量部の割合で含有され、好ましくは飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、本エステル化合物が0.000005〜0.05重量部の割合かつ噴射剤が0.3〜4重量部の割合で含有される。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物には、必要により、他の害虫防除成分、忌避剤、共力剤、香料等の1種以上を適宜配合することができる。
他の害虫防除成分としては、例えば、ジクロルボス、フェニトロチオン、テトラクロロビンホス、フェンチオン、クロルピリホス、ダイアジノン等の有機燐化合物、プロポキサー、カルバリル、メトキサジアゾン、フェノブカルブ等のカーバメート化合物、ルフェヌロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、シロマジン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]ウレア等のキチン形成阻害物質、ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ等の幼若ホルモン様物質、ネオニコチノイド系化合物、N−フェニルピラゾール系化合物が挙げられる。
他の害虫防除成分としては、例えば、ジクロルボス、フェニトロチオン、テトラクロロビンホス、フェンチオン、クロルピリホス、ダイアジノン等の有機燐化合物、プロポキサー、カルバリル、メトキサジアゾン、フェノブカルブ等のカーバメート化合物、ルフェヌロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、シロマジン、1−(2,6−ジフルオロベンゾイル)−3−[2−フルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]ウレア等のキチン形成阻害物質、ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ等の幼若ホルモン様物質、ネオニコチノイド系化合物、N−フェニルピラゾール系化合物が挙げられる。
忌避剤としては、例えば、N,N−ジエチル−m−トルアミド、リモネン、リナロール、シトロネラール、メントール、メントン、ヒノキチオール、ゲラニオール、ユーカリプトール、インドキサカルブ、カラン−3,4−ジオール、MGK−R−326、MGK−R−874及びBAY−KBR−3023が挙げられる。
共力剤としては、例えば、5−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシメチル〕−6−プロピル−1,3−ベンゾジオキソール、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、オクタクロロジプロピルエーテル、チオシアノ酢酸イソボルニル、N−(2−エチルへキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドが挙げられる。
安定剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ−ル等のフェノ−ル系酸化防止剤等が挙げられる。
共力剤としては、例えば、5−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシメチル〕−6−プロピル−1,3−ベンゾジオキソール、N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、オクタクロロジプロピルエーテル、チオシアノ酢酸イソボルニル、N−(2−エチルへキシル)−1−イソプロピル−4−メチルビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドが挙げられる。
安定剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ−ル等のフェノ−ル系酸化防止剤等が挙げられる。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物は、例えば、本化合物A及び有機溶剤、並びに、必要に応じて適宜配合される他の害虫防除成分、忌避剤、共力剤、安定剤等をエアゾール容器に充填し、該容器にエアゾールバルブを装着し、噴射剤をステムを通して該容器中に充填し、振とうした後、アクチュエーターを装着することにより本発明の害虫防除エアゾール用組成物を含有する害虫防除エアゾールとして製造することができる。アクチュエーターとしては、例えば、ボタン式、トリガー式のものが挙げられる。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物は、例えば、害虫、害虫の通り道及び/又は害虫の生息場所で、害虫防除のために有効量の本発明の害虫防除エアゾール用組成物を含有する害虫防除エアゾールを噴霧することにより施用される。その際の施用量は、面上に処理する場合は、処理面積1m2当たり、本化合物Aの換算量として通常0.001〜1000mg程度であり、空間に処理する場合は、適用空間1m3当たり、本化合物Aの換算量として通常0.001〜1000mg程度である。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物により防除できる害虫としては、例えば昆虫やダニ等の節足動物が挙げられ、具体的には例えば以下の害虫等が挙げられる。
鱗翅目害虫:ニカメイガ、コブノメイガ、ノシメコクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨトウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、ハモグリガ類、ドクガ類、ウワバ類、カブラヤガ、タマナヤガ等のアグロティス属害虫(Agrotis spp.)、ヘリコベルパ属害虫(Helicoverpa spp.)、ヘリオティス属害虫(Heliothis spp.)、コナガ、イチモンジセセリ、イガ、コイガ等
双翅目害虫:アカイエカ、コガタアカイエカ、ネッタイイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ、ガンビエハマダラカ(Anopheles gambiae)等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ノミバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類、ヌカカ類等
網翅目害虫:チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、コワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
膜翅目害虫:アリ類、モンスズメバチ、コガタスズメバチ等のスズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ等のハバチ類等
隠翅目害虫:イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミ等
シラミ目害虫:ヒトジラミ、ケジラミ、アタマジラミ、コロモジラミ等
等翅目害虫:ヤマトシロアリ、イエシロアリ等
半翅目害虫:ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ等のウンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類、トコジラミ類等
鞘翅目害虫:ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、ウエスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾウムシ、ワタミゾウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属(Epilachna spp.)、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ等
総翅目害虫:ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ハナアザミウマ等
直翅目害虫:ケラ、バッタ等
ダニ類:コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ、ムギコナダニ等のコナダニ類、チリニクダニ、イエニクダニ、サナアシニクダニ等のニクダニ類、クワガタツメダニ、フトツメダニ等のツメダニ類、ホコリダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニ類、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ等のハダニ類、フタトゲチマダニ等のマダニ類。
以下、本発明を製剤例及び試験例等の実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。
まず、本発明の害虫防除エアゾール用組成物を含有するエアゾールの製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。
製剤例1
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.04部及びアイソパーM 39.96部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 60部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール(1)と記す。)を得た。
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.04部及びアイソパーM 39.96部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 60部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール(1)と記す。)を得た。
製剤例2
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.04部及びアイソパーM 49.96部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 50部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール(2)と記す。)を得た。
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.04部及びアイソパーM 49.96部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 50部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール(2)と記す。)を得た。
製剤例3
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.2部及びネオチオゾール49.8部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテル/液化石油ガス1/1混合物) 50部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール(3)と記す。)を得た。
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.2部及びネオチオゾール49.8部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテル/液化石油ガス1/1混合物) 50部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール(3)と記す。)を得た。
製剤例4
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.02部及びアイソパーM 59.98部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 40部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール
(4)と記す。)を得た。
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.02部及びアイソパーM 59.98部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 40部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール
(4)と記す。)を得た。
製剤例5
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.08部及びネオチオゾール 49.92部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 50部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール(以下、本エアゾール(5)と記す。)を得た。
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.08部及びネオチオゾール 49.92部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 50部を充填して害虫防除エアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、本エアゾール(以下、本エアゾール(5)と記す。)を得た。
参考製造例1
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.04部、ジクロロメタン 5部、アイソパーM 34.96部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 60部を充填してエアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、対照エアゾール(1)と記す。)を得た。
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.04部、ジクロロメタン 5部、アイソパーM 34.96部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 60部を充填してエアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、対照エアゾール(1)と記す。)を得た。
参考製造例2
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.04部、ジクロロメタン 6.41部、アイソパーM 43.55部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 50部を充填してエアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、対照エアゾール(2)と記す。)を得た。
4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2−シアノ−1−プロペニル(E/Z=1/5))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.04部、ジクロロメタン 6.41部、アイソパーM 43.55部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 50部を充填してエアゾール用組成物 100部を含有するエアゾール(以下、対照エアゾール(2)と記す。)を得た。
次に、本発明の害虫防除エアゾール用組成物を含有するエアゾールが優れた害虫防除効力を有することを試験例に示す。
試験例1
ポリエチレンカップ(下部直径10.6cm、上部直径12cm、高さ7cm)にイエバエ成虫10頭(雄雌各5頭)を放飼し、16メッシュのナイロンゴースで蓋をした。また、イエバエを放飼していない同様のカップを用意した。一辺 70cmの立方体のチャンバー内の底面中央にイエバエの入ったカップを設置し、またその底面奥にイエバエを放飼していないカップを設置した。
該チャンバーの手前側面の中央部に設けられた小窓から、エアゾール用組成物量が300mgとなる量の本エアゾール(1)をチャンバー内に散布した。その後、5分後まで経時的にノックダウンした虫数をカウントした。得られた結果から供試虫の90パーセントがノックダウンするのに要した時間(KT90値)を算出した(各2反復)。
ポリエチレンカップ(下部直径10.6cm、上部直径12cm、高さ7cm)にイエバエ成虫10頭(雄雌各5頭)を放飼し、16メッシュのナイロンゴースで蓋をした。また、イエバエを放飼していない同様のカップを用意した。一辺 70cmの立方体のチャンバー内の底面中央にイエバエの入ったカップを設置し、またその底面奥にイエバエを放飼していないカップを設置した。
該チャンバーの手前側面の中央部に設けられた小窓から、エアゾール用組成物量が300mgとなる量の本エアゾール(1)をチャンバー内に散布した。その後、5分後まで経時的にノックダウンした虫数をカウントした。得られた結果から供試虫の90パーセントがノックダウンするのに要した時間(KT90値)を算出した(各2反復)。
試験例2
本エアゾール(1)の代わりに、本エアゾール(2)を用いた以外は各々試験例1と同様の操作を行った。
本エアゾール(1)の代わりに、本エアゾール(2)を用いた以外は各々試験例1と同様の操作を行った。
参考試験例1、2
本エアゾール(1)の代わりに、対照エアゾール(1)及び(2)を用いた以外は各々試験例1と同様の操作を行った。
本エアゾール(1)の代わりに、対照エアゾール(1)及び(2)を用いた以外は各々試験例1と同様の操作を行った。
試験例1及び2、並びに、参考製造例1及び2の結果を、〔表1〕に示す。
試験例3
モンスズメバチ雌3頭をステンレス製ケージ(立法体、25cm×25cm×25cm、16メッシュ金網張り)内に入れ、該ケージを試験用チャンバー(1.8m×1.8m×1.8m)内に、該チャンバー上面から金属製の鎖で底面からの高さ120cmの位置に設置した。該ケージの側面より100cm離れた距離から本エアゾール(3)4gを噴霧した。噴霧3分後に該ケージから供試虫をポリエチレンカップ(下部直径10.6cm、上部直径12cm、高さ7cm)に回収し、水で希釈した蜂蜜を与え一日間室温下に静置した。試験一日後に、供試虫の生死から致死率を求めた(2反復平均)。その結果、100%の致死率を示した。
モンスズメバチ雌3頭をステンレス製ケージ(立法体、25cm×25cm×25cm、16メッシュ金網張り)内に入れ、該ケージを試験用チャンバー(1.8m×1.8m×1.8m)内に、該チャンバー上面から金属製の鎖で底面からの高さ120cmの位置に設置した。該ケージの側面より100cm離れた距離から本エアゾール(3)4gを噴霧した。噴霧3分後に該ケージから供試虫をポリエチレンカップ(下部直径10.6cm、上部直径12cm、高さ7cm)に回収し、水で希釈した蜂蜜を与え一日間室温下に静置した。試験一日後に、供試虫の生死から致死率を求めた(2反復平均)。その結果、100%の致死率を示した。
試験例4
コガタスズメバチ雌5頭をステンレス製ケージ(立方体、25cm×25cm×25cm、16メッシュ金網張り)内に入れ、該ケージを試験用チャンバー(1.8m×1.8m×1.8m)内に、該チャンバー上面から金属製の鎖で底面からの高さ120cmの位置に設置した。該ケージ側面より100cm離れた距離から本エアゾール(3)4gを噴霧した。噴霧後3分後に該ケージから供試虫をポリエチレンカップ(下部直径10.6cm、上部直径12cm、高さ7cm)に回収し、水で希釈した蜂蜜を与え一日間室温下に静置した。試験一日後に、供試虫の生死から致死率を求めた(2反復平均)。その結果、100%の致死率を示した。
コガタスズメバチ雌5頭をステンレス製ケージ(立方体、25cm×25cm×25cm、16メッシュ金網張り)内に入れ、該ケージを試験用チャンバー(1.8m×1.8m×1.8m)内に、該チャンバー上面から金属製の鎖で底面からの高さ120cmの位置に設置した。該ケージ側面より100cm離れた距離から本エアゾール(3)4gを噴霧した。噴霧後3分後に該ケージから供試虫をポリエチレンカップ(下部直径10.6cm、上部直径12cm、高さ7cm)に回収し、水で希釈した蜂蜜を与え一日間室温下に静置した。試験一日後に、供試虫の生死から致死率を求めた(2反復平均)。その結果、100%の致死率を示した。
試験例5
ポリエチレンカップ(底面直径8.2cm)に直径8.2cmの濾紙を敷き、該カップ内面上半分に逃亡防止用のタルクを塗布し、風乾させた。その後、該カップにアミメアリ10頭を放した。内径16.5cm、高さ60cmの円筒形チャンバー内底部に該カップを置いた。円筒形チャンバー上部から該カップに向けて本エアゾール(3)500mgを噴霧した。その後、5分後まで経時的にノックダウンした虫数をカウントした。得られた結果から供試虫の90パーセントがノックダウンするのに要した時間(KT90値)を算出した(各3反復)。その結果、KT90値は1.0minであった。
ポリエチレンカップ(底面直径8.2cm)に直径8.2cmの濾紙を敷き、該カップ内面上半分に逃亡防止用のタルクを塗布し、風乾させた。その後、該カップにアミメアリ10頭を放した。内径16.5cm、高さ60cmの円筒形チャンバー内底部に該カップを置いた。円筒形チャンバー上部から該カップに向けて本エアゾール(3)500mgを噴霧した。その後、5分後まで経時的にノックダウンした虫数をカウントした。得られた結果から供試虫の90パーセントがノックダウンするのに要した時間(KT90値)を算出した(各3反復)。その結果、KT90値は1.0minであった。
試験例6
チャバネゴキブリ10頭(雄雌各5頭)を内壁にバターを塗った試験用コンテナー(直径8.75cm、高さ7.5cm、底面16メッシュ金網張り)内に放した、内径16.5cm、高さ60cmの円筒形チャンバー内底部に該コンテナーを置いた。円筒形チャンバー上部から該カップに向けて本エアゾール(4)400mgを噴霧した。その後、5分後まで経時的にノックダウンした虫数をカウントした。得られた結果から供試虫の90パーセントがノックダウンするのに要した時間(KT90値)を算出した(各2反復)。その結果、KT90値は1.7minであった。
チャバネゴキブリ10頭(雄雌各5頭)を内壁にバターを塗った試験用コンテナー(直径8.75cm、高さ7.5cm、底面16メッシュ金網張り)内に放した、内径16.5cm、高さ60cmの円筒形チャンバー内底部に該コンテナーを置いた。円筒形チャンバー上部から該カップに向けて本エアゾール(4)400mgを噴霧した。その後、5分後まで経時的にノックダウンした虫数をカウントした。得られた結果から供試虫の90パーセントがノックダウンするのに要した時間(KT90値)を算出した(各2反復)。その結果、KT90値は1.7minであった。
試験例7
コワモンゴキブリ6頭(雄雌各3頭)を内壁にバターを塗った試験用コンテナー(直径12.5cm、高さ10cm、底面43メッシュ金網張り)内に放した。内径16.5cm、高さ60cmの円筒形チャンバー内底部に該コンテナーを置いた。円筒形チャンバー上部から該カップに向けて本エアゾール(5)1000mgを噴霧した。その後、20分後まで経時的にノックダウンした虫数をカウントした。得られた結果から供試虫の90パーセントがノックダウンするのに要した時間(KT90値)を算出した(各3反復)。その結果、KT90値は3.8minであった。
コワモンゴキブリ6頭(雄雌各3頭)を内壁にバターを塗った試験用コンテナー(直径12.5cm、高さ10cm、底面43メッシュ金網張り)内に放した。内径16.5cm、高さ60cmの円筒形チャンバー内底部に該コンテナーを置いた。円筒形チャンバー上部から該カップに向けて本エアゾール(5)1000mgを噴霧した。その後、20分後まで経時的にノックダウンした虫数をカウントした。得られた結果から供試虫の90パーセントがノックダウンするのに要した時間(KT90値)を算出した(各3反復)。その結果、KT90値は3.8minであった。
本発明の害虫防除エアゾール用組成物は、優れた害虫防除効力を有する。
Claims (17)
- 4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、
有機溶剤及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物。 - 4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.000001〜0.1重量部である請求項1記載の害虫防除エアゾール用組成物。
- 噴射剤の含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.25〜8重量部である請求項2記載の害虫防除エアゾール用組成物。
- 4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有量が0.001〜1重量パーセントであり、飽和炭化水素溶剤の含有量が10〜79重量パーセントであり、噴射剤の含有量が20〜80重量パーセントである請求項1記載の害虫防除エアゾール用組成物。
- 飽和炭化水素溶剤が、初留点が150℃以上であり95パーセント留出温度が300℃以下の飽和炭化水素溶剤である請求項1〜4いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
- 害虫が網翅目害虫である請求項1〜5いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
- 害虫が膜翅目害虫である請求項1〜5いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
- 害虫がスズメバチ類である請求項1〜5いずれか一項記載の害虫防除エアゾール用組成物。
- 4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、
有機溶剤及び噴射剤を含有する害虫防除エアゾール用組成物であって、有機溶剤が飽和炭化水素溶剤である害虫防除エアゾール用組成物の有効量を害虫又は害虫の生息場所に噴霧することを特徴とする害虫防除方法。 - 4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.000001〜0.1重量部である請求項9記載の害虫防除方法。
- 噴射剤の含有割合が、飽和炭化水素溶剤1重量部に対して、0.25〜8重量部である請求項10記載の害虫防除方法。
- 4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2−シアノ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの含有量が0.001〜1重量パーセントであり、飽和炭化水素溶剤の含有量が10〜79重量パーセントであり、噴射剤の含有量が20〜80重量パーセントである請求項9記載の害虫防除方法。
- 飽和炭化水素溶剤が、初留点が150℃以上であり95パーセント留出温度が300℃以下の飽和炭化水素溶剤である請求項9〜12いずれか一項記載の害虫防除方法。
- 害虫が網翅目害虫である請求項9〜13いずれか一項記載の害虫防除方法。
- 害虫が膜翅目害虫である請求項9〜13いずれか一項記載の害虫防除方法。
- 害虫がスズメバチ類である請求項9〜13いずれか一項記載の害虫防除方法。
- 請求項1〜8いずれか一項記載の害虫防除エアゾール組成物を含有する害虫防除エアゾール。
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