JP2003072696A - 微小重力回転装置の回転軸バネ支持構造 - Google Patents

微小重力回転装置の回転軸バネ支持構造

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秀一 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小重力回転装置の回転軸バネ支持構造に関
し、磁気軸受に電力が付加されない状態でも、バネ支持
機構により回転軸を軸中心に支持する。 【解決手段】 ケーシング10内には、上部固定材31
に取付けられた磁気軸受11、スラスト用磁気軸受3
3、バネ支持機構35aが、下部固定材32に取付けら
れた磁気軸受12、バネ支持機構35bが、それぞれ設
けられ、回転軸30を支持する。回転軸30には4本の
アーム24〜27の一端が取付けられ、他端には4個の
実験ボックス20〜23が取付けられモータ34で回転
して実験がなされる。回転軸30は磁気軸受11,1
2,33により支持され振動が生ずると能動的に制振制
御される。磁気軸受に電力が付与されない時は回転軸3
0はバネ支持機構35a,35bで支持されるので起動
時の衝突が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微小重力回転装置の
回転軸バネ支持構造に関し、磁気軸受で回転軸を支持す
る場合に磁気軸受に電力が付加されていない状態でも軸
を中心位置に支持し、安全性を確保できるようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8は現在宇宙で行なわれている回転装
置の一例を示す平面図であり、図において、モータ、等
の回転装置60には4本の支持部材61,62,63,
64が取付けられ、放射状に伸びている。支持部材61
〜64の先端には実験ボックス70,71,72,73
が取付けられ、実験ボックス70〜73内には重力を付
加する実験対象物、例えば植物、等が入れられる。この
ような装置は、無重力状態において回転装置60により
約1回転/秒程度の低速回転が与えられ実験ボックス7
0〜73内の対象物の実験が行なわれる。
【0003】上記のような回転装置では、支持部材61
〜64の先端に実験ボックス70〜73が取付けられて
おり、先端部が大きな形状である。又、実験ボックス7
0〜73内には種類の異なる実験対象物が収納され、実
験物の大きさも種々異なり、装置全体は回転軸中心に対
称な配置ではあるが、収納される実験対象物はアンバラ
ンスである。従って、回転により支持部材61〜64及
び実験ボックス70〜73には振動が発生し、振動が発
生すると実験対象物を変動させたり、悪影響を及ぼすこ
とになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に説明した微小重
力回転装置においては、宇宙における微小重力空間で実
験ボックス内へ実験対象物を入れ、実験ボックスを回転
させて実験を行う際に、実験ボックス間の重量のアンバ
ランスに起因して回転軸に振動が発生する。この振動
は、回転軸を介して周囲環境へ伝播し、周囲の宇宙機器
へも影響を及ぼし、機器の制御、等にも影響を与える
が、このような振動は、本発明の出願人が提案して特許
出願も了している磁気軸受を用いて回転軸を制御する技
術によって効果的に吸収することができるようになっ
た。次に、この内容について説明する。
【0005】図6は本発明の出願人が提案した微小重力
回転装置を示し、(a)は側面図、(b)は(a)にお
けるD−D矢視図、(c)はE−E断面図である。
(a)図において10は回転体全体を収納するケーシン
グであり、ケーシング10には上下に凹部10a,10
bが設けられている。上下の凹部10a,10b内の周
囲には磁気軸受11,12が配設されている。
【0006】磁気軸受11,12は、それぞれ凹部10
a,10b内の周囲に励磁用のコイル1,2を配設して
磁気軸受を構成している。3,4はそれぞれ凹部10
a,10b内のコイル1,2の内側に配設された振動セ
ンサであり、後述するように回転軸30の振動又は変位
を検出し、この変位より回転軸30の振動が検出できる
ものである。振動センサ3,4は(c)図に示すように
周囲に対称に複数個(図示の例では4個)が配置され、
±X,±Y方向の回転軸30の振動又は変位を検出する
構成である。 30は前記した回転軸であり、両端がそ
れぞれ凹部10a,10b内に配置され、凹部10b内
でモータ13に連結し、磁気軸受11,12で両端部が
軸支される。従って、回転軸30はコイル1,2とは、
それぞれ所定の隙間を保って磁力により空間部に支持さ
れモータ13で回転される。回転軸30の周囲には
(b)図にも示すように、X、Y軸方向に4本のアーム
24,25,26,27で固定され、水平に伸び先端に
は実験ボックス20,21,22,23が取付けられて
いる。
【0007】上記構成において、回転軸30の軸受は磁
気軸受11,12であり、回転軸30はケーシング10
の支持部には接触せず、磁力により支持する構成とし、
回転軸30に振動が発生すると、その振動又は変位は回
転軸30両端周囲のX、Y軸に配置した4個の振動セン
サ3,4で検出する。振動センサ3,4では、後述する
ように、回転軸30とセンサ間の振動によるギャップの
変動を検出して、その信号を制御装置へ入力し、制御装
置ではギャップが小さくなると、このギャップを元の隙
間に戻すように対応するコイル1,2の位置の電流を制
御し、振動を能動的に吸収するように制御するものであ
る。
【0008】コイル1,2としては、図示省略するが、
例えば、コイルを独立した4個の巻線を、それぞれX
軸、Y軸の4方向へ磁力が作用するように配設してお
き、回転軸30の傾きによる変位に応じて変位が大き
く、コイルとのギャップの変動が一番大きい個所のコイ
ルの励磁を制御し、回転軸30との反発力、もしくは吸
引力を調整し、振動による変位を吸収するような構成と
する。
【0009】図7は制御の系統図であり、回転軸30上
端周囲に配設された振動センサ3a,3b,3c,3d
及び下端の振動センサ4a,4b,4c,4dからの各
検出信号は制御装置14へ入力される。制御装置14は
モータ13を駆動させて回転軸30を回転させると共
に、各振動センサ3,4のX、Y軸4方向の回転軸端の
振動に伴う変位を監視し、センサと回転軸間のギャップ
が小さくなるか又は大きくなるとX、Y軸の対応する個
所のコイル1,2の巻線の励磁電流を制御し、この間の
回転軸30とコイル間の反発力又は吸引力を強めギャッ
プを元の位置へ戻すように作動させる。
【0010】15は記憶装置であり、予め振動周波数に
対する振幅又は加速度の要求値のパターンがデータとし
て記憶されており、制御装置14では、振動センサ3,
4からの回転軸30の振動を監視するに当り、この要求
値と比較し、回転軸が変位し、振動が大きくなり、かつ
要求値を超える振動であると、コイルの励磁電流を制御
して振動を吸収し、回転軸30の振動が要求値以下とな
るように絶えず制御する。
【0011】上記に説明した先行技術に係る微小重力回
転装置では、回転軸には回転中に実験ボックス内の実験
対象物の重量のアンバランスにより生ずる振動が発生す
るが、この振動を効果的に吸収できるようになった。し
かし、このような回転装置の磁気軸受は、回転軸を非作
動時にも宙に浮いた状態で周囲とは非接触で支持するこ
とが必要であり、回転軸の初期状態によっては回転装置
を起動して磁気軸受に電力が付加されると、起動時に衝
撃が発生し、回転軸が周囲に強く接触し、又、強い振動
が外部へ伝播されるような不具合が発生する可能性があ
る。
【0012】そこで本発明は、磁気軸受支持構造の微小
重力回転装置にバネ支持構造を併設し、磁気軸受に電力
が供給されていない状態においても回転軸を中心に支持
すると共に、起動時にも衝突が生じないようにした微小
重力回転装置の回転軸バネ支持構造を提供することを課
題としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の手段を提供する。
【0014】(1)ケーシング内で両端が磁気軸受で支
持されモータにより回転する回転軸を有し、同回転軸の
周囲に重力を付加する対象物を入れる複数のボックスを
取付けて構成される微小重力回転装置において、前記回
転軸の両端は、前記磁気軸受の軸方向の外側において、
更にそれぞれバネ支持機構で前記ケーシング側に支持さ
れ、同バネ支持機構の支持力は前記磁気軸受よりも小さ
く設定したことを特徴とする微小重力回転装置の回転軸
バネ支持構造。
【0015】(2)前記バネ支持機構は、前記回転軸を
軸支するベアリングを有する本体と、同本体の外周囲と
前記ケーシング側との間を連結する複数のバネとから構
成されることを特徴とする(1)記載の微小重力回転装
置の回転軸バネ支持構造。
【0016】(3)前記バネ支持構造は、前記回転軸を
軸支するベアリングを有する本体と、同本体の外周囲と
前記ケーシング側とを連結する弾性材料からなる部材と
から構成されることを特徴とする(1)記載の微小重力
回転装置の回転軸バネ支持構造。
【0017】本発明の(1)においては、回転軸は磁気
軸受に加えて、両端がバネ支持機構により支持されてい
るので、磁気軸受に電力が付加されていない状態でも、
回転軸は軸受部の中心位置に保持される。又、バネ支持
機構のバネ支持力は、磁気軸受による回転軸の支持力よ
りも小さく設定し、磁気軸受に電力が付加されず磁気軸
受の支持力がない時には回転軸を中心に保持するための
最小値の支持力を有するように設定される。従って、回
転軸に発生した振動はバネ機構を介してケーシング側へ
伝播されることがなく、この振動は磁気軸受によって効
果的に吸収される。
【0018】本発明の(2)では、バネ支持機構はベア
リングを有する本体と、同本体をケーシング側へ支持す
る複数のバネから構成され、又、本発明の(3)では、
同本体の外周囲とケーシング側とを連結する弾性材料か
らなる部材とから構成されるので、バネ支持機構が簡単
な構成で実現できる。なお、この弾性材料は、塑性材料
又は弾塑性材料でも良く、又、流体材料による支持、流
体ベアリングでも良い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて具体的に説明する。図1は本発明の実施
の第1形態に係る微小重力回転装置のバネ支持構造を適
用した回転装置の内部側面図である。図においてケーシ
ング10内には凹部10a,10bが形成されており、
一方の凹部10a内には円筒状の上部固定材31が取付
けられている。又、他方の凹部10b内には同じく円筒
状の下部固定材32が取付けられている。
【0020】上部固定材31には、振動センサ3、磁気
軸受11、スラスト用磁気軸受33が、それぞれ取付け
られている。又、下部固定材32には、モータ34、磁
気軸受12、振動センサ4が、それぞれ取付けられてい
る。又、後述するように、上部、下部固定材31,32
にはバネ支持機構35a,35bのバネが取付けられて
いる。なお、振動センサ3,4は図6(c)の例と同様
な配置である。
【0021】回転軸30は上部、下部固定材31,32
の中心と同一軸芯となるように配設されており、一端部
が磁気軸受11、スラスト用磁気軸受33で支持される
と共に、更にバネ支持機構35aにより上部固定材31
に弾性支持されている。又、回転軸30の他端は磁気軸
受12で支持されると共に、バネ支持機構35bにより
下部固定材32に弾性支持されている。
【0022】回転軸30は上記のように軸支されると共
に、下部固定材32に取付けられたモータ34により回
転駆動される。回転軸30には、図6の例と同様に4本
のアーム24〜27の一端が取付けられ、放射状に伸び
て他端にはそれぞれ重力を付加する実験対象物を入れる
実験ボックス20〜23が取付けられている。
【0023】図2は図1におけるA−A断面図であり、
一方のバネ支持機構を示している。図において、ケーシ
ング10には円筒形状の上部固定材31が取付けられて
おり、回転軸30が中心に配設されバネ支持機構35a
で支持されている。バネ支持機構35aはリング状の支
持機構本体36a内にベアリング38aを配設して回転
軸30を軸支しており、支持機構本体36aは周囲が4
ヶ所でバネ37aで上部固定材31の内周面へ支持され
ている。従って、回転軸30は回転自在にバネ支持機構
35aによって軸支されると共に、バネ37aによって
周囲に弾性的に移動自在に支持されている。
【0024】なお、バネ支持機構35aのバネ37aの
バネ定数は回転軸30を非回転時に磁気軸受11,1
2,33の中心位置へ支持できる最低限の小さな値のバ
ネとし、磁気軸受11,12の回転軸30の支持力より
も、その支持力を小さく設定され、回転軸30が振動し
た際に、その振動がバネ37aを介してケーシング10
側へ伝播されないように弱いバネ支持力のものを採用す
る必要がある。
【0025】図3は図1におけるB−B断面図であり、
他方のバネ支持機構を示している。図において、ケーシ
ング10には下部固定材32が取付けられており、回転
軸30が中心に配設されバネ支持機構35bで支持され
ている。バネ支持機構35bはリング状の支持機構本体
36b内にベアリング38bを配設して回転軸30を軸
支しており、支持機構本体36bは周囲が4ヶ所でバネ
37bで下部固定材32の内周面へ支持されている。従
って、回転軸30は回転自在にバネ支持機構35bによ
って軸支されると共に、バネ37bによって周囲に弾性
的に移動自在に支持されている。なお、バネ37bのバ
ネ定数については、上記したようにバネ37aのバネと
同じく磁気軸受11,12よりは小さく設定される。
【0026】上記の実施の第1形態における回転装置に
おいて、回転中に実験対象物の重量のアンバランスによ
り回転軸30に振動が生ずると、回転軸30の振動は振
動センサ3,4により検出され、図7に示すように制御
装置14へ入力され、図6,図7に示す先行技術に係る
装置と同様の作用により磁気軸受11,12により効果
的に吸収される。
【0027】又、回転軸30が非駆動時には、バネ支持
機構35a,35bが回転軸30の両端を弱いバネ支持
力により軸受部の中心に支持しており、起動時に磁気軸
受11,12,33へ電力を投入したとしても、磁気軸
受の制御がスムーズになされ、起動時の衝撃が回転軸3
0へ与える影響も最小限へ抑えることができる。
【0028】図4は本発明の実施の第2形態に係る微小
重力回転装置の回転軸バネ支持構造を示し、(a)は図
1のA−A断面図に相当する図、(b)は(a)のC−
C断面図であり、図5は図1におけるB−B断面図に相
当する図である。図4において、本実施の第2形態にお
いては、バネ37a,37bで支持機構本体35a,3
5bを支持する構造に代えて、弾性材料40a,40b
で支持機構本体35a,35bを支持する構造としたも
のであり、その他の構成は図1〜図3に示す実施の第1
形態と同じであり、同様の作用で同じ効果が得られるも
のである。
【0029】即ち、図4において、バネ支持機構45a
はベアリング38a、支持機構本体36a及び弾性材料
40aからなり、回転軸30はベアリング38aを有す
る支持機構本体36aで支持されており、支持機構本体
36aは周囲がリング状の弾性材料40aで上部固定材
31に支持されている。弾性材料40aとしては、ゴ
ム、スポンジやウレタン材料、等の弾性力を有する材料
からなり、実施の第1形態のバネ37aと同じく、その
バネ定数を小さくしてバネ支持力を弱くして回転軸30
を支持している。
【0030】図5はバネ支持機構45bを示し、上記の
バネ支持機構45aと同様に、ベアリング38b、支持
機構36b及び弾性材料40bからなり、回転軸30は
ベアリング38bを有する支持機構本体36bで支持さ
れており、支持機構本体36bは周囲がリング状の弾性
材料40bで下部固定材32に支持されている。弾性材
料40bとしては、上記の40aと同様にゴム、スポン
ジやウレタン材料、等の弾性力を有する材料からなり、
実施の第1形態のバネ37bと同じく、そのバネ定数を
小さくしてバネ支持力を弱くして回転軸30を支持して
いる。
【0031】上記に説明の弾性材料は、ゴムやスポン
ジ、等の材料の他に、塑性材料、弾塑性材料でも良く、
又、流体材料による支持、流体ベアリング、等も含まれ
るものである。
【0032】なお、上記の実施の第1,第2形態におい
て、回転装置は4本のアーム24〜27、4個の実験ボ
ックス20〜23の例で説明したが、本発明の微小重力
回転装置の回転軸バネ支持構造は4個以上の実験ボック
ス、例えば回転軸に8本のアームを放射状に取付けて、
8個のボックスを配置するような回転装置へ適用しても
同様の効果が得られるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明の微小重力回転装置の回転軸バネ
支持構造は、(1)ケーシング内で両端が磁気軸受で支
持されモータにより回転する回転軸を有し、同回転軸の
周囲に重力を付加する対象物を入れる複数のボックスを
取付けて構成される微小重力回転装置において、前記回
転軸の両端は、前記磁気軸受の軸方向の外側において、
更にそれぞれバネ支持機構で前記ケーシング側に支持さ
れ、同バネ支持機構の支持力は前記磁気軸受よりも小さ
く設定したことを特徴としている。
【0034】上記構成により、磁気軸受に電力が付加さ
れていない状態でも、回転軸は軸受部の中心位置に保持
される。又、バネ支持機構のバネ支持力は、磁気軸受に
よる回転軸の支持力よりも小さく設定し、磁気軸受に電
力が付加されず磁気軸受の支持力がない時には回転軸を
中心に保持するための最小値の支持力を有するように設
定される。従って、回転軸に発生した振動はバネ機構を
介してケーシング側へ伝播されることがなく、この振動
は磁気軸受によって効果的に吸収される。
【0035】本発明の(2)では、バネ支持機構はベア
リングを有する本体と、同本体をケーシング側へ支持す
る複数のバネから構成され、又、本発明の(3)では、
同本体の外周囲とケーシング側とを連結する弾性材料か
らなる部材とから構成されるので、バネ支持機構が簡単
な構成で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る微小重力回転装
置の回転軸バネ支持構造を適用した回転装置の内部の断
面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB−B断面図である。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る微小重力回転装
置の回転軸バネ支持構造を示し、(a)は図1における
A−A断面図に相当する図、(b)は(a)におけるC
−C断面図である。
【図5】本発明の実施の第2形態に係る微小重力回転装
置の回転軸バネ支持構造を示し、図1におけるB−B断
面図に相当する図である。
【図6】本発明の先行技術に係る微小重力回転装置を示
し、(a)は内部の側面図、(b)は(a)におけるD
−D矢視図、(c)は(a)におけるE−E断面図であ
る。
【図7】図6に示す微小重力回転装置の磁気軸受制御の
系統図である。
【図8】宇宙における回転式実験装置の平面図である。
【符号の説明】
3,4 振動センサ 10 ケーシング 10a,10b 凹部 11,12 磁気軸受 20〜23 実験ボックス 24〜27 アーム 30 回転軸 31 上部固定材 32 下部固定材 33 スラスト用磁気軸受 34 モータ 35a,35b バネ支持機構 36a,36b 支持機構本体 37a,37b バネ 38a,38b ベアリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内で両端が磁気軸受で支持さ
    れモータにより回転する回転軸を有し、同回転軸の周囲
    に重力を付加する対象物を入れる複数のボックスを取付
    けて構成される微小重力回転装置において、前記回転軸
    の両端は、前記磁気軸受の軸方向の外側において、更に
    それぞれバネ支持機構で前記ケーシング側に支持され、
    同バネ支持機構の支持力は前記磁気軸受よりも小さく設
    定したことを特徴とする微小重力回転装置の回転軸バネ
    支持構造。
  2. 【請求項2】 前記バネ支持機構は、前記回転軸を軸支
    するベアリングを有する本体と、同本体の外周囲と前記
    ケーシング側との間を連結する複数のバネとから構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の微小重力回転装置
    の回転軸バネ支持構造。
  3. 【請求項3】 前記バネ支持構造は、前記回転軸を軸支
    するベアリングを有する本体と、同本体の外周囲と前記
    ケーシング側とを連結する弾性材料からなる部材とから
    構成されることを特徴とする請求項1記載の微小重力回
    転装置の回転軸バネ支持構造。
JP2001270448A 2000-11-22 2001-09-06 微小重力回転装置の回転軸バネ支持構造 Withdrawn JP2003072696A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111103110A (zh) * 2020-03-05 2020-05-05 温州兰犹网络科技有限公司 一种机械振动规律监测装置

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CN111103110A (zh) * 2020-03-05 2020-05-05 温州兰犹网络科技有限公司 一种机械振动规律监测装置

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