JP2003072665A - 二輪車のブレーキング安定装置 - Google Patents
二輪車のブレーキング安定装置Info
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- JP2003072665A JP2003072665A JP2001270470A JP2001270470A JP2003072665A JP 2003072665 A JP2003072665 A JP 2003072665A JP 2001270470 A JP2001270470 A JP 2001270470A JP 2001270470 A JP2001270470 A JP 2001270470A JP 2003072665 A JP2003072665 A JP 2003072665A
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- JP
- Japan
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- damping force
- braking
- brake
- front brake
- adjusting means
- Prior art date
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- Pending
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブレーキング時の姿勢安定性と後輪の接地性
及び旋回性を高めることができる二輪車のブレーキング
安定装置を提供すること。 【構成】 フロントブレーキの作動を検知する圧力セン
サ(検知手段)25と、該圧力センサ25によってフロ
ントブレーキの作動が検知されるとリヤクッション24
の伸び側減衰力を通常時の値よりも大きくするアクチュ
エータ(減衰力調整手段)26を含んで二輪車のブレー
キング安定装置を構成する。本発明によれば、フロント
ブレーキの作動が検知されるとリヤクッション24の伸
び側減衰力を通常時の値よりも大きくするようにしたた
め、二輪車の車体後部の持ち上がりが抑制されてブレー
キング時の姿勢安定性と後輪の接地性が高められるとと
もに、車体前部が沈み込んでフロントフォークのキャス
タ角が大きくなるためにブレーキング時の二輪車の旋回
性が高められる。
及び旋回性を高めることができる二輪車のブレーキング
安定装置を提供すること。 【構成】 フロントブレーキの作動を検知する圧力セン
サ(検知手段)25と、該圧力センサ25によってフロ
ントブレーキの作動が検知されるとリヤクッション24
の伸び側減衰力を通常時の値よりも大きくするアクチュ
エータ(減衰力調整手段)26を含んで二輪車のブレー
キング安定装置を構成する。本発明によれば、フロント
ブレーキの作動が検知されるとリヤクッション24の伸
び側減衰力を通常時の値よりも大きくするようにしたた
め、二輪車の車体後部の持ち上がりが抑制されてブレー
キング時の姿勢安定性と後輪の接地性が高められるとと
もに、車体前部が沈み込んでフロントフォークのキャス
タ角が大きくなるためにブレーキング時の二輪車の旋回
性が高められる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントブレーキ
の作動に連動してリヤクッションの減衰力を調整するよ
うにした二輪車のブレーキング安定装置に関する。
の作動に連動してリヤクッションの減衰力を調整するよ
うにした二輪車のブレーキング安定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動二輪車の走行中にフロントブ
レーキを作動させて前輪に制動を掛けると、慣性によっ
て車体前部が沈み込んで車体及びライダーの姿勢安定性
が害されるとともに、車体後部が持ち上がって後輪の接
地性が悪化するという問題がある。
レーキを作動させて前輪に制動を掛けると、慣性によっ
て車体前部が沈み込んで車体及びライダーの姿勢安定性
が害されるとともに、車体後部が持ち上がって後輪の接
地性が悪化するという問題がある。
【0003】そこで、フロントブレーキを作動させたと
きには、フロントフォークの圧縮側減衰力を高めて車体
前部の沈み込みを抑制するアンチノーズダイブ機構が提
案されている。
きには、フロントフォークの圧縮側減衰力を高めて車体
前部の沈み込みを抑制するアンチノーズダイブ機構が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記アンチ
ノーズダイブ機構においては、フロントブレーキの作動
時に車体前部の沈み込みを防ぐためにフロントフォーク
のキャスタ角の変化が小さく、ブレーキング時の旋回性
を高めることができないという問題があった。
ノーズダイブ機構においては、フロントブレーキの作動
時に車体前部の沈み込みを防ぐためにフロントフォーク
のキャスタ角の変化が小さく、ブレーキング時の旋回性
を高めることができないという問題があった。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ブレーキング時の姿勢安定性
と後輪の接地性及び旋回性を高めることができる二輪車
のブレーキング安定装置を提供することにある。
で、その目的とする処は、ブレーキング時の姿勢安定性
と後輪の接地性及び旋回性を高めることができる二輪車
のブレーキング安定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、フロントブレーキの作動を
検知する検知手段と、該検知手段によってフロントブレ
ーキの作動が検知されるとリヤクッションの伸び側減衰
力を通常時の値よりも大きくする減衰力調整手段を含ん
で二輪車のブレーキング安定装置を構成したことを特徴
とする。
め、請求項1記載の発明は、フロントブレーキの作動を
検知する検知手段と、該検知手段によってフロントブレ
ーキの作動が検知されるとリヤクッションの伸び側減衰
力を通常時の値よりも大きくする減衰力調整手段を含ん
で二輪車のブレーキング安定装置を構成したことを特徴
とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記フロントブレーキを油圧ディスクブレ
ーキで構成するとともに、前記検知手段を前記油圧ディ
スクブレーキのマスタシリンダ油圧を検出する圧力セン
サで構成したことを特徴とする。
明において、前記フロントブレーキを油圧ディスクブレ
ーキで構成するとともに、前記検知手段を前記油圧ディ
スクブレーキのマスタシリンダ油圧を検出する圧力セン
サで構成したことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記減衰力調整手段を、前記圧力センサか
らの電気信号によって駆動されるアクチュータを含んで
構成したことを特徴とする。
明において、前記減衰力調整手段を、前記圧力センサか
らの電気信号によって駆動されるアクチュータを含んで
構成したことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記減衰力調整手段を、前記マスタシリン
ダ油圧によって駆動される機械式機構を含んで構成した
ことを特徴とする。
明において、前記減衰力調整手段を、前記マスタシリン
ダ油圧によって駆動される機械式機構を含んで構成した
ことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、前記減衰力調整手段は、前
記フロントブレーキの作動時間の経過と共に前記リヤク
ッションの伸び側減衰力を調整するものとしたことを特
徴とする。
又は4記載の発明において、前記減衰力調整手段は、前
記フロントブレーキの作動時間の経過と共に前記リヤク
ッションの伸び側減衰力を調整するものとしたことを特
徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、前記減衰力調整手段は、前
記フロントブレーキの操作力に応じて前記リヤクッショ
ンの伸び側減衰力を調整するものとしたことを特徴とす
る。
又は4記載の発明において、前記減衰力調整手段は、前
記フロントブレーキの操作力に応じて前記リヤクッショ
ンの伸び側減衰力を調整するものとしたことを特徴とす
る。
【0012】従って、本発明によれば、フロントブレー
キの作動が検知されるとリヤクッションの伸び側減衰力
を通常時の値よりも大きくするようにしたため、二輪車
の車体後部の持ち上がりが抑制されてブレーキング時の
姿勢安定性と後輪の接地性が高められるとともに、車体
前部が沈み込んでフロントフォークのキャスタ角が大き
くなるためにブレーキング時の二輪車の旋回性が高めら
れる。
キの作動が検知されるとリヤクッションの伸び側減衰力
を通常時の値よりも大きくするようにしたため、二輪車
の車体後部の持ち上がりが抑制されてブレーキング時の
姿勢安定性と後輪の接地性が高められるとともに、車体
前部が沈み込んでフロントフォークのキャスタ角が大き
くなるためにブレーキング時の二輪車の旋回性が高めら
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明に係るブレーキング安定装置
を備える自動二輪車の側面図、図2は本発明に係るブレ
ーキング安定装置の基本構成を示すブロック図である。
を備える自動二輪車の側面図、図2は本発明に係るブレ
ーキング安定装置の基本構成を示すブロック図である。
【0015】先ず、自動二輪車の基本構成を図1に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0016】図1に示す自動二輪車1において、2は車
体前方上部に位置するヘッドパイプであり、このヘッド
パイプ2内に回動自在に挿通する不図示のステアリング
軸の上端にはハンドル3が取り付けられ、同ステアリン
グ軸の下端にはフロントフォーク4の上端が取り付けら
れている。
体前方上部に位置するヘッドパイプであり、このヘッド
パイプ2内に回動自在に挿通する不図示のステアリング
軸の上端にはハンドル3が取り付けられ、同ステアリン
グ軸の下端にはフロントフォーク4の上端が取り付けら
れている。
【0017】そして、上記ハンドル3の左右端にはグリ
ップ5(図1には右側のみ図示)が取り付けられてお
り、右側のグリップ5の近傍にはブレーキレバー6が設
けられている。尚、図示しないが、ハンドル3の左側の
グリップ5の近傍にはクラッチレバーが設けられてい
る。
ップ5(図1には右側のみ図示)が取り付けられてお
り、右側のグリップ5の近傍にはブレーキレバー6が設
けられている。尚、図示しないが、ハンドル3の左側の
グリップ5の近傍にはクラッチレバーが設けられてい
る。
【0018】又、前記フロントフォーク4の下端部には
前輪7が回転自在に軸支されているが、本実施の形態に
係る自動二輪車1においては、前輪7に制動を掛けるフ
ロントブレーキとして油圧ディスクブレーキを採用して
いる。
前輪7が回転自在に軸支されているが、本実施の形態に
係る自動二輪車1においては、前輪7に制動を掛けるフ
ロントブレーキとして油圧ディスクブレーキを採用して
いる。
【0019】ここで、油圧ディスクブレーキは、前記ブ
レーキレバー6の他、ブレーキレバー6の操作によって
油圧を発生するマスタシリンダ8(図2参照)、前輪7
に取り付けられて該前輪7と共に回転する円板状のブレ
ーキディスク9、前記マスタシリンダ8からの油圧(マ
スタシリンダ油圧)を受けて動作して前記ブレーキディ
スク9を両側から挟み込む左右のキャリパ(L),
(R)10等で構成されており、図2に示すように、左
右のキャリパ10は可撓性のブレーキホース11をを介
して前記マスタシリンダ8に接続されている。
レーキレバー6の他、ブレーキレバー6の操作によって
油圧を発生するマスタシリンダ8(図2参照)、前輪7
に取り付けられて該前輪7と共に回転する円板状のブレ
ーキディスク9、前記マスタシリンダ8からの油圧(マ
スタシリンダ油圧)を受けて動作して前記ブレーキディ
スク9を両側から挟み込む左右のキャリパ(L),
(R)10等で構成されており、図2に示すように、左
右のキャリパ10は可撓性のブレーキホース11をを介
して前記マスタシリンダ8に接続されている。
【0020】他方、前記ヘッドパイプ2からはメインフ
レーム12が車体後方(図1の左方)に向かって斜め下
方に延設されており、このメインフレーム12には、前
輪7の後方に位置する水冷2サイクル2気筒エンジン1
3が支持されている。そして、このエンジン13の各気
筒から下方へ延出する計2本の排気管14は、車体右側
(図1の手前側)を車体後方に向かって略水平に延び、
その後端にはサイレンサ15がそれぞれ取り付けられて
いる。尚、図1において、16は車体前部を覆うカウリ
ング、17はラジエータである。
レーム12が車体後方(図1の左方)に向かって斜め下
方に延設されており、このメインフレーム12には、前
輪7の後方に位置する水冷2サイクル2気筒エンジン1
3が支持されている。そして、このエンジン13の各気
筒から下方へ延出する計2本の排気管14は、車体右側
(図1の手前側)を車体後方に向かって略水平に延び、
その後端にはサイレンサ15がそれぞれ取り付けられて
いる。尚、図1において、16は車体前部を覆うカウリ
ング、17はラジエータである。
【0021】又、前記エンジン13の情報には燃料タン
ク18が配され、該燃料タンク18の後方には、メイン
フレーム12から車体後方へ延出するシートレールフレ
ーム19上に固定されたシート20が配されている。
ク18が配され、該燃料タンク18の後方には、メイン
フレーム12から車体後方へ延出するシートレールフレ
ーム19上に固定されたシート20が配されている。
【0022】更に、メインフレーム12の後端部には、
側面視への字状に屈曲成形されたリヤアーム21の前端
がピボット軸22にて上下に揺動自在に軸支されてお
り、該リヤアーム21の後端部には後輪23が回転自在
に軸支されている。そして、リヤアーム21とその後端
に軸支された後輪23は、リヤアームの前端部と前記シ
ートレールフレーム19の間に架設された単一のリヤク
ッション24によって車体に懸架されている。
側面視への字状に屈曲成形されたリヤアーム21の前端
がピボット軸22にて上下に揺動自在に軸支されてお
り、該リヤアーム21の後端部には後輪23が回転自在
に軸支されている。そして、リヤアーム21とその後端
に軸支された後輪23は、リヤアームの前端部と前記シ
ートレールフレーム19の間に架設された単一のリヤク
ッション24によって車体に懸架されている。
【0023】尚、リヤクッション24は油圧ダンパーで
あって、その構成の詳細は図示しないが、これはシリン
ダ内に摺動自在に嵌挿されたピストンと、該ピストンか
らシリンダ外へ延出するピストンロッドを含んで構成さ
れ、ピストンにはシリンダ内のオイルが通過するための
オリフィス及びこれを開閉するバルブが設けられてい
る。そして、このリヤクッション24においては、後輪
23の上下動に伴ってピストンがシリンダ内で相対移動
することによってオイルが流動するため、このオイルの
オリフィス及びバルブを通過する際の流動抵抗(流動損
失)によって所望の減衰力が発生し、この減衰力によっ
て後輪23からの衝撃が吸収緩和される。
あって、その構成の詳細は図示しないが、これはシリン
ダ内に摺動自在に嵌挿されたピストンと、該ピストンか
らシリンダ外へ延出するピストンロッドを含んで構成さ
れ、ピストンにはシリンダ内のオイルが通過するための
オリフィス及びこれを開閉するバルブが設けられてい
る。そして、このリヤクッション24においては、後輪
23の上下動に伴ってピストンがシリンダ内で相対移動
することによってオイルが流動するため、このオイルの
オリフィス及びバルブを通過する際の流動抵抗(流動損
失)によって所望の減衰力が発生し、この減衰力によっ
て後輪23からの衝撃が吸収緩和される。
【0024】ところで、本実施の形態に係る自動二輪車
1には、ブレーキング安定装置が設けられており、この
装置は、フロントブレーキの作動を検知する検知手段
と、該検知手段によってフロントブレーキの作動が検知
されるとリヤクッション24の伸び側減衰力を通常時の
値よりも大きくする減衰力調整手段を含んで構成されて
いる。
1には、ブレーキング安定装置が設けられており、この
装置は、フロントブレーキの作動を検知する検知手段
と、該検知手段によってフロントブレーキの作動が検知
されるとリヤクッション24の伸び側減衰力を通常時の
値よりも大きくする減衰力調整手段を含んで構成されて
いる。
【0025】ここで、検知手段は、図2に示すようにフ
ロントブレーキを構成する油圧ディスクブレーキのマス
タシリンダ油圧を検出する圧力センサ25で構成され、
前記減衰力調整手段は、前記圧力センサ25からの電気
信号によって駆動されるソレノイド等のアクチュエータ
26を含んで構成されている。
ロントブレーキを構成する油圧ディスクブレーキのマス
タシリンダ油圧を検出する圧力センサ25で構成され、
前記減衰力調整手段は、前記圧力センサ25からの電気
信号によって駆動されるソレノイド等のアクチュエータ
26を含んで構成されている。
【0026】而して、自動二輪車1の走行時にライダー
がブレーキレバー6を操作すると、マスタシリンダ8に
油圧(マスタシリンダ油圧)が発生し、この油圧はブレ
ーキホース11を経て左右のキャリパ10に伝達される
ため、左右のキャリパ10が作動してブレーキディスク
9を両側から挟み込むため、両者間に摩擦力が発生し、
この摩擦力が制動力として作用して前輪7の回転に制動
が掛けられて自動二輪車1が減速される。
がブレーキレバー6を操作すると、マスタシリンダ8に
油圧(マスタシリンダ油圧)が発生し、この油圧はブレ
ーキホース11を経て左右のキャリパ10に伝達される
ため、左右のキャリパ10が作動してブレーキディスク
9を両側から挟み込むため、両者間に摩擦力が発生し、
この摩擦力が制動力として作用して前輪7の回転に制動
が掛けられて自動二輪車1が減速される。
【0027】ここで、フロントブレーキの作動は、圧力
センサ25によってマスタシリンダ油圧の上昇として検
知され、その電気信号がアクチュエータ26に入力され
ると、リヤクッション24の伸び側のオリフィス径が絞
られて伸び側減衰力が通常時の値よりも大きく設定され
る。
センサ25によってマスタシリンダ油圧の上昇として検
知され、その電気信号がアクチュエータ26に入力され
ると、リヤクッション24の伸び側のオリフィス径が絞
られて伸び側減衰力が通常時の値よりも大きく設定され
る。
【0028】このように、本実施の形態では、フロント
ブレーキの作動が検知されるとリヤクッション24の伸
び側減衰力を通常時の値よりも大きくするようにしたた
め、自動二輪車1の車体後部の持ち上がりが抑制されて
ブレーキング時の姿勢安定性と後輪23の接地性が高め
られる。
ブレーキの作動が検知されるとリヤクッション24の伸
び側減衰力を通常時の値よりも大きくするようにしたた
め、自動二輪車1の車体後部の持ち上がりが抑制されて
ブレーキング時の姿勢安定性と後輪23の接地性が高め
られる。
【0029】又、フロントブレーキを掛けると、慣性に
よって車体前部が沈み込んでフロントフォーク4のキャ
スタ角が大きくなるため、ブレーキング時の自動二輪車
1の旋回性が高められる。
よって車体前部が沈み込んでフロントフォーク4のキャ
スタ角が大きくなるため、ブレーキング時の自動二輪車
1の旋回性が高められる。
【0030】ところで、フロントブレーキを掛けている
間はリヤクッション23に常に過大な伸び側減衰力が発
生すると自動二輪車1の旋回時の車高が低くなって車体
の姿勢が悪くなる。
間はリヤクッション23に常に過大な伸び側減衰力が発
生すると自動二輪車1の旋回時の車高が低くなって車体
の姿勢が悪くなる。
【0031】そこで、本実施の形態では、フロントブレ
ーキの作動時間の経過と共にリヤクッション24の伸び
側減衰力を漸減し、或はマスタシリンダ油圧の高低(フ
ロントブレーキの操作力の大きさ)に応じてリヤクッシ
ョン24の伸び側減衰力を調整するようにした。
ーキの作動時間の経過と共にリヤクッション24の伸び
側減衰力を漸減し、或はマスタシリンダ油圧の高低(フ
ロントブレーキの操作力の大きさ)に応じてリヤクッシ
ョン24の伸び側減衰力を調整するようにした。
【0032】尚、本実施の形態では、減衰力調整手段と
して電気式のものを採用したが、減衰力調整手段として
はマスタシリンダ油圧によって駆動される機械式機構を
含むものを採用しても同様の効果が得られる。
して電気式のものを採用したが、減衰力調整手段として
はマスタシリンダ油圧によって駆動される機械式機構を
含むものを採用しても同様の効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、フロントブレーキの作動を検知する検知手段
と、該検知手段によってフロントブレーキの作動が検知
されるとリヤクッションの伸び側減衰力を通常時の値よ
りも大きくする減衰力調整手段を含んで二輪車のブレー
キング安定装置を構成したため、ブレーキング時の姿勢
安定性と後輪の接地性及び旋回性を高めることができる
という効果が得られる。
よれば、フロントブレーキの作動を検知する検知手段
と、該検知手段によってフロントブレーキの作動が検知
されるとリヤクッションの伸び側減衰力を通常時の値よ
りも大きくする減衰力調整手段を含んで二輪車のブレー
キング安定装置を構成したため、ブレーキング時の姿勢
安定性と後輪の接地性及び旋回性を高めることができる
という効果が得られる。
【図1】本発明に係るブレーキング安定装置を備える自
動二輪車の側面図である。
動二輪車の側面図である。
【図2】本発明に係るブレーキング安定装置の基本構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
1 自動二輪車(二輪車)
4 フロントフォーク
6 ブレーキレバー
7 前輪
8 マスタシリンダ
9 ブレーキディスク
10 キャリパ
23 後輪
24 リヤクッション
25 圧力センサ
26 アクチュエータ(減衰力調整手段)
Claims (6)
- 【請求項1】 フロントブレーキの作動を検知する検知
手段と、該検知手段によってフロントブレーキの作動が
検知されるとリヤクッションの伸び側減衰力を通常時の
値よりも大きくする減衰力調整手段を含んで構成される
ことを特徴とする二輪車のブレーキング安定装置。 - 【請求項2】 前記フロントブレーキを油圧ディスクブ
レーキで構成するとともに、前記検知手段を前記油圧デ
ィスクブレーキのマスタシリンダ油圧を検出する圧力セ
ンサで構成したことを特徴とする請求項1記載の二輪車
のブレーキング安定装置。 - 【請求項3】 前記減衰力調整手段は、前記圧力センサ
からの電気信号によって駆動されるアクチュータを含ん
で構成されることを特徴とする請求項2記載の二輪車の
ブレーキング安定装置。 - 【請求項4】 前記減衰力調整手段は、前記マスタシリ
ンダ油圧によって駆動される機械式機構を含んで構成さ
れることを特徴とする請求項2記載の二輪車のブレーキ
ング安定装置。 - 【請求項5】 前記減衰力調整手段は、前記フロントブ
レーキの作動時間の経過と共に前記リヤクッションの伸
び側減衰力を調整することを特徴とする請求項1,2,
3又は4記載の二輪車のブレーキング安定装置。 - 【請求項6】 前記減衰力調整手段は、前記フロントブ
レーキの操作力に応じて前記リヤクッションの伸び側減
衰力を調整することを特徴とする請求項1,2,3又は
4記載の二輪車のブレーキング安定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270470A JP2003072665A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 二輪車のブレーキング安定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270470A JP2003072665A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 二輪車のブレーキング安定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003072665A true JP2003072665A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19096123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001270470A Pending JP2003072665A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 二輪車のブレーキング安定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003072665A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168776A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Robert Bosch Gmbh | 二輪車両に配置された力センサ装置 |
JP2010529375A (ja) * | 2007-06-04 | 2010-08-26 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | ダンパ |
JP2023148636A (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-13 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001270470A patent/JP2003072665A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007168776A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Robert Bosch Gmbh | 二輪車両に配置された力センサ装置 |
JP2010529375A (ja) * | 2007-06-04 | 2010-08-26 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | ダンパ |
JP2023148636A (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-13 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
JP7485715B2 (ja) | 2022-03-30 | 2024-05-16 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
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