JP2003072287A - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2003072287A
JP2003072287A JP2001262771A JP2001262771A JP2003072287A JP 2003072287 A JP2003072287 A JP 2003072287A JP 2001262771 A JP2001262771 A JP 2001262771A JP 2001262771 A JP2001262771 A JP 2001262771A JP 2003072287 A JP2003072287 A JP 2003072287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実開昭60−130088号公報の考案にあ
っては、クリップの挟持筒部が広がりやすく、そのた
め、クリップをポケットなどに差し込んだ際、そのクリ
ップ本体部の弾性力が挟持筒部に作用し、軸筒の溝部か
ら外れ脱落する場合があった。また、実開昭58−10
1787号の考案にあっては、例えば、該構成のクリッ
プを金属で材質でプレス加工によって形成する場合に
は、そのプレス加工に使用する金型耐久性に問題があ
り、生産性が悪いものであった。 【解決手段】 軸筒を挟持する挟持筒部が形成された金
属製のクリップであって、そのクリップの本体上部を前
記軸筒に向けて湾曲形成すると共に、その湾曲部の両側
部にはスリットが形成されたクリップにおいて、そのス
リットを前記クリップの本体部の厚さよりも内側から形
成したクリップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属す技術分野】本発明は、軸筒を挟持する挟持
筒部が形成された金属製のクリップであって、そのクリ
ップの本体上部を前記軸筒に向けて湾曲形成すると共
に、その湾曲部の両側部にはスリットが形成されたクリ
ップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクリップの1例としては、実開昭
60−130088号「小物用クリップ」があり、その
公報の第1図には、クリップ本体部より屈曲形成した当
接片の両側にスリットを形成したクリップが記載されて
いる。これは、取付帯との加工の容易性を図ってのこと
である。また、他の従来例として、実開昭58−101
787号「ノックキャップを備えた押出式筆記具用クリ
ップ」がある。この第1図には、脚杆と環帯とを一体形
成したクリップが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記実開昭6
0−130088号公報の考案にあっては、クリップの
挟持筒部が広がりやすく、そのため、クリップをポケッ
トなどに差し込んだ際、そのクリップ本体部の弾性力が
挟持筒部に作用し、軸筒の溝部から外れ脱落する場合が
あった。また、実開昭58−101787号の考案にあ
っては、例えば、該構成のクリップを金属で材質でプレ
ス加工によって形成する場合には、そのプレス加工に使
用する金型耐久性に問題があり、生産性が悪いものであ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸筒を挟持す
る挟持筒部が形成された金属製のクリップであって、そ
のクリップの本体上部を前記軸筒に向けて湾曲形成する
と共に、その湾曲部の両側部にはスリットが形成された
クリップにおいて、そのスリットを前記クリップの本体
部の厚さよりも内側から形成したことを要旨とする。
【0005】
【作用】スリットを形成することによって加工の容易性
を保ちながらも、スリットを少なくすることによって、
クリップの挟持筒部が拡開しにくくなり、軸筒より脱落
しにくくなる。
【0006】
【実施例】第1例を図1乃至図6に示し説明する。先端
にキャップを着脱自在に有するシャープペンシルを挙げ
説明する。軸筒1の先端側には中子3が螺合によって着
脱自在に固定されているが、圧入や接着などの手段によ
って固定しても良い。また、これら軸筒1と中子3とは
別部材で構成しているが、樹脂などによって一体成形し
ても良い。前記軸筒1の内部には、複数本の芯体を収納
する芯タンク2が前後動可能に配置されている。そし
て、その芯タンク2の前方には、芯の把持・解放を行う
チャック体4が中継部材6を介して固定しており、その
チャック体4の前方にはチャック体4の閉鎖・解放を行
うチャックリング5が囲繞している。チャック体4と中
継部材6は圧入や接着やカシメにて結合させているが、
一体に加工しても良い。そして、それら芯タンク2やチ
ャック体4、中継部材6は、中子3と芯タンク2の間に
張設されたコイルスプリングなどの弾撥部材7によって
後方に付勢されている。また、前記チャック体4の前端
には、芯の後退を阻止するゴム状弾性体からなる芯戻り
止め部材8を内接する先部材10が螺合しており、その
先部材10の先端には芯保護管9が圧入されているが、
それら芯戻り止め部材8や芯保護管9は、先部材10に
一体成形などしても良い。
【0007】一方、前記芯タンク2の後部には、圧入や
接着などの手段によって消しゴム受け13が固定されて
いる。本例においてはこの芯タンク2は樹脂、消しゴム
受け13は金属の部材であるが、材質はその逆の組み合
わせでも良く、樹脂又は金属で一体に形成しても良い。
その消しゴム受け13には、消しゴム止め板12を介し
て消しゴム11が着脱自在に嵌着される。前記消しゴム
受け13の後方部には縮径されたノック受け部13aが
形成されており、そのノック受け部13aには、金属材
質からなるノック14の内方に突出したリブ14aが接
触しており、そのリブ14aによって着脱可能なものと
なっている。尚、ノック14は前記縮径されたノック受
け部13aによって形成される段部13cによって、嵌
合の深さが阻止・規制される。前記ノック受け部13a
の前方部は、キャップ受け部13bとなっており、その
キャップ受け部13bには、キャップ15の内方に突出
したリブ15aが接触しており、そのリブ15aによっ
て着脱可能なものとなっている。尚、キャップ受け部1
5bの前方には、円周上の突起13dが形成されてお
り、その突起13dよってキャップ15の過剰な没入が
防止されている。また、その突起13dの外径は、前記
キャップ15の外径よりも若干大径なものとなってお
り、軸筒1の内面より若干小径とすることにより軸筒1
の内面との隙間を規制し、芯タンク2の横ぶれやガタを
防止すると共に、芯出し操作時におけるキャップ15と
軸筒1内面との擦れをも防止し、キャップ15の側面に
発生する摺動傷を防止している。ちなみに、そのキャッ
プ15は、携帯時においては、消しゴム受け13から外
して先部材10に嵌合可能なものとなっている。
【0008】前記軸筒1の後方外周面には、溝部1aが
形成されており、クリップ16のリング状の挟持筒部1
6aが嵌入している。そのクリップ16の前方には、複
数の孔16bが形成されている。本例においては2つ形
成しているが、これに捕らわれなく、クリップ16の長
手方向に3個直線的に形成しても良いし、二等辺三角形
状に3個形成しても良いし、或いは、四角形状に4個形
成しても良い。また、孔16bの形状も本例に示すよう
に丸に限定されることなく、例えば、四角形状や三角形
状であっても良い。尚、クリップ16の先端部16c
は、クリップ本体部分16dの中央部分よりに大きく、
即ち、幅広のものとなっているが、服などのポケットに
クリップを差しやすいように大きくしているのである。
一方、クリップ16の孔16bには、透明性のある樹脂
成形品からなるチップ17の突起17aが圧入された状
態で固定されている。即ち、本例においては、2個の孔
16bに対して2個の突起17aが形成され圧入されて
いるが、突起17aの中心間の距離は孔16bの中心間
の距離よりも若干狭く形成されているが、若干広く形成
しても良い。突起17aの孔16bに対する圧入・固定
力に加え、2個の突起17aによって孔16b間を挟み
込み、その挟み込み力によってもチップ17のクリップ
16に対する固定力を高めているのである。尚、図11
に示すように、前記樹脂チップ17に円筒状の空間部1
7bや四角柱状の空間部を形成しても良い。透明性の樹
脂に加え、より透明性が得られると共に、成形時におけ
る外面の凹み(いわいる、「ヒケ」と称される現象)な
どが防止される。
【0009】次に、前記クリップ16について詳述す
る。クリップ16の本体部16dの上端には、前記軸筒
1の方向に向かって湾曲部16eが形成されている。こ
の湾曲部16eは、絞り加工により形成されている。ま
た、その湾曲部16eの側部には、軸筒1を挟持する前
記挟持筒部16aが形成されており、その挟持筒部16
aと湾曲部16eとの間には、スリット16fが形成さ
れている。このスリット16fは、前記クリップ本体部
16dの厚さよりも内側から端部にかけて形成されてい
る。本例においては、本体部16dの前面からスリット
16fが形成されるまでの長さA(実施例は、1.6m
m)は、前記湾曲部16eの全長B(実施例は、2.5
mm)の約64%としているが、これに限定されず、
0.2%〜80%の間であるならば、良好な効果が得ら
れる。即ち、クリップの挟持筒部16aの拡開を抑制で
き、もって、クリップの軸筒よりの脱落が防止できる。
ちなみに、前記スリットが形成されるまでの長さが0.
2%未満の場合には、従来技術と変わらなくなってしま
い、クリップの挟持筒部が容易に拡開し、軸筒から脱落
してしまい、また、前記長さが80%を超えるとプレス
加工によって形成するのが困難になってしまう。つま
り、プレス加工するための金型に大きな力を作用させな
くてはならなくなり、また、それが故に、金型の耐久性
を著しく短くしてしまうのである。
【0010】
【発明の効果】本発明は、軸筒を挟持する挟持筒部が形
成された金属製のクリップであって、そのクリップの本
体上部を前記軸筒に向けて湾曲形成すると共に、その湾
曲部の両側部にはスリットが形成されたクリップにおい
て、そのスリットを前記クリップの本体部の厚さよりも
内側から形成したので、クリップの加工の容易性を維持
しつつ、クリップの軸筒からの脱落を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例を示す縦断面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図1の要部縦断面図(樹脂チップとクリップの
組図)。
【図4】クリップの側面図。
【図5】樹脂チップの横断面図。
【図6】クリップの上面図。
【図7】クリップの斜視図。
【符号の説明】
1 軸筒 2 芯タンク 3 中子 4 チャック体 5 チャックリング 6 中継部材 7 弾撥部材 8 芯戻り止め部材 9 芯保護管 10 先部材 11 消しゴム 12 消しゴム止め板 13 消しゴム受け 13a ノック受け部 13b キャップ受け部 13c 段部段 13d 突起 14 ノック 14a リブ 15 キャップ 15a リブ 16 クリップ 16a 挟持筒部 16b 孔 16c 先端部 16d クリップ本体部 16e 絞り加工部 16f スリット部 17 樹脂チップ 17a 突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒を挟持する挟持筒部が形成された金
    属製のクリップであって、そのクリップの本体上部を前
    記軸筒に向けて湾曲形成すると共に、その湾曲部の両側
    部にはスリットが形成されたクリップにおいて、そのス
    リットを前記クリップの本体部の厚さよりも内側から形
    成したことを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 前記クリップの本体部前面からスリット
    を形成するまでの長さを前記湾曲部の全長の0.2%〜
    80%としたことを特徴とする請求項1記載のクリッ
    プ。
  3. 【請求項3】 前記軸筒の材質をアルミニウムとしたこ
    とを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載のクリッ
    プ。
  4. 【請求項4】 前記軸筒のクリップ取付部分に、溝を形
    成したことを特徴とする請求項1〜請求項3に記載のク
    リップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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