JP2003072129A - 記録システムおよびラインサーマルプリンタの記録制御方法 - Google Patents

記録システムおよびラインサーマルプリンタの記録制御方法

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JP2003072129A
JP2003072129A JP2001270867A JP2001270867A JP2003072129A JP 2003072129 A JP2003072129 A JP 2003072129A JP 2001270867 A JP2001270867 A JP 2001270867A JP 2001270867 A JP2001270867 A JP 2001270867A JP 2003072129 A JP2003072129 A JP 2003072129A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プリンタに専用ICを設置することなく、か
つ通電制御部に負荷をかけることなく、良好な画像の記
録を行うことができる記録システムおよびラインサーマ
ルプリンタの記録制御方法を提供する。 【解決手段】 ラインサーマルプリンタ6にプリンタド
ライバ7が搭載されたコンピュータ8を接続してなり、
プリンタドライバ7は、コンピュータ8側から入力され
る記録情報のうち補正対象となる現ラインの記録情報が
記憶される補正用バッファ10と、補正対象となる記録
情報の直前に記録した前ラインの記録情報が記憶されて
いる履歴用バッファ11とを有し、プリンタドライバ7
によりコンピュータ8から入力された記録情報を補正用
バッファ10に格納し、所定の補正係数および履歴用バ
ッファ11に記憶されている前ラインの記録情報に基づ
いてコンピュータ8から入力された記録情報を補正し、
補正後の記録情報をラインサーマルプリンタ6側に出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録システムおよび
ラインサーマルプリンタの記録制御方法に係り、特に各
発熱素子の温度を補正する補正データを利用して、各発
熱素子に通電を行う記録システムおよびラインサーマル
プリンタの記録制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ等の画像出力装
置としてラインサーマルプリンタが知られている。前記
ラインサーマルプリンタには、記録媒体の幅方向の記録
範囲に対向しうる長さ寸法を有するラインサーマルヘッ
ドが配設されており、このラインサーマルヘッドには、
前記記録媒体の搬送方向に直交する方向に複数の発熱素
子が整列配置されている。このようなラインサーマルプ
リンタは、コンピュータから文字等の画像の記録情報が
入力され、この記録情報に基づいてラインサーマルヘッ
ドに通電を行い、記録媒体に1ライン毎に記録を行う。
【0003】このラインプリンタを用いて記録媒体上に
適正な濃度の画像等の記録を行う場合、前ラインの記録
情報によって各発熱素子の温度が異なるので、補正した
通電時間、通電電圧等により各発熱素子に対して通電を
行う必要がある。このため、予め通電時間、通電電圧、
環境温度等の諸条件に基づいて各発熱素子に対する通電
時間等の補正値が決定され、前記ラインサーマルプリン
タのメモリには、前記補正値により構成される補正テー
ブルが記憶されていた。そして、前記ラインサーマルプ
リンタに設置された通電制御部は、その補正テーブルを
利用して各発熱素子に対して通電を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
ラインサーマルプリンタに配設されているラインサーマ
ルヘッドには多数の発熱素子が配置されており、現ライ
ンにおいて使用する各発熱素子に通電を行う際には、前
ラインの記録情報に基づいて前記補正テーブルから通電
電圧または通電時間を選択する必要がある。ここで、現
ラインとは、これから記録を行う1ラインをいい、前ラ
インとは、現ラインの1ライン前に記録が行われた1ラ
インをいう。このため、各発熱素子に対する通電値およ
び通電時間を選択するために多大の時間が必要となり、
通電制御を行うにあたり前記ラインサーマルプリンタの
通電制御部に大きな負荷がかかってしまうという問題を
有していた。
【0005】また、前記ラインサーマルプリンタにおい
て各発熱素子の温度を補正する場合には、前ラインの記
録を行っているときに現ラインにおいて使用する各発熱
素子への通電電圧または通電時間を選択しなければなら
ない。すなわち、1ラインの記録を行う1周期という短
期間に、次ラインの記録に使用する各発熱素子への通電
電圧または通電時間を選択しなければならず、このよう
な速度上の問題から前記ラインサーマルプリンタには補
正データを作成するための高価な専用ICを設置する必
要があった。この結果、前記ラインサーマルプリンタの
製造コストが上昇してしまうという問題が生じていた。
【0006】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、前記プリンタに専用ICを設置することなく、
かつ前記プリンタの通電制御部に負荷をかけることな
く、良好な画像の記録を行うことができる記録システム
およびラインサーマルプリンタの記録制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る記録システムは、ラインサーマルプリ
ンタにプリンタドライバが搭載されたコンピュータを接
続してなり、前記コンピュータに入力された記録情報を
前記プリンタドライバを介して前記ラインサーマルプリ
ンタに出力することにより前記記録情報の記録を得る記
録システムであって、前記プリンタドライバは、前記コ
ンピュータ側から入力される記録情報のうち補正対象と
なる現ラインの記録情報が記憶される補正用バッファ
と、前記補正対象となる記録情報の直前に記録した前ラ
インの記録情報が記憶されている履歴用バッファとを有
し、前記プリンタドライバにより前記コンピュータから
入力された記録情報を補正用バッファに格納し、所定の
補正係数および前記履歴用バッファに記憶されている前
記前ラインの記録情報に基づいて前記コンピュータから
入力された記録情報を補正し、補正後の記録情報を前記
ラインサーマルプリンタ側に出力することを特徴とす
る。
【0008】この本発明に係る記録システムによれば、
プリンタドライバにおいて記録を行う画像の記録情報を
補正し、補正後の記録情報をプリンタに出力するため、
前記ラインサーマルプリンタの通電制御部は、入力され
た記録情報の補正を行うことなく前記補正後の記録情報
に基づいて記録を行うことができる。
【0009】また、本発明に係るラインサーマルプリン
タの記録制御方法は、コンピュータに取り込まれた記録
情報を補正し、補正後の記録情報に基づいてラインサー
マルプリンタのラインサーマルヘッドに整列配置された
各発熱素子に対し通電し記録を行うラインサーマルプリ
ンタの記録制御方法であって、前記コンピュータに搭載
されたプリンタドライバが、前記コンピュータに取り込
まれた記録情報のうち現在記録を行う現ラインの記録情
報を前記プリンタドライバに設けられている補正用バッ
ファに格納し、前記プリンタドライバに設けられている
履歴用バッファに前記現ラインの直前に記録を行った前
ラインの記録情報を格納し、前記前ラインの記録情報お
よび所定の補正係数に基づいて前記現ラインの記録情報
を補正し、補正後の記録情報を前記ラインサーマルプリ
ンタ側に出力し、前記ラインサーマルプリンタが、前記
補正後の記録情報に基づいて前記各発熱素子に対し通電
を行うことを特徴とする。
【0010】この本発明に係るラインサーマルプリンタ
の記録制御方法によれば、プリンタドライバにおいて記
録を行う画像の記録情報を補正し、補正後の記録情報を
ラインサーマルプリンタに出力するため、前記ラインサ
ーマルプリンタの通電制御部は、入力された記録情報の
補正を行うことなく前記補正後の記録情報に基づいて各
発熱素子に通電を行うことができる。
【0011】また、本発明に係る他のラインサーマルプ
リンタの記録制御方法は、前記現ラインの記録情報のう
ち補正対象となっている画素に隣接する各画素の記録情
報を考慮して前記現ラインの記録情報を各画素毎に補正
することを特徴とする。
【0012】この本発明に係る他のラインサーマルプリ
ンタの記録制御方法によれば、補正対象となっている画
素に隣接する各画素の記録情報を考慮して前記現ライン
の記録情報を補正するので、より正確に各画素の記録情
報の補正をすることができる。
【0013】さらに、本発明に係る他のラインサーマル
プリンタの記録制御方法は、前記現ラインの記録情報
を、前記コンピュータに取り込まれた記録情報に基づく
設定階調として前記補正用バッファに格納し、前記設定
階調を、前記履歴用バッファに格納された前ラインの記
録情報および前記所定の補正係数に基づいて補正するこ
とにより補正階調を算出し、前記設定階調を前記補正階
調に書き換えることにより前記現ラインの記録情報を補
正することを特徴とする。
【0014】この本発明に係るラインサーマルプリンタ
の記録制御方法によれば、補正階調に基づいた記録情報
をラインサーマルプリンタに出力し、前記ラインサーマ
ルプリンタは前記補正階調に基づいて各発熱素子に対し
通電制御を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録システム
およびラインサーマルプリンタの記録制御方法の実施形
態について図1から図5を参照して説明する。
【0016】図1は、本実施形態に係る記録システムを
示す概念図である。図1に示すように、この記録システ
ム1には、ラインサーマルプリンタ6が設置されてお
り、このラインサーマルプリンタ6には、記録媒体2の
幅方向の記録範囲に対向しうる長さ寸法を有するライン
サーマルヘッド3が配設されている。また、このライン
サーマルヘッド3には、記録媒体2の搬送方向に対して
直交する方向に多数の発熱素子4が整列配置されてい
る。さらに、前記ラインサーマルプリンタ6には、ライ
ンサーマルヘッド3の各発熱素子4への通電を制御する
通電制御部5が設置されている。
【0017】また、前記記録システム1には、プリンタ
ドライバ7が搭載されたコンピュータ8が設置されてお
り、このプリンタドライバ7は、前記コンピュータ8に
おいて作成され、またはデジタルスチルカメラ等の周辺
機器によってコンピュータ8に入力された文字等の画像
の記録情報を前記ラインサーマルプリンタ6側へ出力す
るようになされている。この画像の記録情報は、図2に
示すように、前記コンピュータ8に取り込まれた記録情
報に基づいて、例えば0〜255の階調値によってあら
わされた複数の画素4により構成されている。
【0018】また、前記プリンタドライバ7には、前記
ラインサーマルヘッド3に配置されている1列の各発熱
素子4によって構成される1ラインの記録情報を格納す
ることができる2つの異なるバッファが設けられてい
る。これら2つのバッファのうち一方のバッファは、コ
ンピュータ8側から入力される現ラインの設定階調が各
画素9毎に格納される補正用バッファ10とされてい
る。また、他方のバッファは、現ラインの直前に記録が
行われた前ラインの設定階調を補正した履歴階調が格納
される履歴用バッファ11とされている。
【0019】また、前記プリンタドライバ7には、前記
補正用バッファ10において補正を行うために用いられ
る放熱係数、蓄熱係数、および斜歴係数という補正係数
が予め設定されている。ここで、放熱係数とは、各発熱
素子4の温度を放熱により下降することを考慮して設定
された係数であり、また蓄熱係数とは、各発熱素子4の
温度を蓄熱により上昇することを考慮して設定された係
数であり、さらに斜歴係数とは、各発熱素子4の温度を
隣接する各発熱素子4の温度を考慮して設定された係数
である。
【0020】次に、本実施形態に係るラインサーマルプ
リンタの記録制御方法について、図3に示すフローチャ
ートを用いて説明する。
【0021】図3に示すように、まず前記コンピュータ
8に画像の記録情報が取り込まれる(ST1)。
【0022】次に、履歴用バッファ11に記憶されてい
る値を初期化するとともに、補正用バッファ10に前記
画像の記録情報のうち最初に記録を行う1ラインすなわ
ちこれから記録を行う現ラインの記録情報の設定階調を
格納する(ST2)。
【0023】続いて、前記補正用バッファ10に格納さ
れた現ラインの記録情報のうち補正を行う対象となる1
つの画素9を設定する(ST3)。本実施形態において
は、図2に示すような記録情報の最初の1ラインのうち
図4に示す画素4を補正を行う対象の画素Wと設定して
説明する。このとき、この補正を行う対象の画素Wの一
方に隣接する画素をW+1とし、他方に隣接する画素を
W−1とする。
【0024】次に、前記画素Wの階調が0か否かを判別
する(ST4)。このとき、前記画素Wの階調が0であ
る場合には、図5に示す履歴用バッファ11から前記画
素Wを構成する発熱素子に相当する位置の履歴階調Sを
取り出し、前記履歴階調Sから放熱係数aを引く(ST
5)。ここでは、履歴階調Sは記録開始直後であって前
記履歴用バッファ11に格納されている履歴階調Sは初
期化されているので0とする。一方、前記画素Wの階調
が0以外である場合には、前記画素Wの設定階調Tに蓄
熱係数bを乗算した値を前記履歴階調Sに加える(ST
6)。これにより、画素Wの補正階調S1を算出する。
【0025】次に、前記画素W+1の階調が0か否かを
判別する(ST7)。このとき、前記画素W+1の階調
が0である場合には、前述の手段によって算出した画素
Wの補正階調S1から斜歴係数cを引く(ST8)。一
方、前記画素W+1の階調が0以外である場合には、前
記画素W+1の設定階調T+1に斜歴係数dを乗算した
値を前記画素Wの補正階調S1に加える(ST9)。こ
れにより、画素Wの補正階調S2を算出する。
【0026】次に、前述の手段と同様の手段によって、
前記画素W−1の階調が0か否かを判別する(ST1
0)。このとき、前記画素W−1の階調が0である場合
には、前述の手段によって算出した画素Wの補正階調S
2から斜歴係数eを引く(ST11)。一方、前記画素
W−1の階調が0以外である場合には、前記画素W−1
の設定階調T−1に斜歴係数fを乗算した値を前記画素
Wの補正階調S2に加える(ST12)。これにより、
画素Wの補正階調S3を算出する。
【0027】続いて、補正を行う対象の画素Wの設定階
調Tから前記補正階調S3を引くことによって、前記画
素Wの記録階調を決定し、前記設定階調Tを書き換える
(ST13)。これによって、前記画素Wの記録情報の
補正を行う。
【0028】その後、現ラインにおける全ての画素の設
定階調の書き換えが終了し、現ラインの記録情報の補正
が終了したか否かを判断する(ST14)。ここで、現
ラインの記録情報の補正が終了していない場合には(S
T14においてNO)、現ラインにおいて補正の対象と
なる次の画素4を設定し(ST3)、前述と同様の手段
によって次の画素4の設定階調を補正階調に書き換える
ことにより、現ラインの記録情報の補正を行う。
【0029】一方、現ラインの記録情報の補正が終了し
た場合には(ST14においてYES)、前記プリンタ
ドライバ7は、前述のように補正を行った後の現ライン
の記録情報を前記ラインサーマルプリンタ6に出力し、
前記ラインサーマルプリンタ6の通電制御部5は、前記
補正後の現ラインの記録情報に基づいて、各発熱素子4
への通電時間または通電電圧等の制御を行う(ST1
5)。
【0030】なお、現ラインの記録情報の補正が終了し
たら、この補正した記録情報を該コンピュータ等のメモ
リに記憶して、次のラインの記録情報の補正を行い、こ
の補正した記録情報を前記メモリに記憶しておくことを
繰り返して、前記メモリに複数ライン分の補正した記録
情報を記憶しておき、この複数ライン分の記録情報を前
記ラインプリンタ6に出力して、記録を行うようにして
もよい。
【0031】その後、全画像の記録が終了したか否かを
判断し(ST16)、終了した場合には(ST16にお
いてYES)、通電制御を終了し(ST17)、終了し
ていない場合には(ST16においてNO)、補正用バ
ッファ10に次ラインの記録情報を格納するとともに、
現ラインにおいて補正した記録情報の記録階調を履歴階
調として履歴用バッファに格納する(ST18)。
【0032】そして、前記補正用バッファ10に格納さ
れた次ラインの記録情報のうち補正を行う対象の画素4
を設定し(ST3)、前述と同様の手段によって次ライ
ンの記録情報の補正を行う。
【0033】なお、本実施形態において補正階調を算出
した結果、その補正階調が0以下の数値になってしまう
場合には、その補正階調は0とする。
【0034】本実施形態によれば、プリンタドライバ7
において記録を行う画像の記録情報を補正し、補正後の
記録情報をラインサーマルプリンタ6に出力するため、
前記ラインサーマルプリンタ6の通電制御部5は、入力
された記録情報の補正を行うことなく前記補正後の記録
情報に基づいて記録を行うことができる。
【0035】したがって、前記ラインサーマルプリンタ
6の通電制御部5に大きな負荷をかけることを防止する
ことができ、迅速に良好な画像の記録を得ることができ
る。また、補正後の記録情報を1ライン毎にラインサー
マルプリンタ6に出力せずに、複数ライン分まとめて外
部コンピュータ等のメモリに記憶しておき、複数ライン
分のデータを前記ラインサーマルプリンタ6に出力する
ように制御することで、前記通電制御部5において1ラ
インの記録を行う1周期の間に記録情報の補正を行う必
要がないので、前記ラインサーマルプリンタ6に各発熱
素子4の温度を補正するための専用ICを設置する必要
はなく、この結果、ラインサーマルプリンタ6の価格の
低廉化を図ることができる。
【0036】また、前記プリンタドライバ7に履歴用バ
ッファ11および補正用バッファ10を設け、前記プリ
ンタドライバ7によって履歴階調を考慮しつつ、画素9
の設定階調から補正係数を引き、または設定階調に補正
係数をかけたものを加えるという容易な補正を行うこと
により、従来のラインサーマルプリンタにおいて前記専
用ICが行っていた補正と同程度の各発熱素子4の補正
を行うことができる。このため、前記ラインサーマルプ
リンタ6において効率よく記録を行うことができる。
【0037】なお、本実施形態においては、前記各補正
係数は1個ずつのみ設定されているものであるが、これ
に限定されるものではなく、各補正係数毎に複数個設定
されているものであってもよい。そして、例えば記録に
用いられる記録媒体、またはインクリボンの種類等によ
って前記各補正係数が選択されるようにしてもよい。ま
た、ラインサーマルプリンタに設置されたサーミスタ等
の温度測定器によって環境温度、ラインサーマルプリン
タ内の温度、ラインサーマルプリンタの温度等を測定し
てそれらの測定値をプリンタドライバに出力し、それら
の測定値に基づいて補正係数が選択されるようにしても
よい。
【0038】また、本実施形態においては、各画素の設
定階調を補正階調に書き換えることにより、記録情報の
補正を行うものであるが、これに限定されるものではな
く、各画素の通電電圧または通電時間等を補正した通電
電圧または通電時間に書き換えることにより、記録情報
の補正を行うものであってもよい。
【0039】また、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、必要に応じて種々変更することが可能で
ある。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る記録シ
ステムによれば、記録情報の補正はラインサーマルプリ
ンタに設置された通電制御部ではなく、コンピュータに
搭載されたプリンタドライバにおいて行われるので、ラ
インサーマルプリンタの通電制御部に大きな負荷をかけ
ることなく、迅速に良好な画像の記録を得ることができ
る。
【0041】また、本発明に係るラインサーマルプリン
タの記録制御方法によれば、記録情報の補正はラインサ
ーマルプリンタに設置された通電制御部ではなく、コン
ピュータに搭載されたプリンタドライバにおいて行われ
るので、ラインサーマルプリンタの通電制御部に大きな
負荷をかけることなく、迅速に良好な画像の記録を得る
ことができる。また、通電制御部において1ラインの記
録を行う1周期の間に記録情報の補正を行う必要がない
ので、ラインサーマルプリンタに各発熱素子の温度を補
正するための専用ICを設置する必要はなく、この結
果、ラインサーマルプリンタの価格の低廉化を図ること
ができる。
【0042】また、本発明に係るラインサーマルプリン
タの記録制御方法によれば、補正対象となっている画素
に隣接する各画素の記録情報を考慮して現ラインの記録
情報を補正するので、より正確に各画素の記録情報の補
正をすることができ、この結果、より良好な画像の記録
を得ることができる。
【0043】さらに、本発明に係るラインサーマルプリ
ンタの記録制御方法によれば、ラインサーマルプリンタ
は補正階調に基づいて各発熱素子に対し通電制御を行う
ことができるので、ラインサーマルプリンタの通電制御
部に大きな負荷をかけることなく容易に通電制御を行う
ことができ、迅速に良好な画像の記録を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る記録システムを示す概念図
【図2】 図1に示すコンピュータに取り込まれた記録
情報を示す概念図
【図3】 本発明に係るラインサーマルプリンタの記録
制御方法を示すフローチャート
【図4】 図1に示すコンピュータのプリンタドライバ
に設けられた計算用バッファを示す概念図
【図5】 図1に示すコンピュータのプリンタドライバ
に設けられた履歴用バッファを示す概念図
【符号の説明】
1 記録システム 2 記録媒体 3 ラインサーマルヘッド 4 発熱素子 5 制御部 6 ラインサーマルプリンタ 7 プリンタドライバ 8 画素 9 補正用バッファ 10 履歴用バッファ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインサーマルプリンタにプリンタドラ
    イバが搭載されたコンピュータを接続してなり、前記コ
    ンピュータに入力された記録情報を前記プリンタドライ
    バを介して前記ラインサーマルプリンタに出力すること
    により前記記録情報の記録を得る記録システムであっ
    て、前記プリンタドライバは、前記コンピュータ側から
    入力される記録情報のうち補正対象となる現ラインの記
    録情報が記憶される補正用バッファと、前記補正対象と
    なる記録情報の直前に記録された前ラインの記録情報が
    記憶されている履歴用バッファとを有し、前記プリンタ
    ドライバにより前記コンピュータから入力された記録情
    報を補正用バッファに格納し、所定の補正係数および前
    記履歴用バッファに記憶されている前記前ラインの記録
    情報に基づいて前記コンピュータから入力された記録情
    報を補正し、補正後の記録情報を前記ラインサーマルプ
    リンタ側に出力することを特徴とする記録システム。
  2. 【請求項2】 コンピュータに取り込まれた記録情報を
    補正し、補正後の記録情報に基づいてラインサーマルプ
    リンタのラインサーマルヘッドに整列配置された各発熱
    素子に対し通電し記録を行うラインサーマルプリンタの
    記録制御方法であって、前記コンピュータに搭載された
    プリンタドライバが、前記コンピュータに取り込まれた
    記録情報のうち現在記録を行う現ラインの記録情報を前
    記プリンタドライバに設けられている補正用バッファに
    格納し、前記プリンタドライバに設けられている履歴用
    バッファに前記現ラインの直前に記録を行った前ライン
    の記録情報および所定の補正係数に基づいて前記現ライ
    ンの記録情報を補正し、補正後の記録情報を前記ライン
    サーマルプリンタ側に出力し、前記ラインサーマルプリ
    ンタが、前記補正後の記録情報に基づいて前記各発熱素
    子に対し通電を行うことを特徴とするラインサーマルプ
    リンタの記録制御方法。
  3. 【請求項3】 前記現ラインの記録情報のうち補正対象
    となっている画素に隣接する各画素の記録情報を考慮
    し、前記現ラインの記録情報を各画素毎に補正すること
    を特徴とする請求項2に記載のラインサーマルプリンタ
    の記録制御方法。
  4. 【請求項4】 前記現ラインの記録情報を、前記コンピ
    ュータに取り込まれた記録情報に基づく設定階調として
    前記補正用バッファに格納し、前記設定階調を、前記履
    歴用バッファに格納された前ラインの記録情報および前
    記所定の補正係数に基づいて補正することにより補正階
    調を算出し、前記設定階調を前記補正階調に書き換える
    ことにより前記現ラインの記録情報を補正することを特
    徴とする請求項2または請求項3に記載のラインサーマ
    ルプリンタの記録制御方法。
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