JP2003071860A - 光学素子の成形装置及び成形方法及び光学素子 - Google Patents
光学素子の成形装置及び成形方法及び光学素子Info
- Publication number
- JP2003071860A JP2003071860A JP2001270460A JP2001270460A JP2003071860A JP 2003071860 A JP2003071860 A JP 2003071860A JP 2001270460 A JP2001270460 A JP 2001270460A JP 2001270460 A JP2001270460 A JP 2001270460A JP 2003071860 A JP2003071860 A JP 2003071860A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical element
- molding
- mold
- base material
- photosensitive resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高精度のレンズ成形精度、レンズピッチ精度を
有し、実用上の環境(温湿度)変化に十分耐え得る光学
素子を成形するための成形装置を提供する。 【解決手段】 光学素子の母体となる光学素子基材を金
型1の成形面1a上に保持し、光学素子基材の表面と成
形面の間に硬化性樹脂を介在させて硬化させることによ
り、成形面の形状が転写された樹脂層を有する光学素子
を成形するための光学素子の成形装置であって、金型1
が載置される基台2と、基台上の金型の周辺位置に配置
され、光学素子基材の表面が成形面から所定の高さにな
るように光学素子を支持することにより樹脂層の厚みを
規定する支持部4と、基台上の金型の周辺位置に配置さ
れ、光学素子基材を傾斜した状態で保持するために、高
さ方向に移動可能に構成された可動支持部材5とを具備
する。
有し、実用上の環境(温湿度)変化に十分耐え得る光学
素子を成形するための成形装置を提供する。 【解決手段】 光学素子の母体となる光学素子基材を金
型1の成形面1a上に保持し、光学素子基材の表面と成
形面の間に硬化性樹脂を介在させて硬化させることによ
り、成形面の形状が転写された樹脂層を有する光学素子
を成形するための光学素子の成形装置であって、金型1
が載置される基台2と、基台上の金型の周辺位置に配置
され、光学素子基材の表面が成形面から所定の高さにな
るように光学素子を支持することにより樹脂層の厚みを
規定する支持部4と、基台上の金型の周辺位置に配置さ
れ、光学素子基材を傾斜した状態で保持するために、高
さ方向に移動可能に構成された可動支持部材5とを具備
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子の成形装
置及び成形方法及び光学素子に関するものである。
置及び成形方法及び光学素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばレンズの製造方法として、特開平
3−38091号公報に記載されているような技術が知
られており、この方法は、レンズ金型に紫外線硬化樹脂
を注入して、アクリル樹脂板を重合接着させるものであ
る。また、レンチキュラーレンズを用いた光学技術も古
くから知られており、特に近年では背面投射型ディスプ
レイや、透過型プロジェクションテレビの透過型スクリ
ーンとして、シート状のものが各社から多種多様に提案
されている。
3−38091号公報に記載されているような技術が知
られており、この方法は、レンズ金型に紫外線硬化樹脂
を注入して、アクリル樹脂板を重合接着させるものであ
る。また、レンチキュラーレンズを用いた光学技術も古
くから知られており、特に近年では背面投射型ディスプ
レイや、透過型プロジェクションテレビの透過型スクリ
ーンとして、シート状のものが各社から多種多様に提案
されている。
【0003】その一例として、特開平5−2221号公
報では、図21に示すように1mm厚のアクリル樹脂3
01に0.2mm厚のビーズ入りアクリル樹脂302と
0.2mm厚のアクリル樹脂303を順に接着してい
る。
報では、図21に示すように1mm厚のアクリル樹脂3
01に0.2mm厚のビーズ入りアクリル樹脂302と
0.2mm厚のアクリル樹脂303を順に接着してい
る。
【0004】また、特開平5−80209号公報では、
図22に示すようにプレス成形によって、1mm厚であ
るアクリル板のレンチキュラーレンズ401を形成し、
各レンズの突端部にウレタン−アクリレート402を一
体的に成形できるよう型を用いて紫外線を照射する方法
が提案されている。
図22に示すようにプレス成形によって、1mm厚であ
るアクリル板のレンチキュラーレンズ401を形成し、
各レンズの突端部にウレタン−アクリレート402を一
体的に成形できるよう型を用いて紫外線を照射する方法
が提案されている。
【0005】あるいは、特開平5−158153号公報
においては、2mm厚のメタクリル樹脂板上、もしくは
0.125mm厚のポリエステルフィルム上、もしくは
0.4mm厚のポリカーボネートとレンチキュラー形状
を有するスタンパ(電着型)の間にアクリレート系の紫
外線硬化型樹脂組成物を介在させ、紫外線照射して、剥
離する方法が提案されている。
においては、2mm厚のメタクリル樹脂板上、もしくは
0.125mm厚のポリエステルフィルム上、もしくは
0.4mm厚のポリカーボネートとレンチキュラー形状
を有するスタンパ(電着型)の間にアクリレート系の紫
外線硬化型樹脂組成物を介在させ、紫外線照射して、剥
離する方法が提案されている。
【0006】ただし、これら技術利用は、その用途との
関係から光拡散性が主な目的であって、レンズの成形精
度やピッチ精度、レンズ基材の剛性などが、それほど厳
しく要求されないものが多い。
関係から光拡散性が主な目的であって、レンズの成形精
度やピッチ精度、レンズ基材の剛性などが、それほど厳
しく要求されないものが多い。
【0007】ところで、最近のマルチメディア技術の進
化に伴い、特に表示装置の分野では、液晶ディスプレ
イ、フラットディスプレイなどのいわゆる「薄型」が要
求されている。このような開発環境にあって、これらデ
ィスプレイの構成が利用可能な直視立体映像表示装置の
分野でも「薄型」が必要不可欠な要素の一つである。こ
の直視立体映像表示装置の内部には観察位置で立体視を
実現するための「薄型」要素を持つ透過平板状レンズが
必要とされる。
化に伴い、特に表示装置の分野では、液晶ディスプレ
イ、フラットディスプレイなどのいわゆる「薄型」が要
求されている。このような開発環境にあって、これらデ
ィスプレイの構成が利用可能な直視立体映像表示装置の
分野でも「薄型」が必要不可欠な要素の一つである。こ
の直視立体映像表示装置の内部には観察位置で立体視を
実現するための「薄型」要素を持つ透過平板状レンズが
必要とされる。
【0008】例えば特開平3−233417号公報に記
載されている図23に示すような、ほう珪酸ガラス50
1上に感光性樹脂層502を形成し、スタンパ(電着
型)503を押し当て、照射し、スタンパ503を除去
してマイクロレンズを形成するいわゆる2P法は、「薄
型」要素の重要技術の一つである。
載されている図23に示すような、ほう珪酸ガラス50
1上に感光性樹脂層502を形成し、スタンパ(電着
型)503を押し当て、照射し、スタンパ503を除去
してマイクロレンズを形成するいわゆる2P法は、「薄
型」要素の重要技術の一つである。
【0009】また、特開平8−186843号公報で
は、図24に示すように電子ビームを垂直方向に偏光す
る立体画像表示装置において、真空ガラス容器601に
レンチキュラーレンズ602を一体成形する提案がなさ
れている。
は、図24に示すように電子ビームを垂直方向に偏光す
る立体画像表示装置において、真空ガラス容器601に
レンチキュラーレンズ602を一体成形する提案がなさ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レンチキュラーレンズでは、前述したように、その用途
が物性、精度を厳しく要求されない用途であるため、直
視立体映像表示装置の透過平板状レンズとして採用した
場合、以下のような問題が発生する。 (1)レンズのピッチムラや、精度不良によって、観察
位置に正しく立体像が集光しない。 (2)環境(温湿度)変化によって、レンズ基材が塑性
変形したり、アライメントズレが発生し、表示像の歪み
や、クロストークの原因となる。 (3)大型の成形型設備が必要である。
レンチキュラーレンズでは、前述したように、その用途
が物性、精度を厳しく要求されない用途であるため、直
視立体映像表示装置の透過平板状レンズとして採用した
場合、以下のような問題が発生する。 (1)レンズのピッチムラや、精度不良によって、観察
位置に正しく立体像が集光しない。 (2)環境(温湿度)変化によって、レンズ基材が塑性
変形したり、アライメントズレが発生し、表示像の歪み
や、クロストークの原因となる。 (3)大型の成形型設備が必要である。
【0011】また、マイクロレンズを形成する技術にお
いては、図23に示す接着層、カバーガラスが取り除か
れてしまうと、ガラス基板とマイクロレンズを形成する
感光性樹脂層の密着性が必ずしも安定しない。更に前記
した真空ガラス容器にレンチキュラーレンズを一体成形
する技術については、その製法が明らかにされていな
い。
いては、図23に示す接着層、カバーガラスが取り除か
れてしまうと、ガラス基板とマイクロレンズを形成する
感光性樹脂層の密着性が必ずしも安定しない。更に前記
した真空ガラス容器にレンチキュラーレンズを一体成形
する技術については、その製法が明らかにされていな
い。
【0012】本発明は上述した課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、高精度のレンズ成形精度、レンズ
ピッチ精度を有し、実用上の環境(温湿度)変化に十分
耐え得る光学素子及びその成形装置及び成形方法を提供
することである。
であり、その目的は、高精度のレンズ成形精度、レンズ
ピッチ精度を有し、実用上の環境(温湿度)変化に十分
耐え得る光学素子及びその成形装置及び成形方法を提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる光学素子の成形
装置は、光学素子の母体となる光学素子基材を金型の成
形面上に保持し、前記光学素子基材の表面と前記成形面
の間に硬化性樹脂を介在させて硬化させることにより、
前記成形面の形状が転写された樹脂層を有する光学素子
を成形するための光学素子の成形装置であって、前記金
型が載置される基台と、前記基台上の前記金型の周辺位
置に配置され、前記光学素子基材の表面が前記成形面か
ら所定の高さになるように前記光学素子を支持すること
により前記樹脂層の厚みを規定する支持部と、前記基台
上の前記金型の周辺位置に配置され、前記光学素子基材
を傾斜した状態で保持するために、高さ方向に移動可能
に構成された可動支持部材とを具備することを特徴とし
ている。
目的を達成するために、本発明に係わる光学素子の成形
装置は、光学素子の母体となる光学素子基材を金型の成
形面上に保持し、前記光学素子基材の表面と前記成形面
の間に硬化性樹脂を介在させて硬化させることにより、
前記成形面の形状が転写された樹脂層を有する光学素子
を成形するための光学素子の成形装置であって、前記金
型が載置される基台と、前記基台上の前記金型の周辺位
置に配置され、前記光学素子基材の表面が前記成形面か
ら所定の高さになるように前記光学素子を支持すること
により前記樹脂層の厚みを規定する支持部と、前記基台
上の前記金型の周辺位置に配置され、前記光学素子基材
を傾斜した状態で保持するために、高さ方向に移動可能
に構成された可動支持部材とを具備することを特徴とし
ている。
【0014】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記金型の成形面は、シリンドリカル形状
からなる複数のレンズレット溝を有し、該レンズレット
溝は特定ピッチで形成されていることを特徴としてい
る。
置において、前記金型の成形面は、シリンドリカル形状
からなる複数のレンズレット溝を有し、該レンズレット
溝は特定ピッチで形成されていることを特徴としてい
る。
【0015】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記金型の成形面には、表面処理メッキが
施されていることを特徴としている。
置において、前記金型の成形面には、表面処理メッキが
施されていることを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記支持部は、前記金型の周辺に複数ヶ所
設けられ、前記支持部が高さ調整可能に構成されている
ことを特徴としている。
置において、前記支持部は、前記金型の周辺に複数ヶ所
設けられ、前記支持部が高さ調整可能に構成されている
ことを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記金型と前記支持部の間には、溝が形成
されていることを特徴としている。
置において、前記金型と前記支持部の間には、溝が形成
されていることを特徴としている。
【0018】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記可動支持部材は、前記金型の周辺の複
数ヶ所に設けられ、前記可動支持部材は、前記光学素子
基材と接触する頂部と、前記基台に螺合するリードネジ
部と、該リードネジ部を回転させるためのローレット部
とを備えることを特徴としている。
置において、前記可動支持部材は、前記金型の周辺の複
数ヶ所に設けられ、前記可動支持部材は、前記光学素子
基材と接触する頂部と、前記基台に螺合するリードネジ
部と、該リードネジ部を回転させるためのローレット部
とを備えることを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記支持部に載置された光学素子基材を前
記金型に対して平行に微動調整可能な調整機構をさらに
具備することを特徴としている。
置において、前記支持部に載置された光学素子基材を前
記金型に対して平行に微動調整可能な調整機構をさらに
具備することを特徴としている。
【0020】また、この発明に係わる光学素子の成形装
置において、前記金型には、前記金型の成形面に形成さ
れた切削溝の両端であって、前記金型の各々の短辺縁の
中心、もしくは各々の長辺縁の中心に刻印が形成されて
おり、前記基台上には、前記支持部に前記光学素子基材
を載置した状態において、前記光学素子基材の側面の複
数箇所に接触して、該光学素子基材を微動調整するため
の調整機構が配置されていることを特徴としている。
置において、前記金型には、前記金型の成形面に形成さ
れた切削溝の両端であって、前記金型の各々の短辺縁の
中心、もしくは各々の長辺縁の中心に刻印が形成されて
おり、前記基台上には、前記支持部に前記光学素子基材
を載置した状態において、前記光学素子基材の側面の複
数箇所に接触して、該光学素子基材を微動調整するため
の調整機構が配置されていることを特徴としている。
【0021】また、本発明に係わる光学素子の成形方法
は、光学素子の母体となる光学素子基材を金型の成形面
上に保持し、前記光学素子基材の表面と前記成形面の間
に硬化性樹脂を介在させて硬化させることにより、前記
成形面の形状が転写された樹脂層を有する光学素子を成
形するための光学素子の成形方法であって、前記成形面
上に感光性樹脂を供給する供給工程と、前記感光性樹脂
上に前記光学素子基材を被せる被せ工程と、前記感光性
樹脂を前記成形面と前記光学素子基材の間に浸透させる
ために、前記光学素子基材を加圧する加圧工程と、前記
感光性樹脂に光を照射して硬化させる光照射工程と、前
記金型から前記感光性樹脂が一体化された前記光学素子
基材を離型する剥離工程とを具備することを特徴として
いる。
は、光学素子の母体となる光学素子基材を金型の成形面
上に保持し、前記光学素子基材の表面と前記成形面の間
に硬化性樹脂を介在させて硬化させることにより、前記
成形面の形状が転写された樹脂層を有する光学素子を成
形するための光学素子の成形方法であって、前記成形面
上に感光性樹脂を供給する供給工程と、前記感光性樹脂
上に前記光学素子基材を被せる被せ工程と、前記感光性
樹脂を前記成形面と前記光学素子基材の間に浸透させる
ために、前記光学素子基材を加圧する加圧工程と、前記
感光性樹脂に光を照射して硬化させる光照射工程と、前
記金型から前記感光性樹脂が一体化された前記光学素子
基材を離型する剥離工程とを具備することを特徴として
いる。
【0022】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記加圧工程と、光照射工程の間に前記金
型の位置に対して平行に前記光学素子基材を微動調整す
る調整工程を有することを特徴としている。
法において、前記加圧工程と、光照射工程の間に前記金
型の位置に対して平行に前記光学素子基材を微動調整す
る調整工程を有することを特徴としている。
【0023】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記供給工程では、前記感光性樹脂が前記
金型の面積に応じた量だけ供給されると共に、前記感光
性樹脂の供給形状が、前記金型の中央において略菱形の
形状であることを特徴としている。
法において、前記供給工程では、前記感光性樹脂が前記
金型の面積に応じた量だけ供給されると共に、前記感光
性樹脂の供給形状が、前記金型の中央において略菱形の
形状であることを特徴としている。
【0024】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記光学素子基材は透明なガラス材であっ
て、該ガラス材の前記感光性樹脂との接触面には、カッ
プリング剤を散布することを特徴としている。
法において、前記光学素子基材は透明なガラス材であっ
て、該ガラス材の前記感光性樹脂との接触面には、カッ
プリング剤を散布することを特徴としている。
【0025】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記被せ工程では、前記光学素子基材を前
記金型に対して傾斜させた状態で前記感光性樹脂に接触
させ、前記光学素子基材の傾斜角を次第に小さくするこ
とにより、前記感光性樹脂を前記光学素子基材の表面と
前記金型の成形面の間に押し広げることを特徴としてい
る。
法において、前記被せ工程では、前記光学素子基材を前
記金型に対して傾斜させた状態で前記感光性樹脂に接触
させ、前記光学素子基材の傾斜角を次第に小さくするこ
とにより、前記感光性樹脂を前記光学素子基材の表面と
前記金型の成形面の間に押し広げることを特徴としてい
る。
【0026】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記被せ工程では、前記光学素子基材の傾
斜角を次第に小さくするときに、前記感光性樹脂が前記
光学素子基材の表面と前記金型の成形面の間に均等に広
がるように前記傾斜角を次第に小さくしていくことを特
徴としている。
法において、前記被せ工程では、前記光学素子基材の傾
斜角を次第に小さくするときに、前記感光性樹脂が前記
光学素子基材の表面と前記金型の成形面の間に均等に広
がるように前記傾斜角を次第に小さくしていくことを特
徴としている。
【0027】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記加圧工程では、前記光学素子基材の上
方に特定強度を持つ平板を載置し、該平板を介して前記
光学素子基材を加圧することを特徴としている。
法において、前記加圧工程では、前記光学素子基材の上
方に特定強度を持つ平板を載置し、該平板を介して前記
光学素子基材を加圧することを特徴としている。
【0028】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記平板の加圧は、該平板に当接するリー
ドネジを回転させることにより行うことを特徴としてい
る。
法において、前記平板の加圧は、該平板に当接するリー
ドネジを回転させることにより行うことを特徴としてい
る。
【0029】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記剥離工程では、前記光学素子基材の四
隅を最初に剥離させ、その剥離を次第に進行させること
によって剥離を行うことを特徴としている。
法において、前記剥離工程では、前記光学素子基材の四
隅を最初に剥離させ、その剥離を次第に進行させること
によって剥離を行うことを特徴としている。
【0030】また、この発明に係わる光学素子の成形方
法において、前記剥離の進行は、前記光学素子基材を吸
着部材により吸着し、該吸着部材をリードネジの回転で
引き上げることにより行うことを特徴としている。
法において、前記剥離の進行は、前記光学素子基材を吸
着部材により吸着し、該吸着部材をリードネジの回転で
引き上げることにより行うことを特徴としている。
【0031】また、本発明に係わる光学素子は、上記の
成形方法により成形されたことを特徴としている。
成形方法により成形されたことを特徴としている。
【0032】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記光学素子はレンチキュラーレンズであることを
特徴としている。
て、前記光学素子はレンチキュラーレンズであることを
特徴としている。
【0033】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記光学素子基材に、透明なガラス基板もしくは透
明な樹脂板を用いたことを特徴としている。
て、前記光学素子基材に、透明なガラス基板もしくは透
明な樹脂板を用いたことを特徴としている。
【0034】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記透明なガラス基板は、片面に特定形状に低反射
膜が蒸着されていることを特徴としている。
て、前記透明なガラス基板は、片面に特定形状に低反射
膜が蒸着されていることを特徴としている。
【0035】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記透明な樹脂板は、片面が特定形状に低反射塗膜
されていることを特徴としている。
て、前記透明な樹脂板は、片面が特定形状に低反射塗膜
されていることを特徴としている。
【0036】また、この発明に係わる光学素子におい
て、前記低反射膜及び低反射塗膜は、市松状マスクであ
ることを特徴としている。
て、前記低反射膜及び低反射塗膜は、市松状マスクであ
ることを特徴としている。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0038】(第1の実施形態)本実施形態は、15イ
ンチサイズ前後の透過平板状レンズに適用されるもので
ある。
ンチサイズ前後の透過平板状レンズに適用されるもので
ある。
【0039】図1は本発明の第1の実施形態に係わるレ
ンズ成形型の平面図であり、図2は、図1の断面図であ
って、成形材基板が載せられた状態を示している。
ンズ成形型の平面図であり、図2は、図1の断面図であ
って、成形材基板が載せられた状態を示している。
【0040】図1及び図2において、1は周辺縁に面取
り部1bを設け、1a面に横方向のレンズレット形状の
溝を形成し、1ピッチあたり0.2982mm±1μm
のピッチ精度で、表面のメッキ層にフライス加工された
炭素鋼鋼材からなる金型であって、表面には0.2mm
厚のKNメッキが施されている。4は成形材基板11を
載せる規定台であり、成形材基板11を載せる規定部4
aと、成形材基板11の外形を規制する規制部4cと、
余分な感光性樹脂を流出させる溝4bとを備えて一体的
に構成される。尚、感光性樹脂を流出させる不図示の貫
通穴が各溝4bから基台2にかけて設けられており、基
台2の底面には感光性樹脂を受ける不図示のトレーが取
付けられている。
り部1bを設け、1a面に横方向のレンズレット形状の
溝を形成し、1ピッチあたり0.2982mm±1μm
のピッチ精度で、表面のメッキ層にフライス加工された
炭素鋼鋼材からなる金型であって、表面には0.2mm
厚のKNメッキが施されている。4は成形材基板11を
載せる規定台であり、成形材基板11を載せる規定部4
aと、成形材基板11の外形を規制する規制部4cと、
余分な感光性樹脂を流出させる溝4bとを備えて一体的
に構成される。尚、感光性樹脂を流出させる不図示の貫
通穴が各溝4bから基台2にかけて設けられており、基
台2の底面には感光性樹脂を受ける不図示のトレーが取
付けられている。
【0041】5は、金型1に対する成形材基板11の距
離を調整する基板高さ調整ネジであり、中央のローレッ
ト部5aと、一端のリードネジが施されたネジ部5b
と、他端の成形材基板11を支持する頂部5cとを備え
て一体的に構成される。
離を調整する基板高さ調整ネジであり、中央のローレッ
ト部5aと、一端のリードネジが施されたネジ部5b
と、他端の成形材基板11を支持する頂部5cとを備え
て一体的に構成される。
【0042】2は基台であり、前記した金型1を中央に
配置して、裏面の取付け部2f1、2f2、2f3から
固定ビスで固着し、規定台4は規定部4aの高さを調整
するための調整スペーサ7を介して、周辺の取付け部2
b1、2b2、2b3…2b20に固定ビスで固着され
る。この際、規定部4aの複数ヶ所と、金型1の1a面
の段差が等しくなるよう、各々の規定部4aについて、
調整スペーサ7の厚みが調整される。
配置して、裏面の取付け部2f1、2f2、2f3から
固定ビスで固着し、規定台4は規定部4aの高さを調整
するための調整スペーサ7を介して、周辺の取付け部2
b1、2b2、2b3…2b20に固定ビスで固着され
る。この際、規定部4aの複数ヶ所と、金型1の1a面
の段差が等しくなるよう、各々の規定部4aについて、
調整スペーサ7の厚みが調整される。
【0043】さらに、基台2の4角部のネジ穴2c1、
2c2、2c3、2c4には、基板高さ調整ネジ5のネ
ジ部5bが螺合する。また、基台2の上面2aの長辺縁
及び短辺縁の中央付近には、詳しくは後述するが、成形
材基板11を上面から加圧するための部材取付け用ネジ
穴2d1、2d2、2d3、2d4、2e1、2e2、
2e3、2e4が配置され、基台2の側面部には本レン
ズ成形型を持ち運ぶ為のキャリア部3が対向して取付け
られ、基台2の底面部には脚6が4ヶ所に取付けられ
る。
2c2、2c3、2c4には、基板高さ調整ネジ5のネ
ジ部5bが螺合する。また、基台2の上面2aの長辺縁
及び短辺縁の中央付近には、詳しくは後述するが、成形
材基板11を上面から加圧するための部材取付け用ネジ
穴2d1、2d2、2d3、2d4、2e1、2e2、
2e3、2e4が配置され、基台2の側面部には本レン
ズ成形型を持ち運ぶ為のキャリア部3が対向して取付け
られ、基台2の底面部には脚6が4ヶ所に取付けられ
る。
【0044】次に本実施形態の成形型を用いた成形手法
について図3〜図9を参照して説明する。
について図3〜図9を参照して説明する。
【0045】図3は前述したレンズ成形型に感光性樹脂
として紫外線硬化材(UV液)を滴下した直後の平面図
であり、図4はその断面図であって、ガラス基板が金型
上で傾斜して保持されている状態を示し、図5はガラス
基板が規定台に密着するまでのUV液の浸透の経過を表
わす。
として紫外線硬化材(UV液)を滴下した直後の平面図
であり、図4はその断面図であって、ガラス基板が金型
上で傾斜して保持されている状態を示し、図5はガラス
基板が規定台に密着するまでのUV液の浸透の経過を表
わす。
【0046】図3において8はUV液であり、大日本化
学工業(株)のGURANDICシリーズ、RC−89
22を常温下で使用する。
学工業(株)のGURANDICシリーズ、RC−89
22を常温下で使用する。
【0047】まず、本実施形態ではUV液を滴下する理
化学器として容量3ccのスポイトを用意するが、その
代替としてディスペンサーを用いても良い。スポイト使
用の場合は、スポイトの押圧部を定量分指圧した状態
で、スポイト先端をUV液に差し込み、押圧部を徐々に
緩めてUV液を吸い上げ、定量分の吸い上げを確認した
後、スポイト先端をUV液から抜き出す。この後、金型
1にUV液を滴下するが、気泡の混入を防止する上で、
スポイト先端をUV液から抜き出し、滴下する直前まで
の間に、スポイトの押圧状態が変化しないように十分注
意しなければならない。これは滴下した直後も同様で、
スポイトの押圧部を緩めるとスポイト内に空気溜りがで
き、このスポイトを使い続けると、容器内のUV液に気
泡を混入させる事態になる。また、滴下直前には、金型
上のパーティクルをエアで十分除去しなければならな
い。
化学器として容量3ccのスポイトを用意するが、その
代替としてディスペンサーを用いても良い。スポイト使
用の場合は、スポイトの押圧部を定量分指圧した状態
で、スポイト先端をUV液に差し込み、押圧部を徐々に
緩めてUV液を吸い上げ、定量分の吸い上げを確認した
後、スポイト先端をUV液から抜き出す。この後、金型
1にUV液を滴下するが、気泡の混入を防止する上で、
スポイト先端をUV液から抜き出し、滴下する直前まで
の間に、スポイトの押圧状態が変化しないように十分注
意しなければならない。これは滴下した直後も同様で、
スポイトの押圧部を緩めるとスポイト内に空気溜りがで
き、このスポイトを使い続けると、容器内のUV液に気
泡を混入させる事態になる。また、滴下直前には、金型
上のパーティクルをエアで十分除去しなければならな
い。
【0048】以上の点に注意して、金型1の中央に3回
(9cc)滴下し、図5に示す円形8a1を形成し、続
いて、左方に1回半(4.5cc)、右方に1回半
(4,5cc)、各々横長に滴下し、最後に1回(3c
c)中央から下方にかけて縦長に滴下する。金型1の1
a上には計7回(21cc)が滴下されたことになり、
本実施形態の15インチサイズにおいては適量である。
こうして滴下した直後には、UV液8に気泡がないこと
が好ましいが、どうしても混入する場合があり、目立つ
気泡は手早くスポイトで吸い上げ処置をとる。また、微
小な散在気泡は、時間と共にUV液8から空気中に放出
されるが、パーティクルの付着が進行するため、時間を
かけないことが好ましい。
(9cc)滴下し、図5に示す円形8a1を形成し、続
いて、左方に1回半(4.5cc)、右方に1回半
(4,5cc)、各々横長に滴下し、最後に1回(3c
c)中央から下方にかけて縦長に滴下する。金型1の1
a上には計7回(21cc)が滴下されたことになり、
本実施形態の15インチサイズにおいては適量である。
こうして滴下した直後には、UV液8に気泡がないこと
が好ましいが、どうしても混入する場合があり、目立つ
気泡は手早くスポイトで吸い上げ処置をとる。また、微
小な散在気泡は、時間と共にUV液8から空気中に放出
されるが、パーティクルの付着が進行するため、時間を
かけないことが好ましい。
【0049】8a1、8a2、8a3、8a4からなる
滴下形状は丸みをおびた略菱形状となり、この形状は詳
しくは後記するガラス基板21へのUV液8の浸透に際
して気泡を混入させない有効な手段の一つとなる。
滴下形状は丸みをおびた略菱形状となり、この形状は詳
しくは後記するガラス基板21へのUV液8の浸透に際
して気泡を混入させない有効な手段の一つとなる。
【0050】次に滴下したUV液8にガラス基板21を
被せる工程を図3、図4、図5を参照して説明する。
被せる工程を図3、図4、図5を参照して説明する。
【0051】図3は金型上にUV液を滴下した平面図で
あり、図4はその縦断面図であって、ガラス基板が傾斜
して保持されている状態を表わす図、図5はUV液がガ
ラス基板に浸透する様子を表わす図である。
あり、図4はその縦断面図であって、ガラス基板が傾斜
して保持されている状態を表わす図、図5はUV液がガ
ラス基板に浸透する様子を表わす図である。
【0052】図4において、21は1.4mm厚の透明
なガラス基板であり、不図示の洗浄装置にて洗浄後、下
面21bにはあらかじめ不図示の散布装置を用いてカッ
プリング材を散布した状態である。尚、本実施形態で使
用するカップリング材は、日本ユニカ(株)のNUCシ
リコーン1に対して超純度のアルコール24の割合で混
合したものであり、カップリング材としての有効期間は
72時間となっているので有効期間内にUV液を浸透さ
せ、硬化して化学変化を起こす必要がある。
なガラス基板であり、不図示の洗浄装置にて洗浄後、下
面21bにはあらかじめ不図示の散布装置を用いてカッ
プリング材を散布した状態である。尚、本実施形態で使
用するカップリング材は、日本ユニカ(株)のNUCシ
リコーン1に対して超純度のアルコール24の割合で混
合したものであり、カップリング材としての有効期間は
72時間となっているので有効期間内にUV液を浸透さ
せ、硬化して化学変化を起こす必要がある。
【0053】このガラス基板21の下面21bを規定台
4の規定部4aより高い位置に調整された基板高さ調整
ネジ5の頂部5c1、5c2、5c3、5c4で支持
し、続いて頂部5c2、5c3を規定部4a4、4a
5、4a6より低く調整し、ガラス基板21の一方の長
辺縁を規定部4a4、4a5、4a6に接触させる。こ
の後、左手は基板高さ調整ネジ5のローレット部5a1
を回し、右手はローレット部5a4を回して頂部5c
1、5c4をほぼ同じ高さで下降(図4の矢印Y1方
向)させ、ガラス基板21の他方の長辺縁を金型と水平
に保ちつつ、徐々に図4の矢印Y2方向に下降させる。
4の規定部4aより高い位置に調整された基板高さ調整
ネジ5の頂部5c1、5c2、5c3、5c4で支持
し、続いて頂部5c2、5c3を規定部4a4、4a
5、4a6より低く調整し、ガラス基板21の一方の長
辺縁を規定部4a4、4a5、4a6に接触させる。こ
の後、左手は基板高さ調整ネジ5のローレット部5a1
を回し、右手はローレット部5a4を回して頂部5c
1、5c4をほぼ同じ高さで下降(図4の矢印Y1方
向)させ、ガラス基板21の他方の長辺縁を金型と水平
に保ちつつ、徐々に図4の矢印Y2方向に下降させる。
【0054】次第にガラス基板21の下面21bはUV
液8の8a4部に近接し、UV液8の表面張力によっ
て、接触直前の影がガラス基板21に現れる。この影の
出現と同時にローレット部5a1、5a4をより慎重に
ゆっくりと回してガラス基板21へのUV液の浸透に備
える。UV液8の8a4部が最初にガラス基板21の下
面21bに接触し、図5(a)に示すような浸透形状が
現れる。ここから図5の(b)、(c)の浸透経過にか
けてが最も慎重さを要するところであり、左右の浸透形
状のバランスが崩れると、気泡が内包されることにな
る。そこで、いっそうローレット部5a1、5a4を慎
重に回してガラス基板21の他方の長辺縁を矢印Y2方
向に下降させると共に浸透形状の左右の均衡に注意を払
わなければならない。浸透形状が図5の(d)まで達し
たら、基板高さ調整ネジ5を基台2に締め込み1回転戻
す。これは流出したUV液が気泡を巻き込むことを防止
するための処置である。図5の(e)の時点ではガラス
基板21の下面21bは全て規定部4aに接触し、下面
21bと金型面1aはほぼ平行状態になる。
液8の8a4部に近接し、UV液8の表面張力によっ
て、接触直前の影がガラス基板21に現れる。この影の
出現と同時にローレット部5a1、5a4をより慎重に
ゆっくりと回してガラス基板21へのUV液の浸透に備
える。UV液8の8a4部が最初にガラス基板21の下
面21bに接触し、図5(a)に示すような浸透形状が
現れる。ここから図5の(b)、(c)の浸透経過にか
けてが最も慎重さを要するところであり、左右の浸透形
状のバランスが崩れると、気泡が内包されることにな
る。そこで、いっそうローレット部5a1、5a4を慎
重に回してガラス基板21の他方の長辺縁を矢印Y2方
向に下降させると共に浸透形状の左右の均衡に注意を払
わなければならない。浸透形状が図5の(d)まで達し
たら、基板高さ調整ネジ5を基台2に締め込み1回転戻
す。これは流出したUV液が気泡を巻き込むことを防止
するための処置である。図5の(e)の時点ではガラス
基板21の下面21bは全て規定部4aに接触し、下面
21bと金型面1aはほぼ平行状態になる。
【0055】次にUV液を更に浸透させる加圧工程につ
いて、図6、図7、図8を参照して説明する。図6は、
基台に加圧治具を取付けた平面図であり、図7はその縦
断面図、図8は横断面図である。
いて、図6、図7、図8を参照して説明する。図6は、
基台に加圧治具を取付けた平面図であり、図7はその縦
断面図、図8は横断面図である。
【0056】図8において、12はガラス基板21の撓
みを矯正してUV液の浸透を補助するガラス台であって
一定の剛性が必要とされ、12cは持ち運びのためのキ
ャリア部である。また、ガラス台12は浸透形状を確認
するために透明なことが好ましい。
みを矯正してUV液の浸透を補助するガラス台であって
一定の剛性が必要とされ、12cは持ち運びのためのキ
ャリア部である。また、ガラス台12は浸透形状を確認
するために透明なことが好ましい。
【0057】図6、図7において、9はガラス台12の
12a面の中央に圧力を加える加圧治具であって、ブリ
ッヂ部9c、ネジ穴9d、固定部9b、ローレット部9
a、弾性ゴム部9e、リードネジ部9fを備えており、
リードネジ部9f1はネジ穴9d1に螺合し、リードネ
ジ部9f1の一端(固定部9b1側)には弾性ゴム9e
1が固着され、リードネジ部9f1の他端にはローレッ
ト部9a1が固着される。ブリッヂ部9cにネジ穴9d
が一定間隔で3ヶ所設けられていることから同様にして
ネジ穴9d2、9d3にリードネジ部9f2、9f3、
弾性ゴム部9e2、9e3、ローレット部9a2、9a
3が取付けられる。
12a面の中央に圧力を加える加圧治具であって、ブリ
ッヂ部9c、ネジ穴9d、固定部9b、ローレット部9
a、弾性ゴム部9e、リードネジ部9fを備えており、
リードネジ部9f1はネジ穴9d1に螺合し、リードネ
ジ部9f1の一端(固定部9b1側)には弾性ゴム9e
1が固着され、リードネジ部9f1の他端にはローレッ
ト部9a1が固着される。ブリッヂ部9cにネジ穴9d
が一定間隔で3ヶ所設けられていることから同様にして
ネジ穴9d2、9d3にリードネジ部9f2、9f3、
弾性ゴム部9e2、9e3、ローレット部9a2、9a
3が取付けられる。
【0058】図6、図8において、10はガラス台12
の12a面の一部周辺に圧力を加える加圧治具であっ
て、リードネジ支持部10c、ネジ穴10d、固定部1
0b、ローレット部10a、弾性ゴム部10e、リード
ネジ部10fを備えており、リードネジ部10f1はネ
ジ穴10d1に螺合し、リードネジ部10f1の一端
(固定部10b1側)には弾性ゴム10e1が固着さ
れ、リードネジ部10f1の他端にはローレット部10
a1が固着される。同様にしてリードネジ支持部10c
2のネジ穴10d2にリードネジ部10f2、弾性ゴム
部10e2、ローレット部10a2が取付けられる。
の12a面の一部周辺に圧力を加える加圧治具であっ
て、リードネジ支持部10c、ネジ穴10d、固定部1
0b、ローレット部10a、弾性ゴム部10e、リード
ネジ部10fを備えており、リードネジ部10f1はネ
ジ穴10d1に螺合し、リードネジ部10f1の一端
(固定部10b1側)には弾性ゴム10e1が固着さ
れ、リードネジ部10f1の他端にはローレット部10
a1が固着される。同様にしてリードネジ支持部10c
2のネジ穴10d2にリードネジ部10f2、弾性ゴム
部10e2、ローレット部10a2が取付けられる。
【0059】こうして構成される加圧治具9、10は、
リードネジ9f、10fを可動してブリッヂ部9c及び
リードネジ支持部10cに弾性ゴム9e及び10eを各
々近付けた状態にセットされ、加圧治具9の固定部9b
1、9b2が基台2のネジ穴2e1、2e2、2e3、
2e4に固定ビスで締結され、加圧治具10の固定部1
0b1が基台2のネジ穴2d1、2d2に、固定部10
b2が基台2のネジ穴2d3、2d4に固定ビスで締結
される。
リードネジ9f、10fを可動してブリッヂ部9c及び
リードネジ支持部10cに弾性ゴム9e及び10eを各
々近付けた状態にセットされ、加圧治具9の固定部9b
1、9b2が基台2のネジ穴2e1、2e2、2e3、
2e4に固定ビスで締結され、加圧治具10の固定部1
0b1が基台2のネジ穴2d1、2d2に、固定部10
b2が基台2のネジ穴2d3、2d4に固定ビスで締結
される。
【0060】加圧順序としては、最初に金型1の中央に
あたるローレット部9a2が回され、弾性ゴム9e2が
ガラス台12の12a面中央を加圧する。続いてローレ
ット部10a1、10a2を回してガラス台12の12
a面短辺縁中央を加圧する。次にローレット部9a1、
9a3を回してガラス台12の12a面長辺縁中央を加
圧する。
あたるローレット部9a2が回され、弾性ゴム9e2が
ガラス台12の12a面中央を加圧する。続いてローレ
ット部10a1、10a2を回してガラス台12の12
a面短辺縁中央を加圧する。次にローレット部9a1、
9a3を回してガラス台12の12a面長辺縁中央を加
圧する。
【0061】こうしてUV液の浸透が加速し始めると、
図9(a)に示すような浸透形状となり、更に浸透が加
速すると、図9(b)の浸透形状が現れるが、この間に
ガラス台12はガラス材21に倣って、わずかに沈む方
向に変位するので前記弾性ゴム9e、10eのガラス台
12の12a面に対する圧力が弱まる。そこで時折、ロ
ーレット部9a、10aは加圧方向に回すと共に、図9
(b)において、未浸透面積21dが他より広いヶ所
は、その位置の上面に近いローレット部9aもしくは1
0aを強く回し、UV液8の浸透を急ぐようにする。図
9(c)の状態で金型1の面取り部1bにまでUV液8
が浸透したことを確認する。
図9(a)に示すような浸透形状となり、更に浸透が加
速すると、図9(b)の浸透形状が現れるが、この間に
ガラス台12はガラス材21に倣って、わずかに沈む方
向に変位するので前記弾性ゴム9e、10eのガラス台
12の12a面に対する圧力が弱まる。そこで時折、ロ
ーレット部9a、10aは加圧方向に回すと共に、図9
(b)において、未浸透面積21dが他より広いヶ所
は、その位置の上面に近いローレット部9aもしくは1
0aを強く回し、UV液8の浸透を急ぐようにする。図
9(c)の状態で金型1の面取り部1bにまでUV液8
が浸透したことを確認する。
【0062】この後、加圧治具9、10を基台2から取
り外し、ガラス台12の12b面とガラス材21の21
a面の間に鋭利な部材を差し込み、ガラス台を取り外
す。そうして金型1の1a面から基台2の2a面に流出
したUV液をクリーンワイパーなどで拭き取るが、この
際にガラス材21の前面21aはもちろん、ガラス材2
1の21b面と規定台4の規定部4aとの接触面にUV
液が付着浸透しないよう注意しなければならない。ま
た、規定台4の溝部4bにUV液が堆積して金型1のU
V液と規定部4aに付着したUV液がつながっている場
合は、規定部4aに付着したUV液をアセトンなどの溶
剤で溶解し、規定部4a上のガラス材21の21a面に
遮光テープを貼るなどの処置をとる必要がある。
り外し、ガラス台12の12b面とガラス材21の21
a面の間に鋭利な部材を差し込み、ガラス台を取り外
す。そうして金型1の1a面から基台2の2a面に流出
したUV液をクリーンワイパーなどで拭き取るが、この
際にガラス材21の前面21aはもちろん、ガラス材2
1の21b面と規定台4の規定部4aとの接触面にUV
液が付着浸透しないよう注意しなければならない。ま
た、規定台4の溝部4bにUV液が堆積して金型1のU
V液と規定部4aに付着したUV液がつながっている場
合は、規定部4aに付着したUV液をアセトンなどの溶
剤で溶解し、規定部4a上のガラス材21の21a面に
遮光テープを貼るなどの処置をとる必要がある。
【0063】次に金型1とガラス材21の間に浸透した
UV液を光硬化させる工程及び金型1からガラス材21
と硬化したUV液8を一体的に離型する剥離工程につい
て説明する。
UV液を光硬化させる工程及び金型1からガラス材21
と硬化したUV液8を一体的に離型する剥離工程につい
て説明する。
【0064】金型1とガラス材21の間にUV液を浸透
させたレンズ成形型のキャリア部3a1、3a2を持
ち、不図示の光硬化装置内に配置する。光硬化装置のス
イッチを入れ、30分間仮硬化する。尚、本実施形態に
使用する光硬化装置は、標準波長365nmの受光器フ
ィルターで計測すると、1mw/cm2前後の弱光であ
る。これは強照度の紫外線照射装置を用いるとガラス基
板や成形面に反りやヒケを生じるためである。
させたレンズ成形型のキャリア部3a1、3a2を持
ち、不図示の光硬化装置内に配置する。光硬化装置のス
イッチを入れ、30分間仮硬化する。尚、本実施形態に
使用する光硬化装置は、標準波長365nmの受光器フ
ィルターで計測すると、1mw/cm2前後の弱光であ
る。これは強照度の紫外線照射装置を用いるとガラス基
板や成形面に反りやヒケを生じるためである。
【0065】続いて剥離工程について、図10、図1
1、図12、図13、図14を参照して説明する。
1、図12、図13、図14を参照して説明する。
【0066】図10は基板高さ調整ネジを可動し、金型
の角部からUV材を離型した様子を表わす平面図、図1
1、図13は、基台に剥離治具を取付けた平面図、図1
2はその一部断面図であって、剥離の様子を表わす図、
図14は金型とUV材の未離型面積及び離型面積の剥離
経過を表わす図である。
の角部からUV材を離型した様子を表わす平面図、図1
1、図13は、基台に剥離治具を取付けた平面図、図1
2はその一部断面図であって、剥離の様子を表わす図、
図14は金型とUV材の未離型面積及び離型面積の剥離
経過を表わす図である。
【0067】図10において、第一段階の剥離は基板高
さ調整ネジ5のローレット部5aを回転して頂部5c
1、5c2、5c3、5c4を上方に移動させると、ガ
ラス材21の21b面の角部が持ち上がり、金型1の4
角部とUV材が離型され、離型面積21e1、21e
2、21e3、21e4が現れる。続いて第2段階の剥
離には図11、図12、図13に示す剥離治具13を用
いる。
さ調整ネジ5のローレット部5aを回転して頂部5c
1、5c2、5c3、5c4を上方に移動させると、ガ
ラス材21の21b面の角部が持ち上がり、金型1の4
角部とUV材が離型され、離型面積21e1、21e
2、21e3、21e4が現れる。続いて第2段階の剥
離には図11、図12、図13に示す剥離治具13を用
いる。
【0068】剥離治具13は、ブリッヂ部13c、支持
部13b、ネジ穴13d、ローレット部13a、吸着盤
13e、リードネジ部13fを備えており、リードネジ
部13f1はネジ穴13d1に螺合し、リードネジ部1
3f1の一端(支持部13b1側)には、塩化ビニル製
の吸着盤13e1が取付けられ、リードネジ部13f1
の他端にはローレット部13a1が固着される。ブリッ
ヂ部13cにはネジ穴13dが一定間隔で3ヶ所設けら
れている(不図示)ことから、同様にして他のネジ穴1
3dに他のリードネジ部13f、吸着盤13e、ローレ
ット部13aが取付けられる。こうして構成された剥離
治具13の支持部13bは基台2の上面2aであって、
図11に示す金型1の一方の短辺縁に近い位置に配置さ
れる。続いてローレット部13aを回してリードネジ部
13fを可動し、程良い高さで吸着盤13eをガラス材
21の21a面に吸着させる。同様にして他の2ヶ所の
吸着盤もガラス材21に吸着させる。
部13b、ネジ穴13d、ローレット部13a、吸着盤
13e、リードネジ部13fを備えており、リードネジ
部13f1はネジ穴13d1に螺合し、リードネジ部1
3f1の一端(支持部13b1側)には、塩化ビニル製
の吸着盤13e1が取付けられ、リードネジ部13f1
の他端にはローレット部13a1が固着される。ブリッ
ヂ部13cにはネジ穴13dが一定間隔で3ヶ所設けら
れている(不図示)ことから、同様にして他のネジ穴1
3dに他のリードネジ部13f、吸着盤13e、ローレ
ット部13aが取付けられる。こうして構成された剥離
治具13の支持部13bは基台2の上面2aであって、
図11に示す金型1の一方の短辺縁に近い位置に配置さ
れる。続いてローレット部13aを回してリードネジ部
13fを可動し、程良い高さで吸着盤13eをガラス材
21の21a面に吸着させる。同様にして他の2ヶ所の
吸着盤もガラス材21に吸着させる。
【0069】剥離順序としては、吸着盤13eが持ち上
がる方向にローレット部13a1とローレット部13a
3を同時、または、交互に回し、図12に示すようにガ
ラス材21を撓ませて離型を進行させる。離型が進行す
ると、未離型面積は図14(b)に示す1s2に変化す
る。ここでローレット部13a2を回して吸着盤13e
を持ち上げ、金型1の中央に向けて離型を進行させる
が、ガラス材21の破損を防止する為、ローレット部1
3aは慎重に回すと共に、時には吸着盤13eを下げる
方向に回すなどして、剥離の負荷によるガラス材21へ
の負担をやわらげる必要がある。
がる方向にローレット部13a1とローレット部13a
3を同時、または、交互に回し、図12に示すようにガ
ラス材21を撓ませて離型を進行させる。離型が進行す
ると、未離型面積は図14(b)に示す1s2に変化す
る。ここでローレット部13a2を回して吸着盤13e
を持ち上げ、金型1の中央に向けて離型を進行させる
が、ガラス材21の破損を防止する為、ローレット部1
3aは慎重に回すと共に、時には吸着盤13eを下げる
方向に回すなどして、剥離の負荷によるガラス材21へ
の負担をやわらげる必要がある。
【0070】更に離型が進行すると、未離型面積は、図
14(c)に示す1s3に変化する。ここでは図13に
示すように剥離治具13を金型1の中央上面に位置する
よう支持部13bを基台2の上面2aに配置する。以
下、図11、図12と同様の手順で剥離を行なうと、未
離型面積は図14(d)の1s4のように縮小し、ここ
からは剥離の負荷が小さくなり、スムーズに離型が完了
する。こうして金型1から剥離したガラス材21は一体
のUV面に不図示の静電気除去装置の送風を数秒間当
て、UV面が照射されるように、再び光硬化装置内に配
置してスイッチを入れ、60分間光硬化を行なう。
14(c)に示す1s3に変化する。ここでは図13に
示すように剥離治具13を金型1の中央上面に位置する
よう支持部13bを基台2の上面2aに配置する。以
下、図11、図12と同様の手順で剥離を行なうと、未
離型面積は図14(d)の1s4のように縮小し、ここ
からは剥離の負荷が小さくなり、スムーズに離型が完了
する。こうして金型1から剥離したガラス材21は一体
のUV面に不図示の静電気除去装置の送風を数秒間当
て、UV面が照射されるように、再び光硬化装置内に配
置してスイッチを入れ、60分間光硬化を行なう。
【0071】次に、光硬化を完了したガラス材21は未
成形ヶ所を不図示のスクライブ装置で切断し、エアでパ
ーティクル、粉塵を除去して本実施形態のレンズ成形型
によるレンズ成形が完了する。
成形ヶ所を不図示のスクライブ装置で切断し、エアでパ
ーティクル、粉塵を除去して本実施形態のレンズ成形型
によるレンズ成形が完了する。
【0072】図15にガラス材とUV材を一体化した一
部斜視図を表す。図15において、8bは硬化したUV
樹脂であり、8b1はレンチキュラーレンズの陵部、8
b2はレンチキュラーレンズのレンズ部である。尚、U
V成形面の透過率を上げる為、不図示のディップコーテ
ィング装置を用いてARコート処理を行なうことも有効
である。
部斜視図を表す。図15において、8bは硬化したUV
樹脂であり、8b1はレンチキュラーレンズの陵部、8
b2はレンチキュラーレンズのレンズ部である。尚、U
V成形面の透過率を上げる為、不図示のディップコーテ
ィング装置を用いてARコート処理を行なうことも有効
である。
【0073】次に特徴的な効果について説明する。
【0074】前述したように金型1の表面にKNメッキ
を施したので紫外線硬化樹脂と金型の剥離容易性が高
い。
を施したので紫外線硬化樹脂と金型の剥離容易性が高
い。
【0075】また、金型1と規定台4の間に余分なUV
液を流出させる溝4bを設けたので規定台4と成形材基
板11(ガラス材21)をつなぐようにUV液が付着し
にくい。従って、紫外線照射後の剥離において、成形材
基板11の破損は免れる。
液を流出させる溝4bを設けたので規定台4と成形材基
板11(ガラス材21)をつなぐようにUV液が付着し
にくい。従って、紫外線照射後の剥離において、成形材
基板11の破損は免れる。
【0076】また、規定部4aの複数ヶ所と金型面1a
との段差が等しくなるよう各々の規定部4aについて調
整スペーサ7の厚みが調整されるので、一連の工程処理
後、レンズレットの厚みにムラのない安定した精度のレ
ンチキュラーレンズが成形可能になる。
との段差が等しくなるよう各々の規定部4aについて調
整スペーサ7の厚みが調整されるので、一連の工程処理
後、レンズレットの厚みにムラのない安定した精度のレ
ンチキュラーレンズが成形可能になる。
【0077】また、基台2の4角部2c1、2c2、2
c3、2c4に基板高さ調整ネジ5を設けたので、金型
1にUV液滴下後、基板高さ調整ネジ5の頂部5cがガ
ラス基板21を金型上で傾斜させて保持し、傾斜角8を
徐々に小さくしてガラス基板21の21b面にUV液を
接触させ、気泡を内包することなく、UV液を浸透させ
ることが容易になった。
c3、2c4に基板高さ調整ネジ5を設けたので、金型
1にUV液滴下後、基板高さ調整ネジ5の頂部5cがガ
ラス基板21を金型上で傾斜させて保持し、傾斜角8を
徐々に小さくしてガラス基板21の21b面にUV液を
接触させ、気泡を内包することなく、UV液を浸透させ
ることが容易になった。
【0078】また、ガラス材21の21b面にカップリ
ング材を散布したのでレンズ成形部とガラス材の密着性
が高まり、多様な環境下でもレンズのピッチ精度が維持
され、樹脂剥がれの問題も生じない。
ング材を散布したのでレンズ成形部とガラス材の密着性
が高まり、多様な環境下でもレンズのピッチ精度が維持
され、樹脂剥がれの問題も生じない。
【0079】また、金型1に丸みをおびた略菱形状とな
るようUV液を滴下するのでガラス基板21の傾斜角に
変位を与える基板高さ調整ネジ5のローレット部5a
1、5a4を回して、ガラス基板21の21b面にUV
液を徐々に浸透させる手法を用いた時、ガラス基板21
とUV液の浸透形状の左右の均衡をサーチすることでU
V液に気泡を内包することなくUV液を浸透させること
が容易になった。
るようUV液を滴下するのでガラス基板21の傾斜角に
変位を与える基板高さ調整ネジ5のローレット部5a
1、5a4を回して、ガラス基板21の21b面にUV
液を徐々に浸透させる手法を用いた時、ガラス基板21
とUV液の浸透形状の左右の均衡をサーチすることでU
V液に気泡を内包することなくUV液を浸透させること
が容易になった。
【0080】また、金型1の面積に応じた割合でスポイ
トで計量して滴下するので、金型1の周囲に流出するU
V液を極力少なくして規定台4と、金型1の間の溝4b
へのUV液の堆積を抑え、紫外線硬化前のUV液の拭き
取り作業も手早く済む。
トで計量して滴下するので、金型1の周囲に流出するU
V液を極力少なくして規定台4と、金型1の間の溝4b
へのUV液の堆積を抑え、紫外線硬化前のUV液の拭き
取り作業も手早く済む。
【0081】また、ガラス基板21の21a面に一定の
剛性を持つ透明なガラス台12を載置し、加圧治具9、
10を用い、弾性ゴム9e、10eを介してガラス台1
2の中央と周辺の上部をリードネジ9f、10fのピッ
チに応じて徐々に加圧出来るので、ガラス基板21が撓
むことなくガラス基板21と金型1の隙間が均一に保た
れると共に、金型1上の一部にUV液の液切れを生じさ
せることなくUV液の浸透を加速することができる。
剛性を持つ透明なガラス台12を載置し、加圧治具9、
10を用い、弾性ゴム9e、10eを介してガラス台1
2の中央と周辺の上部をリードネジ9f、10fのピッ
チに応じて徐々に加圧出来るので、ガラス基板21が撓
むことなくガラス基板21と金型1の隙間が均一に保た
れると共に、金型1上の一部にUV液の液切れを生じさ
せることなくUV液の浸透を加速することができる。
【0082】また、基台2の4角部2c1、2c2、2
c3、2c4に基板高さ調整ネジ5を設けたので、ロー
レット部5aを回してガラス材21の21b面の角部を
持ち上げ、ガラス材21を破損することなく金型1の4
角部と硬化UV材を離型することができる。これによっ
て剥離開始が容易になった。
c3、2c4に基板高さ調整ネジ5を設けたので、ロー
レット部5aを回してガラス材21の21b面の角部を
持ち上げ、ガラス材21を破損することなく金型1の4
角部と硬化UV材を離型することができる。これによっ
て剥離開始が容易になった。
【0083】また、剥離治具13を用い、吸着盤13e
をガラス材21の21a面に装着し、吸着盤13eを支
持するリードネジ13dと、一体のローレット部13a
を回してガラス材21を徐々に撓ませ、金型1と硬化U
V材の離型を進行させるので、剥離途中でガラス材21
を破損することがない。同時にガラス材21の撓みによ
るガラス材21の21b面と、硬化UV材の密着性及び
レンチキュラーレンズのレンズレット部への曲げモーメ
ントによる負担が心配されるが、前述したガラス材21
の21b面へのカップリング材散布と、金型1の表面へ
のメッキ処理の効果により、レンチキュラーレンズとガ
ラス材の一体性及びレンズ面の成形精度が安定して確保
される。
をガラス材21の21a面に装着し、吸着盤13eを支
持するリードネジ13dと、一体のローレット部13a
を回してガラス材21を徐々に撓ませ、金型1と硬化U
V材の離型を進行させるので、剥離途中でガラス材21
を破損することがない。同時にガラス材21の撓みによ
るガラス材21の21b面と、硬化UV材の密着性及び
レンチキュラーレンズのレンズレット部への曲げモーメ
ントによる負担が心配されるが、前述したガラス材21
の21b面へのカップリング材散布と、金型1の表面へ
のメッキ処理の効果により、レンチキュラーレンズとガ
ラス材の一体性及びレンズ面の成形精度が安定して確保
される。
【0084】また、前記レンズ成形型及び成形手法は、
射出成形、圧縮成形、押出し、キャスト、プレス加工な
どの大型の成形機を必要としないので設備投資が省投資
で済む。
射出成形、圧縮成形、押出し、キャスト、プレス加工な
どの大型の成形機を必要としないので設備投資が省投資
で済む。
【0085】また、前記レンズ成形型及び成形手法を用
いて製作したレンチキュラーレンズは一般的な環境変化
によって塑性変形したり、レンズレット部の剥離が生じ
たりしにくい。更に、レンズレットのピッチムラや、精
度不良が少ないので結像精度は非常に高く、金型設計如
何で所望の光拡散性を狙うことも可能である。
いて製作したレンチキュラーレンズは一般的な環境変化
によって塑性変形したり、レンズレット部の剥離が生じ
たりしにくい。更に、レンズレットのピッチムラや、精
度不良が少ないので結像精度は非常に高く、金型設計如
何で所望の光拡散性を狙うことも可能である。
【0086】(第2の実施形態)本実施形態は成形材基
板としての透明なガラス材の片面に市松状マスクが蒸着
されている場合、もしくは、透明な樹脂材の片面に同マ
スクが塗膜されている場合である。市松状マスクとは、
低反射膜である。なお、第1の実施形態との共通部分に
ついては説明を省略する。
板としての透明なガラス材の片面に市松状マスクが蒸着
されている場合、もしくは、透明な樹脂材の片面に同マ
スクが塗膜されている場合である。市松状マスクとは、
低反射膜である。なお、第1の実施形態との共通部分に
ついては説明を省略する。
【0087】透明なガラス材の片面に市松状マスクが蒸
着されている場合の金型と、ガラス材の位置合わせ、ア
ライメント調整工程について図を参照して説明する。
着されている場合の金型と、ガラス材の位置合わせ、ア
ライメント調整工程について図を参照して説明する。
【0088】図16は本実形態におけるレンズ成形型の
平面図であり、図17は調整工程の様子を示す図であ
る。
平面図であり、図17は調整工程の様子を示す図であ
る。
【0089】図16において41は第1の実施形態と同
一材質からなる金型であって、41a面に縦方向のレン
ズレット形状の溝を1ピッチあたり0.3881mm±
0.01μmのピッチ精度で形成し、金型の各々の長辺
縁の中心に位置するレンズレット溝にはポンチマーク4
1c1、41c2が刻印されている。
一材質からなる金型であって、41a面に縦方向のレン
ズレット形状の溝を1ピッチあたり0.3881mm±
0.01μmのピッチ精度で形成し、金型の各々の長辺
縁の中心に位置するレンズレット溝にはポンチマーク4
1c1、41c2が刻印されている。
【0090】31は2.3mm厚の透明なガラス材であ
って、レンズ成形面に対向する31b面にはクロム膜と
酸化クロム膜を蒸着した市松状遮蔽部31dと市松状開
口部31cとが形成され、市松状開口部31cはマスク
側からの平行光を2方向に分離するため、市松状遮蔽部
31dと市松状開口部31cの寸法31xを0.389
mm±1μmとし、縦方向のレンズレットのピッチより
わずかに大きく設定している。更に、ガラス材31の各
々の長辺縁の中心に位置する1ピッチ開口部31cの幅
に対応して幅10μmのアライメントマーク31e1、
31e2、31e3、31e4がクロム膜と酸化クロム
膜によって蒸着されている。
って、レンズ成形面に対向する31b面にはクロム膜と
酸化クロム膜を蒸着した市松状遮蔽部31dと市松状開
口部31cとが形成され、市松状開口部31cはマスク
側からの平行光を2方向に分離するため、市松状遮蔽部
31dと市松状開口部31cの寸法31xを0.389
mm±1μmとし、縦方向のレンズレットのピッチより
わずかに大きく設定している。更に、ガラス材31の各
々の長辺縁の中心に位置する1ピッチ開口部31cの幅
に対応して幅10μmのアライメントマーク31e1、
31e2、31e3、31e4がクロム膜と酸化クロム
膜によって蒸着されている。
【0091】32は、規定部4bに載置されたガラス材
31の短辺縁に接触してガラス材31の位置を微動調整
する調整ネジであって、ローレット部32a、ネジ部3
2b、接触部32cを備え、ネジ部32bは規定台4の
ネジ穴4d1、4d2、4d3、4d4の4ヶ所に取付
けられる。
31の短辺縁に接触してガラス材31の位置を微動調整
する調整ネジであって、ローレット部32a、ネジ部3
2b、接触部32cを備え、ネジ部32bは規定台4の
ネジ穴4d1、4d2、4d3、4d4の4ヶ所に取付
けられる。
【0092】第1の実施形態と同様に、ガラス台12を
ガラス基板31上から取り外した後、基台2の2a面に
流出したUV液を拭き取る。ここまでは前述した第1の
実施形態の工程と全く同様である。
ガラス基板31上から取り外した後、基台2の2a面に
流出したUV液を拭き取る。ここまでは前述した第1の
実施形態の工程と全く同様である。
【0093】次に仮のアライメント位置合わせとして、
アライメントマーク31e1と31e2の間にポンチマ
ーク41c1が、アライメントマーク31e3と31e
4の間にポンチマーク41c2が位置するようローレッ
ト部32a1、32a2、32a3、32a4の調整に
よってガラス材31を微動する。
アライメントマーク31e1と31e2の間にポンチマ
ーク41c1が、アライメントマーク31e3と31e
4の間にポンチマーク41c2が位置するようローレッ
ト部32a1、32a2、32a3、32a4の調整に
よってガラス材31を微動する。
【0094】続いて、図18を参照してガラス材31を
金型41に位置合わせするアライメント調整工程につい
て説明する。
金型41に位置合わせするアライメント調整工程につい
て説明する。
【0095】図18において34、35はツールスコー
プであり、各々のツールスコープ34、35は、X−Y
ステージ36、37の各々に載置して固着されている。
X−Yステージ36、37には各々X−Y方向に可動す
るマイクロメータが設けられている。33はツールスコ
ープ34、35の観察範囲を照明する光度可変式のイル
ミネータ光源である。38、39はツールスコープ3
4、35の各々に内蔵されるCCDカメラであって、3
8c、39cはCCDカメラ部であり、38a、39a
はCCDカメラ制御部である。40はモニターであり、
CCDカメラ制御部、38a、39aが接続されてい
る。
プであり、各々のツールスコープ34、35は、X−Y
ステージ36、37の各々に載置して固着されている。
X−Yステージ36、37には各々X−Y方向に可動す
るマイクロメータが設けられている。33はツールスコ
ープ34、35の観察範囲を照明する光度可変式のイル
ミネータ光源である。38、39はツールスコープ3
4、35の各々に内蔵されるCCDカメラであって、3
8c、39cはCCDカメラ部であり、38a、39a
はCCDカメラ制御部である。40はモニターであり、
CCDカメラ制御部、38a、39aが接続されてい
る。
【0096】調整前のセッティングとして、Yテーブル
のマイクロメータ36y、37yを回して各々Yテーブ
ルの側面を各々のXテーブルの側面と合わせ、図18に
示すように基台2の側面と平行にツールスコープ34、
35の観察範囲にアライメントマーク31e1、31e
2、31e3、31e4が入るように、一定間隔をおい
て対向して2ヶ所に配置する。続いて、ツールスコープ
34のレンズ部34aにイルミネータ光源33のスポッ
ト部33a1、33a2を近付ける。
のマイクロメータ36y、37yを回して各々Yテーブ
ルの側面を各々のXテーブルの側面と合わせ、図18に
示すように基台2の側面と平行にツールスコープ34、
35の観察範囲にアライメントマーク31e1、31e
2、31e3、31e4が入るように、一定間隔をおい
て対向して2ヶ所に配置する。続いて、ツールスコープ
34のレンズ部34aにイルミネータ光源33のスポッ
ト部33a1、33a2を近付ける。
【0097】次に、図19を参照してアライメント調整
の方法について説明する。
の方法について説明する。
【0098】イルミネータ光源33を照明してCCDカ
メラ38cのターゲットをモニタ表示する。モニタ40
の画像を観察しながらマイクロメータ36x、36yを
回してX−Yテーブルを移動し、金型41のポンチマー
ク41c1の位置をモニターする。そして、ツールスコ
ープ34の高さ調整ツマミ34bを回して金型1の陵線
41a1にピントを合わせる。モニタ40にX−Yライ
ンを表示し、Yラインと陵線41a1は平行になるよう
ツールスコープ34の接眼部34cを調整する。そし
て、マイクロメータ36yを回してYテーブルを移動
し、特定範囲の陵線41a1とモニタ40のYラインの
平行を確認する。続いてモニタ40のYラインと陵線4
1a1が一致するようマイクロメータ36xを回してX
テーブルを移動する。マイクロメータ36yを回してY
テーブルを移動し、アライメントマーク31e2の付近
をモニターしてツールスコープ34の高さ調整ツマミ3
4bを回し、アライメントマーク31e2にピントを合
わせる。アライメントマーク31e2とYラインが一致
するようレンズ成形型に設けられたローレット部32a
1、32a4を微調整してガラス材31を軽く挟み付け
る。
メラ38cのターゲットをモニタ表示する。モニタ40
の画像を観察しながらマイクロメータ36x、36yを
回してX−Yテーブルを移動し、金型41のポンチマー
ク41c1の位置をモニターする。そして、ツールスコ
ープ34の高さ調整ツマミ34bを回して金型1の陵線
41a1にピントを合わせる。モニタ40にX−Yライ
ンを表示し、Yラインと陵線41a1は平行になるよう
ツールスコープ34の接眼部34cを調整する。そし
て、マイクロメータ36yを回してYテーブルを移動
し、特定範囲の陵線41a1とモニタ40のYラインの
平行を確認する。続いてモニタ40のYラインと陵線4
1a1が一致するようマイクロメータ36xを回してX
テーブルを移動する。マイクロメータ36yを回してY
テーブルを移動し、アライメントマーク31e2の付近
をモニターしてツールスコープ34の高さ調整ツマミ3
4bを回し、アライメントマーク31e2にピントを合
わせる。アライメントマーク31e2とYラインが一致
するようレンズ成形型に設けられたローレット部32a
1、32a4を微調整してガラス材31を軽く挟み付け
る。
【0099】次に、イルミネータ光源33をツールスコ
ープ35側に移動してスポット部33a1、33a2を
ツールスコープ35のレンズ部35aに近付ける。モニ
タ表示はCCDカメラ39cに切換え、以下同様にして
アライメントマーク31e4とモニタ40のYラインが
一致するようレンズ成形型に設けられたローレット部3
2a2、32a3を微調整してガラス材31を軽く挟み
付ける。尚、ここでは陵線41a2とアライメントマー
ク31e3がモニタ40のYライン上で一致しているか
どうか、についても確認することになる。
ープ35側に移動してスポット部33a1、33a2を
ツールスコープ35のレンズ部35aに近付ける。モニ
タ表示はCCDカメラ39cに切換え、以下同様にして
アライメントマーク31e4とモニタ40のYラインが
一致するようレンズ成形型に設けられたローレット部3
2a2、32a3を微調整してガラス材31を軽く挟み
付ける。尚、ここでは陵線41a2とアライメントマー
ク31e3がモニタ40のYライン上で一致しているか
どうか、についても確認することになる。
【0100】再び、イルミネータ光源33をツールスコ
ープ34側に移動してスポット部33a1、33a2を
ツールスコープ34のレンズ部34aに近付ける。モニ
タ表示はCCDカメラ38cに切換え、前述と同様に、
金型41のポンチマーク41c1の位置をモニターし、
ツールスコープ34の高さ調整ツマミ34bを回して、
金型41の陵線41a1にピントを合わせる。続いてモ
ニタ40のYラインと陵線41a1が一致するようマイ
クロメータ36xを回してXテーブルを移動する。そし
てマイクロメータ36yを回してYテーブルを移動し、
アライメントマーク31e2をモニターしてツールスコ
ープ34の高さ調整ツマミ34bを回し、アライメント
マーク31e2にピントを合わせる。この時、アライメ
ントマーク31e2とモニタ40のYラインが一致して
いなければ再び、ローレット部32a1、32a4を微
調整してアライメントマーク31e2とYラインを一致
させる。この後、再び、イルミネータ光源33をツール
スコープ35側に移動してスポット部33a1、33a
2をツールスコープ35のレンズ部35aに近付け、モ
ニタ表示をCCDカメラ39cに切り換える。ここでも
まず、金型1の陵線41a1にピントを合わせモニタ4
0のYラインと陵線41a1が一致するようマイクロメ
ータ36xを回してXテーブルを移動する。そして、マ
イクロメータ37yを回してYテーブルを移動し、アラ
イメントマーク31e4の付近をモニターしてツールス
コープ35の高さ調整ツマミ35bを回し、アライメン
トマーク31e4にピントを合わせる。この時、アライ
メントマーク31e4とモニタ40のYラインが一致し
ており、且つ、陵線41a2とアライメントマーク31
e3がモニタ40のYライン上で一致していればアライ
メント調整は終了であるが、一致していなければ、再
び、モニタ40のYラインにアライメントマーク31e
4が一致するようローレット部32a2、32a3を微
調整してガラス材31を軽く挟んだ後、対向するアライ
メント部を再チェックする。
ープ34側に移動してスポット部33a1、33a2を
ツールスコープ34のレンズ部34aに近付ける。モニ
タ表示はCCDカメラ38cに切換え、前述と同様に、
金型41のポンチマーク41c1の位置をモニターし、
ツールスコープ34の高さ調整ツマミ34bを回して、
金型41の陵線41a1にピントを合わせる。続いてモ
ニタ40のYラインと陵線41a1が一致するようマイ
クロメータ36xを回してXテーブルを移動する。そし
てマイクロメータ36yを回してYテーブルを移動し、
アライメントマーク31e2をモニターしてツールスコ
ープ34の高さ調整ツマミ34bを回し、アライメント
マーク31e2にピントを合わせる。この時、アライメ
ントマーク31e2とモニタ40のYラインが一致して
いなければ再び、ローレット部32a1、32a4を微
調整してアライメントマーク31e2とYラインを一致
させる。この後、再び、イルミネータ光源33をツール
スコープ35側に移動してスポット部33a1、33a
2をツールスコープ35のレンズ部35aに近付け、モ
ニタ表示をCCDカメラ39cに切り換える。ここでも
まず、金型1の陵線41a1にピントを合わせモニタ4
0のYラインと陵線41a1が一致するようマイクロメ
ータ36xを回してXテーブルを移動する。そして、マ
イクロメータ37yを回してYテーブルを移動し、アラ
イメントマーク31e4の付近をモニターしてツールス
コープ35の高さ調整ツマミ35bを回し、アライメン
トマーク31e4にピントを合わせる。この時、アライ
メントマーク31e4とモニタ40のYラインが一致し
ており、且つ、陵線41a2とアライメントマーク31
e3がモニタ40のYライン上で一致していればアライ
メント調整は終了であるが、一致していなければ、再
び、モニタ40のYラインにアライメントマーク31e
4が一致するようローレット部32a2、32a3を微
調整してガラス材31を軽く挟んだ後、対向するアライ
メント部を再チェックする。
【0101】つまり、最低2ヶ所のアライメント調整と
一ヶ所の再チェック、及びローレット部を微調整した後
の最低一回の対向するアライメント部の再チェックが必
要である。アライメント調整後は、レンズ成形型周辺の
装置(ツールスコープ、イルミネータ光源)を取り払
い、不図示のスポット型UVライト装置を用いてガラス
材31の31a面上から金型41の対角上の2角部を9
0秒程紫外線照射する。ガラス材31の31b側からU
V材の部分硬化確認後は第1の実施形態と同様に光硬化
装置で硬化する。第1の実施形態と同様の剥離工程で離
型後、スクライブ処理をすると図20に示すように市松
状マスクを含むガラス材とUV材が一体化されたレンチ
キュラーレンズが製作される。
一ヶ所の再チェック、及びローレット部を微調整した後
の最低一回の対向するアライメント部の再チェックが必
要である。アライメント調整後は、レンズ成形型周辺の
装置(ツールスコープ、イルミネータ光源)を取り払
い、不図示のスポット型UVライト装置を用いてガラス
材31の31a面上から金型41の対角上の2角部を9
0秒程紫外線照射する。ガラス材31の31b側からU
V材の部分硬化確認後は第1の実施形態と同様に光硬化
装置で硬化する。第1の実施形態と同様の剥離工程で離
型後、スクライブ処理をすると図20に示すように市松
状マスクを含むガラス材とUV材が一体化されたレンチ
キュラーレンズが製作される。
【0102】次に特徴的な効果について説明する。
【0103】第1の実施形態で述べた特徴的な効果に加
え、第2の実施形態では前述したように金型41の各々
の長辺縁の中心に位置するレンズレット溝部にポンチマ
ーク41c1、41c2を刻印し、規定台4のネジ穴4
d1、4d2、4d3、4d4に調整ネジ32を取付け
たのでガラス材31の短辺縁に接触してガラス材31の
位置を微動調整し、ガラス材31に蒸着されたアライメ
ントマーク31e1、31e2、31e3、31e4と
金型41の稜線41a1、41a2を互いに平行平面上
で一致させる精度の高いアライメント調整が可能になっ
た。こうして成形されるマスク一体型レンチキュラーレ
ンズはマスク側からの平行光を複数の特定方向に分離し
て結像させる光学部材として有効である。
え、第2の実施形態では前述したように金型41の各々
の長辺縁の中心に位置するレンズレット溝部にポンチマ
ーク41c1、41c2を刻印し、規定台4のネジ穴4
d1、4d2、4d3、4d4に調整ネジ32を取付け
たのでガラス材31の短辺縁に接触してガラス材31の
位置を微動調整し、ガラス材31に蒸着されたアライメ
ントマーク31e1、31e2、31e3、31e4と
金型41の稜線41a1、41a2を互いに平行平面上
で一致させる精度の高いアライメント調整が可能になっ
た。こうして成形されるマスク一体型レンチキュラーレ
ンズはマスク側からの平行光を複数の特定方向に分離し
て結像させる光学部材として有効である。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
金型のレンズ面に表面処理メッキが施されているので感
光性樹脂と金型の剥離容易性が高い。
金型のレンズ面に表面処理メッキが施されているので感
光性樹脂と金型の剥離容易性が高い。
【0105】成形材基板規定部は高さ調整可能な構成で
金型の周辺に複数ヶ所設けられるのでレンズレットの厚
みにムラのない安定した精度のレンズが成形可能にな
る。
金型の周辺に複数ヶ所設けられるのでレンズレットの厚
みにムラのない安定した精度のレンズが成形可能にな
る。
【0106】金型と成形材基板規定部は、離間して溝を
形成したので規定台と成形材基板をつなぐように感光性
樹脂が付着しにくい。従って、光照射後の剥離において
成形材基板の破損は免れる。
形成したので規定台と成形材基板をつなぐように感光性
樹脂が付着しにくい。従って、光照射後の剥離において
成形材基板の破損は免れる。
【0107】金型の周辺の複数ヶ所に成形材基板を傾斜
位置で保持可能な可動支持部材を設けたので成形材基板
を金型上で傾斜させて保持し、傾斜角を徐々に小さくし
て成形材基板に感光性樹脂を接触させ、気泡を内包する
ことなく感光性樹脂を浸透させることが容易になった。
位置で保持可能な可動支持部材を設けたので成形材基板
を金型上で傾斜させて保持し、傾斜角を徐々に小さくし
て成形材基板に感光性樹脂を接触させ、気泡を内包する
ことなく感光性樹脂を浸透させることが容易になった。
【0108】ガラス材の感光性樹脂浸透面にカップリン
グ材を散布したのでレンズ成形部とガラス材の密着性が
高まり、多様な環境下でもレンズのピッチ精度が維持さ
れ、樹脂剥がれの問題も生じにくい。
グ材を散布したのでレンズ成形部とガラス材の密着性が
高まり、多様な環境下でもレンズのピッチ精度が維持さ
れ、樹脂剥がれの問題も生じにくい。
【0109】金型中央に適量分の感光性樹脂を略菱形状
に滴下するので透明なガラス基板の傾斜角に変位を与え
る可動支持部材を移動させ、ガラス基板に感光性樹脂を
徐々に浸透させる手法を用いた場合、ガラス基板と感光
性樹脂の浸透形状の左右の均衡をサーチすることで感光
性樹脂に気泡を内包することなく感光性樹脂を浸透させ
ることが容易になった。また、金型周囲に流出する感光
性樹脂を極力少なくして金型と規定部の間の溝への感光
性樹脂の堆積を抑え、光硬化前の感光性樹脂の拭き取り
作業も手早く済む。同時に、高価な感光性樹脂の無駄使
いを避けることができる。
に滴下するので透明なガラス基板の傾斜角に変位を与え
る可動支持部材を移動させ、ガラス基板に感光性樹脂を
徐々に浸透させる手法を用いた場合、ガラス基板と感光
性樹脂の浸透形状の左右の均衡をサーチすることで感光
性樹脂に気泡を内包することなく感光性樹脂を浸透させ
ることが容易になった。また、金型周囲に流出する感光
性樹脂を極力少なくして金型と規定部の間の溝への感光
性樹脂の堆積を抑え、光硬化前の感光性樹脂の拭き取り
作業も手早く済む。同時に、高価な感光性樹脂の無駄使
いを避けることができる。
【0110】成形材基板の上方に特定強度を持つ平板を
載置し、金型上方に配置された複数のリードネジ機構の
リードネジと一体の弾性材を介して、平板上部を複数ヶ
所加圧するので成形材基板が撓むことなく成形材基板と
金型の隙間が均一に保たれると共に、金型上の一部に感
光性樹脂の液切れを生じさせることなく感光性樹脂の浸
透を加速することができる。
載置し、金型上方に配置された複数のリードネジ機構の
リードネジと一体の弾性材を介して、平板上部を複数ヶ
所加圧するので成形材基板が撓むことなく成形材基板と
金型の隙間が均一に保たれると共に、金型上の一部に感
光性樹脂の液切れを生じさせることなく感光性樹脂の浸
透を加速することができる。
【0111】第1段階の離型で可動支持部材の頂部の移
動によって、成形材基板の角部を徐々に撓ませ、第2段
階の離型で複数の吸着板を成形材基板に装着し、該吸着
板と一体の支持部を引き上げることによって、成形材基
板の短辺縁を徐々に撓ませ、離型するので成形材基板を
破損することなく金型と感光性樹脂の剥離開始が容易に
なった。また、剥離途中で成形材基板に平面再生不能な
塑性変形を生じさせたり、破損することがなく、感光性
樹脂レンズと成形材基板の一体性及び、レンズ面の成形
精度が安定して確保される。
動によって、成形材基板の角部を徐々に撓ませ、第2段
階の離型で複数の吸着板を成形材基板に装着し、該吸着
板と一体の支持部を引き上げることによって、成形材基
板の短辺縁を徐々に撓ませ、離型するので成形材基板を
破損することなく金型と感光性樹脂の剥離開始が容易に
なった。また、剥離途中で成形材基板に平面再生不能な
塑性変形を生じさせたり、破損することがなく、感光性
樹脂レンズと成形材基板の一体性及び、レンズ面の成形
精度が安定して確保される。
【0112】金型の切削溝の両端であって、各々の短辺
縁の中心、もしくは各々の長辺縁の中心に刻印を設け、
規定部に成形材基板を載置した位置において、成形材基
板の側面であって、各々の短辺の複数ヶ所、もしくは各
々の長辺の複数ヶ所に接触して微動調整可能な調整機構
を基台の金型周辺に配置したので、ガラス材に蒸着もし
くは、樹脂材に塗膜されたアライメントマークと金型の
稜線を互いに平行平面上で一致させる精度の高いアライ
メント調整が可能になった。
縁の中心、もしくは各々の長辺縁の中心に刻印を設け、
規定部に成形材基板を載置した位置において、成形材基
板の側面であって、各々の短辺の複数ヶ所、もしくは各
々の長辺の複数ヶ所に接触して微動調整可能な調整機構
を基台の金型周辺に配置したので、ガラス材に蒸着もし
くは、樹脂材に塗膜されたアライメントマークと金型の
稜線を互いに平行平面上で一致させる精度の高いアライ
メント調整が可能になった。
【0113】射出成形、圧縮成形、押出し、キャスト、
プレス加工などの大型の成形機を必要としないので設備
投資が省投資で済む。
プレス加工などの大型の成形機を必要としないので設備
投資が省投資で済む。
【0114】また、本発明の方法を用いて製作したレン
チキュラーレンズは一般的な環境変化によって塑性変形
したり、レンズレット部の剥離が生じたりしにくい。更
に、レンズレットのピッチムラや、精度不良が少ないの
で結像精度は非常に高く、金型設計如何で所望の光拡散
性を狙うことも可能である。
チキュラーレンズは一般的な環境変化によって塑性変形
したり、レンズレット部の剥離が生じたりしにくい。更
に、レンズレットのピッチムラや、精度不良が少ないの
で結像精度は非常に高く、金型設計如何で所望の光拡散
性を狙うことも可能である。
【0115】従って、本発明の方法を用いて製作したレ
ンチキュラーレンズを直視立体映像表示装置の平板レン
ズとして用いた場合は、観察者の視点位置で特定視域を
確保すると共に表示像の歪みやクロストークの少ない鮮
明な立体像を表示できる。また、背面投射型ディスプレ
イや、透過型プロジェクションテレビの透過型スクリー
ンとして用いた場合は、有効な光拡散性を確保できる。
ンチキュラーレンズを直視立体映像表示装置の平板レン
ズとして用いた場合は、観察者の視点位置で特定視域を
確保すると共に表示像の歪みやクロストークの少ない鮮
明な立体像を表示できる。また、背面投射型ディスプレ
イや、透過型プロジェクションテレビの透過型スクリー
ンとして用いた場合は、有効な光拡散性を確保できる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形金型
の平面図である。
の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形金型
の断面図である。
の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形金型
にUV液を滴下した平面図である。
にUV液を滴下した平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る金型上のUV液
にガラス基板を被せる工程を表す断面図である。
にガラス基板を被せる工程を表す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るガラス基板を被
せる途上のUV液の浸透の様子を表す図である。
せる途上のUV液の浸透の様子を表す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形金型
に加圧治具を取付けた平面図である。
に加圧治具を取付けた平面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形金型
に加圧治具を取付けた縦断面図である。
に加圧治具を取付けた縦断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形金型
に加圧治具を取付けた横断面図である。
に加圧治具を取付けた横断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る加圧中のUV液
の浸透の様子を表す図である。
の浸透の様子を表す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係るUV材の剥離
開始の様子を表す平面図である。
開始の様子を表す平面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形金
型に剥離治具を取付けた平面図である。
型に剥離治具を取付けた平面図である。
【図12】本発明の第1の実施形態に係るUV材の剥離
途中の様子を表す一部断面図である。
途中の様子を表す一部断面図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係るレンズ成形金
型に剥離治具を取付けた平面図である。
型に剥離治具を取付けた平面図である。
【図14】本発明の第1の実施形態に係るUV材の剥離
経過の様子を表す図である。
経過の様子を表す図である。
【図15】本発明の第1の実施形態に係るレンチキュラ
ーレンズの構成図である。
ーレンズの構成図である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係るレンズ成形金
型の平面図である。
型の平面図である。
【図17】本発明の第2の実施形態に係る市松状マスク
の平面図である。
の平面図である。
【図18】本発明の第2の実施形態に係る調整工程の様
子を表す図である。
子を表す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に係るアライメント
調整時のモニタ画像を表す図である。
調整時のモニタ画像を表す図である。
【図20】本発明の第2の実施形態に係るレンチキュラ
ーレンズの構成図である。
ーレンズの構成図である。
【図21】第1の従来例を表す断面図である。
【図22】第2の従来例を表す断面図である。
【図23】第3の従来例を表す断面図である。
【図24】第4の従来例を表す斜視図である。
1,41 金型
2 基台
3 キャリア部
4 規定台
5 基板高さ調整ネジ
6 脚
7 調整スペーサ
8 UV材
9,10 加圧治具
11 成形材基板
12 ガラス台
13 剥離治具
21,31 ガラス基板
32 調整ネジ
34,35 ツールスコープ
36,37 X−Yステージ
37,39 CCDカメラ
40 モニタ
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B29L 11:00 B29L 11:00
Fターム(参考) 4F204 AA36 AA44 AD04 AD34 AF01
AG05 AH75 AJ09 AP07 AQ01
AR07 EB01 EB12 EB29 EE21
EF05 EF23 EK07 EK10 EK17
EK18 EK21 EK23 EK24 EK25
EK26
4G059 AA11 AB09 AB11 AC01 AC09
FA09 GA02 GA16
Claims (24)
- 【請求項1】 光学素子の母体となる光学素子基材を金
型の成形面上に保持し、前記光学素子基材の表面と前記
成形面の間に硬化性樹脂を介在させて硬化させることに
より、前記成形面の形状が転写された樹脂層を有する光
学素子を成形するための光学素子の成形装置であって、 前記金型が載置される基台と、 前記基台上の前記金型の周辺位置に配置され、前記光学
素子基材の表面が前記成形面から所定の高さになるよう
に前記光学素子を支持することにより前記樹脂層の厚み
を規定する支持部と、 前記基台上の前記金型の周辺位置に配置され、前記光学
素子基材を傾斜した状態で保持するために、高さ方向に
移動可能に構成された可動支持部材とを具備することを
特徴とする光学素子の成形装置。 - 【請求項2】 前記金型の成形面は、シリンドリカル形
状からなる複数のレンズレット溝を有し、該レンズレッ
ト溝は特定ピッチで形成されていることを特徴とする請
求項1に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項3】 前記金型の成形面には、表面処理メッキ
が施されていることを特徴とする請求項1に記載の光学
素子の成形装置。 - 【請求項4】 前記支持部は、前記金型の周辺に複数ヶ
所設けられ、前記支持部が高さ調整可能に構成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形装
置。 - 【請求項5】 前記金型と前記支持部の間には、溝が形
成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学素
子の成形装置。 - 【請求項6】 前記可動支持部材は、前記金型の周辺の
複数ヶ所に設けられ、前記可動支持部材は、前記光学素
子基材と接触する頂部と、前記基台に螺合するリードネ
ジ部と、該リードネジ部を回転させるためのローレット
部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の光学素
子の成形装置。 - 【請求項7】 前記支持部に載置された光学素子基材を
前記金型に対して平行に微動調整可能な調整機構をさら
に具備することを特徴とする請求項1に記載の光学素子
の成形装置。 - 【請求項8】 前記金型には、前記金型の成形面に形成
された切削溝の両端であって、前記金型の各々の短辺縁
の中心、もしくは各々の長辺縁の中心に刻印が形成され
ており、前記基台上には、前記支持部に前記光学素子基
材を載置した状態において、前記光学素子基材の側面の
複数箇所に接触して、該光学素子基材を微動調整するた
めの調整機構が配置されていることを特徴とする請求項
1に記載の光学素子の成形装置。 - 【請求項9】 光学素子の母体となる光学素子基材を金
型の成形面上に保持し、前記光学素子基材の表面と前記
成形面の間に硬化性樹脂を介在させて硬化させることに
より、前記成形面の形状が転写された樹脂層を有する光
学素子を成形するための光学素子の成形方法であって、 前記成形面上に感光性樹脂を供給する供給工程と、 前記感光性樹脂上に前記光学素子基材を被せる被せ工程
と、 前記感光性樹脂を前記成形面と前記光学素子基材の間に
浸透させるために、前記光学素子基材を加圧する加圧工
程と、 前記感光性樹脂に光を照射して硬化させる光照射工程
と、 前記金型から前記感光性樹脂が一体化された前記光学素
子基材を離型する剥離工程とを具備することを特徴とす
る光学素子の成形方法。 - 【請求項10】 前記加圧工程と、光照射工程の間に前
記金型の位置に対して平行に前記光学素子基材を微動調
整する調整工程を有することを特徴とする請求項9に記
載の光学素子の成形方法。 - 【請求項11】 前記供給工程では、前記感光性樹脂が
前記金型の面積に応じた量だけ供給されると共に、前記
感光性樹脂の供給形状が、前記金型の中央において略菱
形の形状であることを特徴とする請求項9に記載の光学
素子の成形方法。 - 【請求項12】 前記光学素子基材は透明なガラス材で
あって、該ガラス材の前記感光性樹脂との接触面には、
カップリング剤を散布することを特徴とする請求項9に
記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項13】 前記被せ工程では、前記光学素子基材
を前記金型に対して傾斜させた状態で前記感光性樹脂に
接触させ、前記光学素子基材の傾斜角を次第に小さくす
ることにより、前記感光性樹脂を前記光学素子基材の表
面と前記金型の成形面の間に押し広げることを特徴とす
る請求項9に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項14】 前記被せ工程では、前記光学素子基材
の傾斜角を次第に小さくするときに、前記感光性樹脂が
前記光学素子基材の表面と前記金型の成形面の間に均等
に広がるように前記傾斜角を次第に小さくしていくこと
を特徴とする請求項13に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項15】 前記加圧工程では、前記光学素子基材
の上方に特定強度を持つ平板を載置し、該平板を介して
前記光学素子基材を加圧することを特徴とする請求項9
に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項16】 前記平板の加圧は、該平板に当接する
リードネジを回転させることにより行うことを特徴とす
る請求項15に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項17】 前記剥離工程では、前記光学素子基材
の四隅を最初に剥離させ、その剥離を次第に進行させる
ことによって剥離を行うことを特徴とする請求項9に記
載の光学素子の成形方法。 - 【請求項18】 前記剥離の進行は、前記光学素子基材
を吸着部材により吸着し、該吸着部材をリードネジの回
転で引き上げることにより行うことを特徴とする請求項
17に記載の光学素子の成形方法。 - 【請求項19】 請求項9乃至18のいずれか1項に記
載の成形方法により成形されたことを特徴とする光学素
子。 - 【請求項20】 前記光学素子はレンチキュラーレンズ
であることを特徴とする請求項19に記載の光学素子。 - 【請求項21】 前記光学素子基材に、透明なガラス基
板もしくは透明な樹脂板を用いたことを特徴とする請求
項19に記載の光学素子。 - 【請求項22】 前記透明なガラス基板は、片面に特定
形状に低反射膜が蒸着されていることを特徴とする請求
項21に記載の光学素子。 - 【請求項23】 前記透明な樹脂板は、片面が特定形状
に低反射塗膜されていることを特徴とする請求項21に
記載の光学部材。 - 【請求項24】 前記低反射膜及び低反射塗膜は、市松
状マスクであることを特徴とする請求項22又は23に
記載の光学素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270460A JP2003071860A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 光学素子の成形装置及び成形方法及び光学素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270460A JP2003071860A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 光学素子の成形装置及び成形方法及び光学素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003071860A true JP2003071860A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19096114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001270460A Withdrawn JP2003071860A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 光学素子の成形装置及び成形方法及び光学素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003071860A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011507727A (ja) * | 2007-12-19 | 2011-03-10 | ヘプタゴン・オサケ・ユキチュア | 光学素子の製造 |
CN102983062A (zh) * | 2011-09-06 | 2013-03-20 | 旭硝子株式会社 | 剥离装置以及电子器件的制造方法 |
CN104247068A (zh) * | 2012-04-23 | 2014-12-24 | 南洋理工大学 | 用于分离多层结构的装置和方法 |
WO2017086322A1 (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-26 | 旭硝子株式会社 | レンチキュラー構造体 |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001270460A patent/JP2003071860A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011507727A (ja) * | 2007-12-19 | 2011-03-10 | ヘプタゴン・オサケ・ユキチュア | 光学素子の製造 |
US8962079B2 (en) | 2007-12-19 | 2015-02-24 | Heptagon Micro Optics Pte. Ltd. | Manufacturing optical elements |
CN102983062A (zh) * | 2011-09-06 | 2013-03-20 | 旭硝子株式会社 | 剥离装置以及电子器件的制造方法 |
JP2013055307A (ja) * | 2011-09-06 | 2013-03-21 | Asahi Glass Co Ltd | 剥離装置、及び電子デバイスの製造方法 |
CN104247068A (zh) * | 2012-04-23 | 2014-12-24 | 南洋理工大学 | 用于分离多层结构的装置和方法 |
WO2017086322A1 (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-26 | 旭硝子株式会社 | レンチキュラー構造体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6304311B1 (en) | Method of manufacturing liquid crystal display device | |
JP3618057B2 (ja) | 光学素子の製造装置 | |
US5263888A (en) | Method of manufacture of liquid crystal display panel | |
US20110032618A1 (en) | Lamination of optical substrates | |
JP2001519601A (ja) | 複数の光学部品をウェーハ段階で集積化する方法 | |
US7796336B2 (en) | Lens, lens array and method for making lens array | |
JP2006240045A (ja) | 光造形装置 | |
US6645793B2 (en) | Manufacturing method and manufacturing device of microstructure | |
JP2003071860A (ja) | 光学素子の成形装置及び成形方法及び光学素子 | |
JP3975602B2 (ja) | マイクロレンズアレイ基板 | |
JPH11345955A (ja) | レンズ一体型固体撮像素子並びにそのレンズ装着方法及びレンズ装着装置 | |
JPH11101934A (ja) | 色分解光学モジュールの製造方法及び製造装置 | |
JPH03211849A (ja) | フリップチップ用実装装置 | |
JP2004165403A (ja) | アライメント接着方法およびアライメント接着装置 | |
JP3758504B2 (ja) | 液晶表示素子の製造装置及び製造方法 | |
KR20080005065A (ko) | 패턴 수정 방법 및 패턴 수정 장치 | |
WO2012161220A1 (ja) | ウェハーレンズの製造方法、ウェハーレンズの製造装置及び光学素子 | |
JP2009063692A (ja) | 電気光学装置の製造方法及び製造装置 | |
JP2002341359A (ja) | 液晶表示素子の製造方法及び製造装置 | |
WO2013133231A1 (ja) | 光学用積層構造体の製造方法および製造装置 | |
TWI827519B (zh) | 拼接顯示裝置、自動拼接設備及可攜式換片設備 | |
US20030002800A1 (en) | Alignment technique for optical fiber array | |
JP2003033926A (ja) | 光学素子の製造方法 | |
KR102636259B1 (ko) | 마스크 스틱 가공 장치 및 이를 이용한 마스크 스틱 가공 방법 | |
JP2006285258A (ja) | Lcd配向膜印刷用スタンパー製造装置及び製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081202 |