JP2003071633A - バリ取り装置およびバリ取り方法 - Google Patents

バリ取り装置およびバリ取り方法

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JP2003071633A JP2001265090A JP2001265090A JP2003071633A JP 2003071633 A JP2003071633 A JP 2003071633A JP 2001265090 A JP2001265090 A JP 2001265090A JP 2001265090 A JP2001265090 A JP 2001265090A JP 2003071633 A JP2003071633 A JP 2003071633A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個々の被加工歯車に対して、シェービングカ
ッターの傾斜角度を逐一調節することなく、全ての被加
工歯車のバリや打痕を除去する。 【解決手段】 被加工歯車Wの歯面に形成された打痕や
バリを取り除くバリ取り装置1であって、被加工歯車W
をその軸線回りに回転自在に支持する歯車支持機構2
と、被加工歯車Wに噛み合わせられる歯形を有するカッ
ター3と、該カッター3をその軸線回りに回転させるカ
ッター回転機構4と、被加工歯車Wに噛み合わせられて
回転させられているカッター3を、該カッター3および
被加工歯車Wの軸線に直交する軸線回りに所定角度範囲
にわたって往復揺動させるカッター揺動機構7とを具備
するバリ取り装置1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バリ取り装置お
よびバリ取り方法に関し、特に、歯車の加工に際して歯
端面に形成された微細なバリや打痕を除去する歯車のバ
リ取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯車の研削加工においては、歯車をシェ
ービング加工で仕上げ、次いで、熱処理を施す方法が一
般的である。熱処理においては、疲れ寿命の改善を図る
ためにショットピーニング加工が行われるが、その際
に、歯面に返りバリが発生したり、熱処理治具の干渉に
より、歯面に打痕が発生したりする不都合がある。
【0003】このようなバリや打痕が歯面に残っている
と、歯車の駆動時に騒音が発生したり、歯車の早期摩耗
を生じたりするので、確実に除去しておく必要がある。
従来、このような歯面に存在するバリや打痕を、歯面か
ら除去するためには、シェービングカッターのような工
具を熱処理後の歯車の歯面に押し当てながら回転させる
バリ取り装置が採用されている。このようなバリ取り装
置としては、例えば、特開平3−43118号公報に示
される構造のものがある。
【0004】この公報に示される従来のバリ取り装置
は、モータにより回転駆動されるシェービングカッター
と、該シェービングカッターを被加工歯車に対して前後
進させる送り機構と、シェービングカッターを上下動さ
せる高さ調整機構とを備えている。また、被加工歯車お
よびシェービングカッターは、一般にねじれ角を有する
ので、被加工歯車とシェービングカッターとを噛み合わ
せるためには、両者が適当な軸交差角をなして配置され
る必要がある。このため、このバリ取り装置は、シェー
ビングカッターの被加工歯車に対する傾斜角度を調節す
る傾角調節機構を有している。
【0005】従来のバリ取り装置における傾角調節機構
は、シェービングカッターおよびモータを保持する連結
アームを、シェービングカッターの回転軸線に直交する
水平軸線回りに回転自在に支持しておき、作業者が被加
工歯車のねじれ角に合わせて連結アームを適宜調節して
固定するようになっている。
【0006】そして、このバリ取り装置によって被加工
歯車のバリや打痕を除去するには、被加工歯車を、例え
ば、垂直軸線回りに回転自在に支持しておき、高さ調整
機構および送り機構を作動させてシェービングカッター
を被加工歯車に対して上下動および前進させる。これに
より、シェービングカッターが被加工歯車に噛み合わせ
られるので、モータを作動させてシェービングカッター
を回転させることにより、被加工歯車をつれ回りさせな
がら歯面とシェービングカッターとを摺動させて、被加
工歯車の歯面のバリや打痕を除去することができるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のバリ
取り装置では、シェービングカッターを被加工歯車に噛
み合わせるために、その傾角を調節して固定するので、
傾角が適正に調節された被加工歯車に対しては適正なバ
リ取り作業を行うことができる。しかしながら、被加工
歯車には、熱処理工程の焼き入れ時等に歪みが発生し、
歯車の歯面形状がばらつくため、傾角を固定したシェー
ビングカッターによって、全ての被加工歯車のバリ取り
作業を均一に行うことは困難であるという不都合があ
る。したがって、全ての被加工歯車に対して適正なバリ
取り作業を行うためには、被加工歯車毎に傾角の調整作
業を行わなければならず、多大な作業時間を要してい
た。
【0008】また、ショットピーニング等により発生す
るバリは、通常、被加工歯車の歯面の端部に形成される
ので、歯筋方向に平坦なシェービングカッターでは、歯
筋方向に沿って膨らむクラウンを有する被加工歯車の歯
面の厚さ方向の両端に形成されているバリを効果的に除
去することができないという不都合がある。これを解決
するためには、シェービングカッター自体を研削するこ
とによって、被加工歯車の厚さ方向の両端に接触可能な
形状とする必要があり、その調節作業は困難であった。
【0009】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであって、個々の被加工歯車に対して、シェービ
ングカッターの傾斜角度を逐一調節することなく、全て
の被加工歯車のバリや打痕を除去することが可能なバリ
取り装置およびバリ取り方法を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、被加工歯車の歯面に形成された打痕や
バリを取り除くバリ取り装置であって、被加工歯車をそ
の軸線回りに回転自在に支持する歯車支持機構と、被加
工歯車に噛み合わせられる歯形を有するカッターと、該
カッターをその軸線回りに回転させるカッター回転機構
と、被加工歯車に噛み合わせられて回転させられている
カッターを、該カッターおよび被加工歯車の軸線に直交
する軸線回りに所定角度範囲にわたって往復揺動させる
カッター揺動機構とを具備するバリ取り装置を提案して
いる。
【0011】この発明に係るバリ取り装置によれば、カ
ッターと被加工歯車とを噛み合わせた状態でカッター回
転機構を作動させ、カッターをその軸線回りに回転させ
ることにより、歯車支持機構によって回転自在に支持さ
れた被加工歯車が、カッターの回転によってつれ回りさ
せられながらカッターによってその歯面を削られる。こ
れにより、歯面に形成されていたバリや打痕が除去され
ることになる。
【0012】この場合において、本発明に係るバリ取り
装置では、カッター揺動機構を有しているので、上述し
たカッターによる被加工歯車のバリ取り作業の際に、カ
ッター揺動機構を作動させて、カッターを該カッターの
軸線および被加工歯車の軸線に直交する軸線回りに往復
揺動させることにより、カッターと被加工歯車との接触
位置が、被加工歯車の歯筋の方向に移動させられる。そ
の結果、歯車の歯面の歯筋方向のクラウンに合わせてカ
ッターが歯面に接触するので、歯面を全面にわたって削
ることが可能となり、歯面の端部に形成されているバリ
を効果的に除去されることになる。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1記載の発
明において、前記カッターを被加工歯車の歯のねじれ方
向に合わせて傾かせるカッター傾動機構を備え、該カッ
ター傾動機構が、前記カッターおよび被加工歯車の軸線
に直交する軸線回りに、前記カッターを回転移動させる
モータを具備するバリ取り装置を提案している。
【0014】この発明に係るバリ取り装置によれば、カ
ッター傾動機構を作動させることにより、被加工歯車の
ねじれ方向に合わせてカッターを傾けることができる。
この場合において、カッター傾動機構はモータ駆動によ
りカッターを傾けるので、モータに、カッターの傾角を
指令するだけで、作業者が調節作業を行うことなくカッ
ターを適正な角度に傾けることが可能となる。
【0015】しかも、カッターによるバリ取り加工の際
に、カッターを所定角度範囲にわたって揺動させるの
で、カッター傾動機構によるカッターの傾角の設定は厳
密に行われる必要がなく、ある程度の角度範囲内に設定
されれば済む。したがって、作業者が、被加工歯車毎に
行っていた調整作業が不要であり、作業工数の削減およ
びコストの低減を図ることが可能となる。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項2記載の発
明において、前記カッター傾動機構のモータが前記カッ
ター揺動機構において前記カッターを往復揺動させるモ
ータであるバリ取り装置を提案している。この発明に係
るバリ取り装置によれば、カッター傾動機構およびカッ
ター揺動機構が共通のモータによって駆動されるので、
簡易な構造により、被加工歯車のねじれ方向に合わせた
カッターの傾動と、歯面全体にわたる確実なバリ取りと
を達成することが可能となる。
【0017】請求項4に係る発明は、被加工歯車をその
軸線回りに回転自在に支持し、被加工歯車に噛み合わせ
られる歯形を有するカッターを、該被加工歯車に噛み合
わせた状態でその軸線回りに回転させるとともに、前記
カッターを、該カッターおよび被加工歯車の軸線に直交
する軸線回りに、所定角度範囲にわたって往復揺動させ
るバリ取り方法を提案している。
【0018】この発明に係るバリ取り方法によれば、被
加工歯車にカッターを噛み合わせた状態で回転させるこ
とにより、回転自在に支持された被加工歯車がその軸線
回りにつれ回りさせられながら、カッターとの接触によ
ってバリ取り加工される。この際に、カッターを該カッ
ターの軸線および被加工歯車の軸線に直交する軸線回り
に往復揺動させることにより、クラウニング加工により
厚さ方向の中央部で膨らんだ形状の被加工歯車の歯面が
全面にわたってカッターと接触させられ、バリが効果的
に除去されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバリ取り装置
およびバリ取り方法の一実施形態について、図面を参照
しながら説明する。本実施形態に係るバリ取り装置1
は、図1に示されるように、被加工歯車であるはすば歯
車を有するワークWを垂直軸線回りに回転自在に支持す
る歯車支持機構2と、該歯車支持機構2に支持されたワ
ークWを削るシェービングカッター3と、該シェービン
グカッター3をその軸線回りに回転させるカッター回転
機構4と、前記シェービングカッター3をワークWに向
けて前後進させるカッター前後進機構5と、前記シェー
ビングカッター3を傾動させるカッター傾動機構6と、
軸線回りに回転しているシェービングカッター3を、該
シェービングカッター3およびワークWの軸線に直交す
る軸線回りに所定角度範囲にわたって往復揺動させるカ
ッター揺動機構7と具備している。
【0020】前記歯車支持機構2は、図1および図2に
示されるように、ベース8に固定されたホルダ9内に、
ベアリング10によって垂直軸線回りに回転自在に支持
された歯車支持台11と、該歯車支持台11の上方に配
置され、シリンダ12によって上下動可能に設けられた
ワーククランパ13とを具備している。図中、符号1
4,15は、ワーククランパ13の上下動を案内するリ
ニアガイドおよびスライダ、符号16は、図示しない昇
降機構によって昇降させられるエジェクタプレートを示
している。
【0021】前記歯車支持台11の上部には前記ワーク
Wの内径に嵌合して、ワークWを位置決めするボス部1
7が設けられている。また、前記ワーククランパ13も
前記スライダ15に固定されたホルダ18に垂直軸線回
りに回転自在に支持されている。
【0022】前記シェービングカッター3は、例えば、
図3に示されているように、はすば歯車の歯面19に複
数の切れ刃溝を付けた形状を有しており、熱処理前のシ
ェービング加工に用いられるよりも切れ味の悪いカッタ
ー、例えば、シェービング加工で摩耗したカッターが用
いられる。
【0023】前記カッター回転機構4は、図1および図
4に示されているように、後述する揺動ベース21上に
固定されたホルダ22内に収容され、鉛直軸線回りに回
転自在に支持されるとともに、その上端に前記シェービ
ングカッター3を固定したスピンドルシャフト23と、
該スピンドルシャフト23に伝達する回転駆動力を発生
するモータ24と、該モータ24と前記スピンドルシャ
フト23とを連結する連結シャフト25とを具備してい
る。該連結シャフト25とモータ24およびスピンドル
シャフト23との間には、それぞれユニバーサルジョイ
ント26,27が配置されている。また、連結シャフト
25とユニバーサルジョイント26との間には、スプラ
イン継手28が設けられている。これにより、連結シャ
フト25とモータ24またはスピンドルシャフト23と
の相対角度が変化しても、ユニバーサルジョイント2
6,27をモータ24の回転駆動力をスピンドルシャフ
ト23に伝達することができるようになっている。
【0024】前記カッター前後進機構5は、水平配置さ
れたボールねじ29と、該ボールねじ29に回転駆動力
を付与するモータ30および減速機31と、前記歯車支
持機構2に向かって水平に延びるリニアガイド32と、
該リニアガイド32に沿って水平方向に移動可能に設け
られた第1のスライダ33および第2のスライダ34
と、これら第1、第2のスライダ33,34を連結する
加圧力伝達手段35とを具備している。
【0025】前記第1のスライダ33には、前記ボール
ねじ29に取り付けられているナット36が固定され、
モータ30の駆動によってボールねじ29が回転させら
れると、ナット36がボールねじ29に沿って前後進さ
せられる結果、該ナット36が固定されている第1のス
ライダ33がナット36とともに前後進させられるよう
になっている。
【0026】また、前記加圧力伝達手段35は、第1の
スライダ33に固定された第1ブラケット37と、第2
のスライダ34に固定された第2ブラケット38と、こ
れらの間に配置された加圧バネ39とから構成されてい
る。図中符号40は、加圧力調節ユニットであり、スリ
ーブ41を回転させることにより、該スリーブ41内の
調整バネ42を伸縮させて、第1ブラケット33から第
2ブラケット34へ伝達する加圧力を調節することがで
きるようになっている。
【0027】図5は、前記加圧力伝達手段35を上方か
らみた平面図である。この図5によれば、第1ブラケッ
ト37には、連結プレート37aを介して検知プレート
43が固定され、第2ブラケット38には、連結プレー
ト38aを介してセンサ固定プレート38bが固定され
ている。そして、該センサ固定プレート38bには、該
センサ固定プレート38bと前記検知プレート43との
間の距離が所定距離以上離れた場合に検出信号を出力す
る近接センサ44が設けられている。これにより、第2
ブラケット38に外力が作用して、加圧バネ39が圧縮
され、第1ブラケット37に連結された検知プレート4
3との間の距離が離れた場合には、近接センサ44が作
動して、検出信号が出力されるようになっている。
【0028】前記カッター傾動機構6は、図1に示され
るように、回転駆動力を発生するモータ45および減速
機46と、該減速機46の出力軸に固定された揺動アー
ム47と、該揺動アーム47の先端に固定された揺動ベ
ース34と、該揺動ベース34に固定された、減速機4
6の出力軸を中心とする円弧板状のガイドレール48
と、図4に示されるように、該ガイドレール48を半径
方向に挟む位置に、周方向に間隔をあけて複数配置さ
れ、前記ガイドレール48の表面に接触して該ガイドレ
ール48の周方向への移動を案内するカムフォロワ49
とを具備している。
【0029】前記カッター揺動機構7は、前記カッター
傾動機構6と同じ構成部材によって構成され、図示しな
いコントローラからの指令信号に応じて、モータ45を
駆動することにより、シェービングカッター3の傾動後
の位置を中心として、傾動方向と同一方向に沿ってシェ
ービングカッター3を予め設定した所定角度範囲内で往
復揺動させるように構成されている。
【0030】このように構成された本実施形態に係るバ
リ取り装置1の作用について以下に説明する。熱処理工
程においてショットピーニングを施されてバリや打痕が
形成されているワークWが、図示しないマニピュレータ
によって搬送されてくると、図2に示されるように、歯
車支持機構2に設けられているエジェクタプレート16
が上昇させられて、その上に、搬送されてきたワークW
が載置される。
【0031】ワークWが載置されたエジェクタプレート
16は下降させられて、ワークWの内孔が歯車支持台1
1上部のボス部17に嵌合させられる。また、これとと
もに、シリンダ12が作動させられてワーククランパ1
3がリニアガイド14に沿って鉛直方向に下降させら
れ、ボス部17に嵌合したワークWの上面を押さえる。
これにより、歯車支持台11とワーククランパ13との
間にワークWが挟まれて固定される。この状態でエジェ
クタプレート16はさらに下降させられてワークWから
離れる。そして、歯車支持台11およびワーククランパ
13は、各ホルダ9,18に同一の垂直軸線回りに回転
自在に支持されているので、ワークWは垂直軸線回りに
回転自在に配され、ワークW側の準備が完了する。
【0032】次に、カッター傾動機構6が作動させられ
て、ワークWのねじれ角度およびワークWとシェービン
グカッター3との交差角度に合わせてワークWにシェー
ビングカッター3が噛合可能となる角度まで、シェービ
ングカッター3が減速機46の出力軸回りに傾動させら
れる。ここで、減速機46の出力軸の軸線は、ワークW
の軸線およびシェービングカッター3の軸線に対して常
に直交している。
【0033】また、この場合に、モータ45および減速
機46からの回転駆動力が、連結アーム47および揺動
ベース34を揺動させ、該揺動ベース34に固定されて
いるホルダ22ごと傾動させられることによって、シェ
ービングカッター3が傾動させられる。揺動ベース34
は、複数のカムフォロワ49によって支持された円弧平
板状のガイドレール48により、減速機46の出力軸線
回りに回転可能に支持されているので、バリ取り作業に
おいてシェービングカッター3に過大な衝撃力が作用し
ても、カムフォロワ49とガイドレール48とによって
シェービングカッター3がぶれないように安定化させる
ことができる。
【0034】さらに、カッター回転機構4のモータ24
が、シェービングカッター3を固定したスピンドルシャ
フト23に連結シャフト25、スプライン継手28およ
びユニバーサルジョイント26,27を介して連結され
ているので、カッター傾動機構6の作動によりシェービ
ングカッター3の傾角が変更させられても、モータ24
の回転力をシェービングカッター3に伝達して、シェー
ビングカッター3を安定して回転させることができる。
【0035】次に、カッター前後進機構5が作動させら
れて、上述のようにして傾斜した状態のシェービングカ
ッター3がワークWに向けて前進させられる。具体的に
は、カッター前後進機構5を構成するモータ30の作動
により、減速機31を介してボールねじ29が回転駆動
され、ボールねじ29に取り付けられているナット36
がワークWの方向に向けて直線移動させられる。これに
より、該ナット36に固定されている第1のスライダ3
3がリニアガイド32に案内されてワークWの方向に直
線的に前進させられる。
【0036】そして、第1のスライダ33と第2のスラ
イダ34とは加圧力伝達手段35によって連結されてい
るので、第1のスライダ33が前進させられると、加圧
力伝達手段35を介して第2のスライダ34に加圧力が
伝達され、第2のスライダ34も前進移動させられる。
具体的には、第1・第2のスライダ33,34が静止し
ている状態から、第1のスライダ33が前進移動させら
れると、加圧力伝達手段35の第1・第2ブラケット3
7,38間に配されている加圧バネ39によって、第2
ブラケット38に加圧力が伝達され、第2のスライダ3
4がリニアガイド32に沿って前進移動させられる。
【0037】第2のスライダ34には、シェービングカ
ッター3ならびにカッター回転機構4およびカッター傾
動機構6が搭載されているので、カッター傾動機構6の
作動によりワークWのねじれ角に合わせて傾斜させられ
たシェービングカッター3が、ワークWと噛み合わせら
れるまで前進移動させられる。この場合において、シェ
ービングカッター3とワークWとをより適正に噛み合わ
せるために、シェービングカッター3とワークWとが接
触する時点ではカッター回転機構4が作動させられて、
シェービングカッター3が微速回転させられながらワー
クWに向かって前進移動させられるようになっている。
【0038】そして、シェービングカッター3がワーク
Wに適正に噛み合わせられ、第1のスライダ33が所定
の前進位置まで移動させられると、加圧バネ39による
適正な押圧力でシェービングカッター3がワークWに押
し付けられる。この状態でカッター回転機構4を作動さ
せ、シェービングカッター3を高速回転させることによ
り、バリ取り作業が開始される。
【0039】一方、シェービングカッター3の歯先とワ
ークWの歯先とが突き当たって、両者の噛み合わせが適
正に行われない場合には、第1のスライダ33が所定の
前進位置まで移動させられるまでの間に、加圧バネ39
が圧縮させられて、第1ブラケット37と第2ブラケッ
ト38とが近接する。第1ブラケット37には検知プレ
ート43が固定され、第2ブラケット38にはセンサ固
定プレート38bが固定されているので、第1ブラケッ
ト37と第2ブラケット38とが近接すると、センサ固
定プレート38bと検知プレート43との距離は離れ、
その距離が所定距離以上離れると、近接センサ44が作
動して、シェービングカッター3とワークWとが適正に
噛み合っていないことが検出される。そして、この検出
信号に基づいて、カッター前後進機構5によるシェービ
ングカッター3の前進移動が後進移動に切り替えられ
て、シェービングカッター3がワークWから一旦引き離
された後に、再度噛み合わせ作業が繰り返される。
【0040】このようにして、シェービングカッター3
がワークWに適正に噛み合わせられると、シェービング
カッター3は、加圧バネ39の加圧力によってワークW
に押し付けられた状態で、予め設定された所定の速度で
回転軸線回りに高速回転させられることにより、ワーク
Wの歯面に存在しているバリや打痕を削り取る。
【0041】そして、この状態で、図6に示されるよう
に、カッター揺動機構7が作動させられることにより、
シェービングカッター3が所定の微小角度範囲にわたっ
て往復揺動させられる。すなわち、カッター揺動機構7
は、上述したカッター傾動機構6により構成されている
ので、シェービングカッター3を傾動させたモータ45
をさらに作動させることにより、シェービングカッター
3が傾動後の位置を中心として往復揺動させられること
になる。
【0042】その結果、シェービングカッター3は、該
シェービングカッター3に噛み合っているワークWを歯
車支持台11の垂直軸線回りにつれ回りさせながらワー
クWの歯面上を摺動させられるとともに、ワークWの回
転軸線およびシェービングカッター3の回転軸線の両方
に直交する水平軸線回りに揺動させられることによって
ワークWの歯面に形成されているクラウンに沿うように
移動させられる。したがって、ワークWのクラウンを有
する歯面の全体をシェービングカッター3によって摺る
ことが可能になり、歯面上のあらゆる部分に形成されて
いる打痕や、歯面の端部に形成されがちなショットピー
ニングによるバリ等を全て擦り取ることができる。
【0043】バリ取り作業が終了した後には、カッター
揺動機構7の作動によるシェービングカッター3の揺動
動作が停止され、カッター回転機構4によるシェービン
グカッター3の回転速度が低下させられるとともに、カ
ッター前後進機構5が作動させられて、シェービングカ
ッター3がワークWから離れる方向に後進移動させられ
る。この際、カッター傾動機構6の作動により、シェー
ビングカッター3を水平位置まで戻すことにしてもよ
い。
【0044】そして、この後に、シリンダ12の作動に
より、ワーククランパ13が上昇させられて、ワークW
の把持状態が解除されるとともに、エジェクタプレート
16の上昇によってワークWがボス部17から取り外さ
れ、マニピュレータによる搬送が可能な状態となる。
【0045】このように、本実施形態に係るバリ取り装
置1によれば、シェービングカッター3をワークWに噛
み合わせて、適当な押圧力で押し付けた状態で回転させ
ながら、シェービングカッターを所定角度範囲内で往復
揺動させるので、クラウンを有するワークWの歯面が全
体にわたってシェービングカッター3によって摺られ、
バリを効率的に除去することができる。
【0046】また、シェービングカッター3をワークW
の回転軸線およびシェービングカッター3の回転軸線の
両方に垂直な軸線回りに所定角度範囲にわたって往復揺
動させるので、ワークWの歯面のねじれ方向に合わせた
シェービングカッター3の傾角の調節を厳密に行う必要
がない。したがって、ねじれ角の異なるワークWに対し
てシェービングカッター3の傾角の調節を行う際におけ
る調節作業を簡易に行うことができる。さらに、ワーク
Wの形状が焼き入れ時等に歪み等によってばらつく場合
であっても、ワークW毎の傾角の微調整が不要であり、
作業時間を大幅に短縮することができる。
【0047】なお、上記実施形態においては、シェービ
ングカッター3の傾角調節は、カッター傾動機構6を構
成するモータ45の作動によって行うので、人手で行う
傾角調節作業自体をなくして、作業時間の短縮を図るこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は以下の効果を奏する。請求項1の発明に係るバリ取り
装置によれば、カッターを被加工歯車に噛み合わせてつ
れ回り回転させながら往復揺動させることにより、クラ
ウンを有する被加工歯車の歯面全体にカッターを接触さ
せることができる。その結果、歯面の端面に形成されが
ちなショットピーニングにより形成されたバリや、歯面
の打痕を確実に除去することができるという効果を奏す
る。
【0049】請求項2の発明に係るバリ取り装置によれ
ば、モータの作動によりカッターを被加工歯車のねじれ
方向に合わせて傾かせることができるので、ねじれ角の
異なる被加工歯車のバリ取り作業を行う際に、そのねじ
れ方向をモータに指令するだけで足り、傾角調節作業に
要していた作業時間を短縮することができるという効果
がある。
【0050】この場合において、本発明のバリ取り装置
では、カッターが、該カッターおよび被加工歯車の軸線
に直交する軸線回りに所定角度範囲にわたって揺動させ
られるので、カッターの傾角調節は、比較的簡易で足
り、厳密な微調整が不要となる。したがって、熱処理に
よる歪み等によって被加工歯車の歯面形状にばらつきが
生じている場合においても、個別に厳密な傾角調節を行
う必要がなく、作業時間の短縮を図ることができるとい
う効果を奏する。
【0051】請求項3の発明に係るバリ取り装置によれ
ば、カッター傾動機構とカッター揺動機構のモータを共
通化することにより、簡易な構成で上記効果を達成する
バリ取り装置を提供することができる。
【0052】また、請求項4の発明に係るバリ取り方法
によれば、被加工歯車に噛み合わせられたカッターを所
定角度範囲にわたって揺動させながら軸線回りに回転さ
せるだけで、被加工歯車の歯面の歯筋方向全域にわたっ
てカッターを接触させることができ、その結果、歯面の
端面に形成されがちなショットピーニング時のバリや、
歯面全体の微細な打痕等を確実に除去することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係るバリ取り装置
の全体構成図を示す、一部を破断した正面図である。
【図2】 図1のバリ取り装置の歯車支持機構を示す
一部を破断した正面図である。
【図3】 図1のバリ取り装置を構成するシェービン
グカッターを部分的に示す斜視図である。
【図4】 図1のバリ取り装置の歯車回転機構を示す
側面図である。
【図5】 図1のバリ取り装置の加圧力伝達手段を示
す平面図である。
【図6】 図1のバリ取り装置を構成する歯車回転機
構のバリ取り作業中の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
W ワーク(被加工歯車) 1 バリ取り装置 2 歯車支持機構 3 シェービングカッター(カッター) 4 カッター回転機構 6 カッター傾動機構 7 カッター揺動機構 45 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 袴田 直司 静岡県浜松市葵東1−13−1 本田技研工 業株式会社浜松製作所内 Fターム(参考) 3C025 DD07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工歯車の歯面に形成された打痕や
    バリを取り除くバリ取り装置であって、 被加工歯車をその軸線回りに回転自在に支持する歯車支
    持機構と、被加工歯車に噛み合わせられる歯形を有する
    カッターと、該カッターをその軸線回りに回転させるカ
    ッター回転機構と、被加工歯車に噛み合わせられて回転
    させられているカッターを、該カッターおよび被加工歯
    車の軸線に直交する軸線回りに所定角度範囲にわたって
    往復揺動させるカッター揺動機構とを具備するバリ取り
    装置。
  2. 【請求項2】 前記カッターを被加工歯車の歯のねじ
    れ方向に合わせて傾かせるカッター傾動機構を備え、 該カッター傾動機構が、前記カッターおよび被加工歯車
    の軸線に直交する軸線回りに、前記カッターを回転移動
    させるモータを具備する請求項1記載のバリ取り装置。
  3. 【請求項3】 前記カッター傾動機構のモータが前記
    カッター揺動機構において前記カッターを往復揺動させ
    るモータである請求項2記載のバリ取り装置。
  4. 【請求項4】 被加工歯車をその軸線回りに回転自在
    に支持し、 被加工歯車に噛み合わせられる歯形を有するカッター
    を、該被加工歯車に噛み合わせた状態でその軸線回りに
    回転させるとともに、 前記カッターを、該カッターおよび被加工歯車の軸線に
    直交する軸線回りに、所定角度範囲にわたって往復揺動
    させるバリ取り方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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