JP2003071606A - ベルトスリーブの背面加工方法及び加工装置 - Google Patents

ベルトスリーブの背面加工方法及び加工装置

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JP2003071606A
JP2003071606A JP2001260854A JP2001260854A JP2003071606A JP 2003071606 A JP2003071606 A JP 2003071606A JP 2001260854 A JP2001260854 A JP 2001260854A JP 2001260854 A JP2001260854 A JP 2001260854A JP 2003071606 A JP2003071606 A JP 2003071606A
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sleeve
outer peripheral
roll
ultrasonic cutter
peripheral surface
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English (en)
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Takayuki Tagawa
孝之 田川
Tomohiro Miwa
朋広 三輪
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの超音波カッターによって深く切削し、
またスリーブの表面温度を小さく抑えてゴムの物性に悪
影響を与えることなく、更には精度を高くして表面加工
することができるベルトスリーブの背面加工方法および
背面加工装置を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 ベルトに加工されるスリーブ1をロール
2に架装して回転走行させ、ロール2の外周に巻き架け
た部分においてスリーブ1の外周面に第一の超音波カッ
ター3aを当接させながらロール1と平行に移動させる
ことによってスリーブ1の外周面を荒切削し、次いで他
の第二の超音波カッター3bを同様に移動させて切削し
た後のスリーブ1の外周面を仕上げ切削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動用ベルトなど
のベルトに加工するためのスリーブの背面を研削する方
法及び研削する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯付きベルトやVベルト等の伝動用ベル
トを製造するにあたっては、円筒状の成形型の外周に補
強布や補強コード及び未加硫のゴムシートを巻付け、こ
れを加熱・加圧して加硫することによって、円筒状のス
リーブを作製し、そしてこの円筒状のスリーブを輪切り
状に細く切断加工することによって行なうのが一般的で
ある。
【0003】上記のように加硫成形して得られる円筒状
のスリーブは、厚みが不均一になっており、このスリー
ブを切断加工して得られるベルトはそのベルト長手方向
において厚み寸法公差が大きくなる。そしてこのように
ベルトの厚み寸法公差が大きいと、走行時のベルト共振
に伴う異音発生などの問題が生じるおそれがある。
【0004】上記のように円筒状に成形されるスリーブ
の厚みが不均一になる要因は、成形型の外周に巻き付け
セットする未加硫ゴムシートの厚みの不均一、加熱加硫
時にゴムが流動する際に重力が影響することによる厚み
の不均一などが考えられる。また成形型の外周に未加硫
ゴムシートを巻き付ける際に、未加硫ゴムシートの両端
を付き合わせてショイントするが、加硫成形した後のス
リーブにはこのジョイント部にゴムが盛り上がって局所
的にうねった凸部が形成され、この凸部が放置されてベ
ルトの背面に残ると、走行時の異音発生が特に発生し易
くなる。
【0005】そこでこのようなスリーブの厚みの不均一
をならすと共に凸部を除去し、ベルトの厚み公差を小さ
くするために、スリーブの背面を研磨することが行なわ
れている。すなわち、例えば特開平11−333690
号公報にみられるように、スリーブを駆動及び従動の2
本のロール間に掛け渡して架装し、ロールによってスリ
ーブを回転走行させながら、ロールの外周に巻き架けた
部分においてスリーブの外周面に研磨砥石を当接させる
ことによって、スリーブの外周面、つまりスリーブの背
面を研磨するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】研磨砥石はダイヤモン
ド砥粒などの砥粒を電着して形成されており、面として
スリーブの外周面に当接され、一度に広い面積で研磨を
行なうことができる。
【0007】しかしこの反面、上記のジョイント部のよ
うなゴムが局所的に盛り上がった凸部を研磨砥石で研磨
する場合、研磨砥石の圧力でゴムの凸部が周辺部へ圧縮
変形されて逃げ、研磨砥石による研磨を逃れる現象が生
じ易い。従って、研磨によってスリーブの厚みを均一に
ならす平滑化は可能であるが、局所的な凸部の除去は不
充分であり、ベルトの厚み公差を小さくする効果を高く
得ることはできないものであった。また、研磨時の発熱
によりスリーブの表面温度が上昇して120℃以上にな
ると、加硫もどりが発生して変形しやすくなり、これに
よって精度よく研磨できない問題もあった。更には、加
硫もどりによって研磨したゴム屑が砥石に付着するため
に、表面を精度よく加工できない問題もあった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、2つの超音波カッターによって深く切削し、また
スリーブの表面温度を小さく抑えてゴムの物性に悪影響
を与えることなく、更には精度を高くして表面加工する
ことができるベルトスリーブの背面加工方法および背面
加工装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ベルトスリーブの背面加工方法は、ベルトに加工される
スリーブをロールに架装して回転走行させ、ロールの外
周に巻き架けた部分においてスリーブの外周面に第一の
超音波カッターを当接させながらロールと平行に移動さ
せることによってスリーブの外周面を荒切削し、次いで
他の第二の超音波カッターを同様に移動させて切削した
後のスリーブの外周面を仕上げ切削するベルトスリーブ
の背面加工方法にある。
【0010】また請求項2の発明は、仕上げ切削した
後、続いて仕上げ砥石でスリーブの外周面を研磨するベ
ルトスリーブの背面加工方法にある。
【0011】また請求項3の発明は、ベルトに加工され
るスリーブを架装して回転走行させるロールと、ロール
の外周に巻き架けた部分においてスリーブの外周面に当
接され、ロールと平行に移動されることによってスリー
ブの外周面を荒切削する第一の超音波カッターと、第一
の超音波カッターと平行に配置された同様に移動する仕
上げ切削する第二の超音波カッターを具備したベルトス
リーブの背面加工装置にある。
【0012】本発明の請求項4の発明は、仕上げ切削し
た後、続いて仕上げ砥石でスリーブの外周面を研磨する
ベルトスリーブの背面加工装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明に係る加工装置の一例を示すもので
あり、少なくとも1軸のロール2を配設してスリーブ1
を架装できるようになっている。図の例では、駆動ロー
ル2aと従動ロール2bからなる一対のロール2を平行
に配置して2軸構成にしてある。駆動ロール2aはモー
タ等によって回転駆動されるものであり、また従動ロー
ル2bは駆動ロール2aに近接離間する方向に位置移動
できるようにしてあって、駆動ロール2aと従動ロール
2bの間に懸架したスリーブ1の張力を調整できるよう
にしてある。
【0014】図1において、10は駆動ロール2aの近
傍に配置される移動台であり、この移動台10は駆動ロ
ール2aの回転軸と平行に往復移動されるようになって
おり、また移動台10は駆動ロール2aに近接離間する
方向にも移動されるようになっている。移動台10は初
期状態では、駆動ロール2aに対向しない側方位置に配
置してある。
【0015】この移動台10上には、送り方向側の最前
方位置において外周面を荒切削する第一の超音波カッタ
ー3aと、第一の超音波カッター3aと平行に配置され
た同様に移動する仕上げ切削する第二の超音波カッター
3bがホルダー18に取り付けられている。
【0016】この第一の超音波カッター3aと第二の超
音波カッター3bとしてはバイトなどを用いることがで
きるが、例えば図3、図4に示すような薄い細長い平板
の先端に刃を設けて形成される矩形刃物5が超音波振動
子30に機械的に装着されている。超音波振動を付与す
ることにより加工抵抗が減少し、大きな発熱を伴わずに
スムーズに切削できる。このため、第一の超音波カッタ
ー3aでスリーブ1表面上に発生した研削筋は第二の超
音波カッター3bによって仕上げ研削することができ
る。この超音波振動子30は、例えばPZT電歪振動子
であり、周波数22〜40kHz、振幅20〜100μ
mである。
【0017】上記刃物5は先端に円形の一部をなすよう
に形成されていればよく、刃先端31には角度θ1,θ2
で二段階にシノギ(鎬)13を設けて形成してある。
【0018】第一の超音波カッター3aと第二の超音波
カッター3bは、その構成部材である矩形刃物5や超音
波振動子30が同じものであるが、使用条件が相違す
る。第一の超音波カッター3aはスリーブ1の外周面を
荒切削するために、振幅50〜100μmである。一
方、第二の超音波カッター3bは仕上げ切削する機能を
有しているために、振幅20〜40μmである。
【0019】また、必要に応じて、仕上げ砥石4を使用
することもできる。移動台10にはモータ12が固定し
てあり、モータ12の出力軸12aには仕上げ砥石4が
取り付けてある。仕上げ砥石4は全体の形状が扁平な円
柱状であって、その外周面にダイヤモンド砥粒などの砥
粒を電着して形成してあり、仕上げ砥石4は円柱の中心
を出力軸12aに取り付けるようにしてある。モータ1
2はその出力軸12aが駆動ロール2aの回転軸と平行
になるように配置してあり、仕上げ砥石4の回転面が駆
動ロール2aの回転軸と直交するようにしてある。
【0020】この仕上げ砥石4としては、細かい粒子の
砥粒を電着して形成したものである。仕上げ砥石4aは
粒径が120〜200メッシュの砥粒から形成したもの
を用いるのが好ましい。
【0021】そしてスリーブ1の背面を研削するにあた
っては、まず駆動ロール2aと従動ロール2bの間にス
リーブ1を架け渡して架装する。スリーブ1は例えば、
外周に軸方向と平行に多数の歯部成形溝を多数設けて形
成される円筒状の成形型の外周に、まず帆布などの補強
布を巻き付け、補強布の上から成形型の外周に補強コー
ドをスパイラル状に巻き付けた後、さらにこの上から成
形型の外周に未加硫のゴムシートを巻付け、これを加熱
・加圧して加硫することによって、図5(a)に示すよ
うに作製されるものである。そしてこの円筒状に作製さ
れるスリーブ1を輪切り状に細く切断加工することによ
って、図5(b)に示すような伝動用のベルトBを得る
ことができるものである。図5(b)において14はベ
ルトBの内周側に所定ピッチで形成される歯部、15は
補強布、16はベルト長手方向に複数本埋設された補強
コード、17はベルト背部を形成するゴム層である。
【0022】次に、移動台10を図1(a)のロ矢印の
ように駆動ロール2aに近接させる方向に送る制御を行
ない、移動台10上の荒削り用の第一の超音波カッター
3aと仕上げ削り用の第二の超音波カッター3bが駆動
ロール2aの外周に巻き架けたスリーブ1の外周表面に
当接可能な位置まで移動させる。この後、移動台10を
図1(a)のイ矢印のように駆動ロール2aの軸方向と
平行な方向に送る制御を行なう。
【0023】このように移動台10をイ矢印方向に送る
と、まず第一の超音波カッター3aの先端が駆動ロール
2aの外周に巻き架けたスリーブ1の外周表面に当接
し、スリーブ1の外周表面が0.5〜1.0mm程度深
く荒切削される。スリーブ1の背面には成形型に未加硫
ゴムシートを巻き付けて加硫する際に両端を突き合わせ
た箇所において局所的な凸部が形成されているが、この
ような局所的な凸部は第一の超音波カッター3aによっ
て切削されて除去される。そして、同時に第二の超音波
カッター3bによって発生した切削筋を仕上げ削りす
る。この場合の仕上げ研削量は深さが0.1〜0.5m
m程度である。
【0024】第一の超音波カッター3aと第二の超音波
カッター3bはその刃先が点(あるいは線)でスリーブ
1の外周に接して表面層を均一な厚さにかつ低発熱で切
削することができる。このとき図1(b)に示すよう
に、超音波カッター3の下方位置において吸引筒19を
配置してあり、超音波カッター3による切削で発生する
切削屑を吸引筒19で吸引することによって、切削屑が
飛散しない。
【0025】さらに移動台10を図1(a)のイ矢印方
向に送ることによって、スリーブ1の背面は一方の側端
から他方の側端方向へと第一の超音波カッター3aと第
ニの超音波カッター3bで切削処理され、スリーブ1の
外周表面を平滑面に仕上げることができる。このように
移動台10を図1(a)のイ矢印方向に片道で往移動さ
せることによって、スリーブ1の外周表面、すなわちス
リーブの背面は一方の側端から他方の側端方向へと加工
処理することができるものであり、加工処理が終了すれ
ば、移動台10をロ矢印と反対方向へ戻す制御をして駆
動ロール2aから離すと共に、移動台10をイ矢印と反
対方向へ戻す制御をして復帰移動させ、初期の位置に移
動台10を戻す。この後に、駆動ロール2aと従動ロー
ル2bから背面を加工処理したスリーブ1を取り外し
て、背面を未処理のスリーブ1と交換し、上記の操作を
繰り返してスリーブ1の背面の表面加工を行なうもので
ある。
【0026】無論、本実施例では、仕上げ砥石4を使用
してもよい。この場合、モータ12を作動させて仕上げ
砥石4を回転駆動させる。ここで図1(b)に示すよう
に、仕上げ砥石4とスリーブ1の相対向する面が逆方向
に移動するように、仕上げ砥石4はスリーブ1の走行方
向に対してリバース方向に回転駆動する。
【0027】上記のように、スリーブ1の背面を荒切削
する第一の超音波カッター3aと、これによって発生し
た研削筋を仕上げ切削する第二の超音波カッター3bで
切削することによって、加工抵抗が減少し、大きな発熱
を伴わずにスムーズに切削でき、また必要に応じて仕上
げ研磨することで、スリーブ1の厚みの不均一を小さく
することができ、そしてこのスリーブ1を加工して得ら
れるベルトBの厚み公差を小さくすることができる。
【0028】第一の超音波カッター3aと第二の超音波
カッター3bの送り速度、即ち加工速度は、最大10m
m/秒、好ましくは8mm/秒であり、10mm/秒を
超えると、研削中にスリーブ1が発熱して表面温度が高
くなり、ゴム粕が砥石に詰まりやすくなって、精度よく
研削加工ができなくなる。
【0029】ここで、超音波カッター3として図3、図
4のように矩形刃5を用いる場合、矩形刃5の取付角度
を図2のように設定して配置するのが好ましい。すなわ
ち、矩形刃5は、駆動ロール2aの外周に巻き架けられ
て先端の円弧状となった部分でのスリーブ1の外周面と
接点pで接している。スリーブ1の円筒状の外周面には
この接点pを通る接線qと母線(駆動ロール2aの回転
軸と平行なスリーブ1の外周面上の直線)rとが仮想さ
れる。
【0030】また、矩形刃5にはこの接点pを通る接線
sと法線t(接点pと円形の刃5の中心とを結ぶ線)と
が仮想される。そして接点pを通る矩形刃5の接線s
が、スリーブ1の外周面の母線rのうち接点pより矩形
刃5の送り方向(イ矢印方向)と反対側の部分に対し
て、スリーブ1の走行方向(ハ矢印方向)の側に40〜
50°の角度θ3で傾斜して交差し、且つ接点pを通る
矩形刃5の法線tが、接点pを通るスリーブ1の外周面
の接線qのうち接点pよりスリーブ1の走行方向(ハ矢
印方向)の側の部分に対して、15〜25°の角度θ4
で交差するように、矩形刃5を傾斜させた取付角度で配
置するのが好ましい。
【0031】このような角度θ3,θ4に取付角度を設定
して矩形刃5を配置することによって、過切削や切削不
足なく、最適な状態で超音波カッター3による切削を行
なうことができるものである。角度θ3が40°未満の
場合や角度θ4が15°未満の場合には、過切削が生じ
るおそれがあり、角度θ3が50°を超える場合や角度
θ4が25°を超える場合には、切削不足が生じるおそ
れがある。
【0032】また、角度θ3がスリーブ1の走行方向
(ハ矢印方向)と反対側に形成されたり、角度θ4が接
線qのうち矩形刃5の刃先の当接点よりスリーブ1の走
行方向(ハ矢印方向)と反対側の部分との間に形成され
たりするように、矩形刃5が図2の場合と逆の向きに傾
斜して配置されると、矩形刃5で切削された切削屑がス
リーブ1の外周表面に残って巻き付くおそれがある。
【0033】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに説明す
る。 (実施例)図1の装置において、駆動ロール2aとして
ロール面長1470mm、直径135mmのもの、従動
ロール2bとしてロール面長1250mm、直径170
mmのものを用い、駆動ロール2aを600rpmで回
転駆動するようにした。
【0034】また荒削り用の第一の超音波カッター3a
として超音波振動子30(周波数:22kHz、出力:
220W、振幅:70μm、振動子:PZT電歪振動
子)に装着した矩形刃5(矢型、材質SKH、厚み1.
5mm、シノギの角度θ1=20°、θ2=12°)を用
い、これを図2のように角度θ3=45°、θ4=20°
の取付角度で配置した。また、仕上げ削り用の第二の超
音波カッター3bは第一の超音波カッター3aと同じも
のであるが、超音波振動子30の周波数は22kHz、
出力は220W、振幅30μmである。仕上げ砥石4a
は使用しない。
【0035】そしてスリーブ1として、歯数163、歯
形S8M、最終製品幅27.4mm、ベルト長1304
mmの歯付ベルトBを40本取るための、幅1100m
mのものを用い、これを駆動ロール2aと従動ロール2
bの間に架装し、研磨台10のイ矢印方向への送り速度
を2.5mm/秒に設定して、超音波カッター3a、3
bの順で、スリーブ1の背面である外周面の加工を行な
った。
【0036】(比較例)仕上げ削り用の第二の超音波カ
ッター3bを用いず、荒削り用の第一の超音波カッター
3aと仕上げ砥石を用いるようにした他は、実施例と同
様にしてスリーブ1の背面である外周面の加工を行なっ
た。上記仕上げ砥石4aとしては、200メッシュのダ
イヤモンド砥粒電着ホイール(直径:255mm、砥石
幅:32mm)を用い、回転数1780rpmで回転駆
動するようにした。
【0037】実施例と比較例について、加工中のスリー
ブの表面温度を比較した。その結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】この結果、実施例1では比較例に比べ、2
つの超音波カッターによって深く切削できて租研削で
き、更に発生した研削筋を仕上げ研削することで、スリ
ーブの表面温度を小さく抑えて、精度よく表面加工する
ことができる。
【0040】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係るベ
ルトスリーブの背面加工方法は、ベルトに加工されるス
リーブをロールに架装して回転走行させ、ロールの外周
に巻き架けた部分においてスリーブの外周面に第一の超
音波カッターを当接させながらロールと平行に移動させ
ることによってスリーブの外周面を荒切削し、次いで他
の第二の超音波カッターを同様に移動させて荒切削した
後のスリーブの外周面を仕上げ切削するようにしたの
で、第一の超音波カッターによって深く切削でき、また
これによって発生した研削筋を第二の超音波カッターに
よって仕上げ研削できて、スリーブの表面温度を小さく
抑えてゴムの物性に悪影響を与えることなく、更には精
度を高くして表面加工することができる効果がある。
【0041】請求項2の発明は、仕上げ切削した後、続
いて仕上げ砥石でスリーブの外周面を研磨するベルトス
リーブの背面加工方法にあり、更に精度を高くして表面
加工することができる効果がある。
【0042】請求項3の発明は、ベルトに加工されるス
リーブを架装して回転走行させるロールと、ロールの外
周に巻き架けた部分においてスリーブの外周面に当接さ
れ、ロールと平行に移動されることによってスリーブの
外周面を荒切削する第一の超音波カッターと、第一の超
音波カッターと平行に配置された同様に移動する仕上げ
切削する第二の超音波カッターを具備したベルトスリー
ブの背面加工装置にあり、第一の超音波カッターによっ
て深く切削でき、またこれによって発生した研削筋を第
二の超音波カッターによって仕上げ研削できて、スリー
ブの表面温度を小さく抑えてゴムの物性に悪影響を与え
ることなく、更には精度を高くして表面加工することが
できる効果がある。
【0043】請求項4の発明は、仕上げ切削した後、続
いて仕上げ砥石でスリーブの外周面を研磨するベルトス
リーブの背面加工装置にあり、更に精度を高くして表面
加工することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】同上の超音波カッターの取付角度を示すもので
あり、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は正面
図である。
【図3】同上の超音波カッターの正面図である。
【図4】同上の超音波カッターの矩形刃を示すものであ
り、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図5】(a)はスリーブの一例を示す斜視図、(b)
はベルトの一例を示す拡大した一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 スリーブ 2 ロール 3 超音波カッター 3a 第一の超音波カッター 3b 第二の超音波カッター 4 仕上げ砥石 5 矩形刃
フロントページの続き Fターム(参考) 3C045 AA04 3C049 AA02 AA11 AA18 CA01 CA04 CB01 CB03 3C060 CA03 4F213 AA45 AG17 AH12 WA53 WA62 WB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトに加工されるスリーブをロールに
    架装して回転走行させ、ロールの外周に巻き架けた部分
    においてスリーブの外周面に第一の超音波カッターを当
    接させながらロールと平行に移動させることによってス
    リーブの外周面を荒切削し、次いで他の第二の超音波カ
    ッターを同様に移動させて切削した後のスリーブの外周
    面を仕上げ切削することを特徴とするベルトスリーブの
    背面加工方法。
  2. 【請求項2】 仕上げ切削した後、続いて仕上げ砥石で
    スリーブの外周面を研磨する請求項1に記載のベルトス
    リーブの背面加工方法。
  3. 【請求項3】 ベルトに加工されるスリーブを架装して
    回転走行させるロールと、ロールの外周に巻き架けた部
    分においてスリーブの外周面に当接され、ロールと平行
    に移動されることによってスリーブの外周面を荒切削す
    る第一の超音波カッターと、第一の超音波カッターと平
    行に配置された同様に移動する仕上げ切削する第二の超
    音波カッターを具備することを特徴とするベルトスリー
    ブの背面加工装置。
  4. 【請求項4】 仕上げ切削した後、続いて仕上げ砥石で
    スリーブの外周面を研磨する請求項3記載のベルトスリ
    ーブの背面加工装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103568149A (zh) * 2012-08-01 2014-02-12 中胶资源再生(苏州)有限公司 超声波废橡胶磨粉技术与设备

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CN103568149A (zh) * 2012-08-01 2014-02-12 中胶资源再生(苏州)有限公司 超声波废橡胶磨粉技术与设备

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