JP2002321143A - ベルトの研磨方法 - Google Patents

ベルトの研磨方法

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JP2002321143A
JP2002321143A JP2001126787A JP2001126787A JP2002321143A JP 2002321143 A JP2002321143 A JP 2002321143A JP 2001126787 A JP2001126787 A JP 2001126787A JP 2001126787 A JP2001126787 A JP 2001126787A JP 2002321143 A JP2002321143 A JP 2002321143A
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polishing
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belt sleeve
axis
sleeve
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Takashi Hamada
貴 濱田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト研磨装置で、ベルトスリーブを懸架す
る駆動ロールの中央部が撓んだ場合にベルトスリーブの
厚みを均一にならす研磨を行うことができるベルト加工
用スリーブの背面研磨方法を提供する。 【解決手段】 駆動ロールの軸3と研磨砥石の移動軸5
のどちらか一方を互いに近づくことがないように傾ける
ことで交差させてベルトスリーブを研磨するベルトの研
磨方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動用ベルトの研
磨方法に係り、詳しくは、歯付ベルト或いは平ベルトに
使用するベルトスリーブの背面研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベルト研磨装置は、ベルトスリーブをセ
ットする方式として1軸方式と2軸以上の方式の2種類
に分けられ、研磨部材はベルトスリーブ幅の数十分の一
の幅狭とベルトスリーブ幅以上の幅の2種類に分けられ
る。1軸方式は1軸のエキスパンドロールにベルトスリ
ーブを外挿し、エキスパンドロールをその直径方向に機
械的に拡張させてベルトスリーブを固定する方式であり
2軸以上の方式は駆動ロールに複数のテンションロール
を追加して多軸となし、周長の異なるベルトスリーブを
張架固定する方式である。1軸方式、2軸方式、部分研
磨、全幅研磨ともに駆動ロールと研磨部材の軸の平行度
を据付調整にて確保していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の研磨方式だと駆
動ロール軸と研磨部材の軸の平行度に問題があると、駆
動ロール上で研磨されたベルトスリーブの厚みは均一に
はならない。1軸方式で研磨部材の負荷を1軸の軸中心
方向に加えた場合、1軸が撓み、特に1軸を固定する両
端から最も遠い軸中央部の撓みが最も大きくなり、即ち
ベルトスリーブの幅方向中央部の厚みが最大となる不具
合に至る。さらにテンションロールを用いた2軸方式の
研磨装置は、ベルトスリーブと駆動ロール間の摩擦力に
てベルトスリーブを回転させる為所定の張力が必要であ
る。この張力はテンションロールにより付与されるが、
逆に駆動ロールへの不要な撓み荷重となり、駆動ロール
を弓なりに撓ませる結果となる。このため無張力で撓み
荷重のない状態で、駆動ロール外周面と研磨部材の軸の
平行度が如何に保たれていても、現実にベルトスリーブ
を張架し、研磨する際、駆動ロールは中央部を中心に研
磨部材から遠ざかる方向に撓み分だけ移動することにな
る。その結果、ベルトスリーブの幅方向中央部の厚みが
最大となる不具合に至る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決する為、請求項1に記載の発明はベルトスリーブを1
軸の駆動ロールに嵌合、固定して回転させ、前記ベルト
スリーブに研磨砥石を当接し、駆動ロール軸方向に研磨
移動させてベルトスリーブを研磨するベルト研磨方法に
おいて、前記駆動ロール軸と砥石の移動軸のどちらか一
方を互いに近づくことがないように傾けることで交差さ
せてベルトスリーブを研磨することを特徴とするベルト
の研磨方法にある。
【0005】請求項1に記載の発明によると、前記駆動
ロール軸と砥石の移動軸のどちらか一方を互いに近づく
ことがないように傾けることで交差させてベルトスリー
ブを研磨するベルトの研磨方法にあることにより、前記
研磨砥石を前記駆動ロール軸の中央部付近を押圧した場
合、その押圧力により駆動ロール軸が撓み軸中央部が前
記移動軸から離れる。その場合に、前記駆動ロール軸と
前記砥石の移動軸を互いに近づくことがないように交差
させることによって、駆動ロール軸の端部と前記移動軸
との距離と、前記駆動ロール軸の中央部と前記移動軸と
の距離が略等しくなることで、ベルトスリーブのどの位
置においても同じ量研磨でき、研磨量がどの位置でも一
定となる。
【0006】請求項2に記載の発明は、ベルトスリーブ
を駆動ロールとテンションロールからなる少なくとも2
軸のロールに巻き付けて回転させ、前記ベルトスリーブ
に研磨砥石を当接し、駆動ロール軸方向に研磨移動させ
てベルトスリーブを研磨するベルト研磨方法において、
前記駆動ロール軸と砥石の移動軸のどちらか一方を互い
に近づくことがないように傾けることで交差させてベル
トスリーブを研磨することを特徴とするベルトの研磨方
法にある。
【0007】請求項2に記載の発明によると、前記駆動
ロール軸と砥石の移動軸のどちらか一方を互いに近づく
ことがないように傾けることで交差させてベルトスリー
ブを研磨するベルトの研磨方法であることから、研磨時
にベルトスリーブに張力が掛かり、その張力によって駆
動ロール軸が撓み軸中央部が前記砥石の移動軸から離れ
る。その場合に、前記駆動ロール軸と前記砥石の移動軸
のどちらか一方を互いに近づくことがないように傾ける
ことで交差させることによって、駆動ロール軸の端部と
前記移動軸との距離と、前記駆動ロール軸の中央部と前
記移動軸との距離が略等しくなることで、ベルトスリー
ブのどの位置においても同じ量研磨でき、研磨量がどの
位置でも一定となる。
【0008】請求項3に記載の発明はベルトスリーブを
1軸の駆動ロールに嵌合、固定して回転させ、前記ベル
トスリーブに研磨砥石を当接し、ベルトスリーブ全幅を
一度に研磨するベルト研磨方法において、前記駆動ロー
ル軸と前記研磨砥石の軸のうちどちらか一方を互いに近
づくことがないように傾けることで交差させてベルトス
リーブを研磨するするベルトスリーブの研磨方法にあ
る。
【0009】請求項3記載の発明によると、前記駆動ロ
ール軸と前記研磨砥石の軸のうちどちらか一方を互いに
近づくことがないように傾けることで交差させてベルト
スリーブを研磨することから、駆動ロール軸の端部と前
記研磨砥石の軸の端部との距離と、前記駆動ロール軸の
中央部と前記研磨砥石の軸の中央部との距離が略等しく
なることで、ベルトスリーブのどの位置においても同じ
量研磨でき、研磨量がどの位置でも一定となる。
【0010】請求項4に記載の発明は、ベルトスリーブ
を駆動ロールとテンションロールからなる少なくとも2
軸のロールに巻き付けて回転させ、前記ベルトスリーブ
に研磨砥石を当接し、前記ベルトスリーブの全幅を同時
に研磨するベルト研磨方法において、前記駆動ロール軸
と前記研磨砥石の軸のうちどちらか一方を互いに近づく
ことがないように傾けることで交差させてベルトスリー
ブを研磨するベルトの研磨方法にある。
【0011】請求項4に記載の発明によると、前記駆動
ロール軸と研磨砥石の軸のうちどちらか一方を互いに近
づくことがないように傾けることで交差させてベルトス
リーブを研磨することから、研磨時にベルトスリーブに
張力が掛かり、その張力によって駆動ロール軸が撓み軸
中央部が前記研磨砥石の軸から離れる。その場合に、前
記駆動ロール軸と、前記研磨砥石の軸のうちどちらか一
方を互いに近づくことがないように傾け交差させること
によって、駆動ロール軸の端部と前記研磨砥石の軸の端
部との距離と、前記駆動ロールの中央部と前記研磨砥石
の軸の中央部との距離が略等しくなることで、ベルトス
リーブのどの位置においても同じ量研磨でき、研磨量が
どの位置でも一定となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明に係る研磨装置の一例を示すもの
であり、少なくとも1軸のロール2を配設してベルトス
リーブ1を架装できるようにしてある。図の例では、駆
動ロール2aと従動ロール2bからなる一対のロール2
を平行に配置して2軸構成にしてある。駆動ロール2a
はモータ等によって回転駆動されるものであり、また従
動ロール2bは駆動ロール2aに近接離間する方向に位
置移動できるようにしてあって、駆動ロール2aと従動
ロール2bとの間に懸架したスリーブ1の張力を調整で
きるようにしてある。
【0013】図1において10は駆動ロール2aの近傍
に配置される研磨台であり、この研磨台10は上から見
ると駆動ロール2aの回転軸と平行に往復移動されるよ
うになっており、また研磨台10は駆動ロール2aに近
接離間する方向にも移動されるようになっている。研磨
台10の上には一対のモータ11、12が固定してあ
り、各モータ11,12の出力軸11a,12aにはそ
れぞれ研磨砥石4が取り付けてある。研磨砥石4は全体
の形状が扁平な円柱状であって、その外周面にダイヤモ
ンド砥粒等の砥粒を電着して形成してあり、研磨砥石4
は円柱の中心を出力軸11a、12aに取り付けるよう
にしてある。各モータ11,12はその出力軸11a,
12aが駆動ロール2aの回転軸と平行になるように配
置してあり、研磨砥石4の回転面が駆動ロール2aの回
転軸と直交するようにしてある。
【0014】この一対の研磨砥石4としては、粗い粒子
の砥石を電着して形成した粗砥石4aと、細かい粒子の
砥粒を電着して形成した仕上げ砥石4bとを用いるもの
である。粗砥石4aは粒径が40〜80メッシュの砥粒
から形成したものを用いるのが好ましく、仕上げ砥石4
bは粒径が120〜200メッシュの砥粒から形成した
ものを用いるのが好ましい。粗砥石4aは研磨台10の
送り方向(図1(a)のイ矢印方向)の前側のモータ1
1に、仕上げ砥石4bは後側のモータ12にそれぞれ取
り付けるようにしてある。
【0015】上記のようにして研磨台10にその送り方
向において前から順に粗砥石4a、仕上げ砥石4bを配
置して設け、これを駆動ロール2aの近傍に配置するこ
とによって、研磨装置が形成されるものである。研磨台
10は初期状態では、駆動ロール2aに対向しない側方
位置に配置してある。
【0016】そしてスリーブ1の背面を研磨するにあた
っては、まず駆動ロール2aと従動ロール2bとの間に
スリーブ1を架け渡して架装する。スリーブ1は例え
ば、外周に軸方向と平行に多数の歯部成形溝を多数設け
て形成される円筒状の成形型の外周に、まず帆布などの
補強布を巻き付け、補強布の上から成形型の外周に補強
コードをスパイラル状に巻き付けた後、さらにこの上か
ら成形型の外周に未加硫のゴムシートを巻き付け、これ
を加熱・加圧して加硫することによって、図4(a)に
示すように作製されるものである。そしてこの円筒状に
作製されるスリーブ1を輪切り状に細く切断加工するこ
とによって、図3(b)に示すような伝動用のベルトB
を得ることができるものである。図3(b)において1
4はベルトBの内周側に所定ピッチで形成される歯部、
15は補強布、16はベルト長手方向に複数本埋設され
た補強コード、17はベルト背部を形成するゴム層であ
る。
【0017】次に、モータ11,12を作動させて研磨
砥石4を回転駆動させる。ここで図1(b)に示すよう
に、研磨砥石4とスリーブ1の相対向する面が逆方向に
移動するように、研磨砥石4はスリーブ1の走行方向に
対してリバース方向に回転駆動するようにしてある。そ
して研磨台10を図1(a)のロ矢印のように駆動ロー
ル2aに近接させる方向に送る制御を行い、研磨台10
上の研磨砥石4a,4bの外周の研磨面が駆動ロール2
aの外周に巻き掛けたスリーブ1の外周表面に当接可能
な位置迄移動させる。この後、研磨台10を図1(a)
のイ矢印のように駆動ロール2aの軸方向と平行な方向
に送る制御を行う。
【0018】そしてさらに研磨台10を図1(a)のイ
矢印方向に送ることによって、スリーブ1の外周表面が
粗砥石4aで研磨される。粗砥石4aによって、スリー
ブ1の外周表面を粗研磨し、スリーブ1の厚みの不均一
をならすことができる。
【0019】そしてさらに研磨台10を図1(a)のイ
矢印方向に送ることによって、次に仕上げ砥石4bの外
周面がスリーブ1の外周表面に当接し、スリーブ1の外
周表面が仕上げ砥石4bで仕上げ研磨され、スリーブ1
の外周表面を平滑面に仕上げることができる。このよう
に研磨台10を図1(a)のイ矢印方向に片道で往移動
させることによって、スリーブ1の外周表面、即ちスリ
ーブの背面は一方の側端から他方の側端方向へと粗研
磨、仕上げ研磨の順に研磨処理することができるもので
あり、研磨処理が終了すれば、研磨台10をロ矢印と反
対方向へ戻す制御をして駆動ロール2aから離すと共
に、研磨台10をイ矢印と反対方向へ戻す制御をして復
帰移動させ、初期の位置に研磨台10を戻す。この後
に、駆動ロール2aと従動ロール2bから背面を研磨処
理したスリーブ1を取り外して、背面を未処理のスリー
ブ1と交換し、上記の操作を繰り返してスリーブ1の背
面の研磨を行うものである。
【0020】図2は図1(b)をオペレータ(作業者)
側から見た駆動ロールの軸線と研磨砥石の移動軸線の位
置関係を示す概略図である。ここで図2にも示すよう
に、前記駆動ロール2aの軸線3又は研磨砥石4の移動
軸線5のどちらか一方がオペレータ側から見て上下方向
に傾いており、軸線同士が交差している。この軸線は、
上下方向の交差であって、軸線同士は近づかないように
配置されている。
【0021】ここで、上記のように駆動ロールの軸線或
いは研磨砥石の移動軸線の少なくとも一方を傾け、お互
いに近づかないように交差をさせてベルトスリーブを研
磨することによる作用を説明する。
【0022】まず、上記のように図6及び図7に示す従
来例のように交差させないで上記駆動ロール53の軸線
61と研磨砥石55の移動軸線63とを平行とした場
合、ベルトスリーブに張力が掛かっていない場合は、図
6に示すように研磨砥石55の移動軸線63と駆動ロー
ル53の軸線61との距離を駆動ロールの端部59の位
置での距離をx1、駆動ロール53の中央の位置での距
離をx2、駆動ロール53のもう一方の端部57の位置
での距離をx3とした場合に、ベルトスリーブに張力が
掛かっていない場合はx1=x2=x3となる。
【0023】ところが、図8のようにベルトスリーブに
張力が掛かった場合、駆動ロール53の軸線61が研磨
砥石55の軸線から離れるように駆動ロール53が撓
む。そうなることによって、駆動ロール53の中央の軸
線61が研磨砥石55の軸線63から離れてしまう。従
って、各位置での駆動ロール53の軸線61と研磨砥石
55の移動軸線63との距離はx2>x1≒x3とな
り、駆動ロール53中央部では端部に比べて研磨する量
が少なくなり、スリーブ内でベルトの厚みにバラツキが
発生する。
【0024】そこで、図4及び図5のように駆動ロール
2(a)の軸線を上下に傾けて研磨砥石4の移動軸線と
交差させた。そうすることによって、図4及び図5に示
すように駆動ロール3の中央部11が撓み研磨砥石4と
の距離x2が離れる。ところが、駆動ロール3の軸線を
上下に傾けて研磨砥石4の移動軸線と交差させることに
よって、駆動ロール3の端部7及び9と研磨砥石4との
距離x1とx2が等しくなる。このことより、駆動ロー
ル3が撓んだ場合に研磨量を等しくできる。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに説明す
る。
【0026】(実施例)図1の装置において、駆動ロー
ル2(a)としてロール面長1500mm、直径135
mmのもの、従動ロール2(b)としてロール面長12
50mm、直径135mmのものを用い、駆動ロール2
(a)を395rpmで回転駆動するようにした。粗砥
石4(a)として40メッシュのダイヤモンド砥粒から
作製した直径255mm、砥石幅30mmのもの、仕上
げ砥石4bとして200メッシュのダイヤモンド砥粒か
ら作製した直径255mm、砥石幅30mmのものを用
い、それぞれ1780rpmで回転駆動するようにし
た。
【0027】そして、ベルトスリーブとして、歯数16
3、歯形S8M、最終製品幅27.4mm、ベルト長1
304mmの歯付ベルトBを得る為、幅1000mmの
ものを用い、これを駆動ロール2aと従動ロール2bの
間に架装し、研磨台10のイ矢印方向への送り速度を
2.5mm/秒に設定して、粗砥石4a、仕上げ砥石4
bの順で、ベルトスリーブの背面である外周面の研磨を
行った。
【0028】この時、駆動ロールの軸線を研磨砥石の横
送り軸の軸線に対し駆動ロールの軸線の傾きの程度を変
えて研磨し、研磨後のベルトスリーブ厚みをベルトスリ
ーブ幅方向50mm間隔で測定した。この時駆動ロール
の軸線の傾き程度としてクロス値(図2のB/Aの値)
を用いた。クロス値と研磨後のベルトスリーブ厚みの関
係を図6に示す。
【0029】図6の結果からもわかるように、クロス値
がゼロの場合(従来の研磨設備での研磨後厚み)に比
べ、クロス値を変えていくとクロス値が0.001でほ
ぼ研磨後スリーブ厚みは平坦、即ち厚みが均一となるこ
とがわかる。
【0030】
【発明の効果】上記のように、本発明は、前記駆動ロー
ル軸と砥石の移動軸のどちらか一方を互いに近づくこと
がないように傾けることで交差させてベルトスリーブを
研磨するベルトの研磨方法にあることにより、前記研磨
砥石で前記駆動ロール軸の中央部付近を押圧した場合、
その押圧力により駆動ロール軸が撓み軸中央部が前記移
動軸から離れる。その場合に、前記駆動ロール軸と前記
砥石の移動軸を互いに近づくことがないように交差させ
ることによって、駆動ロール軸の端部と前記移動軸との
距離と、前記駆動ロール軸の中央部と前記移動軸との距
離が略等しくなることで、ベルトスリーブのどの位置に
おいても同じ量研磨でき、研磨量がどの位置でも一定と
なる効果が有る。
【0031】請求項2に記載の発明によると、前記駆動
ロール軸と砥石の移動軸のどちらか一方を互いに近づく
ことがないように傾けることで交差させてベルトスリー
ブを研磨するベルトの研磨方法であることから、研磨時
にベルトスリーブに張力が掛かり、その張力によって駆
動ロール軸が撓み軸中央部が前記砥石の移動軸から離れ
る。その場合に、前記駆動ロール軸と前記砥石の移動軸
のどちらか一方を互いに近づくことがないように傾ける
ことで交差させることによって、駆動ロール軸の端部と
前記移動軸との距離と、前記駆動ロール軸の中央部と前
記移動軸との距離が略等しくなることで、ベルトスリー
ブのどの位置においても同じ量研磨でき、研磨量がどの
位置でも一定となる効果が有る。
【0032】請求項3に記載の発明によると、前記駆動
ロール軸と前記研磨砥石の軸のうちどちらか一方を互い
に近づくことがないように傾けることで交差させてベル
トスリーブを研磨することから、駆動ロール軸の端部と
前記研磨砥石の軸の端部との距離と、前記駆動ロール軸
の中央部と前記研磨砥石の軸の中央部との距離が略等し
くなることで、ベルトスリーブのどの位置においても同
じ量研磨でき、研磨量がどの位置でも一定となる効果が
有る。
【0033】請求項4に記載の発明によると、前記駆動
ロール軸と研磨砥石の軸のうちどちらか一方を互いに近
づくことがないように傾けることで交差させてベルトス
リーブを研磨することから、研磨時にベルトスリーブに
張力が掛かり、その張力によって駆動ロール軸が撓み軸
中央部が前記研磨砥石の軸から離れる。その場合に、前
記駆動ロール軸と、前記研磨砥石の軸のうちどちらか一
方を互いに近づくことがないように傾けることで交差さ
せることによって、駆動ロール軸の端部と前記研磨砥石
の軸の端部との距離と、前記駆動ロールの中央部と前記
研磨砥石の軸の中央部との距離が略等しくなることで、
ベルトスリーブのどの位置においても同じ量研磨でき、
研磨量がどの位置でも一定となる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨装置の一例を示すものであ
り、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】図1(b)をオペレータ側から見た駆動ロール
の軸線と研磨砥石の移動軸線の位置関係を示す概略図で
ある。
【図3】(a)はベルトスリーブの一例を示す斜視図、
(b)はベルトの一例を示す拡大した一部の斜視図であ
る。
【図4】実施の形態の作用を説明する図で、駆動ロール
軸が撓んだときに駆動ロール軸の軸線を上下に傾けた概
略図である。
【図5】実施の形態の作用を説明する図で、駆動ロール
軸の端部と中央部とで、研磨砥石との距離を示した概略
図である。
【図6】クロス値とベルトスリーブ厚みとの関係を示し
た図である。
【図7】従来例で、駆動ロール軸が撓んでいないときの
駆動ロール軸の端部と中央部とで、駆動ロールと研磨砥
石との距離を示した概略図である。
【図8】従来例で、駆動ロール軸が撓んだときの駆動ロ
ール軸の端部と中央部とで、駆動ロールと研磨砥石との
距離を示した概略図である。
【符号の説明】
1 ベルトスリーブ 2 ロール 2a 駆動ロール 2b 従動ロール 3 駆動ロールの軸 4 研磨砥石 4a 粗砥石 4b 仕上げ砥石 5 研磨砥石の移動軸 7 駆動ロールの端部 9 駆動ロールの端部 11 駆動ロールの中央部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトスリーブを1軸の駆動ロールに嵌
    合、固定して回転させ、前記ベルトスリーブに研磨砥石
    を当接し、駆動ロール軸方向に研磨移動させてベルトス
    リーブを研磨するベルト研磨方法において、前記駆動ロ
    ール軸と砥石の移動軸のどちらか一方を互いに近づくこ
    とがないように傾けることで交差させてベルトスリーブ
    を研磨することを特徴とするベルトの研磨方法。
  2. 【請求項2】 ベルトスリーブを駆動ロールとテンショ
    ンロールからなる少なくとも2軸のロールに巻き付けて
    回転させ、前記ベルトスリーブに研磨砥石を当接し、駆
    動ロール軸方向に研磨移動させてベルトスリーブを研磨
    するベルト研磨方法において、前記駆動ロール軸と砥石
    の移動軸のどちらか一方を互いに近づくことがないよう
    に傾けることで交差させてベルトスリーブを研磨するこ
    とを特徴とするベルトの研磨方法。
  3. 【請求項3】 ベルトスリーブを1軸の駆動ロールに嵌
    合、固定して回転させ、前記ベルトスリーブに研磨砥石
    を当接し、ベルトスリーブ全幅を一度に研磨するベルト
    研磨方法において、前記駆動ロール軸と前記研磨砥石の
    軸のうちどちらか一方を互いに近づくことがないように
    傾けることで交差させてベルトスリーブを研磨すること
    を特徴とするベルトの研磨方法。
  4. 【請求項4】 ベルトスリーブを駆動ロールとテンショ
    ンロールからなる少なくとも2軸のロールに巻き付けて
    回転させ、前記ベルトスリーブに研磨砥石を当接し、前
    記ベルトスリーブの全幅を同時に研磨するベルト研磨方
    法において、前記駆動ロール軸と前記研磨砥石の軸のう
    ちのどちらか一方を互いに近づくことがないように傾け
    ることで交差させてベルトスリーブを研磨することを特
    徴とするベルトの研磨方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110856900A (zh) * 2018-08-21 2020-03-03 株式会社冈本工作机械制作所 半导体装置的制造方法和制造装置

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