JP2003071532A - 偏平管の製造方法およびこの方法により製造された偏平管 - Google Patents

偏平管の製造方法およびこの方法により製造された偏平管

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JP2003071532A JP2001268223A JP2001268223A JP2003071532A JP 2003071532 A JP2003071532 A JP 2003071532A JP 2001268223 A JP2001268223 A JP 2001268223A JP 2001268223 A JP2001268223 A JP 2001268223A JP 2003071532 A JP2003071532 A JP 2003071532A
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flat
forming portion
reinforcing
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JP2001268223A
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Futoshi Watanabe
太 渡辺
Ryoichi Hoshino
良一 星野
Noboru Ogasawara
昇 小笠原
Takashi Tamura
喬 田村
Takashi Terada
隆 寺田
Hirobumi Horiuchi
博文 堀内
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Showa Denko KK
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/03Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
    • F28D1/0391Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits a single plate being bent to form one or more conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/02Tubular elements of cross-section which is non-circular
    • F28F1/022Tubular elements of cross-section which is non-circular with multiple channels

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性に優れた偏平管の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 片面にろう材がクラッドされたアルミニ
ウムブレージングシートを圧延することにより、そのろ
う材層側の面に補強壁形成部23および側壁形成部24を隆
起状に一体に成形するとともに、補強壁形成部23および
側壁形成部24の先端にろう材層25aを形成し、偏平管製
造用アルミニウム板20を得る。偏平管製造用アルミニウ
ム板20を連結部21で折り曲げて略V字状とし、この状態
で高周波誘導加熱により、補強壁形成部23先端および側
壁形成部24先端のろう材層25aを加熱する。その後偏平
管製造用アルミニウム板20をヘアピン状に折り曲げ、補
強壁形成部23および側壁形成部24の先端どうしを突き合
わせて加圧することにより、ろう材層25aを利用して補
強壁形成部23どうしおよび側壁形成部24どうしを接合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば熱交換
器の熱交換管として使用される偏平管の製造方法に関す
る。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金
を含むものとする。
【0003】
【従来の技術】熱交換管として使用される偏平管の製造
方法として、互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁
の両側縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁にま
たがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をお
いて設けられた1以上の補強壁とよりなる偏平管を製造
するにあたり、連結部を介して連なった2つの平坦壁形
成部、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形された1以上
の補強壁形成部、および両側縁にそれぞれ隆起状に一体
成形された側壁形成部を有する1枚のアルミニウム板を
連結部で折り曲げ、平坦壁形成部により平坦壁を形成す
るとともに連結部により一方の側壁を形成し、さらに補
強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしを突き合わせ
た状態でそれぞれ相互にろう付することにより補強壁お
よび他方の側壁を形成する方法が知られている(特開平
6−281373号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうし
のろう付は、炉中ろう付法により行われていたため、ろ
う付を金属板への補強壁形成部および側壁形成部の一体
成形および金属板の折り曲げと連続的に行うことができ
ず、その結果生産性が比較的低いという問題がある。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決し、従
来の方法に比べて生産性に優れた偏平管の製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による偏
平管の製造方法は、互いに対向する1対の平坦壁と、両
平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦
壁にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間
隔をおいて設けられた1以上の補強壁とよりなる偏平管
を製造するにあたり、連結部を介して連なった2つの平
坦壁形成部、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形された
1以上の補強壁形成部、および両側縁にそれぞれ隆起状
に一体成形された側壁形成部を有しており、かつ一方の
平坦壁形成部の補強壁形成部と他方の平坦壁形成部とが
幅方向の中心線に対して対称となる位置にある1枚の金
属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、平坦壁形成部
により平坦壁を形成するとともに連結部により一方の側
壁を形成し、さらに補強壁形成部どうしおよび側壁形成
部どうしを突き合わせた状態でそれぞれ相互に接合する
ことにより補強壁および他方の側壁を形成する偏平管の
製造方法であって、金属板の補強壁形成部および側壁形
成部の先端に、金属板よりも低融点の金属からなる層を
形成しておき、金属板を連結部で曲げられた略V字状に
し、この状態で高周波誘導加熱により、補強壁形成部先
端および側壁形成部先端の低融点金属層を加熱し、その
後金属板をヘアピン状に折り曲げ、補強壁形成部および
側壁形成部の先端どうしを突き合わせて加圧することに
より、低融点金属層を利用して補強壁形成部どうしおよ
び側壁形成部どうしを接合することを特徴とするもので
ある。
【0007】請求項2の発明による偏平管の製造方法
は、互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁
どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁にまたがると
ともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設け
られた複数の補強壁とよりなる偏平管を製造するにあた
り、連結部を介して連なった2つの平坦壁形成部、各平
坦壁形成部に隆起状に一体成形された1以上の補強壁形
成部、および両側縁にそれぞれ隆起状に一体成形された
側壁形成部を有しており、かつ一方の平坦壁形成部の補
強壁形成部と他方の平坦壁形成部の補強壁形成部とが幅
方向の中心線に対して非対称となる位置にある1枚の金
属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、平坦壁形成部
により平坦壁を形成するとともに連結部により一方の側
壁を形成し、さらに一方の平坦壁形成部の補強壁形成部
先端を他方の平坦壁形成部に当接させるとともに他方の
平坦壁形成部の補強壁形成部先端を一方の平坦壁形成部
に当接させた状態でそれぞれろう付することにより補強
壁を形成する偏平管の製造方法であって、金属板の補強
壁形成部および側壁形成部の先端に、金属板よりも低融
点の金属からなる層を形成しておき、金属板を連結部で
曲げられた略V字状にし、この状態で高周波誘導加熱に
より、補強壁形成部先端および側壁形成部先端の低融点
金属層を加熱し、その後金属板をヘアピン状に折り曲
げ、側壁形成部の先端どうしを突き合わせるとともに、
補強壁形成部の先端を平坦壁形成部に当接させて加圧す
ることにより、低融点金属層を利用して側壁形成部どう
しおよび補強壁形成部と平坦壁形成部とを接合すること
を特徴とするものである。
【0008】請求項3の発明による偏平管の製造方法
は、請求項1または2の発明において、金属板が、少な
くとも片面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレ
ージングシートからなり、このアルミニウムブレージン
グシートに圧延加工を施すことにより、そのろう材層側
の面に補強壁形成部および側壁形成部を隆起状に一体に
成形するとともに、補強壁形成部および側壁形成部先端
にろう材からなる低融点金属層を形成するものである。
【0009】請求項4の発明による偏平管の製造方法
は、請求項1または2の発明において、金属板がアルミ
ニウム板からなり、このアルミニウム板の片面に補強壁
形成部および側壁形成部を隆起状に一体に成形し、アル
ミニウムろう材粉末を塗布することにより、補強壁形成
部および側壁形成部先端に低融点金属層を形成するもの
である。
【0010】請求項5の発明による偏平管の製造方法
は、請求項1または2の発明において、金属板がアルミ
ニウム板からなり、このアルミニウム板の片面に補強壁
形成部および側壁形成部を隆起状に一体に成形し、ケイ
素粉末を塗布することにより、補強壁形成部および側壁
形成部先端に低融点金属層を形成するものである。
【0011】請求項6の発明による偏平管の製造方法
は、請求項1〜5のうちのいずれかの発明において、高
周波誘導加熱のさいの加熱条件を、出力14〜30k
W、周波数150〜290kHzとするものである。請
求項6の発明において、高周波誘導加熱の加熱条件にお
ける出力を14〜30kWに限定したのは、次に理由に
よる。すなわち、出力が14kW未満であると、低融点
金属を溶融させるために時間がかかり過ぎ、金属板を極
低速で流さなければならなくなって、高周波誘導加熱後
金属板をヘアピン状に折り曲げて加圧するまでの間に、
溶融した低融点金属が凝固して接合不良を起こすおそれ
があり、また出力が30kWを越えると、高周波誘導加
熱中に金属板の位置ずれ等の位置精度の影響を過剰に受
けてしまい、局所的に母材が溶融するおそれがあるから
である。また、周波数を150〜290kHzに限定し
たのは、渦電流の浸透深さを適正範囲にすることを目的
とするものであって、150kHz未満であるとろう
材、ろう材粉末およびケイ素粉末を除いた金属板の母材
部分が溶融し、290kHzを越えると折り曲げ部分で
ある連結部が優先的に溶融するおそれがあるからであ
る。
【0012】請求項7の発明による偏平管の製造方法
は、互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁
どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁にまたがると
ともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設け
られた1以上の補強壁とよりなる偏平管を製造するにあ
たり、連結部を介して連なった2つの平坦壁形成部、各
平坦壁形成部に隆起状に一体成形された1以上の補強壁
形成部、および両側縁にそれぞれ隆起状に一体成形され
た側壁形成部を有しており、かつ一方の平坦壁形成部の
補強壁形成部と他方の平坦壁形成部とが幅方向の中心線
に対して対称となる位置にある1枚の金属板を連結部で
折り曲げ、平坦壁形成部により平坦壁を形成するととも
に連結部により一方の側壁を形成し、さらに補強壁形成
部どうしおよび側壁形成部どうしを突き合わせた状態で
それぞれ相互に接合することにより補強壁および他方の
側壁を形成する偏平管の製造方法であって、金属板を連
結部で曲げられた略V字状にし、両平坦壁形成部どうし
の間に、金属板よりも融点の低い金属からなるシートを
介在させ、この状態で高周波誘導加熱により、金属板の
補強壁形成部先端および側壁形成部先端と低融点金属製
シートとを加熱し、その後金属板をヘアピン状に折り曲
げ、補強壁形成部および側壁形成部の先端どうしを低融
点金属製シートを介して突き合わせて加圧することによ
り、低融点金属製シートを利用して補強壁形成部どうし
および側壁形成部どうしを接合することを特徴とするも
のである。
【0013】請求項8の発明による偏平管の製造方法
は、請求項7の発明において、金属板がアルミニウムか
らなり、低融点金属製シートがアルミニウムろう材から
なるものである。
【0014】請求項9の発明による偏平管の製造方法
は、請求項7または8の発明において、高周波誘導加熱
のさいの加熱条件を、出力14〜30kW、周波数15
0〜290kHzとするものである。請求項8の発明に
おいて、高周波誘導加熱の加熱条件における出力を14
〜30kWに限定したのは、次に理由による。すなわ
ち、出力が14kW未満であると、低融点金属を溶融さ
せるために時間がかかり過ぎ、金属板を極低速で流さな
ければならなくなって、高周波誘導加熱後金属板をヘア
ピン状に折り曲げて加圧するまでの間に、溶融した低融
点金属が凝固して接合不良を起こすおそれがあり、また
出力が30kWを越えると、高周波誘導加熱中に金属板
の位置ずれ等の位置精度の影響を過剰に受けてしまい、
局所的に母材が溶融するおそれがあるからである。ま
た、周波数を150〜290kHzに限定したのは、渦
電流の浸透深さを適正範囲にすることを目的とするもの
であって、150kHz未満であると金属板が溶融し、
290kHzを越えると折り曲げ部分である連結部が優
先的に溶融するおそれがあるからである。
【0015】請求項10の発明による偏平管は、請求項
1〜9のうちのいずれかの方法により製造されたもので
ある。
【0016】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。なお、全図面を通じて同一物およ
び同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0017】図1はこの発明の方法によって製造される
偏平管の1例を示す。
【0018】図1において、偏平管(1)はアルミニウム
製であり、互いに対向する1対の平坦壁(2)と、両平坦
壁(2)の両側縁どうしにまたがる2つの側壁(3)(4)と、
両平坦壁(2)にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相
互に所定間隔をおいて設けられた1以上、ここでは複数
の補強壁(5)とよりなる。補強壁(5)は、両平坦壁(2)に
それぞれ内方隆起状に一体成形された凸条(5a)の先端ど
うしを突き合わせて接合することにより形成されてい
る。
【0019】次に、上記偏平管(1)を製造する各実施形
態について説明する。
【0020】実施形態1 この実施形態は図2〜図4に示すものである。
【0021】図2はこの実施形態に用いられる偏平管の
製造装置を示す。
【0022】図2において、1つの中心ワークロール(1
1a)および中心ワークロール(11a)の周囲にその周方向に
間隔をおいて配置された複数の衛星ワークロール(11b)
を有する圧延装置(10)の後流側にロールフォーミング装
置(12)が配され、ロールフォーミング装置(12)の後流側
に略V字状の誘導コイル(13)が配され、誘導コイル(13)
の後流側に1対の加圧ロール(15)を有する加圧接合装置
(14)が配されている。
【0023】偏平管(1)を製造するにあたり、まず、片
面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレージング
シート(17)を、繰り出しロール(16)から繰り出しながら
圧延装置(10)の中心ワークロール(11a)と全ての衛星ワ
ークロール(11b)との間に連続的に通過させて圧延加工
を施すことにより、図3(a)に示すように、幅の中央部
の連結部(21)を介して連なった2つの平坦壁形成部(2
2)、各平坦壁形成部(22)に隆起状に一体成形された複
数、ここでは5つの補強壁形成部(23)、および両側縁に
それぞれ隆起状に一体成形された側壁形成部(24)を有す
る偏平管製造用アルミニウム板(20)を得る。一方の平坦
壁形成部(22)の補強壁形成部(23)と他方の平坦壁形成部
(22)の補強壁形成部(23)とは、偏平管製造用アルミニウ
ム板(20)の幅方向の中心線に対して対称となる位置にあ
る。補強壁形成部(23)および側壁形成部(24)は、アルミ
ニウムブレージングシート(17)のろう材がクラッドされ
た面に形成する。アルミニウムブレージングシートのろ
う材がクラッドされた面に補強壁形成部(23)および側壁
形成部(24)を形成することにより、補強壁形成部(23)と
側壁形成部(24)の先端面および両側面を含んで偏平管製
造用アルミニウム板(20)の片面にはろう材層(25)が形成
されるが、補強壁形成部(23)および側壁形成部(24)の先
端面には、他の部分に比べて厚みの大きいろう材層(25
a)が形成される。
【0024】ついで、圧延装置(10)から出てきた偏平管
製造用アルミニウム板(20)を、引き続いてロールフォー
ミング装置(12)に導入し、ロールフォーミング法により
連結部(21)で折り曲げて略V字状とし(図3(b)参
照)、さらにこの偏平管製造用アルミニウム板(20)を略
V字状の誘導コイル(13)内に導入して、高周波誘導加熱
法により加熱する(図4参照)。この高周波誘導加熱の
さいの加熱条件は、出力14〜30kW、周波数150
〜290kHzであることが好ましい。このとき、補強
壁形成部(23)および側壁形成部(24)の先端部が集中して
加熱される。ろう材層(25)は溶融するが、表面張力によ
り補強壁形成部(23)および側壁形成部(24)の先端に残存
する。
【0025】その直後に、偏平管製造用アルミニウム板
(20)を、加圧接合装置(14)に導入して1対の加圧ロール
(15)間に通すことにより、ヘアピン状に折り曲げて補強
壁形成部(23)および側壁形成部(24)の先端どうしを突き
合わせて加圧し、補強壁形成部(23)どうしおよび側壁形
成部(24)どうしをろう材層(25a)を利用してろう付す
る。
【0026】こうして、連結部(21)から一方の側壁(3)
が、平坦壁形成部(22)から平坦壁(2)が、互いにろう付
された補強壁形成部(23)から補強壁(5)が、互いにろう
付された側壁形成部(24)から他方の側壁(4)がそれぞれ
形成され、偏平管(1)が製造される。
【0027】次に、実施形態1の具体例を示す。
【0028】AA3003合金からなる芯材と、芯材の片
面にAA4343合金からなるろう材が、クラッド率4%
となるようにクラッドされたアルミニウムブレージング
シート(17)を用意した。このアルミニウムブレージング
シート(17)の厚さは1.4mm、幅は32mmである。
ついで、このアルミニウムブレージングシート(17)を圧
延装置(10)の1対の圧延ロール(11)間に通し、圧延加工
を施すことにより、連結部(21)を介して連なった2つの
平坦壁形成部(22)、各平坦壁形成部(22)のろう材層面に
隆起状に一体成形された複数、ここでは5つの補強壁形
成部(23)、および両側縁のろう材層面にそれぞれ隆起状
に一体成形された側壁形成部(24)を有する偏平管製造用
アルミニウム板(20)を得た。この偏平管製造用アルミニ
ウム板(20)の平坦壁形成部(22)の厚さは0.25mm、
補強壁形成部(23)の厚さは0.20mmおよび同高さは
0.30mm、側壁形成部(24)の厚さは0.40mmお
よび同高さは0.30mmであった。また、補強壁形成
部(23)先端および側壁形成部(24)先端のろう材層(25a)
の厚さは0.03mm、平坦壁形成部(22)のろう材層(2
5)の厚さは0.003mmであった。
【0029】ついで、圧延装置(10)から出てきた偏平管
製造用アルミニウム板(20)を、引き続いてロールフォー
ミング装置(12)に導入し、ロールフォーミング法により
連結部(21)で折り曲げて略V字状とし、さらにこの偏平
管製造用アルミニウム板(20)を略V字状の誘導コイル(1
3)内に導入して、高周波誘導加熱法により加熱した。こ
の高周波誘導加熱のさいの加熱条件は、出力170Vお
よび150Aとし、周波数および加熱時間を種々変化さ
せた。
【0030】その後、偏平管製造用アルミニウム板(20)
を、加圧接合装置(14)に導入して1対の加圧ロール(15)
間に通すことにより、ヘアピン状に折り曲げて補強壁形
成部(23)および側壁形成部(24)の先端どうしを突き合わ
せて加圧し、補強壁形成部(23)どうしおよび側壁形成部
(24)どうしをろう材層(25a)を利用してろう付すること
により偏平管(1)を製造した。
【0031】なお、偏平管(1)を製造する速度は1m/m
in、加熱前の偏平管製造用アルミニウム板(20)の温度は
18℃である。
【0032】こうして製造された偏平管のろう付状態を
観察した。その結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】実施形態2 この実施形態は図5および図6に示すものである。
【0035】図5はこの実施形態に用いられる偏平管の
製造装置を示す。
【0036】図5において、図2に示す装置との相違点
は、圧延装置(10)とロールフォーミング装置(12)との間
に、アルミニウムろう材粉末またはケイ素粉末の塗布装
置(18)が配されていることにあり、その他の構成は図2
に示すものと同一である。
【0037】偏平管(1)を製造するにあたり、まず、ア
ルミニウム板(19)を、繰り出しロール(16)から繰り出し
ながら圧延装置(10)の1対の圧延ロール(11)間に通し、
圧延加工を施すことにより、図6(a)に示すように、幅
の中央部の連結部(31)を介して連なった2つの平坦壁形
成部(32)、各平坦壁形成部(32)に隆起状に一体成形され
た複数、ここでは5つの補強壁形成部(33)、および両側
縁にそれぞれ隆起状に一体成形された側壁形成部(34)を
有する偏平管製造用アルミニウム板(30)を得る。なお、
この偏平管製造用アルミニウム板(30)の形状は、実施形
態1のものと同一であり、補強壁形成部(33)および側壁
形成部(34)の先端を含んで、片面にろう材層が存在しな
いことを除いては、その形状は実施形態1の場合と同じ
である。
【0038】ついで、圧延装置(10)から出てきた偏平管
製造用アルミニウム板(30)を、引き続いて塗布装置(18)
に導入し、補強壁形成部(33)および側壁形成部(34)の先
端面にアルミニウムろう材粉末(35)またはケイ素粉末を
塗布する(図6(b)参照)。アルミニウムろう材粉末(3
5)の塗布は、ろう材粉末(35)をスラリー状として行う。
このスラリーは、平均分子量300000のポリアルキ
レンオキサイド2wt%、非腐食性のフッ化物系フラック
ス30wt%、およびAl−50wt%Si合金ろう材粉末
15wt%を含み、残部水からなるものである。ケイ素粉
末の塗布は、ケイ素粉末をスラリー状として行う。この
スラリーは、平均分子量300000のポリアルキレン
オキサイド2wt%、非腐食性のフッ化物系フラックス1
5wt%、およびSi粉末15wt%を含み、残部水からな
るものである。
【0039】ついで、塗布装置(18)から出てきた偏平管
製造用アルミニウム板(30)を、引き続いてロールフォー
ミング装置(12)に導入し、ロールフォーミング法により
連結部(31)で折り曲げて略V字状とし(図6(c)参
照)、さらにこの偏平管製造用アルミニウム板(30)を略
V字状の誘導コイル(13)内に導入して、高周波誘導加熱
法により加熱する。この高周波誘導加熱のさいの加熱条
件は、出力14〜30kW、周波数150〜290kH
zであることが好ましい。このとき、補強壁形成部(33)
および側壁形成部(34)の先端部が集中して加熱される。
アルミニウムろう材粉末(35)は溶融し、その中のケイ素
の一部または全部が母材中に拡散して補強壁形成部(33)
および側壁形成部(34)の先端部に溶融したろう材層が形
成される。また、ケイ素粉末の場合には、溶融して母材
中に拡散し、補強壁形成部(33)および側壁形成部(34)の
先端部に溶融したろう材層が形成される。これらのろう
材層は、表面張力により補強壁形成部(23)および側壁形
成部(24)の先端に残存する。
【0040】その直後に、偏平管製造用アルミニウム板
(30)を、加圧接合装置(14)に導入して1対の加圧ロール
(15)間に通すことにより、ヘアピン状に折り曲げて補強
壁形成部(33)および側壁形成部(34)の先端どうしを突き
合わせて加圧し、補強壁形成部(33)どうしおよび側壁形
成部(34)どうしを上記の溶融ろう材層を利用してろう付
する。
【0041】こうして、連結部(31)から一方の側壁
(3)、平坦壁形成部(32)から平坦壁(2)、互いに接合され
た補強壁形成部(33)から補強壁(5)、互いに接合された
側壁形成部(34)から他方の側壁(4)がそれぞれ形成さ
れ、偏平管(1)が製造される。
【0042】実施形態3 この実施形態は図7および図8に示すものである。
【0043】この実施形態の場合、アルミニウム板(19)
に圧延加工を施して、連結部(31)、平坦壁形成部(32)、
補強壁形成部(33)および側壁形成部(34)を有する偏平管
製造用アルミニウム板(30)を得るまでは、上記実施形態
2の場合と同様である(図7(a)参照)。
【0044】そして、偏平管製造用アルミニウム板(30)
上に、繰り出しロール(40)から繰り出されたアルミニウ
ムろう材製シート(41)を載せる。シート(41)は、偏平管
製造用アルミニウム板(30)の幅の略1/2の幅を有して
おり、一方の平坦壁形成部(32)の補強壁形成部(33)およ
び側壁形成部(34)の先端上に載る(図7(b)および図8
参照)。
【0045】ついで、シート(41)が載せられた偏平管製
造用アルミニウム板(30)を、引き続いてロールフォーミ
ング装置(12)に導入し、ロールフォーミング法により連
結部(31)で折り曲げて略V字状とし(図7(c)および図
8参照)、さらにこの偏平管製造用アルミニウム板(30)
を略V字状の誘導コイル(13)内に導入して、高周波誘導
加熱法により加熱する。この高周波誘導加熱のさいの加
熱条件は、出力14〜30kW、周波数150〜290
kHzであることが好ましい。このとき、補強壁形成部
(33)および側壁形成部(34)の先端部が集中して加熱され
る。アルミニウムろう材製シート(41)は溶融し、一方の
平坦壁形成部(32)の補強壁形成部(33)および側壁形成部
(34)の先端に溶融ろう材層が形成される。このろう材層
は、表面張力により補強壁形成部(23)および側壁形成部
(24)の先端に残存する。
【0046】その直後に、偏平管製造用アルミニウム板
(30)を、加圧接合装置(14)に導入して1対の加圧ロール
(15)間に通すことにより、ヘアピン状に折り曲げて補強
壁形成部(33)および側壁形成部(34)の先端どうしを突き
合わせて加圧し、補強壁形成部(33)どうしおよび側壁形
成部(34)どうしをアルミニウムろう材製シート(41)を利
用してろう付する。
【0047】こうして、連結部(31)から一方の側壁
(3)、平坦壁形成部(32)から平坦壁(2)、互いに接合され
た補強壁形成部(33)から補強壁(5)、互いに接合された
側壁形成部(34)から他方の側壁(4)がそれぞれ形成さ
れ、偏平管(1)が製造される。
【0048】図9はこの発明の方法によって製造される
偏平管の他の1例を示す。
【0049】図9において、偏平管(50)はアルミニウム
製であり、互いに対向する1対の平坦壁(2A)(2B)と、両
平坦壁(2A)(2B)の両側縁どうしにまたがる2つの側壁
(3)(4)と、両平坦壁(2A)(2B)にまたがるとともに長さ方
向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設けられた1以
上、ここでは複数の補強壁(51)とよりなる。補強壁(51)
は、一方の平坦壁(2A)に内方隆起状に一体成形された凸
条(51a)の先端を他方の平坦壁(2B)に当接させて接合す
るとともに、他方の平坦壁(2B)に内方隆起状に一体成形
された凸条(51b)の先端を一方の平坦壁(2A)に当接させ
て接合することにより形成されている。
【0050】次に、上記偏平管(50)を製造する実施形態
について説明する。
【0051】実施形態4 この実施形態は図10に示すものである。
【0052】この実施形態に用いられる偏平管の製造装
置は図2に示すものである。
【0053】偏平管(50)を製造するにあたり、まず、片
面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレージング
シート(17)を、繰り出しロール(16)から繰り出しながら
圧延装置(10)の中心ワークロール(11a)と全ての衛星ワ
ークロール(11b)との間に連続的に通過させて圧延加工
を施すことにより、図10(a)に示すように、幅の中央
部の連結部(61)を介して連なった2つの平坦壁形成部(6
2A)(62B)、一方の平坦壁形成部(62A)に隆起状に一体成
形された複数、ここでは3つの補強壁形成部(63A)、他
方の平坦壁形成部(62B)に隆起状に一体成形された複
数、ここでは2つの補強壁形成部(63B)および両側縁に
それぞれ隆起状に一体成形された側壁形成部(64)を有す
る偏平管製造用アルミニウム板(60)を得る。一方の平坦
壁形成部(62A)の補強壁形成部(63A)と他方の平坦壁形成
部(62B)の補強壁形成部(63B)とは、偏平管製造用アルミ
ニウム板(20)の幅方向の中心線に対して非対称となる位
置にある。側壁形成部(64)の高さは補強壁形成部(63A)
(63B)の高さの半分である。補強壁形成部(63A)(63B)お
よび側壁形成部(64)は、アルミニウムブレージングシー
ト(17)のろう材がクラッドされた面に形成する。アルミ
ニウムブレージングシートのろう材がクラッドされた面
に補強壁形成部(63A)(63B)および側壁形成部(64)を形成
することにより、補強壁形成部(63A)(63B)と側壁形成部
(64)の先端面および両側面を含んで偏平管製造用アルミ
ニウム板(60)の片面にはろう材層(65)が形成されるが、
補強壁形成部(63A)(63B)および側壁形成部(64)の先端面
には、他の部分に比べて厚みの大きいろう材層(65a)が
形成される。
【0054】ついで、圧延装置(10)から出てきた偏平管
製造用アルミニウム板(60)を、引き続いてロールフォー
ミング装置(12)に導入し、ロールフォーミング法により
連結部(61)で折り曲げて略V字状とし(図10(b)参
照)。このとき、平面から見て、一方の補強壁形成部(6
3A)先端と他方の補強壁形成部(63B)先端とが重ならない
ようにする。ついで、この偏平管製造用アルミニウム板
(60)を略V字状の誘導コイル(13)内に導入して、高周波
誘導加熱法により加熱する。この高周波誘導加熱のさい
の加熱条件は、出力14〜30kW、周波数150〜2
90kHzであることが好ましい。このとき、補強壁形
成部(63A)(63B)および側壁形成部(64)の先端部が集中し
て加熱される。ろう材層(65)は溶融するが、表面張力に
より補強壁形成部(63A)(63B)および側壁形成部(64)の先
端に残存する。
【0055】その直後に、偏平管製造用アルミニウム板
(60)を、加圧接合装置(14)に導入して1対の加圧ロール
(15)間に通すことにより、ヘアピン状に折り曲げて、側
壁形成部(64)の先端どうしを突き合わせ、さらに一方の
補強壁形成部(63A)の先端を他方の平坦壁形成部(62B)に
当接させるとともに他方の補強壁形成部(63B)の先端を
一方の平坦壁形成部(62A)に当接させて加圧し、側壁形
成部(64)どうしをろう材層(65a)を利用してろう付する
とともに、一方の補強壁形成部(63A)の先端を他方の平
坦壁形成部(62B)に、他方の補強壁形成部(63B)の先端を
一方の平坦壁形成部(62A)にそれぞれろう材層(65a)を利
用してろう付する。
【0056】こうして、連結部(61)から一方の側壁(3)
が、平坦壁形成部(62A)(62B)から平坦壁(2)が、補強壁
形成部(63A)(63B)から補強壁(51)が、互いにろう付され
た側壁形成部(64)から他方の側壁(4)がそれぞれ形成さ
れ、偏平管(50)が製造される。
【0057】
【発明の効果】請求項1、2および7の発明の偏平管の
製造方法によれば、補強壁形成部先端および側壁形成部
先端の低融点金属層の加熱、または金属板の補強壁形成
部先端および側壁形成部先端と低融点金属製シートの加
熱を高周波誘導加熱によって行っているので、金属板へ
の補強壁形成部および側壁形成部の形成、金属板の折り
曲げ、および補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どう
しの接合を連続的に行うことができる。したがって、生
産性が向上する。
【0058】請求項6および9の発明の偏平管の製造方
法によれば、略V字状に折り曲げた金属板の最も外側に
存在する側壁形成部の先端だけではなく、その内側に存
在する補強壁形成部の先端も確実に加熱することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法により製造される偏平管の1例
を示す横断面図である。
【図2】実施形態1の方法に使用する装置の概略図であ
る。
【図3】実施形態1における偏平管製造用アルミニウム
板の横断面形状の変化を示し、(a)はアルミニウムブレ
ージングシートに圧延を施して得られた偏平管製造用ア
ルミニウム板の横断面図であり、(b)は略V字状に折り
曲げられた偏平管製造用アルミニウム板の横断面図であ
る。
【図4】実施形態1において、略V字状に折り曲げられ
た偏平管製造用アルミニウム板を誘導コイルに導入する
状態を概略的に示す斜視図である。
【図5】実施形態2の方法に使用する装置の概略図であ
る。
【図6】実施形態2における偏平管製造用アルミニウム
板の横断面形状の変化を示し、(a)はアルミニウム板に
圧延を施して得られた偏平管製造用アルミニウム板の横
断面図であり、(b)は補強壁形成部および側壁形成部の
先端面にアルミニウムろう材粉末を塗布した偏平管製造
用アルミニウム板の横断面図であり、(c)は略V字状に
折り曲げられた偏平管製造用アルミニウム板の横断面図
である。
【図7】実施形態3における偏平管製造用アルミニウム
板の横断面形状の変化を示し、(a)はアルミニウム板に
圧延を施して得られた偏平管製造用アルミニウム板の横
断面図であり、(b)は片方の平坦壁形成部上にアルミニ
ウムろう材製シートを載せた偏平管製造用アルミニウム
板の横断面図であり、(c)は略V字状に折り曲げられた
偏平管製造用アルミニウム板の横断面図である。
【図8】実施形態3において、偏平管製造用アルミニウ
ム板の片方の平坦壁形成部上にアルミニウムろう材製シ
ートを載せた後略V字状に折り曲げ、さらに誘導コイル
に導入する状態を概略的に示す斜視図である。
【図9】この発明の方法により製造される偏平管の他の
1例を示す横断面図である。
【図10】実施形態4における偏平管製造用アルミニウ
ム板の横断面形状の変化を示し、(a)はアルミニウムブ
レージングシートに圧延を施して得られた偏平管製造用
アルミニウム板の横断面図であり、(b)は略V字状に折
り曲げられた偏平管製造用アルミニウム板の横断面図で
ある。
【符号の説明】
(1)(50):偏平管 (2)(2A)(2B):平坦壁 (3)(4):側壁 (5)(51):補強壁 (20)(30)(60):偏平管製造用アルミニウム板 (21)(31)(61):連結部 (22)(32)(62A)(62B):平坦壁形成部 (23)(33)(63A)(63B):補強壁形成部 (24)(34)(64):側壁形成部 (25a)(65a):ろう材層 (35):ろう材粉末 (41):アルミニウムろう材製シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 昇 栃木県小山市犬塚1丁目480番地 昭和電 工株式会社小山事業所内 (72)発明者 田村 喬 栃木県小山市犬塚1丁目480番地 昭和電 工株式会社小山事業所内 (72)発明者 寺田 隆 栃木県小山市犬塚1丁目480番地 昭和電 工株式会社小山事業所内 (72)発明者 堀内 博文 栃木県小山市犬塚1丁目480番地 昭和電 工株式会社小山事業所内 Fターム(参考) 4E028 EA01 EA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦
    壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁に
    またがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔を
    おいて設けられた1以上の補強壁とよりなる偏平管を製
    造するにあたり、連結部を介して連なった2つの平坦壁
    形成部、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形された1以
    上の補強壁形成部、および両側縁にそれぞれ隆起状に一
    体成形された側壁形成部を有しており、かつ一方の平坦
    壁形成部の補強壁形成部と他方の平坦壁形成部とが幅方
    向の中心線に対して対称となる位置にある1枚の金属板
    を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、平坦壁形成部によ
    り平坦壁を形成するとともに連結部により一方の側壁を
    形成し、さらに補強壁形成部どうしおよび側壁形成部ど
    うしを突き合わせた状態でそれぞれ相互に接合すること
    により補強壁および他方の側壁を形成する偏平管の製造
    方法であって、 金属板の補強壁形成部および側壁形成部の先端に、金属
    板よりも低融点の金属からなる層を形成しておき、金属
    板を連結部で曲げられた略V字状にし、この状態で高周
    波誘導加熱により、補強壁形成部先端および側壁形成部
    先端の低融点金属層を加熱し、その後金属板をヘアピン
    状に折り曲げ、補強壁形成部および側壁形成部の先端ど
    うしを突き合わせて加圧することにより、低融点金属層
    を利用して補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうし
    を接合することを特徴とする偏平管の製造方法。
  2. 【請求項2】 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦
    壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁に
    またがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔を
    おいて設けられた複数の補強壁とよりなる偏平管を製造
    するにあたり、連結部を介して連なった2つの平坦壁形
    成部、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形された1以上
    の補強壁形成部、および両側縁にそれぞれ隆起状に一体
    成形された側壁形成部を有しており、かつ一方の平坦壁
    形成部の補強壁形成部と他方の平坦壁形成部の補強壁形
    成部とが幅方向の中心線に対して非対称の位置にある1
    枚の金属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、平坦壁
    形成部により平坦壁を形成するとともに連結部により一
    方の側壁を形成し、さらに一方の平坦壁形成部の補強壁
    形成部先端を他方の平坦壁形成部に当接させるとともに
    他方の平坦壁形成部の補強壁形成部先端を一方の平坦壁
    形成部に当接させた状態でそれぞれろう付することによ
    り補強壁を形成する偏平管の製造方法であって、 金属板の補強壁形成部および側壁形成部の先端に、金属
    板よりも低融点の金属からなる層を形成しておき、金属
    板を連結部で曲げられた略V字状にし、この状態で高周
    波誘導加熱により、補強壁形成部先端および側壁形成部
    先端の低融点金属層を加熱し、その後金属板をヘアピン
    状に折り曲げ、側壁形成部の先端どうしを突き合わせる
    とともに、補強壁形成部の先端を平坦壁形成部に当接さ
    せて加圧することにより、低融点金属層を利用して側壁
    形成部どうしおよび補強壁形成部と平坦壁形成部とを接
    合することを特徴とする偏平管の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属板が、少なくとも片面にろう材がク
    ラッドされたアルミニウムブレージングシートからな
    り、このアルミニウムブレージングシートを圧延するこ
    とにより、そのろう材層側の面に補強壁形成部および側
    壁形成部を隆起状に一体に成形するとともに、補強壁形
    成部および側壁形成部先端にろう材からなる低融点金属
    層を形成する請求項1または2記載の偏平管の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 金属板がアルミニウム板からなり、この
    アルミニウム板の片面に補強壁形成部および側壁形成部
    を隆起状に一体に成形し、アルミニウムろう材粉末を塗
    布することにより、補強壁形成部および側壁形成部先端
    に低融点金属層を形成する請求項1または2記載の偏平
    管の製造方法。
  5. 【請求項5】 金属板がアルミニウム板からなり、この
    アルミニウム板の片面に補強壁形成部および側壁形成部
    を隆起状に一体に成形し、ケイ素粉末を塗布することに
    より、補強壁形成部および側壁形成部先端に低融点金属
    層を形成する請求項1または2記載の偏平管の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 高周波誘導加熱のさいの加熱条件を、出
    力14〜30kW、周波数150〜290kHzとする
    請求項1〜5のうちのいずれかに記載の偏平管の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦
    壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁に
    またがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔を
    おいて設けられた1以上の補強壁とよりなる偏平管を製
    造するにあたり、連結部を介して連なった2つの平坦壁
    形成部、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形された1以
    上の補強壁形成部、および両側縁にそれぞれ隆起状に一
    体成形された側壁形成部を有しており、かつ一方の平坦
    壁形成部の補強壁形成部と他方の平坦壁形成部とが幅方
    向の中心線に対して対称となる位置にある1枚の金属板
    を連結部で折り曲げ、平坦壁形成部により平坦壁を形成
    するとともに連結部により一方の側壁を形成し、さらに
    補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしを突き合わ
    せた状態でそれぞれ相互に接合することにより補強壁お
    よび他方の側壁を形成する偏平管の製造方法であって、 金属板を連結部で曲げられた略V字状にし、両平坦壁形
    成部どうしの間に、金属板よりも融点の低い金属からな
    るシートを介在させ、この状態で高周波誘導加熱によ
    り、金属板の補強壁形成部先端および側壁形成部先端と
    低融点金属製シートとを加熱し、その後金属板をヘアピ
    ン状に折り曲げ、補強壁形成部および側壁形成部の先端
    どうしを低融点金属製シートを介して突き合わせて加圧
    することにより、低融点金属製シートを利用して補強壁
    形成部どうしおよび側壁形成部どうしを接合することを
    特徴とする偏平管の製造方法。
  8. 【請求項8】 金属板がアルミニウムからなり、低融点
    金属製シートがアルミニウムろう材からなる請求項7記
    載の偏平管の製造方法。
  9. 【請求項9】 高周波誘導加熱のさいの加熱条件を、出
    力14〜30kW、周波数150〜290kHzとする
    請求項7または8記載の偏平管の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうちのいずれかの方法
    により製造された偏平管。
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