JP2003071518A - 光学レールの製造方法 - Google Patents

光学レールの製造方法

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JP2003071518A
JP2003071518A JP2001264331A JP2001264331A JP2003071518A JP 2003071518 A JP2003071518 A JP 2003071518A JP 2001264331 A JP2001264331 A JP 2001264331A JP 2001264331 A JP2001264331 A JP 2001264331A JP 2003071518 A JP2003071518 A JP 2003071518A
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rail
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JP2001264331A
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English (en)
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Yoshiki Aoyama
芳樹 青山
Tadashi Teranishi
正 寺西
Masatoshi Uehara
政利 上原
Masayuki Nishi
正幸 西
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Kyocera Mita Corp
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 レール部材の成型加工に起因する走行枠の高
さ方向の位置ずれの発生を防止することのできる光学レ
ールの製造方法を提供する。 【解決手段】 断面矩形状のダイ52と、ダイ上に載置
されたプレート板46の幅方向中央部を上方から加圧し
てプレート板を固定する押付部材53と、押付部材の側
方に微小間隙を介して配設され、押付部材により固定さ
れたプレート板の両側部を上方から加圧する断面矩形状
のパンチ54,55と、パンチを上下方向に駆動する駆
動部56とを備える成型装置51を用い、プレート板の
幅方向の中央位置をダイ52の幅方向の中央位置Pに一
致させた状態で押付部材によりプレート板を固定し、パ
ンチによりプレート板の両側部を同じ力で同時に加圧
し、ダイの周面に沿ってプレート板を曲折するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置の原
稿画像を読み取るスキャナ部に備えられ、光学系を搭載
する走行枠の走行動作をガイドする光学レールの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば複写機やファクシミリ装置の原稿
画像を読み取るスキャナ部は、スキャナフレームと、原
稿を照射する光源やその反射光を感光体ドラム等に導く
ためのミラーを含んでなる光学系を搭載する走行枠と、
この走行枠の走行動作をガイドするレール部材とを備え
て構成されている。
【0003】従来、レール部材は、例えば図14に示す
成型装置を用いて長尺状のプレート板をL字型に成型し
て作成されることがある。
【0004】図14に示すように、成型装置100は、
直角三角形状の断面を有するパンチ101と、このパン
チ101の形状に対応する成型溝102aを有するダイ
102と、パンチ101を上下に駆動する図略の駆動系
とを備え、レール部材の材料であるプレート部材103
を成型溝102aをまたいでダイ102上に載置した状
態でパンチ101をダイ102に向けて下降させて、プ
レート部材103をダイ102の成型溝102aに押し
込むことにより、L字型のレール部材を形成するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような成型装置100を用いてL字型のレール部材を作
成する場合にあっては次のような問題がある。
【0006】すなわち、図15に示すように、パンチ1
01がプレート板103に当接すると、曲折したプレー
ト部材103はダイ102上においてその角部102b
で不安定に支持されるから、パンチ101の姿勢ずれ等
の要因により、曲折すべきラインL’を境界とする両側
の部位に作用する応力のバランスが崩れ、プレート部材
103の成型加工前に、プレート部材103の幅方向の
中央位置をダイ102やパンチ101の中央位置と一致
させても、結果的に曲折ラインが適正な位置からずれる
ことがある。このように、曲折ラインがずれると、図1
6に示すように、レール部材104をスキャナフレーム
105の側板にネジ等の締結部材106により取付ける
構成の場合、レール部材104において、成型加工前に
予め形成されたネジ穴104aの位置に対する曲折ライ
ンLの相対位置がずれることとなるから、成型後のレー
ル部材104の走行枠の走行動作をガイドする走行面の
高さ位置が適正な位置からずれ(ΔXで示す)、画像の
読取精度に影響を来たす虞がある。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
レール部材の成型加工に起因する走行枠の高さ方向の位
置ずれの発生を防止することのできる光学レールの製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、原稿画像を読み取るスキャナ部に備えられ、光学系
を搭載する走行枠を走行させるための光学レールの製造
方法であって、矩形断面を有する長尺状の型に、前記光
学レールの材料である平板状のプレート部材を、幅方向
の中央位置を一致させて接触させ、加圧部材で前記プレ
ート部材の両側部を同じ力で同時に加圧し、このプレー
ト部材を前記型の周面に沿って曲折することを特徴とす
るものである。
【0009】この発明によれば、矩形断面を有する長尺
状の型に、前記光学レールの材料である平板状のプレー
ト部材を、幅方向の中央位置を一致させて接触させ、加
圧部材で前記プレート部材の両側部を同じ力で同時に加
圧するようにしたので、上記両側部に作用する幅方向の
応力が両側で均衡することになる。よって、加圧部材に
よる加圧中に、型及びプレート部材の幅方向の中央位置
が一致した状態が保持され、適切な曲折ラインでプレー
ト部材が曲折される。
【0010】その場合に、前記加圧部材による加圧前
に、第2の加圧部材により前記プレート部材を前記型に
押し付けてプレート部材を固定するようにすると、前記
加圧部材による加圧途中で、型及びプレート部材の幅方
向の中央位置の位置ずれがより一層確実に防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、画像読取装置の一例として
の複写機に適用した一実施形態の全体的な構成について
説明した後、本発明の特徴部分について説明する。
【0012】図1は、複写機1の外観構成を示す斜視
図、図2は複写機1の概略構成を示す模式図である。な
お、以下の説明においては、複写機1の通常の操作位置
からみて(図1の矢印Aの方向から見て)手前側を複写
機の前方というものとする。
【0013】図1に示すように、複写機1は、装置本体
2と、装置本体2の上部に開閉自在に装着された原稿押
さえ3とを有している。装置本体2は、本体ハウジング
4とその上部に載置された上ハウジング5で区画されて
おり、本体ハウジング4と上ハウジング5の中間部に
は、本体ハウジング4から用紙Pが左側方から右側方に
向けて排出される用紙排出部6が形成されている。
【0014】図2に示すように、上ハウジング5には、
画像読取り位置において原稿を露光走査して画像の読取
りを行う画像読取部7が内蔵されている。画像読取部7
は、略直方形状のスキャナフレーム8(図3参照)内
に、露光ランプ9やミラー10,11を備えてなる光学
系を搭載した第1、第2走行枠12,13、レンズ1
4、CCDラインセンサ15等が配設されて構成されて
いる。スキャナフレーム8の前後側板81,82にはレ
ール部材16が取り付けられており、第1、第2走行枠
12,13はこのレール部材16にガイドされつつ往復
走行するようになっている。第1走行枠12は、原稿に
光を照射する露光ランプ9と、原稿からの反射光を第2
走行枠13へ反射するミラー10とを有してなり、第2
走行枠13は、第1走行枠12からの反射光をCCDラ
インセンサ15に向けて反射するミラー11を有してな
る。
【0015】図略の駆動部により第1、第2走行枠1
2,13を所定の速度で図2の左右方向に往復動させつ
つ、コンタクトガラス18上に載置された原稿に露光ラ
ンプ9で光を照射し、その反射光をレンズ14を介して
CCDラインセンサ15に導くことにより、原稿全面の
画像情報を読み取る。
【0016】図1、図2に示すように、本体ハウジング
4は、下部に配設された給紙部19と、この給紙部19
の上方に配設された第1用紙搬送部20と、第1用紙搬
送部20の上方に配設された画像形成部21と、この画
像形成部21よりも用紙搬送方向下流側に配設された定
着部22とを内蔵する下ハウジング23と、定着後の用
紙を搬送して用紙排出部6に排出するための第2用紙搬
送部24を内蔵する連結ハウジング25で区画されてい
る。
【0017】給紙部19は、給紙カセット26に積層載
置された用紙Pを給紙ローラ27の回転動作によって給
紙カセット26の出口側(図1の左側)に送り出すと共
に、給紙カセット26の幅方向両端上部に設けられた図
略のさばき爪によってさばくことにより、最上位置の用
紙Pを1枚ずつ用紙搬送部20に給紙するものである。
【0018】第1用紙搬送部20は、給紙部19から給
紙された用紙を搬送ローラ対28、レジストローラ対2
9、転写前ガイド30によって画像形成部21に向けて
搬送するものである。
【0019】画像形成部21は、回転可能に軸支された
光導電性を有する感光体ドラム31と、この感光体ドラ
ム31の周囲にその回転方向に沿って、帯電器32、レ
ーザ走査ユニット(LSU)33、現像部34、転写器
35、クリーニング部36及び除電ランプ37とを備
え、電子写真プロセスによって感光体ドラム31上に所
定のトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写する
ものである。
【0020】帯電器32は、感光体ドラム31を一定極
性(本実施形態では正極性)に帯電させるものである。
【0021】レーザ走査ユニット(LSU)33は、画
像読取部7によって読み取られた原稿の画像データに応
じて強弱がつけられたレーザ光Rをレーザ発光器38か
ら出力し、ポリゴンミラー39及び反射鏡40を介し
て、正極性に帯電している感光体ドラム31の露光領域
に照射するものである。この照射されたレーザ光Rによ
り、感光体ドラム31の表面電位を画像に応じて減少さ
せて、この感光体ドラム31の表面に、原稿画像データ
に応じた静電潜像を形成させる。この光照射は、ポリゴ
ンミラー39の回転によって、帯電器32と現像部34
の間の露光領域へ、回転する感光体ドラム31の幅方向
に繰り返して走査される。
【0022】現像部34は、レーザ光Rにより感光体ド
ラム31上の正電荷の減少した(電位の減少した)静電
潜像の部分に、現像領域において同極、即ち正帯電した
トナーを付着させるものである。これにより、感光体ド
ラム31上に形成されていた静電潜像がトナーにより現
像されて、感光体ドラム31の表面に可視像としてトナ
ー像が形成される。
【0023】転写器35は、感光体ドラム31の転写領
域に配置された転写ローラ41により、用紙の裏面から
負のコロナ放電を行って、感光体ドラム31上に形成さ
れているトナー像を静電的に用紙上に転写させるもので
ある。
【0024】クリーニング部36は、図略のクリーニン
グブレードの先端部を図略の付勢手段の付勢力により感
光体ドラム31の表面に付勢し、転写後の感光体ドラム
31の表面に付着している残留トナーを掻き落とすもの
である。
【0025】除電ランプ37は、詳細には図示しない
が、感光体ドラム31の幅方向全域に渡って複数個のL
EDランプが1列または複数列に並んでアレイ状に構成
されており、LEDランプ光を感光体ドラム31の表面
に照射して、感光体ドラム31の残留電荷を除去するも
のである。
【0026】定着部22は、画像形成部21の用紙搬送
方向の下流側に配置され、画像形成部21においてトナ
ー像が転写された用紙を、内部にヒータを有する加熱ロ
ーラ42と、この加熱ローラ42に押し付けられる加圧
ローラ43とで挟んで熱加圧し、用紙上にトナー像を溶
着させて定着させるものである。
【0027】第2用紙搬送部24は、画像形成部21で
画像形成された用紙Pを、定着部22から排出ローラ対
44を介して用紙排出部6に排出するものである。
【0028】次に、本発明に係る部分について説明す
る。
【0029】図3,図4に示すように、スキャナフレー
ム8の前後側板81,82の内面には、断面コ字型のレ
ール部材16が取り付けられている。レール部材16が
有する3つの面のうち、平行な2つの面16a,16b
(図6参照)が第1、第2走行枠12,13を往復走行
させる走行面(以下、走行面16a,16bという)と
されているとともに、残りの面16c(図6参照)がス
キャナフレーム8の前後側板81,82の内面に密着す
る取付面(以下、取付面16cという)とされ、レール
部材16がスキャナフレーム8の前後側板81,82に
ネジ17により略水平に取り付けられている。図3に示
す穴81a,82aは、このネジ17が螺合されるネジ
穴であり、前後側板81,82の左右両端部近傍及び中
央部分に形成されている。
【0030】本実施形態においては、レール部材16を
スキャナフレーム8の前後側板81,82に取り付ける
際に、前後側板81,82に対してレール部材16を位
置決めするようになっている。
【0031】すなわち、図3,図4に示すように、亜鉛
メッキ鋼板を用いて構成されたスキャナフレーム8の前
後側板81,82の左右両側及び中央部に、円柱部を有
して突出するボス部81b,82bを形成する一方、ス
テンレス鋼板を用いて構成されたレール部材16には上
記ボス部81b,82bの円柱部と略同径の円形穴部1
6dを形成し、ボス部81b,82bと円形穴部16d
とを嵌合させることにより、前後側板81,82に対す
るレール部材16の位置決めを行うようにしている。こ
のように、ステンレス鋼板より延性が高い亜鉛メッキ鋼
板を用いて構成されたスキャナフレーム8にボス部81
b,82bを形成するようにしたので、亜鉛メッキ鋼板
より延性が小さいステンレス鋼板を用いて構成されたレ
ール部材16にボス部81b,82bを形成する従来の
場合に比べて、ボス部81b,82bを高精度に形成す
ることができ、レール部材16を前後側板81,82に
対して高精度に位置決めすることができる。よって、第
1、第2走行枠12,13の走行性を低下させることな
く、レール部材16の取付位置精度を向上させることが
できる。
【0032】また、本実施形態では、図4、図5に示す
ように、ボス部81b,82bの先端部分を円錐形状に
形成している。すなわち、ボス部81b,82bの円柱
部の径と円形穴部16dの径を略同径としているため、
ボス部81b,82bの先端部分が先細り形状に形成さ
れていない場合には、ボス部81b,82bの中心位置
Pと円形穴部16dの中心位置(図5のQの位置)とを
略一致させたときのみ、ボス部81b,82bと円形穴
部16dとを嵌合させることができるが、本実施形態の
ように、ボス部81b,82bの先端部分を先細り形状
に形成すると、ボス部81b,82bの中心位置(先
端)Pを円形穴部16dの領域L内に位置させれば、ボ
ス部81b,82bの中心位置Pと円形穴部16dの中
心位置Qとを略一致させなくても、レール部材16をス
キャナフレーム8側(矢印Bの方向)に移動させたとき
に上記中心位置P,Qが略一致するようにレール部材1
6がボス部81b,82b先端部分の円錐状周面81
b’,82b’にガイドされ、図6に示すように、ボス
部81b,82bの円柱部と円形穴部16dとが嵌合さ
れる。これにより、ボス部81b,82bと円形穴部1
6dとの嵌合作業が容易に行え、その結果、スキャナフ
レーム8へのレール部材16の取付作業性を向上するこ
とができる。
【0033】さらに、本実施形態では、図3,図4に示
すように、レール部材16を前後側板81,82の近傍
位置で略水平状態に仮保持させるための保持部81c,
82cが形成されている。保持部81c,82cは、ス
キャナフレーム8の前後側板81,82の左右両側の部
位が内方に切り起こされて形成されたもので、長尺状の
レール部材16が略水平状態に仮保持されるように、保
持部81c,82cが、各側板81,82にそれぞれ所
定の間隔を空けて2つずつ形成されている。その場合
に、高さ方向において、保持部81c,82cは、レー
ル部材16をこの保持部81c,82cに仮保持させた
ときに、ボス部81b,82bの先端がレール部材16
の円形穴部16dの領域L内に位置するように形成され
ている。
【0034】したがって、本実施形態では、レール部材
16を保持部81c,82cに保持させ、ボス部81
b,82b及び円形穴部16dの水平方向(長尺方向)
の位置を合わせた状態で、レール部材16をスキャナフ
レーム8側に移動させるだけで、ボス部81b,82b
と円形穴部16dが嵌合されてレール部材16がスキャ
ナフレーム8に位置決めされるので、ボス部81b,8
2bと円形穴部16dとの嵌合作業が一層容易に行え、
スキャナフレーム8へのレール部材16の取付作業性を
さらに向上させることができる。
【0035】なお、ボス部81b,82bの先端は、円
錐形状に限らず、先細り形状であればよい。
【0036】また、部品点数の増加を回避するため、ス
キャナフレーム8の前後側板81,82の適所を内方に
切り起こして保持部81c,82cを形成したが、必ず
しもスキャナフレーム8に一体的に形成する必要はな
く、別の部材を取り付けることで保持部を構成してもよ
い。
【0037】スキャナフレーム8は、図7に示すよう
に、フレーム体が溶接治具45に固定された状態で溶接
されることにより作成される。なお、説明の便宜上、以
下の説明においては、フレーム体の番号についてもスキ
ャナフレームと同じ番号「8」を付するものとする。
【0038】図7に示すように、溶接治具45は、基台
451上に取付固定されたシリンダ452と、シリンダ
452のロッド452a先端に取り付けられた直方形状
のワーク453を有する位置決めユニット454が、フ
レーム体8の前後側板81,82に対応して設けられて
おり、ワーク453のフレーム体8に対向する面には、
フレーム体8の位置決めを行うための位置決め用ブロッ
ク453aと位置決め用ピン453bとが取り付けられ
ている。一方、図3、図7に示すように、フレーム体8
の前後側板81,82には、溶接治具45の位置決め用
ピン453bに対応する位置決め用穴81d,82dが
形成されている。
【0039】そして、フレーム体8の溶接が行われる際
には、フレーム体8が溶接治具45の基台451上に載
置され、シリンダ452のロッド452aが突出して、
溶接治具45の位置決め用ピン453bがフレーム体8
の位置決め用穴81d,82dにそれぞれ嵌合されると
ともに、ワーク453がフレーム体8の前後側板81,
82外面に押し付けられる。これにより、フレーム体8
が溶接治具45に位置決めされる。
【0040】前後側板81,82に位置決め用穴81
d,82dが形成されるスキャナフレーム8において
は、この位置決め用穴81d,82dから埃等の異物が
侵入する虞がある。そこで、上述したように、前後側板
81,82には断面コ字型のレール部材16が密着して
取り付けられることから、図3に示すように、ネジ穴8
1a,82a、ボス部81b,82b及び位置決め用穴
81d,82dを一直線上に並べて設けるとともに、ス
キャナフレーム8の前後側板81,82のうちレール部
材16が密着する部位に上記位置決め用穴81d,82
dを形成し、図8に示すように、レール部材16をスキ
ャナフレーム8の前後側板81,82に取り付ける際
に、レール部材16の取付面16cで位置決め用穴81
d,82dを閉塞するようにしている。
【0041】このように、位置決め用穴81d,82d
にテーピング等、新たな部材を用いて異物の侵入を防止
する構成ではなく、第1、第2走行枠12,13を走行
させるためのレール部材16に、位置決め用穴81d,
82dを閉塞する機能を兼用させる構成とすることで、
工数や部品点数の増加を回避しつつ、位置決め用穴81
d,82dからスキャナフレーム8内へ埃等の異物が侵
入するのを防止することができる。
【0042】以上の構成に加えて、本実施形態において
は、以下に説明する成型装置を用いて断面コ字状のレー
ル部材16を成型するところに特徴を有している。
【0043】図9は、レール部材16の材料であるプレ
ート板46を成型装置51にセットした状態を示す断面
図である。
【0044】図9に示すように、成型装置51は、断面
矩形状のダイ52と、このダイ52上に載置されたプレ
ート板46の幅方向中央部を上方から加圧してプレート
板46を固定する押付部材53と、この押付部材53の
側方に微小間隙を介して配設され、押付部材53により
固定されたプレート板46の長手方向に対する両側部4
6a,46bを上方から加圧する断面矩形状のパンチ5
4,55と、このパンチ54,55を上下方向に駆動す
る駆動部56とを備えている。
【0045】そして、この成型装置51を用いてプレー
ト板46を成型する際、図9の一点鎖線Pに示すよう
に、プレート板46の幅方向の中央位置をダイ52の幅
方向の中央位置Pに一致させた状態で押付部材53によ
りプレート板46を固定し、その後、図10に示すよう
に、駆動部56によりパンチ54,55を下降させ、こ
のパンチ54,55によりプレート板46の上記両側部
46a,46bを同じ力で同時に加圧し、ダイ52の周
面に沿ってプレート板46を曲折する。これにより、図
11に示すような断面コ字状のレール部材16が生成さ
れる。
【0046】ここで、図12に示すように、プレート板
46の曲折途中の状態に着目すると、パンチ54,55
の角部54a,55aに接触する部位において、プレー
ト板46には、各側部46a,46bの曲折方向に応力
F1,F2が作用することになるが、本実施形態にあっ
ては、パンチ54,55によりプレート板46の両側部
46a,46bを同じ力で同時に加圧するようにしてい
るので、加圧時に各側部46a,46bに作用する幅方
向の応力F1x,F2xが同じ大きさで互いに逆方向に
作用し、これらの応力F1x,F2xは相殺することに
なる。したがって、曲折完了までの間、プレート板46
の幅方向の中央位置がダイ52の幅方向の中央位置Pに
一致した状態が維持されるので、曲折ラインL(図5参
照)が位置ずれすることがなく、適切なラインでプレー
ト部材46を曲折することができる。これにより、プレ
ート板46の成型加工に起因して発生する第1、第2走
行枠12,13の高さ位置の位置ずれの発生を防止する
ことができる。
【0047】なお、パンチ54,55は、断面矩形状に
限らず、他の形状でもよい。また、プレート板46が幅
方向に大きな曲げ剛性を有する場合には、押付部材53
を設ける必要はない。
【0048】また、第1実施形態では、レール部材16
の取付面16cでスキャナフレームの前後側板81,8
2に取り付けるようにしたが、図13に示すように、開
口側を下向きにして前後側板81,82に取り付けるよ
うにしてもよい。
【0049】また、本発明は、本発明を複写機の光学レ
ールに適用したが、これに限らず、ファクシミリ装置や
スキャナ装置などの画像読取装置に備えられる光学レー
ルに適用することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、加圧部材で前記プレー
ト部材の両側部を同じ力で同時に加圧するようにしたの
で、幅方向において、プレート部材の作用する応力が均
衡することになり、加圧部材によって加圧しても、型及
びプレート部材の幅方向の中央位置が一致した状態が保
持され、適切な曲折ラインでプレート部材を曲折するこ
とができる。その結果、レール部材の成型加工に起因す
る走行枠の高さ方向の位置ずれの発生を防止することが
できる。
【0051】また、本発明によれば、前記加圧部材によ
る加圧前に、第2の加圧部材により前記プレート部材を
前記型に押し付けてプレート部材を固定するようにした
ので、前記加圧部材による加圧途中で、型及びプレート
部材の幅方向の中央位置のずれをより一層確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複写機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】 複写機の概略構成を示す模式図である。
【図3】 スキャナフレームの全体斜視図である。
【図4】 スキャナフレームの前壁の断面図である。
【図5】 先細り形状に形成したときの作用を示す説明
図である。
【図6】 ボス部と円形穴部との嵌合状態を示す図であ
る。
【図7】 溶接治具の概略平面図である。
【図8】 本発明の特徴部分を示す説明図である。
【図9】 プレート板を成型装置にセットした状態を示
す断面図である。
【図10】 成型装置による成型動作を示す説明図であ
る。
【図11】 レール部材の斜視図である。
【図12】 本発明の特徴部分の説明図である。
【図13】 レール部材の取付についての他の実施形態
を示す断面図である。
【図14】 従来技術の説明図である。
【図15】 従来技術の説明図である。
【図16】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
12,13 第1、第2走行枠 16 レール部材 46 プレート板 46a,46b 両側部 51 成型装置 52 ダイ 53 押付部材 54,55 パンチ 54a,55a 角部 56 駆動部 L 曲折ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 政利 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 (72)発明者 西 正幸 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 Fターム(参考) 4E063 AA01 BA01 CA05 DA01 GA01 JA10 MA21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読み取るスキャナ部に備えら
    れ、光学系を搭載する走行枠の走行動作をガイドする光
    学レールの製造方法であって、 矩形断面を有する長尺状の型に、前記光学レールの材料
    である平板状のプレート部材を、幅方向の中央位置を一
    致させて接触させ、加圧部材で前記プレート部材の両側
    部を同じ力で同時に加圧し、このプレート部材を前記型
    の周面に沿って曲折することを特徴とする光学レールの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記加圧部材による加圧前に、第2の加
    圧部材により前記プレート部材を前記型に押し付けて前
    記プレート部材を固定するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の光学レールの製造方法。
JP2001264331A 2001-08-31 2001-08-31 光学レールの製造方法 Withdrawn JP2003071518A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010120045A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Suncall Corp プレス成形品の製造装置及び製造方法

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