JP2003071368A - 液体塗布方法及び液体塗布装置、並びにこれを用いた陰極線管の製造方法及び装置 - Google Patents

液体塗布方法及び液体塗布装置、並びにこれを用いた陰極線管の製造方法及び装置

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JP2003071368A
JP2003071368A JP2001270436A JP2001270436A JP2003071368A JP 2003071368 A JP2003071368 A JP 2003071368A JP 2001270436 A JP2001270436 A JP 2001270436A JP 2001270436 A JP2001270436 A JP 2001270436A JP 2003071368 A JP2003071368 A JP 2003071368A
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coating liquid
liquid
phosphor
cathode ray
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Daido Komyoji
大道 光明寺
Nobuyuki Aoki
延之 青木
Masato Mitani
眞人 三谷
Naoko Matsuda
直子 松田
Hiroyuki Naka
裕之 中
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 泡ムラがなく、均一な塗布面を実現できる液
体塗布方法及び塗布装置、並びにこれを用いた陰極線管
の製造方法及び製造装置を提供する。 【解決手段】 塗布液を塗布する塗布手段4と、この塗
布手段4に前記塗布液を供給する塗布液供給手段5と、
この供給された塗布液の泡を上方に集めて取り除く泡除
去手段41と、前記塗布手段4内の塗布液を循環させる
塗布液循環手段5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の液体を適
宜の部材に塗布することができ、特にCRTの前面ガラ
ス内面などに蛍光体スラリーを塗布むらなく塗布し、塗
布パターンの均質な蛍光面を高いレベルで実現すること
ができる液体塗布方法及び装置、並びにこれを用いた陰
極線管の製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なテレビジョン受信機用の陰極線
管(CRT)は、ロート状の陰極線管本体と、透明ガラ
スからなり陰極線管本体の前面を塞ぐ全面ガラスとで構
成されている。このうち、前面ガラス部分の構造は、緩
やかな湾曲をした中央面と、この中央面の外周に立設さ
れた枠状の外周壁とを有する深皿状をなしている。そし
て、この前面ガラスの外周壁の端部を陰極線管本体の先
端面に接合させることにより、陰極線管が組立られてい
る。
【0003】前面ガラスの内面には、蛍光体層が形成さ
れており、電子銃から照射された電子線によって蛍光体
層が発光することで、画像を表示することができる。特
に、カラーTV用陰極線管では、複数色の蛍光体層がド
ット状或いはストライプ状のパターン形状などで形成さ
れている。
【0004】この前面ガラスに蛍光体層を形成するに
は、例えば、ノズルなどの吐出手段を備えた(塗布装置
を有する)蛍光面形成装置を用いて、蛍光体を含む液
(以下、蛍光体スラリーとよぶ)を前面ガラスの内表面
に供給・塗布し、この前面ガラスを傾斜、旋回して蛍光
体塗布膜を形成させたあと、蛍光体塗布を乾燥・硬化さ
せたり、蛍光体塗布膜を所定のパターンに形成する作業
を行うことにより、完成させている。
【0005】ところで、蛍光体スラリーの吐出手段とし
て、前面ガラスを横断するようにこの上方に液吐アーム
を配置するとともにこの液吐アームの軸方向に沿って複
数の小孔を設けた構成のものが知られている。また、こ
の吐出手段を用い、複数の小孔から蛍光体スラリーを同
時に、全体がカーテン状になるような状態で吐出させる
とともに、前記液吐出アームを、前面ガラスの上方で平
行移動させるこの(塗布装置を有する)蛍光面形成装置
なども知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の蛍光面形成装置にあっては、以下のような問
題を生じている。例えば、蛍光体スラリーを蛍光面に供
給・塗布する際には、通常、ノズルなどの蛍光体スラリ
ーの吐出手段を前面ガラスに対して繰り返し平行移動さ
せて塗布液の均一化を図っている。一方、この前面ガラ
スの塗布すべき終点から始点までノズルが移動するとき
には、蛍光体スラリーをノズルへ送り込む配管路を閉じ
て不要部分へ吐出せぬよう、吐出手段からの蛍光体スラ
リー吐出を一時的に停止するとともに、始点へ復帰とこ
ろでノズルからの吐出動作を再開する、といったことが
繰り返されている。
【0007】しかしながら、この蛍光体スラリー供給用
の配管路を閉じると、キャビテーションが起こり、この
配管路内の蛍光体スラリーに気泡を発生することがあ
る。そして、この蛍光体スラリー中に発生した気泡は、
吐出再開時に蛍光体スラリーと共に前面ガラス内に供給
されてしまう。ところが、一旦、前面ガラス内に供給さ
れてしまった気泡は、その後、前面ガラスの傾斜、旋回
時に、尾引き状の泡ムラを引き起こし、均一な蛍光体塗
布膜を形成できなくなる。このため、この泡ムラは、陰
極線管の品質性能を著しく低下させている。
【0008】このような事情から、この蛍光体スラリー
に限らず、各種の塗布液に混入する泡を効率よく取り除
くことができる液体塗布方法及び装置の開発が切望され
ている。
【0009】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、泡ムラがなく、均一な塗布面を実現できる液体塗布
方法及び塗布装置、並びにこれを用いた陰極線管の製造
方法及び製造装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の液体塗布方法
は、塗布液を塗布手段に供給する工程と、供給された塗
布液の泡を上方に集めて取り除く工程と、所定の部位に
前記塗布液を塗布する工程と、前記塗布手段内の塗布液
を循環させる工程とを有することを特徴としている。
【0011】また、この発明は、塗布手段内の塗布液を
循環させる工程は、塗布手段内の塗布液を回収し、この
回収した塗布液を塗布手段に供給する工程を含むように
してもよい。
【0012】また、この発明は、塗布手段内の塗布液を
循環させる工程は、この塗布液の粘度に応じて単位時間
あたりの循環量を制御し、粘度が高まるにつれて循環量
を増加させることが好ましい。
【0013】また、この発明は、塗布液を回収する工程
は、所定の部位に塗布しない時に、前記塗布手段により
塗布液回収部へ前記塗布液を吐出させる工程を含んでい
てもよい。
【0014】また、この発明は、塗布液の泡を上方に集
めて取り除く工程では、塗布手段の上方に設けた上方に
向けて突設する液中管の開閉弁を開き、塗布液回収部に
前記塗布液を吐出させる工程では、この開閉弁を閉じる
ようにするのが好ましい。
【0015】また、この発明は、前記塗布液の泡を上方
に集めて取り除く工程と、塗布液回収部に前記塗布液を
吐出させる工程とを繰り返すようにしてもよい。
【0016】また、この発明の液体塗布装置は、塗布液
を塗布する塗布手段と、この塗布手段に前記塗布液を供
給する塗布液供給手段と、この供給された塗布液の泡を
上方に集めて取り除く泡除去手段と、前記塗布手段内の
塗布液を循環させる塗布液循環手段とを有することを特
徴としている。
【0017】また、この発明は、前記塗布液循環手段
は、前記塗布手段内の塗布液を回収する塗布液回収手段
と、この回収した塗布液を前記塗布手段に供給して前記
塗布液を循環させる回収塗布液循環手段とを有していて
もよい。
【0018】また、この発明は、前記泡除去手段は、前
記塗布手段の上方に設けた上方に向けて突出する液中管
と、この液中管を開閉する開閉弁とを有することが好ま
しい。
【0019】また、この発明は、前記開閉弁を制御する
開閉弁制御装置を設けてあってもよい。
【0020】また、この発明は、塗布液の粘度に応じて
単位時間あたりの循環量を制御し、粘度が高まるに連れ
て循環量を増加させる塗布液循環量制御手段を設けるこ
とが好ましい。
【0021】また、この発明の陰極線管の製造方法は、
陰極線管の前面ガラス内面に請求項1〜6のいずれかに
記載の方法により蛍光体を塗布する工程と、この蛍光体
が塗布された前面ガラスを露光する工程と、この露光さ
れた全面ガラスを現像処理する工程とを有することを特
徴としている。
【0022】また、この発明は、前記蛍光体の塗布は、
青色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体の3種類を行うこ
とができる。
【0023】また、この発明は、蛍光体の粘度をxmP
a・s、単位時間あたりの塗布手段による吐出量に対す
る循環量の比の百分率をy%とすると、x/yの値が
6.25以下であるのが好ましい。
【0024】また、この発明の陰極線管の製造装置は、
陰極線管の前面ガラス内面に蛍光体を塗布する請求項7
〜11にいずれかに記載の液体塗布装置と、前記蛍光体
が塗布された前面ガラスを露光する露光装置と、この露
光された全面ガラスを現像処理する現像装置とを有する
ことを特徴としている。
【0025】この発明の液体塗布方法及び塗布装置で
は、空気抜き用液中管の液圧力損失を、塗布液吐出部の
小孔の液圧力損に比例して十分に小さくすれば、空気抜
き通路を通して、塗布液吐出部内部にあった空気を容易
に外部へ排出することができる。具体的には、空気抜き
用の液中管の内径を、塗布液吐出部の小孔の内径に比較
して十分大きく取ればよい。
【0026】また、この発明の陰極線管の製造方法及び
製造装置では、例えば、蛍光体スラリーを供給する供給
管を開閉することによって、塗布液吐出手段からの蛍光
体スラリー吐出動作を一時的に停止する動作と吐出再開
動作と繰り返すとき、キャビテーションのために蛍光体
スラリー供給配の管路内で蛍光体スラリー中に気泡が発
生することがある。この場合、この発生した気泡を、塗
布液吐出部の複数の小孔とは別に設けた空気抜き用の液
中管から、塗布液吐出部の外部へ塗布液と一緒に連続的
に排出することにより、泡ムラのない均一な塗布膜を形
成することが可能になる。
【0027】従って、塗布液吐出部からの蛍光体スラリ
ー吐出の一時的な停止動作、及び吐出動作再開といった
工程を繰り返して蛍光体スラリー中に気泡が発生した場
合でも、この気泡を蛍光体スラリーと共に前面ガラス内
面に塗布することがないため、塗布後の前面ガラスの傾
斜、旋回時に泡による尾引き状態の塗布ムラが発生する
ことがなく、塗布パターンの均質な蛍光面を高いレベル
で実現することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明における実施の形
態について、添付図面を参照しながら説明する。 [第1の実施形態]図1は、この発明に係る陰極線管の
製造方法が適用された陰極線管の製造装置の要部を示す
概略斜視図である。この陰極線管の製造装置は、陰極線
管の前面ガラス内面に蛍光体を塗布させるこの発明の液
体塗布装置1と、蛍光体が塗布された前面ガラスを露光
させる図示外の露光装置と、この露光された前面ガラス
を現像処理する図示外の現像装置とを備えている。
【0029】[第2の実施形態]次に、この発明に係る
液体塗布装置1について説明する。図1に示す液体塗布
装置1は、陰極線管の前面ガラス2を保持する保持部3
と、塗布手段を構成し泡除去手段を付設した塗布液吐出
部4と、塗布液供給手段及び塗布液循環手段を構成する
(循環)供給機構5と、塗布液吐出部4を移動させる移
動機構6と、塗布液循環量制御手段8とを備えている。
【0030】前面ガラス2は、緩やかに湾曲した平面形
状が概略矩形状を有する中央面と、この中央面の外周に
立設された外周壁21とを有しており、この実施形態で
は、例えば縦横の寸法比が3:4である51cmサイズ
のものが使用されている。このうち、中央面は、ほとん
ど湾曲のない実質的に平面であってもよい。また、前面
ガラス2の中央面と外周壁21とは一体形成されたもの
であってもよいし、別々に形成された部材同士を一体接
合させたものでもよい。
【0031】保持部3は、前面ガラス2の凹状に窪んだ
内面22を上向きにした状態で保持するようになってい
る。この保持部3には底部に適宜の手段で構成された旋
回部31と液受け32とを有しており、塗布液を塗布す
る際に、この旋回部31により保持部3を旋回させるよ
うになっている。
【0032】塗布液吐出部4は、前述したように、塗布
手段を構成するとともに泡除去手段を付設したものであ
り、保持部3に収容された前面ガラス2の短辺側部分を
横断してこの上方空間に水平に配置された長尺状のもの
から構成されており、蛍光体スラリー7を所望の部位へ
吐出させるため、底部に、この塗布液吐出部4の長手方
向に沿って小孔4Aを等ピッチで多数開口させている。
また、この塗布液吐出部4は、図6に示すように、内部
空間4Bの天井部分が、中央部で最も高くなるように形
成されており、塗布液に混入する泡の方が塗布液よりも
軽いので、高い中央部に移動して集まるように構成され
ている。なお、この塗布液吐出部4には、後述する供給
管54が設けられており、供給タンク51内の蛍光体ス
ラリー7(図2参照)がこの供給管54を通して送り込
まれるようになっている。
【0033】また、この塗布液吐出部4には、図6に示
すように、内部空間の最も高い天井部の直上位置に、泡
除去手段として、(供給管54とは別に)空気抜き用の
液中管41が設けられている。この液中管41は、液圧
力損失を、塗布液吐出部4の小孔4Aの液圧力損に比べ
て十分に小さくするように構成されており、この液中管
41を通して蛍光体スラリー7に混入された泡(空気)
を容易に外部へ排出できるようになっている。このた
め、液中管41では、図3に示すように、この内径が塗
布液吐出部4の小孔4Aの内径に比較して十分大きく形
成されている。
【0034】また、この液中管41には、この液中管4
1を開閉する開閉弁42と、この開閉弁42を制御する
開閉弁制御装置(図略)が設けられている。この開閉弁4
2には、液中管41の開閉と流量調整が可能な、例えば
開閉弁制御装置で制御されるボールバルブが用いられて
おり、液中管41内の通路の液圧力損失は、小孔4Aの
液圧力損失に比較して、十分に小さく構成してある。
【0035】また、この実施形態の塗布液吐出部4で
は、泡除去手段により、蛍光体スラリー7を泡抜き用の
液中管41から吐出管43へ送り出し、泡と一緒に塗布
液吐出部4の外部へ排出するように構成されており、こ
のため、開閉弁42を介して液中管41と一端部が連結
された吐出管43と、この吐出管43の他端部が取り付
けられた回収タンク44とを備えている。
【0036】供給機構5には、塗布液供給手段として、
蛍光体スラリー7(図3参照)が蓄えられる供給タンク5
1と、ポンプ52と、開閉弁53と、供給管54と、ポ
ンプ52と開閉弁53供給管54とを連通・連結する供
給路55などとを備える。さらに、この供給機構5に
は、(塗布手段からの塗布液を回収する塗布液回収手段
及びこの回収した塗布液を塗布手段に供給して塗布液を
循環させる回収塗布液循環手段を有する)塗布液循環手
段として、塗布液供給手段の供給タンク51を兼用する
供給タンク51と、この供給タンク51とポンプ52と
を連結する循環路56などとを備えている。
【0037】供給タンク51は、蛍光体スラリー7を収
容するようになっており、ポンプ52で塗布液吐出部4
へ蛍光体スラリー7を供給させるようになっている。こ
の供給タンク51は、前面ガラス2を収容した保持部3
の片側に配置されており、塗布動作前には、図2に示す
ように、塗布液吐出部4が、この供給タンク51の直上
のA位置にて待機しながら蛍光体スラリー7を吐出して
おり、この吐出された蛍光体スラリー7は、直下の供給
タンク51に回収される。
【0038】開閉弁53には、供給管54の開閉と流量
調整が可能な、例えばボールバルブが使用されており、
ポンプ52とともに、図示外の制御部によってその開閉
動作及び運転動作が制御されている。
【0039】移動機構6は、互いに直交するX、Y、Z
の3次元方向に塗布液吐出部4を移動させるためのもの
であり、図1に示すように、X移動部6Aと、Y移動部
6Bと、Z移動部6Cとを備えている。このうち、X移
動部6Aは、X方向に配設されたガイドレール61Aを
有する基体60Aと、ガイドレール61Aに沿って平行
に一定間隔を保持して配置されたボールねじ62Aと、
このガイドレール61Aに滑動自在に挿通されていると
ともに、ボールねじ62Aに螺合するスライダ63Aと
を備えており、ボールねじ62Aをモータ64Aで駆動
回転させるように構成されている。一方、Y移動部6B
及びZ移動部6Cも、X移動部6Aと同様の構成となっ
ている。
【0040】この実施形態のX移動部6A〜Z移動部6
Cのガイドレール61A〜61Cには、それぞれスライ
ダ63Aが滑動自在に挿通されているが、Z軸用のスラ
イダ63Cには、連結部材65を介して塗布液吐出部4
が固定・一体化されており、このスライダ63Cととも
に塗布液吐出部44が前面ガラス2の上方を3次元的に
自由に移動するように構成されている。
【0041】基体60Aは、図示外の適宜部材にX方向
に平行な状態で固定されており、この基体60Aに対し
てX方向に移動するスライダ63Aには、基体60Bの
一方側端部が固着されている。この基体60Bは、Y方
向に平行に配設されており、この基体60Bに対してY
方向に移動するスライダ63Bには、基体60Cの一方
側端部が固着されている。なお、このガイドレール61
A〜61C、ボールねじ62A〜62C、スライダ63
A〜63C及びモータ64A〜64Cは、図示外のカバ
ーで密閉状態に保護されており、漏れた油やごみなどが
保持部3へ混入しないようになっている。
【0042】塗布液循環量制御手段8は、塗布液の粘度
に応じて単位時間あたりの循環量を制御し、粘度が高ま
るにつれて循環量を増加させるものであり、塗布液粘度
センサ(図略)と、この塗布液粘度センサからの検出信
号を入力すると蛍光体の粘度を検出して単位時間あたり
の塗布液吐出部4の小孔4Aからの吐出量に対するポン
プ52からの塗布液の循環量を制御するようになってい
る。具体的には、蛍光体スラリー7の粘度をxmPa・
s、単位時間あたりの塗布液吐出部4の小孔4Aからの
吐出量に対する循環路55内での蛍光体スラリー7の循
環量の比の百分率をy%とすると、x/yの値が6.2
5以下となるように、ポンプ52からの塗布液の循環量
を制御することが好ましい。或いは、蛍光体スラリー7
の粘度をxmPa・sを制御してもよい。
【0043】次に、この発明に係る泡除去手段により、
塗布液吐出部4内での泡を取り除く(脱泡)方法につい
て、図4〜図6を参照しながら説明する。この脱泡方法
について、初めに、第3の実施形態に係る液体塗布装置
を用いて説明する。[第3の実施形態]図4は、第1の
実施形態に係る液体塗布装置のノズル周辺の概略構造を
示すものであり、この液体塗布装置では、供給タンク5
1内に蓄えられた蛍光体スラリー7が、ポンプ52によ
りバルブ53を介して塗布液吐出部4に向けて送り出さ
れ、この蛍光体スラリー7を陰極線管の前面ガラス2に
塗布するように構成されている。なお、この蛍光体スラ
リー7を前面ガラス2に繰り返し塗布する場合には、前
述したように、前面ガラス2の終点位置で塗布液吐出部
4からの吐出を止め、前面ガラス2の始点位置まで塗布
液吐出部4が移動し、そこで、再度、塗布作業がなされ
る。
【0044】一方、この液体塗布装置において、泡除去
手段(脱泡装置)を構成する液中管41´が塗布液吐出
部4上部に設けられており、この塗布液吐出部4に蛍光
体スラリー7に混ざって泡が送り込まれると、この液中
管41´を通じて連続的に外部へ排出されるようになっ
ている。液中管41は中空状の管を上方へ向けて起立さ
せた構造であり、塗布液吐出部4内部と連通しているも
のである。
【0045】上記した液体塗布装置では、泡除去手段に
よる塗布液吐出部4の泡抜き動作は、蛍光体スラリー7
の吐出動作のスタート時に、塗布液吐出部4の上部の液
中管41´から塗布液吐出部4内部の空気を抜くことで
なされている。
【0046】ところで、通常、供給される液体には、泡
が殆ど混入されることがないので、泡が塗布液吐出部4
に溜まることはない。従って、この第1の実施形態に係
る液体塗布装置に設けた脱泡装置で十分である。ところ
が、この液体として、図1に示すような、特に蛍光体ス
ラリーを使用する場合、蛍光体が沈殿しないように絶え
ず循環させる必要があるので、これに起因して、泡が蛍
光体スラリー7中に頻繁に混入されることがある。そこ
で、この液体として蛍光体スラリー7を使用する場合に
は、図5に示す第4の実施形態の液体塗布装置を用いて
泡の除去を行うようになっている。この脱泡方法につい
て、以下の第4の実施形態で説明する。
【0047】[第4の実施形態]この第4の実施形態で
は、液体塗布装置として、図5に示すように、供給管5
4側にバルブ53を設けるとともに、泡除去手段とし
て、液中管41側に開閉弁42を設けた構成(これらの
部分については、前述した図1に示す第2の実施形態に
係る液体塗布装置と同一構成)となっている。
【0048】次に、この第4の実施形態の泡抜き方法に
ついて説明する。この実施形態の泡抜き方法では、供給
管54側に設けたバルブ53を閉め、液中管41側の開
閉弁42を開ける。この状態を約20秒間保持し、次に
逆に、供給管54側に設けたバルブ53をあけ、液中管
41の開閉弁42を閉める。そして、この状態を約20
秒間保持する。このような動作を約10分間続けると、
液の循環系から泡が消失する。
【0049】即ち、これは、液の循環系に泡が混入され
たとき、つまり循環開始初期や、何らかのトラブルで循
環系の動作が停止し、再度、循環系の動作が開始された
とき、大量の泡が循環系に入り込み、循環系からその泡
が抜け切れ(取り除け)ない虞がある。
【0050】この場合、その泡は、通常、循環系の流れ
から外れることなく循環系路を移動するので、塗布液吐
出部4からの吐出動作を一旦停止することで、塗布液吐
出部4内の泡が泡抜きの液中管41方向へ上昇移動す
る。
【0051】なお、塗布液吐出部4の最上部に液中管4
1を位置させてあるが、特に、この蛍光体スラリー7に
混入する泡は、蛍光体スラリー7に比べて軽く、塗布液
吐出部4内で一番高い位置に集まる傾向がある。したが
って、この泡は、塗布液吐出部4から前面ガラス2に吐
出されることがなく、この液中管41から効果的に泡が
取り除かれる。
【0052】また、別の実施例として、塗布液を泡抜き
用の液中管41から吐出管43へ送り出し、泡と一緒に
蛍光体スラリー7を塗布液吐出部4外部の回収タンク4
4へ排出する方式がある。なお、図1に示す陰極線管の
製造装置は、この方式のものが採用されており、これに
ついては、以下に説明する。
【0053】次に、図1に示す第1の実施形態に係る陰
極線管の製造装置を用いて、この発明に係る陰極線管の
製造方法を説明する。 まず、前面ガラス内面22に、フォトリソグラフ法を
用いて、ブラックマトリクスを形成する。 続いて、 青色蛍光体(日亜化学工業製、粒子径7μmのもの); 25重量%、 ポリビニルアルコール(デンカ製ポバールB−24); 2.5重量%、 重クロム酸アンモニュウム(関東化学製ニクロム酸アンモニュム); 0.25重量%、 界面活性剤; 0.04重量%、 分散材; 0.02重量%、 及び脱イオン水からなる組成物をミキサー、ディスパー
ザー等の攪拌機により、攪拌懸濁させて、粘性係数20
mPa・sの蛍光体スラリー7を準備した。さらに、ア
ンモニア水溶液を滴下し、蛍光体スラリー7のPHを
8.0に調整した。
【0054】次に、供給管54を通してこの蛍光体ス
ラリー7を塗布液吐出部4に送り込み、塗布液吐出部4
から蛍光体スラリー7を吐出させる。続いて、塗布液吐
出部4内部に送り込む蛍光体スラリー7の供給量並びに
空気抜き用の液中管41の開閉弁42を調整して、連続
的に蛍光体スラリー7の総吐出量を800cc/分に、
空気抜き用の液中管41を通して回収タンク44内部に
排出される蛍光体スラリー7を50cc/分に、それぞ
れ調整する。
【0055】次に、塗布液吐出部4からの蛍光体スラ
リー7の吐出を一時的に停止及び吐出再開と繰り返し
て、前面ガラス2の内面22に蛍光体スラリー7の塗布
を行う。
【0056】具体的には、 (1)第1ステップとして、塗布液吐出部4が供給タン
ク51の真上の位置(図2のA位置)にて蛍光体スラリ
ー7を吐出しているとき、その供給タンク51から塗布
液吐出部4への蛍光体スラリー7供給を遮断する。この
遮断動作は、前述したように、供給管54に設けたバル
ブ53の操作によって行うことができる。また、これに
伴い、塗布液吐出部4の小孔4Aからの蛍光体スラリー
7の吐出動作が停止する。
【0057】(2)続いて、第2ステップとして、移動
機構6を駆動して、塗布液吐出部4を前面ガラス2の内
側の初期位置(図2のA位置)から始点位置(図2のB
位置)まで移動させる。この移動のときには、塗布液吐
出部4の小孔4Aから直下への蛍光体スラリー7の吐出
動作を停止させておく。
【0058】(3)第3ステップでは、図2の始点位置
(B位置)まで移動してきた塗布液吐出部4に対して、
バルブ53を開いて蛍光体スラリー7の供給動作を再開
し、小孔4Aより蛍光体スラリー7の吐出を行う。 (4)次に、第4ステップでは、吐出動作を再開した塗
布液吐出部4を200mm/秒の速度で、図2の終点位
置(D位置)まで往路による掃引動作を行い、前面ガラ
スの内面22に往路塗布を行う。
【0059】(5)続いて、第5ステップとして、終点
位置(D位置)から塗布液吐出部4をUターンさせ、往
路の掃引速度と同じ200mm/秒の速度で始点位置
(B位置)まで掃引し、復路塗布を行う。 (6)そして、この始点位置(B位置)まで塗布液吐出
部4が戻ってきたときに、第6ステップとして、再び、
塗布液吐出部4への蛍光体スラリー7の供給を遮断し
て、小孔4Aからの蛍光体スラリー7の吐出動作を停止
する。
【0060】(7)第7ステップでは、蛍光体スラリー
7の小孔4Aからの吐出動作を停止させた状態のまま、
移動機構6を駆動して、塗布液吐出部4を再び供給タン
ク51の真上の初期位置(A位置)まで移動させる。な
お、塗布液を回収する作業の際には、例えば、この供給
タンク51の真上の初期位置(A位置)への戻ったとき
のように、蛍光体スラリー7を前面ガラス2の内側に塗
布しない場合、供給タンク51に塗布液吐出部4の小孔
4Aから蛍光体スラリー7をそのまま吐出させておくよ
うにしている。
【0061】(8)そして、第8ステップでは、この初
期位置(A位置)まで戻った塗布液吐出部4に対して、
再び、第2ステップ以降のステップを再び繰り返す。即
ち、塗布液吐出部4を始点位置(B位置)へ移動させた
のち、蛍光体スラリー7の供給動作を再開し、小孔4A
から蛍光体スラリー7の吐出動作を再開する。このよう
に、塗布液吐出部4への蛍光体スラリー7の供給動作の
停止、及び再開を繰り返すような塗布動作を行うときで
も、小孔4Aに比較して液圧力損失の少ない空気抜き用
の液中管41から蛍光体スラリー7の一部を連続して排
出させておくことにより、(塗布液吐出部4へ蛍光体ス
ラリー7の供給を遮断、及び再開したときに発生する)
キャビテーションによって蛍光体スラリー7中に生じて
いた気泡を、空気抜き用の液中管41から蛍光体スラリ
ー7の一部と一緒に容易に排出できる。これにより、前
面ガラス2の内面22に蛍光体スラリー7を塗布したと
きに生じていた泡ムラの発生を防止できる。なお、蛍光
体スラリー7の泡を上方に集めて取り除く脱泡工程と、
塗布液吐出部4の小孔4Aから供給タンク51へ蛍光体
スラリー7を吐出させる工程とを続けて繰り返すように
してもよい。
【0062】また、初めに、塗布動作を行うのに先立
ち、前面ガラス2の外周壁21の上方を通過して塗布液
吐出部4を内面22に入り込ませるとき、小孔4Aから
の蛍光体スラリー7の吐出動作を停止させているため、
カバーする遮蔽材を別に用意してわざわざ設けなくて
も、外周壁21を蛍光体スラリー7で汚すことがない、
といった効果も得られる。
【0063】なお、空気抜き用の液中管41を通して排
出する青色蛍光体スラリー7の単位時間当たりの量は、
複数の小孔4Aから吐出する単位時間当たりの総吐出量
の3〜10パーセントであることが望ましい。15パー
セントを大きく越える場合、蛍光体スラリー7の吐出動
作を再開したとき、空気抜き用の液中管41側から蛍光
体スラリー7が勢いよく排出され、塗布液吐出部4から
の液吐出が弱くなって液横飛びが発生する。また、1%
以下の場合、気泡が空気抜き用の液中管41を通して十
分に排出されず、0.67%の泡ムラが発生する虞があ
る。
【0064】以上のように、前面ガラス2の内面22
への蛍光体スラリー7の塗布動作を行った後に、保持部
3を傾斜、旋回させて蛍光体粒子を十分に沈降堆積さ
せ、余分な水分を遠赤外線ヒータを用いて乾燥させる。
【0065】さらに、乾燥された塗布膜7A(図2参
照)をシャドウマスクを介して紫外線露光し、水洗など
で現像処理して、前面ガラス2の内面22の所定位置に
青色蛍光体ドットを形成する。
【0066】同様にして、緑色蛍光体(日亜化学工業
製、粒子径7μm、蛍光体スラリー7の粘性係数20m
Pa・s)、赤色蛍光体(日亜化学工業製粒子径6μ
m、蛍光体スラリー7の粘性係数25mPa・s)を、
前面ガラス2の所定位置に形成する。なお、緑色蛍光体
スラリー7を塗布する際の空気抜き用の液中管41を通
して排出する緑色蛍光体スラリー7の単位時間当たりの
量は、青色蛍光体スラリー7とその粘性係数が略同じで
あるため、同様に理由により、複数の小孔4Aから吐出
する単位時間当たりの総吐出量の3〜10パーセントに
設定するのが好ましい。
【0067】また、赤色蛍光体スラリー7を塗布する
際、空気抜き用の液中管41を通して排出する赤色蛍光
体スラリー7の単位時間当たりの量は、その粘性係数が
青色蛍光体スラリー7、緑色蛍光体スラリー7に比較し
て高いため、複数の小孔4Aから吐出する単位時間当た
りの総吐出量の5〜12パーセントに設定するのが好ま
しい。粘性係数が高い分、気泡が排出され難くなるた
め、青色蛍光体スラリー7、緑色蛍光体スラリー7の場
合に比べて、排出量を多めに設定するようになってい
る。
【0068】なお、前述したように、一旦、吐出動作を
止めて、泡抜きの液中管41から泡を抜く方法は、これ
らのパネルの塗布動作をしていないときに行う。例え
ば、パネルの交換時や、塗布後のパネル回転時を利用し
て行う。
【0069】また、このときに用いる蛍光体には、他色
光を吸収し、自色のみを反射するように、同色の顔料を
被着したものを用いても差し支えないし、蛍光体の粒子
径もこれに限定されるものではない。その後、ラッカー
膜を介してアルミニュウム蒸着によりメタルバック層を
形成する。続いて、蛍光体形成済みの前面ガラスとファ
ンネルをガラスフリットにより接合し、電子銃を封入し
て真空排気により陰極線管を形成する。
【0070】従って、このような構成の液体塗布装置1
を用いた陰極線管の製造装置によれば、前面ガラス2の
内面22に形成された蛍光体塗布膜7Aは、蛍光体スラ
リー7の供給を遮断し、その後、再開して塗布動作を行
っても、泡ムラのない均一な膜が得られる。なお、この
出願にかかる発明者により、実際に蛍光体塗布実験を行
ったところ、泡の混ざり込んだ塗布ムラの発生率が、
1.56%から0.18%に減少した。また、形成され
た陰極線管の輝度を測定した結果、有効面のいずれの部
位においても、高い輝度(周辺部輝度分布平均値97
%、最悪値95%)と安定した色差(X方向3/100
0、Y方向5/1000)を示した。
【0071】この実施形態では、51cmサイズの陰極
線管を例示したが、これに限定されるものではなく、陰
極線管の前面ガラス2の有効サイズに応じて、液吐出流
量や、塗布液吐出部4の掃引速度を自由に調整可能であ
る。また、この実施形態では、往復塗布動作の具体例を
示したが、前面ガラス2の両側に供給タンク51を設置
して、片道塗布で行っても構わない。
【0072】さらに、この実施形態では、塗布動作にお
いて、塗布液吐出部4をUターンさせるとき、塗布液吐
出部4をこの塗布液吐出部4の長手方向に動かすことは
行わなかったが、Uターン位置に着いたとき、塗布液吐
出部4をこの塗布液吐出部4の長手方向に適宜長さ移動
させてもよい。即ち、塗布液吐出部4を小孔4Aの孔配
置間隔の約半分のピッチ分だけ移動させることも可能で
ある。このようにすれば、小孔4Aの孔配置間隔よりも
狭い間隔で塗布膜7Aを形成することができ、より均一
な塗布膜7Aを効率的に形成することが可能となる。
【0073】なお、この実施形態では、陰極線管の前面
ガラス2の内面22に蛍光体スラリー7を塗布したが、
この前面ガラス2以外にも、同様の構造を有し、各種の
塗布液が塗布される部材であれば用いることができる。
さらに、塗布対象物が、外周壁21を持たない略平板形
状であっても構わない。従って、この発明は、陰極線管
以外にも、半導体基板、液晶基板、光ディスク用基板な
どの塗布対象物に適宜の液体を塗布して薄膜を形成する
液体塗布方法にも適用可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、陰極線管前面ガラス内面に蛍光体スラリーを塗布
するために、複数の小孔を開口し、かつ、この小孔より
蛍光体スラリーが吐出している塗布液吐出部を備え、片
道動作あるいは往復動作により掃引させて前面ガラス内
面に蛍光体スラリー膜を形成する陰極線管の製造装置に
おいて、塗布液吐出部を片道動作あるいは往復動作によ
り掃引させて前面ガラス内面に蛍光体スラリー膜を塗布
する際、塗布液吐出部内部に供給された蛍光体スラリー
の一部を吐出部外部へ排出するための空気抜き用の液中
管を、塗布液吐出部に有している。
【0075】従って、塗布液吐出部からの蛍光体スラリ
ー吐出を一時的に停止動作と、吐出動作の再開とを繰り
返して塗布動作を行うことで、泡が発生しても、この泡
を液中管から外部へ放出することができるので、泡ムラ
のない均質な蛍光面を高いレベルで実現することがで
き、実用上大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る液体塗布装置を備えた陰極線管
の製造装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す陰極線管の製造装置の作用を示す説
明図である。
【図3】図1に示す液体塗布装置の作用を示す説明図で
ある。
【図4】液体塗布装置の第1の実施形態を示す説明図で
ある。
【図5】第2の実施形態に係る液体塗布装置を示す説明
図である。
【図6】図1に示す液体塗布装置のノズル内部などを示
す説明図である。
【符号の説明】
1 陰極線管の製造装置 2 陰極線管の前面ガラス 21 外周壁 22 内面 3 保持部 31 旋回部 4 塗布液吐出部(塗布手段) 4A 小孔 41 液中管(泡除去手段) 42 開閉弁(泡除去手段) 43 吐出路 44 回収タンク 5 供給機構(塗布液供給手段及び塗布液循環手
段) 51 供給タンク(塗布液供給手段) 52 ポンプ(塗布液供給手段及び塗布液循環手
段) 53 バルブ(塗布液供給手段) 54 供給管(塗布液供給手段及び塗布液循環手
段) 55 供給路(塗布液供給手段) 56 循環路(塗布液循環手段) 6 移動機構 6A X移動部 6B Y移動部 6C Z移動部 60A (X軸用)基体 60B (Y軸用)基体 60C (Z軸用)基体 61A (Y軸用の)ガイドレール 61B (X軸用の)ガイドレール 61C (Z軸用の)ガイドレール 62A (Y軸用の)ボールねじ 62B (X軸用の)ボールねじ 62C (Z軸用の)ボールねじ 63A (Y軸用の)スライダ 63B (X軸用の)スライダ 63C (Z軸用の)スライダ 64A (Y軸用の)モータ 64B (X軸用の)モータ 64C (Z軸用の)モータ 65 連結部材 7 蛍光体スラリー(液体) 7A 塗布膜 8 塗布液循環量制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 9/227 H01J 9/227 C (72)発明者 三谷 眞人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松田 直子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC01 AC08 AC84 CA48 DA19 DB13 DC19 EB19 EC11 EC35 4F041 AA05 AB01 BA32 BA35 BA59 4F042 AA06 AB00 BA12 CB20 CC07 CC30 DD44 ED05 5C028 HH04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液を塗布手段に供給する工程と、供
    給された塗布液の泡を上方に集めて取り除く工程と、所
    定の部位に前記塗布液を塗布する工程と、前記塗布手段
    内の塗布液を循環させる工程とを有することを特徴とす
    る液体塗布方法。
  2. 【請求項2】 塗布手段内の塗布液を循環させる工程
    は、塗布手段内の塗布液を回収し、この回収した塗布液
    を塗布手段に供給する工程を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の液体塗布方法。
  3. 【請求項3】 塗布手段内の塗布液を循環させる工程
    は、この塗布液の粘度に応じて単位時間あたりの循環量
    を制御し、粘度が高まるにつれて循環量を増加させるこ
    とを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の液体塗
    布方法。
  4. 【請求項4】 塗布液を回収する工程は、所定の部位に
    塗布しない時に、前記塗布手段により塗布液回収部へ前
    記塗布液を吐出させる工程を含むことを特徴とする請求
    項2、3のいずれかに記載の液体塗布方法。
  5. 【請求項5】 塗布液の泡を上方に集めて取り除く工程
    では、塗布手段の上方に設けた上方に向けて突設する液
    中管の開閉弁を開き、塗布液回収部に前記塗布液を吐出
    させる工程では、この開閉弁を閉じることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の液体塗布方法。
  6. 【請求項6】 前記塗布液の泡を上方に集めて取り除く
    工程と、塗布液回収部に前記塗布液を吐出させる工程と
    を続けて繰り返すことを特徴とする請求項5に記載の液
    体塗布方法。
  7. 【請求項7】 塗布液を塗布する塗布手段と、 この塗布手段に前記塗布液を供給する塗布液供給手段
    と、 この供給された塗布液の泡を上方に集めて取り除く泡除
    去手段と、 前記塗布手段内の塗布液を循環させる塗布液循環手段と
    を有することを特徴とする液体塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記塗布液循環手段は、前記塗布手段内
    の塗布液を回収する塗布液回収手段と、この回収した塗
    布液を前記塗布手段に供給して前記塗布液を循環させる
    回収塗布液循環手段とを有することを特徴とする請求項
    7に記載の液体塗布装置。
  9. 【請求項9】 前記泡除去手段は、前記塗布手段の上方
    に設けた上方に向けて突出する液中管と、 この液中管を開閉する開閉弁とを有することを特徴とす
    る請求項8に記載の液体塗布装置。
  10. 【請求項10】 前記開閉弁を制御する開閉弁制御装置
    を設けたことを特徴とする請求項9に記載の液体塗布装
    置。
  11. 【請求項11】 塗布液の粘度に応じて単位時間あたり
    の循環量を制御し、粘度が高まるに連れて循環量を増加
    させる塗布液循環量制御手段を設けたことを特徴とする
    請求項8〜10のいずれかに記載の液体塗布装置。
  12. 【請求項12】 陰極線管の前面ガラス内面に請求項1
    〜6のいずれかに記載の方法により蛍光体を塗布する工
    程と、 この蛍光体が塗布された前面ガラスを露光する工程と、
    この露光された全面ガラスを現像処理する工程とを有す
    ることを特徴とする陰極線管の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記蛍光体の塗布は、青色蛍光体、緑
    色蛍光体、赤色蛍光体の3種類を行うことを特徴とする
    請求項12に記載の陰極線管の製造方法。
  14. 【請求項14】 蛍光体の粘度をxmPa・s、単位時
    間あたりの塗布手段による吐出量に対する循環量の比の
    百分率をy%とすると、x/yの値が6.25以下であ
    ることを特徴とする請求項12、13のいずれかに記載
    の陰極線管の製造方法。
  15. 【請求項15】 陰極線管の前面ガラス内面に蛍光体を
    塗布する請求項7〜11にいずれかに記載の液体塗布装
    置と、 前記蛍光体が塗布された前面ガラスを露光する露光装置
    と、この露光された全面ガラスを現像処理する現像装置
    とを有することを特徴とする陰極線管の製造ことを特徴
    とする陰極線管の製造装置。
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