JP2003071307A - 粉砕機 - Google Patents

粉砕機

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JP2003071307A JP2002175929A JP2002175929A JP2003071307A JP 2003071307 A JP2003071307 A JP 2003071307A JP 2002175929 A JP2002175929 A JP 2002175929A JP 2002175929 A JP2002175929 A JP 2002175929A JP 2003071307 A JP2003071307 A JP 2003071307A
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征太 伊吹
Sadatoshi Kojima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農産物や鉱物等の原料を極めて小さく粉砕す
ることができる粉砕機の粉砕効率を向上させる。 【解決手段】 複数の翼を設けた第1回転翼5と第2回
転翼6をケーシング2内に対向した状態で設け、ケーシ
ング2内を粉砕室7とし、ケーシング2の第1回転翼5
側に投入口8を連通し、ケーシング2の第2回転翼6側
に排出口9を連通し、該排出口9に吸引装置10を連通
した粉砕機1において、ケーシング2を第1側方ケーシ
ング部材42、中間ケーシング部材43、第2側方ケー
シング部材44とに分割可能にして、第2傾斜内周面2
2と円筒状内周面41との境界に補助排出口81を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物や鉱物等の
粉末状あるいは粒状の原料をより細かく粉砕して、効率
よく所望の粒径の原料粒子を得ることができる粉砕機に
関する。
【0002】
【従来の技術】農産物や鉱物等の原料を極めて小さく粉
砕する粉砕機の一つとして、粉砕対象である原料の粉末
や粒子を粉砕機内に生じている気流に乗せて移動させ、
原料粒子同士を衝突させることで粉砕を行なう所謂気体
粉砕を行なう粉砕機がある。この粉砕機は、ケーシング
内に略同形状を有する第1回転翼および第2回転翼を対
向する状態で設け、両回転翼を回転させることにより各
回転翼周辺に気流を発生させ、それぞれの気流をぶつか
り合わせることで、各気流に乗って移動する原料粒子同
士を衝突させて粉砕を行なうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この粉砕機を使用する
と、原料を微細に粉砕できるが、この原料の一部に所望
の粉砕粒度よりも極めて大きい粒子が含まれていると、
所望の粉砕粒度まで粉砕するのに長時間を必要としてし
まい、能率が十分とはいえない。また、粉砕され易い原
料、すなわち脆い原料をこの粉砕機によって粉砕処理す
ると、所望の粒度よりも微細に粉砕しすぎてしまうこと
があった。このため、原料を所望の粒度に効率よく粉砕
可能な粉砕機の開発が望まれていた。
【0004】また、この粉砕機の内部では、気流に乗っ
た原料粒子同士の衝突だけでなく、原料粒子とケーシン
グ内面との衝突も発生する。このため、長期間に亘って
使用すると、ケーシング内面が摩耗してしまい、ケーシ
ング全体を交換しなければならない場合が生じる。
【0005】本発明は、上記に鑑み提案されたものであ
り、投入された原料粒子のうち、気体粉砕によって粉砕
し難い粒子をケーシング外に除去したり、あるいは粉砕
途中の粉砕粒子を適宜取り出したりすることができ、ま
た、ケーシング内面の摩耗が生じ易い部分を容易に交換
できる粉砕機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、請求項1に記載のも
のは、複数の翼を設けた第1回転翼および第2回転翼を
ケーシング内に対向した状態で設け、ケーシング内を粉
砕室とし、第1回転翼側のケーシングに連通した投入口
から供給した原料を、両回転翼の回転による気流に乗せ
て移動させながら粉砕する粉砕機において、上記ケーシ
ングを、第1回転翼側の第1側方ケーシング部材と、第
2回転翼側の第2側方ケーシング部材と、両側方ケーシ
ング部材を接続する中間ケーシング部材とに分割可能と
し、尚且つ、第1側方ケーシング部材の内周面には中間
ケーシング部材に向かって次第に拡径する第1傾斜内周
面を、第2側方ケーシング部材の内周面には中間ケーシ
ング部材に向かって次第に拡径する第2傾斜内周面を形
成し、第1側方ケーシング部材の内周面には、投入口に
連通する投入口連通開口を、第2側方ケーシング部材の
内周面には、排出口に連通する排出口連通開口をそれぞ
れ開設し、第1側方ケーシング部材の第1傾斜内周面の
拡径端部と中間ケーシング部材の内周面との境界部分、
または第2側方ケーシング部材の第2傾斜内周面の拡径
端部と中間ケーシング部材の内周面との境界部分の少な
くとも一方に、排出口連通開口よりも小さな開口を有す
る補助排出口を開設したことを特徴とする粉砕機であ
る。
【0007】請求項2に記載のものは、前記中間ケーシ
ング部材の内周面に開口を有する副補助排出口を開設し
たことを特徴とする請求項1に記載の粉砕機である。
【0008】請求項3に記載のものは、第1回転翼及び
第1側方ケーシング部材、または第2回転翼及び第2側
方ケーシング部材の少なくとも一方を回転翼の回転軸方
向に移動可能とし、中間ケーシング部材を異なる幅のも
のと交換可能としたことを特徴とする請求項1または請
求項2に記載の粉砕機である。
【0009】請求項4に記載のものは、前記補助排出口
の開口の大きさを、第1回転翼及び第2回転翼の翼の先
端とケーシング内周面との最小間隙よりも小さくしたこ
とを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載
の粉砕機である。
【0010】請求項5に記載のものは、前記補助排出口
にシャッターを設けて開閉可能としたことを特徴とする
請求項1から請求項4のいずれかに記載の粉砕機であ
る。
【0011】請求項6に記載のものは、前記補助排出口
に補助吸引装置を連通したことを特徴とする請求項1か
ら請求項5のいずれかに記載の粉砕機である。
【0012】請求項7に記載のものは、第1回転翼及び
第2回転翼の翼の先端に対向するケーシングの内周面
に、ライナーを着脱可能に設けたことを特徴とする請求
項1から請求項6のいずれかに記載の粉砕機である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、この発明の一実施形態で
ある粉砕機1の断面図、図2および図3はこの粉砕機1
の要部断面拡大図である。
【0014】粉砕機1は、ケーシング2内に、モータ
3,4によりそれぞれ回転駆動される第1回転翼5およ
び第2回転翼6を同軸線上に対向した状態で設け、ケー
シング2内を粉砕室7とし、ケーシング2の第1回転翼
5側に粉砕対象となる原料の投入口8を連通し、ケーシ
ング2の第2回転翼6側に、該第2回転翼6の支軸の回
転中心から近い位置に排出口9を連通し、排出口9に吸
引力が変えられる吸引装置10を連通することにより概
略構成されている。
【0015】ケーシング2は、横向きの両端閉塞の円筒
状部材であり、軸方向中央部分の内径を同一にして、両
隅部を傾斜させることにより各端から中央側へ次第に内
径が増大する第1傾斜内周面21(図中、左側)および
第2傾斜内周面22(図中、右側)を形成してある。そ
して、ケーシング2の第1傾斜内周面21側の中心部分
に第1軸受23を設け、この第1軸受23により第1回
転翼5の回転軸となる第1支軸24を回転自在に支持
し、シールリング25を第1軸受23と粉砕室7との間
に設けることにより、第1軸受23に原料の粒子が入る
ことを防いでいる。
【0016】また、ケーシング2の第2傾斜内周面22
側には、中心近傍を軸方向外方に延設して延出筒内周部
26を形成し、この延出筒内周部26の外側に第2軸受
27を設け、この第2軸受27により第2回転翼6の回
転軸となる第2支軸28を回転自在に支持し、シールリ
ング29を第2軸受27と粉砕室7との間に設けること
により、第2軸受27に原料の粒子が入ることを防いで
いる。
【0017】そして、ケーシング2は、同一内径の円筒
状内周面41と投入口8側の第1傾斜内周面21との境
界、および排出口9側の第2傾斜内周面22と円筒状内
周面41との境界からそれぞれ分離可能とし、第1傾斜
内周面21を形成した第1側方ケーシング部材42、円
筒状内周面41を形成した中間ケーシング部材43、第
2傾斜内周面22を形成した第2側方ケーシング部材4
4の3つの部材に分離できるようになっている。
【0018】まず、第1側方ケーシング部材42につい
て説明する。第1側方ケーシング部材42は、前述した
ように、内部空間の一端(図中、左端)から次第に内径
を増大させて第1傾斜内周面21を形成している。この
第1傾斜内周面21は、投入口8に連通する開口部(投
入口連通開口)51を開設し、第1回転翼5の翼の先端
に対向する部分、すなわち第1側方ケーシング部材42
と中間ケーシング部材43との接続箇所から開口部51
に向かって縮径する途中までの内周面部分にライナー5
2を設けている。このライナー52は、第1側方ケーシ
ング部材42よりも耐摩耗性に優れた素材(例えば、セ
ラミックスやクロムモリブデン鋼)を環状に成形したも
ので、図3のように、内周面52aを第1傾斜内周面2
1と同一面上に位置するように設け、鍔部52bを内周
面52aの拡径端部、即ち第1傾斜内周面21の拡径端
部となる部分から外側に延設してある。そして、この鍔
部52bは、裏面を第1側方ケーシング部材42に当接
している。
【0019】また、第1側方ケーシング部材42は、中
間ケーシング部材43と当接する部分にリング状平面
を、ライナー52の鍔部52b表面と同一面上に位置す
るように形成し、このリング状平面およびライナー52
の鍔部52bの表面を先端面にして横向きの凸部55を
リング状に形成している。さらに、この凸部55の基部
から外側へ向けて、中間ケーシング部材43との当接面
の一部をリング状に形成してある。
【0020】本実施形態では、前記ライナー52の鍔部
52bを第1側方ケーシング部材42の凸部55にねじ
(図示せず)で止着し、摩耗した場合にはねじをはずし
て新たなライナー52を交換できるようにしてある。な
お、ねじは、皿ねじ等のように、ねじ頭部がライナー5
2の鍔部52b表面から突出しないものが適している。
【0021】また、第1側方ケーシング部材42は、ス
ライドベース57にモータ3とともに設置されている。
そして、このスライドベース57はベース58に設けた
レール59上に摺動自在な状態で配置されている。この
レール59は、ベース58上に第1支軸24に平行に設
けられているので、スライドベース57、第1側方ケー
シング部材42および第1回転翼5等は、第1支軸24
の軸心方向、すなわち第1回転翼5の回転軸方向に移動
することができる。
【0022】なお、スライドベース57は、本実施形態
ではボールねじ61とモータ62とにより移動する機構
を備えたが、これに限定されるものではない。
【0023】次に、中間ケーシング部材43について説
明する。中間ケーシング部材43は、第1側方ケーシン
グ部材42に当接する部分に、ケーシング2の軸心に垂
直なリング状平面を形成し、このリング状平面の内側に
凹部65をリング状に設けている。この凹部65は、内
径を第1側方ケーシング部材42の凸部55の外径と嵌
合できるようにしてあり、尚且つ、深さを凸部55の高
さと同じ寸法にしている。したがって、中間ケーシング
部材43と第1側方ケーシング部材42とを当接する
と、凹部65と凸部55とが嵌合して、凸部55の先端
面が凹部65の底面に隙間なく当接することができる。
このため、中間ケーシング部材43と第1側方ケーシン
グ部材42との間から粉砕室7内の原料粒子が漏出する
ことを防止できる。
【0024】また、この中間ケーシング部材43は、第
2側方ケーシング部材44に当接する部分にも、ケーシ
ング2の軸心に垂直なリング状平面を形成し、このリン
グ状平面の内側に凹部66を設けている。この凹部66
は、前記凹部65と同様、後述する第2側方ケーシング
部材44の凸部76と嵌合できるようにしてある。
【0025】そして、中間ケーシング部材43は、内側
に円筒状のライナー69を備えている。このライナー6
9は一端に鍔部69aを設けており、第1側方ケーシン
グ部材42に当接する凹部65の底面に窪部を形成して
おき、この窪部内に鍔部69aを面一に収納してねじで
止着している。このように、中間ケーシング部材43に
ライナー69を設けると、ライナー69が摩耗した場合
等に中間ケーシング部材43から取り外すことができ、
別途用意した新品のライナー69と交換できるので、粉
砕機1の保全作業がし易くなる。なお、このライナー6
9も、前記したライナー52と同様に、耐摩耗性に優れ
た素材(例えば、セラミックスやクロムモリブデン鋼)
を用いて成形したものであることが好ましい。
【0026】次に、第2側方ケーシング部材44につい
て説明する。第2側方ケーシング部材44は、前述した
ように、内部空間の一端(図中、右端)から次第に内径
を増大させて第2傾斜内周面22を形成し、右端の中心
近傍を軸方向外方に延設して延出筒内周部26を形成し
ている。そして、この延出筒内周部26は、排出口9に
連通する開口部(排出口連通開口)71を設けている。
さらに、排出口9は、接続流路72を介して吸引装置1
0を接続している。
【0027】第2傾斜内周面22は、第1傾斜内周面2
1と同様に、第2回転翼6の翼の先端に対向する部分、
すなわち第2側方ケーシング部材と中間ケーシング部材
との接続箇所から開口部71に向かって縮径する途中ま
での内周面部分に、ライナー74を取り外し可能な状態
で設けている。具体的には、このライナー74は、ライ
ナー52と同様に、第2側方ケーシング部材44よりも
耐摩耗性に優れた素材を環状に成形したもので、内周面
74aを第2傾斜内周面22と同一面上に位置するよう
に設けて、鍔部74bを内周面74aの拡径端部から、
即ち第2傾斜内周面22の拡径端部となる部分から外側
に延設してある。そして、この鍔部74bは、裏面を第
2側方ケーシング部材44に当接して、皿ねじ等により
着脱可能な状態で止着されている。
【0028】また、第2側方ケーシング部材44は、第
1側方ケーシング部材42と同様に、中間ケーシング部
材43と当接する部分にリング状平面を形成し、このリ
ング状平面とライナー74の鍔部74bの表面とが同一
面上に位置するように構成されている。さらに、この第
2側方ケーシング部材44は、このリング状平面および
ライナー74の鍔部74bの表面を先端面にして横向き
の凸部76を形成し、この凸部76の基部から外側へ向
けて、回転軸に対して垂直な平面をリング状に形成して
ある。
【0029】前述したように、第2側方ケーシング部材
44にライナー74を着脱可能な状態で設けると、粉砕
機1を長期間使用する等して第2側方ケーシング部材4
4のライナー74が摩耗したとき、このライナー74を
第2側方ケーシング部材44より取り外し、別途準備し
た新品のライナー74をケーシング2に取り付けること
ができる。したがって、粉砕機1の保全作業を容易にす
ることができる。なお、第1側方ケーシング部材42と
第2側方ケーシング部材44とのライナー52,74は
寸法やねじ孔等を共通化しておくことが望ましい。ま
た、このライナー74も、ライナー52,69と同様
に、耐摩耗性に優れた素材(例えば、セラミックスやク
ロムモリブデン鋼)を用いて成形したものであることが
好適である。
【0030】そして、第2側方ケーシング部材44およ
びモータ4はベース58に固定され、各モータ3,4の
回転軸心および各支軸24,28の軸心が一直線上に存
在するように配置される。
【0031】このように第1側方ケーシング部材42、
中間ケーシング部材43および第2ケーシング部材44
を構成し、第2側方ケーシング部材44の開口端部に形
成されたリング状の凸部76と、中間ケーシング部材4
3の一方の開口端部(図中右側)に形成されたリング状
の凹部66とを嵌合した状態で、第1側方ケーシング部
材42が設置されたスライドベース57を第2側方ケー
シング部材44に向かって移動すると、第1側方ケーシ
ング部材42の開口端部に形成されたリング状の凸部5
5と、中間ケーシング部材43の他方の開口端部(図中
左側)に形成されたリング状の凹部65とが嵌合し、中
間ケーシング部材43が第1側方ケーシング部材42と
第2側方ケーシング部材44との間に挟まれた状態で取
り付けられる。また、各ライナー52,69,74は、
両回転翼5,6を翼端の軌跡に沿って囲むようにしてケ
ーシング2の内周面に配置されることになる。
【0032】本実施形態では、第1側方ケーシング部材
42にスライドベース57と移動機構とを設けて移動で
きるようにしたが、本発明はこれに限らず、第1側方ケ
ーシング部材42をベース58に固定し、第2側方ケー
シング部材44にスライドベースと移動機構とを設けて
移動できるようにしても同等の効果を奏する。また、両
側方ケーシング部材42,44にそれぞれスライドベー
スと移動機構とを設けてもよい。
【0033】次に、ケーシング2の補助排出口81につ
いて説明する。中間ケーシング部材43と第2側方ケー
シング部材44との境界部分には、図3に示すように、
補助排出口81が開設されている。この補助排出口81
は、第2傾斜内周面22の拡径端部と円筒状内周面41
の端部との境界部分に開口81aを設けてなり、粉体室
7内で粉砕された粒子や、粉砕作業の初期段階で所望の
粉砕状態に粉砕し難い大きな粒子等を排出するための排
出口である。そして、この補助排出口81は、中間ケー
シング部材43と第2側方ケーシング部材44とを接合
して、中間ケーシング部材43の凹部66に形成された
溝82と、第2側方ケーシング部材44の凸部76とを
対向させることにより形成されている。
【0034】なお、溝82は、中間ケーシング部材43
の表面のうち、第2側方ケーシング部材44に当接する
各面、即ち、凹部66の底面および内側面と、前記リン
グ状平面とに、円筒状内周面41から中間ケーシング部
材43の外側表面へ向かって連続した状態で形成されて
いる。したがって、この一連の溝82により形成された
補助排出口81は、粉砕室7からケーシング2の外側に
向かって途中がクランク状に曲折した通路になってい
る。
【0035】このように、補助排出口81を流路抵抗の
大きい通路とすることで、該補助排出口81から粉砕中
の粒子を排出させないときに、粉砕運転中の粉砕室7か
ら気流と気流に乗った微細粒子とを補助排出口81に流
入し難くすることができる。そして、この補助排出口8
1の開口81aは、開口部(排出口連通開口)71より
も小さく、また、第1回転翼5の翼の先端と対向するケ
ーシング2との間隙、あるいは、第2回転翼6の翼の先
端と対向するケーシング2との間隙のいずれよりも小さ
い。すなわち、各回転翼5,6の翼の先端と対向するケ
ーシング2との最小間隙よりも小さく開設されている。
したがって、粉砕機1の運転中に気流および粉体は一層
流入し難い。なお、本実施形態における補助排出口81
は、断面形状の幅が100〜500μm、長さが3〜1
0mmの寸法を有するスリット形状としているが、本発
明は、この補助排出口81の断面形状および寸法に限定
されない。
【0036】そして、補助排出口81は、シャッター8
3を介して補助回収装置84に連通している。この補助
回収装置84は、粉砕室7から補助排出口81を通過し
て排出された重い、あるいは大きな原料粒子を回収する
ためのものであり、例えば、補助排出口81を連通した
回収ボックスによって構成されている。また、この補助
回収装置84は、内部を負圧にするための補助吸引装置
86を備えており、粉砕室7内にて粉砕された粒子の状
態、例えば、粒子の重さや大きさに応じて吸引力(負
圧)を調整できるように構成されている。
【0037】また、シャッター83は、補助排出口81
を開閉可能にして、ケーシング2内と補助回収装置84
とを適宜連通状態にするものであり、本実施形態では、
ゲートバルブを用いて構成されている。なお、ケーシン
グ2は、シャッター83との間にコネクター85を備え
て、シャッター83および補助回収装置84を容易に分
離または接続できるようにしてもよい。このようにする
と、異なる全長の中間ケーシング部材43を容易に交換
することができる。また、シャッター83は、補助排出
口81を開閉できる機構を有するものであれば、どのよ
うなものでもよい。
【0038】なお、図面に示す実施形態では、補助排出
口81をケーシング2の下部に設けたが、この補助排出
口81を粉砕室7の上部あるいは側部となる部位に設
け、ケーシング2の外側に回収ボックス(補助回収装
置)を配設し、補助排出口と回収ボックスとを連通状態
にして粉砕された粒子を回収できるように構成してもよ
い。そして、補助排出口81をケーシング2の下部に設
ければ、回転翼5,6の回転により生じた遠心力だけで
なく、重力も利用して粒子を補助排出口81へ導入する
ことができる。
【0039】次に回転翼5,6について説明する。第1
回転翼5は、第1支軸24の先端に固定するボス(図示
せず)に6枚の翼90…を放射状に取り付けたものであ
り、各翼90…をボスの円周方向に等間隔に配置してあ
る。同様に、第2回転翼6は、第2支軸28の先端に固
定するボス(図示せず)に6枚の翼91…を放射状に取
り付けたものであり、各翼91…をボスの円周方向に等
間隔に配置してある。なお、翼90,91の枚数は適宜
設定することができるが、後述する気流の通過上、翼9
0,90間および翼91,91間は広く設定することが
望ましい。
【0040】そして、各翼90…,91…の先端隅角部
分を傾斜させて第1翼傾斜面92および第2翼傾斜面9
3を形成し、回転軸を基準とした第1翼傾斜面92の傾
斜角を第1傾斜内周面21の傾斜角と同じ角度にし、ま
た、回転軸を基準とした第2翼傾斜面93の傾斜角を第
2傾斜内周面22の傾斜角と同じ角度にする。なお、本
実施形態では上記角度を45度に設定してある。
【0041】さらに、各回転翼5,6の回転速度は、例
えば3000〜10000rpmの間で適宜変えられる
ようにして、回転中の粒子衝突頻度を制御できるように
することが望ましい。なお、各回転翼5,6の回転速度
は、上記した数値の範囲に限らず、粉砕する物質の特性
に応じて粒子の衝突頻度を調整して、所望の粉砕状態が
得られる程度の回転速度であればよい。
【0042】本実施形態の粉砕機1は、各支軸24,2
8にスペーサ(図示せず)を取り付けることで、回転翼
間空間7´の間隔Gを調整できるように構成している。
そして、厚さの異なるスペーサを複数用意し、これらの
スペーサの中から処理する原料の特性に応じて最適な間
隔Gが設定できるスペーサを選択して各支軸24,28
に取り付ければ、間隔Gの調整を容易に行なうことがで
きる。また、円筒長寸法(軸方向の長さ)が異なる中間
ケーシング部材43を複数用意し、これらの中間ケーシ
ング部材43の中から原料特性に適した両回転翼5,6
間の間隔Gが設定できる中間ケーシング部材43を選択
して、第1側方ケーシング部材42と第2側方ケーシン
グ部材44との間に挟んで取り付けると、スペーサでは
調整しきれない広さの間隔Gを設定することができるの
で、一層広範囲の粉砕条件に対応させることができる。
【0043】次に、この様な構成からなる粉砕機1にお
ける作用について説明する。先ず、粉砕機1は、補助排
出口81のシャッター83を開け、吸引装置10を作動
しつつ第1回転翼5および第2回転翼6を同じ方向に回
転した場合について説明する。
【0044】投入口8から原料粉末を投入すると、この
原料粉末は、開口部51から第1側方ケーシング部材4
2側の粉砕室7内に入る。すると、この原料粉末の粒子
は、吸引装置10の吸引力によって排出口9に向かって
粉体室7内を移動する。そして、第1回転翼5の翼9
0,90の間隙内を通過し、その一部の粒子は翼90…
の回転により生成される気流に乗る。この気流は、翼9
0,90の間隙内を通過した後、第1回転翼5により遠
心力を受けて翼90の先端側に流れて中間ケーシング部
材43の円筒状内周面41に衝突する。このとき、第1
回転翼5と第1傾斜内周面21とにより囲まれる粉砕室
7の空間部分においては、第1支軸24周辺の気流が吸
引装置10の吸引力によって回転軸24の周辺から延出
筒内周部26に向かって流れているので、翼90の先端
よりも気圧が低い。したがって、上記の円筒状内周面4
1に衝突した気流は、第1傾斜内周面21に沿うように
して回転軸24に向かって流れる。そして、この気流
は、再び吸引装置10の吸引力によって第1回転翼5の
翼90,90の間隙内を通過する。このようにして、第
1回転翼5の周辺には循環気流が発生する。そして、こ
の循環気流に乗った粒子の一部は、第1回転翼5の周り
を循環する。
【0045】また、他の粒子の一部は、引き続き吸引装
置10によって第2回転翼6側に引かれ、翼91,91
の間隙内を通過した後、翼91の回転で発生する気流に
乗る。この気流は、翼91と第2傾斜内周面22との間
を、第2回転翼6から受ける遠心力によって翼91の先
端方向に向かって流れる。その後、翼91の先端と円筒
状内周面41との間の空間を通って、第1回転翼5と第
2回転翼6との間の回転翼間空間7´を中心側に向かっ
て流れることにより、第2回転翼6の周りを循環する。
したがって、この循環気流に乗った粒子は、第2回転翼
6の周りを循環する。
【0046】粉砕室7内における第1回転翼5の循環軌
道(即ち、循環気流)と第2回転翼6の循環軌道では、
両回転翼5,6に挟まれた回転翼間空間7´にて互いに
逆向きの速度成分を持つため、それぞれの循環軌道上の
粒子は互いに衝突するか剪断応力を受けて粉砕される
(気体粉砕)。
【0047】投入された原料粒子のうち、例えば、質量
が大きくて気流に乗り難い粒子の一部は、投入口8に近
い位置で回転している第1回転翼5の回転方向前方の側
面に衝突する。そして、第1回転翼5に衝突した粒子
は、第1回転翼5と同方向に回転運動するので遠心力を
受け、ケーシング2の各内周面21,22,41へ移動
しがちになり、ケーシング2の第1傾斜内周面21と円
筒状内周面41との境界、第2傾斜内周面22と円筒状
内周面41との境界や、円筒状内周面41あるいはこの
近くに集まり易くなる。そして、第2傾斜内周面22と
円筒状内周面41との境界に集まった粒子の一部は、補
助排出口81に入り込んでケーシング2の外部に排出さ
れ、補助回収装置84に回収される。したがって、気流
に乗り難い原料粒子は、長時間をかけて微細に粉砕され
る前にケーシング2の外部に排出される。
【0048】なお、補助吸引装置86を作動させて、補
助回収装置84の内部を粉砕室7の内部よりも低い圧力
になるように調整しておくと、気流に乗り難い粒子を補
助排出口81に吸い込んで、迅速に補助回収装置84に
回収することができるので、粉砕作業の効率向上を図る
ことができる。
【0049】また、補助排出口81を排出口9よりも小
さく、また、各回転翼5,6の翼の先端と対向するケー
シング2との最小間隙よりも小さくしているので、気流
を補助排出口81に流れ難くし、気流に乗った微細粒子
が補助排出口81から排出されないようにすることがで
きる。
【0050】そして、補助排出口81から所望粒度より
も大きい、すなわち粗粒子がある程度排出されたなら
ば、その後、シャッター83を閉じて補助排出口81を
遮断する。このようにして、粉砕室7と補助回収装置8
4との間を遮断状態にすれば、気体粉砕されている原料
粒子が補助排出口81を通って補助回収装置84に進入
することを確実に防止できる。
【0051】さらに粉砕機1の運転を継続すると、回転
翼間空間7´では、第1回転翼5の周りの循環気流と第
2回転翼6の周りの循環気流とが交わるようになって粒
子同士の衝突が生じ易くなる。また、異なる速度の気流
が並行して流れる空間、例えば、各回転翼5,6の翼の
先端とケーシング2の各内周面21,22,41との間
では、気流の速度勾配が生じているために、気体に剪断
応力が発生して、粒子同士の衝突と摩擦が生じ易くなる
ので、気体粉砕を促進することができる。
【0052】気体粉砕により、例えば、サブミクロンの
オーダーまで微細に粉砕された粒子は、質量が小さくな
るので、第2回転翼6の回転軸28に沿って吸引されて
開口部71に達し、排出口9から排出され、接続流路7
2を通って回収部(図示せず)にて回収される。
【0053】なお、各回転翼5,6の回転速度を変えた
り、投入量を変えたり、あるいは吸引装置10の吸引力
を変えて粉砕時間を変えることにより、投入した原料の
粉砕度合を適宜調整することができる。
【0054】また、上記した説明では、気流に乗り難く
粗い粒子を排出する目的のために補助吸引装置86やシ
ャッター83を操作して上記の粗い粒子を補助排出口8
1から排出したが、補助吸引装置86やシャッター8
3、補助排出口81の機能はこれに限らない。例えば、
粉砕作業半ばでシャッター83を開状態にするととも
に、補助吸引装置86の吸引力を調整することで補助回
収装置84内の圧力を粉砕室7内の気流が流れ込む程度
にして、補助回収装置84に粉砕途中の粒子を取り込む
ようにしてもよい。このようにすれば、回収装置10に
回収される微細粒子とは異なる粒径の大きさを持った粒
子を補助回収装置84に回収することができる。例え
ば、サブミクロンのオーダーまで粒子を粉砕する必要が
ない場合には、粉砕途中で粒子が微粉砕される前に、粉
砕機1の運転を停止せずに粒子を所望の粒径の状態で補
助回収装置84に回収することができるので、広範囲の
粒度の要求に対応可能な粉砕機を実現することができ
る。
【0055】次に、第1回転翼5と第2回転翼6とを反
対の回転方向に回転した場合について説明する。投入口
8から原料を投入すると、同一回転方向の場合と同じ
く、この原料が開口部51から第1側方ケーシング部材
42側の粉砕室7内に入って、その後、第1回転翼5の
翼91,91の間隙内を通過し、その一部の粒子は翼9
1…の回転により生成される気流に乗って第1回転翼5
の周りを循環し、また、一部の粒子は第2回転翼6側に
引かれ、第2回転翼6の周りを循環する。なお、上記粒
子の回転翼5,6周りの循環は、各回転翼5,6の回転
および吸引装置10の吸引力によるものであり、その詳
細は、前記した各回転翼5,6の同一方向回転と同様で
あるので、説明を省略する。
【0056】また、投入された原料粒子のうち、質量が
大きくて気流に乗り難い粒子の一部は、前記した同一回
転方向の場合と同じように、投入口8寄りの位置で回転
している第1回転翼5の側面に衝突することで、第1回
転翼5と同方向に回転運動して遠心力を受け、ケーシン
グ2の各内周面21,22,41へ移動しがちになり、
ケーシング2の第1傾斜内周面21と円筒状内周面41
との境界、第2傾斜内周面22と円筒状内周面41との
境界や、円筒状内周面41あるいはその近くに集まり易
くなる。そして、第2傾斜内周面22と円筒状内周面4
1との境界に集まった粒子の一部は、補助排出口81に
入り込んでケーシング2の外部に排出され、補助回収装
置84に回収される。
【0057】一方、各回転翼5,6周りの循環気流に乗
った粒子は、回転翼間空間7´において互いに衝突する
ことにより粉砕される。このとき、回転翼間空間7´に
おいては、第1回転翼5の循環気流と第2回転翼6の循
環気流とが互いに逆向きの速度成分を持つことに加え、
各回転翼5,6が互いに反対方向の回転をしているの
で、各回転翼5,6の半径方向のみならず回転方向にも
逆向きの速度成分を持つことになる。したがって、同一
方向回転よりも大きな剪断応力が発生するので、粉砕効
率の向上を図ることができる。
【0058】その後は、前記した同一回転の場合と同様
に、粉砕されて質量が小さくなった粒子は、第2回転翼
6の回転軸心に沿って吸引されて排出口9から排出さ
れ、接続流路72を通って回収部(図示せず)にて回収
される。
【0059】ところで、上記した粉砕機1では、所望粒
径の粒子を回収するために、吸引装置10の吸引力を調
整したり、補助回収装置84に備えた補助吸引装置86
の吸引力やシャッター83の開閉タイミングを調整した
りすることで、粉体の粉砕条件や回収条件を異ならせた
が、本発明はこれに限らない。例えば、図4および図5
に示す粉砕機1´のように、補助排出口81の開設箇所
とは異なる箇所に、粉砕室7内の粉体をケーシング2の
外に排出するための副補助排出口95を設けて、粉砕中
の粒子の回収箇所を変更することで所望の粒度の粒子を
回収できるようにしてもよい。
【0060】この副補助排出口95は、粉砕室7内と中
間ケーシング部材43の外側とを連通可能な状態にし
て、粉砕室7内の粉砕粒子を中間ケーシング部材43ケ
ーシング2の外に排出するための通路である。この副補
助排出口95は、中間ケーシング部材43の胴およびラ
イナー69を一連に貫通する孔であり、粉砕室7側の開
口95aを円筒状内周面41に開設している。そして、
この副補助排出口95は、例えば、4〜8mmφ程度の
孔で構成され、前記した補助排出口に比べて大きな開口
断面積を有している。
【0061】そして、この副補助排出口95は、回転翼
間空間7´に臨ませて開設されており、詳しくは、回転
翼間空間7´のうち、第1回転翼5寄りの空間に対向す
る状態で設けられている。すなわち、副補助排出口95
は、第1回転翼5周りの循環気流のうち、回転翼間空間
7´にて翼90の基端から先端に向かって流れる気流に
対向するようにして開口95aが開設されている。した
がって、副補助排出口95は、回転翼間空間7´にて循
環気流同士の衝突により粉砕した粒子のうち、衝突後に
第1回転翼5周りの循環気流に乗って移動する粒子を排
出しやすい。
【0062】さらに、この回転翼間空間7´における衝
突粉砕の度合いは、補助排出口81の開口81a周辺で
の粉砕、すなわち前述の気流の速度勾配に起因する粉砕
よりも激しい。したがって、上記した副補助排出口95
は、副補助排出口95から回収され易い粒子とは粉砕度
合いが異なる粒子を、詳しくは、補助排出口81からの
回収粒子よりも粉砕された粒子を回収し易い。このよう
に、回収する位置を選択できるようにすれば、粉砕途中
に回収可能な粒子の大きさを広範囲に拡げることができ
る。
【0063】そして、副補助排出口95の開口95aの
大きさを補助排出口81の開口81aよりも大きくして
いるので、粉砕室7内の気流とともにこの気流に乗った
粒子を副補助排出口95に導入し易い。したがって、こ
の副補助排出口95から所望の粒子を回収すれば、補助
排出口81からの回収作業よりも短時間で済み、作業効
率が上がる。
【0064】また、この副補助排出口95は、前記した
補助排出口81と同様に、ゲートバルブ等のシャッター
96を介して副補助回収装置97に連通している。この
副補助回収装置97は、内部を負圧に調整するための副
補助吸引装置98を備えており、内部の圧力を粉砕室7
内の圧力よりも小さくすることで、粉砕室7内で粉砕中
の粉体粒子を回収できるように構成されている。また、
中間ケーシング部材43とシャッター96との間には、
コネクター99が設けられており、シャッター83に接
続されたコネクター85と同様に、シャッター96およ
び副補助回収装置97を容易に分離または接続できるよ
うにしている。このようにすれば、交換用として異なる
全長の中間ケーシング部材43を準備する際に、シャッ
ター96や副補助回収装置97も併せて別途準備する必
要がない。なお、このシャッター96は、副補助排出口
95を開閉できる機構を有するものであれば、どのよう
なものでもよい。
【0065】上記したように、粉砕機1に補助排出口8
1や副補助排出口95等の複数の排出口を異なる開設位
置や開口の大きさで設けると、粒子を取り出す排出口を
適宜選択したり、吸引装置10の吸引力や各回転翼5,
6の回転数を適宜調節したりすることにより、粉砕途中
で粉砕室7から排出する粒子の大きさをコントロールす
ることができる。
【0066】なお、副補助排出口95の開設場所は、排
出口9や補助排出口81から排出される粉砕粒子とは異
なる状態の粒子を排出可能であれば、回転翼間空間7´
に臨ませた位置に限らない。
【0067】上記した各実施形態において、補助排出口
81は、中間ケーシング部材43の円筒状内周面41と
第2側方ケーシング部材44の第2傾斜内周面22の拡
径端部との境界に設けたが、本発明はこれに限らず、中
間ケーシング部材43の円筒状内周面41と第1側方ケ
ーシング部材42の第1傾斜内周面21の拡径端部との
境界に設けてもよいし、或いは、第1傾斜内周面21、
第2傾斜内周面22、円筒状内周面41のそれぞれの境
界に設けてもよい。
【0068】なお、各傾斜内周面21,22および各翼
傾斜面92…,93…の傾斜角は、対向する各面が平行
に位置していればよく、回転軸に対する角度は、上記実
施形態に示した45度に限定されない。
【0069】さらに、上記実施形態では、各傾斜内周面
21,22の母線を直線としたが、これに限らず、ケー
シング2中央側に向かって次第に増大する内径を有して
いれば、曲線の母線を有する内周面としてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。請求項1に記載の発明によれば、第
1側方ケーシング部材の第1傾斜内周面の拡径端部と中
間ケーシング部材の内周面との境界部分、または第2側
方ケーシング部材の第2傾斜内周面の拡径端部と中間ケ
ーシング部材の内周面との境界部分の少なくとも一方
に、排出口連通開口よりも小さな開口を有する補助排出
口を開設したので、気流に乗り難い質量の原料粒子をケ
ーシングの外へ予め排出してしまうことができる。した
がって、ケーシング内の原料粒子が所望の粒径にまで粉
砕される時間を短縮することができ、これにより、気体
粉砕の効率を向上させることができる。また、粒子を微
細に粉砕する必要のない場合は、粉砕途中の粒子をこの
補助排出口から排出できるので、粉砕機の運転を停止す
ることなく、所望の粒径に粉砕された粒子をさらに微粉
砕せずにケーシングの外へ排出することができる。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、中間ケー
シング部材の内周面に副補助排出口を開設したので、粉
砕室内から粉砕粒子を排出する箇所を変更して、排出口
や補助排出口から排出される粒子とは粉砕状態が異なっ
た粒子を排出することができる。したがって、このよう
に、回収する位置を選択できるようにすれば、粉砕途中
の粉砕機から回収可能な粒子の状態(大きさ等)の選択
範囲を広範囲に拡げることができる。
【0072】請求項3に記載の発明によれば、第1回転
翼及び第1側方ケーシング部材、または第2回転翼及び
第2側方ケーシング部材の少なくとも一方を軸方向に移
動可能とし、中間ケーシング部材を異なる幅のものと交
換可能とすると、両回転翼間の間隔が原料特性に適する
ように設定でき、気体粉砕を効率よく行なうことができ
る。
【0073】請求項4に記載の発明によれば、前記補助
排出口の開口の大きさを、第1回転翼及び第2回転翼の
翼の先端とケーシング内周面との最小間隙よりも小さく
すると、気流を補助排出口に流れ難くできる。したがっ
て、気流に乗った原料粒子が補助排出口から排出されな
いようにすることができる。
【0074】請求項5に記載の発明によれば、前記補助
排出口にシャッターを設けて開閉可能としたので、ケー
シングの外へ気流に乗り難い質量の原料粒子をある程度
排出したならば、その後はシャッターを閉じ、ケーシン
グ内で気体粉砕された微細な粒子が排出されてしまうこ
とを一層確実に防ぐことができる。
【0075】請求項6に記載の発明によれば、前記補助
排出口に補助吸引装置を連通したので、補助排出口から
気流に乗り難い質量の原料粒子をより迅速にケーシング
外へ排出して粉砕効率を高めることができる。また、粉
砕運転中の粉砕室から微粉砕される前の粒子を補助排出
口を通して補助回収装置に吸引して取り出すことができ
る。したがって、微細な粉砕粒径だけでなく微細粒子よ
りも粗い粒子も供給可能な粉砕機を提供することができ
る。
【0076】請求項7に記載の発明のよれば、第1回転
翼及び第2回転翼の翼の先端に対向するケーシングの内
周面に、ライナーを取り外し可能に設けたので、ケーシ
ング内周面のうち、摩耗し易い箇所、即ち各回転翼の翼
の先端に対向する箇所を容易に交換することができる。
したがって、粉砕機の保全作業を容易にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉砕機の断面図である。
【図2】粉砕機の要部断面拡大図である。
【図3】各ケーシング部材および補助排出口の要部断面
拡大図である。
【図4】副補助排出口を備えた粉砕機の要部断面拡大図
である。
【図5】副補助排出口の要部断面拡大図である。
【符号の説明】
1,1´ 粉砕機 2 ケーシング 3 モータ 4 モータ 5 第1回転翼 6 第2回転翼 7 粉砕室 7´ 回転翼間空間 8 投入口 9 排出口 10 吸引装置 21 第1傾斜内周面 22 第2傾斜内周面 23 第1軸受 24 第1支軸 25 シールリング 26 延出筒内周部 27 第2軸受 28 第2支軸 29 シールリング 41 円筒状内周面 42 第1側方ケーシング部材 43 中間ケーシング部材 44 第2側方ケーシング部材 51 開口部(投入口連通開口) 52 ライナー 52a 内周面 52b 鍔部 55 凸部 57 スライドベース 58 ベース 59 レール 61 ボールねじ 62 モータ 65 凹部 66 凹部 69 ライナー 69a 鍔部 71 開口部(排出口連通開口) 72 接続流路 74 ライナー 74a 内周面 74b 鍔部 76 凸部 81 補助排出口 81a 開口 82 溝 83 シャッター 84 補助回収装置 85 コネクター 86 補助吸引装置 90 翼 91 翼 92 第1翼傾斜面 93 第2翼傾斜面 95 副補助排出口 95a 開口 96 シャッター 97 副補助回収装置 98 副補助吸引装置 99 コネクター G 両回転翼間の間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B02C 17/22 B02C 17/22 (72)発明者 小島 定俊 東京都東村山市野口町2丁目16番地2 日 機装株式会社東村山製作所内 Fターム(参考) 4D063 FF14 FF21 FF37 GA04 GA07 GC05 GC12 GC14 GC21 GD01 GD12 4D065 AA07 AA24 BB11 EB01 EB20 ED06 ED15 ED16 ED24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の翼を設けた第1回転翼および第2
    回転翼をケーシング内に対向した状態で設け、ケーシン
    グ内を粉砕室とし、第1回転翼側のケーシングに連通し
    た投入口から供給した原料を、両回転翼の回転による気
    流に乗せて移動させながら粉砕する粉砕機において、 上記ケーシングを、第1回転翼側の第1側方ケーシング
    部材と、第2回転翼側の第2側方ケーシング部材と、両
    側方ケーシング部材を接続する中間ケーシング部材とに
    分割可能とし、尚且つ、第1側方ケーシング部材の内周
    面には中間ケーシング部材に向かって次第に拡径する第
    1傾斜内周面を、第2側方ケーシング部材の内周面には
    中間ケーシング部材に向かって次第に拡径する第2傾斜
    内周面を形成し、 第1側方ケーシング部材の内周面には、投入口に連通す
    る投入口連通開口を、第2側方ケーシング部材の内周面
    には、排出口に連通する排出口連通開口をそれぞれ開設
    し、 第1側方ケーシング部材の第1傾斜内周面の拡径端部と
    中間ケーシング部材の内周面との境界部分、または第2
    側方ケーシング部材の第2傾斜内周面の拡径端部と中間
    ケーシング部材の内周面との境界部分の少なくとも一方
    に、排出口連通開口よりも小さな開口を有する補助排出
    口を開設したことを特徴とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 前記中間ケーシング部材の内周面に開口
    を有する副補助排出口を開設したことを特徴とする請求
    項1に記載の粉砕機。
  3. 【請求項3】 第1回転翼及び第1側方ケーシング部
    材、または第2回転翼及び第2側方ケーシング部材の少
    なくとも一方を回転翼の回転軸方向に移動可能とし、中
    間ケーシング部材を異なる幅のものと交換可能としたこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粉砕
    機。
  4. 【請求項4】 前記補助排出口の開口の大きさを、第1
    回転翼及び第2回転翼の翼の先端とケーシング内周面と
    の最小間隙よりも小さくしたことを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれかに記載の粉砕機。
  5. 【請求項5】 前記補助排出口にシャッターを設けて開
    閉可能としたことを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれかに記載の粉砕機。
  6. 【請求項6】 前記補助排出口に補助吸引装置を連通し
    たことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに
    記載の粉砕機。
  7. 【請求項7】 第1回転翼及び第2回転翼の翼の先端に
    対向するケーシングの内周面に、ライナーを着脱可能に
    設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれ
    かに記載の粉砕機。
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