JPH0642947B2 - 微粉砕機 - Google Patents

微粉砕機

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JPH0642947B2
JPH0642947B2 JP1026397A JP2639789A JPH0642947B2 JP H0642947 B2 JPH0642947 B2 JP H0642947B2 JP 1026397 A JP1026397 A JP 1026397A JP 2639789 A JP2639789 A JP 2639789A JP H0642947 B2 JPH0642947 B2 JP H0642947B2
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impeller
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徹 森脇
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Fuji Paudal Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は微粉砕機に関し、主として、鉱石,セラミッ
クス,食品などの固形物を粉砕して粒度分布幅の狭い微
粉(100μm前後から数μm)を作るのに用いられ
る。
(従来の技術) 従来のこの種装置としては、例えば、特公昭50−21
695号公報と、実公昭60−39081号公報とに開
示されたものが知られている。
これらの公報に開示された装置では、粉砕ロータにより
粉砕された粉体は、気流に乗せられて上端が大径の截頭
円錐状の案内板に沿って粉砕ロータと同芯の分級用羽根
車の上端に向って運ばれる。分級用羽根車では、粉砕さ
れた粉体中の微粉のみが排風機による気流によって羽根
車内を通過され、装置の出口側へと移動される。しか
し、羽根車内を通過しない粉体中の粗粉は、案内板の内
側に沿って下降し、案内板の下端を潜って外方に移動さ
れるときに、粉砕ロータにより再度粉砕作用を受ける。
これらの装置においては、粉体中の微粉と粗粉の分級
は、回転羽根車の遠心力の影響を大きく受ける粗粉を截
頭円錐状の案内板に沿って上下方向に循環を繰り返しな
がら粉砕ロータにより粉砕し、粉体中の微粉を羽根車の
回転による遠心力に逆って排風機の気流に乗せ、羽根車
の内方に導く吸引作用によリ行なわれていた。分級作用
により装置から取り出される粉体の粒径は、排風機の風
量と羽根車の回転による遠心力とを変えることにより所
望のものが得られていた。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来の装置では、粉体を運ぶ気流は羽根車の上側大
径部から羽根車へ流入するため、羽根車の下側小径部は
気流の通過速度が遅く、気流の粉体粒子に対する搬送力
が小さい。これに対し、羽根車による遠心力はその半径
に比例するので、羽根車の下側ほど小径にして、同一の
粉体粒径に対して、羽根のどの位置でも気流による搬送
力Cと羽根車による遠心力Fの関係が同じになるように
配慮されていた。
しかしながら、通過気流の設定流量が変ると羽根に沿う
通過速度の低減割合が異なるだけでなく、この低減割合
は、羽根車の半径の低減割合とは必ずしも一致しなくな
る。それ故、ある風量に対しては、羽根の全長に対して
遠心力F/搬送力Cの値をほぼ同じにすることができて
も、何れの風量に対しても、羽根車の全長について、常
に同一の遠心力F/搬送力Cを望むことは、実際上不可
能となる。このため、羽根車の両端において篩目に相当
する限界粒径が異なるだけでなく、装置出口で得られる
粉砕された粉体の粒度分布幅が広くなる不都合があっ
た。
また、羽根車の上端とハウジングとの間の隙間では、当
然のことながら、羽根が欠落しているために、ハウジン
グに垂下フランジの如き障害物が設けられているが、こ
の部分は、羽根車を通過する気流の近道となる個所であ
るため、通過速度が設計風速と一致せず、また、粉体粒
子に対する遠心力の作用が他の個所より小さくなる。こ
のため、目的とする限界粒径より大きな、通常トビと称
される粒子がこの部分から微粉中に混入して微粉の質を
低下することがあった。
この発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、供
給される粉砕用原料を限界粒度を越えずに、しかも粒度
分布幅の狭い粉体に粉砕することができるとともに、粉
砕効率の高い微粉砕機を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明における装置で
は、粉砕室に給気口からの吸引空気と共に、もしくは、
別途に供給される粉砕用原料を回転式の粉砕手段で粉砕
し、次の分級室に空気搬送される粉砕物中の一定粒度以
下の微粉を分級室内に設けられる回転羽根車の吸気通路
を通して搬送室に接続される排風機により装置外に取り
出すとともに、前記微粉以外の粗粒をそれに働く遠心力
を利用して粉砕手段側に戻し繰り返し粉砕する微粉砕機
において、粉砕手段は第1駆動軸に固設の回転円板と、
この回転円板の周縁部と直角に保持される複数個の結合
部材と、この結合部材の両端に回転円板と平行に固定さ
れる2個の環状円板と、これらの環状円板に保持されて
外方に突出する所要個数の羽根板とで構成され、分級室
の内面は搬送室寄りに挟まる傾斜壁面に形成され、その
室内中心部に第2駆動軸に保持された回転羽根車が設け
られ、回転羽根車は粉砕手段側の端面が閉塞された円筒
形で、外周面において軸線方向に形成した短冊形の羽根
が多数設けられ、分級室と搬送室との境界において回転
羽根車の外周面と近接する位置に、外部もしくは圧力空
気源に通ずる環状の空気溜りが設けられ、空気溜りと分
級室との間に一次側隙間が設けられ、空気溜りと搬送室
との間に二次側隙間が設けられてなるものである。
粉砕された微粉を歩留り良く取り出すために、空気溜り
と分級室を連絡する一次側隙間は、空気溜りと搬送室を
連絡する二次側隙間より隙間寸法が大きく、かつ回転羽
根車の軸線方向の寸法が短く形成することが好ましい。
そして、微粉砕機を縦型にするために、粉砕手段と回転
羽根車とは、それぞれ垂直な第1,第2駆動軸に取り付
けられ、分級室の傾斜壁面部に回転羽根車の外周面と対
向する粉砕用原料の供給装置が設けられるとともに、粉
砕手段の下側に水平な吸気通路が設けられるようにして
もよい。
(作 用) 粉砕用原料を供給して装置を運転すると、一方の駆動軸
によって回転される羽根板を備えた粉砕手段と、他方の
駆動軸によって回転される回転羽根車、および搬送室に
接続される排風機とにより、装置内空間部に給気口から
搬送出口に向かう搬送気流が形成される。粉砕室に供給
された粉砕用原料は、粉砕手段の羽根板による吸引作用
によって回転円板の周辺部に搬送され、ここで原料は羽
根板および粉砕室の周壁への衝突作用を受けて粉砕され
る。
粉砕後の粉体は、環状円板の周縁部と粉砕室の内壁との
間から分級室の周辺部に対して駆動軸方向に吹き出され
る搬送気流により運ばれ、分級室の傾斜内壁面によって
偏向されて回転羽根車の外周面に対してほぼ一様に分散
される。また、回転羽根車の外周面に設けた吸気通路を
通過する搬送気流の速度についても同様にほぼ一様とな
る。それ故、回転羽根車の外周面においては、搬送気流
の通過する羽根車の半径方向の速度は、軸方向と周方向
のいずれにおいてもほぼ一様となる。
分級室内の粉体は、搬送気流による回転羽根車内への吸
引作用と回転羽根車の旋回気流による遠心作用の両方を
受ける。しかし、粉体中の微粉に対しては吸引作用の方
が大きく、粉体中の粗粒に対しては遠心作用の方が大き
く働くため、分級室内では、微粉は回転羽根車の羽根の
間を通って搬送室側に移動するが、粗粒は回転羽根車内
に移動することができず、装置の性能や運転条件によっ
て決まる限界粒度を境にして粉砕された粉体の分級が行
なわれる。
回転羽根車内に移動できない粗粒は、粉砕手段の羽根板
による吸引作用によって粉砕手段の周辺部に移動して、
前記限定粒度以下になるまで繰り返し粉砕作用を受ける
ため、装置出口で得られる粉体の粒度分布幅は狭くな
る。
その上、空気溜りは圧力空気源または外部に通じて大気
圧より高いか、ほぼ大気圧と等しく、また分級室と搬送
室は回転羽根車と排風機の回転により負圧となっている
ため、運転時には、環状の空気溜り全周から一次側隙間
及び二次側隙間を通して空気の流出が起る。このため、
回転羽根車の外周部に移動されてきた粉体は、一次側隙
間に侵入しなくなり、搬送室に搬送された微粉は、二次
側隙間に侵入するのを阻止される。
(実施例) 第1図ないし第4図はこの発明の一実施例を示したもの
である。
第1図において、本体ケース内は給気口50と接続され
る供給装置1を備えた供給室A、粉砕手段2を収納する
粉砕室B、回転羽根車3を収納する分級室C、および搬
送出口4を排風機に接続される搬送室Dとからなってお
り、供給室Aと搬送室Dの外側中央部には、それぞれ水
平方向に突出する軸受ケース5,6がそれらのフランジ
部5a,6aの重合部分をねじ止めされている。
8は軸受ケース5内の軸受7,7に支持された水平方向
の第1駆動軸で、この第1駆動軸8の一端は粉砕室Bま
で突出されるとともに、他端は軸受ケース5より外方に
突出されている。粉砕室B内の第1駆動軸8には、粉砕
手段2を構成する回転円板9のボス部9aがキー10に
よって一体に結合され、回転円板9は第1駆動軸8の先
端小径部に形成されたおねじ部と螺合するナット11に
より第1駆動軸8の軸方向への移動を阻止されている。
軸受ケース5より外方に突出している第1駆動軸8の他
端は、粉砕手段2を回転する図示しない駆動モータに減
速手段を介して結合されている。
粉砕手段2は、第1駆動軸8に取り付けられる回転円板
9と、この回転円板9の周縁部と直角に交叉して放射方
向に突出する複数個、例えば8個の結合部材12と、こ
の結合部材12の左右両端に固定される回転円板9と平
行な2個の環状円板13,14と、これらの環状円板1
3,14の周辺部に保持されて外方に突出する所要個数
の羽根板15とで構成された、いわゆるターボ型羽根車
で、回転によって強力なファン効果を発揮する性能を有
する。
第1駆動軸8に取り付けられる回転円板9は、第1駆動
軸8に装着のスペーサー16によって位置決めされ、装
置本体の内周面の手前には、各羽根板15の先端部との
隙間δが設定された値(例えば、1mm前後)を保ち、
環状円板14の外周面と設定された隙間δ(例えば、
10mm前後)を保つように歯付ライニング部材17が挿
入され、この歯付ライニング部材17の外周部と装置本
体の内周面との間に環状の冷却用ジャケット18が形成
されている。粉砕室Bの供給室A側の側面には、環状円
板13と羽根板15とに対向して歯付ライニング部材1
7に当接する環状のサイドライニング部材19が取り付
けられている。
回転円板9、結合部材12、環状円板13,14、およ
び羽根板15の結合は、例えば、第3図に示す構成によ
って行なうことができる。
即ち、結合部材12を回転円板9の周辺部に間隔をあけ
て設けた切り欠き9aに対して複数個嵌合し、溶接その
他の手段により固定する。回転円板9と直角に交叉する
結合部材12の供給室A側端部に、環状円板13を溶接
などの手段により固定する。この環状円板13には、内
面下端部に内周面側に厚さが薄くなる傾斜面13cが形
成されており、外面上端部に一定深さの環状切り欠き1
3aが設けられるとともに、外周面に環状切り欠き13
aの下側を越える径方向の外周切り欠き13bが所要個
数設けられている。
次いで、結合部材12の分級室C側端部に、環状円板1
3の場合と対応する環状切り欠き14aと、外周切り欠
き14とを備えた環状円板14を溶接などの手段により
固定する。一方の環状円板13の内周側は、傾斜面13
cの部分で回転円板9の外周側と一部対向する位置関係
で固着されるが、外径が同じ寸法の他方の環状円板14
には、傾斜面13cに対応する部分がなく、その分だけ
内径寸法が環状円板13の内径より大きくなっていて、
内周面は回転円板9の外周より若干外方に位置するよう
に固着される。
環状円板13は外周部の環状切り欠き13aに一定厚さ
の第1リング20が嵌合され、この第1リング20は溶
接その他の手段により環状円板13に固定される。環状
円板13,14の対応する位置に設けられた各外周切り
欠き13bと14bの部分には、左右両端部に直方形の
切り欠き15a,15aを備えた羽根板15が分級室C
側から横方向に挿入され、一方の切り欠き15aは、第
1リング20と係合している。そして、他方の環状円板
14の環状切り欠き14aと各羽根板15の切り欠き1
5aとによって形成される環状凹部に第2リング21を
嵌合し、環状円板14にねじ止めすることにより各羽根
板15の取り換えが可能になっている。粉砕手段2の回
転に伴う遠心力による羽根板15のとび出しは第1,第
2リング20,21との係合によって防止される。
なお、各羽根板15の取り付けは、他の構成によって行
なってもよい。即ち、第5図に示すように、環状円板1
3,14の各外周切り欠き13b,14bの先端部にそ
れらの幅寸法より若干大きな円筒形切り欠き13b1,1
4bを形成するとともに、各羽根板15の両側面の駆
動軸側に円筒形切り欠き13b1,14bと係合する円
柱突部15b,15bを形成し、環状円板13,14の
横方向から嵌合した各羽根板15の両端を第1リング2
0と第2リング21とにより、横方向への分離を防止し
た場合である。この場合、粉砕手段2の回転に伴う遠心
力による羽根板15のとび出しは、羽根板15の円柱突
部15b,15bと環状円板13,14の円筒形切り欠
き13b1,14bとの係合によって防止される。
駆動軸8より上方の供給室A内には、駆動軸8と直角な
方向にフィードスクリューを備えた供給装置1が設けら
れ、この供給装置1は、微粉砕機の装置外に設けられた
図示しないモータにより駆動され、フィードホッパー
(図示せず)内の粉砕用原料を粉砕室Bに供給する。軸
受7に当接するスペーサー16とこれに嵌合して軸受ケ
ース5の内側開口部を塞ぐフロントカバー22の重合部
には、環状の空気溜り23が形成されており、この空気
溜り23は、その両側の供給室Aと軸受ケース5内の空
間部に連通されるとともに、軸受ケース5に設けられた
通気路24により圧力空気源または外気と連通されてい
る。25は軸受ケース5の開口部に取り付けられた外側
蓋板である。
それ故、運転中は、圧力空気源または外気と通じている
空気溜り23から外気より圧力の低い負圧状態の供給室
A側に空気が流出し、供給室A内の粉体がスペーサー1
6とフロントカバー22との隙間部分に侵入するのを阻
止するため、粉体が侵入した場合に起す各種トラブルの
発生は防止される。
分級室Cの中央部に設けられる回転羽根車3は中空円筒
形で、その外周面には、設定された中心角で軸線方向と
平行な短冊形の羽根26が円周に沿って多数設けられて
おり、隣接する羽根26,26の間に、回転羽根車3の
外周面を貫通する吸気通路27が形成されている。回転
羽根車3は、搬送室Dに臨出する部分を円錐形のボス部
28から突出する数枚のステープレート29と一体に結
合されていて、軸受ケース6から突出する水平方向の第
2駆動軸30の基端側にボス部28と係合するキー31
により一体に結合されている。また、回転羽根車3の粉
砕室B側先端の開口部は、円形の閉塞板32によって粉
砕室B側との連通が遮断されている。
回転羽根車3は、閉塞板32を第2駆動軸30の端面に
ねじ止めするボルト33により、回転羽根車3のボス部
28と軸受ケース6内の軸受34との間に挿入された位
置決めスペーサー35を介して軸受34の内輪に押圧さ
れている。
分級室Cの内壁面は粉砕手段2に近い側の一部分が水平
で、中間部分が搬送室D側へ45゜前後の傾斜角度で小
径となる円錐面になっていて、搬送室D側に隣接する側
は、段差を有する水平部分となっている。この段差を有
する水平部分には、分級室Cの円錐面に接続して回転羽
根車3の吸気通路27側に彎曲する内面を備えるととも
に、回転羽根車3の外周面に近接して搬送室Dとの仕切
りを行なう円錐状カバー36が、ボルト37により搬送
室Dとの仕切り壁38に固定されている。
円錐状カバー36は、回転羽根車3の外周面と嵌合する
内周面の部分に、環状の空気溜り39が形成されてい
る。空気溜り39は、回転羽根車3の外周面と円錐状カ
バー36の内周面との間に形成される半径方向の寸法δ
の一次側隙間40により、分級室C側と連通されてお
り、空気溜り39の反対側は、同じように形成される半
径方向の寸法δ(δ<δ)の二次側隙間41によ
り搬送室D側に連通されている。一次側隙間40の長さ
は、二次側隙間41の長さlより若干短く定めら
れる。
円錐状カバー36の搬送室D側に形成される環状の閉鎖
空間42は、円錐状カバー36に設けられた連通路43
により空気溜り39に連絡されるとともに、装置本体に
設けられた連通路44により装置外と連絡されている。
それ故、運転中負圧になっている分級室Cと搬送室Dに
は、圧力空気源または外気と連通された空気溜り39の
空気が一次側隙間40と二次側隙間41を通して絶えず
吹き出し、回転羽根車3と円錐状カバー36との回転部
隙間に分級前の気流中の粉体の侵入することを妨げて、
この粉体が搬送室Dに短絡するのを防止する。
ステープレート29の最大径部は、渦巻状に形成された
搬送室Dの最小断面に近接した大きさに定められてお
り、軸受ケース6の内側開口は、スペーサー35の外周
と嵌合するリアカバー45により塞がれている。軸受3
4と対向するスペーサー35とリアカバー45の重合部
には、通気路46によって圧力空気源または外気と連通
される環状の空気溜り47が設けられ、この空気溜り4
7は、スペーサー35の外周とリアカバー45の内周と
の間に形成されるシール用隙間48により搬送室Dと連
絡されている。それ故、運転中は負圧の搬送室D内に通
気路46、空気溜り47、およびシール用隙間48を通
って空気の流出によるエアーシールが行なわれ、搬送室
D内の微粉は、搬送出口4に接続された図示しない排風
機により搬送室Dから取り出される。
軸受ケース6の外側蓋板49から外側に突出した第2駆
動軸30は、減速手段を介してモータ(共に図示せず)
に接続され、粉砕手段2と別個に回転し得るようになっ
ている。
次に、装置の動作について説明する。
微粉砕機の各モータを駆動して装置を運転状態にする
と、供給装置1のフィードスクリューによって供給室A
に供給された粉砕用原料は、横型の場合は装置内に形成
される吸引気流によって供給室A側の環状円板13の中
央部開口を通って回転円板9に沿って粉砕室Bの内周壁
側に搬送される。縦型の場合は供給された粉砕用原料の
内、粗大粒子はその自重により環状円板14と歯付ライ
ニング17との間に落下させる。次に粉砕用原料は回転
してくる多数の羽根板15と歯付ライニング部材17と
により粉砕される。
粉砕手段2により粉砕された粉砕物は、分級室C側の環
状円板14の外径と歯付ライニング部材17の内径とに
よって形成される周辺部隙間δを通って駆動軸方向に
流れる吸引気流により、分級室Cの周壁部に移動する。
分級室C内の粉砕物は、45゜前後の傾斜角度を持つ内
壁面に沿って移動する吸引気流により回転羽根車3の径
方向へ向きを変えられる。
分級室C内の粉砕物には、吸引気流による回転羽根車3
内への吸引力と、回転羽根車3の周りの旋回気流による
遠心力の両方が作用するが、回転羽根車3の近傍では、
粉砕物中の微粉に対しては吸引力の方が遠心力より大き
く、粉砕物中の粗粒に対しては遠心力の方が吸引力より
大きい。このため、回転羽根車3の径方向に向かう粉砕
物のうち、微粉だけは吸引気流に乗って羽根26の間の
吸気通路27から回転羽根車3内に移動して、回転羽根
車3を支持するステープレート29の間を通り、搬送出
口4から図示していない微粉取り出し装置に運ばれる。
これに対し、粉砕物中の粗粒は、遠心力の作用によって
回転羽根車3から遠ざけられる。この遠ざけられた粗粒
は、粉砕手段2のターボ形羽根車の吸引作用により、回
転羽根車3の外周と環状円板14の中央開口部との間か
ら羽根板15の周辺部に運ばれ、回転羽根車3内に吸引
される粒度以下になるまで繰り返し粉砕作用を受ける。
この場合、粉砕手段2の回転円板9は循環気流と、粉砕
用原料を粉砕手段2の周辺部に搬送する一次気流とを区
分して互に干渉しないようにするため、循環気流によっ
て粉砕手段の方に搬送された粗粒を遅滞なく繰り返し粉
砕して粉砕効率を向上する。
しかも、分級室Cにおいては、粉砕室Bの出口である隙
間δから回転羽根車3の内部のボス部28の周囲のス
ロート部に到る気流の経路が、粉砕室B寄りの場合と搬
送室D寄りの場合にも余り大きさ差がなく圧力損失もほ
ぼ同じであるため、回転羽根車3の吸気通路27を通過
する微粉を含んだ気流の侵入速度は、吸気通路27の長
さ方向に関して等しくなる。また、回転羽根車3の円周
方向の気流速度は、数枚のステープレート29の回転作
用によってほぼ一定となっている。
しかるに、搬送気流が粒子を回転羽根車3の内部に引き
込む力は、粒子の外周長さと気流速度の積に比例するこ
とが知られているため、運転条件によって回転羽根車3
の内部に引き込むことができる限界粒子径は、吸気通路
27の長さ方向にわたって同じにすることができる。
それ故、この実施例の装置によると、搬送出口4から取
り出される粒子の粒度分布幅は、限界粒子径が羽根の長
さ方向に変化する従来の場合に比べて狭くなり、均一な
微粉を得ることができる。
また、運転中負圧状態になっている装置内には、圧力空
気源または外気に通じている空気溜り23,39,47
から粉体を搬送する気流が通過する空間に対して空気が
流出されてエアーシール作用をするため、回転部隙間へ
の粉砕物の侵入を防止して分級前の気流中の粉体が搬送
室D内へ短絡混入することを防止するとともに、軸受
7,34におけるトラブルの発生を少なくすることがで
きる。
このうち、分級室Cと搬送室Dの両方にエアーシールを
行なう空気溜り39では、隙間寸法が大きく長さが短い
一次側隙間40を通って流出する空気量は、逆の寸法関
係になっている二次側隙間41から流出する空気量より
多くなる。そして、一次側隙間40のエアーシールは、
分級室C内の限界粒子径より大きな粗粒(トビ)が搬送
室D側に移動するのを阻止して粒度分布幅の拡大を防い
で製品の品質を高め、二次側隙間41は、搬送室Dに搬
送された微粉が分級室Cに戻るのを阻止して製品収率が
低下するのを防止する。
さらに、粉砕手段2と回転羽根車3は別駆動になってい
るため、両者の回転数を調整することにより、所望の粒
度と粒度分布幅を持った製品を能率良く得ることができ
る。
第6図はこの発明の他の実施例を示したもので、粉砕手
段2を垂直な第1駆動軸8Aに取り付けるとともに、回
転羽根車3を別の垂直な第2駆動軸30Aに取り付け、
分級室Cの傾斜壁面部に回転羽根車3の周側面と対向す
るフィードスクリューを備えた粉砕用原料の供給装置1
Aを設けるとともに、粉砕手段2の下側に水平な給気口
50を設けて縦型の装置とした場合である。第6図で第
1図と同じ符号は、第1図と同じ構成要素を示す。
この構成の場合には、供給装置1Aから供給された粉砕
用原料中の微粉の一部は、吸引気流によって直接に回転
羽根車3内に吸引されるが、供給装置1Aから粉砕手段
2の方に供給された粉砕用原料は、前記実施例の横型の
場合について述べたと同じ粉砕工程と分級工程とを経て
微粉に粉砕される。得られる作用効果は、前記実施例に
ついて述べた場合と殆ど同じである。
(発明の効果) この発明は上述の通り構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。
(1)粉砕手段からの粉砕物を運ぶ気流は、傾斜角度が4
5゜前後の分級室の内壁面によって回転羽根車の径方向
に向けられ、ほぼ同じ流速を持って羽根の長さ方向に均
一に分散されるから、分級室の回転羽根車の近傍では、
粒子を搬送してくる気流の搬送力と回転羽根車の旋回気
流による遠心力との関係は、回転羽根車の羽根のどの位
置でもほぼ同じになる。
したがって、回転羽根車の外周部における限界粒子径を
ほぼ同じにすることができるため、得られる粉砕物の粒
度分布幅を狭くして均一な製品を能率良く得ることがで
きる。
(2)粉砕手段のファン作用により分級室から粉砕室に向
かう循環気流が形成されるが、粉砕手段の回転円板はこ
の循環気流と、粉砕用原料を粉砕手段の羽根板による吸
引作用によって、回転円板の周辺部へ運ぶ作用に干渉し
ないようにするため、循環気流によって粉砕手段の方に
搬送された粗粒を遅滞なく繰り返し粉砕して粉砕効率を
向上する。
(3)回転羽根車の外周面に対向して設けた空気溜りか
ら、一次側隙間を通して分級室内に流入する気流は、分
級室内の粗粒が搬送室側に移動して微粉中に混入するの
を防止する。また、同じ空気溜りから二次側隙間を通っ
て分級室内に流出する気流は、搬送室の方に搬送されて
いた微粉が分級室の方に戻って製品収率が低下するのを
防止する。
(4)粉砕用原料の供給装置を分級室の傾斜壁面部に移す
ことにより、装置を容易に縦型に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の縦断面図、第2図は粉砕
手段の正面図、第3図は粉砕手段の組み立ての一例を示
す要部斜視図、第4図は第1図IV−IV断面で示した回転
羽根車の断面正面図、第5図は粉砕手段の他の実施例の
組み立てを示す要部斜視図、第6図はこの発明の他の実
施例の縦断面図である。 1,1A……供給装置、2……粉砕手段 3……回転羽根車、8,8A……第1駆動軸 9……回転円板、12……結合部材 13,14……環状円板、15……羽根板 26……羽根、27……吸気通路 30,30A……第2駆動軸 39……環状の空気溜り、40……一次側隙間 41……二次側隙間、50……給気口 A……供給室、B……粉砕室 C……分級室、D……搬送室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉砕室に給気口からの吸引空気と共に、も
    しくは、別途に供給される粉砕用原料を回転式の粉砕手
    段で粉砕し、次の分級室に空気搬送される粉砕物中の一
    定粒度以下の微粉を、分級室内に設けられる回転羽根車
    の吸気通路を通して、搬送室に接続される排風機により
    装置外に取り出すとともに、前記微粉以外の粗粒をそれ
    に働く遠心力を利用して粉砕手段側に戻し繰り返し粉砕
    する微粉砕機において、 粉砕手段は第1駆動軸に固設の回転円板と、この回転円
    板の周縁部と直角に保持される複数個の結合部材と、こ
    の結合部材の両端に回転円板と平行に固定される2個の
    環状円板と、これらの環状円板に保持されて外方に突出
    する所要個数の羽根板とで構成され、 分級室の内面は搬送室寄りに挟まる傾斜壁面に形成さ
    れ、分級室内中心部に、第2駆動軸に保持された回転羽
    根車が設けられ、 回転羽根車は粉砕手段側の端面が閉塞された円筒形で、
    外周面において軸線方向に形成した短冊形の羽根が多数
    設けられ、 分級室と搬送室との境界において回転羽根車の外周面と
    近接する位置に、外部もしくは圧力空気源に通ずる環状
    の空気溜りが設けられ、 空気溜りと分級室との間に一次側隙間が設けられ、空気
    溜りと搬送室との間に二次側隙間が設けられてなること
    を特徴とする 微粉砕機。
  2. 【請求項2】空気溜りと分級室を連絡する一次側隙間
    は、空気溜りと搬送室を連絡する二次側隙間より隙間寸
    法が大きく、かつ回転羽根車の軸線方向の寸法が短く形
    成されている特許請求の範囲第1項記載の微粉砕機。
  3. 【請求項3】粉砕手段と回転羽根車とは、それぞれ垂直
    な第1,第2駆動軸に取り付けられ、分級室の傾斜壁面
    部に回転羽根車の外周面と対向する粉砕用原料の供給装
    置が設けられるとともに、粉砕手段の下側に水平な吸気
    通路が設けられた特許請求の範囲第1項または第2項記
    載の微粉砕機。
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