JP2003070933A - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

スプリンクラ消火設備

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JP2003070933A JP2001267574A JP2001267574A JP2003070933A JP 2003070933 A JP2003070933 A JP 2003070933A JP 2001267574 A JP2001267574 A JP 2001267574A JP 2001267574 A JP2001267574 A JP 2001267574A JP 2003070933 A JP2003070933 A JP 2003070933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高層マンション等の共同住宅において、生活
用水ラインと消火用水ラインの共用化を可能とし、でき
るだけコスト低減を図れるスプリンクラ消火設備を得
る。 【解決手段】 スプリンクラヘッド17が接続された二
次側配管の基端側に常時は閉じた開閉弁23を設け、開
閉弁23の一次側が水源1に接続されたスプリンクラ消
火設備において、開閉弁23の二次側に逆止弁25を設
け、逆止弁25と開閉弁23の間は充水することなく二
次側配管の逆止弁25の二次側を充水した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリンクラ消火
設備に係り、さらに詳しくは、マンションなどの共同住
宅におけるスプリンクラ消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】(背景技術)高層マンションなどの高層
の共同住宅等においては11階以上の住戸にはスプリン
クラ消火設備の設置が義務づけられている。図4は高層
住宅における従来のスプリンクラ消火設備の概要を示す
図である。従来のスプリンクラ消火設備は、図4に示す
ように、飲み水などに使用する生活用水ライン61とは
別にスプリンクラ消火設備専用ライン(以下「消火用水
ライン」という)63が設けられていた。すなわち、消
火用水ライン専用の給水タンク65、専用の給水配管6
7、専用の給水ポンプ69が設けられていた。
【0003】また、消火用水ライン63においては、各
住戸71a〜71dごとに開閉弁73、流水検知装置7
5、これを制御する制御盤77が設けられていた。さら
に、従来のスプリンクラ消火設備においては、各住戸に
火災感知器79a〜79dが設置され、火災感知器79
からの信号によって、各住戸ごとに設置した開閉弁73
を開放するという制御が行われていた。
【0004】前述したように生活用水ライン61とは別
に専用の消火用水ライン63を設けていた理由は、それ
ぞれのライン(配管)を共用させると次のような問題が
生じるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】共用ラインにした場合
の最も大きな問題として消火用水の生活用水への混入の
問題がある。すなわち、共用ラインとするには、ライン
の途中で生活用水ラインと消火用水ラインとが分岐して
接続されることになる。そして、スプリンクラの設置さ
れる消火用水ラインには、消火時の放水遅れ防止の要請
から常時充水しておくことになるが、消火用水ラインに
充水された水は長期間に亘って放置されるので、当然に
腐敗することになる。このような腐敗した水が生活用水
ラインに混入すると衛生上極めて大きな問題となるので
ある。
【0006】また、従来のスプリンクラ消火設備におい
ては、前述したように、各住戸に火災感知器が設置さ
れ、火災感知器からの信号によって、各住戸ごとに設置
した開閉弁を開放するという制御が一般的に行われてい
るため、各住戸に必ず火災感知器、開閉弁が必要とな
り、このため設備コストが増大していた。
【0007】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、高層マンション等の共同住宅におい
て、生活用水ラインと消火用水ラインの共用化を可能と
し、できるだけコスト低減を図れるスプリンクラ消火設
備を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスプリンク
ラ消火設備は、スプリンクラヘッドが接続された二次側
配管の基端側に常時は閉じた開閉弁を設け、該開閉弁の
一次側が水源に接続されたものにおいて、前記開閉弁の
二次側に逆止弁を設け、該逆止弁と前記開閉弁の間は充
水することなく前記二次側配管の逆止弁の二次側を充水
したものである。
【0009】また、逆止弁と開閉弁の間の配管から分岐
して排水本管を接続したものである。
【0010】また、排水本管に自動排水弁又はオリフィ
スを設けたものである。
【0011】また、二次側配管に圧力の低下を検知する
圧力スイッチを設け、該圧力スイッチが動作した時に、
開閉弁を開放する制御手段を設けたものである。
【0012】また、スプリンクラヘッドが接続された二
次側配管の基端側に常時は閉じた開閉弁を設け、該開閉
弁の一次側が水源に接続され、前記二次側配管内が加圧
されたスプリンクラ消火設備において、前記開閉弁の二
次側に圧力スイッチを設け、該圧力スイッチが前記二次
側配管内の圧力低下を検知した時に、前記開閉弁を開放
させる制御手段を設けたものである。
【0013】また、開閉弁の開放後、二次側配管内の圧
力が所定値に復帰したことを圧力スイッチが検知した
時、制御手段は開閉弁を閉じることを特徴とするもので
ある。
【0014】また、二次側配管を複数住戸に亘る枝管か
ら構成し、該枝管のそれぞれに逆止弁を設けると共に、
圧力スイッチを該逆止弁とスプリンクラヘッドとの間に
設置したものである。
【0015】また、二次側配管を複数住戸に亘る枝管か
ら構成すると共に、該枝管のそれぞれに流水検知装置を
設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の一
実施の形態の全体構造を示す図、図2は図1の一部を詳
細に示した図である。まず、図1に基づいて全体構造を
説明する。図において、1は水源としての受水タンクで
あり、図示しない水道本管から水道水が給水され、貯水
される。この貯留水3は常時は生活用水として使用さ
れ、火災発生時には消火用水としても使用される。
【0017】5は最上階まで設けられた水道配管である
主配管であり、その基端部には受水タンク1に貯水され
た貯留水3を主配管5に供給するための給水ポンプ7が
設けられている。9は建物の各階ごとに主配管5から分
岐した第1分岐管であり、例えば床内に配管されてい
る。なお、図には1つの階の一部だけを示してある。
【0018】11a,11b,11c,11dはある階
に設けられた住戸である。以下の説明において、特定の
住戸を示す必要のないときには、単に11と記すことが
ある。また、配管等についてもそれが特定の住戸に対応
する場合には、住戸に対応させてa,b,c,dの添字
を付して表記するが、それ以外の場合には、添字を省略
して数字のみで表記することがある。12は第1分岐管
9から各住戸11に向けて分岐した生活用水ラインとな
る第2分岐管である。13は分岐管9からさらに分岐し
た立上り管であり、消火用水ラインとして利用されるも
のである。立上り管13の頂部(例えば天井裏)には複
数の住戸に至る枝管15a,15b,15cが接続され
ており、各住戸11の枝管15にはそれぞれ複数の閉鎖
型スプリンクラヘッド17が接続されている。なおスプ
リンクラヘッド17としては、例えば放水量30l/mi
n の小水量型のものが使用され、放水時の水損をへらす
ようにしてある。
【0019】次に、図2に基づいて各住戸の設備につい
て、特に消火用水ラインを中心に説明する。21は立上
り管13に設けられた常時開の制御弁であり、手動にて
開閉制御される。23は制御弁21の二次側に設けられ
た常閉の開閉弁であり、後述の制御盤35からの指令に
よって開閉制御される。なお、本明細書において二次側
とは配管ラインの下流側を意味し、一次側とは上流側を
意味するものである。なお開閉弁23の二次側にある立
上り管13及び枝管15を総称して二次側配管と呼ぶ。
【0020】25は開閉弁の二次側に設けられた逆止弁
であり、一次側から二次側への流水を可とし、その逆の
流れを不可とするものである(逆止弁の機能は以下のも
のについても同様である。)。27は逆止弁25の二次
側に設けられた圧力スイッチであり、配管内の水圧の変
化を検知して信号を発信する。29は各枝管15ごとに
設けられた常開の手動開閉弁、31は手動開閉弁29の
二次側に設けられた流水検知装置である。流水検知装置
31は管内の水の流れを検知して流水信号を発信する。
【0021】35は制御手段としての制御盤であり、圧
力スイッチ27の信号に基づいて開閉弁23の開閉制御
を行い、流水検知装置31の流水信号に基づいて火災信
号を住棟受信機36に発信する。37は立上り管13に
おける開閉弁23と逆止弁25の間の配管から分岐した
排水本管である。39は排水本管37に設けられた自動
排水弁である。自動排水弁39は常時は開状態になって
おり立上り管13における開閉弁23と逆止弁25の間
の配管部分に流入した水を下流側(排水本管)に排水す
るが、一定以上の水圧が自動排水弁39の一次側に作用
した場合には閉状態になって排水を停止する機能を有す
るものである。このため通常時においては、自動排水弁
39は開放状態にあり、開閉弁23と逆止弁25の間は
大気に開放された状態にある。
【0022】41は立上り管13における圧力スイッチ
27の二次側と排水本管37とにまたがって配管された
試験用分岐管、43は試験用分岐管41に設けられた圧
力計、45は圧力計43の二次側に設けられたオリフィ
ス、47はオリフィス45の二次側に設けられた常時は
閉じた手動開閉弁である。
【0023】本実施形態では以上説明したように、3つ
の住戸71に対して一つの開閉弁23が設けられるが、
住戸の数は特に限定されず、図1の住戸11dのよう
に、一つの住戸11に一つの開閉弁23を設けてもよ
い。
【0024】次に、以上のように構成された本実施の形
態の動作を説明する。まず、通常の監視状態について説
明する。通常の監視状態では、給水ポンプ7によって主
配管5に給水され、給水された水は第1分岐管9、第2
分岐管12によって各住戸11に供給される。第2分岐
管12から供給される水は蛇口等を介して生活用水とし
て使用される。
【0025】第1分岐管9から分岐した立上り管13に
おいては、開閉弁23が閉状態にあり、開閉弁23の1
次側まで充水されている。また、逆止弁25の二次側も
充水され、スプリンクラヘッド17が作動したときに放
水遅れのない状態になっている。他方、逆止弁25と開
閉弁23の間は充水することなく空状態になっている。
【0026】このような監視状態時における充水状態を
つくるには、まず初期時に開閉弁23をいったん開放さ
せて枝管15に充水させる。そして圧力計43などによ
り枝管15内が充水したことを確認したら、開閉弁23
を閉じる。そうすると、ポンプ7の給水圧がかからなく
なるため、自動排水弁39は開放し、開閉弁23と逆止
弁25の間の配管部分に入っていた水は排水本管37か
ら排水され、その配管部分は空状態になる。
【0027】このように開閉弁23の一次側と逆止弁2
5の二次側が共に充水され、開閉弁23と逆止弁25と
の間が空の状態になっており、開閉弁23の一次側と逆
止弁25の二次側とが完全に縁切り状態になっている。
こうすることで、逆止弁25の二次側に充水された消火
用水が開閉弁23の一次側に混入するのを確実に防止し
ている。
【0028】この通常の監視状態において、例えば逆止
弁25からの水漏れ等があった場合には、その水は排水
本管37に流れ込み、自動排水弁39によって外部に排
水される。さらに、一定量以上の水漏れにより、逆止弁
25の二次側の管内圧力が低下して、これを圧力スイッ
チ27が検知すると、制御盤35はこの信号に基づいて
開閉弁23を開放する。開閉弁23が開放されると、開
閉弁23の一次側の水が二次側に流入し、管内圧力が直
ぐに復帰する。管内圧力が復帰すると圧力スイッチ27
が圧力復帰の信号を発信し、制御盤35はこの信号に基
づいて開閉弁23を閉じる。なお、この時、圧力スイッ
チ27の信号だけでなく、流水検知器31からの流水信
号が継続して入力していないことを確認してから、開閉
弁23を閉じることが望ましい。
【0029】このとき、開閉弁23と逆止弁25間が一
時的に充水されることになるが、その水は自動排水弁3
9によって排水され、開閉弁23と逆止弁25間は再び
空になり、逆止弁25と開閉弁23の間を完全に縁切り
した通常の監視状態に復帰する。なお、この場合には流
水検知装置31の流水信号は発信されないか、あるいは
発信されたとしても継続しないので火災とは判断され
ず、火災信号は発信されない。
【0030】次に、火災時の動作について、図中のスプ
リンクラヘッド17bが作動した場合を例に挙げて説明
する。火災によりスプリンクラヘッド17bが作動し
て、スプリンクラヘッド17bから放水されると、圧力
スイッチ27が二次側配管の管内圧力の低下を検知し、
制御盤35はこの信号に基づいて開閉弁23を開放す
る。開閉弁23が開放されると開閉弁23の二次側に消
火水が連続して供給され、スプリンクラヘッド17bか
ら放水されて消火に供される。なお、この際、自動排水
弁39は水圧によって閉止するので、排水本管37から
水が流出することはない。
【0031】また、このとき、流水検知装置31bが作
動して流水信号を発信し、制御盤35はこの信号に基づ
いて火災住戸11bの特定をすると共に、住棟受信機3
6(図1参照)に住戸11bで火災が発生したことを示
す火災信号を発信する。流水検知装置31bからは連続
して流水信号が制御盤35に発信されることになり、こ
の場合には、放水中であると判断して制御盤35は開閉
弁23を開状態に維持するように制御する。
【0032】火災が鎮火等して放水の必要がなくなった
場合には、制御弁21又は手動開閉弁29を手動で閉じ
て放水を停止させる。その後は、スプリンクラヘッドを
新たに古いものと取り替えて設置し、制御弁21を開放
して制御弁21の二次側に充水する。制御弁21の二次
側が充水され、管内圧力が復帰すると、圧力スイッチ2
7が圧力復帰の信号を発信し、制御盤35はこの信号に
基づいて開閉弁23を閉じる。開閉弁23が閉じた後
は、前述と同様の動作により、開閉弁23と逆止弁25
との間の水が排水され、通常の監視状態に復帰する。な
お、本実施の形態においては、複数ある住戸において、
住戸毎に枝管を設けて、基端側に開閉弁を一つだけ設置
した場合で説明したが、次のようにしてもよい。つまり
一つの住戸を複数の部屋に分け、部屋毎に枝管を設置す
る。この場合には、一つの住戸に一つの開閉弁を設置す
ることになるが、住戸内において、どの部屋で火災が発
生してスプリンクラヘッドから放水されてかを判別でき
る。
【0033】以上のように、本実施の形態によれば、開
閉弁23の二次側に逆止弁25を設けると共に、開閉弁
23と逆止弁25の間に自動排水弁39を設けたので、
逆止弁25と開閉弁23の間を完全に縁切りすることが
でき、これによって二次側配管内に長期間滞留する消火
水が第2分岐管12からなる生活用水ライン側に混入す
るのを確実に防止できる。また、単一の開閉弁23で複
数住戸(3住戸)をカバーするようにしたので、開閉弁
の数を減らすことができ設備コストの低減になる。
【0034】さらに、火災感知器を設けることなく、圧
力スイッチ27の信号によって開閉弁23の作動を制御
し、また、流水検知装置31の流水信号によって火災住
戸の特定をするようにしたので、火災感知器が不要とな
る他、これに関連する機器が不要となりコスト低減でき
る。特に、単一の開閉弁23で複数住戸をカバーする場
合において開閉弁23を開放させるトリガーとして火災
感知器を使用する場合には、住戸の数だけ火災感知器が
必要となるが、圧力スイッチの場合は、複数の住戸に亘
る二次側配管内の圧力低下を監視するため一つの圧力ス
イッチでよい。
【0035】なお、自動排水弁に代えて、オリフィスを
用いても同様の効果を奏することができる。
【0036】次にスプリンクラ設備の点検(試験)につ
いて説明する。なお、オリフィス45は、スプリンクラ
ヘッド17の1個分の作動流量と同じ流量となるように
径が定められている。まず点検時には、手動開閉弁47
を開放させ、スプリンクラヘッド17が動作したと同じ
状態をつくる。そうすると、枝管15(二次側配管)内
に充水された水は、オリフィス45を介して排水本管3
7から流出する。枝管15内の水の流出に伴い、圧力ス
イッチ27が圧力の低下を検知して、圧力低下信号を制
御盤35に出力する。そして制御盤35は、開閉弁23
を開放させる。制御盤35や手動開閉弁47は、住戸1
1の外にあるメータボックスなどに設置されており、点
検者は手動開閉弁47を開放させて、制御盤35が上述
したように正常に動作して開閉弁23が開放したことを
確認したら、手動開閉弁47を閉じて、点検を終了す
る。なお、試験用分岐管41の上端を、立上り管13の
圧力スイッチ27の二次側に設けずに、各枝管15の流
水検知装置31a〜31cの二次側に接続させるように
してもよい。このようにすると、各住戸11毎に対応し
た点検を行うことが可能となる。
【0037】実施の形態2.この実施の形態において
は、立上り管13における逆止弁25の二次側に流水検
知装置51を設け、実施の形態1において各住戸の各枝
管15に設置していた流水検知装置31に代えて、各枝
管15に逆止弁53、及び圧力スイッチ55を設けてい
る。
【0038】上記のように構成された実施の形態2の動
作を説明する。実施の形態2の基本的な動作は実施の形
態1と同様であり、以下では、異なる点のみを説明す
る。
【0039】通常の監視時において、圧力スイッチ27
が立上り管13に設けられた逆止弁25と各枝管15に
設置された逆止弁53の間の圧力変化を検知し、各枝管
15に設置された圧力スイッチ55が逆止弁53の二次
側の圧力変化を検知する。すなわち、これらの圧力スイ
ッチ27、55の信号によって、制御盤35が開閉弁2
3の開閉制御を行う。
【0040】火災時においては、圧力スイッチ55の信
号に基づいて制御盤35が開閉弁23の開閉制御を行う
と共に、複数の住戸11a〜11cにおいて、どの住戸
11で火災が発生したのか火災住戸の特定が行われる。
そして開閉弁23の開放後、流水検知装置51が制御盤
35に流水信号を出力する。制御盤35は流水信号が入
力されている間は火災消火中であるものと判断して開閉
弁23の開放状態を維持する。また制御盤35は、流水
信号の入力に伴い、住棟受信機36に火災信号を出力す
る。
【0041】この実施の形態2では、実施の形態1にお
いて3個必要であった流水検知装置の数を1個に減らす
ことができる。なお、この実施形態2において、逆止弁
53を設ける理由について説明する。例えば住戸71b
で火災が発生し、スプリンクラヘッド17bが動作した
とする。この場合に、逆止弁53が設置されていない
と、圧力スイッチ55bだけでなく、他の住戸71の圧
力スイッチ55a、55cも動作することになり、制御
盤35では、どの住戸71で火災が発生したのかを判別
することができない。これに対して枝管15毎に逆止弁
53を設けておくと、他の住戸71のスプリンクラヘッ
ド17の動作による圧力低下の影響を受けなくなるの
で、制御盤35で火災住戸の特定を行うことができる。
【0042】各実施形態1,2で説明したように、本出
願は2つの発明を備えるものである。第1の発明は、請
求項1〜4でまとめられるように、開閉弁の一次側と逆
止弁の二次側とを縁切り構造とし、消火用水が生活用水
ラインに混入するのを防止する点であり、第2の発明
は、請求項5〜8でまとめられるように、圧力スイッチ
が圧力低下を検知した時に、開閉弁を開放させて、火災
感知器を不要とした点である。この第1の発明は、配管
の縁切り構造に特徴があるので、開閉弁を開放させる手
段としては、従来技術のように火災感知器を使用するよ
うにしてもよい。また第2の発明においては、二次側配
管は加圧されている必要があるが、水でなく圧縮空気な
どの気体によって配管内を加圧するようにしてもよい。
この場合には、二次側配管に空気を供給するエア配管を
接続し、そのエア配管にコンプレッサを設けるようにす
ればよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、次のような効果を奏する。
【0044】スプリンクラヘッドが接続された二次側配
管の基端側に常時は閉じた開閉弁を設け、該開閉弁の一
次側が水源に接続されたスプリンクラ消火設備におい
て、前記開閉弁の二次側に逆止弁を設け、該逆止弁と前
記開閉弁の間は充水することなく前記二次側配管の逆止
弁の二次側のみを充水したので、開閉弁と逆止弁の間が
空になり、開閉弁の一次側と逆止弁の二次側が完全に縁
切りされる。このため、開閉弁の一次側において生活用
水ラインを共用させたとしても、逆止弁の二次側の消火
用水が生活用水ラインに混入するのを確実に防止でき
る。
【0045】また、逆止弁と開閉弁の間の配管から分岐
して排水本管を接続したので、逆止弁から一次側に水が
漏れたとしても、排水本管が接続されており、且つ開閉
弁が閉じているので、二次側配管内の水が開閉弁の一次
側に流れることはない。従って、開閉弁の一次側におい
て生活用水ラインを共用させたとしても、逆止弁の二次
側の消火用水が生活用水ラインに混入するのを確実に防
止できる。
【0046】また、排水本管に自動排水弁を設けたこと
により、通常の監視時においては、排水本管に漏れ出し
た水を自動排出でき、火災時においては、自動排水弁は
その水圧によって閉じるので、排水本管に水が流れるこ
とはない。なお、オリフィスの場合には、火災時におい
て開閉弁が開放した際に排水本管に多少の水が流れる
が、オリフィス径を適切に設定すればその量を少なくで
き問題はない。
【0047】また、二次側配管に圧力の低下を検知する
圧力スイッチを設け、該圧力スイッチが動作した時に、
開閉弁を開放する制御手段を設けたことにより、火災感
知器が不要になり、これに関連する機器も不要になるこ
とから、コスト低減を図ることができる。また、圧力ス
イッチは火災感知器に比べて動作の信頼性が高く、誤検
知が少なくなる。
【0048】また、二次側配管内の圧力が所定値に復帰
したことを圧力スイッチが検知した時、制御手段は開閉
弁を閉じるようにしたので、二次側配管内がスプリンク
ラヘッドの動作ではなく、水漏れによって減圧する場合
に、監視状態に自動復帰させることができる。すなわ
ち、二次側配管内がスプリンクラヘッドの動作ではな
く、水漏れによって減圧する場合には、開閉弁がいった
ん開いて、配管内を充水する。そして、圧力が復帰する
と、開閉弁を閉じるので、自動的に配管内状態を監視状
態に復帰維持できる。
【0049】また、スプリンクラヘッドが接続された二
次側配管の基端側に常時は閉じた開閉弁を設け、該開閉
弁の一次側が水源に接続され、前記二次側配管内が加圧
されたスプリンクラ消火設備において、前記開閉弁の二
次側に圧力スイッチを設け、該圧力スイッチが前記二次
側配管内の圧力低下を検知した時に、前記開閉弁を開放
させる制御手段を設けたので、火災感知器が不要にな
り、これに関連する機器も不要になることから、コスト
低減を図ることができる。また、圧力スイッチは火災感
知器に比べて動作の信頼性が高く、誤検知が少なくな
る。
【0050】また、二次側配管を複数住戸に亘る枝管か
ら構成し、該枝管のそれぞれに逆止弁を設けると共に、
前記圧力スイッチを該逆止弁とスプリンクラヘッドとの
間に設置したので、1個の開閉弁で複数住戸をカバーで
き、開閉弁の数を減らすことができ、コスト低減でき
る。また圧力スイッチからの圧力低下信号によりどの住
戸で火災が発生したのかを特定できる。
【0051】また、二次側配管を複数住戸に亘る枝管か
ら構成すると共に、該枝管のそれぞれに流水検知装置を
設けたので、1個の開閉弁で複数住戸をカバーでき、開
閉弁の数を減らすことができ、コスト低減できる。また
流水検知装置からの流水信号によりどの住戸で火災が発
生したのかを特定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の全体構造の説明図で
ある。
【図2】 本発明の一実施の形態の詳細説明図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態の詳細説明図であ
る。
【図4】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 受水タンク、5 主配管、7 給水ポンプ、9 第
一分岐管、11 住戸、13 立上り管、15 枝管、
17 スプリンクラヘッド、23 開閉弁、25,53
逆止弁、27,55 圧力スイッチ、31,51 流
水検知装置、35 制御盤。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプリンクラヘッドが接続された二次側
    配管の基端側に常時は閉じた開閉弁を設け、該開閉弁の
    一次側が水源に接続されたスプリンクラ消火設備におい
    て、 前記開閉弁の二次側に逆止弁を設け、該逆止弁と前記開
    閉弁の間は充水することなく前記二次側配管の逆止弁の
    二次側を充水したことを特徴とするスプリンクラ消火設
    備。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁と前記開閉弁の間の配管から
    分岐して排水本管を接続したことを特徴とする請求項1
    記載のスプリンクラ消火設備。
  3. 【請求項3】 前記排水本管に自動排水弁又はオリフィ
    スを設けたことを特徴とする請求項2記載のスプリンク
    ラ消火設備。
  4. 【請求項4】 前記二次側配管に圧力の低下を検知する
    圧力スイッチを設け、該圧力スイッチが動作した時に、
    前記開閉弁を開放する制御手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至3記載のスプリンクラ消火設備。
  5. 【請求項5】 スプリンクラヘッドが接続された二次側
    配管の基端側に常時は閉じた開閉弁を設け、該開閉弁の
    一次側が水源に接続され、前記二次側配管内が加圧され
    たスプリンクラ消火設備において、 前記開閉弁の二次側に圧力スイッチを設け、該圧力スイ
    ッチが前記二次側配管内の圧力低下を検知した時に、前
    記開閉弁を開放させる制御手段を設けたことを特徴とす
    るスプリンクラ消火設備。
  6. 【請求項6】 前記開閉弁の開放後、前記二次側配管内
    の圧力が所定値に復帰したことを前記圧力スイッチが検
    知した時、前記制御手段は前記開閉弁を閉じることを特
    徴とする請求項4又は5記載のスプリンクラ消火設備。
  7. 【請求項7】 前記二次側配管を複数住戸に亘る枝管か
    ら構成し、該枝管のそれぞれに逆止弁を設けると共に、
    前記圧力スイッチを該逆止弁とスプリンクラヘッドとの
    間に設置したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載のスプリンクラ消火設備。
  8. 【請求項8】 前記二次側配管を複数住戸に亘る枝管か
    ら構成すると共に、該枝管のそれぞれに流水検知装置を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載のスプリンクラ消火設備。
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