JP2003070574A - コーナーキャビネット - Google Patents

コーナーキャビネット

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JP2003070574A JP2001263700A JP2001263700A JP2003070574A JP 2003070574 A JP2003070574 A JP 2003070574A JP 2001263700 A JP2001263700 A JP 2001263700A JP 2001263700 A JP2001263700 A JP 2001263700A JP 2003070574 A JP2003070574 A JP 2003070574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーナーキャビネット内に開口部から出し入
れ自在とする移動ワゴンを設けると、その蹴込付前板と
キャビネットの両側板の蹴込部分との間において隙間が
生じることになった。また、コーナーキャビネットには
底板をつけることができないので剛性を保ち難く、施工
時に両側に繋ぐベースキャビネットに押されて変形し易
くなっていた。 【解決手段】 両側板3、3の下端前縁の蹴込用切欠3
1と移動ワゴン8の蹴込81aとの隙間を塞ぐフィラー
10を両側板3、3に設け、フィラー10には上部より
取り外し自在に渡す仮止め板20により、キャビネット
を組み立てる際の側板3、背板1の変形を防ぐようにし
た、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、システムキッチ
ンなどを部屋の入り隅を含めてL型に配置する場合に入
り隅に配置されるコーナーキャビネットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】台所の入り隅を含むようにL型にシステ
ムキッチン等のベースキャビネットを配置する場合、一
般的には入り隅に配置するほぼ平面方形のコーナーキャ
ビネット内部に複数段の回転棚を設け、キャビネット前
面の幅狭の開口部に扉を設け回転棚上から物品を出し入
れする手段が採用されている。出願人らは、回転棚では
スペースの有効活用には程遠いので、出し入れ自在な移
動ワゴンを縦長長方形状の開口部から内部に納め、か
つ、移動ワゴンの両側に形成される三角柱状空間を埋め
る車輪を備えたスライド収納ラックを案内レールにより
開口部から出し入れ自在でかつ取り外し自在に設けるよ
うにしたものを、特願2000−214577号として
提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記コー
ナーキャビネットが、開口部から出し入れ自在とする移
動ワゴンの蹴込付前板とコーナーキャビネットの両側板
の蹴込部分との間において隙間が生じることになった。
すなわち、移動ワゴンは出し入れ自在とするもので正面
から見て蹴込は後退しており、側板の蹴込用切欠の縦縁
と連続させられず、移動ワゴンの蹴込の端縁との間には
隙間が生じることになっていた。また、移動ワゴンをキ
ッチンの床面に出し入れ自在とするので、コーナーキャ
ビネットには底板をつけることができないので下部にお
いて剛性を保ち難く、施工時にこの下部において変形し
易くなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来のこの
ような不都合を解消すべく開発したもので、請求項1の
コーナーキャビネットは、キッチンの入り隅に添わせる
二枚の背板及び入り隅と対向する箇所を開けて開口部と
する二枚の側板からなり、開口部から入り隅に向かって
移動ワゴンを出し入れ自在に設けたコーナーキャビネッ
トにおいて、移動ワゴンの蹴込を備えた前面板にて開口
部を塞ぐようにし、両側板の下端前縁の蹴込用切欠と移
動ワゴンの蹴込との隙間を塞ぐフィラーを両側板に設け
たことを特徴とするものである。
【0005】請求項2の発明は、フィラーを蹴込用切欠
の縦縁への被覆片及び側板の内面に沿う翼片を備えたほ
ぼ三角筒状をなすようにして構成したことを特徴とする
ものである。請求項3の発明は、上部では背板側板に渡
し固定する補強桟で繋ぎ、フィラーには上部より取り外
し自在に渡す仮止め板により、キャビネットを組み立て
る際の側板背板の変形を防ぐようにしたことを特徴とす
るものである。請求項4の発明は、請求項3の構成に加
えて、側板の下端部とキッチン床面をアングル材で固定
するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に即
してこの発明に係るコーナーキャビネットCについて説
明する。図1はコーナーキャビネットCの天板Tを外し
た状態の斜視図であり、図2は内側から見た状態の斜視
図、図3はフィラーの平面図、図4はフィラーに仮止め
板を嵌め込んだ状態の平面図、図5(a)(b)は側板
の床面の固定手段を示す斜視図である。図6乃至図8は
組み立て状態を示す斜視図、図9は天板Tを一部切除し
て示す斜視図である。
【0007】コーナーキャビネットCは図6乃至図8に
示すように、入り隅の壁面の沿う背板1、1と入り隅と
対向する箇所を開けて開口部2とする側板3、3をだぼ
継ぎにより繋げ、これらの内側上部では背板1及び側板
3、3に渡すT型をなす補強桟4をもだぼ継ぎで一体と
し、背板1及び補強桟4に予めねじ止めした隅補強部材
5を側板3、3に木ねじ6、6にてねじ込むようにす
る。さらに、背板1と側板3に添わせる樹脂性のアング
ル材7を木ねじ6で止めるようにする。このコーナーキ
ャビネットCは図9に示すように隣接するベースキャビ
ネットB、B同士とボルトナットなどの連結手段で繋
げ、図示するように方形或いはL形に成形した人工大理
石やステンレス鋼板などの適宜な素材からなる天板Tを
被せて適宜手段により繋げるものである。コーナーキャ
ビネットC内には、キャスターを設けた移動ワゴン8を
開口部2から入り隅の奥に向かって出し入れ自在に設
け、移動ワゴン8の両側の三角柱状空間を埋めるスライ
ド収納ラック9、9を、コーナーキャビネットCの側板
3、3に配した案内レール33とスライド収納ラック
9、9に設けたレール受け(図示せず)により側板3に
沿って出し入れ自在でかつ取り外し自在に設けるように
してある。このスライド収納ラック9の入り隅側の下端
には図示しないが車輪を設けるようにしてある。
【0008】側板3、3の下端前縁は隣接配置されるキ
ャビネットに合わせて蹴込用切欠31を設け、これに対
応して移動ワゴン8の前板81の下端部は蹴込81aと
なるよう後退させるようにしてある。側板3、3の開口
部2側には断面三角状の樹脂性の小口カバー32を貼着
するなどして取り付け、移動ワゴン8の出し入れによる
衝突から側板3、3の木口を保護すると共に、移動ワゴ
ン8の前板81の側縁と向き合うような形態としてあ
る。
【0009】側板3、3の厚みはあるものの、移動ワゴ
ン8は方形に形成され出し入れ自在となるので、移動ワ
ゴン8の蹴込81aと側板3の蹴込用切欠31の間には
隙間が生じることになる。この隙間を埋めるために、側
板3の蹴込用切欠31の縦縁への被覆片11及び側板
3、3の背面に沿いビス穴12aを穿った翼片12を備
えたほぼ三角筒状をなす一対のフィラー10を木ネジ6
で取り付けるようにしてある。なお、蹴込用切欠31あ
るいはこれに沿わせる被覆片11には両面粘着テープを
貼付して互いに接着するようにする。このフィラー10
内部には三つの内向きの突条13a、13b、13cを
設けて円柱状の棒杆を支持する凹部13を形成してあ
る。円柱状の凹部13を形成するようにしてもよいが、
突条13a等で形成する方が素材の節約の点で優れる。
【0010】フィラー10、10には、取り外し自在に
仮止め板20を渡すようにする。この仮止め板20は板
体に凹部13に嵌め込むダボ21を備えたもので、上部
での背板1及び側板3に渡す補強桟4を相俟って背板1
と側板3を組み立てる際に開口部2の寸法を固定し、コ
ーナーキャビネットCの変形を防ぐようにしている。
【0011】この仮止め板20をフィラー10、10に
渡した状態で、図5に示すように、アングル材30にて
側板3とキッチンの床面Fに沿わせて木ねじをねじ込む
ことで固定する。図5(a)はキッチンの床への直接固
定手段を採用したもので、図5(b)は床にねじ込みで
きない場合の固定手段で、たる木40を接着剤で床面に
固定してからアングル材30を沿わせるようにしたもの
を示す。
【0012】仮止め板20を嵌め込んだまま、部屋の入
り隅にて組み立ててから、隣接するベースキャビネット
B、Bとキャップ付ジョイントねじやボルトナットにて
などの締結手段にて繋げるようにする。然る後に天板T
を被せ必要に応じて接着剤を用い、天板固定金具などで
一体に固定するのである。天板Tを被せて固定してから
キャビネット同士を繋げるようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上のような構成からなるも
のであり、請求項1の発明では、開口部から入り隅に向
かって移動ワゴンを出し入れ自在に設けたコーナーキャ
ビネットにおいて、移動ワゴンの蹴込を備えた前面板に
て開口部を塞ぐようにし、両側板の下端前縁の蹴込用切
欠と移動ワゴンの蹴込との隙間を塞ぐフィラーを両側板
に設けたので、移動ワゴンを収納した状態で蹴込部分の
隙間を塞ぎ体裁を整えることができたのである。請求項
2の発明では、フィラーを蹴込用切欠の縦縁への被覆片
及び側板の内面に沿う翼片を備えたほぼ三角筒状をなす
ようにして構成したもので、フィラーを側板の蹴込用切
欠を被覆し、側板の内面に沿う翼片を備えるようにした
ので、移動ワゴンにより衝突が繰り返される箇所の補強
となるのである。
【0014】請求項3の発明は、コーナーキャビネット
の剛性に配慮したもので、上部では背板側板に渡し固定
する補強桟で繋ぎ、フィラーには上部より取り外し自在
に渡す仮止め板により保形して、キャビネットを組み立
てる際の側板背板の変形を防ぐことができるようにした
のである。請求項4の発明は、さらにコーナーキャビネ
ット自体の自立性を付与する為に側板の下端部とキッチ
ン床面をアングル材で固定するようにしたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コーナーキャビネットの天板を外した状態の斜
視図である。
【図2】図1の矢視方向から見た斜視図である。
【図3】フィラーの平面図である。
【図4】フィラーに仮止め板を嵌め込んだ状態の要部平
面図である。
【図5】(a)、(b)は側板と床面の固定手段を示す
斜視図である。
【図6】背板の組み立て状態を示す斜視図である。
【図7】背板と側板の組み立て状態を示す斜視図であ
る。
【図8】補強桟、隅補強材、アングルを組み付ける状態
を示す斜視図である。
【図9】この発明に係るコーナーキャビネットを組み付
けた厨房家具の天板を切除して示す斜視図である。
【符号の説明】
C コーナーキャビネット B ベースキャビネット T 天板 1 背板 2 開口部 3 側板 31 蹴込用切欠 4 補強桟 5 隅補強部材 6 木ねじ 7 アングル材 8 移動ワゴン 81 前板 81a 蹴込 9 スライド収納ラック 10 フィラー 11 被覆片 12 翼片 13 凹部 13a 突条 20 仮止め板 30 アングル材 40 たる木

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キッチンの入り隅に添わせる二枚の背板
    及び入り隅と対向する箇所を開けて開口部とする二枚の
    側板からなり、開口部から入り隅に向かって移動ワゴン
    を出し入れ自在に設けたコーナーキャビネットにおい
    て、移動ワゴンの蹴込を備えた前面板にて開口部を塞ぐ
    ようにし、両側板の下端前縁の蹴込用切欠と移動ワゴン
    の蹴込との隙間を塞ぐフィラーを両側板に設けたことを
    特徴とするコーナーキャビネット。
  2. 【請求項2】 フィラーを蹴込用切欠の縦縁への被覆片
    及び側板の内面に沿う翼片を備えたほぼ三角筒状をなす
    ようにして構成したことを特徴とする請求項1記載のコ
    ーナーキャビネット。
  3. 【請求項3】 上部では背板側板に渡し固定する補強桟
    で繋ぎ、フィラーには上部より取り外し自在に渡す仮止
    め板により、キャビネットを組み立てる際の側板背板の
    変形を防ぐようにしたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載のコーナーキャビネット。
  4. 【請求項4】 側板の下端部とキッチン床面をアングル
    材で固定するようにしたことを特徴とする請求項3記載
    のコーナーキャビネット。
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