JP6718421B2 - 棚板及び棚板の配置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、棚板及び棚板の配置構造に関する。
衣類等を吊るすハンガーやピンチハンガー等のような吊り下げ型の整理具(以下、ハンガー類)を屋内で使用する際は、部屋内の長押やカーテンレール、クローゼット内部が利用される。クローゼット内部を利用する場合は、左右の側壁間に架け渡されたハンガーパイプに掛けたり、例えば特許文献1に記載のようなハンガー前框に掛けたりする。
特許文献1に記載のハンガー前框は、クローゼット内部に固定された棚板の前端部に設けられており、下部に、クローゼットの内部側を向いた断面フック状のハンガー掛け部を備えている。このようなハンガー前框を使用した場合、ハンガー掛け部にハンガー類を掛けられるのは勿論のこと、棚板の上面に荷物を置くこともできるので利便性に優れる。
実用新案登録第3079798号公報
ところで、ハンガー類を部屋内に掛けるに当たって長押やカーテンレールを利用する場合は、ハンガー類が掛けられる部位から壁や窓までの距離が近く、ハンガー類が壁や窓に当たって傾いてしまったり、窓の結露で衣類が濡れてしまったりして、使い勝手が良くない場合があった。
そこで、特許文献1に記載のようなハンガー前框付き棚板を部屋内に転用し、ハンガー類を掛けやすくすることが考えられる。ところが、特許文献1に記載のようなハンガー前框は、棚板よりも下方に突出するハンガー掛け部を備えているため、部屋にいる人がハンガー前框付き棚板を見た際に、棚板の前端部のみが分厚く見えてしまい、見栄えが良くない場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、見栄えが良く、ハンガー類を引っ掛ける場所として使い勝手の良い棚板及び棚板の配置構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図7,図9に示すように、壁2から前方に突出して設けられ、かつ、前記壁2側の基端部14から突出方向側端部13にかけて厚み寸法が一定に設定された棚板10であって、
前記突出方向側端部13は、
当該突出方向側端部13の前端面における幅方向に沿って形成された溝部13aと、
前記溝部13aの下側に位置し、前端部に、上方に突出してハンガー類Hが引っ掛けられる引掛部13dが形成された下側突出片13bと、
前記溝部13aの上側に位置する上側突出片13cと、を備えて略凹型に形成されており、
前記下側突出片13bは、
前記下側突出片13bに沿って設けられ、当該下側突出片13bを補強する補強部(補強アングル20)を含んで構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、棚板10の厚み寸法が、基端部14から突出方向側端部13にかけて一定に設定されているので、全体的には、一定の厚みに設定されたシンプルな棚板10として認識されることになる。その一方で、突出方向側端部13は、溝部13aと下側突出片13bと上側突出片13cとを備えて略凹型に形成されているため意匠性があり、見栄えが良い。
また、下側突出片13bの前端部には、上方に突出してハンガー類Hが引っ掛けられる引掛部13dが形成されているため、ハンガー類Hを確実に引っ掛けることができるとともに、引っ掛けられたハンガー類Hが落ちにくくなる。さらに、このように、棚板10の突出方向側端部13が、ハンガー類Hを引っ掛けるための箇所となるので、ハンガー類Hが掛けられる部位から壁2までの距離が遠くなり、ハンガー類Hが壁2に当たって傾くなどの不具合が起きにくく、使い勝手が良い。加えて、ハンガー類Hを、棚板10の上面に引っ掛ける必要がなくなるため、棚板10の上面に荷物を載せたり、棚板10の上面から荷物を引き出したりしやすい。なお、ハンガー類Hを、傾かないようにして棚板10の上面に引っ掛ける場合は、ハンガー類Hの引っ掛け部分(フック)の高さ寸法が棚板10の厚み寸法よりも大きい必要があり、棚板10をある程度の厚み寸法に形成しようとしても限界があったが、上述のように、突出方向側端部13が、ハンガー類Hを引っ掛けるための箇所となるので、棚板10の厚み寸法を自由に設定することも可能となる。
しかも、ハンガー類Hが引っ掛けられる下側突出片13bは、当該下側突出片13bに沿って設けられた補強部(補強アングル20)によって補強されているため、衣類等が掛けられたハンガー類Hを複数引っ掛けても破損せずに十分に堪えることができる。換言すれば、下側突出片13bの前端部に引掛部13dが形成され、下側突出片13bが補強部を含んで構成されることで、ハンガー類Hを引っ掛ける場所として十分に機能するので使い勝手が良い。
請求項2に記載の発明は、例えば図1,図2に示すように、請求項1に記載の棚板10において、
前記下側突出片13bは、前記補強部(補強アングル20)を芯材とし、当該補強部を巻き込むようにして被覆する化粧板15を含んで構成されており、
前記化粧板15は、
前記補強部の下面を被覆する下面板部15aと、
前記補強部の前端面を被覆する前面板部15bと、
前記補強部の上面における前端側を被覆する上面板部15cと、を備え、前記上面板部15cが、前記引掛部13dを構成していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、下側突出片13bは、補強部(補強アングル20)を芯材とし、当該補強部を巻き込むようにして被覆する化粧板15を含んで構成されているので、補強部を遮蔽しつつ下側突出片13bを補強することができ、見栄えが良い。
また、補強部を被覆する化粧板15のうち上面板部15cが、補強部の上面における前端側を被覆することで、上面板部15cと補強部の上面とに段差が形成されることになる。そして、当該段差を、ハンガー類Hを引っ掛けることが可能な引掛部13dとして利用できるため、補強部を遮蔽しつつ引掛部13dを構成することができ、都合が良い。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図3,図7,図9に示すように請求項1又は2に記載の棚板10において、
前記下側突出片、前記引掛部13dを含む前記下側突出片13bの上面に設けられ、かつ、前端部が前方に露出する見切材16を含んで構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、引掛部13dを含む下側突出片13bの上面に見切材16が設けられているため、この見切材16によって、ハンガー類Hが引っ掛けられる下側突出片13bの上面を保護することができる。その上、見切材16の前端部は前方に露出するので、ハンガー類Hを引っ掛ける部位として目に付きやすくすることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1,図2に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の棚板10において、
前記補強部(補強アングル20)は、
前記溝部13aの奥側面に固定される固定板部20aと、
前記固定板部20aの下端部に一体形成されるとともに前方に突出し、前記下側突出片13bを構成する支持板部20bと、有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、補強部(補強アングル20)は、溝部13aの奥側面に固定される固定板部20aと、固定板部20aの下端部に一体形成されるとともに前方に突出する支持板部20bと、有するので、下側突出片13bに引っ掛けられたハンガー類Hの荷重を、固定板部20aを通じて溝部13aの奥側面にも分散することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1,図2に示すように、請求項4に記載の棚板10において、
前記固定板部20aは、当該固定板部20aの前面側に設けられた化粧材21によって遮蔽されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、固定板部20aは、当該固定板部20aの前面側に設けられた化粧材21によって遮蔽されているので、固定板部20aの露出を防ぐことができ、見栄えが良い。
請求項6に記載の発明は、例えば図1,図5に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の棚板10において、
当該棚板10は、コア材として軽量基材17を備えたフラッシュ構造とされていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、棚板10は、コア材として軽量基材17を備えたフラッシュ構造とされているので、強度を維持しつつ軽量化を図ることができる。そのため、棚板10が設けられる壁2の負担を軽減できる。
請求項7に記載の発明は、棚板10の配置構造であって、例えば図3,図4,図7に示すように、請求項1〜6のいずれか一項に記載の棚板10が、部屋1内の壁2に設けられており、
前記壁2には、前記部屋1の内部と外部とを連通する開口部3が形成され、
前記棚板10は、前記壁2のうち前記開口部3よりも上方に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、部屋1内の壁2に設けられた棚板10が、壁2に形成された開口部3よりも上方に配置されているので、棚板10の突出方向側端部13にハンガー類Hによって吊るされた衣類等が濡れていた場合に、開口部3を通過する空気によって乾燥させることができる。
請求項8に記載の発明は、棚板10の配置構造であって、例えば図7〜図9に示すように、請求項1〜6のいずれか一項に記載の棚板10が、部屋1内の壁2に設けられており、
前記壁2には、当該壁2から前方に突出し、かつ、前記棚板10と略等しい厚み寸法に設定された他の棚板30が設けられており、
前記他の棚板30における前記突出方向側端部33は、
当該突出方向側端部33の前端面における幅方向に沿って形成された溝部33aと、
前記溝部33aの下側に位置する下側突出片33bと、
前記溝部33aの上側に位置する上側突出片33cと、を備えて凹型に形成されており、
前記棚板10及び前記他の棚板30は、前記壁2に並んで配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、棚板10と略等しい厚み寸法に設定され、引掛部13dを有しない他の棚板30における突出方向側端部33が、棚板10と同様に、溝部33aと下側突出片33bと上側突出片33cとを備えて凹型に形成されているので、類似する形状の複数の棚板10,30が部屋1内の壁2に並んで配置されることになる。これにより、部屋1内の印象を、引掛部13dを有する棚板10だけを部屋1内の壁2に設けた場合とは異なるものとすることができ、見栄えの良さを向上させるのに貢献できる。また、このように類似する形状の複数の棚板10,30が部屋1内の壁2に並んで配置された場合でも、ハンガー類Hを引っ掛ける場所を確保できるので、使い勝手が良い。
本発明によれば、全体的には、一定の厚みに設定されたシンプルな棚板として認識される一方で、突出方向側端部は意匠性があり、見栄えが良い。また、下側突出片の前端部に引掛部が形成され、下側突出片が補強部を含んで構成されることで、ハンガー類を引っ掛ける場所として十分に機能するので使い勝手が良い。
棚板を示す側断面図である。 棚板の突出方向側端部を示す側断面図である。 棚板の配置構造の一例を示す斜視図である。 図3に示す棚板の配置構造の側面図である。 棚板の幅方向側端部を固定する構造を示す斜視図である。 棚板の基端部を示す側断面図である。 棚板の配置構造の一例を示す図である。 他の棚板を示す側断面図である。 棚板の配置構造の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1等において符号10は、棚板を示す。この棚板10は、部屋1の壁2から前方に突出して設けられ、かつ、壁2側の基端部から突出方向側端部にかけて厚み寸法が一定に設定されたものである。また、この棚板10は、壁2から突出寸法よりも幅寸法が長尺になるように形成されている。
さらに、棚板10は、コア材の一部として軽量基材17を備えたフラッシュ構造とされており、同サイズの木製棚板に比して軽量である。
このような棚板10は、壁2に取り付けられる受部11と、この受部11に対して固定されるフラッシュ構造の棚板本体12と、を基本構造としている。
受部11は、本実施形態においては、例えばLVL(Laminated Veneer Lumber:単層積層材)や角材からなる桟材であり、壁2に対して水平に取り付けられている。
このような受部11は、釘やビス等の固定具11aによって壁2に固定されている。固定具11aが設けられる位置は、固定具11aの頭部が飛び出さないように座堀加工されている。
棚板本体12の突出方向側端部13は、壁2から最も離間した位置にあり、部屋1内から見た場合に、視界に入りやすい箇所となっている。そのため、当該突出方向側端部13は、意匠性が高くなるように、前方に向かって開放するようにして略凹型に形成されている。
より詳細に説明すると、突出方向側端部13は、当該突出方向側端部13の前端面における幅方向に沿って形成された溝部13aと、溝部13aの下側に位置する下側突出片13bと、溝部13aの上側に位置する上側突出片13cと、を備えて略凹型に形成されている。このような突出方向側端部13における略凹型形状は、棚板本体12の幅方向に亘って連続するように形成されている。つまり、溝部13aの棚板本体12の幅方向一端から他端まで形成されている。
そして、このような突出方向側端部13は、部屋1内において、衣類等を吊るすハンガーやピンチハンガー等のような吊り下げ型の整理具(以下、ハンガー類H)が引っ掛けられる場所として機能する。
より詳細に説明すると、図1に示すように、溝部13aが、ハンガー類Hのフックが入り込むスペースとして機能し、下側突出片13bが、ハンガー類Hのフックが実際に引っ掛けられる部位として機能する。
また、下側突出片13bの前端部には、上方に突出してハンガー類Hのフックが引っ掛けられる引掛部13dが形成されており、ハンガー類Hが落ちにくくなっている。
棚板本体12の基端部14には、壁2に取り付けられた受部11が嵌め込まれる嵌合溝14aが形成されている。すなわち、嵌合溝14aは、略凹型に形成された突出方向側端部13とは反対の方向に向かって開放された状態となっている。
なお、棚板本体12の基端部14における嵌合溝14aは、接着剤により受部11に固定されている。
棚板本体12は、コア材と、コア材を被覆する化粧板15と、を備えている。換言すれば、棚板本体12は、表面の大部分が化粧板15によって被覆されており、この化粧板15によって被覆された部分が、コア材とされている。
このような棚板本体12は、さらに、見切材16を備えている。見切材16は、棚板本体12における突出方向側端部13の、引掛部13dを含む下側突出片13bの上面に設けられ、前端部が前方(部屋1の中央側に向かう方向)に露出している。
化粧板15は、例えばMDF(medium density fiberboard:中密度繊維板)製の下地板材の表面に化粧シートが貼り付けられたものである。
下地板材は、MDF製であるとしたが、これに限られるものではなく、その他のファイバーボード、木質ボード等を用いてもよい。
化粧シートには、例えば木目等の模様が施されてもよいし、無地であってもよい。
そして、このような化粧板15は、コア材に取り付けられることにより、棚板本体12の突出方向側端部13における下側突出片13b及び上側突出片13cと、基端部14における嵌合溝14aと、を構成している(後述する。)。
より詳細に説明すると、化粧板15は、コア材の上面及び下面のそれぞれに対し、コア材よりも前方(部屋1の中央側に向かう方向)及び後方(壁2側に向かう方向)に突出するようにして貼り付けられている。そして、上下それぞれの化粧板15の前方に突出する端部によって下側突出片13b及び上側突出片13cが構成され、後方に突出する端部によって嵌合溝14aが構成されている。
続いて、コア材には、図1,図2に示すように、軽量基材17と、固定下地材18と、突出下地材19と、補強部である補強アングル20と、補強アングル20用の化粧材21と、が含まれている。
軽量基材17は、木材よりも軽量であり、紙材がハニカム状に形成されたペーパーハニカムによって構成されている。
また、軽量基材17としては、ペーパーハニカム以外にも発泡ウレタンや発泡スチロールなどを用いることが可能である。
このような軽量基材17の上下面には、上下の化粧板15がそれぞれ接着された状態となっている。
固定下地材18は、例えばLVL(Laminated Veneer Lumber:単層積層材)や角材からなる芯材であり、軽量基材17の前端部に位置するように設けられている。また、この固定下地材18は、溝部13aの奥側(壁2側)に位置した状態となっている。
固定下地材18は、図1,図2に示すように、上下の化粧板15,15間の間隔と略等しい上下寸法に設定された第一部位18aと、この第一部位18aと一体であり、かつ上下の化粧板15,15間の間隔よりも短い上下寸法に設定された第二部位18bと、から構成されている。第一部位18aは、固定下地材18の前端部側を構成し、第二部位18bは、固定下地材18における後端部上側に位置して固定下地材18の後端部側を構成しており、第一部位18aの上面と第二部位18bの上面は面一となっている。つまり、固定下地材18の後端部下側には切欠きが形成された状態となっている。そして、固定下地材18(第一部位18a及び第二部位18b)の上面には、突出下地材19が取り付けられている。
また、固定下地材18の下面(すなわち、第一部位18a)の下面には、下側の化粧板15が接着されている。一方、固定下地材18の後端面(すなわち、第二部位18bの後端面)と、軽量基材17の前端面は非接着状態となっている。
固定下地材18に形成された切欠きは、後述する側受部110の前端部に形成された切欠凸部110aに対応するものである。また、このように固定下地材18に切欠きが形成されることで、棚板10の軽量化に貢献できるので好ましい。
なお、本実施形態における固定下地材18の切欠きは、固定下地材18の長さ方向に連続して形成されており、長さ方向のいずれの箇所で断面を取っても切欠きが形成されている。そのため、例えば棚板本体12の幅寸法を現場で調整する必要がある場合に、棚板本体12をいずれの位置で切断しても、固定下地材18の後端部下側に切欠きを確保することができるので、現場での寸法調整に対応しやすい。
ただし、これに限られるものではなく、側受部110の切欠凸部110aに対応する位置にだけ切欠きが形成されるものとしてもよい。
突出下地材19は、木質の板材であり、固定下地材18(第一部位18a及び第二部位18b)の上面に取り付けられている。この突出下地材19は、固定下地材18の前端面よりも前方に突出しており、化粧板15によって上面と前端面と下面の一部とが被覆されている。これにより、棚板本体12の突出方向側端部13における上側突出片13cが構成されている。なお、上側の化粧板15は、突出下地材19の上面に接着されている。
すなわち、棚板本体12の突出方向側端部13における上側突出片13cは、突出下地材19と、この突出下地材19を巻き込むようにして被覆する上側の化粧板15と、によって構成された状態となっている。
より詳細に説明すると、上側の化粧板15における前端部は、突出下地材19の前端部で折り返すようにして当該突出下地材19を被覆している。
また、上側の化粧板15における前端部の、折り返し方向の端部(以下、折り返し端部E2)と、固定下地材18の前端面との間には隙間S2が形成されている。この隙間S2には、後述する固定板部20a及び化粧材21の上端部が差し込まれる。なお、隙間S2の天井面は、突出下地材19によって構成されている。
補強アングル20は、下側突出片13bに沿って設けられ、当該下側突出片13bを補強する金属製の補強部であり、下側突出片13bの幅方向に沿って長尺に形成されている。また、この補強アングル20は、溝部13aの奥側面に固定される固定板部20aと、この固定板部20aの下端部に一体形成されるとともに前方に突出する支持板部20bと、有する。
固定板部20aは、図示しないビス等の固定具又は接着剤によって、溝部13aの屋外に配置された固定下地材18の前端面に対して固定されている。固定下地材18は、この固定板部20aによって遮蔽された状態となっている。
なお、固定板部20aの高さ寸法(上下寸法)は、固定下地材18の高さ寸法(上下寸法)と略等しいか、若干短く設定されている。そして、その上端部は、上側の化粧板15における折り返し端部E2と、固定下地材18の前端面との間の、隙間S2に差し込まれている。
支持板部20bは、固定板部20aの下端部から前方に突出しており、その突出寸法は、突出下地材19が、固定下地材18の前端面から突出する寸法と略等しく設定されている。そして、このような支持板部20bは、化粧板15によって下面と前端面と上面の一部とが被覆されている。これにより、棚板本体12の突出方向側端部13における下側突出片13bが構成されている。すなわち、下側突出片13bは、補強アングル20の支持板部20bと、この支持板部20bを巻き込むようにして被覆する下側の化粧板15と、によって構成された状態となっている。
なお、支持板部20bの突出寸法と、突出下地材19の突出寸法が略等しく設定されているため、棚板本体12の突出方向側端部13における下側突出片13bと上側突出片13cの前方への突出寸法も略等しく設定されている。
より詳細に説明すると、棚板本体12の突出方向側端部13における下側突出片13bは、補強部である支持板部20bを芯材とし、当該支持板部20bを巻き込むようにして被覆する下側の化粧板15を含んで構成されている。
下側の化粧板15は、その前端部が、固定下地材18の前端面よりも突出しており、支持板部20bの下面を被覆する下面板部15aと、支持板部20bの前端面を被覆する前面板部15bと、支持板部20bの上面における前端側を被覆する上面板部15cと、を備えた状態となっている。
すなわち、下側の化粧板15における前端部は、支持板部20bの前端部で折り返すようにして当該支持板部20bを被覆している。また、これにより、下面板部15aと上面板部15cとの間に、前面板部15b分の高さの隙間S1が形成されており、この隙間S1に、支持板部20bの前端部が差し込まれた状態となっている。
また、下側の化粧板15における上面板部15cは、上述のように、支持板部20bの上面における前端側を被覆するものであるため、支持板部20bの上面における後端側(固定板部20a側)を被覆していない状態となっている。このような支持板部20bの被覆状態とすることによって、下側突出片13bにおける上面に、引掛部13dが形成された状態となっている。つまり、下側突出片13bにおける引掛部13dは、下側の化粧板15における前端部の、折り返し方向の端部(以下、折り返し端部E1)によって構成されている。さらに換言すれば、引掛部13dは、下側の化粧板15における折り返し端部E1と、支持板部20bの上面との間に形成された段差を利用して構成されたものとなっている。
また、支持板部20bの奥行き寸法(前後方向の寸法)は、固定下地材18の前端面から、下側の化粧板15における前面板部15bまでの長さ寸法と略等しいか、若干短く設定されている。
なお、本実施形態においては、補強部として補強アングル20が用いられるものとしたが、これに限られるものではなく、突出下地材19のような形状の金属製の板材を用いてもよい。金属製板状の補強部を採用した場合は、突出下地材19と対称になるように、固定下地材18の下面に対して固定される。固定下地材18の上下寸法は、金属製板状の補強部の厚み分だけ短く設定される。
化粧材21は、補強アングル20における固定板部20aを遮蔽(被覆)する化粧幕板であり、固定板部20aの前面側に設けられている。本実施形態における化粧材21の前面は、上側及び下側の化粧板15の表面と同一の化粧面とされており、部屋1の中央から棚板10を見た人に対して、統一性のある印象を付与することができる。
この化粧材21の高さ寸法(上下寸法)は、支持板部20bの上面から固定板部20aの上端部までの長さ寸法と略等しく設定されている。そして、その上端部は、上側の化粧板15における折り返し端部E2と、固定下地材18の前端面との間の、隙間S2に差し込まれている。
なお、化粧材21は、本実施形態においては幕板であるとしたが、これに限られるものではなく、固定板部20aの前面に貼り付けられた化粧シールでもよいし、固定板部20aの前面に塗布された塗料でもよい。
続いて、見切材16は、上述のように、引掛部13dを含む下側突出片13bの上面に設けられ、前端部が前方に露出する金属製のものであり、図1,図2に示すように、下側板部16aと、垂直板部16bと、上側板部16cと、を有する。
下側板部16aは、補強アングル20の支持板部20bにおける露出する上面に接して設けられている。
垂直板部16bは、下側板部16aの前端部に一体形成されているとともに、垂直方向の上方に突出しており、引掛部13dに対応する高さ寸法に設定されている。
上側板部16cは、垂直板部16bの上端部に一体形成されているとともに、前方に突出しており、引掛部13dの上面を被覆した状態となっている。そして、その前端部が前方に露出している。
そして、このような見切材16は、図示しないビス等の固定具又は接着剤によって、引掛部13dを含む下側突出片13bの上面に固定されている。すなわち、下側の化粧板15における折り返し端部E1を被覆するようにして、下側突出片13bの上面に設けられた状態となっている。これにより、引掛部13dに引っ掛けられたハンガー類Hによる、引掛部13d(すなわち、下側の化粧板15における折り返し端部E1)の捲れを防ぐことができる。
以上のように構成された棚板10にハンガー類Hが引っ掛けられる場合、下側突出片13bの芯材として、固定下地材18に固定された金属製の補強アングル20が用いられているので、当該補強アングル20の支持板部20bがハンガー類Hの荷重を直接的に支持し、固定板部20aによって固定下地材18側に荷重を分散できるようになっている。
以上のように構成された棚板本体12において、上側の化粧板15における前端部と、下側の化粧板15における前端部は、製造段階で、既知の技術(例えば、特開2009−061513号公報に記載の技術を参照。)によって折り曲げ加工され、図2に示すように、隙間S1,S2が形成された状態となる。
そして、補強アングル20及び化粧材21は、棚板本体12の側方からスライドするようにして溝部13aに設けられる。この時、補強アングル20における上端部(固定板部20aの上端部)が隙間S2内に位置し、かつ、補強アングル20における前端部(支持板部20bの前端部)が隙間S1内に位置するようにして、補強アングル20が溝部13aに設けられる。化粧材21も、その上端部が隙間S2内に位置するようにして、溝部13aに設けられる。
見切材16は、補強アングル20及び化粧材21が溝部13aに設けられた後に、下側突出片13bの上面に設けられるのが好ましい。
嵌合溝14aは、上下それぞれの化粧板15と、軽量基材17の後端面とを含んで構成されており、側断面視において凹型に形成されている。このような凹型の嵌合溝14aに受部11が嵌まり込むようにして棚板10を壁2に設ける場合は、嵌合溝14a(上下の化粧板15及び軽量基材17の後端面)と受部11との接触面が接着剤によって接着されている。
なお、棚板本体12の側面が部屋1内に露出する場合は、この棚板本体12の側面にも化粧材が設けられており、コア材が遮蔽された状態となっている。
図3に示すように、棚板10が、直交する二つの壁2,2aの入隅コーナー部2bに設けられるなどして、棚板本体12の側面が部屋1内に露出しない場合は、壁2a際に位置する側面の化粧材は設けられなくてもよい。
次に、図面を参照して、以上のような構成の棚板10が、部屋1内の壁2に設けられてなる棚板10の配置構造について説明する。
図3,図4に示す部屋1は、一方の壁2と、この一方の壁2に直交する壁2aを備え、これら双方の壁2,2aによって入隅コーナー部2bが形成された状態となっている。
また、一方の壁2には、部屋1の内部と外部とを連通する開口部3が形成されており、棚板10は、壁2のうち開口部3よりも上方に配置されている。
開口部3は、本実施形態においては屋外に通じる窓(図示例では掃き出し窓)であり、当該開口部3を開閉する建具である窓サッシが嵌め込まれている。
また、この開口部3の屋内側には、カーテン4が設けられており、日射しや屋外からの視線を遮ることができるようになっている。
棚板10は、上述のように、壁2のうち開口部3よりも上方に配置されているため、突出方向側端部13にハンガー類Hを引っ掛けて、衣類等を乾燥させるのに好適となっている。すなわち、窓際は、日射しが当たりやすく、開口部3を開放させれば風も通るので、衣類等の乾燥に適した場所であり、このような場所に衣類等を吊るしておければ、衣類等が濡れていても乾燥しやすい。
なお、棚板10が、壁2と、この壁2に直交する壁2aの双方に接するように設けられる場合は、図5に示すように、一方の壁2に受部11を取り付け、他方の壁2aに側受部110を取り付けて、棚板10の基端部14に嵌合溝14aを形成し、壁2a側端部140に嵌合溝140aを形成し、双方の壁2,2aに対して棚板10を固定するようにしてもよい。このように二つの側面を壁2,2aに固定できれば、取付強度が格段に向上するため、図示例のように、棚板10上面に荷物を載せても十分に耐えることができ、後述のように、カーテン4を吊るす場合においても好適である。
棚板10の側端部140を受ける側受部110は、受部11と同様に、例えばLVL(Laminated Veneer Lumber:単層積層材)や角材からなる桟材であり、棚板10の奥行き方向に沿って長尺に形成されるとともに、壁2aに対して水平に取り付けられている。また、側受部110は、釘やビス等の固定具11aによって壁2aに固定されている。
また、この側受部110の前端部には、図5に示すように、棚板本体12の突出方向側端部13に設けられた固定下地材18の切欠きに対応する切欠凸部110aが形成されている。切欠凸部110aは、固定下地材18の切欠きに嵌まり込むように寸法設定されて形成されている。これにより、側端部140が壁2aに接するように設けられる棚板10は、前端部が、側受部110の前端部によって下方から支持されたような状態となるので、棚板10自体や、ハンガー類H等の荷重を支持する上で好適である。つまり、壁2aに固定された側受部110は、単に、棚板10の側端部140に形成された嵌合溝140aに嵌まるだけでなく、固定下地材18と係合したような状態となるので、棚板10の設置強度を向上させることが可能となっている。
棚板10は、窓である開口部3の上方に設けられているため、図6に示すように、当該棚板10の下面には、カーテン4を吊るすためのカーテンレール4aが設けられている。
より詳細に説明すると、棚板本体12を構成するコア材には、カーテンレール4aが取り付けられる棚板本体12の基端部14を補強する補強構造部22が含まれている。この補強構造部22が設けられる位置においては、補強構造部22の前後寸法の分だけ、軽量基材17の前後方向の寸法が短く設定されているものとする。すなわち、嵌合溝14aの前後方向の溝深さが深くなる。
また、受部11も、上下寸法が短くなるように設定されている。
補強構造部22は、軽量基材17の後端部に設けられた後端芯材22aと、カーテンレール4a用のビス等の固定具が留め付けられる取付下地板22bと、この取付下地板22bの上方に対向して設けられた上面板部22cと、を備えている。
取付下地板22bは、固定具が留め付けられるのに十分な厚みを有しており、受部11のうち補強構造部22が設けられる箇所においては、取付下地板22bの厚み寸法の分だけ、上下寸法が短くなっている。また、このように上下寸法が短い箇所の受部11と、後端芯材22aの上下寸法は略等しく設定されている。
さらに、補強構造部22の上下寸法は、棚板本体12における上側の化粧板15と下側の化粧板15との間隔寸法と略等しく設定されている。
補強構造部22を構成する後端芯材22aと、取付下地板22bと、上面板部22cは、現場で組み立てるようにしてもよいし、予め工場等で断面コ字状となるように組み立てておいてもよい。すなわち、後端芯材22aと、取付下地板22bと、上面板部22cは、予め一体的に組み立てられていてもよい。このように後端芯材22aと、取付下地板22bと、上面板部22cが一体的に組み立てられていれば、現場では補強構造部22を組み立てる必要がなく、補強構造部22を受部11に被せるようにして取り付け、このような補強構造部22に棚板本体12を被せるようにして取り付けることができるので、現場での作業工程を軽減できる。
補強構造部22は、棚板本体12が受部11に取り付けられる前に、上下寸法が短い箇所の受部11に対してビス等の固定具(接着剤を併用してもよい)により固定される。
棚板本体12は、補強構造部22が受部11に固定された後に、当該補強構造部22を内包するような状態で受部11に取り付けられる。つまり、補強構造部22は、受部11を含んだ状態でボックス状に形成されたような状態となる。これにより、棚板本体12の基端部14において、上側の化粧板15と下側の化粧板15との間に補強構造部22が遮蔽された状態で設けられ、カーテンレール4aを取り付けるための強固な下地とすることができる。
カーテンレール4aは、棚板10の下面側から補強構造部22の取付下地板22bに向かってビス等の固定具が設けられることで、棚板10の下面に固定されている。
なお、本実施形態においては、開口部3を、屋外に通じる窓としたが、これに限られるものではなく、隣接する部屋同士を連通する開口部や、隣接する部屋と廊下を連通する開口部であってもよい。すなわち、部屋1の出入口の上方に棚板10を配置してもよいものとする。
また、このように部屋1の出入口の上方に棚板10を配置する場合は、出入口を開閉するドアの開閉方向に留意する必要がある。すなわち、ドアが、いわゆる開き戸である場合、部屋1に対して外側に開くか、内側に開くことになる。そして、ドアの開く方向に対応する壁の壁面に棚板10が設けられてしまうと、下側突出片13bにハンガー類Hを引っ掛けた際に、ドアを開けにくくなってしまう場合がある。そのため、棚板10を出入口の上方に配置する場合は、ドアの開き方向とは反対側に位置する壁面に配置することが望ましい。
さらに、棚板10は、三方の壁に固定されるようにして設けられてもよい。この場合、棚板10の基端部14は、受部11によって受けられ、棚板10における幅方向の両側端部140,140は、側受部110,110によって受けられる。すなわち、棚板10は、基端部14及び両側端部140,140が三方の壁にそれぞれ固定されることになるので、棚板10の設置強度を格段に向上させることができる。
本実施の形態によれば、棚板10の厚み寸法が、基端部14から突出方向側端部13にかけて一定に設定されているので、全体的には、一定の厚みに設定されたシンプルな棚板10として認識されることになる。その一方で、突出方向側端部13は、溝部13aと下側突出片13bと上側突出片13cとを備えて略凹型に形成されているため意匠性があり、見栄えが良い。
また、下側突出片13bの前端部には、上方に突出してハンガー類Hが引っ掛けられる引掛部13dが形成されているため、ハンガー類Hを確実に引っ掛けることができるとともに、引っ掛けられたハンガー類Hが落ちにくくなる。さらに、このように、棚板10の突出方向側端部13が、ハンガー類Hを引っ掛けるための箇所となるので、ハンガー類Hが掛けられる部位から壁2までの距離が遠くなり、ハンガー類Hが壁2に当たって傾くなどの不具合が起きにくく、使い勝手が良い。加えて、ハンガー類Hを、棚板10の上面に引っ掛ける必要がなくなるため、棚板10の上面に荷物を載せたり、棚板10の上面から荷物を引き出したりしやすい。なお、ハンガー類Hを、傾かないようにして棚板10の上面に引っ掛ける場合は、ハンガー類Hのフックの高さ寸法が棚板10の厚み寸法よりも大きい必要があり、棚板10をある程度の厚み寸法に形成(すなわち、厚み寸法を大きく)しようとしても限界があったが、上述のように、突出方向側端部13が、ハンガー類Hを引っ掛けるための箇所となるので、棚板10の厚み寸法を自由に設定することも可能となる。
しかも、ハンガー類Hが引っ掛けられる下側突出片13bは、当該下側突出片13bに沿って設けられた補強部である補強アングル20によって補強されているため、衣類等が掛けられたハンガー類Hを複数引っ掛けても破損せずに十分に堪えることができる。換言すれば、下側突出片13bの前端部に引掛部13dが形成され、下側突出片13bが補強アングル20の支持板部20bを含んで構成されることで、ハンガー類Hを引っ掛ける場所として十分に機能するので使い勝手が良い。
さらに、引掛部13dを含む下側突出片13bの上面に見切材16が設けられているため、この見切材16によって、ハンガー類Hが引っ掛けられる下側突出片13bの上面を保護することができる。その上、見切材16の前端部は前方に露出するので、ハンガー類Hを引っ掛ける部位として目に付きやすくすることができる。
また、下側突出片13bは、補強アングル20の支持板部20b芯材とし、当該支持板部20bを巻き込むようにして被覆する化粧板15を含んで構成されているので、支持板部20bを遮蔽しつつ下側突出片13bを補強することができ、見栄えが良い。
また、支持板部20bを被覆する化粧板15のうち上面板部15cが、補強部の上面における前端側を被覆することで、上面板部15cと支持板部20bの上面とに段差が形成されることになる。そして、当該段差を、ハンガー類Hを引っ掛けることが可能な引掛部13dとして利用できるため、支持板部20bを遮蔽しつつ引掛部13dを構成することができ、都合が良い。
また、補強部である補強アングル20は、溝部13aの奥側面に固定される固定板部20aと、固定板部20aの下端部に一体形成されるとともに前方に突出する支持板部20bと、有するので、下側突出片13bに引っ掛けられたハンガー類Hの荷重を、固定板部20aを通じて溝部13aの奥側面にも分散することができる。
また、固定板部20aは、当該固定板部20aの前面側に設けられた化粧材21によって遮蔽されているので、固定板部20aの露出を防ぐことができ、見栄えが良い。
また、棚板10は、コア材として軽量基材17を備えたフラッシュ構造とされているので、強度を維持しつつ軽量化を図ることができる。そのため、棚板10が設けられる壁2の負担を軽減できる。
また、部屋1内の壁2に設けられた棚板10が、壁2に形成された開口部3よりも上方に配置されているので、棚板10の突出方向側端部13にハンガー類Hによって吊るされた衣類等が濡れていた場合に、開口部3を通過する空気によって乾燥させることができる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
〔変形例1〕
本変形例においては、図7に示すように、棚板10と、この棚板10と略等しい厚み寸法に設定された他の棚板30とが、部屋1内の壁2,2aに設けられている。
他の棚板30は、コア材の一部として軽量基材17を備えたフラッシュ構造とされており、同サイズの木製棚板に比して軽量である。
このような他の棚板30は、図8に示すように、壁2aに取り付けられる受部31と、この受部31に対して固定されるフラッシュ構造の棚板本体32と、を基本構造としている。
棚板本体32の突出方向側端部33は、当該突出方向側端部33の前端面における幅方向に沿って形成された溝部33aと、溝部33aの下側に位置し、かつ、引掛部13dを有しない下側突出片33bと、溝部33aの上側に位置する上側突出片33cと、を備えて凹型に形成されている。
さらに、棚板本体32の基端部34には、受部31が嵌め込まれる嵌合溝34aが形成されている。
また、棚板本体32は、コア材と、コア材を被覆する化粧板35と、を備えている。換言すれば、棚板本体32は、表面の大部分が化粧板35によって被覆されており、この化粧板35によって被覆された部分が、コア材とされている。
さらに、コア材には、ペーパーハニカム等からなる軽量基材37と、軽量基材37の前端部に設けられた固定下地材38と、この固定下地材38の上下面のそれぞれに設けられた突出下地材39と、溝部33aの奥側面を化粧する化粧材41と、が含まれている。
化粧材41は、固定下地材38の前端面に取り付けられている。
なお、固定下地材38は、図8の例においては、前端部側の第一部位38aと後端部下側の第二部位38bが別体とされているが、これら第一部位38aと第二部位38bは一体であってもよい。
すなわち、他の棚板30は、下側突出片33bが、突出下地材19と化粧板35とによって構成されている点で、棚板10と大きく異なる構成となっているが、その他の部分では類似する構成となっている。
下側突出片33bを構成する下側の化粧板35は、補強部を芯材としておらず、引掛部を有しないので、ハンガー類Hを引っ掛ける部分としては、棚板10に比して好ましくない。
図6に示す部屋1は、一方の壁2と、この一方の壁2に直交する壁2aを備え、これら双方の壁2,2aによって入隅コーナー部2bが形成された状態となっている。
また、一方の壁2には、部屋1の内部と外部とを連通する開口部3が形成されており、棚板10は、壁2のうち開口部3よりも上方に配置されている。
そして、本変形例においては、棚板10及び他の棚板30が、壁2,2aに並んで配置されている。
より詳細に説明すると、棚板10及び他の棚板30における入隅コーナー部2b側の端部が、上面視において斜めにカットされたような状態になっており、これら隣接する端部同士が当接される形で、双方の壁2,2aに設けられている。
すなわち、棚板10と他の棚板30は、双方の壁2,2aに対して、上面視においてL字状になるように並べられて配置されている。
本変形例によれば、棚板10と略等しい厚み寸法に設定され、引掛部13dを有しない他の棚板30における突出方向側端部33が、棚板10と同様に、溝部33aと下側突出片33bと上側突出片33cとを備えて凹型に形成されているので、類似する形状の複数の棚板10,30が部屋1内の壁2に並んで配置されることになる。これにより、部屋1内の印象を、引掛部13dを有する棚板10だけを部屋1内の壁2に設けた場合とは異なるものとすることができ、見栄えの良さを向上させるのに貢献できる。
また、このように類似する形状の複数の棚板10,30が部屋1内の壁2に並んで配置された場合でも、ハンガー類Hを引っ掛ける場所を確保できるので、使い勝手が良い。さらに、見切材16によって、ハンガー類Hを引っ掛けることができる場所を目立たせることができる。
さらに、棚板10の端部と、他の棚板30の端部とを連結して一体化した場合には、直交する双方の壁2,2aに対してL字状の棚板を取り付けることになるので、一方の壁だけに棚板を取り付ける場合に比して、取付強度を向上させることができる。
〔変形例2〕
本変形例においては、図9に示すように、棚板10及び他の棚板30が、同一の壁2に対して並んで配置されている。
すなわち、本変形例における棚板10と他の棚板30は、互いに接触してはいないものの、類似するデザインの棚板10,30を、同一の壁2に並べて配置することで、壁2全体の意匠性を高めている。これにより、部屋1内の印象を、引掛部13dを有する棚板10だけを部屋1内の壁2に設けた場合とは異なるものとすることができ、見栄えの良さを向上させるのに貢献できる。
また、このように類似する形状の複数の棚板10,30が部屋1内の壁2に並んで配置された場合でも、ハンガー類Hを引っ掛ける場所を確保できるので、使い勝手が良い。さらに、見切材16によって、ハンガー類Hを引っ掛けることができる場所を目立たせることができる。
〔変形例3〕
上述の実施形態においては、固定下地材18は、第一部位18aと第二部位18bから構成された一体物であるとしたが、これら第一部位18aと第二部位18bは別体であってもよい(例えば図8の第一部位38a及び第二部位38b参照。)。この場合、第二部位18bは、第一部位18aの後端面の上側に取り付けられており、第一部位18aの上面と第二部位18bの上面は面一となっている。また、第一部位18aと第二部位18bは、端面同士が接着剤によって強固に接合固定されている。
固定下地材18は、このように第一部位18aと第二部位18bとが別体の構成であっても、第一部位18aと第二部位18bとが一体の構成である場合と同様に、側受部110の前端部に形成された切欠凸部110aに対応でき、棚板10の軽量化にも貢献できる。
〔変形例4〕
本変形例においては、図示はしないが、壁2又は受部11から突出する突出部材によって棚板10の鉛直荷重が支持されている。
突出部材は、上述の側受部110と略同サイズ・略同形状とされている。
さらに、突出部材は、上述の側受部110が、棚板10における直交する壁2a側の端部140に配置されるのに対し、当該突出部材は、棚板10における壁2a側の端部140とは反対側の端部や、棚板10の幅方向中央側に配置されるようになっている。
なお、突出部材の前端部は、上述の側受部110と同様に、固定下地材18の切欠きに対応するように凸部を有している。また、突出部材の後端部(基端部)は、壁2に対して強固に固定されていることが望ましい。
また、このような突出部材が用いられる場合、棚板本体12を構成する軽量基材17は、突出部材を避けるようにして上下の化粧板15間に設けられるものとする。
このような突出部材を用いることによって、例えば、棚板10における幅方向の寸法が比較的長尺である場合や、棚板10の突出寸法が比較的長尺である場合であっても、棚板10の鉛直荷重を支持することができる。
H ハンガー類
1 部屋
2 壁
3 開口部
4 カーテン
4a カーテンレール
10 棚板
11 受部
12 棚板本体
13 突出方向側端部
13a 溝部
13b 下側突出片
13d 引掛部
13c 上側突出片
14 基端部
14a 嵌合溝
15 化粧板
15c 上面板部
16 見切材
17 軽量基材
18 固定下地材
19 突出下地材
20 補強アングル(補強部)
20a 固定板部
20b 支持板部
21 化粧材
22 補強構造部
30 他の棚板
33 突出方向側端部
33a 溝部
33b 下側突出片
33c 上側突出片

Claims (8)

  1. 壁から前方に突出して設けられ、かつ、前記壁側の基端部から突出方向側端部にかけて厚み寸法が一定に設定された棚板であって、
    前記突出方向側端部は、
    当該突出方向側端部の前端面における幅方向に沿って形成された溝部と、
    前記溝部の下側に位置し、前端部に、上方に突出してハンガー類が引っ掛けられる引掛部が形成された下側突出片と、
    前記溝部の上側に位置する上側突出片と、を備えて略凹型に形成されており、
    前記下側突出片は、
    前記下側突出片に沿って設けられ、当該下側突出片を補強する補強部を含んで構成されていることを特徴とする棚板。
  2. 請求項1に記載の棚板において、
    前記下側突出片は、前記補強部を芯材とし、当該補強部を巻き込むようにして被覆する化粧板を含んで構成されており、
    前記化粧板は、
    前記補強部の下面を被覆する下面板部と、
    前記補強部の前端面を被覆する前面板部と、
    前記補強部の上面における前端側を被覆する上面板部と、を備え、前記上面板部が、前記引掛部を構成していることを特徴とする棚板。
  3. 請求項1又は2に記載の棚板において、
    前記下側突出片は、前記引掛部を含む前記下側突出片の上面に設けられ、かつ、前端部が前方に露出する見切材を含んで構成されていることを特徴とする棚板。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の棚板において、
    前記補強部は、
    前記溝部の奥側面に固定される固定板部と、
    前記固定板部の下端部に一体形成されるとともに前方に突出し、前記下側突出片を構成する支持板部と、有することを特徴とする棚板。
  5. 請求項4に記載の棚板において、
    前記固定板部は、当該固定板部の前面側に設けられた化粧材によって遮蔽されていることを特徴とする棚板。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の棚板において、
    当該棚板は、コア材として軽量基材を備えたフラッシュ構造とされていることを特徴とする棚板。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の棚板が、部屋内の壁に設けられており、
    前記壁には、前記部屋の内部と外部とを連通する開口部が形成され、
    前記棚板は、前記壁のうち前記開口部よりも上方に配置されていることを特徴とする棚板の配置構造。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の棚板が、部屋内の壁に設けられており、
    前記壁には、当該壁から前方に突出し、かつ、前記棚板と略等しい厚み寸法に設定された他の棚板が設けられており、
    前記他の棚板における前記突出方向側端部は、
    当該突出方向側端部の前端面における幅方向に沿って形成された溝部と、
    前記溝部の下側に位置し、かつ、前記引掛部を有しない下側突出片と、
    前記溝部の上側に位置する上側突出片と、を備えて凹型に形成されており、
    前記棚板及び前記他の棚板は、前記壁に並んで配置されていることを特徴とする棚板の配置構造。
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