JP3188763U - サッシ見切縁 - Google Patents

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小林 光一
光一 小林
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株式会社カイダー技研
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Abstract

【課題】住宅等の窓開口部に設けるサッシと室内側の部材との納まりを綺麗に仕上げるサッシ見切縁であって、下地材に石膏ボードを使用することによって、面倒な施工を簡単化し、また下地材の反りや害虫の問題を解消すると共に、材料の無駄を省くことで安価に製造できるサッシ見切縁を提供する。【解決手段】合成樹脂によって形成したサッシ見切縁1において、窓開口部2の側部の高さ方向に間隔をあけて配置した木下地11に接着剤で固定するようにした垂下状の背面部5と、サッシ枠の端部を取り付けるサッシ枠取付溝7と、サッシ枠取付溝の室内側に突出した突出縁部8と、突出縁部と背面部との間に石膏ボード10の端部を差し込む幅の開口部とを形成し、開口部に差し込んだ石膏ボードの端部を係止する係止片9を背面部の内側に突出させると共に、係止片に係止させた石膏ボードの上部にスペース9bを設けたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、住宅等の窓開口部に設けるサッシと室内側の部材との納まりを綺麗に仕上げるサッシ見切縁に関する。
近年においては、住宅等の窓開口部にサッシを設けることが一般的に行われている。このようにサッシを設ける窓開口部においては、サッシと室内側の部材との納まりを綺麗に仕上げる化粧材として、サッシ見切縁が使用されている。
このサッシ見切縁の従来例として、特許文献1に示す「見切縁の取付け構造」は、建物における内壁面よりも室外側に突出した位置にサッシ枠を設け、サッシ枠と内壁面との間の上部及び両側部に壁下地材を固定し、サッシ枠と壁下地材との接続部に見切縁を固設した構成を有するものである。
上記の構成において、サッシ枠は、このサッシ枠に生じた結露水が壁下地材へ移行するのを防止するために、サッシ枠の端部が、建物における内壁面よりも室外側に突出した構成とされている。
ところで、一般に、窓開口部の納まりとしては、窓開口部の室内側に突起部を有しないフラットな納まりとするのが望ましい。このため、従来のサッシ枠20は、図3に示すように、サッシ枠20の室内側端部を窓開口部21の側面に沿って並行に形成し、見切縁22に形成した段差23にサッシ枠20の端部を嵌め込む構成とすることによって、サッシ枠20が室内側へ突出しない構成としている。
そのため、上記の見切縁22は、図3又は図4に示すように、下地材24へ接着する背面25と、室内側からサッシ枠20の端部が見えないように室内側へ突出する凸部26と、サッシ枠20の端部を嵌め込む段差23とを有する薄型の形状としている。
ところで、図4に示す見切縁22を用いて、図3の下地材24へ固定する際には、見切縁22の表側から間隔をあけてサッシビス27で固定をする。ところが、上記のように見切縁22が薄い部材であるため、サッシビス27の効き具合が悪いという問題があった。
また、そのような問題を解消するため、施工現場では、下地材24としてベニア又は木材を用い、この下地材24に見切縁22を両面テープ(不図示)で接着した後、上記のように複数のサッシビス27で間隔をあけて固定するという作業を行っていたが、この作業が非常に面倒であった。また、上記のように、下地材24にベニアや木材を使用すると、反りや害虫が発生しやすいという問題があった。
特開2001−65248号公報
本考案は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、住宅等の窓開口部に設けるサッシと室内側の部材との納まりを綺麗に仕上げるサッシ見切縁であって、下地材にベニアや木材を使用することなく石膏ボードを使用することによって、面倒な施工を簡単化し、また下地材の反りや害虫の問題を解消すると共に、材料の無駄を省くことによって安価に製造することができるサッシ見切縁を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案における請求項1のサッシ見切縁は、窓開口部に設けたサッシ枠と室内部材との納まりを仕上げる化粧材として使用するサッシ見切縁において、合成樹脂によって形成したサッシ見切縁の断面形状が、窓開口部の側部の高さ方向に間隔をあけて配置した木下地に接着剤で固定するようにした垂下状の背面部と、サッシ枠の端部を取り付けるサッシ枠取付溝と、該サッシ枠取付溝の室内側に突出した突出縁部と、該突出縁部と背面部との間に石膏ボードの端部を差し込む幅の開口部とを形成し、該開口部に差し込んだ石膏ボードの端部を係止する係止片を背面部の内側に突出させると共に、該係止片に係止させた石膏ボードの上部にスペースを設けるようにしたことを特徴とする。
また、本考案における請求項2のサッシ見切縁は、請求項1において、サッシ見切縁に設けられた突出縁部の下端面の幅が、少なくとも壁面下部に設ける巾木の厚さよりも大きく形成されていることを特徴とする。
本考案のサッシ見切縁は、住宅の窓開口部に設けたサッシと室内部材との納まりを仕上げる化粧部材として使用するものである。このサッシ見切縁の断面形状は、垂下状の背面部と、サッシ枠の端部を取り付けるサッシ枠取付溝と、該サッシ枠取付溝の室内側に突出した突出縁部と、石膏ボードの端部を差し込む開口部と、開口部に差し込んだ石膏ボードの端部を係止する係止片と、係止片に係止させた石膏ボードの上部に設けたスペースとを有するものである。
このような構成において、本考案のサッシ見切縁は、垂下状の背面部を窓開口部の側部の高さ方向に間隔をあけて配置した木下地に接着剤で固定することによって取り付けることが可能である。
また、本考案のサッシ見切縁に形成されたサッシ枠取付溝は、開口窓側に形成される段差形状であってサッシ枠の端部を嵌合することができるため、サッシ枠取付溝にサッシ枠の端部を嵌合することにより、サッシ枠が窓の開口側へ突出することがなく、サッシ枠と突出縁部とが窓の開口側へ同一面を形成した納まりとなる。
さらに、本考案のサッシ見切縁に形成された開口部は、石膏ボードの端部を差し込む幅を有し、この開口部に壁材である石膏ボードの端部を差し込むと共に、背面部の内側に突出させた係止片で係止することが可能である。また、係止片に係止させた状態の石膏ボードの上部にスペースを有する構成とすることにより、サッシ見切縁の軽量化を図ると共に、材料コストの低減化を図ることが可能となる。
従って、本考案のサッシ見切縁を使用することにより、ベニアや木材等の壁下地材が不要であり、サッシ見切縁のサッシ枠取付溝に、サッシ枠の端部を、直接、サッシビスで固定した後、石膏ボードをサッシ見切縁の開口部に差し込んだ状態で係止片で係止することによって、サッシ見切縁に石膏ボードを容易に取り付けることが可能となる。
また、本考案のサッシ見切縁は合成樹脂により形成してあり、反りや害虫による問題が発生しない壁材として石膏ボードを使用することが可能である。従って、本考案によれば、施工が簡単であり、水に強く、結露やカビ等が発生せず、さらに反りや害虫の問題も発生しない壁構造を構成することが可能となる。
本考案の実施例におけるサッシ見切縁を使用した窓開口部の端部の構造を示す断面図である。 本考案の実施例におけるサッシ見切縁の端面を示す図であり、(a)はサッシ見切縁の単品を示す斜視図であり、(b)はサッシ見切縁に壁材としての石膏ボードを取り付けた状態を示す側面図である。 従来のサッシ見切縁を使用した窓開口部の端部の構造を示す断面図である。 従来のサッシ見切縁の単品を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施例のサッシ見切縁1は、図1に示すように、住宅の窓開口部2に設けたサッシ枠3と室内部材4との納まりを仕上げる化粧部材として使用するものである。なお、図1において、開口窓12には、サッシSを構成するサッシ枠3を設け、サッシ枠3の端部3aにサッシ見切縁1を取り付けたものである。
このサッシ見切縁1は、図2(a)(b)に示す断面形状を有する長尺部材として形成されている。その断面形状は、図1又は図2(a)(b)に示すように、垂下状の背面部5と、開口窓12側に形成されるサッシ枠取付溝7と、サッシ枠取付溝7の室内側に突出した突出縁部8と、突出縁部8と背面部5との間に石膏ボード10の端部を差し込む幅を有する開口部9aと、開口部9aに差し込んだ石膏ボード10の端部を係止する係止片9と、係止片9に係止させた石膏ボード10の上部にスペース9bを設ける構成としている。
このような構成について詳細に述べると、図1に示すように、本実施例のサッシ見切縁1は、硬質樹脂等の合成樹脂材料により形成してあり、垂下状の背面部5を窓開口部2の側部の高さ方向に間隔をあけて配置した複数の木下地11に接着剤で固定することによって取り付けることが可能である。
また、本実施例のサッシ見切縁1に形成されたサッシ枠取付溝7は、図1に示すように、開口窓12側に形成される段差形状であってサッシ枠3の端部3aを取り付ける構成とされている。このような構成において、サッシ枠取付溝7にサッシ枠3の端部3aを取り付けることにより、サッシ枠3が開口窓12側へ突出することがなく、サッシ枠3と突出縁部8とが開口窓12側へ同一面を有する納まりとするようにしている。
さらに、本実施例のサッシ見切縁1は、図2(a)又は(b)に示すように、石膏ボード10の端部を差し込む溝幅L1を有する開口部9aを形成してあり、図2(b)に示すように、この開口部9aに壁材である石膏ボード10の端部を差し込んで嵌合する。
このとき、突出縁部8の開口部9a側に内側突出部8aが形成されているため、石膏ボード10の端部の各面は内側突出部8aと開口部9aの側面9cに対面する。このような構成において、開口部9aに石膏ボード10の端部を差し込むことによって固定することが可能となる。
上記のように、本実施例のサッシ見切縁1を使用することにより、ベニアや木材等の壁下地材が不要であり、図1に示すように、サッシ見切縁1のサッシ枠取付溝7に、サッシ枠3の端部3aを、直接、サッシビス6で固定した後、石膏ボード10をサッシ見切縁1の開口部9aに取付けることが可能となる。
上記の構成において、係止片9に係止させた状態の石膏ボード10の上部にスペース9bを有する構成とすることにより、サッシ見切縁1の軽量化を図ると共に、材料コストの低減化を図ることが可能となる。
また、本実施例において、図2(a)(b)に示すように、サッシ見切縁1に設けられた突出縁部8の室内側の幅L2が、少なくとも壁面下部に設ける巾木14の厚さよりも大きく形成されている。
具体的数値で示すと、例えば、図2(a)に示す突出縁部8の室内側の幅L2を8mmとし、図2(b)に示す巾木14の厚さL3を7mmとし、その差1mmの範囲内に石膏ボード10の表面に張り付けるクロス材15を納めることによって、突出縁部8の室内側の幅L2に巾木14の端部が突出することなく奇麗に納めることが可能となる。
本考案のサッシ見切縁は、住宅等の窓開口部に設けるサッシと室内側の部材との納まりを綺麗に仕上げるサッシ見切縁であって、下地材にベニアや木材を使用することなく石膏ボードを使用することによって、面倒な施工を簡単化し、また下地材の反りや害虫の問題を解消すると共に、材料の無駄を省くことによって安価に製造することができるサッシ見切縁として利用することが可能である。
1 サッシ見切縁
2 窓開口部
3 サッシ枠
3a サッシ枠の端部
4 室内部材
5 背面部
6 サッシビス
7 サッシ枠取付溝
8 突出縁部
8a 内側突出部
9 係止片
9a 開口部
9b スペース
9c 開口部の側面
10 石膏ボード
11 木下地
12 開口窓
14 巾木
15 クロス材
S サッシ
L1 石膏ボードの端部を差し込む溝幅
L2 突出縁部の下端面の幅
L3 巾木の厚さ

Claims (2)

  1. 窓開口部に設けたサッシ枠と室内部材との納まりを仕上げる化粧材として使用するサッシ見切縁において、合成樹脂によって形成したサッシ見切縁の断面形状が、窓開口部の側部の高さ方向に間隔をあけて配置した木下地に接着剤で固定するようにした垂下状の背面部と、サッシ枠の端部を取り付けるサッシ枠取付溝と、該サッシ枠取付溝の室内側に突出した突出縁部と、該突出縁部と背面部との間に石膏ボードの端部を差し込む幅の開口部とを形成し、該開口部に差し込んだ石膏ボードの端部を係止する係止片を背面部の内側に突出させると共に、該係止片に係止させた石膏ボードの上部にスペースを設けるようにしたことを特徴とするサッシ見切縁。
  2. サッシ見切縁に設けられた突出縁部の下端面の幅が、少なくとも壁面下部に設ける巾木の厚さよりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1記載のサッシ見切縁。
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