JP6933946B2 - 内装パネル、内装パネルの固定構造および取り付け方法 - Google Patents

内装パネル、内装パネルの固定構造および取り付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、住宅などの建物の天井または壁用の内装パネル、内装パネルの固定構造および取り付け方法に関する。
一般的な住宅の天井面はフラット状であるが、部屋の印象が短調となることを防ぐため、天井面に凹凸(リブ)を設ける技術が従来から提案されている。
たとえば、“リブ天井 突板仕様”,[online],片桐銘木工業株式会社,[2017年9月22日検索],インターネット<URL:https://www.katagiri-meimoku.net/取り扱い品目/洋室内装材/リブ天井-1/>(非特許文献1)では、木材を加工することにより一方向に凹凸が繰り返し形成されたリブパネルが開示されている。
"リブ天井 突板仕様",[online],片桐銘木工業株式会社,[2017年9月22日検索],インターネット<URL:https://www.katagiri-meimoku.net/取り扱い品目/洋室内装材/リブ天井-1/>
非特許文献1のようなリブパネルを天井パネルとして用いる場合、リブパネルは、室内側から打ち込まれたビス等の締結部材によって天井下地材に固定される。この場合、締結部材の頭部が室内に露出するため、天井面の美観が低下するという問題がある。リブパネルを壁パネルとして用いる場合も同様である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、取り付け完了状態において天井面または壁面の美観を向上させることのできる内装パネル、内装パネルの固定構造および取り付け方法を提供することである。
この発明のある局面に従う内装パネルの固定構造は、建物の天井または壁用の内装パネルの固定構造であって、下地部材と、表面側から打ち込まれた締結部材によって下地部材に固定された内装パネルとを備える。内装パネルは、表面に凸部および複数の凹部を有している。複数の凹部は、底部表面に化粧材が予め貼り付けられた第1の凹部と、その底部を締結部材が貫通する第2の凹部とを含み、第2の凹部の底部表面には、締結部材の頭部を被覆した状態で化粧材が貼り付けられている。
好ましくは、内装パネルの固定構造は、内装パネルは、平面視において略矩形形状の基材を備える。この場合、凸部は、基材の表面に互いに間隔をあけて固定された複数の棒状部材により構成され、凹部の底部表面は、隣り合う棒状部材間に露出する、基材の表面の一部により構成されている。
好ましくは、複数の棒状部材が等間隔で配置されており、複数の凹部(第1の凹部および第2の凹部)の底部表面に貼り付けられた化粧材の幅は、互いに等しい。
好ましくは、複数の棒状部材のうち一方側の端部に位置する第1の棒状部材は、基材から外側に食み出して位置し、かつ、複数の棒状部材のうち他方側の端部に位置する第2の棒状部材は、基材の端縁よりも内側に離れて位置している。この場合、基材のうち第2の棒状部材よりも外側に位置する端部分の幅は、複数の棒状部材間の間隔よりも大きいことが望ましい。
好ましくは、基材の端部分の表面には、第2の棒状部材に接するように、凹部の底部表面に貼り付けられた化粧材と同じ幅の化粧材が貼り付けられる。この場合、第1の棒状部材の基材からの食み出し長さは、基材の端部分のうち化粧材よりも外側に突出した突出部の幅と略等しいことが望ましい。
基材の端部分のうちの突出部の幅は、第1の棒状部材の基材からの食み出し長さ以下であることがより望ましい。
好ましくは、基材の端部分のうちの突出部には、締結部材が貫通されている。
この発明の他の局面に従う内装パネルは、建物の天井または壁用の内装パネルであって、表面に設けられた凸部と、表面において凸部に隣接して設けられた複数の凹部と備える。複数の凹部は、底部表面に化粧材が貼り付けられた第1の凹部と、取り付け状態においてその底部に締結部材が貫通される凹部であって、底部表面に化粧材が貼り付けられていない第2の凹部とを含む。
この発明のさらに他の局面に従う内装パネルの取り付け方法は、建物の天井または壁用の内装パネルの取り付け方法であって、表面に凸部および複数の凹部を有し、複数の凹部が、底部表面に化粧材が貼り付けられた第1の凹部と、底部表面に化粧材が貼り付けられていない第2の凹部とを含む、内装パネルを準備する工程と、内装パネルの第2の凹部の底部に、表面側から締結部材を貫通させて、内装パネルを下地部材に固定する工程と、第2の凹部の底部表面に、締結部材の頭部を被覆するように化粧材を貼り付ける工程とを備える。
本発明によれば、内装パネルを天井または壁の下地部材に取り付けた状態(取り付け完了状態)において、天井面または壁面の美観を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る内装パネルの取り付け完了状態を模式的に示す外観図である。 本発明の実施の形態に係る内装パネルの固定構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る内装パネルを模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る内装パネルを模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る内装パネルの取り付け方法を示すフローチャートである。 図6のフローチャートの工程P2を模式的に示す断面図である。 図6のフローチャートの工程P2を模式的に示す断面図である。 図6のフローチャートの工程P2を模式的に示す断面図である。 図6のフローチャートの工程P3を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る内装パネルを模式的に示す断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(内装パネルの固定構造の概要について)
本実施の形態では、図1に示されるように、住宅内の部屋9の天井91に、内装パネルが取り付けられる例について説明する。つまり、本実施の形態においては、内装パネルが天井パネルとして用いられる例について説明する。図2には、内装パネルの固定構造1が模式的に示されている。
図2に示されるように、内装パネルの固定構造1は、天井の下地部材10と、表面側(室内空間側)から打ち込まれた締結部材5によって下地部材10に固定された内装パネル2とを備えている。締結部材5は、ビス、釘、ネジなどを含む。
内装パネル2は、板状に形成された基材31と、基材31の表面に固定された複数の木桟32とを備えている。木桟32は、木製の棒状部材である。複数の木桟32は、互いに平行かつ、等間隔で配置されている。このように、木桟32を互いに間隔をあけて配置することにより、内装パネル2の表面に凹凸が形成されている。つまり、木桟32により凸部21が形成され、隣り合う木桟32間に凹部22が形成されている。
このように、部屋9の天井面が複数の木桟32により装飾されるため、部屋9の雰囲気を重厚な雰囲気にすることができる。なお、木桟32を固定するための締結部材(図示せず)は、表面側から打ち込まれるものではなく、基材31の裏面側から打ち込まれているものとする。あるいは、接着剤等によって木桟32が基材31に固定されてもよい。
木桟32を天井仕上げ材に用いる際に、一般的には現場にて1本ずつ木桟32が取付けられるが、本実施の形態では、予め工場等において、複数の木桟32が基材31の表面に取り付けられている。そのため、職人の技術に左右されることなく、複数の木桟32を精度良く等間隔に配置することができる。また、現場での施工の手間および時間を削減することができる。
内装パネルの固定構造1は、隣り合う木桟32間の凹部22に配置される化粧材4を有している。化粧材4は、凹部22の底部表面、すなわち隣り合う木桟32間に露出する基材31の表面に、両面テープまたは接着剤により貼り付けられている。化粧材4は、基材31の板厚よりも十分に薄い薄板状またはシート状の部材により構成される。
ここで、現場での施工性向上の観点からすれば、全ての化粧材4を予め凹部22の底部表面に貼り付けておき、内装パネル2の一要素としておくことが望ましい。しかしながら、その場合、内装パネル2を室内空間側から下地部材10に固定する際に、化粧材4の上から締結部材5を打ち込むことになる。そうすると、締結部材5の頭部が室内空間に露出するため、天井面の意匠性が低下してしまう。
そこで、本実施の形態では、締結部材5の挿通位置に配置される化粧材4を内装パネル2から省いておき、その化粧材4については、締結部材5の打ち込み後に施工することとした。そのため、本実施の形態に係る内装パネル2に設けられた複数の凹部22は、底部表面に化粧材4が予め貼り付けられた第1の凹部22aと、化粧材4が貼り付けられていない第2の凹部22bとを含んでいる。これにより、第2の凹部22bの底部表面に対しては、締結部材5の頭部を被覆した状態で、化粧材4を貼り付けることができる。
内装パネル2は、典型的には、平面視において複数個並べて配置される。各内装パネル2は、内装パネル2を複数個並べた状態(取り付け状態)において、規則的に凹凸が形成されるように構成されている。以下に、このような内装パネル2の具体的な構成例および内装パネル2の取り付け方法について、詳細に説明する。
(内装パネルの構成例について)
図3および図4を参照して、本実施の形態に係る内装パネル2の具体的な構成例について説明する。図3は、内装パネル2を模式的に示す平面図である。図4は、内装パネル2を模式的に示す断面図であり、図3のIV−IV線に沿って切断された内装パネル2の断面が示されている。
内装パネル2は、上述のように、基材31と、基材31の表面に固定された複数の木桟32とを備えている。なお、図3においては、理解を容易にするために、木桟32の位置、つまり凸部21の位置にハッチングを付している。
基材31は、平面視において略矩形形状であり、長辺と短辺とを有する。基材31は、たとえば合板により構成されている。図3に示されるように、木桟32は、略矩形状断面を有し、基材31の長辺方向に沿って延びている。図3では、基材31の長辺方向が矢印A1で示され、短辺方向が矢印A2で示されている。
複数の木桟32は、基材31の短辺方向において互いに間隔をあけて配置されている。これにより、内装パネル2の表面には、木桟32により構成される複数の凸部21と、隣り合う木桟32間に形成される複数の凹部22とが、短辺方向において繰り返し設けられる。
本実施の形態において、凹部22の底部表面は、基材31の表面のうち、(化粧材4が貼り付ける前の状態において)隣り合う木桟32間に露出する部分により構成され、凹部22の両側面は、隣り合う2つの木桟32の、互いに対面する側面により構成される。
上述のように、複数の木桟32は等間隔で配置されている。そのため、複数の凹部22の幅D1は互いに等しい。天井面の意匠性を向上させるためには、凹部22の幅D1は凸部21の幅以下であることが望ましい。
本実施の形態では、1つの内装パネル2が、複数(たとえば6個)の凸部21と複数(たとえば5個)の凹部22とを有している。複数の凹部22のうちの少なくとも1つが「第2の凹部22b」であり、残りの凹部が「第1の凹部22a」である。本実施の形態に係る内装パネル2には、4つの第1の凹部22aと1つの第2の凹部22bとが設けられている。
第1の凹部22aの底部表面には、化粧材4が予め貼り付けられている。このように、出荷時において内装パネル2の一要素である化粧材4を、以下「化粧材41」と記す。
化粧材41の幅は、各凹部22の幅D1と略同じである。そのため、第1の凹部22aの底部表面は露出することなく化粧材41に被覆されている。これに対し、第2の凹部22bにおいては、その底部表面(基材31の表面)が露出している。
本実施の形態に係る内装パネル2は、取り付け状態において隣接する他の内装パネル2と、端部同士が上下に重なるように構成されている。具体的には、複数の木桟32のうち紙面左端(短辺方向における一方側の端部)に位置する木桟32(以下「第1の木桟32a」という)は、基材31から外側に食み出して位置している。第2の凹部22bは、この第1の木桟32aに隣接する部分である。
一方、複数の木桟32のうち紙面右端(短辺方向における他方側の端部)に位置する木桟32(以下「第2の木桟32b」という)は、基材31の端縁よりも内側に離れて位置している。つまり、基材31は、第2の木桟32bよりも外側に位置する端部分31aを有している。端部分31aは、その表面が、第2の木桟32bと基材31の端縁とにより区画される部分に相当する。
基材31の端部分31aの幅D2は、複数の凹部22の幅D1よりも大きい。基材31の端部分31aの表面には、第2の木桟32bに接するように、化粧材4が貼り付けられている。基材31の端部分31aの表面に貼り付けられる化粧材4を、以下「化粧材42」と記す。
基材31の端部分31aに貼り付けられる化粧材42の幅も、第1の凹部22aの底部表面に貼り付けられた化粧材41と同じ幅(D1)である。第1の木桟32aの基材31からの食み出し長さ(第1の木桟32aの外側端縁の位置と基材31の端縁の位置との間隔)D3は、基材31の端部分31aのうち化粧材42よりも外側に突出した突出部31bの幅(突出寸法)D4と略等しい。第1の木桟32aの食み出し長さD3は、たとえば、木桟32の幅寸法の1/2〜1/3程度である。
なお、第2の凹部22bの底部表面に後付けで貼り付けられる化粧材4を、以下「化粧材43」と記す。化粧材43の幅もまた、第1の凹部22aの底部表面に貼り付けられた化粧材41と同じ幅(D1)である。つまり、取り付け状態において隣り合う木桟32間に形成される凹部全てに、同じ幅の化粧材4が設けられる。
(内装パネルの取り付け方法について)
図5のフローチャートを参照しながら、内装パネル2の取り付け方法について説明する。
住宅の躯体部に下地部材10が固定された状態において、はじめに、複数の内装パネル2を準備する(工程P1)。各内装パネル2は、図3および図4に示すように、(第1の木桟32aおよび第2の木桟32bを含む)複数の木桟32により構成される複数の凸部21と、隣り合う木桟32間に形成された、(第1の凹部22aおよび第2の凹部22bを含む)複数の凹部22とを有している。また、各内装パネル2の基材31は、第2の木桟32bよりも外側に位置する端部分31aを有している。
次に、下地部材10に、複数の内装パネル2を締結部材5で固定する(工程P2)。具体的には、図6〜図8に示すように、複数の内装パネル2が1つずつ順番に固定される。
図6を参照して、1つの内装パネル2の裏面を下地部材10に接触させておき、その状態で、複数の凹部22のうちの第2の凹部22bに、下方から締結部材5が打ち込まれる。また、基材31の端部分31aにおける突出部31bにも、締結部材5が打ち込まれる。つまり、内装パネル2の表面のうち基材31が露出する部分に、締結部材5が打ち込まれる。
このようにして、1つの内装パネル2が下地部材10に確りと固定される。なお、締結部材5による固定の前に、内装パネル2を接着剤等によって下地部材10に仮止めしておいてもよい。図7に示されるように、1つの内装パネル2が固定された状態においては、全ての締結部材5の頭部5aが露出している。
1つの内装パネル2が固定されると、隣接する他の内装パネル2も同様に、締結部材5により固定する。先に固定された内装パネル2とその後に固定される内装パネル2との区別を容易にするために、前者を「第1の内装パネル」、後者を「第2の内装パネル」と記す。
第2の内装パネル2は、第1の木桟32aのうち基材31から食み出した部分が、先に固定した第1の内装パネル2における基材31の突出部31bに重なるように配置される。これにより、第1の内装パネル2における突出部31bの表面と、第2の内装パネル2における第1の木桟32aの食み出し部分の裏面とが面接触状態となる。また、第2の内装パネル2における第1の木桟32aと、第1の内装パネル2の端部分31aに貼り付けられた化粧材42とが、隣接するように配置される。
本実施の形態では、互いに隣接する第1および第2の内装パネル2がこのように配置されるため、図8に示されるように、第1の内装パネル2における基材31の突出部31bを貫通する締結部材5の頭部5aが、第2の内装パネル2における第1の木桟32aの食み出し部分によって隠される。したがって、本実施の形態によれば、1つの内装パネル2に対して必要な後付けの化粧材43を1枚だけにすることができるため、施工の手間および時間を効果的に削減することができる。
また、本実施の形態によれば、第2の内装パネル2の取り付けの際に、第2の内装パネル2の第1の木桟32aを、第1の内装パネル2の端部分31aに予め貼り付けられた化粧材42の端縁に突き当てることにより、内装パネル2の位置決めを容易に行うこともできる。なお、図8から把握できるように、取り付け状態においては、基材31の端部分31aのうち化粧材42が貼り付けられた部分(突出部31bを除く部分)は、第1の凹部22aと同様の凹部を形成する。
ここで、本実施の形態においては、基材31の端部分31aのうちの突出部31bの幅D4は、第1の木桟32aの食み出し長さD3よりも若干短いことが望ましい。この場合、図8に示すように、取り付け状態において、第1および第2の内装パネル2の基材31間には、若干の隙間Sが設けられる。このようにすることで、基材31に多少の製造誤差等があったとしても、第1の内装パネル2の右側端部に位置する化粧材42と、第2の内装パネル2の左端に位置する第1の木桟32aとを、隙間なく隣接して配置することができる。なお、図8においては、隙間Sが誇張して記載されている。
この場合、第1の内装パネル2における基材31の突出部31bの表面を、第2の内装パネル2における第1の木桟32aの食み出し部分によってきっちりと隠すことができる。したがって、天井面の美観をより十分に向上させることができる。
複数の内装パネル2が下地部材10に固定されると、図9に示すように、内装パネル2の第2の凹部22bに、化粧材43を貼り付ける(工程P3)。具体的には、化粧材43が、第2の凹部22bの底部表面に露出していた締結部材5の頭部5aを被覆するように貼り付けられる。これにより、第2の凹部22bの底部表面の全体が化粧材43によって被覆されるとともに、締結部材5の頭部5aが化粧材43によって隠される。
なお、化粧材43の貼り付け作業をより簡易にするために、第2の凹部22bの底部表面には、予め両面テープが貼り付けられていてもよい。また、本実施の形態のように、第1の内装パネル2の基材31の突出部31bの上に第2の内装パネル2の第1の木桟31aが重ねられる場合、基材31の突出部31bにも締結部材5を打ち込むことで安定性を向上できるものの、基材31の突出部31bに挿通される締結部材5は省略してもよい。
上記の工程を経ることにより、複数の内装パネル2の取り付けが完了する。内装パネル2の取り付けが完了した状態が、図1および図2に示される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、職人の技術に左右されることなく内装パネル2の施工、および、後付けの化粧材4(43)の貼り付けを行うことができ、現場での施工性を向上させることができる。また、締結部材5の頭部5aが部屋9の室内空間から見えないため、天井面の美観を向上させることができる。
(変形例)
本実施の形態では、互いに隣接する第1および第2の内装パネル2それぞれの端部が重なりをもって配置されることとしたが、限定的ではない。たとえば、図10に示される内装パネル2Aのように、全ての木桟32が基材31から食み出すことなく配置されていてもよい。内装パネル2Aにおいては、基材31の紙面左側に位置する端部分31cおよび紙面右側に位置する端部分31dのそれぞれに、締結部材5が挿通される。この場合、互いに隣接する第1および第2の内装パネル2Aそれぞれの端部分31c,31dが突き当たり当接され、これらの端部分31c,31dに跨がるように、後付けの化粧材43が貼り付けられる。
また、本実施の形態では、内装パネル2には、一方方向に沿って延びる複数の木桟32が設けられることとして説明したが、限定的ではない。たとえば、複数の木桟32が互いに交差(直交)するように、格子状に配置されていてもよい。
また、内装パネル2において凸部21を構成する棒状部材が、木桟32であることとしたが限定的ではない。つまり、棒状部材の材料は木材以外のものであってもよい。また、棒状部材の断面形状は矩形形状に限定されず、たとえば半円状であってもよい。
また、内装パネル2の凸部は、棒状部材以外の部材により構成されてもよい。あるいは、内装パネル2の凹部は、一枚の板状部材を部分的にくり抜いて形成されてもよい。このような場合、凸部は1つだけであってもよい。
また、本実施の形態では、内装パネル2が部屋9の天井91に取り付けられる例について説明したが、部屋9の壁92(図1)に取り付けられてもよい。つまり、内装パネル2は、壁パネルであってもよい。なお、部屋9は、リビングなどの居室であってもよいし、廊下などの非居室であってもよい。
また、本実施の形態では、内装パネル2が住宅の天井または壁用のパネルであることとしたが、住宅以外の建物(たとえばホテルなど)の天井または壁用のパネルであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 内装パネルの固定構造、2,2A 内装パネル、4,41,42,43 化粧材、5 締結部材、9 部屋、10 下地部材、21 凸部、22 凹部、22a 第1の凹部、22b 第2の凹部、31 基材、31a,31c,31d 端部分、31b 突出部、32 木桟、32a 第1の木桟、32b 第2の木桟、91 天井、92 壁。

Claims (9)

  1. 建物の天井または壁用の内装パネルの固定構造であって、
    下地部材と、
    表面に凸部および複数の凹部を有し、表面側から打ち込まれた締結部材によって前記下地部材に固定された内装パネルとを備え、
    前記複数の凹部は、底部表面に化粧材が予め貼り付けられた第1の凹部と、その底部を前記締結部材が貫通する第2の凹部とを含み、
    前記第2の凹部の底部表面には、前記締結部材の頭部を被覆した状態で化粧材が貼り付けられている、内装パネルの固定構造。
  2. 前記内装パネルは、平面視において略矩形形状の基材を備え、
    前記凸部は、前記基材の表面に互いに間隔をあけて固定された複数の棒状部材により構成され、
    前記凹部の底部表面は、隣り合う前記棒状部材間に露出する、前記基材の表面により構成されている、請求項1に記載の内装パネルの固定構造。
  3. 前記複数の棒状部材が等間隔で配置されており、
    前記複数の凹部の底部表面に貼り付けられた化粧材の幅は、互いに等しい、請求項2に記載の内装パネルの固定構造。
  4. 前記複数の棒状部材のうち一方側の端部に位置する第1の棒状部材の一部が、前記基材から外側に食み出して位置し、かつ、前記複数の棒状部材のうち他方側の端部に位置する第2の棒状部材が、前記基材の端縁よりも内側に離れて位置しており、
    前記基材のうち前記第2の棒状部材よりも外側に位置する端部分の幅は、前記複数の棒状部材間の間隔よりも大きい、請求項3に記載の内装パネルの固定構造。
  5. 前記基材の前記端部分の表面には、前記第2の棒状部材に接するように、前記凹部の底部表面に貼り付けられた化粧材と同じ幅の化粧材が貼り付けられ、
    前記第1の棒状部材の前記基材からの食み出し長さは、前記基材の前記端部分のうち前記化粧材よりも外側に突出した突出部の幅と略等しい、請求項4に記載の内装パネルの固定構造。
  6. 前記基材の端部分のうちの前記突出部の幅は、前記第1の棒状部材の前記基材からの食み出し長さ以下である、請求項5に記載の内装パネルの固定構造。
  7. 前記基材の端部分のうちの前記突出部には、締結部材が貫通されている、請求項5または6に記載の内装パネルの固定構造。
  8. 建物の天井または壁用の内装パネルであって、
    表面に設けられた凸部と、
    表面において前記凸部に隣接して設けられた複数の凹部と備え、
    前記複数の凹部は、底部表面に化粧材が貼り付けられた第1の凹部と、取り付け状態においてその底部に締結部材が貫通される凹部であって、底部表面に化粧材が貼り付けられていない第2の凹部とを含む、内装パネル。
  9. 建物の天井または壁用の内装パネルの取り付け方法であって、
    表面に凸部および複数の凹部を有し、前記複数の凹部が、底部表面に化粧材が貼り付けられた第1の凹部と、底部表面に化粧材が貼り付けられていない第2の凹部とを含む、内装パネルを準備する工程と、
    前記内装パネルの前記第2の凹部の底部に、表面側から締結部材を貫通させて、前記内装パネルを下地部材に固定する工程と、
    前記第2の凹部の底部表面に、前記締結部材の頭部を被覆するように化粧材を貼り付ける工程とを備える、内装パネルの取り付け方法。
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