JP3217282B2 - ドア枠構造およびドア枠の施工方法 - Google Patents

ドア枠構造およびドア枠の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の開口部に
取り付けられるドア枠構造およびドア枠の施工方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドア枠は左右縦枠と上枠とか
らなり、工場で3方枠として組まれて、蝶番やラッチ受
け等も縦枠に固着された状態で、同じく蝶番やラッチが
固着されたドアが仮取り付けされて出荷されている。
【0003】このようなドア枠を建築物の開口部に取り
付けるには、ドア枠に蝶番によって仮取り付けされてい
るドアを一旦取り外し、ドア枠単体を開口部にビス等で
取り付けた後、再びドア枠にドアを取り付けている。
【0004】ここで、ドア枠を開口部に取り付ける際に
正確に直角を出すことが困難であるため、あらかじめ工
場でドア枠の両角部の戸当たりが取り付けられる戸当た
り溝にコーナー部材を釘等で取り付けることにより直角
を出しておき、ドア枠を取り付けた後に該コーナー部材
を取り外すことが提案されている(実開平7−6469
号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術ではコーナー部材がドア枠の両角部に釘打ち等に
より固着されているため、その取り付けおよび取り外し
が困難である。特に、コーナー部材の取り外しに時間と
労力を要することは、現場作業におけるドア枠の施工手
間を増大させてしまう。
【0006】また、このコーナー部材はドア枠の戸当た
り溝に釘打ち固着されるものであるため、ドア枠に余分
な穴(釘穴)を開けることになる。この釘穴は最終的に
は戸当たり溝に固着される戸当たりの下に隠れるもので
はあるが、ドア枠の強度を低下させると共に、コーナー
部材の取り付けの際に釘を打ち損ねた場合にはドア枠の
露出する部分に傷を付ける恐れがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
よる問題点を解決することのできる新規なドア枠構造お
よびドア枠の施工方法を提供することを目的とする。
【0008】すなわち、請求項1に係る本発明は、左右
縦枠と上枠とによって構成され、施工後ケーシングが嵌
合されるケーシング溝が側面に形成されたドア枠構造に
おいて、左右縦枠と上枠とが接合される左右角部のケー
シング溝に、直角の角部を有する基板と、基板の該直角
の角部を除いて該直角の角部をはさむ2辺に沿って該基
板の同一面側に突出する係合片とを有するドア枠施工用
定規の該係合片が嵌合されてなることを特徴とする。
【0009】また、請求項2に係る本発明は、左右縦枠
と上枠とによって構成され、施工後ケーシングが嵌合さ
れるケーシング溝が側面に形成されたドア枠を、建築物
の開口部に取り付けるドア枠の施工方法において、直角
の角部を有する基板と、基板の該直角の角部を除いて該
直角の角部をはさむ2辺に沿って該基板の同一面側に突
出する係合片とを有するドア枠施工用定規を準備してお
き、該ドア枠施工用定規の係合片を前記ドア枠の左右縦
枠と上枠とが接合される左右角部のケーシング溝に嵌合
させた状態で建築物の開口部に取り付けた後、該ドア枠
施工用定規を取り外すことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しながら説明
すると、図1は本発明によるドア枠構造を概略的に示す
正面図、図2はそのA部拡大図であり、左右縦枠1、1
とそれら上端部に連結される上枠2とから構成される従
来公知のドア枠構造において、左右縦枠1、1と上枠2
とが接合される左右角部のケーシング溝4、5に、ドア
枠施工用定規3、3がそれぞれ嵌合されてなるものであ
る。
【0011】ドア枠施工用定規3は、無垢の木材、合
板、木質繊維板、パーティクルボード、集成材、単板積
層材等の木質系基材、ステンレス板、アルミニウム板等
の金属系基材、硬質プラスチック等の合成樹脂系基材そ
の他任意基材で構成され、切削加工や折り曲げ加工、射
出成形等によって所定形状に成形される。
【0012】ドア枠施工用定規3の一例が図4に示さ
れ、直角三角形の基板8の直角をはさむ2辺に沿って該
基板の同一面側に突出する係合片9が形成されている。
【0013】ドア枠施工用定規3の基板8は直角正三角
形その他の直角三角形が典型的な形状であるが、これに
限定されるものではなく、直角を含む多角形、たとえば
正方形または長方形であってもよい。
【0014】係合片9は基板8の直角をはさむ2辺に沿
って該基板の同一面側に突出するが、直角の角部を除い
て設けられる。たとえば、中空または中実の箱状の係合
片9を図4または図5に示すように基板8の片面に固着
することができる。
【0015】係合片9は、縦枠1および上枠2のケーシ
ング溝4、5の溝幅に略等しい幅とされており、左右縦
枠1、1と上枠2とから3方枠に組まれたドア枠におけ
る左右角部のケーシング溝4、5に嵌合可能である。ま
た、係合片9の突出長は、ケーシング溝4、5の溝深さ
と略同一またはそれよりも小さい寸法とされる。
【0016】係合片9は基板8の直角を含む2辺に沿っ
て設けられるため、係合片9自体が正確に直角をなして
いる。このような係合片9が、左右縦枠1、1と上枠2
とから3方枠に組まれたドア枠の一方の側の左右角部の
計2カ所あるいは表裏両側の左右角部の計4カ所におい
てケーシング溝4、5に嵌合されてドア枠構造を構成す
るため、縦枠1と上枠2とが正確に直角に維持される。
【0017】このようなドア枠施工用定規3を用いて行
うドア枠の施工方法は、ケーシング溝4、5を側面に有
する左右縦枠1、1と上枠2とによって構成されたドア
枠の該左右縦枠1、1と上枠2とが接合される左右角部
のケーシング溝4、5に、上記構成のドア枠施工用定規
3の係合片9を嵌合させた状態で建築物の開口部に取り
付けた後、該ドア枠施工用定規3を取り外すものであ
る。
【0018】より具体的には、ドア枠は、図3に示され
るように、ケーシング溝4、5が形成された左右縦枠
1、1と上枠2とにより釘やビス等で3方枠に組まれ、
一方の縦枠には蝶番7が、他方の縦枠にはラッチ受け
(図示せず)がそれぞれ固着されることによりドア6が
開閉自在に仮取り付けされている。そして、この3方枠
に組まれたドア枠の左右角部のケーシング溝4、5にド
ア枠施工用定規3の係合片9が、ドア側から(図3参
照)または反ドア側から(図示せず)あるいはこれら両
側から、嵌合されることにより、縦枠1、1と上枠2と
の間に正確な直角が保持される。
【0019】そして、施工現場でドア枠を開口部に取り
付ける際には、ドア側の左右角部にドア枠施工用定規3
が嵌合されている場合には、該ドア枠施工用定規3を一
旦取り外してドア側よりドア6を取り外し、再び該ドア
枠施工用定規3をドア側の左右角部に嵌合させて、縦枠
1、1と上枠2との直角が保持された状態のドア枠とし
て開口部に取り付ける。反ドア側の左右角部にドア枠施
工用定規3が嵌合されている場合は、このドア枠施工用
定規3を取り外す必要はなく、ドア6を外した後、この
反ドア側のドア枠施工用定規3により縦枠1、1と上枠
2との直角が保持された状態のドア枠を開口部に取り付
ける。
【0020】このようにしてドア側および/または反ド
ア側においてドア枠施工用定規3により縦枠1、1と上
枠2との直角が維持された状態でドア枠を開口部に取り
付けた後、嵌合されているすべてのドア枠施工用定規3
を取り外し、ドア6をドア枠に取り付けて完成するもの
である。
【0021】なお、以上においては、ドア枠施工用定規
3をあらかじめドア枠の角部に嵌合させた状態として工
場から出荷するものとして説明したが、出荷する段階で
はドア枠施工用定規3をドア枠の角部に嵌合させず、こ
れをドアおよびドア枠と同梱しておき、施工現場におい
てドア枠に仮取り付けされていたドアを外し、ドア枠を
開口部に取り付ける前にドア枠施工用定規3を角部に嵌
合させて左右縦枠1、1と上枠2との間に正確な直角を
出し、このドア枠を開口部に取り付けた後にドア枠施工
用定規3を取り外してドアを取り付けるようにしてもよ
い。
【0022】以上のように、開口部にドア枠を取り付け
る際に、縦枠1、1の上方はドア枠施工用定規3の嵌合
によって上枠2との間に正確な直角が保持されており、
左右に広がったり逆に狭まったりすることがないが、縦
枠の下方は、3方枠として組まれるドア枠においては沓
摺り等が取り付けられていないために左右幅を規制する
ものがない。このため、開口部に取り付ける前に、左右
縦枠1、1の下方部を正規の幅に保持するために、幅規
制定規を用いることが好ましい。
【0023】この幅規制定規は、ドア枠施工用定規3と
同様に、無垢の木材、合板、木質繊維板、パーティクル
ボード、集成材、単板積層材等の木質系基材、ステンレ
ス板、アルミニウム板等の金属系基材、硬質プラスチッ
ク等の合成樹脂系基材その他任意基材で構成され、切削
加工や折り曲げ加工、射出成形等によって所定形状に成
形される。
【0024】幅規制定規の構成は、たとえば、棒状部材
の両端に、前記ドア枠施工用定規3における係合片9と
同様の係合片を設けたものであって、該係合片を左右縦
枠1、1のケーシング溝4、4に嵌合したときに縦枠間
が正規の幅となるようにされたものであってよい。
【0025】この幅規制定規はドア枠と同梱され、ドア
枠よりドアを外して、開口部内にドア枠が納められた段
階で幅規制定規の係合片を左右縦枠1、1のケーシング
溝4、4に嵌合させて該ケーシング溝に沿って上下に摺
動させることにより、左右縦枠間を正規の間隔に規制し
た後、ドア枠を開口部に固定する。その後、ドア枠施工
用定規3および幅規制定規を取り外して、ドアを取り付
ける。
【0026】あるいは、左右縦枠のケーシング溝に嵌合
させて幅規制した状態としてドアおよびドア枠を出荷
し、このドア枠からドアを外して開口部にドア枠を取り
付けた後、ドア枠施工用定規3および幅規制定規を取り
外して、ドアを取り付けるものであってもよい。
【0027】このように幅規制定規を用いることによ
り、左右縦枠間の幅が正規の幅に規制され、開口部にお
いてドア枠が末広がり状に取り付けられることを防止す
る。幅規制定規は1カ所だけでなく、複数箇所に設けて
もよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ドア枠の左右縦枠と上
枠とが接合される角部においてそれら枠のケーシング溝
に嵌合された状態でドア枠施工用定規が嵌合されるた
め、ドア枠に何ら傷を付けることなく、左右縦枠と上枠
との間に正確な直角を出すことができる。
【0029】ドア枠施工用定規は、その係合片をケーシ
ング溝に嵌合させることによって左右縦枠と上枠との角
部に固定されるため、その取り付けおよび取り外しが容
易であり、ドア枠施工における現場作業の工期短縮およ
び省力化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による本発明によるドア枠構造を概略的
に示す正面図である。
【図2】図1中A部拡大図である。
【図3】ドアがドア枠に仮取り付けされている出荷段階
のドア枠の構成を示す断面図である。
【図4】ドア枠施工用定規の一構成例を示す斜視図であ
る。
【図5】ドア枠施工用定規の別の構成例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 縦枠 2 上枠 3 ドア枠施工用定規 4 縦枠のケーシング溝 5 上枠のケーシング溝 6 ドア 7 蝶番 8 ドア枠施工用定規の基板 9 ドア枠施工用定規の係合片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右縦枠と上枠とによって構成され、施工
    後ケーシングが嵌合されるケーシング溝が側面に形成さ
    れたドア枠構造において、左右縦枠と上枠とが接合され
    る左右角部のケーシング溝に、直角の角部を有する基板
    と、基板の該直角の角部を除いて該直角の角部をはさむ
    2辺に沿って該基板の同一面側に突出する係合片とを有
    するドア枠施工用定規の該係合片が嵌合されてなること
    を特徴とするドア枠構造。
  2. 【請求項2】左右縦枠と上枠とによって構成され、施工
    後ケーシングが嵌合されるケーシング溝が側面に形成さ
    れたドア枠を、建築物の開口部に取り付けるドア枠の施
    工方法において、直角の角部を有する基板と、基板の該
    直角の角部を除いて該直角の角部をはさむ2辺に沿って
    該基板の同一面側に突出する係合片とを有するドア枠施
    工用定規を準備しておき、該ドア枠施工用定規の係合片
    を前記ドア枠の左右縦枠と上枠とが接合される左右角部
    のケーシング溝に嵌合させた状態で建築物の開口部に取
    り付けた後、該ドア枠施工用定規を取り外すことを特徴
    とするドア枠の施工方法。
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