JP2003070107A - 電気自動車のモータ制御装置 - Google Patents

電気自動車のモータ制御装置

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JP2003070107A JP2001255475A JP2001255475A JP2003070107A JP 2003070107 A JP2003070107 A JP 2003070107A JP 2001255475 A JP2001255475 A JP 2001255475A JP 2001255475 A JP2001255475 A JP 2001255475A JP 2003070107 A JP2003070107 A JP 2003070107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱に拘らず安定したクリープトルクが得ら
れるようにする。 【解決手段】 基準クリープトルク設定手段21により
車両の運転状態に基づいた基準クリープトルクを設定
し、外乱トルク演算部24により車両にかかる外乱トル
クを検出し、目標クリープトルク設定手段により基準ク
リープトルクに対して外乱トルクを加味して目標クリー
プトルクを設定し、この目標クリープトルクによりモー
タ1の出力を制御し、外乱、例えば、積載量や道路勾配
に拘らず安定したクリープトルクが得られるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気モータにより
駆動力を得る電気自動車のクリープ走行を制御する電気
自動車のモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス性状や燃費向上、騒音低下等を
図るために、電気モータにより駆動力を得る電気自動車
が種々開発されている。このなかには、電気モータによ
り駆動力を得、内燃機関(エンジン)により発電機を駆
動して電気モータの電源となる電力を充電する、所謂シ
リーズ式ハイブリッド車や、電気モータとエンジンとを
駆動源とし、両者を走行状態により切り換えて走行す
る、所謂パラレル式ハイブリッド車等も含まれる。いず
れも、モータ走行時には、主にアクセルペダルとブレー
キペダルの操作状況に応じて電気モータの出力をモータ
制御装置により制御して通常車と同等の運転操作を確保
している。
【0003】ところで、一般的に電気自動車には、停車
中はモータ回転が止められるが、停車中でもトルクコン
バータ式自動変速機を搭載した車両のようなクリープ力
が欲しいとの要望もあり、近年ではこのクリープトルク
を付与する技術も開発されている。そして、クリープ走
行時には、ブレーキペダルの踏み込み量により目標クリ
ープ車速を演算し、これに応じて電気モータを制御する
方法も考えられるが、ブレーキペダルの踏み込み量が一
定値以上の場合には目標クリープ車速を0km/h(クリー
プ禁止領域)とし、クリープトルクを発生させないよう
にすることが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クリープトルク制御では、平坦路と登坂路の判定を行っ
ていないため、平坦路に合わせてPIゲインを設定して
おくと、登坂発進でブレーキ解放後にクリープトルクの
立ち上がりが遅くなり、車両の後退量が大きくなってし
まう。逆に、クリープトルクの立ち上げのためのPIゲ
インを大きく設定すると、ブレーキ解放後に瞬時に十分
なクリープトルクが得られ、車両の後退を防止すること
ができるものの、平坦路ではブレーキ解放後に急発進す
るようなフィーリングになる虞がある。また、電気自動
車の積載状況によっても平坦路や登坂路でのクリープト
ルクの立ち上がり時に違和感が生じるフィーリングにな
る虞もある。
【0005】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、路面の勾配状況や積載状況等の外乱に拘らずクリー
プトルクを安定させ、良好なクリープフィーリング及び
これに伴う安定した加速フィーリングが得られる電気自
動車のモータ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に係る本発明では、基準クリープトルク設定手
段により車両の運転状態に基づいた基準クリープトルク
を設定し、外乱トルク検出手段により車両にかかる外乱
トルクを検出し、目標クリープトルク設定手段により基
準クリープトルクに対して外乱トルクを加味して目標ク
リープトルクを設定し、この目標クリープトルクにより
電気モータの出力を制御するようにし、外乱、例えば、
積載量や道路勾配に拘らず安定したクリープトルクが得
られるようにしたものである。
【0007】基準クリープトルクを設定する車両の運転
状態は、ブレーキペダルの踏み込み量に基づいて目標車
速を求め、目標車速に相当して導出される電気モータの
回転速度もしくは回転加速度が適用されることが好まし
い。
【0008】そして、請求項2に係る本発明では、外乱
トルク検出手段は、電気モータの回転速度及びイナーシ
ャに基づいて外乱トルクを検出するようにし、簡単な構
成で外乱トルクを検出できるようにしたものである。
【0009】また、請求項3に係る本発明では、基準ク
リープトルクは、ブレーキの踏み込み量に応じて設定さ
れるようにし、例えば、ブレーキの踏み込み量が大きい
ときにはクリープトルクを発生させずにすみ、無駄な電
力の消費を防止できるようにしたものである。
【0010】また、請求項4に係る本発明では、基準ク
リープトルクは、ブレーキの踏み込み量に応じて設定さ
れる目標車速と実車速との偏差に応じて比例積分制御に
より設定されるようにし、例えば、外乱トルクが大きい
ときは比例ゲイン、積分ゲイン共大きく設定してトルク
の立ち上がりを早め、逆に、外乱トルクが小さいときは
比例ゲイン、積分ゲイン共に小さく設定してトルクの立
ち上がりを緩やかにできるようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係るモータ制御装置を備えた電気自動車の概略構成、図
2にはモータ制御装置のブロック構成、図3にはブレー
キペダル踏み込み量と目標車速との関係、図4には目標
車速と目標回転速度との関係、図5には目標回転速度制
御部の詳細ブロック、図6には外乱トルク演算部のフロ
ーチャート、図7には指令電流値と目標クリープトルク
との関係を示してある。また、図8には目標クリープト
ルクの立ち上がり状況を表すグラフ、図9には目標回転
加速度制御部のブロック構成を示してある。
【0012】図1に示すように、電気自動車は、車両の
駆動系を駆動するための2台の電気モータ(モータ)1
と、発電専用のエンジン2とを備えたシリーズ式のもの
である。モータ1の駆動力はトランスミッション3から
出力軸4に出力され、出力軸4からデフ5を介して駆動
輪6に駆動力が伝達される。エンジン2には発電機7が
接続され、エンジン2の駆動よって発電機7が発電して
発電機7で発生した電力はバッテリ8に蓄積される。
尚、本願発明は、シリーズ式の電気自動車だけでなくパ
ラレル式の電気自動車にも適用可能である。また、モー
タ1の台数も2台に限らず、1台のモータ1を備えた電
気自動車であってもよい。
【0013】バッテリ走行時には、エンジン2の駆動に
よる発電機7の発電(エンジン発電)は行わず、バッテ
リ8から供給される電力によりモータ1を駆動してい
る。ハイブリッド走行時には、エンジン発電を行い、こ
の発電電力によってバッテリ8を充電すると同時にモー
タ1を駆動している。また、減速時はモータ1が発電機
として作動して発電(回生発電)し、モータ1側からバ
ッテリ8側へと電力が回生され、この回生電力によって
もバッテリ8が充電される。つまり、バッテリ8ではモ
ータ1への駆動電力の放電と、発電機7の発電電力及び
モータ1の回生電力による充電とが行われる。
【0014】上述した電気自動車には、アクセルペダル
10の踏み込み量を検出するアクセル踏み込みセンサ1
1が設けられると共に、ブレーキペダル12の踏み込み
量(踏み込み状態)を検出するブレーキペダル踏み込み
状態検出手段としての踏み込みセンサ13が設けられて
いる。また、トランスミッション3の出力軸4には出力
軸4の回転数に基づき車両の車速を検出して車両の停車
状態を検出する車速センサ14が設けられている。ま
た、モータ1の回転速度を検出する回転速度センサ18
が設けられ、モータ1の実トルク(実モータトルク:指
令値)を導出する手段が備えられている。尚、車速セン
サ14の検出値によりモータ1の回転速度を導出するこ
とも可能である。
【0015】アクセル踏み込みセンサ11、踏み込みセ
ンサ13及び車速センサ14の検出情報は制御装置(E
CU)15に入力され、アクセルペダル10やブレーキ
ペダル12の操作状況、及び車速の状況等に応じてモー
タ1の出力が制御され、通常車と同等の運転操作性を確
保している。そして、ECU15のクリープ制御手段1
6によりモータ1の出力を制御することにより、クリー
プ走行を可能としている。即ち、車両の停車状態が検出
され、踏み込みセンサ13によりブレーキペダル12の
踏み込みが解除したことが検出されると、車両が設定ク
リープ車速となるようにクリープ制御手段16によりモ
ータ1の出力が制御されるようになっている。
【0016】クリープ制御手段16では、車両の運転状
態に基づいて基準クリープトルクが設定され、車両にか
かる外乱トルクが基準クリープトルクに加味されて目標
クリープトルクが設定され(目標クリープトルク設定手
段)、目標クリープトルクに基づいてモータ1の出力が
制御(指令電流値が制御)されてクリープトルクが制御
される。車両の運転状態は、ブレーキペダル12の踏み
込み量に基づいて目標車速を求め、目標車速に相当して
導出されるモータ1の回転速度もしくは回転加速度が適
用される。車両にかかる外乱トルクは、モータ1の回転
速度と、車両重量をモータ回転部分相当イナーシャに換
算したイナーシャとにより検出される。ここで、外乱
は、道路勾配や積載状況等である。
【0017】車両にかかる外乱トルクが基準クリープト
ルクに加味されて目標クリープトルクが設定されるた
め、道路勾配や積載状況等の外乱に拘らず安定したクリ
ープトルクが得られる。このため、平坦路、登坂路に拘
らず安定した加速フィーリングが得られる。更に、登坂
路での後退が防止されると共に、平坦路であっても急発
進するようなフィーリングになることがなく、また、積
載状況によりクリープトルクの立ち上がりに違和感が生
じることもない。
【0018】図2乃至図6に基づいてクリープ制御手段
16を説明する。
【0019】図2に示すように、クリープ制御手段16
には基準クリープトルク設定手段21が備えられ、基準
クリープトルク設定手段21は目標車速変換部20、回
転速度変換部22及び目標回転速度制御部23とで構成
されている。また、クリープ制御手段16には外乱トル
ク検出手段としての外乱トルク演算部24が設けられて
いる。基準クリープトルク設定手段21で設定された基
準トルク(設定値)に外乱トルク演算部24で演算され
た外乱トルク(検出値)が加味されて目標クリープトル
クとされる(目標クリープトルク設定手段)。目標クリ
ープトルクは電流変換部25で指令電流値に変換されて
インバータ26に出力され、バッテリ8からの直流電流
が指令電流値に応じた交流電流に変換されてモータ1に
送られる(出力が制御される)。
【0020】即ち、目標車速変換部20には踏み込みセ
ンサ13の情報が入力され、目標車速変換部20では踏
み込みセンサ13の情報、即ち、ブレーキペダル12の
踏み込み量に応じてクリープ走行の目標車速が導出され
る。具体的には、図3に示したように、所定の踏み込み
量まで一定の目標車速が設定され、所定の踏み込み量以
上で目標車速が徐々に減少するように、ブレーキペダル
12の踏み込み量と目標車速との関係が設定されてマッ
プ化され、マップに応じて目標車速が導出される。
【0021】目標車速変換部20で導出された目標車速
は回転速度変換部22に入力され、回転速度変換部22
では目標車速がモータ1の目標回転速度に変換される。
具体的には、図4に示したように、目標車速が高くなる
と目標回転速度も高くなるように目標車速と目標回転速
度が比例関係に設定されてマップ化され、マップに応じ
て目標回転速度が導出される。
【0022】目標回転速度は目標回転速度制御部23に
入力され、目標回転速度制御部23では、実際のモータ
1の回転速度(実モータ回転速度)及び比例積分ゲイン
(Pゲイン、Iゲイン)に基づいて基準クリープトルク
が設定される。Pゲイン及びIゲインは、基準クリープ
トルクが平坦路相当になるように平坦路(外乱トルクが
ない状態)にあわせて設定されている。具体的には、図
5に示したように、目標回転速度(目標車速)と実モー
タ回転速度(実車速)の偏差が演算され、偏差と積分制
御部31での演算結果が加算され、更に、加算された値
が比例制御部32で演算される。即ち、偏差に応じて比
例積分制御により基準クリープトルクが演算される。こ
の場合、積分制御部31及び比例制御部32の積分ゲイ
ン及び比例ゲインは所定値に設定されている。
【0023】ここで、基準クリープトルクは、Pゲイン
をKP、目標回転速度と実モータ回転速度の偏差をe、積
分時間をTiとすると、一般に下式で表すことができる。 基準クリープトルク=KP(e+1/Ti∫edt) そして、積分ゲインをKiとすると、図5の処理により演
算される。
【0024】ブレーキペダル12の踏み込み量に応じて
設定された目標車速から目標回転速度を導出し、目標回
転速度から基準クリープトルクを演算するようにしたの
で、例えば、ブレーキの踏み込み量が大きいときにはク
リープトルクを発生させずにすみ、無駄な電力の消費を
防止できる。
【0025】一方、外乱トルク演算部24には実モータ
トルク及び実モータ回転速度が入力され、外乱トルクが
検出(演算)される。即ち、図6に示すように、ステッ
プS1で実モータトルクが読み込まれる。また、ステッ
プS2で前回の実モータ回転速度aが読みだされると共
に、ステップS3で今回の実モータ回転速度bが読みだ
される。ステップS4ではモータ加速度(b−a/サン
プリング時間)、即ち、回転速度変化率が演算され、ス
テップS5で外乱トルクが演算される。外乱トルクは、
以下の式で演算される。 外乱トルク=実モータトルク−(イナーシャ×モータ加
速度)
【0026】ここで、イナーシャは、前述したように、
車両重量をモータ回転部分相当イナーシャに換算したも
のである。外乱トルクをモータ1のイナーシャ及び回転
速度変化率に基づいて設定したので、簡単な構成で外乱
トルクを検出できる。
【0027】外乱トルクは加算部33で基準クリープト
ルクと加算されて目標クリープトルクとされる。目標ク
リープトルクは電流変換部25に入力され、指令電流値
に変換される。具体的には、図7に示したように、目標
クリープトルクが大きくなると指令電流値が高くなるよ
うに目標クリープトルクと指令電流値が比例関係に設定
されてマップ化され、マップに応じて指令電流値が導出
される。導出された指令電流値はインバータ26に出力
され、バッテリ8からの直流電流が指令電流値に応じた
交流電流に変換されてモータ1に送られ、モータ1の出
力が制御される。
【0028】従って、指令値である実モータトルクか
ら、積載の状況や勾配を加味したモータ1の実際の加速
度(イナーシャ×モータ加速度)を減じて外乱トルクと
し、外乱トルクを基準トルクに加算した状態で目標クリ
ープトルクを設定しているので、車両にかかる外乱トル
クが基準クリープトルクに加味されて目標クリープトル
クが設定されることになる。このため、平坦路、登坂路
に拘らず安定した加速フィーリングが得られる。更に、
登坂路での後退が防止されると共に、平坦路であっても
急発進するようなフィーリングになることがなく、ま
た、積載状況によりクリープトルクの立ち上がりに違和
感が生じることもない。
【0029】上述した実施形態例では、図5において、
Pゲイン及びIゲインを、基準クリープトルクが平坦路
相当になるように固定状態で設定したが、Pゲイン及び
Iゲインを、基準クリープトルクが平坦路相当になるよ
うに基準値で与え、外乱トルクが発生したとき、つま
り、図6で演算される外乱トルクに応じて、発生した外
乱トルクに合わせてPゲイン及びIゲインを変更(大き
く)するようにしてもよい。
【0030】外乱トルクに応じてPゲイン及びIゲイン
を変更するようにしたので、例えば、外乱トルクが大き
いときは比例ゲイン、積分ゲイン共大きく設定してトル
クの立ち上がりを早め、逆に、外乱トルクが小さいとき
は比例ゲイン、積分ゲイン共に小さく設定してトルクの
立ち上がりを緩やかにできるようにしたものである。な
お、ゲインを変更する方法は、外乱トルクを加算する方
法に比べて制御を安定させやすい。
【0031】この場合、図5で最終的に演算されるのは
目標クリープトルクとなり、図6で演算される外乱トル
クを図5で最終的に演算された目標クリープトルクに加
算する処理は必要なくなる。このため、図8に示したよ
うに、目標クリープトルクの立ち上がり角θを急にする
ことができ、応答性を高めることが可能になる。
【0032】また、上述した実施形態例では、目標回転
速度制御部23では、目標回転速度と実モータ回転速度
の偏差により基準クリープトルクが設定されるようにな
っているが、実モータ回転加速度の偏差により基準クリ
ープトルクを設定することも可能である。つまり、図9
に示すように、目標回転速度制御部23に代えて目標回
転加速度制御部28を設けてもよい。
【0033】つまり、図9に示したように、目標回転加
速度制御部28には実モータ回転速度が入力されると共
に、回転速度変換部22からの目標回転速度が入力され
る。そして、目標回転加速度制御部28には目標回転速
度と実モータ回転速度の差に応じた目標回転加速度がマ
ップにより記憶され、目標回転加速度がPI演算部29
に送られる。一方、PI演算部29には実モータ回転加
速度及びPゲイン及びIゲイン(外乱トルクがない状態
にあわせて設定されたゲイン)が入力され、目標回転加
速度と実モータ回転加速度の差に応じて比例積分制御に
より基準クリープトルクが演算される。
【0034】尚、PI演算部29の比例積分制御は、図
5における実モータ回転速度が実モータ回転加速度に代
わり、目標回転速度が目標回転加速度に代わること以外
は、同じである。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る本発明では、基準クリー
プトルク設定手段により車両の運転状態に基づいた基準
クリープトルクを設定し、外乱トルク検出手段により車
両にかかる外乱トルクを検出し、目標クリープトルク設
定手段により基準クリープトルクに対して外乱トルクを
加味して目標クリープトルクを設定し、この目標クリー
プトルクにより電気モータの出力を制御するようにした
ので、積載量や道路勾配に関する外乱に拘らず安定した
クリープトルクが得られるようになる。この結果、加速
フィーリングが安定し、また、クリープトルクの立ち上
がり時に違和感が生じることがなくなる。
【0036】請求項2に係る本発明では、外乱トルク検
出手段は、電気モータの回転速度及びイナーシャに基づ
いて外乱トルクを検出するようにしたので、簡単な構成
で外乱トルクを検出できる。
【0037】請求項3に係る本発明では、基準クリープ
トルクは、ブレーキの踏み込み量に応じて設定されるの
で、例えば、ブレーキの踏み込み量が大きいときにはク
リープトルクを発生させずにすみ、無駄な電力の消費を
防止できる。
【0038】請求項4に係る本発明では、基準クリープ
トルクは、ブレーキの踏み込み量に応じて設定される目
標車速と実車速との偏差に応じて比例積分制御により設
定され、外乱トルクに応じて比例ゲイン及び積分ゲイン
が変更されるので、例えば、外乱トルクが大きいときは
比例ゲイン、積分ゲイン共大きく設定してトルクの立ち
上がりを早め、逆に、外乱トルクが小さいときは比例ゲ
イン、積分ゲイン共に小さく設定してトルクの立ち上が
りを緩やかにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係るモータ制御装置を
備えた電気自動車の概略構成図。
【図2】モータ制御装置のブロック構成図。
【図3】ブレーキペダル踏み込み量と目標車速との関係
を表すマップ。
【図4】目標車速と目標回転速度との関係を表すマッ
プ。
【図5】目標回転速度制御部の詳細ブロック図。
【図6】外乱トルク演算部のフローチャート。
【図7】指令電流値と目標クリープトルクとの関係を表
すマップ。
【図8】目標クリープトルクの立ち上がり状況を表すグ
ラフ。
【図9】目標回転加速度制御部のブロック構成図。
【符号の説明】
1 電気モータ(モータ) 2 エンジン 7 発電機 8 バッテリ 13 踏み込みセンサ 14 車速センサ 15 制御装置(ECU) 16 クリープ制御装置 21 基準クリープトルク設定手段 22 回転速度変換部 23 目標回転速度制御部 24 外乱トルク演算部 25 電流変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA01 PC06 PG04 PI16 PU01 PU25 PV09 QE01 QE02 QE04 QN04 QN06 QN22 QN23 SE03 SF30 TO04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行用の電気モータを備えた電気自
    動車のモータ制御装置において、上記車両に対しクリー
    プトルクを与えるように上記電気モータの出力を制御す
    るクリープ制御手段を備え、上記クリープ制御手段は、
    上記車両の運転状態に基づいて基準クリープトルクを設
    定する基準クリープトルク設定手段と、上記車両にかか
    る外乱トルクを検出する外乱トルク検出手段と、上記基
    準クリープトルク設定手段の設定値及び上記外乱トルク
    検出手段の検出値により目標クリープトルクを設定する
    目標クリープトルク設定手段とを有し、同目標クリープ
    トルク設定手段からの出力値に応じて上記電気モータの
    出力を制御することを特徴とする電気自動車のモータ制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記外乱トルク検出
    手段は、上記電気モータの回転速度及びイナーシャに基
    づいて外乱トルクを検出することを特徴とする電気自動
    車のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記基準クリープト
    ルクは、ブレーキの踏み込み量に応じて設定されること
    を特徴とする電気自動車のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記基準クリープト
    ルクは、上記ブレーキの踏み込み量に応じて設定される
    目標車速と実車速との偏差に応じて比例積分制御により
    設定されると共に、上記外乱トルクに応じて比例ゲイン
    及び積分ゲインが変更されることを特徴とする電気自動
    車のモータ制御装置。
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