JP2000013921A - 走行制御装置 - Google Patents

走行制御装置

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JP2000013921A
JP2000013921A JP10171659A JP17165998A JP2000013921A JP 2000013921 A JP2000013921 A JP 2000013921A JP 10171659 A JP10171659 A JP 10171659A JP 17165998 A JP17165998 A JP 17165998A JP 2000013921 A JP2000013921 A JP 2000013921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行状態に応じてクリープトルクを適正に制
御し、低速でのドライバビリテイを改善することのでき
る走行制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 電動機3の回転速度Nに基づいて設定さ
れる目標回転速度N0をアクセルペダル及びブレーキペ
ダルの操作量θa,θbに基づいて補正するとともに、目
標回転速度N0に所定の立ち上げ時間tsを有する立ち上
げ部を設け、アクセルペダル1が踏まれていないときの
駆動力補正トルクT2を徐々に増加させるように走行ト
ルクを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動機を用いた
車両および電気車の走行を制御する走行制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機を用いた車両及び電気車に
おいては、低速のドライバビリテイを改善するためのク
リープトルクや、内燃機関のエンジンブレーキ(以下エ
ンブレと省略する)を模擬したトルクを発生させて車両
の走行を制御している。図7は、例えば、特開平7−1
54905号公報に記載された従来の走行制御装置の構
成を示すブロック図で、21は走行速度が零付近でのク
リープトルクを制御する駆動力補正装置、1はアクセル
ペダル、2はブレーキペダル、22はシフトレバー、3
は図示しない駆動輪を駆動する電動機、4は上記電動機
3の回転数を検出する回転数センサ、5はバッテリ、6
はバッテリ5から上記電動機3に供給する電力を変換す
る電力変換装置、11はブレーキペダルの踏み込み量を
検知する操作量ポテンシオメータである。次に、動作に
ついて説明する。駆動力補正装置21は、アクセルペダ
ル1が踏まれていない場合には、ブレーキペダル2の踏
み込み量と電動機3の回転数に基づいて当該クリープト
ルクを減ずる方向に駆動力補正値T1を出力し、バッテ
リ5から電力変換装置6を介して電動機3に供給される
電力を制御し、バッテリ5の電力を無駄に消費しないよ
うにし、バッテリ5の電力を節約する。また、シフトレ
バー22がニュートラル位置などにあり、電動機3から
クリープトルクが駆動輪に伝達されないような場合に
は、当該クリープトルクを零にするように駆動力補正値
1を出力し、電動機3に供給される電力を制御してバ
ッテリ5の電力を節約する。なお、従来の走行制御装置
では、電力消費を無駄にしないため、中高速領域でのエ
ンブレトルク(回生トルク)により電力を回収すること
も行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、車両の走行
状態によっては、上記クリープトルクと上記エンブレト
ルクとが干渉する領域がある。例えば、クリープトルク
(力行トルク)にてやや下り坂を走行している場合に
は、下り坂のため徐々に速度が上がり、走行制御装置の
制御領域がクリープトルクの制御領域を越えてエンブレ
トルク(回生トルク)制御領域に入る。すると、走行制
御装置は、エンブレトルク(回生トルク)にて車両速度
を抑えようとするが、速度が下がると今度はクリープト
ルク(力行トルク)の制御領域に入り、速度を早めよう
とする。このように、従来の走行制御装置では、クリー
プトルクすなわち力行トルクとエンブレトルクすなわち
回生トルクとが交互に発生してしまい、運転者にとって
運転性が悪いなどの問題点があった。また、従来の走行
制御装置では、クリープトルクが一定であるため、登り
勾配と下り勾配でのクリープ制御において、速度差が生
じてしまうとか、あるいは、急な上り坂では後退してし
まうなどの問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、走行状態に応じてクリープトルクを適正に制
御し、低速でのドライバビリテイを改善することのでき
る走行制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の走行制御装置は、電動機の回転速度に基づいて設定さ
れる目標回転速度をアクセルペダル及びブレーキペダル
の操作量に基づいて補正し、アクセルペダルが踏まれて
いないときの走行トルクを制御するようにしたものであ
る。
【0006】また、請求項2に記載の走行制御装置は、
電動機の回転速度に基づいて設定される目標回転速度に
所定の立ち上げ時間を有する立ち上げ部を設け、アクセ
ルペダルが踏まれていないときの走行トルクを徐々に増
加させるようにしたものである。
【0007】請求項3に記載の走行制御装置は、走行路
の勾配を評価する勾配評価値を設け、この勾配評価値に
基づいて上記立ち上がり時間を設定するようにしたもの
である。
【0008】請求項4に記載の走行制御装置は、アクセ
ルペダル及びブレーキペダルの操作量に基づいて、上記
勾配評価値の大きさを変更するようにしたものである。
【0009】請求項5に記載の走行制御装置は、回転速
度の平均値より回転加速度を算出し、上記回転加速度の
上限値及び下限値により、上記駆動力補正トルクを制限
するリミッタを設けたものである。
【0010】請求項6に記載の走行制御装置は、上記回
転加速度の上限値及び下限値から、加速時及び減速時の
駆動力補正トルクの出力を零にするリミッタ補正量を算
出し、上記回転加速度の上限値及び下限値と上記リミッ
タ補正量とにより、上記駆動力補正トルクを制限するよ
うにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。図1は、本発明の実施の形態
に係わる走行制御装置の構成を示すブロック図で、1は
アクセルペダル、2はブレーキペダル、3は図示しない
駆動輪を駆動する電動機、4は上記電動機3の回転数を
検出する回転数センサ、5は電力を充放電するバッテ
リ、6は上記バッテリ5から上記電動機3に供給する電
力を変換する電力変換装置、7は上記電動機3を駆動及
び制動する電力に対応する目標走行トルクT1の演算を
行う目標走行トルク演算器、8はアクセルペダル1およ
びブレーキペダル2が踏まれていないときの走行トルク
である駆動力補正トルクT2の演算を行う補正トルク演
算器、9は上記目標走行トルクT1と上記補正トルクT2
とを加算し上記電力変換装置6に目標トルクTとして出
力する加算器、10はアクセルペダル1の操作量を検知
する操作量ポテンシオメータ、11はブレーキペダル2
の操作量を検知する操作量ポテンシオメータである。目
標走行トルク演算器7は、アクセルペダル1の操作量ポ
テンシオメータ10の出力θaと、ブレーキペダル2の
操作量ポテンシオメータ11の出力θbと、図示されて
いない各種センサからの信号とに基づいて、バッテリ5
から電力変換装置6を介して電動機3を駆動または制動
するための電力を供給するための目標走行トルクT1
演算を行うものである。但し、上記ブレーキペダル操作
量(操作量ポテンシオメータ11の出力θb)は、電動
機3の回転速度Nがある場合(N>0)にのみ有効とす
る。この目標走行トルクT1は、アクセルペダル1の操
作量が大きい場合は、電動機3を駆動するよう、また、
ブレーキペダル2の操作量が大きい場合は、電動機3を
制動するような値となる。補正トルク演算器8は、アク
セルペダル1の操作量ポテンシオメータ10の出力θa
とブレーキペダル2の操作量ポテンシオメータ11の出
力θb及び電動機3の回転速度を検出する回転数センサ
4の出力Nとを入力し、電動機3の駆動力及び制動力を
補正する駆動力補正トルクT2を出力するものである。
上記目標走行トルクT1と上記駆動力補正トルクT2とは
加算器9で加算され、最終的に電力変換される目標トル
クTとして電力変換装置6に出力される。
【0012】図2は、補正トルク演算器8の内部構成を
示すブロック図である。同図において、12は学習演算
器で、アクセルペダル1の操作量ポテンシオメータ10
の出力θaと、ブレーキペダル2の操作量ポテンシオメ
ータ11の出力θbと、電動機3の回転速度を検出する
回転数センサ4の出力Nとを入力し、学習演算値として
目標回転速度飽和値NS,立ち上げ時間tS及びリミッタ
テーブルKとを演算して求めるとともに、上記目標回転
速度飽和値NSと後述する立ち上げゲイン13とを乗算
して目標回転速度N0を算出し、この目標回転速度N0
上記リミッタテーブルKとを出力する。また、14は上
記目標回転速度N0と回転数センサ4の出力Nとの偏差
ΔNを算出する減算器、15は上記リミッタテーブルK
に基づいて、上記ΔNが所定値あるいは運転者の要求加
減速範囲に成るように制限するリミッタ、16は上記リ
ミッタ出力である回転速度差ΔNKに基づいて目標トル
クTを出力する回転速度制御器である。
【0013】上記目標回転速度飽和値NSは、運転者の
アクセルペダル1,ブレーキペダル2の操作量θa,θb
と、操作頻度から求めた運転者の要求速度で、立ち上げ
ゲイン13は、横軸が経過時間t、縦軸がゲインGであ
るテーブルなどで構成される。この立ち上げゲイン13
は、アクセルペダル2の操作量θaがθa=0のときに上
記経過時間の開始時(t=0)となり、経過時間tが上
記立ち上げ時間tSになった時点でゲインGが1となる
ものである。目標回転速度N0は、目標回転速度飽和値
Sと上記立ち上げゲイン13との積(N0=G・NS
であるので、例えば、図3に示すように、アクセルペダ
ル2の操作量θaがθa=0になった時点で立ち上がり、
t=tSでN0=NSとなり、その後、アクセルペダル2
が操作されるまで一定の値(目標回転速度飽和値NS
を保持し、アクセルペダル2が操作時には、また零に戻
る。また、立ち上げ時間tSは、上記目標回転速度N0
ステップ変化すると速度制御器15により急なトルクの
立ち上がりが起こるので、目標回転速度N0を徐々に立
ち上げて運転者にショックを与えないように設けられて
いる。この立ち上げ時間tSは、後述するように、走行
路の勾配によって変更可能であり、例えば、急な登り勾
配で停車しているときには、ブレーキペダル2を放した
後、車両が後ずさりしないよう、上記立ち上げ時間tS
を短く設定し、目標回転速度N0をできるだけ早く目標
回転速度飽和値NSとなるようにすることもできる。
【0014】次に、目標回転速度飽和値NSと立ち上げ
時間tSを演算する方法について詳細に説明する。図4
は、目標回転速度飽和値NSの演算を行うためのフロー
チャートで、まず、電動機3の回転速度を検出する回転
数センサ4から出力される回転速度N、アクセルペダル
操作量θa、ブレーキペダルの繰作量θbをそれぞれ処理
毎に積算し、それぞれの積算値ΣN,ΣA,ΣBを求め
る(ステップS11)。但し、初期状態では、上記各積
算値は0とする。次に、予め設定された積算値算出のた
めの所定時間nが経過したかどうかを判断し(ステップ
S12)、経過した場合には、上記各積算値から平均回
転速度Na=(ΣN)/n,平均アクセルペダル操作量
a=(ΣA)/n,平均ブレーキペダルの繰作量Ba
(ΣB)/nをそれぞれ求め(ステップS13)、その
後、各積算値を初期化する(ステップS14)。また、
上記ステップS12で、所定時間nが経過していなけれ
ば、ステップS11に戻って積算を継続する。次に、上
記平均アクセルペダル操作量Aaと上記平均ブレーキペ
ダル操作量Bbとの差を求め、それに係数Knを乗算
し、前回平均回転速度の補正量dN(n−1)と加算し
て平均回転速度の補正量dNとする。更に、平均回転速
度Naからこの補正量dNを減算して、平均回転速度NA
を求める(ステップS15)。次に、アクセルペダル操
作量θaが0であるかどうかを判断(ステップS16)
し、アクセルペダル操作量θaが0であれば、ステップ
S17で、平均回転速度Naと目標回転速度飽和値NS
の関係を設定したテーブルから補間演算などで当該平均
回転速度Naにおける目標回転速度飽和値NSを求める。
上記平均回転速度Naと目標回転速度飽和値NSとの関係
は、平均回転速度Naが遅いときは、目標回転速度飽和
値NSをやや早めに設定することで、渋滞時などでは、
ブレーキペダルの繰作量θbだけで車両速度を調整可能
にすることができる。上記ステップS16で、アクセル
ペダル操作量θaが0でなければ、駆動力補正トルクT2
は出力されないので、目標回転速度飽和値NSを回転速
度Nに置き換える(ステップS18)。
【0015】図5は、立ち上げ時間tSを演算するフロ
ーチャートで、立ち上げ時間tSは、上述したように、
目標回転速度NSを徐々に立ち上げて運転者にショック
を与えないようにするだけでなく、車両の走行路の勾配
によりその大きさを設定できるようにしている。まず、
ステップS21で勾配評価値としての勾配抵抗RSを算
出する。勾配抵抗RSの演算は、タイヤ駆動力Fから加
速抵抗Ra、空気抵抗Rl、転がり抵抗Rrを引いたもの
で与えられる。それらの演算方法は既に公知であるの
で、ここでは説明を省略する。上記勾配抵抗RSは、前
進力行で、登り勾配の場合、正の値を、また、後退力行
で、下り勾配の場合を負の値とする。次に、平均アクセ
ルペダル操作量Aa(n)から前回の平均アクセルペダ
ル操作量Aa(n−1)を引いた値の絶対値を求め、ア
クセルペダル操作の変化量δAとし(ステップS2
2)、それに係数Kalを乗算し、前回アクセルペダル操
作の変化度Δ2A(n−1)に加え、アクセルペダル操
作の変化度Δ2A(n)を算出する(ステップS2
3)。ブレーキペダルについても同様の操作(ステップ
S24、S25)を行ってブレーキペダル操作の変化度
Δ2B(n)を求める。その後、先に求めた勾配抵抗R
sからアクセルペダル操作の変化度Δ2A(n)に係数
a2を乗算したものを引き、登り勾配時の目標回転速度
0を立ち上げる時間tSを求めるための登り勾配時の勾
配抵抗RS+とする(ステップS26)。一方、ブレー
キペダルについても同様で、ブレーキペダル操作の変化
度Δ2B(n)に係数Kb2を乗算したものを上記勾配抵
抗RSに加え、下り勾配時の目標回転速度N0を立ち上げ
る時間tSを求めるための下り勾配時の勾配抵抗RS−と
する(ステップS27)。そして、上記登り勾配時の勾
配抵抗RS+及び下り勾配時の勾配抵抗RS−を横軸に、
立ち上げ時間tSを縦軸とするテーブルを構成するなど
して、補間演算などで、勾配に見合った立ち上げ時間t
Sを求める。このような処理により、上記立ち上げ時間
Sを短く設定し、急な登り勾配で停車しているときに
は、ブレーキペダル2を放した後、車両が後ずさりしな
いようにできるだけでなく、登り勾配(RS>0)時に
は、アクセルペダルをよく踏む運転者に対して、クリー
プトルクの発生を早め目標回転速度N0の立ち上げを早
めるよう補正を行い、アクセルペダル操作による疲労感
を減少させるようにしたり、下り勾配(RS<0)時に
は、ブレーキペダルをよく踏む運転者に対して、エンブ
レトルクの発生を早め、目標回転速度N0の立ち上げ時
間を早めるよう補正を行い、ブレーキペダル操作による
疲労感を減少させるようにすることができる。
【0016】学習演算器12において、上記目標回転速
度飽和値NSと立ち上げ時間tSとを用いて演算された目
標回転速度N0=G・NSは、減算器14に出力される。
減算器14は、上記目標回転速度N0から電動機3の回
転速度を検出する回転数センサ4の出力すなわち回転速
度Nを減算し偏差ΔNを求める。リミッタ15では、後
述するように、加速または減速が、所定値あるいは、運
転者の要求加減速の範囲になるようにリミッタテーブル
Kに基づいて上記偏差ΔNを制限し、回転速度差ΔNK
を出力する。回転速度制御器16は上記回転速度差ΔN
Kに基づいて駆動力補正トルクT2を演算し出力する。図
6は、上記リミッタテーブルKを求めるためのフローチ
ャートである。まず、平均回転速度Naと前回の平均回
転速度Na(n−1)とから回転加速度NXを求め(ステ
ップS31)、前回までの回転加速度上限値NXHと比較
する(ステップS32)。上記回転加速度NXが前回ま
での回転加速度上限値NXHよりも大きい場合には、回転
加速度上限値NXHを上記回転加速度NXとし、回転加速
度上限値NXHを更新する(ステップS33)。上記回転
加速度NXが前回までの回転加速度上限値NXHを越えな
い場合には、上記回転加速度NXを前回までの回転加速
度下限値NXLと比較する(ステップS34)。上記回転
加速度NXが前回までの回転加速度下限値NXLよりも小
さい場合には、回転加速度下限値NXLを上記回転加速度
Xとし、回転加速度下限値NXLを更新する(ステップ
S35)。リミッタ15では、上記回転加速度上限値N
XHと上記回転加速度下限値NXLとにより上記偏差ΔNを
制限し、駆動力補正トルクT2を演算するための回転速
度差ΔNKを出力する。したがって、運転者の要求する
回転加減速により回転加速度に制限が設けられ、急な回
転の変化を防止することができる。更に、加速時及び減
速の駆動力補正トルクの出力を零にするためのリミッタ
補正量NXH*,NXL*を求める。まず、上記回転加速度
上限値NXHに係数KaHを乗算し、リミッタ補正量NXH
を求め(ステップS36)、同様に、上記回転加速度下
限値NXLに係数KaLを乗算し、リミッタ補正量NXL*を
求める(ステップS37)。ここで与えられる係数KaH
とKaLとは勾配や、図示していない各種センサの信号な
どから求められる値である。そして、先に求めた回転加
速度上限値NXHと上記リミッタ補正量NXH*とから、加
速時の、また、回転加速度下限値NXLとリミッタ補正量
XL*とから、減速時のリミッタテーブルKを構成する
(ステップS38)。なお、図6のステップS38に示
すリミッタテーブルKは、やや下り勾配の場合(RS
0)の一例で、加速側では、0<ΔN<NXH*におい
て、駆動力補正トルクT2を演算するための回転速度差
ΔNKが零で、ΔN>NXHでは一定値(回転加速度上限
値NXH)となる。一方、減速側では、リミッタ補正量N
XL*を零とし、単に回転加速度下限値NXLのみを設定し
ている。このように、やや下り勾配や、やや登り勾配な
どで、クリープ走行とエンブレ走行が干渉する場合に、
それを抑制するよう、駆動力補正トルクT2による補正
を行っている。すなわち、やや下り勾配の場合には、回
転加速度上限値NXH*が大きくなり、加速しようとする
クリープトルクには、リミッタによりクリープトルクす
なわち力行トルクを零とするような不感帯のような領域
(0<ΔN<NXH*)が設けられることにより、クリー
プトルクとエンブレトルクすなわち回生トルクが交互に
発生するのを抑制することができる。このように、補正
トルク演算器8は、アクセルペダルが踏まれていない場
合の走行制御として、運転者の要求する速度や、運転者
の要求する加減速になるように、駆動力補正トルクT2
を演算して出力するようにしている。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、電動機の回転速度に基づいて設定される
目標回転速度をアクセルペダル及びブレーキペダルの操
作量に基づいて補正し、アクセルペダルが踏まれていな
いときの走行トルクを制御するようにしたので、走行速
度に見合った走行トルクの制御を行うことができる。
【0018】また、請求項2に記載の発明によれば、電
動機の回転速度に基づいて設定される目標回転速度に所
定の立ち上げ時間を有する立ち上げ部を設け、アクセル
ペダルが踏まれていないときの走行トルクを徐々に増加
させるようにしたので、急なトルクの立ち上がりを抑制
することができ、車両の走行性を安定させることができ
る。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、走行路の
勾配の勾配評価値に基づいて上記立ち上がり時間を設定
するようにしたので、坂道での走行性を向上させること
ができ、特に、急な登り勾配で停車しているときなどに
は、ブレーキペダルを放した後、車両が後ずさりしない
ようにすることができる。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、アクセル
ペダル及びブレーキペダルの操作量に基づいて、上記勾
配評価値の大きさを変更するようにしたので、アクセル
ペダルをよく踏む運転者やブレーキペダルをよく踏む運
転者に対して、エンブレトルクの発生を早めることがで
き、アクセルペダルやブレーキペダルの操作による疲労
感を減少させるようにすることができる。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、回転速度
の平均値より回転加速度を算出し、上記回転加速度の上
限値及び下限値により、上記駆動力補正トルクを制限す
るリミッタを設けたので、運転者の要求する回転加減速
により回転加速度に制限を設けることができ、急な回転
の変化を防止することができる。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、上記回転
加速度の上限値及び下限値から、加速時及び減速時の駆
動力補正トルクの出力を零にするリミッタ補正量を算出
し、上記回転加速度の上限値及び下限値と上記リミッタ
補正量とにより、上記駆動力補正トルクを制限するよう
にしたので、回転加速度に不感帯のような領域が設定で
き、クリープトルクとエンブレトルクすなわち回生トル
クが交互に発生するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる走行制御装置の
ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる駆動力補正装置
の内部ブロック図である。
【図3】 アクセル操作量と目標回転速度との時間的関
係を示す図である。
【図4】 目標回転速度を求めるためのフローチャート
である。
【図5】 目標回転速度の立ち上げ時間を求めるための
フローチャートである。
【図6】 リミッタによる回転加速度の補正方法制限方
法を示すフローチャートである。
【図7】 従来の走行制御装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 アクセルペダル、2 ブレーキペダル、3 電動
機、4 回転数センサ、5 バッテリ、6 電力変換装
置、7 目標走行トルク演算器、8 補正トルク演算
器、9 加算器、10 (アクセルペダルの)操作量ポ
テンシオメータ、11 (ブレーキペダルの)操作量ポ
テンシオメータ、12 学習演算器、13 立ち上ゲイ
ン、14 減算器、15 リミッタ、16 回転速度制
御器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪を駆動する電動機と、上記電動機
    の回転速度に基づいた目標回転速度から駆動力補正トル
    クを演算する手段とを備え、アクセルペダルが踏まれて
    いないとき、上記駆動力補正トルクに基づいて走行トル
    クを制御する走行制御装置において、アクセルペダル及
    びブレーキペダルの操作量に基づいて上記目標回転速度
    を補正して上記走行トルクを制御するようにしたことを
    特徴とする走行制御装置。
  2. 【請求項2】 駆動輪を駆動する電動機と、上記電動機
    の回転速度に基づいた目標回転速度から駆動力補正トル
    クを演算する手段とを備え、アクセルペダルが踏まれて
    いないときに上記駆動力補正トルクに基づいて走行トル
    クを制御する走行制御装置において、上記目標回転速度
    に所定の立ち上げ時間を有する立ち上げ部を設け、上記
    駆動力補正トルクを徐々に増加させるようにしたことを
    特徴とする走行制御装置。
  3. 【請求項3】 走行路の勾配を評価する勾配評価値を設
    け、この勾配評価値に基づいて上記立ち上がり時間を設
    定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の走
    行制御装置。
  4. 【請求項4】 アクセルペダル及びブレーキペダルの操
    作量に基づいて、上記勾配評価値の大きさを変更するよ
    うにしたことを特徴とする請求項3に記載の走行制御装
    置。
  5. 【請求項5】 回転速度の平均値より回転加速度を算出
    し、上記回転加速度の上限値及び下限値により、上記駆
    動力補正トルクを制限するリミッタを設けたことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の走行制御装置。
  6. 【請求項6】 上記回転加速度の上限値及び下限値か
    ら、加速時及び減速時の駆動力補正トルクの出力を零に
    するリミッタ補正量を算出し、上記回転加速度の上限値
    及び下限値と上記リミッタ補正量とにより、上記駆動力
    補正トルクを制限するようにしたことを特徴とする請求
    項5に記載の走行制御装置。
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JP2003070107A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Mitsubishi Motors Corp 電気自動車のモータ制御装置
JP2010045899A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Toyota Motor Corp 車両およびその制御方法
JP2012060739A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Mitsubishi Motors Corp 車両用モータトルク制御装置
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