JP2003069468A - 車両制御装置、車両制御方法、車両制御プログラム、これを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

車両制御装置、車両制御方法、車両制御プログラム、これを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003069468A
JP2003069468A JP2001253693A JP2001253693A JP2003069468A JP 2003069468 A JP2003069468 A JP 2003069468A JP 2001253693 A JP2001253693 A JP 2001253693A JP 2001253693 A JP2001253693 A JP 2001253693A JP 2003069468 A JP2003069468 A JP 2003069468A
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秀行 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部装置との電波通信状態が不良であって
も、盗難や制御不能などの危険状態から車両を保護す
る。 【解決手段】 車両機器の制御を行う車両制御方法であ
って、センタ装置(外部装置)との通信電波状態を検出
する電波状態検出段階(S1)と、S1にて検出された
通信電波状態が基準電波状態より劣る場合には、車両機
器の動作を制限する車両機器動作制限段階(S2〜S
4)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波通信を用いて
外部装置との情報送受信を行う車両制御装置,車両制御
方法、これらを実現する車両制御プログラム,これを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ナビゲーション装置などの車両搭載機器
の発展形として、遠隔のセンタ装置と通信による情報の
送受信を行うと共に、この送受信情報を利用して乗員に
対する情報提供や各種の車両制御を行う車両制御装置が
提案されている。このような車両制御装置の中には、近
年増加傾向にある車両盗難に対して非常通報を行った
り、緊急時の車両状態情報を送受信するセキュリティ機
能を有するものも含まれている。
【0003】例えば、特開2000−52932号公報
には「セキュリティ・緊急通信サービス連携システム」
が挙げられている。このシステムでは、車両に加えられ
た異常を検出して警報を発生するセキュリティ装置と、
緊急状態をレスポンスセンタに通報する緊急通信サービ
ス装置とが通信回線を介して接続されており、セキュリ
ティ装置からの異常通報を受けた緊急通信サービス装置
は、レスポンスセンタを介して、ユーザの携帯電話機や
ペイジャに異常が通報される。
【0004】このように、車両に盗難の予兆等となる異
変が生じた場合に車両制御装置がセンタ装置に緊急通報
することにより、またはセンタ装置が継続的に車両制御
装置からの送信情報を管理することにより、車両盗難を
含むトラブルに的確な対処を行うことが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の車
両制御装置は、次のような問題点を有していた。
【0006】常に移動する車両の特性上、必然的に車両
制御装置とセンタ装置との通信は代表的な無線通信であ
る電波通信に頼らざるを得ないが、電波通信の通信状態
は、送受信電波の強度やノイズ成分に依存する。
【0007】したがって、車両制御装置とセンタ装置と
の間に存在する電波障害物や、車両制御装置とセンタ装
置との距離が遠すぎることに起因して、通信電波の強度
が低下し、電波通信の通信状態が劣化することがある。
また、通信電波の強度は十分であっても、反射現象に起
因する遅延電波成分(マルチパス成分)が混信する、い
わゆるマルチパス現象によっても通信状態は劣化する。
【0008】電波通信の通信状態が劣悪な状態では、通
信ノイズが極端に増加したり、通信が完全に不能となる
ので、車両制御装置とセンタ装置との適切な情報送受信
が行えない。
【0009】さらには、車両盗難を狙う不審者が、電波
通信による非常通報を回避することを目的として、意図
的に上記電波通信の妨害となる妨害電波(ジャミング電
波)を発信する事態も想定される。上記妨害電波が発信
された場合も、車両制御装置とセンタ装置との適切な情
報送受信が行えないことになる。
【0010】すなわち、電波通信の通信状態が劣悪な場
合には、車両制御装置のセキュリティ機能は完全に無力
化してしまい、車両は極めて危険な環境に晒されること
になる。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、盗難や制御不能などの危
険状態から車両を効果的に保護する車両制御装置,車両
制御方法、これらを実現する車両制御プログラム,これ
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
両制御装置は、上記の課題を解決するために、車両機器
の制御を行う車両制御装置であって、外部装置と電波通
信を行う通信手段と、上記通信手段による通信電波状態
を検出する電波状態検出手段と、上記電波状態検出手段
により検出された通信電波状態が基準電波状態より劣る
場合には、車両機器の動作を制限する車両機器動作制限
手段とを備えることを特徴としている。
【0013】上記の構成において、通信手段としては、
電波通信を行う任意の手段を採用することができる。ま
た、上記電波状態検出手段は、上記通信手段と別途設け
られるものでもよいし、上記通信手段と一体的な構成で
あって該通信手段の受信電波から通信電波状態を検出す
るものであってもよい。
【0014】上記の構成によれば、電波状態検出手段に
より、通信手段と外部装置との通信電波状態が検出され
る。例えば、通信電波の受信強度、Signal/No
ise比(S/N比)などが検出される。
【0015】その後、車両機器動作制限手段は、上記電
波状態検出手段によって検出された通信電波状態と基準
電波状態とを比較する。基準電波状態とは、検出された
通信電波状態が良好であるか否かを判定するための基準
となる物理状態量をいい、例えば受信電波強度,Sig
nal/Noise比(S/N比)について定められた
所定値を用いることができる。車両機器動作制限手段
は、検出された通信電波状態と基準電波状態とを比較す
ることにより、電波通信の通信状態を評価することがで
きる。
【0016】したがって、車両制御装置と外部装置との
間に存在する電波障害物や、車両制御装置と外部装置と
の距離が遠すぎることに起因して、電波通信の通信状態
が劣化している場合や、マルチパス現象などに起因して
S/N比が極めて悪い場合には、検出された通信電波状
態は基準電波状態より劣ると判定される。その他、通信
キャリアや外部装置の問題に起因して、車両制御装置と
外部装置との通信状態が悪い場合にも、検出された通信
電波状態は基準電波状態より劣ると判定されることにな
る。
【0017】上記判定の結果、検出された通信電波状態
は基準電波状態より劣ると判定されれば、車両機器動作
制限手段は、車両機器の動作を制限する。ここで、車両
機器動作の制限態様は特に限定されないが、車両を運転
困難な状態とする態様が好ましい。車両を運転困難な状
態とする態様の例としては、イモビライザーによってイ
グニションへの電力供給をストップしたり、エンジンへ
の燃料供給を停止することによりエンジン始動を禁止す
る態様、ステアリング操作を不能とする態様、ドアの解
錠操作を無効とする態様が挙げられる。
【0018】車両を運転困難な状態まで至らせない、車
両機器動作の制限態様の例としては、方向指示器を制御
不能としたり、エアーコンディショナーによる車内温度
の制御を不能とする態様が挙げられる。
【0019】なお、車両機器の動作制限を行う付加条件
として、車両に備えられた各種センサによる異常検知を
要求することも好ましい。センサからの異常検知を条件
に加えれば、車両に異常(異常振動,異常音,ドアの強
制開閉など)が検知された場合にのみ、車両機器の動作
制限が行われるので、動作制限の頻度を必要十分なもの
とすることができる。
【0020】このような車両機器の動作制限により、電
波通信の通信状態が劣悪な場合には、車両の動作が妨げ
られることになる。なお、車両機器動作の制限態様は、
予め決定されていてもよいし、通信電波状態の判定結果
に応じて選択されてもよい。
【0021】これにより、電波通信の通信状態が劣悪な
場合であっても、制御不能などの危険状態から車両を保
護することができる。
【0022】請求項2の発明に係る車両制御装置は、上
記の課題を解決するために、車両機器の制御を行う車両
制御装置であって、外部装置と電波通信を行う通信手段
と、上記通信手段による通信電波状態を検出する電波状
態検出手段と、上記電波状態検出手段により検出された
通信電波状態に基づいて、妨害電波の存在有無を判定
し、通信電波に妨害電波が含まれると判定した場合に
は、車両機器の動作を制限する車両機器動作制限手段と
を備えることを特徴としている。
【0023】上記の構成において、通信手段,電波状態
検出手段の意義については、請求項1と同一である。
【0024】上記の構成によれば、電波状態検出手段に
より、通信手段と外部装置との通信電波状態が検出され
る。例えば、通信電波の受信強度、受信スペクトル、S
ignal/Noise比(S/N比)、送受信タイミ
ング、送受信プロトコルなどが検出される。
【0025】その後、車両機器動作制限手段は、上記電
波状態検出手段によって検出された通信電波状態に基づ
いて、通信電波に妨害電波が含まれるか否かを判定す
る。例えば、上記電波通信と同一周波数帯域における妨
害電波特定スペクトルを参照することにより上記判定を
行うことができる。
【0026】また、上記通信手段の通信方式に応じて、
スペクトル,送受信タイミング,プロトコルに特徴が存
在する場合には、上記車両機器動作制限手段は、検出さ
れた通信電波状態に上記特徴が含まれるか否かを確認す
ることにより、妨害電波の有無を判定することも好まし
い。なお、上記車両機器動作制限手段がスペクトル比較
を行う場合には、あらかじめ、検出された通信電波状態
のスペクトルから、各種バックグラウンド成分を差し引
いてから、通信周波数近傍のスペクトル比較を行うこと
が好ましい。
【0027】上記判定の結果、通信電波に妨害電波が含
まれると判定されれば、車両機器動作制限手段は、車両
機器の動作を制限する。車両機器動作の制限態様につい
ては請求項1と同一である。
【0028】なお、車両機器の動作制限を行う付加条件
として、車両に備えられた各種センサによる異常検知を
要求することも好ましい。センサからの異常検知を条件
に加えれば、車両に異常(異常振動,異常音,ドアの強
制開閉など)が検知された場合にのみ、車両機器の動作
制限が行われるので、動作制限の頻度を必要十分なもの
とすることができる。
【0029】このような車両機器の動作制限により、通
信電波に妨害電波が含まれる場合は、車両の動作が妨げ
られることになる。
【0030】これにより、不審者が妨害電波を発生させ
た場合であっても、車両盗難などの危険状態から車両を
保護することができる。
【0031】請求項3の発明に係る車両制御装置は、上
記の課題を解決するために、請求項2に構成において、
上記通信手段は、TDMA方式の電波通信を行うもので
あり、上記車両機器動作制限手段は、上記電波状態検出
手段により検出された通信電波状態のガードタイム情報
に基づいて、妨害電波の存在有無を判定することを特徴
としている。
【0032】上記の構成において、TDMA(Time Div
ision Multiple Access )方式は、時分割多元接続方式
とも呼ばれ、通信チャンネルを所定時間毎のスロットに
分割し、複数回線で分割スロットを順番に用いることに
より、多回線通信を実現する通信方式である。TDMA
方式では、適切な時分割制御のために、各スロット間に
ガードタイムが設定され、電波送受信は断続的に行われ
る。TDMA方式の代表例としては、携帯電話通信のP
DC(Personal Digital Cellular )方式が挙げられ
る。
【0033】上記の構成によれば、車両機器動作制限手
段は、電波状態検出手段により検出された通信電波状態
からガードタイム情報を抽出し、このガードタイム情報
に基づいて、通信電波に妨害電波が含まれるか否かを判
定する。例えば、上記通信手段はTDMA方式の電波通
信を行うにもかかわらず、検出された通信電波状態にお
けるガードタイムがゼロであったり、規定のガードタイ
ムと大きく異なっていれば、通信電波に妨害電波が含ま
れているものと判定することができる。
【0034】これにより、請求項2の作用効果に加え
て、より的確に妨害電波の存在を検知することができ
る。
【0035】請求項4の発明に係る車両制御装置は、上
記の課題を解決するために、請求項2に構成において、
上記通信手段は、FDMA方式の電波通信を行うもので
あり、上記車両機器動作制限手段は、上記電波状態検出
手段により検出された通信電波状態のガードバンド情報
に基づいて、妨害電波の存在有無を判定することを特徴
としている。
【0036】上記の構成において、FDMA(Frequenc
y Division Multiple Access)方式は、周波数分割多元
接続方式とも呼ばれ、通信チャンネルを複数の周波数帯
に分割し、回線毎に周波数帯を割り当てることにより、
多回線通信を実現する通信方式である。FDMAでは、
回線のスペクトル重複による混信を回避するために、各
回線の周波数帯間にガードバンドが設定される。FDM
A方式の代表例としては、携帯電話通信のアナログ方式
が挙げられる。
【0037】上記の構成によれば、車両機器動作制限手
段は、電波状態検出手段により検出された通信電波状態
からガードバンド情報を抽出し、このガードバンド情報
に基づいて、通信電波に妨害電波が含まれるか否かを判
定する。例えば、上記通信手段はFDMA方式の電波通
信を行うにもかかわらず、検出された通信電波状態にお
けるガードバンドがゼロであったり、規定のガードバン
ドと大きく異なっていれば、通信電波に妨害電波が含ま
れているものと判定することができる。
【0038】これにより、請求項2の作用効果に加え
て、より的確に妨害電波の存在を検知することができ
る。
【0039】請求項5の発明に係る車両制御装置は、上
記の課題を解決するために、請求項2の構成において、
上記通信手段は、CDMA方式の電波通信を行うもので
あり、上記通信手段による通信が可能な状態であるか否
かを検出する通信状態検出手段をさらに備え、上記車両
機器動作制限手段は、上記電波状態検出手段により検出
された通信電波状態の受信電波強度情報と、上記通信状
態検出手段による検出結果とに基づいて、妨害電波の存
在有無を判定することを特徴としている。
【0040】上記の構成によれば、車両機器動作制限手
段は、電波状態検出手段により検出された通信電波状態
から受信電波強度情報を抽出し、さらに、通信状態検出
手段による検出結果を認識して、これらに基づいて通信
電波に妨害電波が含まれるか否かを判定する。例えば、
受信電波強度が所定値以上であるにもかかわらず、通信
が可能な状態でない場合には妨害電波が存在すると判定
し、その他の場合には妨害電波が存在しないと判定する
ことができる。
【0041】これにより、請求項2の作用効果に加え
て、より的確に妨害電波の存在を検知することができ
る。
【0042】請求項6の発明に係る車両制御装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1乃至5のいずれか
1項の構成において、警戒モードのオン/オフを切替設
定する警戒モード設定手段を備え、上記車両機器動作制
限手段は、警戒モード設定手段により設定された警戒モ
ードがオンの場合にのみ、車両機器の動作を制限するこ
とを特徴としている。
【0043】上記の構成において、警戒モード設定手段
は、現在の警戒モード状態、すなわち現在の警戒モード
がオンとオフとのいずれであるか(警戒モードフラグ)
を設定/登録しておくものであれば、各種メモリやデー
タテーブルなど任意の手段を採用することができる。こ
の警戒モードは、ユーザによって直接的に設定されても
よいし、各種通信機器などからの指示に応じて設定され
てもよい。
【0044】上記の構成によれば、警戒モード設定手段
の警戒モードがオンに設定されているとき、つまり車両
制御装置のセキュリティ機能を有効にすべき場合にの
み、車両機器動作制限手段による車両機器の動作制限が
行われることになる。
【0045】これにより、請求項1乃至5のいずれか1
項の作用効果に加えて、不必要なタイミングや状況下で
車両機器の動作が制限されることを回避し、より適切な
車両保護を実現することができる。
【0046】請求項7の発明に係る車両制御装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1乃至6のいずれか
1項の構成において、予めユーザID情報を登録するユ
ーザID情報登録手段と、外部から認証情報の入力を受
け付ける認証情報入力手段とを備え、上記車両機器動作
制限手段は、上記ユーザID情報登録手段に登録された
ユーザID情報と、上記認証情報入力手段から入力され
た認証情報とを比較し、上記ユーザID情報と上記認証
情報とが一致する場合には、車両機器の動作制限を解除
することを特徴としている。
【0047】上記の構成において、認証情報およびユー
ザID情報は、ユーザを特定するための情報であって、
認証情報とユーザID情報とは一致すべきものである。
認証情報及びユーザID情報の例としては、ユーザのみ
が知得している数記号配列からなる暗証コード、ユーザ
の声紋情報/指紋情報/網膜画像情報/顔画像情報など
が挙げられる。
【0048】ユーザID情報登録手段としては、上記ユ
ーザID情報を登録しておく任意の記憶/格納手段、例
えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read O
nlyMemory)などの半導体メモリ、磁気ディスクドライ
ブや光ディスクドライブなどを記録媒体とする情報記録
デバイスなどを採用することができる。
【0049】また、認証情報入力手段としては、上記認
証情報の情報形態に応じた任意の情報入力手段、例えば
キーパッド、キーボード、カメラ装置などを用いること
が可能である。
【0050】上記の構成によれば、予めユーザID情報
登録手段にユーザID情報が登録された後に、認証情報
入力手段を通じて、外部から認証情報が入力される。そ
の後、車両機器動作制限手段は、上記ユーザID情報登
録手段に登録されたユーザID情報と、上記認証情報入
力手段から入力された認証情報とを比較し、両情報が一
致するか否かを判定する。
【0051】上記判定の結果、上記ユーザID情報と上
記認証情報とが一致すれば、つまり認証情報の入力者が
正規のユーザと判定されれば、前記車両機器動作制限手
段は、車両機器の動作制限を解除する。この結果、電波
通信状態にかかわらず、車両機器の動作が開放される。
【0052】これにより、請求項1乃至6のいずれか1
項の作用効果に加えて、電波通信状態にかかわらず、正
規のユーザは車両機器を動作させることができる。例え
ば、車両が、本来的に電波状態の劣悪な環境(地下駐車
場やトンネルなど)や、通信圏外に位置しているときで
あっても、正規のユーザは常に車両機器を動作させるこ
とが可能になる。
【0053】請求項8の発明に係る車両制御装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1乃至7のいずれか
1項の構成において、上記車両機器動作制限手段が車両
機器の動作を制限していることを車両外部に報知する報
知手段を備えることを特徴としている。
【0054】上記の構成によれば、車両機器動作制限手
段が車両機器の動作を制限しているときには、その事実
が報知手段によって車両外部に報知される。報知手段
は、車両外部に的確な情報報知を行うものであれば特に
限定されないが、報知手段及び報知形態の例としては、
ホーンの鳴動、ハザードランプの点滅、音声合成手段に
よる音声威嚇、電光掲示板による警告表示などが挙げら
れる。また、上記報知手段として、直接的な報知動作を
行う手段以外に、車両機器の動作制限状態を車両外に通
報する近距離通信手段(例えば赤外線送信機)などを採
用することもできる。
【0055】これにより、請求項1乃至7のいずれか1
項の作用効果に加えて、車両外部に通信環境の異常を速
やかに報知することにより、周囲の車両や警備者などに
適切な警戒を促すことができる。
【0056】請求項9の発明に係る車両制御装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1乃至8のいずれか
1項の構成において、上記通信手段は、携帯電話機であ
ることを特徴としている。
【0057】上記の構成において、携帯電話機の通信方
式は、アナログ方式,デジタル方式、さらには、TDM
A方式,FDMA方式,CDMA(Code Division Mult
ipleAccess )方式など任意のものでよい。なお、上記
携帯電話機には、PHS(Personal-Handyphone-Syste
m)など、実用上、携帯電話機と同一視できるものも含
まれる。
【0058】また、携帯電話機は、車両制御装置に内蔵
される形態の他、各種ケーブルにより車両制御装置と外
部接続される形態であってもよい。各種ケーブルにより
外部接続される形態を採用すれば、車両制御装置は専用
の通信手段を備えていなくても、ユーザ所有の携帯電話
機を通信手段として利用できる。
【0059】これにより、簡便な構成により、請求項1
乃至8のいずれか1項の作用効果を奏することができ
る。
【0060】請求項10の発明に係る車両制御装置は、
上記の課題を解決するために、車両機器の制御を行う車
両制御装置であって、外部装置と電波通信を行う通信手
段と、上記通信手段による通信電波状態を検出する電波
状態検出手段と、上記電波状態検出手段により検出され
た通信電波状態が基準電波状態より劣る場合には、車両
の警戒レベルを上げるように車両機器を制御する車両機
器制御手段とを備えることを特徴としている。
【0061】上記の構成において、車両の警戒レベルを
上げるように車両機器を制御するとは、例えば、請求項
1の構成における車両機器の動作を制限することや、請
求項8の構成における車両機器の動作を制限しているこ
とを車両外部に報知することにより、車両に対して行わ
れる盗難行為等の不正行為に備える状態に変更するよう
に車両機器を動作させることをいう。
【0062】したがって、上記の構成においても、請求
項1や請求項8の作用効果を奏することができる。
【0063】請求項11の発明に係る車両制御装置は、
上記の課題を解決するために、車両機器の制御を行う車
両制御装置であって、外部装置と電波通信を行う通信手
段と、上記通信手段による通信電波状態を検出する電波
状態検出手段と、上記電波状態検出手段により検出され
た通信電波状態に基づいて、妨害電波の存在有無を判定
し、通信電波に妨害電波が含まれると判定した場合に
は、車両の警戒レベルを上げるように車両機器を制御す
る車両機器制御手段とを備えることを特徴としている。
【0064】上記の構成において、車両の警戒レベルを
上げるように車両機器を制御するとは、例えば、請求項
2の構成における車両機器の動作を制限することや、請
求項8の構成における車両機器の動作を制限しているこ
とを車両外部に報知することにより、車両に対して行わ
れる盗難行為等の不正行為に備える状態に変更するよう
に車両機器を動作させることをいう。
【0065】したがって、上記の構成においても、請求
項1や請求項8の作用効果を奏することができる。
【0066】請求項12の発明に係る車両制御方法は、
上記の課題を解決するために、車両機器の制御を行う車
両制御方法であって、外部装置との通信電波状態を検出
する電波状態検出段階と、上記電波状態検出段階にて検
出された通信電波状態が基準電波状態より劣る場合に
は、車両機器の動作を制限する車両機器動作制限段階と
を備えることを特徴としている。
【0067】上記の構成によれば、電波状態検出段階に
て、通信手段の通信電波状態が検出される。例えば、通
信電波の受信強度、Signal/Noise比(S/
N比)などが検出される。
【0068】その後、車両機器動作制限段階にて、上記
電波状態検出段階で検出された通信電波状態と基準電波
状態とを比較する。基準電波状態とは、検出された通信
電波状態が良好であるか否かを判定するための基準とな
る物理状態量をいい、例えば受信電波強度,Signa
l/Noise比(S/N比)について定められた所定
値を用いることができる。検出された通信電波状態と基
準電波状態とを比較することにより、電波通信の通信状
態を評価することができる。
【0069】したがって、車両制御装置と外部装置との
間に存在する電波障害物や、車両制御装置と外部装置と
の距離が遠すぎることに起因して、電波通信の通信状態
が劣化している場合や、マルチパス現象などに起因して
S/N比が極めて悪い場合には、検出された通信電波状
態は基準電波状態より劣ると判定される。その他、通信
キャリアや外部装置の問題に起因して、車両制御装置と
外部装置との通信状態が悪い場合にも、検出された通信
電波状態は基準電波状態より劣ると判定されることにな
る。
【0070】上記判定の結果、検出された通信電波状態
は基準電波状態より劣ると判定されれば、車両機器の動
作が制限される。車両機器動作の制限態様については請
求項1と同一である。
【0071】なお、車両機器の動作制限を行う付加条件
として、車両に備えられた各種センサによる異常検知を
要求することも好ましい。センサからの異常検知を条件
に加えれば、車両に異常(異常振動,異常音,ドアの強
制開閉など)が検知された場合にのみ、車両機器の動作
制限が行われるので、動作制限の頻度を必要十分なもの
とすることができる。
【0072】これにより、電波通信の通信状態が劣悪な
場合であっても、制御不能などの危険状態から車両を保
護することができる。
【0073】請求項13の発明に係る車両制御方法は、
上記の課題を解決するために、車両機器の制御を行う車
両制御方法であって、外部装置との通信電波状態を検出
する電波状態検出段階と、上記電波状態検出段階にて検
出された通信電波状態に基づいて、妨害電波の存在有無
を判定し、通信電波に妨害電波が含まれると判定した場
合には、車両機器の動作を制限する車両機器動作制限段
階とを備えることを特徴としている。
【0074】上記の構成によれば、電波状態検出段階に
て、通信手段と外部装置との通信電波状態が検出され
る。例えば、通信電波の受信強度、受信スペクトル、S
ignal/Noise比(S/N比)、送受信タイミ
ング、送受信プロトコルなどが検出される。
【0075】その後、車両機器動作制限段階にて、上記
電波状態検出段階で検出された通信電波状態に基づい
て、通信電波に妨害電波が含まれるか否かを判定する。
例えば、上記電波通信と同一周波数帯域における妨害電
波特定スペクトルを参照することにより上記判定を行う
ことができる。
【0076】また、外部装置との通信方式(例えばPD
C方式の携帯電話通信)に応じて、スペクトル,送受信
タイミング,プロトコルに特徴が存在する場合には、車
両機器動作制限段階にて、検出された通信電波状態に上
記特徴が含まれるか否かを確認することにより、妨害電
波の有無を判定することも好ましい。なお、車両機器動
作制限段階でスペクトル比較を行う場合には、あらかじ
め、検出された通信電波状態のスペクトルから、各種バ
ックグラウンド成分を差し引いてから、通信周波数近傍
のスペクトル比較を行うことが好ましい。
【0077】上記判定の結果、通信電波に妨害電波が含
まれると判定されれば、車両機器の動作が制限される。
車両機器動作の制限態様については請求項1と同一であ
る。
【0078】なお、車両機器の動作制限を行う付加条件
として、車両に備えられた各種センサによる異常検知を
要求することも好ましい。センサからの異常検知を条件
に加えれば、車両に異常(異常振動,異常音,ドアの強
制開閉など)が検知された場合にのみ、車両機器の動作
制限が行われるので、動作制限の頻度を必要十分なもの
とすることができる。
【0079】このような車両機器の動作制限により、通
信電波に妨害電波が含まれる場合は、車両の動作が妨げ
られることになる。
【0080】これにより、不審者が妨害電波を発生させ
た場合であっても、車両盗難などの危険状態から車両を
保護することができる。
【0081】請求項14の発明に係る車両制御プログラ
ムは、上記の課題を解決するために、コンピュータに、
請求項12または13に記載の車両制御方法を実行させ
ることを特徴としている。
【0082】請求項15の発明に係るコンピュータ読み
取り可能な記録媒体は、上記の課題を解決するために、
請求項14に記載の車両制御プログラムを記録したこと
を特徴としている。
【0083】これら構成によれば、コンピュータに車両
制御プログラムを読み取り実行させることにより、前述
の車両制御方法、車両制御装置と同一の作用効果を奏す
ることができる。
【0084】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図面に基づい
て、本発明の一実施形態に係る車両制御システム(以
下、車両制御システムAという)について説明する。
【0085】(1.システム構成)図2は、車両制御シ
ステムAの概略構成を示すブロック図である。同図に示
されるように、車両制御システムAは、車両制御装置
1,センタ装置2(外部装置),携帯通信機器3から構
成されている。車両制御装置1,センタ装置2,携帯通
信機器3は、電波通信網4を介して互いに接続されてい
る。
【0086】すなわち、車両制御システムAは、車両
(車体)に備えられる車両制御装置1と、これと電波通
信網4を介して接続されるセンタ装置2,携帯通信機器
3とを備えるものである。なお、本明細書において、車
両とは、乗用車,トラック,バス等、任意の形態を含む
ものであるが、以下では乗用車を想定して説明する。
【0087】(1−1.車両制御装置の構成)まず、車
両制御装置1の構成について詳細に説明する。図3は、
車両制御装置1の構成を示すブロック図である。図3に
示されるように、車両制御装置1は、車両側センサネッ
トゲートウェイボード20,複数の車両機器31,警告
部32から構成されている。車両側センサネットゲート
ウェイボード20は、車両機器31,警告部32(報知
手段)とそれぞれ電気的に接続されている。
【0088】また、車両機器31は、イモビライザー3
1a,ドアロック制御装置31b,パワーステアリング
装置31c,エアーコンディショナー31dから構成さ
れ、警告部32は、スピーカ32a,ホーン32b,ハ
ザードランプ32c,電光掲示板32d,近距離通信部
32eから構成されている。
【0089】車両側センサネットゲートウェイボード2
0は、車両制御装置1の主要構成であって、車載通信部
21(通信手段,電波状態検出手段),車載制御部22
(車両機器動作制限手段,コンピュータ),A/D−D
/Aコンバータ23,インターフェース24,認証情報
入力部25(認証情報入力手段),記憶部26(記録媒
体,ユーザID情報登録手段,警戒モード設定手段),
警告制御部27から構成されている。
【0090】本実施形態において、車載通信部21は、
例えばPDC方式の携帯電話通信を行うものであって、
携帯電話機と同等の構成である。車載通信部21は、携
帯電話通信網を介し、例えば9600bpsの通信速度
でセンタ装置2とデータ通信/音声通話を行う。車載通
信部21は、効率的なデータ送受信を行うために、各種
データ圧縮規格などを用いることも好ましい。
【0091】また、車両制御装置1は、車載通信部21
に代わる構成として、各種ケーブルにより外部の携帯電
話機と接続する構成を採用することもできる。この構成
によれば、車両制御装置は専用の通信手段を備えていな
くても、ユーザ所有の携帯電話機を通信手段として利用
できることになる。
【0092】車載制御部22は、例えばマイクロプロセ
ッサなどによって構成されており、その演算機能に基づ
いて、車両側センサネットゲートウェイボード20およ
び車両制御装置1全体の制御を司るものである。
【0093】A/D−D/Aコンバータ23は、車載制
御部22の取り扱うデジタル信号と、後述のインターフ
ェース24及び警告制御部27の取り扱うアナログ信号
とを相互に変換する変換回路である。
【0094】インターフェース24は、車両側センサネ
ットゲートウェイボード20と、車両機器31(イモビ
ライザー31a,ドアロック制御装置31b,パワース
テアリング装置31c,エアーコンディショナー31
d)とを接続する部材であり、接続コネクタ及びインタ
フェース回路から構成されている。
【0095】認証情報入力部25は、認証情報として、
ユーザを特定する各種情報を入力するための構成であっ
て、認証情報の形態に応じて、キーパッド,キーボー
ド,カメラ装置などの入力デバイスを採用することがで
きる。後述するように、本実施形態では、認証情報(お
よびユーザID情報)として連続8文字の英数字配列を
用いるので、認証情報入力部25は、入力用の英数字キ
ーを備えるキーパッドから構成される。なお、認証情報
入力部25に対する認証情報の入力は、正規ユーザのみ
が行うべきものであるから、認証情報入力部25のキー
等は、第三者に見つかり難い位置(車内のシート下部や
グローブボックスの中など)に備えられることも好まし
い。
【0096】記憶部26は、RAM(Random Access Me
mory)やROM(Read Only Memory)などの半導体メモ
リや、磁気ディスクドライブや光ディスクドライブなど
を記録媒体とする情報記録デバイスによって構成されて
おり、車載制御部22の制御のもとで各種の情報を記憶
するものである。記憶部26は、車載制御部22に各種
制御や演算を行わせるためのプログラム(車両制御プロ
グラム)やデータ等を記憶している。例えば、記憶部2
6には、認証情報入力部25から入力される認証情報と
一致すべきユーザID情報が予め登録されている他、携
帯通信機器3(図2参照)からの指示に応じて設定され
た警戒モードが記憶されている。
【0097】イモビライザー31aは、車両エンジンの
始動許可/始動禁止を制御する構成である。イモビライ
ザー31aがエンジンの始動許可/始動禁止を制御する
形態としては、イグニションに電力を供給/供給停止す
る形態や、エンジンに燃料を供給/供給停止する形態な
どがある。
【0098】ドアロック制御装置31bは、車両側セン
サネットゲートウェイボード20(車載制御部22)か
らの制御指示に基づいて、車両ドアに取り付けられてい
る鍵(ロック)の開閉を制御する制御装置である。ドア
ロック制御装置31bは、車両ドアの鍵がいわゆる電子
ロックであれば、これの動作信号を出力する回路で構成
されてもよいし、車両ドアの鍵が機械的な開閉動作を行
うものであれば、これを駆動するモータやシリンダなど
の組み合わせから構成されてもよい。
【0099】パワーステアリング装置31cは、運転者
のステアリング負担を軽減する公知の補助動力装置であ
るが、本実施形態では、パワーステアリング装置31c
はステアリングをロック固定して、ステアリング動作を
不能とすることにより、運転動作を制限することができ
る。
【0100】エアーコンディショナー31dは、車両内
の空気環境を調整する公知の空調装置である。エアーコ
ンディショナー31dは、車内空気温度の他、湿度など
を調整することができる。
【0101】スピーカ32a,ホーン32b,ハザード
ランプ32cは、車両に通常備えられる公知の報知手段
である。スピーカ32a,ホーン32bは音声を通じ
て、ハザードランプ32cはランプの点滅を通じて、車
両外部に報知動作を行うことができる。
【0102】電光掲示板32dは、例えば車両外部に取
り付けられたLED(Light Emitting Diode)ディスプ
レイで構成されており、テキストや絵文字で構成される
メッセージデータを車両外部に報知する構成である。
【0103】近距離通信部32eは、車両側センサネッ
トゲートウェイボード20(車載制御部22)からの制
御指示に基づいて、比較的近距離の外部装置と交信する
近距離無線通信手段である。近距離通信部32eは、例
えばBluetooth (登録商標)アダプタから構成される。
【0104】なお、本実施形態では、車両機器31の具
体的構成として、イモビライザー31a〜エアーコンデ
ィショナー31dを、警告部32の具体的構成として、
スピーカ32a〜近距離通信部32eを示しているが、
本発明における車両機器や報知手段の形態や数量は、何
ら本実施形態の例に限られるものではない。
【0105】(1−2.センタ装置の構成)次に、セン
タ装置2の構成について詳細に説明する。図4は、セン
タ装置2の構成を示すブロック図である。同図に示され
るように、センタ装置2は制御部41,通信部42,記
憶部43,LCD(Liquid Crystal Display)44,入
力部45から構成されている。制御部41と通信部42
とは直接的に、制御部41,記憶部43,LCD44,
入力部45は、入出力バス40を介して互いに接続され
ている。
【0106】制御部41は、例えば、マイクロコンピュ
ータによって構成され、その演算機能に基づいて、セン
タ装置2の各部動作を制御するものである。
【0107】通信部42は、制御部41の制御のもとで
通信動作を行い、車両制御装置1と情報を送受信するイ
ンターフェース及びモデム装置から構成されている。前
述のように、上記送受信は、電波通信網4(携帯電話通
信網)を介して行われるものであって、各種データ圧縮
規格も適宜利用される。
【0108】記憶部43は、例えば、RAM、ROMの
各種メモリやハードディスク等から構成され、後述の入
力部45から入力される情報の他に、通信部42の受信
情報を受信時間情報等と共に記憶することができる。
【0109】LCD44は、TFT(Thin Film Transi
stor)基板などから構成されるドットマトリクス状の液
晶表示ディスプレイであって、制御部41の制御指示に
応じて画像データやテキストデータを表示するものであ
る。LCD44の表示を通じて、センタ装置2の管理者
は、入力部45からの入力情報や記憶部43の記憶内容
などを確認できる。なお、LCD44に代わる出力装置
として、CRT(Cathode Ray Tube)やELディスプレ
イなどを採用してもよい。
【0110】入力部45は、キーボード,マウス,スキ
ャナなどの情報入力デバイスによって構成されており、
センタ装置2の管理者は、この入力部45を通じて指示
や情報の入力を行う。入力部45から入力された各種情
報は、記憶部43に適宜記憶される。
【0111】以上の構成に基づいて、センタ装置2は、
遠隔の車両に備えられた車両制御装置1と情報送受信を
行い、車両状態を管理することができる。通常、センタ
装置2と情報送受信を行う車両制御装置1は複数であっ
て、センタ装置2は、複数車両の情報管理を集約的に行
うことができる。
【0112】また、センタ装置2は、その情報管理機能
および通信機能に基づいて、ユーザや第三者に管理情報
を適宜提供することも可能である。
【0113】(1−3.携帯通信機器の構成)次に、携
帯通信機器3の構成について詳細に説明する。
【0114】携帯通信機器3は、本発明の実施に必須の
構成ではないが、インターネットブラウザを搭載した携
帯電話機であり、センタ装置2からの通報メールを受け
たり、車両制御装置1に警戒モードの設定変更を指示す
る際に好適に用いられるものである。
【0115】図5は、携帯通信機器3の構成を示すブロ
ック図である。同図に示されるように、携帯通信機器3
は、CPU51,アンテナ52,高周波回路53,DS
P54,PCMコーデック55,スピーカ56,マイク
ロホン57,表示部58,操作部59,メモリ60,I
/Oインタフェース61を備えている。
【0116】CPU51は、例えばマイクロコンピュー
タによって構成されており、その演算機能に基づいて、
情報の収集・加工や各種回路への命令指示を行うもので
ある。これにより、CPU51は、携帯通信機器3全体
の制御を司っている。
【0117】高周波回路53は、携帯通信機器3が基地
局を通じて、車両制御装置1やセンタ装置2と交信する
ための高周波を発振・制御する回路である。典型的には
800MHz(メガヘルツ)〜1.5GHz(ギガヘル
ツ)の周波数を有する電波が発振される。アンテナ52
は、上記電波発振に用いられる金属アンテナである。
【0118】DSP54は、デジタルシグナルプロセッ
サであって、CPU51の制御のもとで、各種のデジタ
ル信号処理を行うものである。
【0119】PCMコーデック55は、アナログ信号を
デジタル信号に変換する符号化処理及びデジタル信号を
アナログ信号に変換する復号化処理を行う回路である。
PCMコーデック55は、マイクロホン57で検出した
音声信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換してD
SP54に伝送したり、DSP54から伝送されたデジ
タル信号を音声信号に変換してスピーカ56に出力す
る。
【0120】スピーカ56は、PCMコーデック55か
ら出力された電気的な音声信号を実際の音声として出力
する構成である。利用者は、スピーカ56を通じて、携
帯通信機器3の音声出力を確認することができる。
【0121】マイクロホン57は、利用者の発話などの
音声を電気的な音声信号として検出する構成である。利
用者は、マイクロホン57に向かって発話することによ
り、携帯通信機器3による通話を行うことができる。
【0122】表示部58は、ドットマトリクス型のLC
Dによって構成されている。表示部58として、利用者
に情報を提示できる表示デバイスであれば、LCDの他
にもLED(Light Emitting Diode)ディスプレイなど
任意のデバイスを採用することができる。
【0123】操作部59は、テンキーや十字型キーなど
の入力キーからなるユーザインタフェースである。この
他にも各種のポインティングデバイス等を操作部59と
して採用できる。
【0124】メモリ60は、RAMやROMなどの半導
体メモリや、磁気ディスクドライブや光ディスクドライ
ブなどを記録媒体とする情報記録デバイスによって構成
されており、CPU51の制御のもとで各種の情報を記
憶するものである。メモリ60は、CPU51に各種制
御や演算を行わせるためのプログラムやデータを記憶し
ている。
【0125】I/Oインタフェース61は、CPU51
の制御のもとで、外部機器とデータ交信を行うためのイ
ンタフェース回路である。
【0126】なお、携帯通信機器3の構成は、本実施形
態の例に限られるものではなく、PHS(Personal-Han
dyphone-System)や、各種通信機能を有するPDA(Pe
rsonal-Digital-Assistant)などを採用してもよい。
【0127】(2.車両制御システムAの動作例)次
に、図1を用いて、車両制御システムAにおける車両制
御装置1の動作について説明する。同図は、車両制御シ
ステムAにおける車両制御装置1の動作フロー例を示す
フローチャートである。同図に示されるように、上記動
作フロー例は、S1〜S8の各ステップから構成されて
いる。
【0128】最初のステップでは、車両制御装置1の車
載制御部22(図3参照)は、車載通信部21(図3参
照)を通じて、センタ装置2との通信電波状態を検出す
る(S1)。例えば、通信電波の受信強度、Signa
l/Noise比(S/N比)を検出する。
【0129】次のステップでは、車載制御部22は、S
1で検出した通信電波状態を基準電波状態と比較する
(S2)。ここで、基準電波状態とは、検出された通信
電波状態が良好であるか否かを判定するための基準とな
る物理状態量をいい、例えば受信電波強度が電界強度換
算でX(A/m)以上,S/N比がYデシベル(dB)
以上という状態情報を指す。
【0130】したがって、車両制御装置1とセンタ装置
2との間の電波障害物や、両者の距離に起因して、受信
電波強度が著しく低い場合や、マルチパス現象などに起
因してS/N比が極めて悪い場合には、通信電波状態は
基準電波状態に劣るものとして判定される。その他、通
信キャリアやセンタ装置2の問題に起因して、車両制御
装置1とセンタ装置2との通信状態が悪い場合にも、検
出された通信電波状態は基準電波状態より劣ると判定さ
れることになる。
【0131】上記比較の結果、S1で検出した通信電波
状態は基準電波状態より劣ると判定された場合には次の
ステップに進む一方、S1で検出した通信電波状態が基
準電波状態以上であると判定された場合には、本発明に
おけるその後の処理は不要として、通常処理ルーチンに
進む。
【0132】次のステップでは、車載制御部22は、警
戒モードの設定がオン/オフのいずれであるか確認する
(S3)。本実施形態では、警戒モードの設定内容は、
予め携帯通信機器(図2参照)からの指示を通じ、ある
いは直接的に設定されており、車両制御装置1の記憶部
26(図3参照)に記憶されている。
【0133】車載制御部22は、記憶部26に記憶され
た警戒モードの設定がオン、つまり警戒を必要とする状
態に設定されていれば、次のステップに進む一方、記憶
部26に記憶された警戒モードの設定がオフ、つまり警
戒を必要としない状態に設定されていれば、本発明にお
けるその後の処理は不要として、通常処理ルーチンに進
む。
【0134】次のステップでは、車載制御部22は、A
/D−D/Aコンバータ23及びインターフェース24
(いずれも図3参照)を通じて制御指示を付与すること
により、車両機器31の動作を制限する(S4)。
【0135】ここで、車両機器31の動作制限態様は特
に限定されないが、車両を運転困難な状態とする態様が
好ましい。車両を運転困難な状態とする態様の例として
は、イモビライザー31aによってイグニションへの電
力供給をストップしたり、エンジンへの燃料供給を停止
することによりエンジン始動を禁止する態様、パワース
テアリング装置31cによってステアリング操作を不能
とする態様、ドアロック制御装置31bによってドアの
解錠操作を無効とする態様が挙げられる。
【0136】車両を運転困難な状態まで至らせない、車
両機器動作の制限態様の例としては、エアーコンディシ
ョナー31dによる車内温度の制御を不能としたり、車
両に備えられる方向指示器を制御不能とする態様が挙げ
られる。
【0137】なお、車両機器の動作制限を行う付加条件
として、車両に備えられた各種センサによる異常検知を
要求することも好ましい。センサからの異常検知を条件
に加えれば、車両に異常(異常振動,異常音,ドアの強
制開閉など)が検知された場合にのみ、車両機器の動作
制限が行われるので、動作制限の頻度を必要十分なもの
とすることができる。
【0138】車両機器動作の制限態様は、予め決定され
ていてもよいし、S2での(比較)判定結果に応じて選
択されてもよい。
【0139】これにより、電波通信の通信状態が劣悪な
場合であっても、制御不能などの危険状態から車両を保
護することができる。
【0140】次のステップでは、車載制御部22は、警
告制御部27を通じて警告部32(スピーカ32a,ホ
ーン32b,ハザードランプ32c,電光掲示板32
d,近距離通信部32e)を制御することにより、S4
で車両機器31の動作を制限した事実を車両外部に報知
する(S5)。
【0141】警告部32による報知形態は特に限定され
ないが、本実施形態では、スピーカ32aによる音声威
嚇、ホーン32bの鳴動、ハザードランプ32cの点
滅、電光掲示板32dの非常メッセージの表示などを行
うものとする。
【0142】また、警告部32は、スピーカ32a,ホ
ーン32b,ハザードランプ32c,電光掲示板32d
のように、周囲への直接的な報知動作を行う以外にも、
近距離通信部32eの通信機能を用いた通報動作によ
り、車両外部への報知動作を行ってもよい。車両制御装
置1は、本ステップにおける外部報知動作により、周囲
の車両や警備者などに適切な警戒を促すことができる。
【0143】次のステップでは、車載制御部22は、認
証情報入力部25(図3参照)を通じて、認証情報の入
力を受け付ける(S6)。認証情報(ユーザID情報と
一致すべきもの)は、ユーザを特定するための情報であ
る。認証情報(ユーザID情報)の例としては、ユーザ
の声紋情報/指紋情報/網膜画像情報/顔画像情報など
が挙げられるが、ここでは、連続8文字の英数字配列を
用いる。そこで、車載制御部22は、英数字キーパッド
からなる認証情報入力部25を通じて、外部から英数字
配列の入力を受け付ける。
【0144】次のステップでは、車載制御部22は、S
6にて入力された認証情報が、既に記憶部26に登録さ
れているユーザID情報と一致するか否かを判定する
(S7)。これにより、車載制御部22は、認証情報の
入力者が正規のユーザであるか否かを判定することがで
きる。
【0145】ただし、認証情報およびユーザID情報と
して、ユーザの声紋情報/指紋情報/網膜画像情報/顔
画像情報などを採用する場合には、S6にて入力された
認証情報と、記憶部26に既登録のユーザID情報とは
完全一致しないことが一般的である。したがって、所定
の許容範囲で、認証情報とユーザID情報とを比較する
ことにより、両情報が一致するか否かを判定することが
好ましい。
【0146】上記判定の結果、S6で入力された認証情
報が、既に記憶部26に登録されているユーザID情報
と一致すれば、正規のユーザからの認証情報入力と判定
して次のステップに進む一方、S6で入力された認証情
報と既登録のユーザID情報とが一致しなければ、認証
情報の入力受け付け状態(S6)に戻って車両機器31
の動作制限を継続する。
【0147】次のステップでは、車載制御部22は、A
/D−D/Aコンバータ23及びインターフェース24
を通じて制御指示を付与することにより、車両機器31
の動作制限を解除する(S8)。
【0148】上記S6〜S8の動作により、電波通信状
態にかかわらず、正規のユーザは車両機器31を動作さ
せることができる。例えば、車両が、本来的に電波状態
の劣悪な環境(地下駐車場やトンネルなど)や、通信圏
外に位置しているときであっても、正規のユーザは常に
車両機器31を動作させることが可能になる。
【0149】以上の動作により、電波通信の通信状態が
劣悪な場合であっても、制御不能などの危険状態から車
両を保護することができる。
【0150】なお、車両制御システムAにおける車両制
御装置1の動作を車両制御方法として表現すれば、車両
機器の制御を行う車両制御方法であって、外部装置との
通信電波状態を検出する電波状態検出段階(S1)と、
上記電波状態検出段階にて検出された通信電波状態が基
準電波状態より劣る場合には、車両機器の動作を制限す
る車両機器動作制限段階(S2〜S4)とを備えるもの
としてあらわされる。
【0151】[実施の形態2]本発明の更なる実施の形
態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。
【0152】(1.システム構成)本実施形態の車両制
御システム(以下、車両制御システムBという)の各構
成については、実施形態1の車両制御システムAと同一
であるので、説明の便宜上、実施の形態1の車両制御シ
ステムAと同一の部材番号を付記して、その説明を省略
する。
【0153】(2.本車両制御システムBの動作例)次
に、図6を用いて、車両制御システムBにおける車両制
御装置1(図3参照)の動作例について説明する。同図
は、車両制御システムBにおける車両制御装置1の動作
フロー例を示すフローチャートである。同図に示される
ように、上記動作フロー例は、S11〜S18の各ステ
ップから構成されている。
【0154】最初のステップでは、実施形態1のステッ
プS1と同様に、車両制御装置1の車載制御部22(図
3参照)は、車載通信部21を通じて、センタ装置2と
の通信電波状態を検出する(S11)。
【0155】次に、車載制御部22は、S11で検出し
た通信電波状態に基づいて、妨害電波の有無を判定する
(S12)。例えば、通信電波と同一周波数帯域におけ
る妨害電波特定スペクトルを参照することにより上記判
定を行うことができる。
【0156】また、車載通信部21の通信方式に応じ
て、スペクトル,送受信タイミング,プロトコルに特徴
が存在する場合には、車載制御部22、検出された通信
電波状態に上記特徴が含まれるか否かを確認することに
より、妨害電波の有無を判定することも可能である。
【0157】ここでは、車載通信部21の通信方式の有
する特徴に注目して、妨害電波の有無を効果的に判定す
る三つの手法を説明しておく。
【0158】TDMA方式におけるガードタイム判定 本ガードタイム判定は、車載通信部21が通信方式とし
て、TDMA方式(Time Division Multiple Access )
を採用する場合に用いられる判定手法である。
【0159】TDMA方式は、時分割多元接続方式とも
呼ばれ、通信チャンネルを所定時間毎のスロットに分割
し、複数回線で分割スロットを順番に用いることによ
り、多回線通信を実現するものである。TDMA方式で
は、適切な時分割制御のために、各スロット間にガード
タイムが設定され、電波送受信は断続的に行われること
になる。図7は、TDMA方式におけるガードタイムを
説明する概念図である。TDMA方式の代表例として
は、携帯電話通信のPDC方式が挙げられる。
【0160】上記TDMA方式ではガードタイムが固有
値として設定されているため、受信電波のガードタイム
情報に基づいて、妨害電波の有無を判定できる。例え
ば、車両制御装置1の車載通信部21(図3参照)とセ
ンタ装置2の通信部42(図4参照)との間で行われる
TDMA方式の電波通信が、本来20msのガードタイ
ムを有するとする。この場合、車載制御部22は、例え
ば、受信電波状態から算出したガードタイムが20ms
の±10%範囲内(つまり18〜22ms)であれば妨
害電波は存在しないと判定する一方、上記ガードタイム
が20msの±10%の範囲外であれば、通信電波には
妨害電波が含まれているものと判定することができる。
【0161】FDMA方式におけるガードバンド判定 本ガードタイム判定は、車載通信部21が通信方式とし
て、FDMA(Frequency Division Multiple Access)
方式を採用する場合に用いられる判定手法である。
【0162】FDMA方式は、周波数分割多元接続方式
とも呼ばれ、通信チャンネルを複数の周波数帯に分割
し、回線毎に周波数帯を割り当てることにより、多回線
通信を実現するものである。FDMAでは、回線のスペ
クトル重複による混信回避のために、各周波数帯間にガ
ードバンドが設定される。図8は、FDMA方式におけ
るガードバンドを説明する概念図である。FDMA方式
の代表例としては、携帯電話通信のアナログ方式が挙げ
られる。
【0163】上記FDMA方式ではガードバンドが固有
値として設定されているため、受信電波のガードバンド
情報に基づいて、妨害電波の有無を判定できる。例え
ば、車両制御装置1の車載通信部21(図3参照)とセ
ンタ装置2の通信部42(図4参照)との間で行われる
FDMA方式の電波通信が本来6.25kHzのガード
バンドを有するとする。この場合、車載制御部22は、
例えば、受信電波状態から算出したガードバンドが6.
25kHzの±10%範囲内(つまり5.63kHz〜
6.88kHz)であれば妨害電波は存在しないと判定
する一方、上記ガードバンドが6.25kHzの±10
%の範囲外であれば、通信電波には妨害電波が含まれて
いるものと判定することができる。
【0164】なお、上記ガードバンド比較を行う場合に
は、あらかじめ、検出された通信電波状態(スペクト
ル)から、バックグラウンド成分を差し引いておくこと
が好ましい。
【0165】CDMA方式における判定 本判定は、車載通信部21が通信方式として、CDMA
方式(Code DivisionMultiple Access )を採用する場
合に用いられる判定手法である。
【0166】CDMA方式では、受信電波強度に関する
情報、および通信が可能な状態であるか否か(送受信プ
ロトコルが確立したか否か)の情報の2 種類の情報に基
づいて妨害電波の有無を判定できる。受信電波強度は、
車載通信部21(図3参照)がセンタ装置2の通信部4
2(図4参照)との間の通信を行う際に利用する周波数
帯の電波の強さである。この受信電波強度は、通常の携
帯電話機でも3段階程度で表示され、利用者が受信電波
強度を確認できるようになっている。また、通信が可能
な状態は、車載通信部21と携帯電話通信網の基地局と
の間で制御信号の伝達が正常に行われており、車載通信
部21の位置情報が取得された結果として実現する。通
信が可能な状態か否かは、通常の携帯電話機でも、通信
可能圏内であるか否かとして表示される。具体的には、
通常の携帯電話機では、通信可能圏外である場合に「圏
外」の文字等が表示される。
【0167】通常、受信電波強度が所定値以上であれば
通信が可能な状態であるので、受信電波強度に関する情
報と、通信が可能な状態か否かの情報との間には相関が
あることになる。しかし、受信電波強度が十分であって
も、通信が可能な状態ではなく、通信可能圏外になる場
合もある。このような状態は、通常の使用状態では考え
にくい。しかし、妨害電波が発生している場合には上記
のような状態が生じ得る。
【0168】そこで、車両制御装置1の車載制御部22
は、受信電波状態から算出した受信電波強度情報と、車
載通信部21により検出される通信が可能な状態か否か
に関する情報とに基づき、受信電波強度が所定値以上で
あるにもかかわらず、通信が可能な状態でない場合に
は、妨害電波が存在すると判定し、その他の場合には妨
害電波が存在しないと判定することができる。通信が可
能な状態か否かを車載通信部21が検出する際には、車
載通信部21は通信状態検出手段として機能する。
【0169】以上、などの判定手法により、S1
1で検出した通信電波状態に妨害電波が含まれている
(妨害電波あり)と判定された場合には次のステップに
進む一方、S11で検出した通信電波状態に妨害電波が
含まれていない(妨害電波なし)と判定された場合に
は、本発明におけるその後の処理は不要として、通常処
理ルーチンに進む。
【0170】その後、車載制御部22は、S13〜S1
8のステップ処理を行うが、これらS13〜S18の処
理内容は、実施形態1のステップS3〜S8(図1参
照)とそれぞれ同一であるので、その説明を省略する。
【0171】上記S11〜S18の動作フローによれ
ば、第三者による通信妨害工作など、車両が危険な状態
に晒されている場合には、車両機器の動作は制限され、
車両の運転は困難となる。これにより、電波通信の通信
状態が劣悪な場合であっても、車両盗難などの危険状態
から車両を保護することができる。
【0172】なお、車両制御システムBにおける車両制
御装置1の動作を車両制御方法として表現すれば、車両
機器の制御を行う車両制御方法であって、外部装置との
通信電波状態を検出する電波状態検出段階(S11)
と、上記電波状態検出段階にて検出された通信電波状態
に基づいて、妨害電波の存在有無を判定し、通信電波に
妨害電波が含まれると判定した場合には、車両機器の動
作を制限する車両機器動作制限段階(S12〜S14)
とを備えるものとしてあらわされる。
【0173】以上の説明では、車両制御システムA及び
車両制御システムBにおける車両制御装置1の車両制御
部22が車両機器31の動作を制限する車両機器動作制
限手段として機能する場合について説明した。ただし、
車両制御部22は、車両機器の動作を制限するのみなら
ず、警告制御部27を通じて警告部32(スピーカ32
a,ホーン32b,ハザードランプ32c,電光掲示板
32d,近距離通信部32e)を制御することにより、
車両機器31の動作を制限した事実を車両外部に報知す
る動作も行う。したがって、車両制御部22は、電波状
態検出手段として機能する車載通信部21により検出さ
れた通信電波状態が基準電波状態より劣る場合、あるい
は、上記通信電波状態に基づいて通信電波に妨害電波が
含まれると判定した場合に、車両の警戒レベルを上げる
ように車両機器を制御する車両機器制御手段として機能
するともいえる。なお、この場合、車両機器はイモビラ
イザー31a,ドアロック制御装置31b,パワーステ
アリング装置31c,エアーコンディショナー31d以
外に、警告部32なども含まれる。
【0174】ここで、車両の警戒レベルを上げるように
車両機器を制御するとは、例えば図1におけるS4〜S
5のステップ処理や図6におけるS14〜S15のステ
ップ処理を行うことを意味する。このステップ処理を行
うことにより、警戒モードの設定がオンである場合に、
通常の警戒レベルから、より高い警戒レベル、つまり、
車両に対して行われる盗難行為等の不正行為に備える状
態に変更するように車両機器を動作させることができ
る。また、エンジンがかけられている場合にエンジンを
停止させる動作を行わせることや、ドアロックが解除さ
れている場合にドアをロックする動作を行わせることな
ども、車両の警戒レベルを上げるように車両機器を制御
することに含まれる。
【0175】(3.補足)以上で説明したように、車両
制御システムA及び車両制御システムBにおける車両制
御装置1の動作は、車両制御装置1の車載制御部22
(図3参照)が実行するプログラム(車両制御プログラ
ム)によって実現することができる。
【0176】上記車両制御プログラムは、車両制御装置
1の記憶部26(図3参照)などのコンピュータで読み
取り可能な記録媒体に格納することができる。上記車両
制御プログラムは、記憶部26の他、例えば、外部記憶
装置として設けられたドライブ装置で読み取られるプロ
グラムメディアによって供給されてもよい。
【0177】上記プログラムメディアとは、本体と分離
可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセッ
トテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディス
クやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/
MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、IC
カード(メモリカードを含む)/光カード等のカード
系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPRO
M、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固
定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0178】なお、上記車両制御プログラムは、車載制
御部22が上記プログラムメディアから読み出して直接
実行できるように記録されていてもよいし、上記プログ
ラムメディアから記憶部26のプログラム記憶領域へ転
送された後、車載制御部22が記憶部26から読み出し
て実行できるように記録されていてもよい。
【0179】また、上記車両制御プログラムは、インタ
ーネットを含むネットワークを通じて、車両制御装置1
にダウンロードされるものであってもよい。ネットワー
クから上記車両制御プログラムをダウンロードする場合
には、そのダウンロード用プログラムは予め記憶部26
に格納されていてもよいし、別の記録媒体からインスト
ールされてもよい。なお、記録媒体に格納されている内
容としてはプログラムに限定されず、データであっても
よい。
【0180】上述した機能は、車載制御部22が読み出
した上記車両制御プログラムを実行することによって実
現されるだけでなく、上記車両制御プログラムの指示に
基づき、車載制御部22上で稼働しているOS(Operat
ing System) などが実際の処理の一部または全部を行う
ことによっても実現される。
【0181】これら構成によれば、車載制御部22(コ
ンピュータ)に上記車両制御プログラムを読み取り実行
させることにより、本発明の車両制御装置、車両制御方
法を実現することができる。
【0182】
【発明の効果】請求項1の発明に係る車両制御装置は、
以上のように、車両機器の制御を行う車両制御装置であ
って、外部装置と電波通信を行う通信手段と、上記通信
手段による通信電波状態を検出する電波状態検出手段
と、上記電波状態検出手段により検出された通信電波状
態が基準電波状態より劣る場合には、車両機器の動作を
制限する車両機器動作制限手段とを備える構成である。
【0183】また、請求項12の発明に係る車両制御方
法は、以上のように、車両機器の制御を行う車両制御方
法であって、外部装置との通信電波状態を検出する電波
状態検出段階と、上記電波状態検出段階にて検出された
通信電波状態が基準電波状態より劣る場合には、車両機
器の動作を制限する車両機器動作制限段階とを備える構
成である。
【0184】それゆえ、通信手段と外部装置との通信電
波状態が検出された後、検出された通信電波状態と基準
電波状態とが比較される。比較の結果、検出された通信
電波状態は基準電波状態より劣ると判定されれば、車両
機器の動作が制限される。
【0185】これにより、電波通信の通信状態が劣悪な
場合であっても、制御不能などの危険状態から車両を保
護することができるという作用効果を奏する。
【0186】請求項2の発明に係る車両制御装置は、以
上のように、車両機器の制御を行う車両制御装置であっ
て、外部装置と電波通信を行う通信手段と、上記通信手
段による通信電波状態を検出する電波状態検出手段と、
上記電波状態検出手段により検出された通信電波状態に
基づいて、妨害電波の存在有無を判定し、通信電波に妨
害電波が含まれると判定した場合には、車両機器の動作
を制限する車両機器動作制限手段とを備える構成であ
る。
【0187】また、請求項13の発明に係る車両制御方
法は、以上のように、車両機器の制御を行う車両制御方
法であって、外部装置との通信電波状態を検出する電波
状態検出段階と、上記電波状態検出段階にて検出された
通信電波状態に基づいて、妨害電波の存在有無を判定
し、通信電波に妨害電波が含まれると判定した場合に
は、車両機器の動作を制限する車両機器動作制限段階と
を備える構成である。
【0188】それゆえ、通信手段と外部装置との通信電
波状態が検出された後、検出された通信電波状態に基づ
いて、通信電波に妨害電波が含まれるか否かを判定され
る。その結果、通信電波に妨害電波が含まれると判定さ
れれば、車両機器動作制限手段は、車両機器の動作を制
限する。
【0189】これにより、不審者が妨害電波を発生させ
た場合であっても、車両盗難などの危険状態から車両を
保護することができるという作用効果を奏する。
【0190】請求項3の発明に係る車両制御装置は、以
上のように、請求項2に構成において、上記通信手段
は、TDMA方式の電波通信を行うものであり、上記車
両機器動作制限手段は、上記電波状態検出手段により検
出された通信電波状態のガードタイム情報に基づいて、
妨害電波の存在有無を判定する構成である。
【0191】それゆえ、電波状態検出手段により検出さ
れた通信電波状態からガードタイム情報が抽出され、こ
のガードタイム情報に基づいて、通信電波に妨害電波が
含まれるか否かが判定される。
【0192】これにより、請求項2の作用効果に加え
て、より的確に妨害電波の存在を検知することができる
という効果を奏する。
【0193】請求項4の発明に係る車両制御装置は、以
上のように、請求項2に構成において、上記通信手段
は、FDMA方式の電波通信を行うものであり、上記車
両機器動作制限手段は、上記電波状態検出手段により検
出された通信電波状態のガードバンド情報に基づいて、
妨害電波の存在有無を判定する構成である。
【0194】それゆえ、電波状態検出手段により検出さ
れた通信電波状態からガードバンド情報が抽出され、こ
のガードバンド情報に基づいて、通信電波に妨害電波が
含まれるか否かが判定される。
【0195】これにより、請求項2の作用効果に加え
て、より的確に妨害電波の存在を検知することができる
という効果を奏する。
【0196】請求項5の発明に係る車両制御装置は、以
上のように、請求項2の構成において、上記通信手段
は、CDMA方式の電波通信を行うものであり、上記通
信手段による通信が可能な状態であるか否かを検出する
通信状態検出手段をさらに備え、上記車両機器動作制限
手段は、上記電波状態検出手段により検出された通信電
波状態の受信電波強度情報と、上記通信状態検出手段に
よる検出結果とに基づいて、妨害電波の存在有無を判定
する構成である。
【0197】それゆえ、電波状態検出手段により検出さ
れた通信電波状態から受信電波強度情報を抽出され、さ
らに、通信状態検出手段による検出結果を認識して、こ
れらに基づいて通信電波に妨害電波が含まれるか否かが
判定される。
【0198】これにより、請求項2の作用効果に加え
て、より的確に妨害電波の存在を検知することができる
という効果を奏する。
【0199】請求項6の発明に係る車両制御装置は、以
上のように、請求項1乃至4のいずれか1項の構成にお
いて、警戒モードのオン/オフを切替設定する警戒モー
ド設定手段を備え、上記車両機器動作制限手段は、警戒
モード設定手段により設定された警戒モードがオンの場
合にのみ、車両機器の動作を制限する構成である。
【0200】それゆえ、警戒モード設定手段の警戒モー
ドがオンに設定されているとき、つまり車両制御装置の
セキュリティ機能を有効にすべき場合にのみ、車両機器
動作制限手段による車両機器の動作制限が行われる。
【0201】これにより、請求項1乃至4のいずれか1
項の作用効果に加えて、不必要なタイミングや状況下で
車両機器の動作が制限されることを回避し、より適切な
車両保護を実現することができるという効果を奏する。
【0202】請求項7の発明に係る車両制御装置は、以
上のように、請求項1乃至6のいずれか1項の構成にお
いて、予めユーザID情報を登録するユーザID情報登
録手段と、外部から認証情報の入力を受け付ける認証情
報入力手段とを備え、上記車両機器動作制限手段は、上
記ユーザID情報登録手段に登録されたユーザID情報
と、上記認証情報入力手段から入力された認証情報とを
比較し、上記ユーザID情報と上記認証情報とが一致す
る場合には、車両機器の動作制限を解除する構成であ
る。
【0203】それゆえ、上記ユーザID情報と上記認証
情報とが一致すれば、つまり認証情報の入力者が正規の
ユーザと判定されれば、前記車両機器動作制限手段は、
車両機器の動作制限を解除する。この結果、電波通信状
態にかかわらず、車両機器の動作が開放される。
【0204】これにより、請求項1乃至6のいずれか1
項の作用効果に加えて、電波通信状態にかかわらず、正
規のユーザは車両機器を動作させることができるという
効果を奏する。例えば、車両が、本来的に電波状態の劣
悪な環境(地下駐車場やトンネルなど)や、通信圏外に
位置しているときであっても、正規のユーザは常に車両
機器を動作させることが可能になる。
【0205】請求項8の発明に係る車両制御装置は、以
上のように、請求項1乃至7のいずれか1項の構成にお
いて、上記車両機器動作制限手段が車両機器の動作を制
限していることを車両外部に報知する報知手段を備える
構成である。
【0206】それゆえ、車両機器動作制限手段が車両機
器の動作を制限しているときには、その事実が報知手段
によって車両外部に報知される。
【0207】これにより、請求項1乃至7のいずれか1
項の作用効果に加えて、車両外部に通信環境の異常を速
やかに報知することにより、周囲の車両や警備者などに
適切な警戒を促すことができるという効果を奏する。
【0208】請求項9の発明に係る車両制御装置は、以
上のように、請求項1乃至8のいずれか1項の構成にお
いて、上記通信手段として、携帯電話機を用いる。
【0209】これにより、簡便な構成により、請求項1
乃至8のいずれか1項の作用効果を奏する。
【0210】請求項10の発明に係る車両制御装置は、
以上のように、車両機器の制御を行う車両制御装置であ
って、外部装置と電波通信を行う通信手段と、上記通信
手段による通信電波状態を検出する電波状態検出手段
と、上記電波状態検出手段により検出された通信電波状
態が基準電波状態より劣る場合には、車両の警戒レベル
を上げるように車両機器を制御する車両機器制御手段と
を備える構成である。
【0211】上記の構成においても、請求項1や請求項
8の作用効果を奏することができる。
【0212】請求項11の発明に係る車両制御装置は、
以上のように、車両機器の制御を行う車両制御装置であ
って、外部装置と電波通信を行う通信手段と、上記通信
手段による通信電波状態を検出する電波状態検出手段
と、上記電波状態検出手段により検出された通信電波状
態に基づいて、妨害電波の存在有無を判定し、通信電波
に妨害電波が含まれると判定した場合には、車両の警戒
レベルを上げるように車両機器を制御する車両機器制御
手段とを備える構成である。
【0213】上記の構成においても、請求項1や請求項
8の作用効果を奏することができる。
【0214】請求項14の発明に係る車両制御プログラ
ムは、上記の課題を解決するために、コンピュータに、
請求項12または13に記載の車両制御方法を実行させ
ることを特徴としている。
【0215】また、請求項15の発明に係るコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体は、上記の課題を解決するた
めに、請求項14に記載の車両制御プログラムを記録し
たことを特徴としている。
【0216】これら構成によれば、コンピュータに車両
制御プログラムを読み取り実行させることにより、前述
の車両制御方法、車両制御装置と同一の作用効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両制御システムに
おける車両制御装置の動作フロー例を示すフローチャー
トである。
【図2】上記車両制御システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】車両制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】センタ装置の構成を示すブロック図である。
【図5】携帯通信機器の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の更なる実施形態に係る車両制御システ
ムにおける車両制御装置の動作フロー例を示すフローチ
ャートである。
【図7】TDMA方式におけるガードタイムを説明する
概念図である。
【図8】FDMA方式におけるガードバンドを説明する
概念図である。
【符号の説明】
1 車両制御装置 2 センタ装置(外部装置) 21 車載通信部(通信手段,電波状態検出手段,通信
状態検出手段) 22 車載制御部(車両機器動作制限手段,車両機器制
御手段,コンピュータ) 25 認証情報入力部(認証情報入力手段) 26 記憶部(記録媒体,ユーザID情報登録手段,警
戒モード設定手段) 31 車両機器 32 警告部(報知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 301 B60R 25/04 602 // B60R 25/04 602 610 610 H04B 7/26 F M Fターム(参考) 5C084 AA04 AA09 AA13 BB04 BB32 CC16 CC26 DD07 EE06 FF02 FF04 FF27 GG07 GG09 GG19 GG43 GG52 GG57 HH10 HH12 HH13 HH17 5C087 AA02 AA03 AA25 BB12 BB18 BB74 DD05 DD14 EE07 EE14 EE16 FF01 FF02 FF04 FF17 FF19 FF20 FF23 GG08 GG12 GG19 GG23 GG31 GG32 GG46 GG66 GG67 GG70 GG71 GG83 5K048 AA15 BA42 DB01 DC01 EB02 GB05 HA04 HA06 5K067 AA32 DD27 DD28 DD41 DD47 EE02 EE12 FF18

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両機器の制御を行う車両制御装置であっ
    て、 外部装置と電波通信を行う通信手段と、 上記通信手段による通信電波状態を検出する電波状態検
    出手段と、 上記電波状態検出手段により検出された通信電波状態が
    基準電波状態より劣る場合には、車両機器の動作を制限
    する車両機器動作制限手段とを備えることを特徴とする
    車両制御装置。
  2. 【請求項2】車両機器の制御を行う車両制御装置であっ
    て、 外部装置と電波通信を行う通信手段と、 上記通信手段による通信電波状態を検出する電波状態検
    出手段と、 上記電波状態検出手段により検出された通信電波状態に
    基づいて、妨害電波の存在有無を判定し、通信電波に妨
    害電波が含まれると判定した場合には、車両機器の動作
    を制限する車両機器動作制限手段とを備えることを特徴
    とする車両制御装置。
  3. 【請求項3】上記通信手段は、TDMA方式の電波通信
    を行うものであり、 上記車両機器動作制限手段は、上記電波状態検出手段に
    より検出された通信電波状態のガードタイム情報に基づ
    いて、妨害電波の存在有無を判定することを特徴とする
    請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 【請求項4】上記通信手段は、FDMA方式の電波通信
    を行うものであり、 上記車両機器動作制限手段は、上記電波状態検出手段に
    より検出された通信電波状態のガードバンド情報に基づ
    いて、妨害電波の存在有無を判定することを特徴とする
    請求項2に記載の車両制御装置。
  5. 【請求項5】上記通信手段は、CDMA方式の電波通信
    を行うものであり、 上記通信手段による通信が可能な状態であるか否かを検
    出する通信状態検出手段をさらに備え、 上記車両機器動作制限手段は、上記電波状態検出手段に
    より検出された通信電波状態の受信電波強度情報と、上
    記通信状態検出手段による検出結果とに基づいて、妨害
    電波の存在有無を判定することを特徴とする請求項2に
    記載の車両制御装置。
  6. 【請求項6】警戒モードのオン/オフを切替設定する警
    戒モード設定手段を備え、 上記車両機器動作制限手段は、警戒モード設定手段によ
    り設定された警戒モードがオンの場合にのみ、車両機器
    の動作を制限することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載の車両制御装置。
  7. 【請求項7】予めユーザID情報を登録するユーザID
    情報登録手段と、 外部から認証情報の入力を受け付ける認証情報入力手段
    とを備え、 上記車両機器動作制限手段は、上記ユーザID情報登録
    手段に登録されたユーザID情報と、上記認証情報入力
    手段から入力された認証情報とを比較し、上記ユーザI
    D情報と上記認証情報とが一致する場合には、車両機器
    の動作制限を解除することを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  8. 【請求項8】上記車両機器動作制限手段が車両機器の動
    作を制限していることを車両外部に報知する報知手段を
    備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項
    に記載の車両制御装置。
  9. 【請求項9】上記通信手段は、携帯電話機であることを
    特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両
    制御装置。
  10. 【請求項10】車両機器の制御を行う車両制御装置であ
    って、 外部装置と電波通信を行う通信手段と、 上記通信手段による通信電波状態を検出する電波状態検
    出手段と、 上記電波状態検出手段により検出された通信電波状態が
    基準電波状態より劣る場合には、車両の警戒レベルを上
    げるように車両機器を制御する車両機器制御手段とを備
    えることを特徴とする車両制御装置。
  11. 【請求項11】車両機器の制御を行う車両制御装置であ
    って、 外部装置と電波通信を行う通信手段と、 上記通信手段による通信電波状態を検出する電波状態検
    出手段と、 上記電波状態検出手段により検出された通信電波状態に
    基づいて、妨害電波の存在有無を判定し、通信電波に妨
    害電波が含まれると判定した場合には、車両の警戒レベ
    ルを上げるように車両機器を制御する車両機器制御手段
    とを備えることを特徴とする車両制御装置。
  12. 【請求項12】車両機器の制御を行う車両制御方法であ
    って、 外部装置との通信電波状態を検出する電波状態検出段階
    と、 上記電波状態検出段階にて検出された通信電波状態が基
    準電波状態より劣る場合には、車両機器の動作を制限す
    る車両機器動作制限段階とを備えることを特徴とする車
    両制御方法。
  13. 【請求項13】車両機器の制御を行う車両制御方法であ
    って、 外部装置との通信電波状態を検出する電波状態検出段階
    と、 上記電波状態検出段階にて検出された通信電波状態に基
    づいて、妨害電波の存在有無を判定し、通信電波に妨害
    電波が含まれると判定した場合には、車両機器の動作を
    制限する車両機器動作制限段階とを備えることを特徴と
    する車両制御方法。
  14. 【請求項14】コンピュータに、 請求項12または13に記載の車両制御方法を実行させ
    ることを特徴とする車両制御プログラム。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の車両制御プログラム
    を記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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