JP2003068043A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2003068043A
JP2003068043A JP2001259696A JP2001259696A JP2003068043A JP 2003068043 A JP2003068043 A JP 2003068043A JP 2001259696 A JP2001259696 A JP 2001259696A JP 2001259696 A JP2001259696 A JP 2001259696A JP 2003068043 A JP2003068043 A JP 2003068043A
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middle case
disc
disk
inclined portion
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Application number
JP2001259696A
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English (en)
Inventor
Eiichi Hanakawa
栄一 花川
Akira Kurozuka
章 黒塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄型ドライブ、回動型光学ヘッド、チェンジャ
ー等の設計自由度を大きくすることが出来るディスクカ
ートリッジを提供すること。 【解決手段】光ディスク1のターンテーブル近傍に段差
を設け、中ケース中央にはその段差を収納する穴を設
け、中ケースの縁を少なくとも1/4設けないように構成
する。上及び下ケース3,2には中ケース摺動方向に沿
った楔状の傾斜部2f,3f,3gを設け、中ケースに
はそれと契合する契合部4i,4jを設け、中ケースを
引き出すと傾斜部と契合部が契合して上及び下ケースは
押し広げられ、側面に隙間が生じ、その隙間から光ディ
スクが引き出され、光ディスクを半分以上引き出した状
態で、記録及び再生の状態とするように構成する。中ケ
ースに設けた傾斜部は上及び下ケースに設けた外傾斜部
を覆い被さるように契合することにより、上及び下ケー
スの押し広げの動作を防止するロック機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに情報
を記録及び/又は再生する装置に用いられるディスクカ
ートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクへのデータの記録や、記録済
みデータの再生を確実にするため、光ディスクは、常
に、ほこりなどの付着の無いきれいな状態に保つ必要が
ある。
【0003】そのため、図15に示す、指の接触による
指紋の付着、傷付き、また塵埃の付着を防止するための
従来のディスクカートリッジは、光学ヘッドやターンテ
ーブル、磁気ヘッドの挿入窓21bを開閉するシャッタ
ー21aが設けられているのが一般的である。
【0004】この様な、従来のシャッター方式のディス
クカートリッジでは、カートリッジ挿入時に、光学ヘッ
ドやターンテーブル、クランパー等のドライブ構成部品
は、カートリッジの厚みを退避しなければならないた
め、スロットインローディングのドライブ厚さはディス
クカートリッジ厚みが加算されるため、ドライブの薄型
化が困難であるという課題があった。
【0005】また、その挿入窓形状の拘束条件のため、
ドライブ構成部品単品の薄型化が困難であるという課題
があった。例えば、光学ヘッドにおいては、対物レンズ
アクチュエーは挿入窓の内部に、光学検出系はディスク
カートリッジ下部に構成することが余儀なくされ光学ヘ
ッドは厚くなると言う課題、また磁気ヘッド昇降装置に
おいても、カートリッジ厚の1/2以上の大きな昇降スト
ロークが要求され、昇降装置は厚くなると言う課題があ
った。
【0006】一方、ディスクカートリッジを用いるチェ
ンジャーは、ストッカーに収められたディスクカートリ
ッジを搬送手段でドライブまで搬送する必要があり、小
型化と高速化に課題があった。
【0007】そこで、図16(a)、(b)に示す様
に、上述した課題を解決する、ドライブの薄型化と小型
高速化のチェンジャーに向くディスクカートリッジの構
造が提案された(特願平6-35496、USP5,936,935参
照)。
【0008】図16(a)、(b)に示すディスクカー
トリッジは、光ディスク1、下ケース2、上ケース3、中
ケース4とロック部材5とから構成されている。
【0009】図16(a)は光ディスクが収納された状
態を示し、図16(b)は光ディスクが引き出された状
態を示している。
【0010】光ディスク1は中ケース4に収納されてい
て、光ディスク1は中ケース4内で回転できる隙間を有し
ている。厚み方向の隙間は突片4iと中ケース底部との
隙間、円周方向の隙間は光ディスク外周と中ケースの縁
4jとの隙間である。尚 突片4iの厚さは上ケース肉厚
より薄い。下ケース2と上ケース3で構成された隙間を中
ケース4が摺動移動出来る構造で、ロック部材5は中ケー
ス4の先端部両側に構成されていて、中ケースの移動動
作を規制している。引き出しピン20は、中ケースに設
けられたU字状切り欠き4kに内側から(矢印A方向)
挿入することにより、ロック部材5が回動して、ロック
が解除され、その後、引き出しピン20の矢印B方向の
移動で中ケースが引き出される。
【0011】図17(a)、(b)はローディング時の
状態を示す断面図である。図17(a)はローディング
中、図17(b)はローディング完了後の記録、再生時
の状態を示している。
【0012】図17(a)、(b)に示すドライブの構
成は、通常のねじ送り方式トラバースのタイプの光学ヘ
ッドの駆動機構(図13(a)参照)を有したものであ
る。尚、これとは別のタイプの従来の光学ヘッドの駆動
機構として、図18に示す回動型光学ヘッドがある。
【0013】図17(a)に示すように、本ディスクカ
ートリッジがドライブに挿入されると、中ケース4が引
き出されるので、スピンドルモーターのターンテーブル
11、クランパー12、光学ヘッド13、光磁気ディスクの場
合の磁気ヘッド14はディスクカートリッジ厚みHを退避
する必要なく、中ケースの厚みhを退避すれば良いの
で、図15のシャッター方式のディスクカートリッジの
場合に比べて、より薄いドライブの設計が可能である。
【0014】図17(b)に示すように光ディスク1を
半分以上引き出した状態でスピンドルモーターのターン
テーブル11、クランパー12、光学ヘッド13、磁気ヘッド
14がディスクに接近して、記録及び再生の状態になる。
【0015】また、シャッター方式のディスクカートリ
ッジのヘッド挿入窓より大きな窓4bを設ける事ができ
るので窓形状の拘束条件から開放され、光学ヘッドの設
計自由度が増し、光学ヘッドの薄型化が可能である。
【0016】尚、図18に示す回動型光学ヘッドについ
ても、図17(a)、(b)の構成の場合と同様に、ド
ライブの薄型化が図れる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ノートパソコ
ンやPDAにおいて、内臓ドライブはスロットインローデ
ィングで、かつ更なる薄型化が要求された場合、上記従
来の構成では、これ以上の薄型化は不可能である。
【0018】即ち、図16のディスクケースでは、ドラ
イブの高さは、中ケースの厚みhによって決まってしま
うことは上述した通りである。図17(a)から明らか
な様に、中ケース4の厚みhは、ディスク厚+隙間+突片
厚+中ケース底板厚の総和になる。中でも隙間はディス
クのそりやターンテーブル高さ取り付け誤差を考慮し
て、シャッター方式のディスクカートリッジの隙間と同
程度を必要とするため、中ケース4の厚みhの大幅な薄
型化は困難である。従って、図16(a)、(b)に示
す従来のディスクケースでは、上述した、ドライブ高さ
の更なる薄型化は難しいという課題があった。
【0019】本発明は、上記従来の課題を考慮し、従来
に比べて更に薄いドライブの設計が可能なディスクカー
トリッジを提供する事を第1の目的とする。
【0020】また図18に示す、高速アクセスに向く回
動型光学ヘッド機構の場合、中ケースのコーナー部にロ
ック機構やケースの縁が構成されているため、回動軸1
3aがコーナー部と干渉するのを避けるために、光学ヘ
ッドの回動軸13a等を、図17の場合と同様に、少な
くとも中ケースの厚みhだけ退避させる必要があり、上
記と同様、ドライブ高さの更なる薄型化は困難であると
いう課題があった。
【0021】そこで、本発明は、上記何れのタイプの光
学ヘッドを有するドライブであっても、従来に比べて更
に薄いドライブの設計が可能なディスクカートリッジを
提供することを第2の目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1の本発明(請求項1
記載の本発明に対応)は、ディスクを収納する収納室の
一方の側を構成する上ケースと、前記収納室の他方の側
を構成する下ケースと、前記上ケースと下ケースの間で
前記ディスクを保持した状態で、所定方向に出し入れ可
能な板状のディスク保持手段とを備え、前記ディスクの
表面に対向する前記板状の前記ディスク保持手段の内、
それが引き出される側の一部が切り欠き形状を呈してお
り、前記ディスク保持手段が引き出されるに伴って、前
記上ケース及び前記下ケースの少なくとも一方の前記引
き出される側が、前記ディスク保持手段の前記引き出し
動作を妨げない様に、押し広げられるディスクカートリ
ッジである。
【0023】また、第2の本発明(請求項2記載の本発
明に対応)は、上記上ケースは、前記ディスク保持手段
の前記引き出し方向に沿った楔状の上側傾斜部を有し、
前記下ケースは、前記ディスク保持手段の前記引き出し
方向に沿った楔状の下側傾斜部を有し、前記ディスク保
持手段は、前記上側傾斜部及び前記下側傾斜部と契合す
る契合部を有している上記第1の本発明のディスクカー
トリッジである。
【0024】また、第3の本発明(請求項3記載の本発
明に対応)は、上記ディスク保持手段は、その外周の実
質上1/4が切り欠かれている上記第2の本発明のディ
スクカートリッジである。
【0025】また、第4の本発明(請求項4記載の本発
明に対応)は、光ディスクと上ケースと下ケースと中ケ
ースとを備えたディスクカートリッジであって、クラン
プ部近傍にクランプ用穴と同心の円形の段差を設けた光
ディスクと、中央部に前記光ディスクの段差を収納する
穴を設け、周囲の縁を少なくとも1/4以上設けないよう
に構成した中ケースと、前記上及び下ケースに設けられ
た、中ケース摺動方向に沿った楔状の傾斜部と、前記中
ケースに設けられ、前記傾斜部と契合する契合部と、前
記下ケースの両側に設けられた下ケースの縁よりも高い
ガイド壁と、前記上ケースに設けられた前記下ケースの
ガイド壁を収納するガイド溝とを具備し、前記中ケース
を引き出すと、前記上及び下ケース傾斜部と前記中ケー
スの契合部が契合して前記上及び下ケースは押し広げら
れ、側面に隙間が生じ、前記光ディスクが前記中ケース
と共に引き出されることを特徴とするディスクカートリ
ッジである。また、第5の本発明(請求項5記載の本発
明に対応)は、上記上ケースの楔状傾斜部を前記上ケー
スの両側にそれぞれ設けたことを特徴とする上記第4の
本発明のディスクカートリッジである。また、第6の本
発明(請求項6記載の本発明に対応)は、上記中ケース
の先端のコーナー部に回動可能に設けられた、前記中ケ
ースの引き出し動作をロックするための爪を有するロッ
ク部材と、前記中ケースに設けられたU字状切り欠き
と、前記上及び下ケースに設けられた、ロック部材の爪
と契合する切り欠きと、前記上及び下ケースの先端部に
設けられた外傾斜部と、前記上下ケースの押し広がる動
作を防止するために、前記中ケースに設けられた、前記
上及び下ケースの前記外傾斜部を覆い被さるように契合
する傾斜部とを備えたことを特徴とする上記第4の本発
明のディスクカートリッジである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明のディスクカートリッジの
一実施の形態を、図1〜図10を用いて説明する。
【0027】図1(a)〜(d)は本発明の一実施の形
態によるディスクカートリッジを示す図である。図1に
おいて(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は中心
の断面図、(d)はディスク1’の引き出された状態の
断面図である。
【0028】1は光ディスク、2は下ケース、3は上ケ
ース、4は中ケース、5はロック部材、20は引き出し
ピンである。細線の1'、4'、5'、20'は引き出され
た状態での光ディスク、中ケース、ロック部材、引き出
しピンである。
【0029】本発明のディスクカートリッジは、光ディ
スクのターンテーブル近傍に段差を設け、中ケースには
その段差を収納する穴を設ける。そして中ケース4の縁
を少なくとも1/4以上設けないように構成し、上及び下
ケースの周辺には縁3e、2eを設ける。
【0030】また上及び下ケース3,2には中ケース摺
動方向に沿った楔状の傾斜部3g、3f、2fが設けら
れ、中ケースにはそれと契合する契合部4j、4iが設
けられ、中ケースを引き出すと傾斜部と契合部が契合し
て上下ケースは押し広げられ、側面に隙間が生じる。そ
の隙間から光ディスク1が引き出される構造である。引
き出しピン20は、中ケースに設けられたU字状切り欠
き4dに外側から(矢印A方向)挿入することにより、
ロック部材5が回動して、ロックが解除され、その後、
引き出しピン20の矢印B方向の移動で中ケースが引き
出される。
【0031】光ディスク1を半分以上引き出した状態で
スピンドルモーターのターンテーブル、クランパー、光
学ヘッド、磁気ヘッドが光ディスクに接近させて使用す
るものである。
【0032】尚、本発明のディスク保持手段は中ケース
4に対応している。
【0033】次に、各部品の詳細を説明する。
【0034】図2は本発明のディスクカートリッジに使
用する光ディスクの形状の断面図、図3はその光ディス
クの斜視図を示す。1は光ディスク、11はスピンドルモ
ーターに構成されたターンテーブルである。光ディスク
の中央のクランプ部近傍にはクランプ用穴1aと同心の
円形の段差1bが設けられている。
【0035】図4(a)、(b)はその光ディスクを収
納する中ケースの斜視図で(a)は収納前、(b)は収
納後である。1は光ディスク、4は中ケース、5はロッ
ク部材である。
【0036】中ケース4の中央には光ディスクの段差1
bを収納する穴4aを設け、そして中ケースの縁4bは
B部のように少なくとも1/4以上設けないように構成す
る。4jはその縁切断端部である。
【0037】図4(b)に示すように、中ケースの穴4
aに光ディスクの段差1bを契合して収納した状態で、
中ケース4を引き出すまたは押し込む等の移動動作をす
ると、光ディスク1も共に一体となって同じ移動動作を
する。
【0038】記録媒体の防塵、防傷の安全性のためには
中ケースの不用意な引き出しを防止する必要がある。そ
のためにはロック機構が必要である。中ケースの先端コ
ーナー部に構成されたロック機構、即ちA部の詳細を図
5〜図6で説明する。
【0039】図5(a)〜(g)は、図4に示したA部
の部分拡大図である。即ち、図5において(a)は平面
図、(b)は側面図、(c)はA−A断面図、(d)は
B−B断面図、(e)はC−C断面図である。又、
(f)は、(c)において中ケース4がわずかに引き出
された状態を示すA−A断面図であり、(g)は、
(d)において中ケース4がわずかに引き出された状態
を示すB−B断面図である。図6は斜視図である。
【0040】4は中ケース、5はロック部材、3、2は
上及び下ケースの側面である。5aはロック部材5の端
部に設けられたロック軸で、中ケース4に設けられたロ
ック軸穴4cに挿入され、この軸中心にロック部材5は
回動できるように構成されている。5bはロック部材5
に構成された爪で上及び下ケース3、2に設けられた切
り欠き3c、2cに契合し中ケース引き出し動作を防止
している。5cは解除レバーで引き出しピン20が中ケ
ース4に設けられたU字状切り欠き4dに挿入されると
ロック部材5は回動させられ、爪5bが切り欠き3c、
2cから退避しロックが解除される。
【0041】引き出しピン20は矢印Aの方に押し込ま
れた後、矢印Bの方に移動し、中ケースを引き出すこと
ができる。5dはロック部材に設けられたばね部で、ロ
ック部材を常に爪5bが外に出るように押圧している。
5aのロック軸、5bの爪、5cの解除レバー、5dの
ばね部は樹脂等により一体成型されている。
【0042】中ケースの先端コーナー部には図5の
(c)A−A断面及び(d)のB−B断面に示すよう
に、4eは引き出し方向に直角な方向に構成されたカム
部で概円筒状になっている。4f及び4gは上及び下ケ
ースの開きを防止する傾斜部でA−A断面では上部に、
B−B断面では下部に設けられていて、成型を容易にし
ている。4dはU字状切り欠きで、引き出しピン20が
挿入される幅があり、引き出しピン20は矢印Aの方に
押し込まれた後、矢印Bの方に移動し、中ケースの引き
出しレバー4hに作用して、中ケースを引き出すことが
できる。
【0043】2点鎖線の3(図中、点々を施した部分)
は上ケースのAおよびB部の断面で、3aは外斜面で、
中ケースの傾斜部4fと契合して押し広がるのを防止し
ている。3bは内斜面で、中ケースが少し右側に引き出
された時、中ケースのカム部4eと契合して上ケースを
押し広げる。その時は中ケースの傾斜部4fは右側に移
動しており、上ケースの押し広がるのを妨げない。
【0044】また2点鎖線の2(図中、点々を施した部
分)は下ケースのAおよびB部の断面で、上ケースと同
様に、2aは外斜面で、中ケースの傾斜部4gと契合し
て押し広がるのを防止している。2bは内斜面で、中ケ
ースが少し右側に引き出された時、中ケースのカム部4
eと契合して下ケースを押し広げる。その時は中ケース
の傾斜部4gは右側に移動しており、下ケースの押し広
がるのを妨げない。
【0045】以上のように構成すると、まず引き出しピ
ン20が中ケースのU字状切り欠き4dに挿入される
と、解除レバー5cでロック部材5は回動させられ、爪
5bが切り欠き3c,2cから退避しロックが解除され
る。次に引き出しピン20は、矢印Bの方に移動し、中
ケースの引き出しレバー4hに作用し、中ケースが少し
右側に引き出された時、上及び下ケースの内斜面3b、
2bは中ケースのカム部4eと契合して上及び下ケース
を押し広げる。その時は中ケースの傾斜部4f、4gは
右側に移動しており、上及び下ケースの押し広がるのを
妨げない。上及び下ケースが押し広げられると隙間が出
来て、その隙間から中ケース及び光ディスクを引き出す
ことができる。
【0046】中ケースを引き出された後、逆に押し込ま
れるとこの逆の動作をする。上及び下ケースはケースの
弾性力により上及び下ケースの内斜面3b、2bが中ケ
ースのカム部4eに沿って移動し、上及び下ケースの隙
間は狭くなる。すると中ケースの傾斜部4f、4gは上
及び下ケースの外傾斜部3a、2aを覆い被さるように
契合する。さらに中ケースが押し込まれると、ロック部
材5はばね部5dの反力で逆回動させられ、爪5bが切
り欠き3c,2cに契合しロックされる。従って上及び
下ケースの押し広げ、及び中ケースの引き出しの両動作
を防止することができる。
【0047】図4、図5、及び図6において、4iは中
ケースの側面の近傍には引き出し方向に平行な傾斜面か
らなる契合部が設けられている。詳細は後述するが、中
ケースを引き出すと契合部4iと、上ケースに設けられ
た上ケース傾斜部A3fが契合して、上及び下ケースは
更に押し広げられ,ディスクが回転する隙間を作ること
が出来る。
【0048】下ケース2について図7を用いて詳細に説
明する。
【0049】図7は中ケースと接する面を上にした斜視
図である。2a及び2bは前述した外斜面と内斜面であ
る。2cはロック部材5の爪5bと契合する切り欠き
で、中ケース引き出し動作を防止している。2dは上ケ
ースと平行に設けられた中ケースの出入り口部である。
2eは切り欠き2c、出入り口部2d及び、外内傾斜面
2a、2bを除いて略全周囲にわたって設けられた縁で
ある。特に先端部に設けられた縁で、光ディスク収納時
の密閉性の向上、防塵性を確保している。
【0050】2fは切り欠き2cの反対側の側面近傍に
引き出し方向に平行に設けられた下ケース傾斜部で、中
ケースの縁4bの縁切断端部4jが下ケースの縁2eを
乗り越えるように構成されている。2gは両側に設けら
れたガイド壁面でその高さは縁2eよりも高くなってい
る。
【0051】2hはカートリッジ下案内面で上ケースと
合わせると案内溝が構成できる傾斜した面で、ドライブ
あるいはチェンジャーのストッカーに挿入するとき、カ
ートリッジの案内をする。2iはグリップスリットでカ
ートリッジがドライブおよびストッカーに挿入されたと
き、このスリットに薄板状部材を挿入して上下ケースの
不用意な取り出しを防止する。
【0052】また図1(c)に示すように、下ケース外
側のディスク引き出し側先端部に角度θなる、先端部が
薄くなる傾斜部2kが設けられている。
【0053】上ケースについて図8(a)、(b)を用
いて詳細に説明する。
【0054】図8(a)は上ケースの外側表面を上にし
た斜視図、図8(b)は逆にして、中ケースと接する面
を上にした斜視図である。3a及び3bは前述した外斜
面と内斜面である。3cはロック部材5の爪5b、と契
合する切り欠きで、中ケース引き出し動作を防止してい
る。3dは下ケースと平行に設けられた中ケースの出入
り口部である。3eは切り欠き3c、出入り口部3d及
び、外内傾斜面3a、3bを除いて略全周囲にわたって
設けられた縁である。特に先端部に設けられた縁で、光
ディスク収納時の密閉性の向上、防塵性を確保してい
る。
【0055】3fはロック側(切り欠き3c)側面近傍
に引き出し方向に平行に設けられた上ケース傾斜部Aで
中ケース側面近傍の契合部4iと契合して上ケースは更
に押し広げられ,ディスクが回転する隙間を作る。3g
はロック反対側(切り欠き3c)の側面近傍に引き出し
方向に平行に設けられた上ケース傾斜部Bで中ケースの
縁4bの縁切断端部4jと契合して上ケースは更に押し
広げられ,ディスクが回転する隙間を作る。
【0056】このように3f、3gは上ケースの両側側
面に設けられ、中ケースの両側と契合するため、押し広
げられる隙間は均等で安定した状態を保つことができ
る。3hは両側に設けられたガイド壁面溝で下ケースの
両側に設けられたガイド壁面2gを収納できるように構
成されている。
【0057】3iはカートリッジ上案内面で下ケースと
合わせると案内溝が構成できる傾斜した面でドライブに
あるいはチェンジャーのストッカーに挿入するとき、カ
ートリッジの案内をする。3jはグリップスリットでカ
ートリッジがドライブおよびストッカーに挿入されたと
き、このスリットに薄板状部材を挿入して上及び下ケー
スの不用意な取り出しを防止する。
【0058】また図1(c)に示すように、上ケース外
側のディスク引き出し側先端部に角度θなる、先端部が
薄くなる傾斜部3kが設けられている。
【0059】以上のように構成された各部品を組み立て
たのが、図1に示した本発明のディスクカートリッジで
ある。次に、このカートリッジの動作について説明す
る。
【0060】図1において上ケースの上ケース傾斜部A
3f、外斜面3a及び内斜面3bを通る縦断面、即ちA
BCD断面(ロック側の側面)を図9に示す。上ケース
の上ケース傾斜部B3g、外斜面3a及び内斜面3bを
通る縦断面と、下ケースの傾斜部2f、外斜面2a及び
内斜面2bを通る縦断面とを通る縦断面を、重ねた図、
即ちEGCD断面+FGCD断面(ロックの反対側の側
面)を図10に示す。図9、10において、(a)は中
ケースが上下ケースに収納された状態、(b)は光ディ
スクが上下ケースから引き出されようとしている状態、
(c)は引き出し途中、(d)は更に多く引き出されさ
れ状態、(e)は十分引き出されて、スピンドルモータ
ーが挿入しようとする状態である。これらの図を用い
て、この引き出し動作について説明する。
【0061】図9、10の(a)の状態においては、上
ケースの外斜面3a、下ケースの外斜面2aは中ケース
の傾斜部4f、4gと契合して、上下ケースが押し広が
るのを防止している。引き出し動作は、図1に示すよう
に、まず引き出しピン20が中ケースのU字状切り欠き
4dに挿入されると、解除レバー5cでロック部材5は
回動させられ、爪5bが切り欠き3c,2cから退避し
ロックが解除される。次に引き出しピン20は、矢印B
の方に移動し、引き出しレバー4hに作用し、中ケース
を引き出す。
【0062】中ケースが少し右側に引き出された時、図
9、10の(b)の状態においては、上及び下ケースの
内斜面3b、2bは中ケースのカム部4eと契合して上
及び下ケースを押し広げる。その時は中ケースの傾斜部
4f、4gは右側に移動しており、上及び下ケースの押
し広がるのを妨げない。上及び下ケースが押し広げられ
ると隙間S1が出来て、その隙間から中ケース及びディ
スクを引き出すことができる。
【0063】更に中ケースが引き出されると、ロック側
の側面では、図9(c)の状態となり、中ケースの契合
部4iと、上ケース傾斜部A3fが契合して上及び下ケ
ースは更に押し広げられる。ロック反対側の側面では、
図10(c)の状態になり、中ケースの縁4bの縁切断
端部4jは、上ケース傾斜部B3g、及び下ケース傾斜
部2fと契合して上及び下ケースは更に押し広げられ
る。
【0064】更に中ケースが引き出されると、ロック側
の側面では、図9(d)の状態となり、上ケースの上ケ
ース傾斜面A3fは中ケースの上面と契合しディスクが
回転するに十分な隙間S2を作る。ロックの反対側の側
面では、図10(d)の状態となり、中ケースの縁4b
の縁切断端部4jは、上ケース傾斜部B3g、及び下ケ
ース傾斜部2fと契合して上及び下ケースは更に押し広
げられ、ディスクが回転するに十分な隙間S2を作る。
【0065】図9,10において(e)の状態は、ロッ
ク側の側面では、上ケース傾斜面A3fは中ケースの上
面と契合しディスクが回転するに十分な隙間S2を保
ち、ロック反対側の側面でも、中ケースの縁4bの縁切
断端部4jが下ケースの縁2eを乗り越え、また上ケー
ス傾斜部B3gは中ケースの上面と契合しディスクが回
転するに十分な隙間S2を保ちつつ、光ディスク1を半分
以上引き出した状態で、スピンドルモーターのターンテ
ーブル11が挿入される。
【0066】図9,10において、(d)、(e)の状
態は上及び下ケースが中ケース厚みより更に広げられる
ため、上及び下ケースの縁3e,2eの案内では不足
し、中ケースは面内で自由に動くことができるようにな
る。そこで下ケースの両側に設けられたガイド壁面2g
は下ケースの縁2eよりも高くすることにより、中ケー
スの面内の動きを規制することができ、中ケースの引き
出し動作が安定でスムースになる。
【0067】前述したように、中ケースを引き出された
後、逆に押し込まれると、上及び下ケースはケースの弾
性力により全くこの逆の動作をするものである。
【0068】以上述べた様に、本実施の形態では、図1
6に示すディスクカートリッジの中ケースの縁を単に1
/4以上(2点鎖線ABCに囲まれたハッチング部)を
切り欠いただけの構成ではない。単にその様な切り欠き
形状にしただけでも、一見、裸ディスクを扱う場合と等
価な設計条件が得られる様に思われるが、その様な構成
のみでは、下記の様な問題が生じる。
【0069】即ち、従来例は中ケースの縁に光ディスク
の外周部が当接することにより、光ディスクの位置決め
を行っていたが、中ケースの縁を1/4以上なくすと、
当接箇所が欠如するため、位置決めが出来ず、中ケース
の移動とともに、光ディスクを移動させることができな
くなる。
【0070】又、中ケースの縁を1/4以上なくすと、
収納状態で上ケース下ケースの端面に中ケースの縁の部
材がなくなり、光ディスクの収納室が開放状態になる。
よって収納室の密閉性が悪く防塵性が確保できなくな
る。
【0071】更に、記録媒体の安全性のためには中ケー
スの不用意な引き出しを防止するロック機構は、従来は
単に中ケースの引き出し動作を防止する構成のみでよか
ったが、中ケースの引き出し動作と上下ケース端面を塞
ぐ手段の開放動作との両方の動作を防止することができ
るロック機構を構成する必要がある。
【0072】本実施の形態では、このような問題を全て
解決するために、上述した構成を採用している。
【0073】次に、本発明のディスクカートリッジを用
いるドライブについて図11〜図14で説明する。
【0074】ドライブの薄型化について図11、図12
で説明する。
【0075】図11はローディング時の状態を示す断面
図で(a)はローディング中、(b)はローディング完
了後の記録、再生時の状態である。
【0076】図11(a)に示すように、本ディスクカ
ートリッジがドライブに挿入されると、中ケース4が引
き出されるので、スピンドルモーターのターンテーブル
11、クランパー12、光学ヘッド13、磁気ヘッド14は、中
ケースの底板厚み+ディスク厚の和h1を退避すれば良
い。従来例の場合、中ケースの厚みhを退避する必要が
あり(図17参照)、その中ケースの厚みhはディスク
厚+隙間+突片+中ケース底板の総和で、h1は隙間、突
片厚は不要となり、更に薄いドライブの設計が可能とな
る。
【0077】図12に示すようなドライブ構成をとれば
更に薄いドライブが可能となる。
【0078】図12(a)に示すように、ローディング
中は、光学ヘッド13、磁気ヘッド14は上下に退避するの
でなく、光ディスクの外径外側に退避している。図12
(b)に示すように、スピンドルモーターのターンテー
ブル11、クランパー12のみが光ディスクに接近してクラ
ンプ完了後、光学ヘッド13、磁気ヘッド14が光ディスク
1に平行に移動して記録再生状態に入る。このように構
成するとスピンドルモーターのターンテーブル11、クラ
ンパー12、の退避量は図11と同じであるが、光学ヘッ
ドの下部に必要な信号を取り出すフレキ15の設置スペー
スh2が有効に設けることができる。
【0079】それは、図11の構成では、光学ヘッド13
はスピンドルモーターのターンテーブル11と共に上下に
退避するため、最も退避した位置の更に下部にフレキ15
の設置スペースh2を設けなければならない。光学ヘッ
ド厚さが十分薄く、光学ヘッドの底部の高さがスピンド
ルモーターの低部高さより十分高く設計出来れば、光学
ヘッド13の下部にフレキ15の設置スペースを設けること
は問題ないが、通常は光学ヘッド挿入窓形状の拘束条件
のため光学ヘッドの特にレンズアクチュエーの設計自由
度が制限され、光学ヘッドが厚くなるため、光学ヘッド
の底部高さとスピンドルモーターの底部高さは略同じで
ある。従って光学ヘッド低部即ちスピンドルモーターの
底部の更に下部にフレキ15の設置スペースh2を設ける
必要があり、ドライブが厚くなる。記録再生中はスピン
ドルモーター、光学ヘッドがディスクに接近するためフ
レキ15の設置スペースh2'は過剰スペースとなる。図1
2の構成では光学ヘッドの低部高さは記録再生中と同じ
であり、光学ヘッドの底部の高さがスピンドルモーター
の低部高さと略同じであっても、スピンドルモーターの
退避スペースは、光学ヘッドの下部にフレキ15の設置ス
ペースとして有効に使用することができるのでドライブ
全体としての厚さは図11の構成のドライブより更に薄
く設計できる。
【0080】図12の構成のドライブを従来例のディス
クカートリッジで構成する場合、中ケースの縁があるた
めどうしても、光学ヘッド13、磁気ヘッド14の高さ方向
の退避が必要で本構成を実施することは困難である。
【0081】図13には本発明のディスクカートリッジ
を用いて、方式の異なる光学ヘッドを使用したドライブ
構成例を説明する。
【0082】図13(a)は通常のねじ送り方式トラバ
ースのドライブの例で光学ヘッド13のストロークを少し
長くして光学ヘッドの対物レンズ13b及び磁気ヘッド14
がディスク外周より外に退避するようにしている。
【0083】図13(b)は高速アクセスに向く回動型
光学ヘッドの例である。本発明のディスクカートリッジ
であれば、中ケースの縁やコーナー部がないので、回動
型光学ヘッド13'の回動軸13aがコーナー部と干渉しな
いため、この回動型光学ヘッドを採用して、ドライブの
薄型化が可能となる。本例においても、光ディスクの外
周より外に対物レンズ13b及び磁気ヘッド14が退避する
ようにしている。
【0084】対物レンズ及び磁気ヘッドがディスク外周
より外に退避することは、ローディング中の光学ヘッド
及び磁気ヘッドの退避機構を非常に簡素化でき、安価な
ドライブが可能になる。また磁気ヘッドのサスペンショ
ン14aが短く、しかもディスクに略平行で且つ略平面状
の形状で構成でき、光ディスクの面振れがあっても磁気
ヘッドの位置の変化が少なく、確実な記録再生が可能と
なる。本発明のディスクカートリッジを用いることによ
り、光学ヘッドの設計は裸ディスクと等価な制約条件と
なり、設計自由度を大幅に増すことができるものであ
る。
【0085】次に、図14は本発明のディスクカートリ
ッジをチェンジャーに用いるときの例で、ストッカーに
並べた状態の説明図である。
【0086】ストッカーはディスクカートリッジの端面
と接する面16にV字状凸片16aが複数個平行に並べられ
た構成である。上ケースのカートリッジ上案内面3iと
下ケースのカートリッジ下案内面2hとが接合されて構
成できる案内溝とストッカーに平行に並べられたV字状
凸片16aとが契合されて、ディスクカートリッジがスト
ッカーに並べられる。
【0087】ディスクカートリッジを並べる際、上及び
下ケースは押し広げて使用するため、V字状凸片16aは
何ら妨げとはならない。しかし、狭いピッチで並べると
隣のディスクカートリッジと干渉するためピッチを広く
しなければならないが、上及び下ケースのディスク引き
出し側先端部にテーパー部3k、2kを設けられているた
めピッチPを少し狭くすることができ、単位体積当たり
のディスク収納枚数が増加しスペースファクターが良く
なる。本発明のディスクカートリッジは光ディスクを引
き出す構造であるため、チェンジャーに最適な形状であ
る。
【0088】尚、本発明のディスクとして、上記実施の
形態では、段差を有した光ディスクを用いた場合につい
て説明したが、これに限らず、例えば、中ケースの外周
部の切り欠き部分が1/4以下である場合であれば、段
差は無くても良い。即ち、中ケースの外周部によりディ
スクが保持可能である場合は、ディスクの中央部に段差
を設ける必要は無い。
【0089】また、上記実施の形態では、通常のねじ送
り方式トラバースのタイプの光学ヘッドを使用したドラ
イバの薄型化にも適用可能であり、且つ、回動型光学ヘ
ッドを使用したドライバの薄型化にも適用可能なディス
クカートリッジの構成を中心に説明したがこれに限らず
例えば、何れか一方の光学ヘッドのドライバにのみ適用
可能なディスクカートリッジであっても良い。その場
合、中ケースの外周部の切り欠き部分は、1/4以下で
も良い。
【0090】又、上記実施の形態では、ロック機構を備
えた場合について説明したが、これに限らず例えば、ロ
ック機構を備えない構成でも良い。
【0091】以上のように本発明によれば、ディスクカ
ートリッジの内部構造に関して光ディスクのターンテー
ブル近傍に段差を設け、中ケースにはその段差を収納す
る穴を設けることにより、光ディスクと中ケースとの位
置決めができ、中ケースの移動によって光ディスクの移
動を行うことができる。
【0092】又、中ケースの縁を少なくとも1/4設けな
いように構成し、上及び下ケースに縁を設けることによ
り、密閉ができ、防塵性を確保できる。
【0093】又、上下ケースには中ケース摺動方向に沿
った楔状の傾斜部を設け、中ケースにはそれと契合する
契合部を設けることにより、中ケースを引き出すと傾斜
部と契合部が契合して上下ケースは押し広げられ、側面
に隙間が生じ、光ディスクが中ケースと共に引き出すこ
とができる。
【0094】又、中ケースの先端のコーナー部に回動可
能で取り付けられたロック部材を設け、ロック部材の回
動により、ロック部材の爪が上下ケースの切り欠きに契
合もしくは離脱し、また中ケースの移動により、中ケー
スの傾斜部が上下ケースの外傾斜部を覆い被さるように
契合もしくは離脱することにより、不用意な中ケースの
引き出す動作と、上下ケースの押し広がる動作の両動作
を防止することができる。
【0095】又、本発明のディスクカートリッジを使用
するドライブに関して、中ケースの縁を少なくとも1/4
設けないように構成し、中ケースを引き出すと、傾斜部
と契合部が契合して上及び下ケースは押し広げられ、側
面に隙間が生じ、光ディスクが中ケースと共に引き出す
ことができるので、光ディスクは裸ディスクと等価な状
態になる。
【0096】よって、スピンドルモーターのターンテー
ブル、クランパー、光学ヘッド、磁気ヘッドは、中ケー
スの全体厚みを退避する必要がなく、中ケースの底板と
ディスク厚の和のみを退避すれば良いので、薄いドライ
ブの設計が可能となる。
【0097】また、光学ヘッドの対物レンズ及び磁気ヘ
ッドがディスク外周より外に退避するドライブの設計可
能であるため、光学ヘッドの底部の高さがスピンドルモ
ーターの低部高さと略同じであっても、スピンドルモー
ターの退避する量は、光学ヘッドの下部にフレキの設置
スペースとして有効に使用することができるので、ドラ
イブ全体としての厚さは更に薄く設計できる。
【0098】また、中ケースの縁やコーナー部がなく、
回動型光学ヘッドの回動軸がコーナー部と干渉しないた
め、高速アクセスに向く回動型光学ヘッドの設計が可能
となる。
【0099】また、光学ヘッドの対物レンズ及び磁気ヘ
ッドがディスク外周より外に退避することは、光学ヘッ
ド、磁気ヘッドの高さ方向の退避機構に比し、退避機構
を非常に簡素化でき、安価なドライブが可能になる。更
に、磁気ヘッドのサスペンションが短く、しかもディス
クに略平行で且つ略平面状の形状で構成できるので、光
ディスクの面振れがあっても磁気ヘッドの位置の変化が
少なく安定した記録再生が可能、また磁気ヘッドの小型
化、低消費電力化、高速化が可能となる。
【0100】光学ヘッドの設計において、裸ディスクと
等価な制約条件となり、設計自由度を大幅に増すことが
できるものである。
【0101】チェンジャーのストッカーにおいて、上及
び下ケースのディスク引き出し側先端部にテーパー部を
設けられているため、設置ピッチを少し狭くすることが
でき、単位体積当たりのディスク収納枚数が増加しスペ
ースファクターが良くなる。ディスク構造の内部構造に
関しても、ディスクカートリッジを使用したドライブの
構造に関しても有利な効果が数多く得られる。
【0102】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように本発
明によれば、従来に比べて更に薄いドライブの設計が可
能なディスクカートリッジを提供することが出来る。
【0103】また、本発明によれば、何れのタイプの光
学ヘッドを有するドライブであっても、従来に比べて更
に薄いドライブの設計が可能なディスクカートリッジを
提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d):本発明の一実施の形態による
ディスクカートリッジを説明するための、平面図、側面
図、中心の断面図、ディスクの引き出された状態の断面
【図2】本発明の一実施の形態による光ディスクを示す
断面図
【図3】本発明の一実施の形態による光ディスクを示す
斜視図
【図4】(a)、(b):本発明の一実施の形態による
中ケースを示す斜視図
【図5】(a)〜(g):本発明の一実施の形態による
ロック機構を説明するための図
【図6】本発明の一実施の形態によるロック機構を示す
斜視図
【図7】本発明の一実施の形態による下ケースを示す斜
視図
【図8】(a)、(b):本発明の一実施の形態による
上ケースを示す斜視図
【図9】(a)〜(e):本発明の一実施の形態による
ディスクカートリッジの動作を示す説明図(ロック部材
側の側面)
【図10】(a)〜(e):本発明の一実施の形態によ
るディスクカートリッジの動作を示す説明図(ロック部
材と反対側の側面)
【図11】(a)、(b):本発明の一実施の形態によ
るディスクカートリッジを使用したドライブの一実施例
を示す断面図
【図12】(a)、(b):本発明の一実施の形態によ
るディスクカートリッジを使用したドライブの他の実施
例を示す断面図
【図13】(a)、(b):本発明の一実施の形態によ
るディスクカートリッジを使用したドライブの他の実施
例を示す平面図
【図14】本発明の一実施の形態によるディスクカート
リッジを使用したチェンジャーストッカーの一実施を示
す説明図
【図15】従来の一実施の形態によるディスクカートリ
ッジを示す斜視図
【図16】(a)、(b):従来の他の実施の形態によ
るディスクカートリッジを示す斜視図
【図17】(a)、(b):従来の他の実施の形態によ
るディスクカートリッジを使用したドライブを示す断面
【図18】従来の他の実施の形態によるディスクカート
リッジを使用したドライブの他の実施例を示す平面図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 下ケース 3 上ケース 4 中ケース 5 ロック部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを収納する収納室の一方の側を
    構成する上ケースと、 前記収納室の他方の側を構成する下ケースと、 前記上ケースと下ケースの間で前記ディスクを保持した
    状態で、所定方向に出し入れ可能な板状のディスク保持
    手段とを備え、 前記ディスクの表面に対向する前記板状の前記ディスク
    保持手段の内、それが引き出される側の一部が切り欠き
    形状を呈しており、 前記ディスク保持手段が引き出されるに伴って、前記上
    ケース及び前記下ケースの少なくとも一方の前記引き出
    される側が、前記ディスク保持手段の前記引き出し動作
    を妨げない様に、押し広げられるディスクカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】 前記上ケースは、前記ディスク保持手段
    の前記引き出し方向に沿った楔状の上側傾斜部を有し、 前記下ケースは、前記ディスク保持手段の前記引き出し
    方向に沿った楔状の下側傾斜部を有し、 前記ディスク保持手段は、前記上側傾斜部及び前記下側
    傾斜部と契合する契合部を有している請求項1記載のデ
    ィスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記ディスク保持手段は、その外周の実
    質上1/4が切り欠かれている請求項2記載のディスク
    カートリッジ。
  4. 【請求項4】 光ディスクと上ケースと下ケースと中ケ
    ースとを備えたディスクカートリッジであって、 クランプ部近傍にクランプ用穴と同心の円形の段差を設
    けた光ディスクと、 中央部に前記光ディスクの段差を収納する穴を設け、周
    囲の縁を少なくとも1/4以上設けないように構成した中
    ケースと、 前記上及び下ケースに設けられた、中ケース摺動方向に
    沿った楔状の傾斜部と、 前記中ケースに設けられ、前記傾斜部と契合する契合部
    と、 前記下ケースの両側に設けられた下ケースの縁よりも高
    いガイド壁と、 前記上ケースに設けられた前記下ケースのガイド壁を収
    納するガイド溝とを具備し、 前記中ケースを引き出すと、前記上及び下ケース傾斜部
    と前記中ケースの契合部が契合して前記上及び下ケース
    は押し広げられ、側面に隙間が生じ、前記光ディスクが
    前記中ケースと共に引き出されることを特徴とするディ
    スクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記上ケースの楔状傾斜部を前記上ケー
    スの両側にそれぞれ設けたことを特徴とする請求項4記
    載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記中ケースの先端のコーナー部に回動
    可能に設けられた、前記中ケースの引き出し動作をロッ
    クするための爪を有するロック部材と、前記中ケースに
    設けられたU字状切り欠きと、前記上及び下ケースに設
    けられた、ロック部材の爪と契合する切り欠きと、前記
    上及び下ケースの先端部に設けられた外傾斜部と、前記
    上下ケースの押し広がる動作を防止するために、前記中
    ケースに設けられた、前記上及び下ケースの前記外傾斜
    部を覆い被さるように契合する傾斜部とを備えたことを
    特徴とする請求項4記載のディスクカートリッジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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