JP2003067332A - デジタルホーム及びデジタルオフィスのためのマルチエージェントシステム - Google Patents

デジタルホーム及びデジタルオフィスのためのマルチエージェントシステム

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JP2003067332A
JP2003067332A JP2002123046A JP2002123046A JP2003067332A JP 2003067332 A JP2003067332 A JP 2003067332A JP 2002123046 A JP2002123046 A JP 2002123046A JP 2002123046 A JP2002123046 A JP 2002123046A JP 2003067332 A JP2003067332 A JP 2003067332A
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JP2002123046A
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Farhad Fuad Islam
ファド イスラム ファーハド
Mikhail Prokopenko
プロコペンコ ミハイル
Alexander Oldfield Michael
アレキサンダー オールドフィールド マイケル
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/2866Architectures; Arrangements
    • H04L67/30Profiles
    • H04L67/306User profiles
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L9/00Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
    • H04L9/40Network security protocols

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Multi Processors (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】機器エージェントを有する複数の機器と、ユー
ザと関連するユーザエージェントとを具備するシステム
を制御する方法を開示する。 【解決手段】方法は、ユーザと対応する第1の機器との
対話を検出すること(1802)と、これをユーザエー
ジェントに通信し、それにより、ユーザプロファイルを
更新すること(1804)と、ユーザプロファイル及び
前記対話の1つに従って第1のアクションメッセージを
第1の機器エージェントへ送信し、対応する第1の機器
に第1のアクションを実行することを指示し、それによ
り、前記第1のアクションに対する制御をユーザエージ
ェントから第1の機器エージェントへ移行させること
(1808)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般にソフトウェア
エージェントに関し、特にネットワーク化ホーム環境又
はオフィス環境におけるソフトウェアエージェントに関
する。本発明は、1つ以上のネットワーク化機器を制御
する方法及びシステムに関する。また、本発明は、1つ
以上の機器を制御するためのコンピュータプログラムが
記録されているコンピュータ読み取り可能な媒体を含む
コンピュータプログラム製品にも関する。
【0002】
【従来の技術】環境信号を受信して解析するためのセン
サと、感知された信号の関数として応答するエフェクタ
とを有するインテリジェント機器は知られている。例え
ば、電子レンジの中には冷凍食品の解凍状態を感知し
て、それに従って解凍電力を調整できるものがある。
【0003】また、複数の機器から成るシステムに接続
するためのセンサインタフェースを具備する機器もあ
る。しかし、そのような機器のシステムの制御や感知に
関わるオプションは複雑であるため、機器を単に有効に
使用したいだけで、システム制御に関わる操作にわずら
わされたくないユーザにとっては負担になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既存
の構成の1つ以上の欠点を実質的に克服する、又は少な
くとも改善することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の面によれ
ば、ユーザと関連するユーザエージェントと、各々が対
応する機器エージェントを有する複数の機器とを具備す
るシステムを制御する方法であって、ユーザエージェン
トにより、第1の機器エージェントへ第1のアクション
メッセージを送信し、それにより、第1の機器に第1の
アクションを実行するように指示し、前記第1のアクシ
ョンに対する制御を前記ユーザエージェントから前記第
1の機器エージェントへ移行させる工程と、前記第1の
機器が前記第1のアクションを実行できる場合、前記第
1の機器により前記第1のアクションを実行する工程
と、前記第1の機器が前記第1のアクションを実行でき
ない場合、前記第1の機器エージェントにより、第1の
アクションメッセージに従って第2のアクションメッセ
ージを第2の機器エージェントへ送信し、それにより、
第2の機器に第2のアクションを実行するように指示
し、前記第2のアクションに対する制御を前記第1の機
器エージェントから前記第2の機器エージェントへ移行
させる工程とから成る方法が提供される。
【0006】本発明の別の面によれば、ユーザと関連す
るユーザエージェントと、各々が対応する機器エージェ
ントを有する複数の機器とを含み、前記複数の機器を制
御するシステムであって、前記ユーザエージェントは、
第1の機器エージェントへ第1のアクションメッセージ
を送信し、それにより、第1の機器に第1のアクション
を実行するように指示し、前記第1のアクションに対す
る制御を前記ユーザエージェントから前記第1の機器エ
ージェントへ移行させる送信手段を含み、前記第1の機
器エージェントは、前記第1の機器が前記第1のアクシ
ョンを実行できない場合、第1のアクションメッセージ
に従って第2のアクションメッセージを第2の機器エー
ジェントへ送信し、それにより、第2の機器に第2のア
クションを実行するように指示し、前記第2のアクショ
ンに対する制御を前記第1の機器エージェントから前記
第2の機器エージェントへ移行させる送信手段を含むシ
ステムが提供される。
【0007】本発明の別の面によれば、ユーザと関連す
るユーザエージェントと、複数の機器に対応する複数の
機器エージェントとを具備するシステムで複数の機器を
制御する方法を実行するように少なくとも1つの対応す
るプロセッサに指示するための少なくとも1つのコンピ
ュータプログラムモジュールが記録されているコンピュ
ータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム
製品であって、前記少なくとも1つのコンピュータプロ
グラムモジュールは、ユーザエージェントにより、第1
の機器エージェントへ第1のアクションメッセージを送
信し、それにより、第1の機器に第1のアクションを実
行するように指示し、前記第1のアクションに対する制
御を前記ユーザエージェントから前記第1の機器エージ
ェントへ移行させるためのコードと、前記第1の機器が
前記第1のアクションを実行できない場合、前記第1の
機器エージェントにより、第1のアクションメッセージ
に従って第2のアクションメッセージを第2の機器エー
ジェントへ送信し、それにより、第2の機器に第2のア
クションを実行するように指示し、前記第2のアクショ
ンに対する制御を前記第1の機器エージェントから前記
第2の機器エージェントへ移行させるためのコードとを
具備するコンピュータプログラム製品が提供される。
【0008】本発明の別の面によれば、ユーザと関連す
るユーザエージェントと、複数の機器に対応する複数の
機器エージェントとを具備するシステムで複数の機器を
制御する方法を実行するように少なくとも1つの対応す
るプロセッサに指示するための少なくとも1つのコンピ
ュータプログラムモジュールを具備するコンピュータプ
ログラムであって、前記少なくとも1つのコンピュータ
プログラムモジュールは、ユーザエージェントにより、
第1の機器エージェントへ第1のアクションメッセージ
を送信し、それにより、第1の機器に第1のアクション
を実行するように指示し、第1のアクションに対する制
御を前記ユーザエージェントから前記第1の機器エージ
ェントへ移行させるためのコードと、前記第1の機器が
前記第1のアクションを実行できない場合、前記第1の
機器エージェントにより、第1のアクションメッセージ
に従って第2のアクションメッセージを第2の機器エー
ジェントへ送信し、それにより、第2の機器に第2のア
クションを実行するように指示し、前記第2のアクショ
ンに対する制御を前記第1の機器エージェントから前記
第2の機器エージェントへ移行させるためのコードとを
具備するコンピュータプログラムが提供される。
【0009】本発明の別の面によれば、複数の機器と通
信することが可能であり、テレビジョン信号を受信する
信号受信手段と、ユーザと関連するユーザエージェント
と、各々が前記機器のうち対応する1つの機器と関連す
る複数の機器エージェントとを具備するテレビジョン信
号受信装置であって、前記ユーザエージェントは、第1
の機器エージェントへ第1のアクションメッセージを送
信し、それにより、第1の機器に第1のアクションを実
行するように指示し、前記第1のアクションに対する制
御を前記ユーザエージェントから前記第1の機器エージ
ェントへ移行させる送信手段を含み、前記第1の機器エ
ージェントは、前記第1の機器が前記第1のアクション
を実行できない場合、第1のアクションメッセージに従
って第2のアクションメッセージを第2の機器エージェ
ントへ送信し、それにより、第2の機器に第2のアクシ
ョンを実行するように指示し、前記第2のアクションに
対する制御を前記第1の機器エージェントから前記第2
の機器エージェントへ移行させる送信手段を含むテレビ
ジョン信号受信装置が提供される。
【0010】本発明の別の面によれば、各々が対応する
機器エージェントを有する複数の機器と、ユーザと関連
するユーザエージェントとを具備するシステムを制御す
る方法であって、(i)ユーザと第1の機器との対話、
及び(ii)前記第1の機器に関連する事象のうち少なく
とも1つを前記第1の機器に対応する第1の機器エージ
ェントにより検出する工程と、前記対話及び前記事象の
うち少なくとも1つに基づいて更新メッセージを前記第
1の機器エージェントにより前記ユーザエージェントへ
通信する工程と、前記更新メッセージに従ってユーザエ
ージェントによりユーザプロファイルを更新する工程
と、ユーザプロファイルと、前記対話及び前記事象のう
ち少なくとも1つとに従って、前記ユーザエージェント
により第1のアクションメッセージを前記第1の機器エ
ージェントへ送信し、それにより、前記第1の機器に第
1のアクションを実行するように指示し、前記第1のア
クションに対する制御を前記ユーザエージェントから前
記第1の機器エージェントへ移行させる工程と、前記対
応する第1の機器の第1の状態が許可するならば、前記
第1の機器により前記第1のアクションを実行する工程
と、前記第1の機器が第1の状態において前記第1のアク
ションの実行を許可しない場合、第1のアクションメッ
セージ及び前記第1の状態に従って第2のアクションメ
ッセージを前記第1の機器エージェントにより第2の機
器エージェントへ送信し、それにより、対応する第2の
機器に第2のアクションを実行するように指示し、前記
第2のアクションに対する制御を前記第1の機器エージ
ェントから前記第2の機器エージェントへ移行させる工
程とを含む方法が提供される。
【0011】本発明の別の面によれば、ユーザと関連す
るユーザエージェントを含み、各々が対応する機器エー
ジェントを有する複数の機器を制御するシステムであっ
て、(a)前記機器エージェントのうち第1の機器エー
ジェントは、(i)ユーザと第1の機器との対話、及び
(ii)前記第1の機器と関連する事象のうち少なくとも
1つを第1の機器エージェントにより検出する検出手段
と、前記対話及び前記事象のうち少なくとも1つに従っ
て更新メッセージを前記ユーザエージェントへ通信する
通信手段とを具備し、(b)前記ユーザエージェント
は、前記更新メッセージに従ってユーザプロファイルを
更新する更新手段と、ユーザプロファイルと、前記対話
及び前記事象のうち少なくとも1つとに従って、第1の
アクションメッセージを前記第1の機器エージェントへ
送信し、それにより、前記第1の機器に第1のアクショ
ンを実行するように指示し、前記第1のアクションに対
する制御を前記ユーザエージェントから前記第1の機器
エージェントへ移行させる送信手段とを具備し、(c)
前記対応する機器エージェントの前記第1の機器エージ
ェントは、前記第1の機器の第1の状態において前記第
1の機器が第1のアクションを実行することを許可しな
い場合、第1のアクションメッセージ及び第1の状態に
従って第2のアクションメッセージを第2の機器エージ
ェントへ送信し、それにより、対応する第2の機器に第
2のアクションを実行するように指示し、前記第2のア
クションに対する制御を前記第1の機器エージェントか
ら前記第2の機器エージェントへ移行させる送信手段を
更に具備するシステムが提供される。
【0012】本発明の別の面によれば、ユーザと関連す
るユーザエージェントと、複数の機器に対応する機器エ
ージェントとを具備するシステムで複数の機器を制御す
る方法を実行することを少なくとも1つの対応するプロ
セッサに指示するための少なくとも1つのコンピュータ
プログラムモジュールが記録されているコンピュータ読
み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品で
あって、前記少なくとも1つのコンピュータモジュール
は、(i)ユーザと第1の機器との対話、及び(ii)前
記第1の機器と関連する事象のうち少なくとも1つを第
1の機器エージェントにより検出するためのコードと、
前記対話及び前記事象のうち前記少なくとも1つに従っ
て更新メッセージを前記第1の機器エージェントにより
前記ユーザエージェントへ通信するためのコードと、前
記更新メッセージに従って前記ユーザエージェントによ
りユーザプロファイルを更新するためのコードと、ユー
ザプロファイルと、前記対話及び前記事象のうち前記少
なくとも1つとに従って、前記ユーザエージェントによ
り第1のアクションメッセージを前記第1の機器エージ
ェントへ送信し、それにより、前記第1の機器に第1の
アクションを実行するように指示し、前記第1のアクシ
ョンに対する制御を前記ユーザエージェントから前記第
1の機器エージェントへ移行させるためのコードと、前
記第1の機器が第1の状態において前記第1のアクション
の実行を許可しない場合、第1のアクションメッセージ
及び前記第1の状態に従って第2のアクションメッセー
ジを前記第1の機器エージェントにより第2の機器エー
ジェントへ送信し、それにより、対応する第2の機器に
第2のアクションを実行するように指示し、前記第2の
アクションに対する制御を前記第1の機器エージェント
から前記第2の機器エージェントへ移行させるためのコ
ードとを含むコンピュータプログラム製品が提供され
る。
【0013】本発明の別の面によれば、ユーザと関連す
るユーザエージェントと、複数の機器に対応する機器エ
ージェントとを具備するシステムで複数の機器を制御す
る方法を実行することを少なくとも1つの対応するプロ
セッサに指示するための少なくとも1つのコンピュータ
プログラムモジュールを具備するコンピュータプログラ
ムであって、前記少なくとも1つのコンピュータモジュ
ールは、(i)ユーザと第1の機器との対話、及び(i
i)前記第1の機器と関連する事象のうち少なくとも1
つを第1の機器エージェントにより検出するためのコー
ドと、前記対話及び前記事象のうち前記少なくとも1つ
に従って更新メッセージを前記第1の機器エージェント
により前記ユーザエージェントへ通信するためのコード
と、前記更新メッセージに従って前記ユーザエージェン
トによりユーザプロファイルを更新するためのコード
と、ユーザプロファイルと、前記対話及び前記事象のう
ち前記少なくとも1つとに従って、前記ユーザエージェ
ントにより第1のアクションメッセージを前記第1の機
器エージェントへ送信し、それにより、前記第1の機器
に第1のアクションを実行するように指示し、前記第1
のアクションに対する制御を前記ユーザエージェントか
ら前記第1の機器エージェントへ移行させるためのコー
ドと、前記第1の機器が第1の状態において前記第1のア
クションんお実行を許可しない場合、第1のアクション
メッセージ及び前記第1の状態に従って第2のアクショ
ンメッセージを前記第1の機器エージェントにより第2
の機器エージェントへ送信し、それにより、対応する第
2の機器に第2のアクションを実行するように指示し、
前記第2のアクションに対する制御を前記第1の機器エ
ージェントから前記第2の機器エージェントへ移行させ
るためのコードとを具備するコンピュータプログラムが
提供される。
【0014】本発明の別の面によれば、少なくとも1つ
の機器を制御するシステムであって、ユーザと少なくと
も1つの機器との対話を感知する機器エージェントと、
ユーザと関連するユーザエージェントと、前記機器エー
ジェントと前記ユーザエージェントとの間で、対話に従
ってデータを通信する通信手段と、前記データに従って
前記ユーザエージェントによりユーザプロファイルを更
新する更新手段と、前記少なくとも1つの機器と関連す
る事象を前記ユーザエージェントにより検出する検出手
段と、基準を満たした場合、ユーザプロファイル及び事
象のうち少なくとも1つに基づく指示をユーザエージェ
ントにより前記少なくとも1つの機器に提供する指示手
段とを具備するシステムが提供される。
【0015】本発明の別の面によれば、少なくとも1つ
の機器を制御する方法であって、ユーザと前記少なくと
も1つの機器との対話を機器エージェントにより感知す
る工程と、前記機器エージェントとユーザエージェント
との間で、対話に従ってデータを通信する工程と、前記
データに従って前記ユーザエージェントによりユーザプ
ロファイルを更新する工程と、前記少なくとも1つの機
器と関連する事象を前記ユーザエージェントにより検出
する工程と、基準を満たした場合、ユーザプロファイル
及び事象のうち少なくとも1つに基づく指示を前記ユー
ザエージェントにより前記少なくとも1つの機器に提供
する工程とから成る方法が提供される。
【0016】本発明の別の面によれば、少なくとも1つ
の機器を制御するシステムに関してプログラムを格納す
るコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記プロ
グラムは、ユーザと前記少なくとも1つの機器との対話
を機器エージェントにより感知する感知工程のためのコ
ードと、前記機器エージェントとユーザエージェントと
の間で、対話に従ってデータを通信する通信工程のため
のコードと、前記データに従って前記ユーザエージェン
トによりユーザプロファイルを更新する更新工程のため
のコードと、前記少なくとも1つの機器と関連する事象
を前記ユーザエージェントにより検出する検出工程のた
めのコードと、基準を満たした場合、ユーザプロファイ
ル及び事象のうち少なくとも1つに基づく指示を前記ユ
ーザエージェントにより前記少なくとも1つの機器に提
供する提供工程のためのコードとを具備するコンピュー
タ読み取り可能な媒体が提供される。
【0017】本発明の別の面によれば、関連する機器エ
ージェントコンピュータプログラムを有する機器を制御
する方法を実行することをプロセッサに指示するための
ユーザエージェントコンピュータプログラムであって、
(i)ユーザと機器との対話及び(ii)前記機器と関連
する事象のうち少なくとも1つに従って更新メッセージ
を機器エージェントから受信するためのコードと、更新
メッセージに従ってユーザプロファイルを更新するため
のコードと、ユーザプロファイルと、(i)対話及び(i
i)事象のうち前記少なくとも1つに従ってアクション
メッセージを前記機器エージェントへ送信し、それによ
り、第1のアクションを実行することを前記機器に指示
し、前記第1のアクションに対する制御を前記ユーザエ
ージェントから前記機器エージェントへ移行させるため
のコードとを具備するユーザエージェントコンピュータ
プログラムが提供される。
【0018】本発明の別の面によれば、関連する機器エ
ージェントコンピュータプログラムを有する機器を制御
する方法を実行することをプロセッサに指示するための
ユーザエージェントコンピュータプログラムが記録され
ているコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュ
ータプログラム製品であって、前記ユーザエージェント
コンピュータプログラムは、(i)ユーザと機器との対
話及び(ii)前記機器と関連する事象のうち少なくとも
1つに従って更新メッセージを機器エージェントから受
信するためのコードと、更新メッセージに従ってユーザ
プロファイルを更新するためのコードと、ユーザプロフ
ァイルと、(i)対話及び(ii)事象のうち前記少なく
とも1つに従ってアクションメッセージを前記機器エー
ジェントへ送信し、それにより、第1のアクションを実
行することを前記機器に指示し、前記第1のアクション
に対する制御を前記ユーザエージェントから前記機器エ
ージェントへ移行させるためのコードとを具備するコン
ピュータプログラム製品が提供される。
【0019】本発明の別の面によれば、機器と関連し、
前記機器を制御する方法を実行することを前記機器のプ
ロセッサに指示するための機器エージェントコンピュー
タプログラムであって、ユーザエージェントから第1の
アクションメッセージを受信するためのコードと、第1
のアクションメッセージに基づいて第1のアクションを
実行することを前記機器に指示するためのコードと、前
記機器が第1のアクションを実行することが不可能であ
る場合、他の機器エージェントに理解可能であるように
第1のアクションメッセージを修正するためのコード
と、修正されたアクションメッセージを前記他の機器エ
ージェントへ送信し、それにより、前記第1のアクショ
ンに対する制御を前記他の機器エージェントへ移行させ
るためのコードとを具備する機器エージェントコンピュ
ータプログラムが提供される。
【0020】本発明の別の面によれば、機器と関連し、
前記機器を制御する方法を実行することを前記機器のプ
ロセッサに指示するための機器エージェントコンピュー
タプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可
能な媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、
前記プログラムは、ユーザエージェントから第1のアク
ションメッセージを受信するためのコードと、第1のア
クションメッセージに基づいて第1のアクションを実行
することを前記機器に指示するためのコードと、前記機
器が第1のアクションを実行することが不可能である場
合、別の機器エージェントに理解可能であるように第1
のアクションメッセージを修正するためのコードと、修
正されたアクションメッセージを前記他の機器エージェ
ントへ送信し、それにより、前記第1のアクションに対
する制御を前記他の機器エージェントへ移行させるため
のコードとを具備するコンピュータプログラム製品が提
供される。
【0021】本発明の別の面によれば、機器を制御する
方法を実行することを前記機器のプロセッサに指示する
ためのインターエージェントサーバコンピュータプログ
ラムであって、アクションを実行するための適切な代替
機器の識別を要求する問い合わせを機器エージェントか
ら受信するためのコードと、インターエージェントサー
バデータベースに問い合わせることにより、前記インタ
ーエージェントサーバにより登録されている複数の代替
機器に関する関連情報に基づいて前記適切な代替機器を
識別するためのコードと、アクションに基づいて適切な
代替機器を選択するためのコードと、前記適切な代替機
器を前記機器エージェントに勧告するためのコードとを
具備するインターエージェントサーバコンピュータプロ
グラムが提供される。
【0022】本発明の別の面によれば、機器と関連し、
前記機器を制御する方法を実行することを前記機器のプ
ロセッサに指示するための機器エージェントコンピュー
タプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可
能な媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、
前記プログラムは、アクションを実行するための適切な
代替機器の識別を要求する問い合わせを機器エージェン
トから受信するためのコードと、インターエージェント
サーバデータベースに問い合わせることにより、前記イ
ンターエージェントサーバにより登録されている複数の
代替機器に関する関連情報に基づいて前記適切な代替機
器を識別するためのコードと、アクションに基づいて適
切な代替機器を選択するためのコードと、前記適切な代
替機器を前記機器エージェントに勧告するためのコード
とを具備するコンピュータプログラム製品が提供され
る。
【0023】次に、図面を参照して本発明のいくつかの
実施形態を説明する。
【0024】
【発明の実施の形態】添付の図面の1つ以上において同
じ参照符号が付されたステップおよび要件を参照する場
合、本明細書の便宜上、それらのステップおよび要件
は、それに反する意図が表明されていない限り同じ機能
または動作を有する。
【0025】図1は、ホーム環境におけるマルチエージ
ェントシステム100を物理的に表す図である。複数の
家庭用電気機器118から126が1組の関連する接続
回線116によりホームネットワーク114に接続され
ている。ネットワーク114は、複数のエージェント1
02から106と、インターエージェントサーバ(IA
S)108とを含むインテリジェントホームプラットフ
ォーム110に接続回線112により接続されている。
IASについては図7を参照して更に詳細に説明する。
ホームプラットフォーム110は、物理的機器118〜
126のソフトウェアエージェント106が常駐するソ
フトウェア環境を支援する。このソフトウェアエージェ
ント環境はパーソナルコンピュータ(PC)(図示せ
ず)、あるいはネットワーク114を介してテレビ(T
V)(図示せず)と他の装置及びサービスとの間に通信
制御インタフェースを構成するセットトップボックス
(STB)(図示せず)により支援されても良い。オフ
ィス環境でもシステム100に類似するシステムを実現
することができる。
【0026】オフィス状況においては、ホームネットワ
ーク114の代わりにオフィスネットワーク、例えば、
ローカルエリアネットワーク(LAN)を使用する。こ
の場合、家庭用電気機器118から126の代わりにオ
フィス機器(例えば、ビデオカセットレコーダ(VC
R)ではなく、写真複写機)を使用することになる。
【0027】エージェントは、1つ以上のタスクを実行
するために内部状態と共に外部入力を通常使用するソフ
トウェアコンポーネントであり、エージェントはあらか
じめ設定された方式で動作する。エージェントは(i)
機動性、(ii)応答方法、(iii)自律性、(iv)学習
及び(v)協調性のうち1つ以上を含むいくつかの属性
により特徴づけられる。エージェント構造の一例を図1
1及び図16に関連して説明するが、市販のエージェン
トを特定のタスクを実行するように適応させても良い。
【0028】図2は、図1に示すシステムの特定のイン
スタンス200を示す。図2は特にホーム環境に関し、
デジタルテレビ受像機(DTV)202、カメラ20
4、プリンタ206及びビデオカセットレコーダ(VC
R)208を示しており、これらは全てホームネットワ
ーク210に接続している。ホームネットワーク210
は第2のDTV214に接続している。DTV214
は、以下に説明する他の埋め込み機能を表現するための
余地を残すために象徴的に寸法を縮めて、DTV214
の概略図の左上角に配置されている表示領域216を有
する。実用という観点からは、以下に説明する追加機能
をDTV214自体に組み込むことが可能であるし、あ
るいはDTV214に適切な方法により接続できるセッ
トトップボックス(明示して示されてはいない)に組み
込むことも可能である。
【0029】インターエージェントサーバ220はいく
つかの機器エージェント、すなわち、DTVエージェン
ト222、カメラエージェント224、プリンタエージ
ェント226及びVCRエージェント228に接続して
いる。これらの機器エージェントは機能の上で対応する
物理的機器と関連している。従って、DTVエージェン
ト222はDTV202と関連し、すなわち、「対を成
し」、カメラエージェント224はカメラ204と対を
成している。プリンタエージェント226はプリンタ2
06と対を成し、VCRエージェント228はVCR2
08と対を成している。機器エージェントの目的、すな
わち、役割は、主に(i)ユーザエージェント230〜
234からの命令/勧告に従って物理的機器を制御する
ことと、(ii)機器使用情報並びに機器状態を収集し、
それらをインターエージェントサーバ220を介してユ
ーザエージェント230〜234へ通信することであ
る。
【0030】インターエージェントサーバ220は複数
のユーザプロファイルデータベース218、242及び
244に接続している。これらのデータベースは機能の
上で対応するユーザエージェント230、232及び2
34と関連しており、その対応関係は破線248、25
0及び246によりそれぞれ指示されている。機器20
2〜208と機器エージェント222〜228が対を成
しているのと同様に、ユーザエージェント230〜23
4とユーザ236〜240も対を成している。従って、
ユーザエージェント230、232及び234はユーザ
236、238及び240とそれぞれ対を成している。
【0031】ソフトウェアエージェント220〜234
と、インターエージェントサーバ220及びユーザプロ
ファイルデータベース218、242、244とを合わ
せて「エージェントシステム」214と呼ぶ。
【0032】エージェント222〜228及び230〜
234はユーザの人手による最小限の介入を伴って自立
的に動作するソフトウェアエンティティである。エージ
ェントは、そのエージェントの特定の性質に従って、例
えば236のようなユーザ又は例えば202のような機
器のいずれかと対話する。各エージェントは、通常、エ
ージェント「目標」により定義されるようなその役割を
果たすように動作する。エージェントシステムの典型的
な目標は、ユーザの最大限の満足を実現するためにサー
ビスを提供することである。ユーザを満足させる方策の
1つは、エージェントシステムにより提供されるサービ
スをユーザがどの程度まで受け入れるか又は利用するか
により明示される。例えば、DTV番組推奨「DTVエ
ージェント」システムの場合、ユーザが推奨番組の全リ
ストを網羅することなく、また、広範囲のチャネルブラ
ウジング(サーフィン)に時間を費やすことなく迅速に
推奨番組を受け入れれば、ユーザの満足度は高いと結論
づけることができる。エージェントがユーザの側から開
始される対話を要求することは最小限にとどまる。エー
ジェントは、ユーザからの最小限の介入を要求している
間に決定を下す。エージェントは自らの意志で他のエー
ジェントと対話する。エージェントの核となる能力は、
学習、推理及び計画の各能力を実現するための人工知能
(AI)技法を使用して実現できる。
【0033】機能の面からいえば、ユーザエージェント
230は、DTV202に関するユーザ236の行動の
プロファイルを作成するために、DTVエージェント2
22と協調して動作する。プロファイルはDTV202
の番組又は動作と関連して作成され、ユーザエージェン
ト230は更新プロセス252を使用して、ユーザプロ
ファイルデータベース218のユーザ236に関わるユ
ーザプロファイルを更新する。DTVエージェント22
2とユーザエージェント230はDTV202に関連す
るユーザの好み及び傾向を学習しながら、DTV202
に関連するユーザ236の行動を監視する。データベー
ス218に格納されているユーザ236のプロファイル
を使用して、例えば、過去のユーザ236の行動に基づ
き、上述の学習プロセス、推理プロセス及び計画プロセ
スを取り入れて、ユーザ236に対して番組を推奨する
ことができる。上記の学習、推理及び計画の行動はユー
ザごとに特有のユーザプロファイルを作成するために使
用され、ユーザ236〜240ごとに各々の機器222
〜228に関してユーザプロファイルが開発される。ユ
ーザプロファイル218、242、244は機器相互間
のユーザの行動を取り入れることができる。
【0034】ユーザ236と関連するユーザエージェン
ト230は、上述の機器エージェントとの通信の結果、
各々の機器202〜208に関連するユーザ236の行
動を認知する。ユーザエージェント230はこの行動の
メモリをユーザ236に関連するユーザプロファイルの
形でユーザプロファイルデータベース218に維持す
る。これに対し、機器エージェント222は関連するD
TV202と関係しており、ユーザによるDTV202
の使用に関するユーザ特有の行動情報を保持しない。し
かし、機器エージェント222はユーザエージェント2
30と協働して、DTV202に関連するユーザ236
のプロファイルを作成する。また、機器エージェント2
22はユーザエージェント230と協働し、ユーザ23
6を満足させるためにDTV202に関連する制御機能
を実行する。この満足は、ユーザプロファイルから取り
出される基準に従ってDTV202の動作を制御し、そ
れにより、DTV202の動作に関してユーザ236の
満足レベルを向上させることによって実現される。
【0035】ユーザエージェント230は複数の機器に
関するユーザ236の行動と好みを認知する。この認知
は関連するユーザプロファイルにより与えられ、問題の
1組の機器に関してユーザ236の満足度を向上させる
ことができる。例えば、ユーザ236がDTV202で
サッカーを見ているという状況を考えてみる。この例で
は、不図示のユーザのパーソナルコンピュータ(PC)
と関連する、230のようなユーザエージェントを表す
パーソナルコンピュータエージェント(図示せず)は、
検出プロセス254を使用して、ユーザ236宛のEメ
ールが着信したことを検出する。そこで、ユーザエージ
ェント230は指示プロセス256を使用して、DTV
202の画面に適切なポップアップ告知を挿入すること
によりEメールの着信をユーザ236に通知することを
DTVエージェント222に指示する。しかし、ユーザ
エージェント230は、所定の状況でユーザ236がそ
の特定のEメールを受信することを希望するであろうと
いうことをユーザ236のユーザプロファイルが指示す
る場合にのみこの指示に従う。図3は、少なくとも1つ
の機器を制御する方法が従来の汎用コンピュータシステ
ム700を使用してどのように実施されるのが好ましい
かを示し、この場合、図8、図9、図12〜図15及び
図17のプロセスはコンピュータシステム700内部で
実行されるアプリケーションプログラムなどのソフトウ
ェアとして実現されても良い。コンピュータシステム7
00はコンピュータモジュール701と、図中符号72
2によりその一例を示す複数の機器とを具備し、各機器
722は関連するメモリモジュール及びインタフェース
モジュールを含む汎用又は専用コンピュータプロセッサ
を内蔵することができる(図4を参照)。機器722で
提供されるコンピュータハードウェア機能及びソフトウ
ェア機能はコンピュータモジュール701について示さ
れているほど包括的でなくとも良い。例えば、機器プロ
セッサ構成は、一般に、キーボード、マウス装置、ビデ
オ表示装置、プリンタ又は関連I/Oインタフェースを
含んでいる必要はない。更に、機器プロセッサ構成はフ
ロッピー(登録商標)ディスクドライブ又はCD−RO
Mドライブを含んでいなくとも良い。
【0036】以下に図4に関連して説明するソフトウェ
ア機器エージェントは対応する機器のメモリに常駐して
いるのが好ましい。しかし、機器エージェントソフトウ
ェアは、通常は以下に更に詳細に説明するコンピュータ
モジュール701を使用して実現されるインテリジェン
トプラットフォーム110(図1を参照)などの別の場
所のメモリに常駐していても良いし、あるいはDTV2
14のメモリにあっても良い。従って、機器エージェン
ト及びユーザエージェントのソフトウェアプログラムは
システム700の様々なメモリ装置にくまなく、多様な
都合の良い方式で、機能上の行動に影響を及ぼすことな
く分散できる。各機器コンピュータ構成の動作は一般に
以下にコンピュータモジュール701に関して更に詳細
に説明する動作と同等である。
【0037】コンピュータモジュール701に関して
は、少なくとも1つの機器を制御するための方法工程
は、コンピュータシステム700の様々な要素により実
行されるソフトウェアの命令によって実行される。ソフ
トウェアは2つの別個の部分、すなわち、少なくとも1
つの機器の制御を実行する部分と、機器とユーザとの間
のユーザインタフェースを管理するための別の部分とに
分割されていても良い。ソフトウェアは、例えば、後述
する記憶装置を含めて、コンピュータ読み取り可能な媒
体に格納されていても良い。ソフトウェアはコンピュー
タ読み取り可能な媒体からコンピュータにロードされ、
その後、コンピュータにより実行される。そのようなソ
フトウェア又はコンピュータプログラムが記録されたコ
ンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータプログラ
ム製品である。コンピュータプログラム製品をコンピュ
ータで使用することで、少なくとも1つの機器を制御す
るのに有利な装置が得られるのが好ましい。
【0038】コンピュータシステム700は、コンピュ
ータモジュール701と、キーボード702及びマウス
703のような入力装置と、プリンタ715及び表示装
置714を含む出力装置とを具備する。変復調器(モデ
ム)トランシーバ装置716はコンピュータモジュール
701により、例えば、電話回線721又はその他の機
能媒体を介して接続可能である通信ネットワーク720
との間で通信を行うために使用される。モデム716は
インターネット、及びローカルエリアネットワーク(L
AN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)などの
他のネットワークシステムに対するアクセスを獲得する
ために使用できる。また、機器722に代表される複数
の機器もネットワーク720を介してアクセス可能であ
る。
【0039】コンピュータモジュール701は、通常、
少なくとも1つのプロセッサユニット705と、例え
ば、半導体ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み
取り専用メモリ(ROM)から形成されるメモリユニッ
ト706と、ビデオインタフェース707、キーボード
702、マウス703及びオプションであるジョイステ
ィック(図示せず)に対応する入出力(I/O)インタ
フェース713、及びモデム716に対応するインタフ
ェース708を含むI/Oインタフェースとを含む。記
憶装置709が設けられており、通常はハードディスク
ドライブ710と、フロッピー(登録商標)ディスクド
ライブ711とを含む。磁気テープドライブ(図示せ
ず)を使用しても良い。CD−ROMドライブ712は
通常は不揮発性データ源として設けられる。コンピュー
タモジュール701の構成要素705〜713は通常は
接続バス704を介して、当業者には知られている従来
のコンピュータシステム700の動作モードが得られる
ように通信する。実施例を実施できるコンピュータの例
としては、IBM−PC及びその互換機、Sun Sp
arkstation又はそこから派生した類似のコン
ピュータシステムがある。
【0040】通常、アプリケーションプログラムはハー
ドディスクドライブ710に常駐しており、プロセッサ
705により読み取られ且つその実行を制御される。プ
ログラム及びネットワーク720から取り出されるデー
タの中間記憶は、おそらくはハードディスクドライブ7
10と協調して、半導体メモリ706を使用して実現さ
れるであろう。場合によっては、アプリケーションプロ
グラムをCD−ROM又はフロッピー(登録商標)ディ
スクに符号化した形態でユーザに供給し、それを対応す
るドライブ712又は711により読み取るか、あるい
はユーザがモデム装置716を介してネットワーク72
0から読み取っても良い。更に、磁気テープ、ROM又
は集積回路、光磁気ディスク、コンピュータモジュール
701と別の装置との間の無線チャネル又は赤外線チャ
ネル、PCMCIAカードなどのコンピュータ読み取り
可能なカード、並びにEメール送信及びウェブサイトな
どに記録された情報を含めたインターネット及びイント
ラネットを含む他のコンピュータ読み取り可能な媒体か
ら、コンピュータモジュール701及び機器722の双
方に関して、ソフトウェアをコンピュータシステム70
0にロードすることも可能である。以上挙げたのは関連
するコンピュータ読み取り可能な媒体のいくつかの例に
すぎない。他のコンピュータ読み取り可能な媒体を実施
しても良い。図2に関連して説明したように、インター
エージェントサーバ、ユーザエージェント及び機器エー
ジェントを表現するソフトウェアエンティティは通常の
コンピュータシステム700全体及び機器722に様々
な方法で分散可能である。例えば、図2に関連して説明
したように、これらのエンティティの間に機能の上での
相互関係が規定されていると仮定すれば、エンティティ
(すなわち、IAS及びエージェント)の物理的な配置
場所は重要ではない。従って、対応する物理的ソフトウ
ェア及び機能プログラムモジュールをコンピュータモジ
ュール701及び機器722のプロセッサエンティティ
に希望に応じて分散させることができる。
【0041】少なくとも1つの機器を制御する方法は、
少なくとも1つの機器を制御する機能又は部分機能を実
行する1つ以上の集積回路のような専用ハードウェアで
実現されても良い。そのような専用ハードウェアにはグ
ラフィックプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、
又は1つ以上のマイクロプロセッサ及び関連メモリがあ
る。
【0042】図4は、マルチエージェントシステムの実
現形態1700の一例を示す。インターエージェントサ
ーバ(IAS)はPC1702で実行されるアプリケー
ション1704によって実現される。同様にPC170
2で実行される第2のアプリケーション1712はユー
ザエージェントを実現する。同様にPC1702で実行
される第3のアプリケーション1774はパーソナルコ
ンピュータエージェント(PCA)を実現する。先に説
明したシステム700(図3を参照)と同様に、PC1
702は、中央処理装置(CPU)1736と、読み取
り専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ
(RAM)の各要素から構成できるメモリ1738と、
ユーザと対話するためのキーボード1740とを具備す
る。PC1702で実行されるこれら3つのアプリケー
ション1704、1774及び1712に加えて、4つ
の機器エージェントの各々に対応する別のアプリケーシ
ョン、すなわち、DTVエージェントアプリケーション
1714、プリンタエージェントアプリケーション17
16、UMMエージェント1718(電子メール又はフ
ァクシミリ送信などの通信を受信し、格納することがで
きる一体化メッセージモジュール1710に対応するエ
ージェントである)、及びHDDエージェントアプリケ
ーション1732(HDDと称されるハードディスクド
ライブ1730などの記憶媒体に対応するエージェント
である)がある。「エージェント」、「エージェントプ
ロセス」及び「エージェントアプリケーション」の各用
語は互換性をもって使用されており、意図される特定の
用法は特に指示のない限り文脈から明白である。
【0043】DTVエージェントアプリケーション17
14が常駐しているDTV1706は、CPU1742
と、メモリ装置1744と、センサ1746と、エフェ
クタ1748とを有する。センサ1746はシステム1
700におけるEメールの処理に関連しており、後述す
るEメールのカテゴリ確率尺度に応答する特殊ソフトウ
ェアモジュールである。エフェクタ1748はシステム
1700におけるEメールの処理に関連しており、DT
V1706の画面にEメールを表示できる特殊ソフトウ
ェアモジュールである。
【0044】プリンタエージェントアプリケーション1
716が常駐しているプリンタ1708はCPU175
0と、メモリ装置1752と、センサ1754と、エフ
ェクタ1756とを有する。この例では、センサ175
4はプリンタにおける用紙の可用性を感知する。エフェ
クタ1756は、プリンタ1708で用紙にEメールを
印刷できるプリントヘッドである。
【0045】UMMエージェントアプリケーション17
18が常駐しているUMM1710は、CPU1758
と、メモリ装置1760と、センサ1762と、エフェ
クタ1764とを有する。この例では、センサ1762
はUMM1710における記憶容量の可用性を感知す
る。エフェクタ1764は、UMM1710で記憶媒体
にEメールを書き込むことができる書き込みヘッドであ
る。HDDエージェントアプリケーション1732が常
駐しているHDD1730は、CPU1766と、メモ
リ装置1768と、センサ1770と、エフェクタ17
72とを有する。この例では、センサ1770はHDD
1730における記憶容量の可用性を感知する。エフェ
クタ1772は、HDD1730で記憶媒体にEメール
を書き込むことができる書き込みヘッドである。メモリ
装置1744、1752、1760及び1768は、通
常、ROMメモリ要素とRAMメモリ要素との混合体で
あり、それぞれ対応するCPU1742、1750、1
758及び1766と協調して、先に図3を参照して説
明した方式と一致する方式で動作する。
【0046】この構成においては、エージェント171
4〜1718及び1732は、それぞれ対応する機器、
すなわち、DTV1706、プリンタ1708、UMM
1710及びHDD1730上におけるそれぞれ対応す
るCPU1742、1750、1758及び1766で
実行される。PC1702、DTV1706、プリンタ
1708、UMM1710及びHDD1730は、それ
ぞれ、接続回線1722、1724、1726、172
8及び1734によってネットワーク1720に接続さ
れている。
【0047】エージェント1714〜1718及び17
32の間の通信チャネルは、図7に関連して説明するよ
うなTCP/IPソケット接続(以下、「ソケット」)
により実現されるのが好ましい。まず、IASアプリケ
ーション1704が始動されて、エージェント1714
〜1718及び1732からメッセージを受信するため
の「リスニング(聴取)」ソケットを確立させる。ソケ
ットは、必要に応じて関連するメモリ装置1738、1
744、1752、1760及び1768を使用して、
それぞれ対応するCPU1736、1742、175
0、1758及び1766により確立される。その後、
エージェント1714〜1718及び1732が(任意
の順序で)始動され、各エージェントは(i)IAS1
704との通信に使用するため、及びIAS1704を
介して(ii)他のエージェントとの通信に使用するため
並びに(iii)IAS1704とのコンタクトを確立さ
せるため及び(iv)IAS1704との整合のための各
ソケットを作成する。
【0048】第1の構成では、パーソナルコンピュータ
エージェントPCA1774が送信者による着信Eメー
ルをN個のカテゴリの1つに分類する。Eメールは、ネ
ットワーク1720に付属し、従って、PC1702の
適切なインタフェース(図示せず)を介してPC170
2と通信することが可能である装置(図示せず)を発信
元としている。
【0049】この構成におけるEメールのカテゴリは
(i)ユーザの友人ごとの固有の名前(例えば、「Sa
m」、「Pete」など)、(ii)ユーザの仕事上の知人ご
との固有の名前(例えば、「Mr Jones」、「Mrs Smit
h」など)、及び(iii)雑カテゴリの固有の名前を含
む。PCA1774は、Eメールカテゴリごとに、コン
ピュータにログオンし、Eメールアプリケーションをア
クセスするときに、Eメールが最初に現れたセッション
の間にユーザが関連するEメールを読むか、あるいは後
の時点までEメールを開くのを延期するかを判定する。
言い換えれば、PCA1704はEメールカテゴリに基
づいてEメールに関するユーザ行動の進行中のデータ解
析を実行する。このデータに基づいて、PCA1774
は各Eメールカテゴリに確率尺度を割り当てる。確率尺
度は、ユーザがあるカテゴリに有効に課する優先順位の
標識である。従って、「Sam」に対する確率尺度が70
%であるとき、それはユーザが受信後直ちに、又は少な
くともEメールが現れているログオンセッションの中で
SamからのEメールを読むであろうことを示す。これに
対し、Mr. Jonesに対する尺度が10%であるときに
は、それはおそらくユーザがEメールを読むのを別の機
会に延期するであろうということを示す。
【0050】ユーザエージェント1712はこれらの確
率尺度を使用してユーザプロファイルを開発し、その結
果得られたプロファイルを使用して、ユーザがDTV1
706で前述のサッカーの試合を見ている間に着信した
Eメールについてユーザに通知すべきか否かを決定す
る。従って、この構成では、ユーザエージェント171
2は確率尺度が50%を越えるカテゴリの着信Eメール
についてDTV1706の画面にポップアップ告知を表
示する。50%の確率閾値は、システムの有効性を評価
するために実施される顧客満足度調査から経験的に導き
出された結果に基づいて手動操作でプログラムされる必
要があるだろう。このポップアップ告知は、接続回線1
722及び1724と、ネットワーク1720とを使用
してPC1702のCPU1736からDTV1706
のCPU1742へ通信される。
【0051】しかし、50%未満の確率尺度を有するE
メールカテゴリに関しては、ユーザエージェント171
2はユーザがDTV1706を見ているときにそれを中
断せず、CPU1736から接続回線1722、ネット
ワーク1720及び接続回線1726を介してプリンタ
1708のCPU1750へメッセージを送信する。こ
のメッセージはプリンタエージェント1716により受
信され、処理される。このメッセージは、着信Eメール
をプリンタ1708で印刷すべきであることを指示す
る。
【0052】上記のメッセージをプリンタエージェント
1716へ送信した後、Eメールに関する制御はプリン
タエージェント1716へ「引き継がれた」、すなわ
ち、「伝えられた」ため、ユーザエージェント1712
はEメールに関わることを止める。そこで、プリンタエ
ージェント1716はこの事象(すなわち、問題のEメ
ール)を自律的に処理する。Eメールの制御がプリンタ
エージェント1716に引き継がれたならば、DTV1
706はEメールにそれ以上は関わらない。従って、D
TV1706の様々なハードウェア要素、すなわち、C
PU1742及びメモリ装置1744はそれ以降のEメ
ールの処理には不要になる。
【0053】制御はプリンタエージェント1716に引
き継がれたため、エージェント1716は、第1の事例
では、Eメールメッセージをプリンタ1708で印刷し
ようとする。しかし、プリンタ1708の用紙が切れて
いることをプリンタ1708のセンサ1754がプリン
タCPU1750に報知した場合には、プリンタエージ
ェント1716は、ネットワーク1720を介してプリ
ンタCPU1750とHDD CPU1766との間に
確立している通信チャネルを使用して、HDD1730
が着信EメールをHDDハードディスクに格納すべきで
あることを指示するメッセージを送信する。プリンタ1
708が用紙切れである場合、プリンタ1708のエフ
ェクタ1756(すなわち、プリントヘッド)は希望に
応じてEメールを印刷するように動作する。
【0054】プリンタエージェント1716が上記のメ
ッセージをHDDエージェント1732へ送信した後
は、Eメールに関する制御をHDDエージェント173
2に引き継いだことになるため、プリンタエージェント
1716はその特定のEメールにはそれ以上注意を払わ
なくなる。
【0055】HDDエージェント1732はHDD C
PU1766を使用して、上記のEメールをエフェクタ
1772(すなわち、HDD書き込みヘッド)を使用し
て適切な記憶媒体に格納するためにHDD1730を制
御する。しかし、HDD1730がそのEメールを格納
するのに十分な記憶スペースを有していないことをHD
Dセンサ1770がHDD CPU1766に報知した
場合には、ネットワーク1720に接続している別の適
切な機器(すなわち、UMM1710)があるので、H
DDエージェント1732はその機器にメッセージを送
信し、問題のEメールの制御を引き継ぐことができる。
【0056】要するに、各機器エージェント1714〜
1718及び1732はEメールを関連する独自の機器
1706〜1710及び1730で処理するか、又はそ
の処理を別の機器エージェントに引き継ぐことができ
る。この構成においては、それぞれのセンサ1746、
1754、1762及び1770が対応する機器(すな
わち、DTV1706、プリンタ1708、UMM17
10及びHDD1730)のCPU1742、175
0、1758及び1766と、各機器が所望のアクショ
ンを実行できるか否かに関して通信する。この例におけ
る所望のアクションは、ユーザに有益な方法でEメール
を処理することである。機器がEメールを処理できるの
であれば、対応するエフェクタが必要なアクションを実
行する。従って、例えば、DTV1706のエフェクタ
1748はEメールを画面に表示するように動作する。
プリンタ1708のエフェクタ1756はEメールを印
刷するように動作する。UMM1710のエフェクタ1
764はEメールを格納するように動作し、HDD17
30のエフェクタ1772はEメールを格納するように
動作する。
【0057】1つの機器から別の機器への引継ぎが必要
である場合、別のエージェントに対してEメールの制御
の引継ぎを行っているエージェントは、制御を引き継い
だ後、そのEメールを忘れ去ることが可能である。これ
により、受信側エージェントが自律的に問題を処理する
ことになる。このような分散制御モードは、中央制御が
不要であるために、中央制御装置を再構成する必要なく
他のエージェント及びその関連機器を追加できる能力を
与えるという有利な性能を提供する。更に、どの特定の
エージェント機器も、特定のタスクを直接に処理する
か、あるいはタスクを別の機器エージェントに引き継ぐ
か、又はユーザエージェントに戻すことによりタスクに
対処し、その後はそのタスクを無視することが可能であ
る。
【0058】図4に示す構成では、エージェントはそれ
ぞれの対応する機器に物理的に置かれているが、他の構
成も使用できる。例えば、機器エージェント1714〜
1718及び1732を全てPC1702のCPU17
36で実行されるアプリケーションとして実現すること
ができる。そのような構成においては、それぞれの機器
1706〜1710及び1730は同様に対応するCP
U1742、1750、1758及び1766と、対応
するメモリ装置1744、1752、1750、176
0及び1768とを具備している。
【0059】そのような構成では、CPUと関連メモリ
装置は、センサ1746、1754、1762及び17
70を介する感知入力を処理するために対応する機器1
706〜1710及び1730により使用される。CP
Uとメモリ装置はそれぞれ対応するエフェクタ174
8、1756、1764及び1772も制御する。
【0060】上述の構成はEメールカテゴリと関連する
確率閾値を定義するために手動操作によるプログラミン
グを要求するであろう。エージェントが更に「知的」で
ある別の構成を図11〜図16に関連して説明する。
【0061】図2に戻る。別の構成において、ユーザ2
36がDTV202を見ておらず、ユーザの好きな番組
の1つがその時点で放映中である場合、ユーザエージェ
ント230はVCR208にその番組を録画することを
指示するようにVCRエージェント228に指示するこ
とができる。後になってユーザ236が次にDTV20
2をスイッチオンしたときに、ユーザエージェント23
0はDTV202にポップアップ告知により番組を提供
することをDTVエージェント222に指示することが
できる。
【0062】別の制御例では、ユーザエージェント23
0がDTV202の画像をプリンタ206で印刷したい
ときに、ユーザエージェント230は対応するプリンタ
エージェント226及びDTVエージェント222に、
どちらがその印刷動作を実行するかをそれぞれ命令す
る。ユーザエージェントが必要な機能を実行すべき機器
に必要な指令を提供した後は、ユーザエージェントはそ
れ以上はそのプロセスに関わらない。
【0063】インターエージェントサーバ220及び様
々なエージェント224〜228、230〜234がD
TVプラットフォーム214に常駐している特定の構造
の例を説明したが、これらのエンティティはホームPC
/サーバ、セットトップボックスなどを含めた多様な異
なるプラットフォームに常駐でき、大半の周辺機器の変
形は不要である。機器エージェント(222〜228)
から周辺機器(202〜208)への制御メッセージは
標準機器インタフェース(例えば、IEEE1394
AV/C)を使用すれば良い。
【0064】図5は、回線212により示すように、ホ
ームネットワーク210(図2を参照)をより広い環境
に対するアクセスを可能にするゲートウェイ302に接
続できる拡張システム300を示す。このより広い環境
は、接続回線304によりゲートウェイ302に接続さ
れた外部ネットワーク306を含む。コンテンツサーバ
308は電子番組ガイド(EPG)314と共に外部ネ
ットワーク306に接続しており、これらはそれぞれ接
続回線310及び312により外部ネットワーク306
に接続されている。ユーザエージェント230(図2を
参照)はEPGをアクセスし、ブラウジングすることが
可能であり、それにより収集された情報を利用して、V
CR208により記録すべき番組のリストを計画するこ
とができる。録画はVCRエージェント228と協働し
て実行される。コンテンツサーバ308はケーブルTV
会社316などの個別のコンテンツプロバイダからのオ
ーディオビジュアルコンテンツを表示又は録画のために
機器(例えば、DTV202又はVCR208)に切り
替える。EPG314は、ユーザエージェント230〜
234の要求に応じて、少なくともコンテンツプロバイ
ダID、番組の開始時間及び放送継続時間などの基本プ
ログラミング情報を提供する。
【0065】図6は、インテリジェントプラットフォー
ム438の構造を示すブロック400の図である。メデ
ィアエージェント402及び電子番組ガイドデータベー
ス406はそれぞれ接続回線404及び408によりイ
ンターエージェントサーバ410に接続されている。メ
ディアエージェント402は様々な特徴に関してメディ
ア(例えば、テレビ、ラジオ、インターネットの情報)
を解析し、関連するユーザエージェントに重要であると
判断されたメディアの特性項目を勧告する。図6はEP
G406をプラットフォーム438と一体であるように
示しているが、EPG406はネットワークを介してア
クセス可能である別のプラットフォームに常駐していて
も良い(例えば、図5を参照)。
【0066】機器エージェント420と複数のユーザエ
ージェント424はそれぞれ接続回線422及び426
によりインターエージェントサーバ410に接続されて
いる。機器エージェント420は表示装置428を具備
する。ユーザエージェント424は1組の接続回線44
0により対応する複数のユーザプロファイルデータベー
ス436に接続されている。
【0067】インターエージェントサーバ410は、登
録プロセス412、メッセージプロセス414、通知プ
ロセス416及び楕円418により表されている他の雑
多な機能を含む多数の内部プロセスを支援する。登録プ
ロセス412はIAS410に関するエージェントの登
録及び登録抹消を処理する。メッセージプロセス414
はエージェント間の通信を支援する。通知プロセス41
6はユーザエージェントに様々な機器の状態を関連する
機器エージェントを経て、ネットワークを介して問い合
わせさせる。
【0068】エージェントシステムにおけるIAS41
0は標準クライアント−サーバモデルのサーバに典型的
である機能を提供する。そのようなモデルの利点は、ス
ケーリングが容易であること、通信チャネルの数がエー
ジェントの数に比例して増加するだけであることであ
る。また、このクライアント−サーバモデルは共通する
管理タスク1つの場所、通常はサーバで実行できる。以
下の説明中、IASもエージェントであると考え、一般
にエージェントについて述べている事項はIASにも当
てはまる。
【0069】図7には、IAS512の特定の実現形態
500を示す。IAS512と、エージェント502、
526及び528がそれぞれ1つのプロセスを表してい
る。これらのエージェントプロセスは全て1台のコンピ
ュータにあっても良いが、いくつかの相互に接続された
コンピュータに分散されていても良い。IAS512は
その他のエージェントのそれぞれに対して2つのTCP
/IP接続(「ソケット」という)を維持している。そ
れらの接続は図7には対の両方向矢印、例えば、506
及び504として示されている。それらはこの実現形態
においてはエージェント間の自律性を促進するためのエ
ージェントごとの2つのソケット、すなわち、(i)エ
ージェントが非同期的にIASへ、又はIASを介して
他のエージェントへメッセージを送信できる単純ソケッ
ト(破線の両方向矢印として示されている)と、(ii)
1つのエージェントが送信したメッセージに対する即時
応答を期待している場合にエージェント間で同期的にメ
ッセージを送信するために使用される高信頼性ソケット
(実線の両方向矢印として示されている)である。
【0070】従って、エージェント502は単純ソケッ
ト506と高信頼性ソケット504とを使用してIAS
512に接続されていることになる。エージェント52
6は単純ソケット524と高信頼性ソケット514を使
用してIAS512に接続されている。エージェント5
28は単純ソケット520と高信頼性ソケット522を
使用してIAS512に接続されている。
【0071】IAS512は円510、508、516
及び518により表される複数のスレッドを有する。ス
レッド508は単純ソケット506を聴取する。スレッ
ド516は単純ソケット524を聴取する。スレッド5
18は単純ソケット520を聴取する。スレッド508
は新たな接続を聴取する。
【0072】エージェントプロセス及びそのエージェン
トプロセスと他のエージェントとの通信が継続する期間
の中には3つの段階、すなわち、始動段階と、通信段階
と、遮断段階がある。
【0073】始動段階の間、IAS512は始動される
第1のプロセスである。後続するプロセスが始動される
につれて、それらのプロセスはそれぞれIAS512に
至る2つのソケット接続を成立させる。その後、IAS
512は各々の特定エージェントに関して次のタスクを
実行する。 ・特定エージェントを接続を成立させたとして「登録」
し、その特定エージェントに関する関連情報を記録す
る。 ・特定エージェントがその単純ソケットを介して送信す
るメッセージを「聴取する」働きをする新たなプロセス
スレッドを始動する。 ・既にUAS512によって登録されている全てのエー
ジェントに新たに登録された特定エージェントの情報を
通知する。
【0074】エージェント間の全ての通信はIAS51
2を通過するため、IAS512は正しいエージェント
へメッセージを送信するためにシステムに存在するあら
ゆるエージェントの記録を保持しており、存在しないエ
ージェントに通信しようとする試みがなされた場合には
適切な誤り修正措置を講じる。
【0075】通信段階を考えるときには、一般に、IA
S512はメッセージの内容には関わらず、メッセージ
が正しく所期のエージェントへ送信されるのを確認する
だけであるということに注意する。
【0076】聴取スレッドの1つによりメッセージが受
信されるたびに、メッセージを発信したエージェントが
応答を期待している(これを「高信頼性メッセージ」と
いう)か否か及び所期の受信エージェントが存在するか
否かを確認するために、メッセージはIAS512によ
り検査される。
【0077】メッセージが「高信頼性」メッセージとは
異なる「単純」メッセージ(単純メッセージは発信エー
ジェントに対する応答を明示することを期待されない)
であり且つターゲットエージェントが存在する場合、メ
ッセージは単純ソケットを介してそのエージェントへ送
り出される。
【0078】メッセージが高信頼性メッセージであり且
つターゲットが存在する場合、メッセージは高信頼性ソ
ケットを介してそのエージェントへ送り出され、IAS
512はそのソケットで応答を待つ。応答が受信される
と、応答は高信頼性ソケットを介して発信エージェント
(そのソケットを介して応答を待っているべきである)
に戻される。
【0079】IAS512がソケット接続の障害によっ
てメッセージを首尾良く送り出せない場合には、IAS
512は対応するエージェントが登録抹消をせずにシス
テム500を離脱したと仮定する。
【0080】通常の状況の下では、通信段階の間、IA
S512により異なる方法で処理される1つの特殊メッ
セージが存在する。このことについては、遮断段階に関
する次の章で説明する。エージェントは、遮断しようと
しているとき、まず、前述の特殊メッセージを使用して
その意志をIAS512に報告する。その結果、IAS
512はそのエージェントを登録エージェントのリスト
から排除し、他の全ての登録エージェントに登録抹消し
たエージェントがそれ以降利用できないことを報知す
る。特殊メッセージは、特殊メッセージの所期の受信者
がIAS512自体であるという点で、通信段階の間に
IAS512により受信されるエージェントからの他の
メッセージとは異なる。特殊メッセージは他のどのエー
ジェントにも送信されず、IAS512は登録抹消を報
知するメッセージを登録エージェントへ送信する。
【0081】図8は、機器を制御するために機器エージ
ェントとユーザエージェントが協働する一連の方法工程
を含む第1のプロセス800を示す。この協働はユーザ
プロファイルの作成と更新に関し、ユーザの満足度のレ
ベルを示す評価関数を最適化することを含んでいても良
い。ユーザの満足度は、機器エージェントと関連する機
器の動作に関するユーザの認知に関連する。
【0082】第1のステップ802では、ユーザエージ
ェントは特定の機器に関連するユーザの行動を監視す
る。機器エージェントは、機器に関するユーザの行動を
監視するときに通過するルートである。次のステップ8
04で、ユーザエージェントはこのようにして監視され
た行動に基づいてユーザプロファイルを更新する。その
後、ステップ806で、ユーザエージェントはプロファ
イルに基づいて機器エージェントに指示を発する。
【0083】続くステップ808では、機器エージェン
トは機器を制御し且つ/又は監視するために制御機能及
び/又は感知機能を実行することにより、ユーザとの対
話を感知し、この点に関する情報をユーザエージェント
にフィードバックする。フィードバックは破線810に
より指示されている。対話プロセス800は、機器の動
作に関するユーザの満足度レベルを示す評価関数を改善
しても良い。機能の点からいえば、ユーザエージェント
と機器エージェントは、ユーザによる機器の利用状況を
最適化するために、ユーザと機器との対話から感知され
た行動情報を使用して協働し、それにより、ユーザが特
定の機器の性能について感じる満足度を最大にする。
【0084】図9は、第1のシステムにおいて機器を制
御する一連の方法工程として表される第2のプロセス9
00を示す。第1のステップ902では、1つ以上の機
器エージェントがユーザと1つ以上の関連機器との対話
を監視し、その後、ステップ904で、その対話に従っ
たデータをユーザと関連するユーザエージェントへ通信
する。続くステップ906では、ユーザエージェントは
通信されたデータに従ってユーザプロファイルを更新す
る。その後、プロセス900は破線の矢印908により
指示されるように監視するステップ902に戻る。
【0085】矢印910により指示するように、ステッ
プ904の後には、ユーザエージェントがユーザ環境に
関連する事象を監視するステップ912も続いている。
この例では、事象はステップ904で機器エージェント
とユーザエージェントとの間で通信されたデータにより
明示される。決定ステップ914では、ユーザエージェ
ントはステップ904の通信データと、ユーザプロファ
イルとに基づいて決定を下す。
【0086】上記の2つのファクタに基づく基準を満た
せば、プロセス900は1つ以上の機器エージェントに
対して1つ以上の指示を発するステップ916へ進む。
これにより、ステップ922で、機器エージェントは関
連する機器に対して指示に従って制御機能及び/又は感
知機能を実行する。次に、プロセス900は矢印920
に従ってステップ922からステップ912へ進む。ス
テップ914の基準を満たさない場合には、プロセス9
00は矢印918に従って決定ステップ914からステ
ップ912へ進む。
【0087】図10は、マルチエージェントシステムの
別の実現形態1000の一例を示す。インターエージェ
ントサーバ(IAS)はPC1002のプロセス100
4によって実現されている。第2のプロセス1012は
ユーザエージェントを表す。所定の時点でどの特定のユ
ーザエージェントが表現されるかは以下に説明する。2
つのプロセス1004及び1012に加えて、3つの機
器エージェント、すなわち、DTVエージェント101
4、HDDエージェント1016(HDDと称されるハ
ードディスクドライブなどの記憶媒体に対するエージェ
ントである)、及びUMMエージェント1018(電子
メール又はファクシミリ送信などの通信を受信し、格納
することができる一体化メッセージングモジュールに対
するエージェントである)の各々に対して別のプロセス
が存在する。「エージェント」及び「エージェントプロ
セス」という用語は互いに互換性をもって使用されてお
り、意図される特定の用法は特に指示のない限り文脈か
ら明白である。エージェント1014〜1018はそれ
ぞれの機器、すなわち、DTV1006、HDD100
8及びUMM1010にそれぞれ常駐している。尚、P
C1002、DTV1006、HDD1008及びUM
M1010はそれぞれ接続回線1022、1024、1
026及び1028によってネットワーク1020に接
続されていることに注意する。更に、電子番組ガイド
(EPG)データベース1030もネットワーク102
0に接続している。
【0088】エージェント間の通信チャネルは図7に関
連して説明したようなTCP/IPソケットである。ま
ず、IAS1004が始動し、エージェント1014〜
1018からメッセージを受信するために「聴取」ソケ
ットを確立する。次に、エージェント1014〜101
8が(任意の順序で)始動し、各エージェントは(i)
IAS1004との通信及びIAS1004を介する通
信、(ii)他のエージェントとの通信、(iii)IAS
1004とのコンタクトの確立、及び(iv)IAS10
04による登録に使用するための対応するソケットを作
成する。
【0089】ユーザとエージェント1012〜1018
との全ての対話はDTV1006及び関連するDTVエ
ージェントプロセス1014を介して起こる。DTVエ
ージェント1014はユーザに特定の情報を与えると共
に、ユーザによるDTV1006の利用を監視すること
ができる。このようにして収集された情報はユーザエー
ジェント1012へ送信される。
【0090】図11は、ユーザエージェントにより使用
されるデータベース及びそれに格納されているファイル
を表すブロック線図である。これは、以下に説明すべき
学習、推理及び計画の各モジュールの動作を理解する上
で必要な背景及び用語を示している。図11において、
ユーザエージェント1502はユーザプロファイルファ
イルデータベース1504と、「インスタンス」ファイ
ルデータベース1510とに接続している。「ユーザプ
ロファイル」という用語は、通常、ユーザプロファイル
ファイルデータベース1504及び「インスタンス」フ
ァイルデータベース1510のいずれか一方又は双方の
記録への参照を含む。ユーザプロファイルファイルデー
タベース1504は、破線1506により指示されるよ
うに、ユーザにより実行されるDTV番組選択を記述す
るエントリのレコード1508を含む。レコード150
8は「program selection #1」、...、「program selec
tion #n」として表されているいくつかの番組選択を含
むことがわかる。例えば、特定のエントリは次の情報を
含むと考えられる。 Category = 'drama'; Sub-category = 'comedy/drama'; Channel = 10; Time = 1800 Day = Wednesday ...。
【0091】インスタンスファイルデータベース151
0は、DTVの機能に関連してユーザがとるアクション
のレコード1514を含む。そのような機能は特定のD
TVにより定義されている(例えば、DTV1006に
関しては図10を参照)。ユーザがとるアクションのレ
コード1514はいくつかのエントリ、すなわち、「ac
tion #1」、...、「action #m」を含むことがわかる。
上記の決定(又はアクション)は、矢印1516により
指示するように、1組の異なるアクションのカテゴリ1
518に属する。そのようなアクションの1つ1520
は、UMM1010からのメッセージを表示すること
(図10を参照)に関してユーザがとるアクションを記
述するエントリを有する「UMM content display(UM
Mコンテンツ表示)」インスタンスファイル1520で
ある。特定のメッセージ(例えば、インスタンスファイ
ル1520の「UMM message display #1」)は(i)メ
ッセージが着信したときにユーザが見ていたDTVのコ
ンテンツのカテゴリ、(ii)メッセージの種類(例え
ば、Eメール、音声メールなど)、(iii)メッセージ
の優先順位、(iv)曜日、(v)時間及びメッセージを
受信した結果としてユーザが下した決定などの詳細を含
んでも良い。ユーザが下す特定の決定は、例えば、次の
ようなものを含むと考えられるであろう。 − 確認を求める − メッセージを表示するためにDTVの画面に小さな
二次表示ウィンドウを開く − 中程度の大きさの二次ウィンドウを開く − 大きな二次ウィンドウを開く − 番組を中断しない。
【0092】HDD1008(図10を参照)により記
録された番組の各部分に関連し、後になって視聴が可能
になったときにユーザに提供される「HDD partial play
back(HDD部分再生)」インスタンスファイル152
2についても同様のエントリが作成される。「HDD full
content playback(HDD全コンテンツ再生)」イン
スタンスファイル1524も示されているが、これはH
DD1008(図10を参照)に記録された番組全体に
関連し、後の段階で視聴するためにユーザに提供され
る。この例の構成においては、ユーザエージェント10
12が実行する3つのプロセスに対応して3種類の動作
がある。この3つのプロセスはどのような順序で行われ
ても良い。3種類の動作とは学習、推理及び計画であ
る。
【0093】学習 図10に戻る。ユーザがDTV1006を介して選択を
行う(例えば、1つの番組を見ることを選択する、番組
を録画することを選択する、機器のスイッチを入れる又
は切る)たびに、DTVエージェント1014はその選
択をユーザエージェント1012に報知し、選択に関連
する対応するデータを供給する。このデータは視聴中の
番組の種類、関連する番組提供者及びユーザに関するそ
の他の関連現在情報を含むことができる。ユーザエージ
ェント1012はこの情報を作表するか又はその他の方
法により操作して、ユーザエージェント1012により
維持されているユーザプロファイルを構成することがで
きる。
【0094】ユーザエージェント1012はその他の情
報を要求しても良く、ユーザをプロンプトすることによ
りDTVエージェント1014がそのような情報を収集
することを要求することができる。更に、ユーザエージ
ェント1012は番組に関するその他の情報を求めてE
PGデータベース1030に問い合わせることもでき
る。
【0095】ユーザプロファイルが最初に構成されると
き、ユーザエージェント1012は「新たな」ユーザの
情報を全く持っていない。ユーザプロファイルを初期設
定するために、ユーザエージェント1012はこの目的
のためにユーザから情報を収集することをDTVエージ
ェント1014に要求しても良い。この情報は何らかの
人口統計的「平均」によりそのユーザをどのように表現
できるかを確立するために使用できる種類の個人情報で
あっても良いであろうし、あるいはユーザの視聴習慣の
近似モデルを作成するためにも使用できるユーザの好み
の(すなわち、普通見ている)番組の情報であっても良
いであろう。
【0096】図12は、ユーザと、DTVエージェント
1014と、ユーザエージェント1012(図10を参
照)との間で交換されるメッセージの典型的なシーケン
スを含めて学習プロセス1118を示す。学習プロセス
1118は斜線のセル1122及び1124により示さ
れる学習「活動」を更に含む。図を簡略化するため、メ
ッセージ交換シーケンスからIAS1114を省いてあ
る。エージェント間の全てのメッセージはIAS100
4により中継される。図12は、7つの列「A」から
「G」と、「1」から「26」まで番号付けされた26
本の行とを有する行列表現の形態でプロセス流れ図を示
す。尚、行列の行2に関して、列Cは「ユーザ」を表
し、列Eは「DTVエージェント」1014(図10を
参照)を表し、列Gは「ユーザエージェント」1012
(図10を参照)を表す。この例の学習プロセスにおい
ては、行3の第1のステップでユーザはDTVのスイッ
チを入れるが、これは矢印1100により指示するよう
にユーザからDTVエージェント1014へのメッセー
ジを明示している。その後、行5及び6に示すように、
DTVエージェント1014は矢印1106により指示
するようにユーザエージェント1012へメッセージを
送信する。その後、列「G」の行7及び8に示すよう
に、既にユーザプロファイルが存在している場合、プロ
セス1118は行20(図中符号1116により指示さ
れる)に至る。ユーザプロファイルが既に存在している
場合、プロセス1118は行列の行10に至り、ユーザ
エージェント1012は矢印1104により指示するよ
うにユーザに(DTVエージェント1014を介して)
情報を求める。その後、行11に示すように、DTVエ
ージェント1014は矢印1102により指示する通り
上記の情報をユーザに受け渡す。
【0097】その後、ユーザは矢印1108により指示
するようにDTVエージェント1014に情報を提供す
るが、このように提供された情報はユーザプロファイル
を構成するために使用される。続いて、行16に示すよ
うに、DTVエージェント1014は上記の情報を矢印
1112により指示する通りユーザエージェント101
2に受け渡す。
【0098】その後、行列の列Aの行18及び19に示
すように、ユーザエージェント1012は提供されたデ
ータからユーザプロファイルを構成する。この構成は
「学習」とラベル付けされた斜線の行列セル1122に
より指示されている。その後、行21により示すように
ユーザは番組を視聴するが、このことは矢印1110に
より指示されるようにDTVエージェント1014によ
り認知される。行23は、矢印1114により指示する
ように上記の情報(すなわち、ユーザが番組を視聴して
いること)がどのようにしてDTVエージェント101
4によりユーザエージェント1012に中継されるかを
示す。その後、行25に示すように、ユーザエージェン
ト1012はユーザプロファイルを更新する、このこと
は「学習」とラベル付けされた斜線のセル1124によ
り示されている。尚、行3から19は初期学習段階を表
し、行21から25は「更新」学習段階を表す。学習活
動1122及び1124については図11及び図16に
関連して説明する。
【0099】推理 推理とは、ユーザの要求に応答して選択を実行するため
にユーザエージェントがユーザプロファイルを使用する
ことである。例えば、ユーザがDTV1006(図10
を参照)のスイッチを入れ、ユーザプロファイル(図示
せず)に含まれる情報及び現在コンテキスト(実際に視
聴するために利用可能である番組など)の知識を使用し
て、ユーザが興味を持って視聴したいと思われる利用可
能な番組のサブセットを示唆することを関連するユーザ
エージェント(1012)に求めたとする。
【0100】図13は、ユーザと、DTVエージェント
1014と、ユーザエージェント1012との間で交換
される典型的なメッセージのシーケンスを含む推理プロ
セス1208を示す。推理プロセス1208は斜線のセ
ル1210により示される推理「活動」を更に含む。ユ
ーザが視聴すべき番組を選択すると、その情報はユーザ
エージェント1012に提供され、ユーザエージェント
は適切な学習アルゴリズムを使用して新たな情報をユー
ザプロファイルに取り入れる(図12を参照)。図13
では、推理プロセス1208は「A」から「G」とラベ
ル付けされた7つの列と、1から18まで番号付けされ
た18の行とを有する行列の形態で示されている。行3
で、ユーザは番組勧告を要求するが、この要求は矢印1
200により指示するようにDTVエージェント101
4へ通信される。行6に示すように、DTVエージェン
ト1014は上記の要求を矢印1202により指示する
通りユーザエージェント1012に受け渡す。その後、
ユーザエージェント1012は斜線のセル1210によ
り示すように推理活動を実行する。推理活動については
図11及び図16に関連して説明する。上記の推理活動
1210の結果、ユーザプロファイル及び現在コンテキ
ストに基づいて勧告がコンパイルされる。これは行列表
現1208の行9から11により示されている。その
後、行13により示すように、ユーザエージェント10
12は上記のコンパイル済み勧告を矢印1206により
指示する通りDTVエージェント1014に提供する。
続いて、DTVエージェント1014はそれらの勧告を
矢印1204により指示する通りユーザに受け渡す。続
く行17で、推理プロセス1208は図中符号1116
により指示される行20の学習プロセス1118(図1
2を参照)へ進む。
【0101】計画 計画とは、ユーザにより開始されなかった事象に応答し
て決定を下すためにユーザエージェント1012がユー
ザプロファイルを使用することである。例えば、UMM
エージェント1010(図10を参照)によりEメール
通信が受信された場合、ユーザエージェント1012は
その通信を表示すべきか否か(及びどのように表示すべ
きか)に関して(ユーザプロファイルを使用して)決定
を下すことができる。
【0102】従って、この例では、ユーザエージェント
1012は、ユーザが視聴している番組を録画すること
をHDDエージェント1016に要求すべきか否か、及
びユーザがEメールを読み終わった後に番組の録画部分
を表示すべきか否か(及びどのように表示すべきか)を
決定しなければならない。
【0103】図14及び図15は、ユーザと、DTVエ
ージェント1014と、ユーザエージェント1012
と、UMMエージェント1018と、HDDエージェン
ト1008との間で交換される典型的なメッセージのシ
ーケンスを含む計画プロセスの各部分1318及び13
18Aの例を示す。計画プロセスセグメント1318及
び1318Aは斜線のセル1320、1322及び14
12により指示される計画「活動」を更に含む。それら
の計画活動については図11及び図16に関連して説明
する。
【0104】図14は、「A」から「K」とラベル付け
された11の列と、1から37まで番号付けされた37
の行とを有する行列の形態で計画プロセスの第1のセグ
メント1318を示す。プロセスセグメント1318は
いくつかのエンティティ、すなわち、ユーザ(行2列
C)、DTVエージェント1014(行2列E)、ユー
ザエージェント1012(行2列G)、UMMエージェ
ント1018(行2列I)及びHDDエージェント10
16(行2列K)による参入を含む。
【0105】まず、行4に示すように、計画プロセスセ
グメント1318はEメール又はファクシミリを待つ。
その後、行6及び7に示すように、UMMエージェント
1018がEメールを受信し、UMMエージェントは矢
印1304により指示するようにユーザエージェント1
012に通知する。
【0106】その後、行9及び10に示すように、ユー
ザエージェント1012はユーザが現在どの番組を視聴
しているかをDTVエージェント1014に「尋ね
る」。この要求は矢印1300により指示されている。
それに応答して、行12及び13に示すように、DTV
エージェント1014は矢印1302により指示する通
り適切な番組情報をユーザエージェント1012に提供
する。その後、行15から17に示すように、ユーザエ
ージェント1012は、新たに着信したEメールを表示
すべきか否かを決定するのに十分な情報を有しているか
否かを決定する。斜線のセル1320により示される計
画活動の間にユーザエージェント1012がEメールを
表示すべきか否かをユーザに尋ねる必要があると結論し
た場合、プロセスセグメント1318は行58へ進む
(図15を参照)。これに対し、ユーザエージェント1
012がユーザの介入は不要であると決定した場合に
は、プロセスセグメント1318は行20及び21へ進
み、ユーザエージェント1012は斜線のセル1322
により示される別の計画活動を実行する。
【0107】計画プロセス1322の結果、ユーザエー
ジェントがコンテンツ(例えば、HDD又はUMMから
のコンテンツ)を表示しないことを決定したならば、プ
ロセスセグメント1318は行3に戻る。計画活動13
22の間にユーザエージェント1012が受信情報を表
示することを決定した場合には、行23に示すように、
現時点でユーザが視聴しているコンテンツがすでにHD
D1008に格納されていれば、プロセスセグメント1
318は行28へ進む。これに対して、現時点でユーザ
が視聴しているコンテンツが先にHDD1008に格納
されていなければ、プロセスセグメント1318は行2
5及び26へ進み、ユーザエージェント1012は、矢
印1306により指示する通り、現在視聴中の番組の録
画を開始するようにHDDエージェント1016に指示
する。
【0108】行23に続いて、行28は「ナル」プロセ
スステップであり、計画プロセスセグメント1318は
行30及び31へ進み、ユーザエージェント1012は
矢印1308により示すようにUMM1010/HDD
1008からのコンテンツを表示することをDTVエー
ジェント1014に指示する。続く行33では、DTV
エージェント1014は表示すべきコンテンツをUMM
エージェント1018及び(必要であれば)HDDエー
ジェント1016に要求する。このことは矢印1310
と破線の矢印1314によりそれぞれ示されている。そ
の後、UMMエージェント1018及び(妥当であれ
ば)HDDエージェント1016は、矢印1312及び
破線の矢印1316により指示するように所望のコンテ
ンツをDTVエージェント1014へ送信する。
【0109】図15は、図14に示す計画プロセスセグ
メント1318の続きのプロセスセグメント1318A
を示す。行39から41は、DTVエージェント101
4がDTV番組及び(HDD1008及び/又はHDD
1010からの)特別コンテンツを表示していることを
表す。行43及び44に示すように、この後、ユーザは
矢印1400により指示する通り追加コンテンツを示し
ているウィンドウを閉じる。その後、行46に示すよう
に、DTVエージェント1014は矢印1404により
指示する通り上記のユーザ事象(すなわち、ウィンドウ
を閉じたこと)をユーザエージェント1012に通知す
る。
【0110】続く行48及び49に目を転じると、コン
テンツ供給源がHDD1008であった場合、プロセス
セグメント1318Aは行3へ進む(図14を参照)。
【0111】あるいは、行51から53で、ユーザエー
ジェント1012は計画活動1412を使用して、ユー
ザが録画された番組を表示することを望むかをユーザに
尋ねるか否かを決定する。計画活動1412がユーザに
尋ねるべきであると結論したならば、プロセスセグメン
ト1318Aは行58へ進む。計画活動1412がユー
ザに尋ねる必要はないと結論した場合には、プロセスセ
グメント1318Aは行19へ進む(図14を参照)。
【0112】行55に続いて、行58は「ナル」プロセ
スであり、従って、プロセスセグメント1318Aは行
60へ進み、ユーザエージェント1012は、矢印14
10により指示するように、新たなコンテンツを表示す
べきか否か、及び表示すべきである場合にはどのように
表示すべきかに関して要求をユーザへ搬送することをD
TVエージェント1014に要求する。行63で、ユー
ザは矢印1406により指示される通りDTVエージェ
ント1014に対して適切な応答を行う。その後、行6
5で、DTVエージェント1014は矢印1408によ
り指示する通りユーザ応答をユーザエージェント101
2に通知する。行67で、ユーザ応答(矢印1406に
より指示される)が「イエス」であった場合、プロセス
セグメント1318Aは行19へ進む(図14を参
照)。あるいは、プロセスセグメント1318Aは行3
へ進む(図14を参照)。
【0113】上記の計画の例を要約すると次のようにな
る。 1.UMMにEメールが着信する。UMMエージェント
はユーザエージェントに通知する。 2.ユーザエージェントはユーザが現在何を視聴してい
るかをDTVエージェントに尋ねる。 3.DTVエージェントは現在番組に関する情報を提供
する。 4.ユーザエージェントは新たに着信したEメールを表
示すべきか否かを決定するのに十分な情報を有していな
い場合がある。そのような場合には、そのEメールを表
示すべきか否かをユーザに尋ねることをユーザエージェ
ントはDTVエージェントに要求する。ユーザは「イエ
ス」と返答し、DTVエージェントはこの応答をユーザ
エージェントに報知する。 5.ユーザエージェントは視聴中の番組を録画すること
をHDDエージェントに要求する。 6.ユーザエージェントはUMMからの新たなコンテン
ツを要求すべきであることをDTVエージェントに報知
する。 7.DTVエージェントはUMMコンテンツ(すなわ
ち、Eメール)を送信することをUMMエージェントに
要求する。Eメールが受信されると、そのコンテンツは
DTVに表示される。 8.ユーザがEメールの表示を拒否する場合には、DT
Vエージェントはこのユーザアクションをユーザエージ
ェントに通知する。 9.ユーザエージェントは番組の録画部分を表示すべき
か否かを決定するのに十分な情報を有していない場合が
ある。そのような場合には、録画を表示すべきか否かを
ユーザに尋ねることをユーザエージェントはDTVエー
ジェントに要求する。ユーザは「イエス」と返答し、D
TVエージェントはユーザエージェントにそのように報
知する。 10.ユーザはHDDからのコンテンツを要求すべきで
あることをDTVエージェントに報知する。 11.DTVエージェントはHDDコンテンツ(すなわ
ち、録画)を送信することをHDDエージェントに要求
する。録画が受信されると、コンテンツはDTVに表示
される。 12.ユーザが録画された番組の表示を拒否する場合、
DTVエージェントはユーザエージェントに通知する。 13.計画シーケンスは再開可能な状態になる。
【0114】図16は、エージェント構造の一例におい
て、学習モジュール1602、推理モジュール1618
及び形各モジュール1626によりプロファイル選択レ
コード1508及びインスタンスレコード1518(図
11を参照)がどのように使用されるかを示すデータ流
れ図1600である。学習モジュール1602は、矢印
1604、1606、1608及び1610によりそれ
ぞれ指示するように、番組選択ファイル1508、UM
Mメッセージ表示インスタンスファイル1520、HD
D部分再生インスタンスファイル1522及びHDD完
全再生インスタンスファイル1524に対して別個に動
作する。学習モジュール1602は特定のインスタンス
ファイルからのエントリの共有(すなわち、一般化)パ
ターン1614を識別するためにそれらのファイルに対
して動作する。一般化パターンはファイル中の様々なエ
ントリの交差と、それらの交差が起こる頻度とを表現す
る。学習モジュール1602は、矢印1612により指
示するように、推理モジュール1618及び計画モジュ
ール1626により使用するための一般化パターン16
14を判定する。
【0115】矢印1616により指示するように、推理
モジュール1618は、矢印1620により指示する通
りユーザに対する勧告1622を作成するために一般化
パターン1614を使用する。それらの勧告は、この例
では、特定のユーザについて利用可能である最も適切な
DTV視聴者オプションを構成する。まず、推理モジュ
ール1618は一般化パターン1614の順序付けを行
うが、この順序付けは発生頻度の高い順に一般化パタン
を順序付けすることを含む場合もある。あるいは、特殊
性レベルが高い順に基づいて順序付けを行っても良い。
パターンの特殊性は関連するファイルにおける様々なエ
ントリの交差の回数に比例する。その後、推理モジュー
ル1618は順序付けされた一般化パターンをフィルタ
リングする。フィルタ(図示せず)は、一般化パターン
が日時に特有のパターンであるか否かを検証すると共
に、特定の時間及び/又は日付がその時点で勧告が要求
されている時間及び/又は日付と一致することを検証す
るフィルタを含む。別のフィルタは、一般化パターンの
出現があらゆる一般化パターンの出現の平均を超えるこ
とを要求しても良い。
【0116】フィルタと上述の順序付けプロセスとを組
み合わせることにより、いくつかの「タスク」が提供さ
れるという効果がある。過去に最も成功を収めたタスク
(すなわち、実際に出された勧告をユーザが受け入れた
タスク)から始め、そのタスクを一般化パターンに適用
し、その後、得られたリストの第1のエントリから始め
て、その特定のエントリをEPGデータベース1030
(図10を参照)からのエントリと整合させる。EPG
の対応するエントリと整合するエントリを勧告としてユ
ーザに提供する。
【0117】矢印1624により指示するように、計画
モジュール1626も一般化パターン1614を利用す
る。例えば、矢印1628により指示するようにシステ
ム1600によりEメールが受信されたとき、学習モジ
ュール1602はUMMメッセージ表示インスタンスフ
ァイル1520で一般化パターンを発見する。その後、
計画決定(すなわち、アクション)を交差として含む一
般化パターン1614のエントリに基づいて行動パター
ンが取り出される。その後、現在の状況(例えば、DT
Vコンテンツのカテゴリ、メッセージの種類、優先順
位、日付、時間などにより定義される)と行動パターン
との交差を発見する。それらの交差と、交差と関連する
決定及び頻度とに基づいて、計画モジュール1626は
「最も適切な」決定を判定し、矢印1630により指示
するようにそれを現在UMMコンテンツ、この場合には
Eメール1628に適用する。例えば、特定の勧告はE
メールをHDD1008(図10を参照)に格納するこ
とであっても良いし、あるいはEメールを直ちに表示す
るためにDTV1006(図10を参照)の表示画面に
小さなウィンドウを開くことであっても良い。
【0118】図17は、先に開示した分散形制御方式を
使用して図4の複数の機器を制御するためのマルチエー
ジェントプロセスの一例1800を示す。図17は、ユ
ーザエージェント1712、DTVエージェント171
4(第1のエージェントともいう)及びプリンタエージ
ェント1716(第2のエージェントともいう)に関連
する3つの列に分割されている。プロセス1800は、
DTVエージェント1714がDTVエージェント17
14と関連するDTV1706に関わる事象、すなわ
ち、ユーザとの対話を検出するステップ1802で始ま
る。そのような事象の1つは図4に関連して説明したE
メールの着信である。その後、ステップ1804で、D
TVエージェント1714はユーザエージェント171
2へ更新メッセージを送信し、その後、ユーザエージェ
ント1712はステップ1806でユーザプロファイル
を更新する。
【0119】その後、ステップ1808で、ユーザエー
ジェント1712は第1のアクションメッセージをDT
Vエージェント1714へ送信する。
【0120】DTVエージェント1714は決定ステッ
プ1810で第1のアクションが実際にDTV1706
により実行可能であるか否かを考慮する。この決定は、
例えば、Eメールカテゴリの確率尺度が50%を越えて
いるか否かに基づいて下されても良い。決定ステップ1
810が第1のアクションは可能である(すなわち、確
率が50%を越えている)と結論した場合、プロセス1
800は第1のアクションの実行(すなわち、DTV1
706の画面へのEメールの表示)を示す破線の矢印1
812に従って進行する。破線の矢印は、プロセス18
00がDTVエージェント1714と関連するDTV1
706へ導かれることを指示するために使用されるが、
DTV1706自体は図17には示されていない。
【0121】これに対し、決定ステップ1810が第1
のアクション(すなわち、DTV1706の画面へのE
メールの表示)は不可能であると結論した場合には、プ
ロセス1800は矢印1814に従ってステップ181
6へ進む。ステップ1816では、DTVエージェント
1714は第2のアクションメッセージを生成し、それ
をプリンタエージェント1716へ送信する。プリンタ
エージェント1716は決定ステップ1818で、セン
サ1754からCPU1750(図4を参照)へ送信さ
れる信号に基づいて、ステップ1816で送信された第
2のアクションメッセージと関連する第2のアクション
をプリンタ1708が実行することが可能であるか否か
を考慮する。従って、特定のEメールを優先順位が低い
(すなわち、50%未満)ためにDTV1706に表示
できないと認識した場合、DTVエージェント1714
はそれに代わる適切な機器/エージェントの対を識別す
るように動作し、所期の受信側機器/エージェント対が
印刷に適合すると想定した上で、後続するEメールの印
刷を命令するためにその機器/エージェント対へ第2の
アクションメッセージを送信する。従って、DTVエー
ジェント1714は、ステップ1816で送信された第
2のアクションメッセージをプリンタエージェント17
16により理解可能にするために、ステップ1808で
ユーザエージェント1712により送信された第1のア
クションメッセージを修正する。
【0122】決定ステップ1818でプリンタエージェ
ント1716が関連するプリンタ1708は第2のアク
ションを実行可能であると結論した場合、プロセス18
00は、第2のアクションが実行されること(例えば、
印刷すべきEメールがプリンタ1708により印刷され
ること)を指示する破線の矢印1820に従って進む。
これに対し、決定ステップ1818でプリンタエージェ
ント1716が第2のアクションは不可能である(例え
ば、プリンタ1708が用紙切れである場合)と決定し
た場合には、プロセス1800は他の機器エージェント
及び関連機器(図示せず)に至ることができる矢印18
22に従って進む。
【0123】プロセス1800を再検討してみると、D
TVエージェント1714が関連する機器(すなわち、
DTV1706)は第1のアクションを実行できないと
結論した場合、DTVエージェント1714は第2の機
器エージェント1716へ理解可能なアクションメッセ
ージを送信し、重要な点として、その第2の機器エージ
ェント1716に制御を引き継ぐことがわかる。その
後、第1の機器エージェント1714はプロセスに関与
しなくなり、事実上「ループ外に出る」。これにより、
所望のアクションの制御は、そのアクション又はそれと
等価のアクションが実行可能になるまで、一連の機器エ
ージェントを通って流れる、すなわち、伝搬して行くこ
とができる。
【0124】図18は、機器エージェント(例えば、D
TVエージェント1714)がマルチエージェントシス
テム中の機器(例えば、図4のDTV1706)の制御
に参入するプロセスを構成する方法工程のフローチャー
トである。プロセスの第1のセグメント1900は、D
TV CPU1742及びセンサ1746を使用してユ
ーザとDTV1706の対話及びDTV1706と関連
する事象を監視するステップ1902を含む。続く試験
ステップ1904は、事象又は対話が起こったか否かを
判定する。そのような事象又は対話が検出されていなけ
れば、プロセスセグメント1900は「NO」の矢印に
従ってステップ1902に戻る。これに対し、そのよう
な発生が検出されていた場合には、プロセスセグメント
1900は「YES」の矢印に従って、ユーザエージェ
ント1712(図4を参照)へ更新メッセージを送信す
るステップ1906へ進む。その後、プロセスセグメン
ト1900はステップ1902に戻る。DTV1706
に関連する事象の一例は、ユーザがDTV1706で1
つの番組を視聴するためにチャンネルを合わせることで
ある。ユーザエージェント1712に対する対応する更
新メッセージは番組の名前、開始時間及び番組の放送継
続時間に関する情報を含む。
【0125】プロセスの第2のセグメント1900'
は、ユーザエージェント1712からのアクションメッ
セージの着信を監視するステップ1912を含む。続く
試験ステップ1914は、そのようなメッセージが受信
されたか否かを判定する。そのようなメッセージが検出
されていなければ、プロセスセグメント1900'は
「NO」の矢印に従ってステップ1912に戻る。これ
に対し、そのようなメッセージが検出されていれば、プ
ロセスセグメント1900'は「YES」の矢印に従っ
て、DTV1706が受信されたアクションメッセージ
と関連するアクションを実行可能であるか否かを判定す
る試験ステップ1916へ進む。DTVが実行可能であ
れば、プロセスセグメント1900'は「YES」の矢
印に従って、そのアクションを実行するステップ191
8へ進む。図4に関連して説明したように、アクション
メッセージの一例はDTV1706の「画面にEメール
を表示すること」であると考えられるが、これは対応す
るEメールカテゴリと関連する確率尺度が50%を越え
る場合にのみ可能である。この確率尺度はユーザエージ
ェント1712により保持されているユーザプロファイ
ルに従って決まる(図19を参照)。DTV1706が
所望のアクションを実行することが不可能である場合
(例えば、確率尺度が50%未満であり且つユーザがD
TV1706で番組を視聴している場合)には、プロセ
スセグメント1900'は「NO」の矢印に従って試験
ステップ1924へ進む。
【0126】ステップ1924は、受信されたアクショ
ンメッセージと関連する所望のアクションを処理するた
めに別の機器を利用可能であるか否かを判定する。この
判定を実行するために、DTVエージェント1714は
別の機器が利用可能であるか否かをIASアプリケーシ
ョン1704に問い合わせる。各々の機器特定エージェ
ントが最初にネットワークで起動されるときにエージェ
ントはIAS1704によって登録されており、且つ特
定エージェントに関する「関連情報」がIAS1704
により記録されているため、IAS1714はエージェ
ント及びその関連情報のデータベースを維持することが
できる。そのような関連情報には、例えば、機器がテキ
ストメッセージを格納、表示又は印刷する能力や、地理
的場所の標識を表すネットワークアドレスなどがある。
従って、IAS1704はステップ1924に関して適
切な他のエージェントが利用可能であるか否かを判定す
ることが可能であり、DTVエージェント1714に適
宜報知することができる。IAS1704は、IAS1
704により記録されていた特定エージェントに関する
「関連情報」を使用することにより、他のエージェント
が適切であるか否かを判定する。従って、IAS170
4は、(a)問題のEメールを印刷可能であり且つ(b)
DTV1706と同じ家屋内にあって、ユーザにとって
好都合であるという理由により、プリンタ1708を適
切であるとして選択することができる。
【0127】上述の例と同様に、ステップ1924が別
の機器(すなわち、プリンタ1708)を利用可能であ
ると判定すると、プロセスセグメント1900'は「Y
ES」の矢印に従ってステップ1926へ進む。ステッ
プ1926はアクションメッセージ「display the emai
l on the screen(Eメールを画面に表示する)」を「p
rint the email on a printable medium(Eメールを印
刷可能な媒体に印刷する)」に修正する。この修正メッ
セージは、プリンタに関してIAS1704のエージェ
ントデータベースに格納されている関連情報に従って、
プリンタエージェント1716に理解可能である。ステ
ップ1926は、更に、DTV1706がアクションメ
ッセージに従うことができず、現在のEメールに関する
別の要求の主体になるべきではないことを指示する、ア
クションメッセージ中のフラグをセットすることにより
アクションメッセージを修正する。次のステップ192
8は修正アクションメッセージ「print the email on a
printable medium」をプリンタエージェント1716
へ送信することにより、Eメールの制御をプリンタ17
08へ引き継ぐ。その後、プロセスセグメント190
0'はステップ1912に戻る。
【0128】ステップ1924に戻り、IASサーバ1
704が他に利用可能な機器はない(プリンタ1706
が用紙切れである、UMM1710及びHDD1730
がそれ以上の格納スペースを有していない、ネットワー
ク上又はDTV1706と同じ屋内に他の機器が存在し
ないなどの場合)と判定したならば、プロセスセグメン
ト1900'は「NO」の矢印に従ってステップ193
2へ進む。ステップ1932は他に機器が利用できない
ことをユーザエージェント1712に通知すると共に、
所望のアクションが何であるかをユーザエージェントに
通知する。その後、プロセスセグメント1900'はス
テップ1912に戻る。
【0129】図19は、ユーザエージェント1712が
マルチエージェントシステムにおいて機器の制御に参入
するプロセスを構成する方法を構成する方法工程のフロ
ーチャートである。プロセスの第1のセグメント200
0は、例えば、DTVエージェント1714からの更新
メッセージの受信を監視する監視ステップ2002を含
む。続く試験ステップ2004は、そのような更新メッ
セージが受信されたか否かを判定する。この例では、更
新メッセージはDTVエージェント1714により送信
され、ユーザが視聴している番組に関連している。続く
ステップ2008は更新メッセージに従ってユーザプロ
ファイルを更新する。その後、試験ステップ2024は
アクションメッセージが要求されるか否かを判定する。
例えば、更新メッセージがユーザがDTVの番組を視聴
し始めたことに関連している場合、アクションメッセー
ジは不要であり、ユーザエージェント1712が実行す
る唯一のアクションはステップ2008でユーザプロフ
ァイルを更新することであり、その後、プロセスセグメ
ント2000は「NO」の矢印に従ってステップ200
2へ進む。
【0130】これに対し、更新メッセージがPCA17
74によるEメールの受信に関連している場合のよう
に、アクションメッセージが要求される場合には、プロ
セスセグメント2000はステップ2010へ進む。ス
テップ2010はユーザプロファイル及び更新メッセー
ジに応じてアクションメッセージを適切な宛先、この例
ではEメールを表示するためのDTV1706へ送信す
る。その後、プロセスセグメント2000はステップ2
002へ進む。
【0131】プロセスの第2のセグメント2000'
は、DTV機器エージェント1714からの「applianc
e unavailable(機器利用不可能)」メッセージの受信
を監視するステップ2014を含む(図18のステップ
1932を参照)。試験ステップ2016は、そのよう
なメッセージが受信されたか否かを判定する。何も受信
されていなければ、プロセスセグメント2000'は
「NO」の矢印に従ってステップ2014へ進む。これ
に対し、そのようなメッセージが受信されている場合に
は、ステップ2020は所望のアクションの性質と、ユ
ーザプロファイルとに従って適切なアクションを実行す
る。従って、10%の確率尺度を有するEメールの受信
が所望のアクションの基礎であり、例えば、ユーザプロ
ファイルが20%未満の確率尺度を有するEメールを全
て消去すべきであると指示している場合には、現在Eメ
ールを放棄する。その後、プロセスセグメント200
0'はステップ2014に戻る。
【0132】図20は、インターエージェントサーバが
マルチエージェントシステムにおける機器の制御に参入
するプロセスを構成する方法工程のフローチャートであ
る。プロセスの第1のセグメント2100は、ネットワ
ーク1720(図4を参照)に付属する機器エージェン
トから受信される登録メッセージを監視するステップ2
102を含む。続く試験ステップ2104は登録メッセ
ージが受信されたか否かを判定する。受信されていれ
ば、プロセスセグメント2100は「YES」の矢印に
従って、IAS1704のエージェントデータベースを
更新するステップ2108へ進む。その後、プロセスセ
グメント2100はステップ2102に戻る。これに対
し、ステップ2104で登録メッセージが検出されない
場合には、プロセスセグメント2100は「NO」の矢
印に従ってステップ2104からステップ2102へ進
む。
【0133】第2のセグメント2100'は、図18の
試験ステップ1924から発する問い合わせのような、
機器エージェントからの問い合わせメッセージを監視す
るステップ2112を含む。続く試験ステップ2114
はそのような問い合わせが受信されたか否かを判定す
る。受信されている場合、例えば、ステップ1924で
DTV1706が問題のEメールを表示できないために
別の機器が利用可能であるか否かをDTVエージェント
1714が問い合わせた場合、プロセスセグメント21
00'は「YES」の矢印に従って、様々な登録機器エ
ージェントの関連情報を求めてIAS1704のエージ
ェントデータベースに問い合わせるステップ2118へ
進む。続くステップ2120は、関連エージェント情報
に基づいて呼び出し側機器エージェント(すなわち、こ
の例ではDTVエージェント1714)に適切な他の機
器/エージェント対を勧告する。その後、プロセスセグ
メント2100'はステップ2112に戻る。試験ステ
ップ2114に戻り、問い合わせメッセージが検出され
ていない場合には、プロセスセグメント2100'は
「NO」の矢印に従ってステップ2112に戻る。
【0134】以上の説明から、本発明の実施形態は、コ
ンピュータ及びデータ処理産業ならびにホームオートメ
ーション産業に適用可能であることが明白である。
【0135】以上、本発明のいくつかの実施形態のみを
説明したが、本発明の趣旨から逸脱せずに変形または変
更を実施することが可能であり、上記の実施形態は単な
る例であって、本発明を限定しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチエージェントシステムの機能ブロック
図。
【図2】図1によるシステムの一例を示す図。
【図3】説明する構成を実施することができる汎用コン
ピュータの概略ブロック線図。
【図4】マルチエージェントシステムの第1の簡略化し
た例のブロック線図。
【図5】より広い範囲のネットワーク環境に拡張された
図1のシステムを示す図。
【図6】図1のプラットフォームのブロック図。
【図7】複数のエージェントと通信するインターエージ
ェントサーバを示す図。
【図8】図1のシステムにおける機器を制御する方法工
程のシーケンスとして表される第1のプロセスを示す
図。
【図9】図1のシステムにおける機器を制御する方法工
程のシーケンスとして表される第2のプロセスを示す
図。
【図10】マルチエージェントシステムの第2の簡略化
した例のブロック線図。
【図11】ユーザエージェントにより使用されるデータ
ベースと、それらのデータベースに格納されている「イ
ンスタンス」ファイルとを示すブロック線図。
【図12】図10のシステムで使用される学習プロセス
の一例を示す図。
【図13】図10のシステムで使用される推理プロセス
の一例を示す図。
【図14(a)】、
【図14(b)】、
【図15(a)】、
【図15(b)】図10のシステムで使用される計画プ
ロセスの一例を示す図。
【図16】学習モジュール、推理モジュール及び計画モ
ジュールによるインスタンスファイルの使用を表すデー
タ流れ図。
【図17】分散制御を使用して複数のエージェントが複
数の機器を制御するプロセスを示す図。
【図18】機器エージェントがマルチエージェントシス
テムにおける機器の制御に参入するプロセスを構成する
方法工程のフローチャート。
【図19】ユーザエージェントがマルチエージェントシ
ステムにおける機器の制御に参入するプロセスを構成す
る方法工程のフローチャート。
【図20】インターエージェントサーバがマルチエージ
ェントシステムにおける機器の制御に参入するプロセス
を構成する方法工程のフローチャート。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月10日(2002.7.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチエージェントシステムの機能ブロック
図。
【図2】図1によるシステムの一例を示す図。
【図3】説明する構成を実施することができる汎用コン
ピュータの概略ブロック線図。
【図4】マルチエージェントシステムの第1の簡略化し
た例のブロック線図。
【図5】より広い範囲のネットワーク環境に拡張された
図1のシステムを示す図。
【図6】図1のプラットフォームのブロック図。
【図7】複数のエージェントと通信するインターエージ
ェントサーバを示す図。
【図8】図1のシステムにおける機器を制御する方法工
程のシーケンスとして表される第1のプロセスを示す
図。
【図9】図1のシステムにおける機器を制御する方法工
程のシーケンスとして表される第2のプロセスを示す
図。
【図10】マルチエージェントシステムの第2の簡略化
した例のブロック線図。
【図11】ユーザエージェントにより使用されるデータ
ベースと、それらのデータベースに格納されている「イ
ンスタンス」ファイルとを示すブロック線図。
【図12】図10のシステムで使用される学習プロセス
の一例を示す図。
【図13】図10のシステムで使用される推理プロセス
の一例を示す図。
【図14(a)】、
【図14(b)】、
【図15(a)】、
【図15(b)】図10のシステムで使用される計画プ
ロセスの一例を示す図。
【図16】学習モジュール、推理モジュール及び計画モ
ジュールによるインスタンスファイルの使用を表すデー
タ流れ図。
【図17】分散制御を使用して複数のエージェントが複
数の機器を制御するプロセスを示す図。
【図18】機器エージェントがマルチエージェントシス
テムにおける機器の制御に参入するプロセスを構成する
方法工程のフローチャート。
【図19】ユーザエージェントがマルチエージェントシ
ステムにおける機器の制御に参入するプロセスを構成す
る方法工程のフローチャート。
【図20】インターエージェントサーバがマルチエージ
ェントシステムにおける機器の制御に参入するプロセス
を構成する方法工程のフローチャート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミハイル プロコペンコ オーストラリア国 2113 ニュー サウス ウェールズ州,ノース ライド,トーマ ス ホルト ドライブ 1 キヤノン イ ンフォメーション システムズ リサーチ オーストラリア プロプライエタリー リミテツド内 (72)発明者 マイケル アレキサンダー オールドフィ ールド オーストラリア国 2113 ニュー サウス ウェールズ州,ノース ライド,トーマ ス ホルト ドライブ 1 キヤノン イ ンフォメーション システムズ リサーチ オーストラリア プロプライエタリー リミテツド内 Fターム(参考) 5B045 BB28 BB42 GG01 5B085 BA01 BA06

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザと関連するユーザエージェント
    と、各々が対応する機器エージェントを有する複数の機
    器とを具備するシステムを制御する方法であって、 ユーザエージェントにより、第1の機器エージェントへ
    第1のアクションメッセージを送信し、それにより、第
    1の機器に第1のアクションを実行するように指示し、
    前記第1のアクションに対する制御を前記ユーザエージ
    ェントから前記第1の機器エージェントへ移行させる工
    程と、 前記第1の機器が前記第1のアクションを実行できる場
    合、前記第1の機器により前記第1のアクションを実行
    する工程と、 前記第1の機器が前記第1のアクションを実行できない
    場合、前記第1の機器エージェントにより、第1のアク
    ションメッセージに従って第2のアクションメッセージ
    を第2の機器エージェントへ送信し、それにより、第2
    の機器に第2のアクションを実行するように指示し、前
    記第2のアクションに対する制御を前記第1の機器エー
    ジェントから前記第2の機器エージェントへ移行させる
    工程とを備える方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の機器エージェントは、前記第
    1のアクションメッセージを前記第2の機器エージェン
    トが理解可能であるように修正することにより、第2の
    アクションメッセージを作成する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の機器エージェントは、前記第
    1の機器が第1のアクションメッセージに従うことが不
    可能であることを指示する情報を追加することにより、
    第1のアクションメッセージを更に修正する請求項2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のアクションは前記第1のアク
    ションと同じ機能を実行するためのアクションであり、
    かつ前記第1の機器及び前記第2の機器の各々は同じ機
    能を有する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のアクションは前記第1の機器
    により1つのオブジェクトに関して実行されるべきであ
    り、かつ前記第2のアクションは、そのオブジェクトに
    対する動作として前記第1のアクションと置き換えるこ
    とが可能である新たなアクションである請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 ユーザと関連するユーザエージェント
    と、各々が対応する機器エージェントを有する複数の機
    器とを含み、前記複数の機器を制御するシステムであっ
    て、 前記ユーザエージェントは、第1の機器エージェントへ
    第1のアクションメッセージを送信し、それにより、第
    1の機器に第1のアクションを実行するように指示し、
    前記第1のアクションに対する制御を前記ユーザエージ
    ェントから前記第1の機器エージェントへ移行させる送
    信手段を含み、 前記第1の機器エージェントは、前記第1の機器が前記
    第1のアクションを実行できない場合、第1のアクショ
    ンメッセージに従って第2のアクションメッセージを第
    2の機器エージェントへ送信し、それにより、第2の機
    器に第2のアクションを実行するように指示し、前記第
    2のアクションに対する制御を前記第1の機器エージェ
    ントから前記第2の機器エージェントへ移行させる送信
    手段を含むシステム。
  7. 【請求項7】 ユーザと関連するユーザエージェント
    と、複数の機器に対応する複数の機器エージェントとを
    具備するシステムで複数の機器を制御する方法を実行す
    るように少なくとも1つの対応するプロセッサに指示す
    るための少なくとも1つのコンピュータプログラムモジ
    ュールが記録されているコンピュータ読み取り可能な媒
    体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記少
    なくとも1つのコンピュータプログラムモジュールは、 ユーザエージェントにより、第1の機器エージェントへ
    第1のアクションメッセージを送信し、それにより、第
    1の機器に第1のアクションを実行するように指示し、
    前記第1のアクションに対する制御が前記ユーザエージ
    ェントから前記第1の機器エージェントへ移行させるた
    めのコードと、 前記第1の機器が前記第1のアクションを実行できない
    場合、前記第1の機器エージェントにより、第1のアク
    ションメッセージに従って第2のアクションメッセージ
    を第2の機器エージェントへ送信し、それにより、第2
    の機器に第2のアクションを実行するように指示し、前
    記第2のアクションに対する制御を前記第1の機器エー
    ジェントから前記第2の機器エージェントへ移行させる
    ためのコードとを具備するコンピュータプログラム製
    品。
  8. 【請求項8】 ユーザと関連するユーザエージェント
    と、複数の機器に対応する複数の機器エージェントとを
    具備するシステムで複数の機器を制御する方法を実行す
    るように少なくとも1つの対応するプロセッサに指示す
    るための少なくとも1つのコンピュータプログラムモジ
    ュールを具備するコンピュータプログラムであって、前
    記少なくとも1つのコンピュータプログラムモジュール
    は、 ユーザエージェントにより、第1の機器エージェントへ
    第1のアクションメッセージを送信し、それにより、第
    1の機器に第1のアクションを実行するように指示し、
    前記第1のアクションに対する制御を前記ユーザエージ
    ェントから前記第1の機器エージェントへ移行させるた
    めのコードと、 前記第1の機器が前記第1のアクションを実行できない
    場合、前記第1の機器エージェントにより、第1のアク
    ションメッセージに従って第2のアクションメッセージ
    を第2の機器エージェントへ送信し、それにより、第2
    の機器に第2のアクションを実行するように指示し、前
    記第2のアクションに対する制御を前記第1の機器エー
    ジェントから前記第2の機器エージェントへ移行させる
    ためのコードとを具備するコンピュータプログラム。
  9. 【請求項9】 複数の機器と通信することが可能であ
    り、テレビジョン信号を受信する信号受信手段と、ユー
    ザと関連するユーザエージェントと、各々が前記機器の
    うち対応する1つの機器と関連する複数の機器エージェ
    ントとを具備するテレビジョン信号受信装置であって、 前記ユーザエージェントは、第1の機器エージェントへ
    第1のアクションメッセージを送信し、それにより、第
    1の機器に第1のアクションを実行するように指示し、
    前記第1のアクションに対する制御を前記ユーザエージ
    ェントから前記第1の機器エージェントへ移行させる送
    信手段を含み、 前記第1の機器エージェントは、前記第1の機器が前記
    第1のアクションを実行できない場合、第1のアクショ
    ンメッセージに従って第2のアクションメッセージを第
    2の機器エージェントへ送信し、それにより、第2の機
    器に第2のアクションを実行するように指示し、前記第
    2のアクションに対する制御を前記第1の機器エージェ
    ントから前記第2の機器エージェントへ移行させる送信
    手段を含むテレビジョン信号受信装置。
  10. 【請求項10】 各々が対応する機器エージェントを有
    する複数の機器と、ユーザと関連するユーザエージェン
    トとを具備するシステムを制御する方法であって、 (i)ユーザと第1の機器との対話、及び(ii)前記第
    1の機器に関連する事象のうち少なくとも1つを前記第
    1の機器に対応する第1の機器エージェントにより検出
    する工程と、 前記対話及び前記事象のうち少なくとも1つに基づいて
    更新メッセージを前記第1の機器エージェントにより前
    記ユーザエージェントへ通信する工程と、 前記更新メッセージに従って前記ユーザエージェントに
    よりユーザプロファイルを更新する工程と、 ユーザプロファイルと、前記対話及び前記事象のうち少
    なくとも1つとに従って、前記ユーザエージェントによ
    り第1のアクションメッセージを前記第1の機器エージ
    ェントへ送信し、それにより、前記第1の機器に第1の
    アクションを実行するように指示し、前記第1のアクシ
    ョンに対する制御を前記ユーザエージェントから前記第
    1の機器エージェントへ移行させる工程と、 前記対応する第1の機器の第1の状態が許可するなら
    ば、前記第1の機器により前記第1のアクションを実行
    する工程と、 前記第1の機器が第1の状態において前記第1のアクショ
    ンの実行を許可しない場合、第1のアクションメッセー
    ジ及び前記第1の状態に従って第2のアクションメッセ
    ージを前記第1の機器エージェントにより第2の機器エ
    ージェントへ送信し、それにより、対応する第2の機器
    に第2のアクションを実行するように指示し、前記第2
    のアクションに対する制御を前記第1の機器エージェン
    トから前記第2の機器エージェントへ移行させる工程と
    から成る方法。
  11. 【請求項11】 ユーザと関連するユーザエージェント
    を含み、各々が対応する機器エージェントを有する複数
    の機器を制御するシステムであって、 (a)前記機器エージェントのうち第1の機器エージェ
    ントは、 (i)ユーザと第1の機器との対話、及び(ii)前記第
    1の機器と関連する事象のうち少なくとも1つを第1の
    機器エージェントにより検出する検出手段と、 前記対話及び前記事象のうち少なくとも1つに従って更
    新メッセージを前記ユーザエージェントへ通信する通信
    手段とを具備し、 (b)前記ユーザエージェントは、 前記更新メッセージに従ってユーザプロファイルを更新
    する更新手段と、 ユーザプロファイルと、前記対話及び前記事象のうち少
    なくとも1つとに従って、第1のアクションメッセージ
    を前記第1の機器エージェントへ送信し、それにより、
    前記第1の機器に第1のアクションを実行するように指
    示し、前記第1のアクションに対する制御を前記ユーザ
    エージェントから前記第1の機器エージェントへ移行さ
    せる送信手段とを具備し、 (c)前記対応する機器エージェントの前記第1の機器
    エージェントは、前記第1の機器の第1の状態において
    前記第1の機器が第1のアクションを実行することを許
    可しない場合、第1のアクションメッセージ及び第1の
    状態に従って第2のアクションメッセージを第2の機器
    エージェントへ送信し、それにより、対応する第2の機
    器に第2のアクションを実行するように指示し、前記第
    2のアクションに対する制御を前記第1の機器エージェ
    ントから前記第2の機器エージェントへ移行させる送信
    手段を更に具備するシステム。
  12. 【請求項12】 ユーザと関連するユーザエージェント
    と、複数の機器に対応する機器エージェントとを具備す
    るシステムで複数の機器を制御する方法を実行すること
    を少なくとも1つの対応するプロセッサに指示するため
    の少なくとも1つのコンピュータプログラムモジュール
    が記録されているコンピュータ読み取り可能な媒体を含
    むコンピュータプログラム製品であって、前記少なくと
    も1つのコンピュータモジュールは、 (i)ユーザと第1の機器との対話、及び(ii)前記第
    1の機器と関連する事象のうち少なくとも1つを第1の
    機器エージェントにより検出するためのコードと、 前記対話及び前記事象のうち前記少なくとも1つに従っ
    て更新メッセージを前記第1の機器エージェントにより
    前記ユーザエージェントへ通信するためのコードと、 前記更新メッセージに従って前記ユーザエージェントに
    よりユーザプロファイルを更新するためのコードと、 ユーザプロファイルと、前記対話及び前記事象のうち前
    記少なくとも1つとに従って、前記ユーザエージェント
    により第1のアクションメッセージを前記第1の機器エ
    ージェントへ送信し、それにより、前記第1の機器に第
    1のアクションを実行するように指示し、前記第1のア
    クションに対する制御を前記ユーザエージェントから前
    記第1の機器エージェントへ移行させるためのコード
    と、 前記第1の機器が第1の状態において前記第1のアクショ
    ンの実行を許可しない場合、第1のアクションメッセー
    ジ及び前記第1の状態に従って第2のアクションメッセ
    ージを前記第1の機器エージェントにより第2の機器エ
    ージェントへ送信し、それにより、対応する第2の機器
    に第2のアクションを実行するように指示し、前記第2
    のアクションに対する制御を前記第1の機器エージェン
    トから前記第2の機器エージェントへ移行させるための
    コードとを含むコンピュータプログラム製品。
  13. 【請求項13】 ユーザと関連するユーザエージェント
    と、複数の機器に対応する機器エージェントとを具備す
    るシステムで複数の機器を制御する方法を実行すること
    を少なくとも1つの対応するプロセッサに指示するため
    の少なくとも1つのコンピュータプログラムモジュール
    を具備するコンピュータプログラムであって、前記少な
    くとも1つのコンピュータモジュールは、 (i)ユーザと第1の機器との対話、及び(ii)前記第
    1の機器と関連する事象のうち少なくとも1つを第1の
    機器エージェントにより検出するためのコードと、 前記対話及び前記事象のうち前記少なくとも1つに従っ
    て更新メッセージを前記第1の機器エージェントにより
    前記ユーザエージェントへ通信するためのコードと、 前記更新メッセージに従って前記ユーザエージェントに
    よりユーザプロファイルを更新するためのコードと、 ユーザプロファイルと、前記対話及び前記事象のうち前
    記少なくとも1つとに従って、前記ユーザエージェント
    により第1のアクションメッセージを前記第1の機器エ
    ージェントへ送信し、それにより、前記第1の機器に第
    1のアクションを実行するように指示し、前記第1のア
    クションに対する制御を前記ユーザエージェントから前
    記第1の機器エージェントへ移行させるためのコード
    と、 前記第1の機器が第1の状態において前記第1のアクショ
    ンの実行を許可しない場合、第1のアクションメッセー
    ジ及び前記第1の状態に従って第2のアクションメッセ
    ージを前記第1の機器エージェントにより第2の機器エ
    ージェントへ送信し、それにより、対応する第2の機器
    に第2のアクションを実行するように指示し、前記第2
    のアクションに対する制御を前記第1の機器エージェン
    トから前記第2の機器エージェントへ移行させるための
    コードとを具備するコンピュータプログラム。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの機器を制御するシス
    テムであって、 ユーザと少なくとも1つの機器との対話を感知する機器
    エージェントと、 ユーザと関連するユーザエージェントと、 前記機器エージェントと前記ユーザエージェントとの間
    で、対話に従ってデータを通信する通信手段と、 前記データに従って前記ユーザエージェントによりユー
    ザプロファイルを更新する更新手段と、 前記少なくとも1つの機器と関連する事象を前記ユーザ
    エージェントにより検出する検出手段と、 基準を満たした場合、ユーザプロファイル及び事象のう
    ち少なくとも1つに基づく指示を前記ユーザエージェン
    トにより前記少なくとも1つの機器に提供する指示手段
    とを具備するシステム。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つの機器、前記機器
    エージェント及び前記ユーザエージェントの間の通信を
    支援するインターエージェントサーバを更に具備する請
    求項14記載のシステム。
  16. 【請求項16】 前記インターエージェントサーバは、 前記システムからの前記機器の接続及び遮断のうち少な
    くとも一方を登録する登録手段と、 前記機器、前記機器エージェント及び前記ユーザエージ
    ェントの間のメッセージに基づくデータの通信を支援す
    るメッセージ手段と、 前記機器の接続及び遮断を少なくとも前記ユーザエージ
    ェントに通知する通知手段とを具備する請求項15記載
    のシステム。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つの機器を制御する方法
    であって、 ユーザと前記少なくとも1つの機器との対話を機器エー
    ジェントにより感知する工程と、 前記機器エージェントとユーザエージェントとの間で、
    対話に従ってデータを通信する工程と、 前記データに従って前記ユーザエージェントによりユー
    ザプロファイルを更新する工程と、 前記少なくとも1つの機器と関連する事象を前記ユーザ
    エージェントにより検出する工程と、 基準を満たした場合、ユーザプロファイル及び事象のう
    ち少なくとも1つに基づく指示を前記ユーザエージェン
    トにより前記少なくとも1つの機器に提供する工程とを
    含む方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも1つの機器を制御するシス
    テムに関してプログラムを格納するコンピュータ読み取
    り可能な媒体であって、前記プログラムは、 ユーザと前記少なくとも1つの機器との対話を機器エー
    ジェントにより感知する感知工程のためのコードと、 前記機器エージェントとユーザエージェントとの間で、
    対話に従ってデータを通信する通信工程のためのコード
    と、 前記データに従って前記ユーザエージェントによりユー
    ザプロファイルを更新する更新工程のためのコードと、 前記少なくとも1つの機器と関連する事象を前記ユーザ
    エージェントにより検出する検出工程のためのコード
    と、 基準を満たした場合、ユーザプロファイル及び事象のう
    ち少なくとも1つに基づく指示を前記ユーザエージェン
    トにより前記少なくとも1つの機器に提供する提供工程
    のためのコードとを具備するコンピュータ読み取り可能
    な媒体。
  19. 【請求項19】 関連する機器エージェントコンピュー
    タプログラムを有する機器を制御する方法を実行するこ
    とをプロセッサに指示するためのユーザエージェントコ
    ンピュータプログラムであって、 (i)ユーザと機器との対話及び(ii)前記機器と関連
    する事象のうち少なくとも1つに従って更新メッセージ
    を機器エージェントから受信するためのコードと、 更新メッセージに従ってユーザプロファイルを更新する
    ためのコードと、 ユーザプロファイルと、(i)対話及び(ii)事象のう
    ち前記少なくとも1つに従ってアクションメッセージを
    前記機器エージェントへ送信し、それにより、第1のア
    クションを実行することを前記機器に指示し、前記第1
    のアクションに対する制御を前記ユーザエージェントか
    ら前記機器エージェントへ移行させるためのコードとを
    具備するユーザエージェントコンピュータプログラム。
  20. 【請求項20】 関連する機器エージェントコンピュー
    タプログラムを有する機器を制御する方法を実行するこ
    とをプロセッサに指示するためのユーザエージェントコ
    ンピュータプログラムが記録されているコンピュータ読
    み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品で
    あって、前記ユーザエージェントコンピュータプログラ
    ムは、 (i)ユーザと機器との対話及び(ii)前記機器と関連
    する事象のうち少なくとも1つに従って更新メッセージ
    を機器エージェントから受信するためのコードと、 更新メッセージに従ってユーザプロファイルを更新する
    ためのコードと、 ユーザプロファイルと、(i)対話及び(ii)事象のう
    ち前記少なくとも1つに従ってアクションメッセージを
    前記機器エージェントへ送信し、それにより、第1のア
    クションを実行することを前記機器に指示し、前記第1
    のアクションに対する制御を前記ユーザエージェントか
    ら前記機器エージェントへ移行させるためのコードとを
    具備するコンピュータプログラム製品。
  21. 【請求項21】 機器と関連し、前記機器を制御する方
    法を実行することを前記機器のプロセッサに指示するた
    めの機器エージェントコンピュータプログラムであっ
    て、 ユーザエージェントから第1のアクションメッセージを
    受信するためのコードと、 第1のアクションメッセージに基づいて第1のアクショ
    ンを実行することを前記機器に指示するためのコード
    と、 前記機器が第1のアクションを実行することが不可能で
    ある場合、他の機器エージェントに理解可能であるよう
    に第1のアクションメッセージを修正するためのコード
    と、 修正されたアクションメッセージを前記他の機器エージ
    ェントへ送信し、それにより、前記第1のアクションに
    対する制御を前記他の機器エージェントへ移行させるた
    めのコードとを具備する機器エージェントコンピュータ
    プログラム。
  22. 【請求項22】 前記プログラムは、 (i)ユーザと前記機器との対話及び(ii)前記機器と
    関連する事象のうち少なくとも1つを検出するためのコ
    ードと、 (i)対話及び(ii)事象のうち前記少なくとも1つに
    従って更新メッセージを前記ユーザエージェントへ送信
    するためのコードとを更に具備する請求項21記載の機
    器エージェントコンピュータプログラム。
  23. 【請求項23】 機器と関連し、前記機器を制御する方
    法を実行することを前記機器のプロセッサに指示するた
    めの機器エージェントコンピュータプログラムが記録さ
    れているコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピ
    ュータプログラム製品であって、前記プログラムは、 ユーザエージェントから第1のアクションメッセージを
    受信するためのコードと、 第1のアクションメッセージに基づいて第1のアクショ
    ンを実行することを前記機器に指示するためのコード
    と、 前記機器が第1のアクションを実行することが不可能で
    ある場合、別の機器エージェントに理解可能であるよう
    に第1のアクションメッセージを修正するためのコード
    と、 修正されたアクションメッセージを前記他の機器エージ
    ェントへ送信し、それにより、前記第1のアクションに
    対する制御を前記他の機器エージェントへ移行させるた
    めのコードとを具備するコンピュータプログラム製品。
  24. 【請求項24】 機器を制御する方法を実行することを
    前記機器のプロセッサに指示するためのインターエージ
    ェントサーバコンピュータプログラムであって、 アクションを実行するための適切な代替機器の識別を要
    求する問い合わせを機器エージェントから受信するため
    のコードと、 インターエージェントサーバデータベースに問い合わせ
    ることにより、前記インターエージェントサーバにより
    登録されている複数の代替機器に関する関連情報に基づ
    いて前記適切な代替機器を識別するためのコードと、 アクションに基づいて適切な代替機器を選択するための
    コードと、 前記適切な代替機器を前記機器エージェントに勧告する
    ためのコードとを具備するインターエージェントサーバ
    コンピュータプログラム。
  25. 【請求項25】 機器と関連し、前記機器を制御する方
    法を実行することを前記機器のプロセッサに指示するた
    めの機器エージェントコンピュータプログラムが記録さ
    れているコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピ
    ュータプログラム製品であって、前記プログラムは、 アクションを実行するための適切な代替機器の識別を要
    求する問い合わせを機器エージェントから受信するため
    のコードと、 インターエージェントサーバデータベースに問い合わせ
    ることにより、前記インターエージェントサーバにより
    登録されている複数の代替機器に関する関連情報に基づ
    いて前記適切な代替機器を識別するためのコードと、 アクションに基づいて適切な代替機器を選択するための
    コードと、 前記適切な代替機器を前記機器エージェントに勧告する
    ためのコードとを具備するコンピュータプログラム製
    品。
  26. 【請求項26】 請求項21記載の機器エージェントコ
    ンピュータプログラムを含む機器。
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