JP2003066975A - カラオケ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】歌唱したあとからＣＤ化できるようにすること
により、上記課題を解決したカラオケ装置を提供する。 【解決手段】カラオケ本体装置１に大容量のＨＤＤを搭
載したＨＤＤファイルサーバ８を接続しておき、演奏・
歌唱されたカラオケ曲を全て記録する。歌唱者は歌唱し
たあとで、気に入った歌唱があればその歌唱のＣＤ化を
指示することにより、ＨＤＤファイルサーバ８はＣＤ−
Ｒドライブ９を駆動し、指示されたカラオケ歌唱の音声
データをブランクＣＤに焼き込んでＣＤ化する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、カラオケ曲の演
奏音および歌唱音声からなるカラオケ歌唱をＣＤなどの
メディアに記録し、このメディアを利用者が持ち帰るこ
とができるカラオケ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】カラオケ歌唱をオーディオＣＤに記録し
て（ＣＤ化して）、顧客に販売するカラオケ装置が実用
化されている。この装置は、カラオケ曲の演奏に先立っ
てその曲のカラオケ歌唱をＣＤ化する旨の操作を行うこ
とにより、その後のカラオケ歌唱をＣＤに書き込んでオ
ーディオＣＤを作成する装置である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置では、次のカラオケ歌唱がＣＤになる（録音されてい
る）という意識が歌唱者に対して強く働き、かえって上
手く歌えないという問題点があった。そして、歌唱を失
敗したときにメディア（料金）を無駄にしてしまうた
め、利用率が高くならないという問題点があった。

【０００４】また、上記従来の装置では、ＣＤ化するつ
もりなく歌唱しているときに、上手く歌えた曲があって
も、後からこれをＣＤ化することはできなかった。

【０００５】この発明は、歌唱したあとの判断でＣＤ化
するか否かを決定できるようにすることにより、上記課
題を解決したカラオケ装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、カラオケ曲
の演奏音を発生するとともに歌唱音声を入力するカラオ
ケ演奏手段と、前記演奏音および歌唱音声を記録する記
録手段と、カラオケ曲が終了したのち記録手段に記録し
た演奏音および歌唱音声を可搬メディアに書き込むか否
かを選択する選択手段と、選択手段で書き込む旨が選択
されたとき記録手段に記録されている演奏音および歌唱
音声を可搬メディアに書き込む書込手段と、を備えたこ
とを特徴とする。

【０００７】この発明は、カラオケ曲の演奏音を発生す
るとともに歌唱音声を入力するカラオケ演奏手段と、複
数のカラオケ曲の演奏音および歌唱音声を記録する記録
手段と、記録手段に演奏音および歌唱音声を記録したカ
ラオケ曲をリスト表示するリスト表示手段と、リスト表
示されているカラオケ曲から可搬メディアに書き込むべ
きカラオケ曲を選択する選択手段と、選択手段で選択さ
れたカラオケ曲の演奏音および歌唱音声を可搬メディア
に書き込む書込手段と、を備えたことを特徴とする。

【０００８】この発明は、カラオケ曲の演奏音を発生す
るとともに歌唱音声を入力するカラオケ演奏手段と、前
記演奏音および歌唱音声を記録する記録手段と、前記入
力された歌唱音声を採点する採点手段と、カラオケ曲が
終了したとき前記採点手段の採点結果に基づき記録手段
に記録した演奏音および歌唱音声を可搬メディアに書き
込むか否かを判定する判定手段と、判定手段で書き込む
べきと判定されたとき記録手段に記録されている演奏音
および歌唱音声を可搬メディアに書き込む書込手段と、
を備えたことを特徴とする。

【０００９】この発明では、カラオケ演奏時のカラオケ
演奏音および歌唱音声（オーディオデータ）をＨＤＤな
どの大容量記憶手段に記憶する。カラオケ演奏音および
歌唱音声は別々に記録してもよく、ミキシングして１つ
のオーディオデータにして記録してもよい。カラオケ曲
が終了したのち、このカラオケ曲のオーディオデータを
ＣＤやＭＤなどの可搬メディアに書き込むかを決定す
る。この決定の方式は、曲が終了するごとに利用者（歌
唱者）が書き込むか否かを選択する方式、歌唱を採点し
この点数に基づいて（たとえば点数が所定値以上であっ
たとき）書き込むか否かを決定する方式、複数の曲を歌
唱したのちそのなかから書き込む曲を選択する方式など
を採用することができる。いずれにしても、歌唱したの
ちにそれを可搬メディアに書き込むか否か（ＣＤ化する
か否か）を決定することができるため、上手く歌えた歌
唱を後から選択して可搬メディアに書き込むことがで
き、歌唱者はリラックスして歌唱することができ、メデ
ィアの無駄がなくなる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図面を参照してこの発明の実施形
態であるカラオケ演奏システムについて説明する。図１
は同カラオケ演奏システムの機器構成を示す図である。
本体装置１は、カラオケ曲の曲データを記憶したＨＤＤ
および音源を内蔵し、カラオケ曲を演奏するとともに、
制御部を有しシステム全体の動作を制御する。この本体
装置１には、パワーアンプ２、モニタ５、マイク６およ
びＨＤＤファイルサーバ８が接続されている。パワーア
ンプ２にはステレオのスピーカ３，４が接続されてい
る。また、本体装置１は赤外線受光部を有し、リモコン
７から送信されるコード信号を受信する。

【００１１】利用者がリモコン７を操作して曲番号を入
力すると、本体装置１はその曲番号で識別される曲デー
タを読み出し、この曲データに基づいてカラオケ曲の演
奏を実行する。カラオケ曲の演奏は、カラオケ曲の演奏
音の発生、背景映像の再生、歌詞テロップの合成などの
動作を含んでいる。また、このカラオケ演奏音の発生と
並行してマイク６から歌唱者の歌唱音声が入力される
が、本体装置１はこの歌唱音声をカラオケ演奏音とミキ
シングしてパワーアンプ２に入力する。パワーアンプ２
は、この信号を増幅してスピーカ３，４から出力する。
また、歌詞テロップが合成された背景映像はモニタ５に
表示される。

【００１２】また、本体装置１にはＨＤＤファイルサー
バ８が接続されている。ＨＤＤファイルサーバ８は、カ
ラオケ演奏音と歌唱音声がミキシングされた音声信号
（カラオケ歌唱信号）を記憶する装置である。２チャン
ネルステレオの音声信号であればｍｐ３圧縮をかけるこ
とにより、１曲（５分）あたり５ＭＢ程度の容量にする
ことができる。また、背景映像やビデオカメラ（図示せ
ず）で撮影した歌唱者の映像をＭＰＥＧ２方式で記録す
る場合には、１曲（５分）あたり２００ＭＢ程度の容量
である。

【００１３】本体装置１とＨＤＤファイルサーバ８と
は、オーディオ線、ビデオ線および制御線で接続されて
いる。本体装置１はカラオケ曲の演奏がスタートすると
きＨＤＤファイルサーバ８に対して記録開始のコントロ
ール信号および曲番号、曲名のデータを送信し、カラオ
ケ曲の演奏が終了したとき記録終了のコントロール信号
を送信する。ＨＤＤファイルサーバは、記録開始のコン
トロール信号が入力されたとき、そのときの時刻、曲番
号、曲名をファイル名とするファイルを作成し、そのフ
ァイルに入力されるオーディオ信号（およびビデオ信
号）を記録してゆく。オーディオ信号およびビデオ信号
はアナログ信号で入力されるため、ＨＤＤファイルサー
バ８内にｍｐ３エンコーダおよびＭＥＰＧ２エンコーダ
を設け、入力されたオーディオ信号、ビデオ信号をエン
コードしてＨＤＤに記録する。また、このオーディオ
（ビデオ）ファイルと対応づけて歌詞のテキストデータ
を記録するようにしてもよい。この歌詞のテキストデー
タは、本体装置１が曲データの歌詞トラックから文字デ
ータのみを抽出して作成する。

【００１４】ＨＤＤファイルサーバ８には、ＣＤ−Ｒド
ライブ９およびプリンタ１０が接続されている。ＣＤ−
Ｒドライブ９にはトレイにブランクＣＤをセットすると
ともに書込が終了したＣＤを排出するチェンジャが付属
している。

【００１５】ＨＤＤファイルサーバ８は、本体装置１か
ら送られてくるＣＤ書き込みのコントロール信号に応じ
てＣＤ−Ｒドライブ９のトレイにブランクＣＤをセット
し、コントロール信号で指示されたカラオケ歌唱のオー
ディオファイルをセットされたブランクＣＤに書き込
む。この書き込みフォーマットはオーディオＣＤフォー
マットである。このＣＤの書き込みと並行してプリンタ
１０でＣＤラベル、ＣＤジャケット、歌詞カードをプリ
ントする。こののち、ＣＤおよびラベル，ジャケット，
歌詞カードを排出する。ＣＤへのラベルの貼りつけ、Ｃ
Ｄ、ジャケット、歌詞カードのケースへの収納は利用者
が行う。

【００１６】本体装置１は、リモコン７を介して利用者
から既に歌ったカラオケ歌唱をＣＤ化する旨の指示があ
ったとき、ＨＤＤファイルサーバ８に対してＣＤ書き込
みのコントロール信号を送信する。ＣＤ書き込みのコン
トロール信号は、ＣＤを書き込む旨のコマンドおよびど
のオーディオファイルを書き込むかを指示するファイル
識別コードからなっている。

【００１７】また、本体装置１は、マイク６から入力さ
れた歌唱音声信号から抽出した周波数情報と曲データに
含まれるガイドメロディトラックのデータ（ガイドメロ
ディデータ）とを比較することによって、歌唱の巧拙を
採点する採点機能を有している。本体装置１は、カラオ
ケ曲を演奏しているときに入力される歌唱音声信号から
周波数情報を抽出し、これを曲データのガイドメロディ
データと比較し、歌唱音声信号の周波数の正確さを採点
する。カラオケ曲の演奏が終了したとき、曲全体の採点
結果を総合して点数を割り出し、この点数をモニタ５に
表示する。

【００１８】カラオケ曲が終了したとき、利用者の希望
に応じてその曲のカラオケ歌唱を有料でＣＤ化すること
ができるが、歌唱の採点結果が極めて高得点であったと
きには無料でその曲のカラオケ歌唱をＣＤ化してプレゼ
ントする。また、カラオケ曲の演奏が行われていないと
き、カラオケ装置（本体装置１）をＣＤ作成モードにし
ていままで歌唱した全ての曲のなかからＣＤ化したい曲
を抽出し、まとめてＣＤ化することも可能である。

【００１９】なお、ＨＤＤファイルサーバ８は、ＨＤＤ
の容量が許すかぎりオーディオデータファイル（または
ビデオデータファイル）を記憶することができるが、カ
ラオケボックスの場合、ボックスを利用する顧客が交替
するごとにリセットするようにすればよい。また、飲食
店の場合、営業日毎にリセットするようにすればよい。

【００２０】図２および図３は同カラオケ装置の動作を
示すフローチャートである。図２はカラオケ曲演奏時の
動作を示すフローチャートである。利用者がリモコン７
を操作してカラオケ曲をリクエストすると（ｓ１）、そ
のリクエストされた曲の曲データを本体装置１に内蔵さ
れているＨＤＤから読み出して（ｓ２）、カラオケ曲の
演奏のスタート準備が整うと、ＨＤＤファイルサーバ８
に対して記録開始のコントロール信号を送ってカラオケ
歌唱の記録をスタートする（ｓ３）。そして、読み出し
た曲データを用いてカラオケ曲の演奏を実行する（ｓ
４）。このカラオケ曲の演奏には演奏音の発生に加えて
背景映像・歌詞テロップの表示も含まれる。このカラオ
ケ曲の演奏と並行して、歌唱音声が入力され（ｓ５）、
この歌唱音声信号から抽出した周波数情報と曲データの
ガイドメロディデータとを比較することによって歌唱を
採点し（ｓ６）、歌唱音声信号とカラオケ演奏音信号と
をミキシングして（ｓ７）、スピーカに出力する（ｓ
８）。同時にこのミキシングされたオーディオ信号をＨ
ＤＤファイルサーバ８に出力して記録する（ｓ９）。ｓ
４〜ｓ９の動作は並行して行われる。

【００２１】曲が終了するまでこの動作を継続して実行
し、曲が終了すれば（ｓ１０）、ＨＤＤファイルサーバ
８に対して記録終了のコントロール信号を出力するとと
もに（ｓ１１）、歌唱の採点結果である点数を計算し
（ｓ１２）、この点数を表示する（ｓ１３）。この点数
が所定の点数Ｍ（＝たとえば９８点）以上であるかを判
断し（ｓ１４）、Ｍ以上であれば今回のカラオケ歌唱を
ＣＤにしてプレゼントする旨の表示（ｓ１７）を行い、
ＣＤ−Ｒドライブ９に対してＣＤ書き込みのコントロー
ル信号を出力する。ＣＤ−Ｒドライブ９はトレイにブラ
ンクＣＤをセットして今回記録したカラオケ歌唱をＣＤ
に書き込んでオーディオＣＤを作成し、これを排出して
（ｓ１８）歌唱者にプレゼントする。このとき同時にＣ
Ｄラベル、ＣＤジャケット、歌詞カードもプリントして
排出する。

【００２２】一方、点数がＭ未満であった場合には有料
でオーディオＣＤを作成するため「今の曲をＣＤにしま
せんか」という勧誘の表示を行う（ｓ１５）。これに対
して、作成する旨の操作（料金の支払いを含む）がされ
た場合（ｓ１６）、本体装置１はＨＤＤファイルサーバ
８を介してＣＤ−Ｒドライブ９にＣＤ書き込みのコント
ロール信号を送信し、ＣＤ−Ｒドライブ９はトレイにブ
ランクＣＤをセットして今回記録したカラオケ歌唱をＣ
Ｄに書き込んでオーディオＣＤを作成する。作成ののち
これを排出する（ｓ１８）。

【００２３】また、図３はＣＤ作成モード時の動作を示
すフローチャートである。この動作は、カラオケ曲を演
奏していないとき利用者の操作によって行われる。利用
者がリモコン７を操作してＣＤ作成モードを選択すると
（ｓ２０）、今まで記録した曲リストを読み出して表示
する（ｓ２１）。このリスト表示は、たとえば、記録順
を示す通し番号、曲名、演奏時刻、歌唱者名（本体装置
１からデータが送られてきたもののみ）などを曲別に表
示し、利用者は、このリストのなかからＣＤ化したい曲
を選択する（ｓ２２）。この操作はリモコンのテンキー
やカーソルキーで行われ、選択する曲は１曲に限定され
ず、１枚のＣＤに書き込むことができる範囲内で複数曲
を選択することができる。ＣＤ化するカラオケ歌唱が選
択されると、本体装置１は、ＣＤ−Ｒドライブ９にＣＤ
書き込みのコントロール信号を送信し、ＣＤ−Ｒドライ
ブ９はトレイにブランクＣＤをセットして選択されたカ
ラオケ歌唱をＣＤに書き込んでオーディオＣＤを作成す
る。作成ののちこれを排出する（ｓ２４）。

【００２４】なお、上記ｓ２１のリスト表示のときに記
録している全てのオーディオデータを少し（１０秒程
度）ずつ順次再生するようにすることもできる。このよ
うにすることによって、どの曲をＣＤ化するかを決めや
すくなる。

【００２５】また、上記ｓ２２の選択時に選択された曲
のオーディオデータを再生するようにしてもよい。この
場合、この再生を試聴した利用者に、選択を確定するか
選択を取り消すかの操作をさせるようにする。

【００２６】上記実施形態では、記録したオーディオデ
ータをＣＤに書き込んでオーディオＣＤを作成する場合
について説明しているが、背景映像や歌唱者の歌唱映像
を記録しておき、オーディオデータと組み合わせてビデ
オＣＤやハイブリッドＣＤを作成するようにしてもよ
い。

【００２７】また、上記歌唱者の歌唱を記録したオーデ
ィオデータと曲データに対応づけて本体装置１に記憶さ
れている手本歌唱とを１枚のＣＤに書き込むようにして
もよい。

【００２８】この実施形態では、１曲を単位にしてＣＤ
化しているが、曲の一部を取り出してＣＤ化できるよう
にしてもよい。この場合において、同じ曲を何度も歌唱
し、その一部ずつを組み合わせて１曲に仕上げてＣＤ化
できるようにしてもよい。たとえば、全部で複数コーラ
ス（番）ある曲の場合、各コーラス毎に別の録音を選択
し、組み合わせて１曲にすることができる。カラオケ曲
の演奏は全て同じように行われるため、これは可能であ
る。

【００２９】また、この実施形態では、カラオケ歌唱を
ＣＤに書き込むようにしているが、書き込むメディアは
ＣＤに限定されず、ＭＤ，ＤＶＤなど何でもよく、ま
た、ＵＳＢケーブルやＰＤＣケーブルを用いて携帯電
話、パームパソコン、ｍｐ３プレーヤなどを接続し、こ
れらにオーディオデータを書き込むようにしてもよい。

【００３０】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、カラオ
ケ曲を歌唱したあとでそれをＣＤ化するか否かを決める
ことができるため、利用者が気に入った歌唱をＣＤ化す
ることができ、よいＣＤを作成することができるととも
に、ディスクの無駄がなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態であるカラオケ装置のブロ
ック図

【図２】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート

【図３】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート

【符号の説明】

１…カラオケ本体装置、２…パワーアンプ、３，４…ス
ピーカ、５…モニタ、６…マイク、７…リモコン、８…
ＨＤＤファイルサーバ、９…ＣＤ−Ｒドライブ、１０…
プリンタ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カラオケ曲の演奏音を発生するとともに
   歌唱音声を入力するカラオケ演奏手段と、 前記演奏音および歌唱音声を記録する記録手段と、 カラオケ曲が終了したのち、記録手段に記録した演奏音
   および歌唱音声を可搬メディアに書き込むか否かを選択
   する選択手段と、 選択手段で書き込む旨が選択されたとき、記録手段に記
   録されている演奏音および歌唱音声を可搬メディアに書
   き込む書込手段と、 を備えたカラオケ装置。
2. 【請求項２】 カラオケ曲の演奏音を発生するとともに
   歌唱音声を入力するカラオケ演奏手段と、 複数のカラオケ曲の演奏音および歌唱音声を記録する記
   録手段と、 記録手段に演奏音および歌唱音声を記録したカラオケ曲
   をリスト表示するリスト表示手段と、 リスト表示されているカラオケ曲から可搬メディアに書
   き込むべきカラオケ曲を選択する選択手段と、 選択手段で選択されたカラオケ曲の演奏音および歌唱音
   声を可搬メディアに書き込む書込手段と、 を備えたカラオケ装置。
3. 【請求項３】 カラオケ曲の演奏音を発生するとともに
   歌唱音声を入力するカラオケ演奏手段と、 前記演奏音および歌唱音声を記録する記録手段と、 前記入力された歌唱音声を採点する採点手段と、 カラオケ曲が終了したとき、前記採点手段の採点結果に
   基づき記録手段に記録した演奏音および歌唱音声を可搬
   メディアに書き込むか否かを判定する判定手段と、 判定手段で書き込むべきと判定されたとき、記録手段に
   記録されている演奏音および歌唱音声を可搬メディアに
   書き込む書込手段と、 を備えたカラオケ装置。