JP2003066933A - 表示方法及び表示装置 - Google Patents

表示方法及び表示装置

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JP2003066933A
JP2003066933A JP2001252889A JP2001252889A JP2003066933A JP 2003066933 A JP2003066933 A JP 2003066933A JP 2001252889 A JP2001252889 A JP 2001252889A JP 2001252889 A JP2001252889 A JP 2001252889A JP 2003066933 A JP2003066933 A JP 2003066933A
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JP2001252889A
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Toshiyuki Otsuka
俊之 大塚
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチスクリーン構造の表示装置を用いた画像
の表示において、繋ぎ目に隠された画像の部分を観視者
に見えるようにし、しかも装置全体としては従来と同じ
奥行きのままで済むようにする。 【解決手段】マルチスクリーンPDP1の大画面(上下
2つの小画面からなる)を、昇降用モータ2によって上
方にΔYだけ移動させると同時に、画面上の画像を、表
示信号発生装置4によって、画面上でΔYだけ下方に移
動させる。これにより、繋ぎ目5で隠れていた部分が観
視者に見えるようになる。このとき、画面の移動と画面
上の表示位置の移動とが打ち消しあうので、画像は見掛
け上それまでと同じ位置に見え、観視者は不自然な感じ
を受けない。繋ぎ目5で隠れる部分を見えるようにする
ために、レンズによる拡大を用いないので、装置全体の
奥行きは従来のままで済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示方法及び表示
装置に関し、特に、電子ディスプレイを複数台、各々の
画面が並んで一大画面をなすように連結したマルチスク
リーン構造の表示装置により画像を表示する方法と、こ
れに用いる表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチスクリーン構造の表示装置は、複
数台の電子ディスプレイからなる大画面の表示装置であ
って、構成単位の各電子ディスプレイを、それぞれの表
示画面が縦・横に並んで一つの大画面をなすように連結
した表示装置である。例えばLCD(液晶表示装置)や
PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)などのよう
な、フラットパネルディスプレイを用いて構成すること
が多い。なかでもPDPは、自己発光型で視野角が広
く、壁掛けTVが実現可能なほど薄型化でき、それ自身
でも、例えば42インチなどという他のフラットパネル
ディスプレイに比べて大型のものを得ることはさして困
難ではないなどの理由から、マルチスクリーン表示装置
を構成するのに多用されている。PDPを用いれば、数
百インチ程度の大画面でも得ることができるようになっ
てきている。尚、以下では、必要に応じて、マルチスク
リーン構造の表示装置に関る用語には「マルチスクリー
ン」を冠し、構成単位のディスプレイに関る用語には
「ユニット」を付して記すことにする。
【0003】ところで、マルチスクリーン構造の表示装
置においては、各ユニットディスプレイの画面を縦・横
に並べて連結して一つの大画面にするという構造上の理
由から、どうしても、各ユニット画面どうしの間に画像
が表示されないベルト状の部分が生じ、その部分では画
像が途切れることになる。フラットパネルディスプレイ
は、原理上、画素を構成している電極の端子部分を、表
示パネルの画素配列領域の周囲に配置する構造をとる
が、その端子形成領域には画像は表示されない。また上
記電極の端子と画面外部の駆動回路とを接続する配線の
ための領域が必要であるし、例えばLCDやPDPであ
れば、液晶や放電ガスを封止するシール材を設けるため
の枠状の領域も必要で、それら配線領域やシール材配設
領域でも画像表示は行われない。このような理由で、も
ともと画素配列領域の周囲に額縁状の非表示領域が存在
する上に、マルチスクリーン表示装置を構成するため
に、隣り合うユニット画面どうしを構造的に繋ぎ合わせ
るための部分(目地)が必要であり、その目地の部分で
も表示は行われないからである。以下では、上述の隣り
合うユニット画面どうしの間に生じる、画像を表示でき
ないベルト状の部分(各ユニット画面の上記額縁状の非
表示領域と、両ユニット画面の間の目地とを合せた部
分)を、便宜上、「繋ぎ目」と呼ぶことにする。
【0004】上述の繋ぎ目の幅は、例えばユニットディ
スプレイに42型のPDPを用いた場合では、約10c
m程度になる。このような繋ぎ目があると、その繋ぎ目
では表示の一部が欠落するので画像は不自然になり、見
難くなる。また、表示文字が不連続になって読み取れな
いなど、情報伝達手段として不都合が生じる。そこで、
従来、繋ぎ目における画像の途切れを目立たなくするた
めに、いろいろな対策がなされている。対策の一つ(従
来例1)は、繋ぎ目そのものの幅を狭くすることであ
る。例えば、特開平8−124487号公報には、PD
Pのマルチスクリーン表示装置において、各ユニットP
DPにおけるアドレス電極や放電維持電極の外部との接
続用端子を、(基板に平行な水平方向ではなく)基板に
垂直な方向に引き出すことによって、画面外部との接続
用配線やコネクタを基板の背面に配置できるようにし
て、繋ぎ目の幅を縮小する技術を開示している。
【0005】また、特表平9−504958号公報やW
O95/20240号公報には、マルチスクリーン表示
装置を構成するユニットのPDPにおいて、二枚の基板
間を封止するためのシール材を、従来、基板のへり上に
平面的、額縁状に設け、二枚の基板で挟むようにしてい
たところ、これを上下両基板の側端面に垂直状に設ける
ようにして、シール材が原因の無表示部分の幅を狭く
し、繋ぎ目の幅を小さくする技術を開示している。
【0006】繋ぎ目を目立たせないようにする他の方法
(従来例2)が、特開平10−214567号公報や、
実用新案登録第3070473号公報に開示されてい
る。すなわち、マルチスクリーン画面上の像を、表示装
置と観視者との間に配置したレンズによって拡大する方
法である。上記実用新案登録第3070473号公報に
開示された表示装置の場合は、PDPを用いたマルチス
クリーン表示装置の前面(観視者と表示装置との間)に
シート状のフレネルレンズを配置して、マルチスクリー
ン画面上の像を拡大している。一方、上記特開平10−
214567号公報記載の発明に係る表示装置では、マ
ルチスクリーン表示装置を構成するユニットPDPに対
し、観視者とPDPとの間に、投射用スクリーンとシー
ト状結像レンズとをこの順に配置し、結像レンズで拡大
したユニットPDPの画像を上記投射用スクリーンに結
像させている。いずれの場合も、拡大率を調整すること
によって、観視者に見える拡大された像では繋ぎ目が見
えないようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1の方法では、いかに繋ぎ目の幅を縮小してもこれをゼ
ロにすることはできず、結局のところ、表示情報の一部
欠落を皆無にすることはできない。一方、従来例2の方
法では、マルチスクリーン表示装置の画面とレンズとの
間、またはレンズから拡大像投射のためのスクリーン迄
の間に、レンズの焦点距離によって決る距離が必要で、
装置全体の奥行きが大きくなってしまう。
【0008】従って、本発明は、マルチスクリーン構造
の表示装置を用いた画像の表示において、繋ぎ目に隠さ
れた画像の部分が観視者に見えるようにし、しかも装置
全体としては従来と同じ奥行きのままで済むようにする
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の表示方法は、表
示装置の画面に電気信号を用いて画像を表示する方法で
あって、画面上の画像を画面上で一方向に移動させると
同時に、画面を前記画像の移動方向とは逆方向に、前記
画像の移動量と同量移動させることにより、観視者から
見た見掛けの画像の位置を静止させることを特徴とす
る。
【0010】上記の表示方法は、電気信号により画像を
表示する画面を備える表示装置であって、画面上の画像
を画面上で一の軸に沿って方向に移動させる手段と、画
面を前記一の軸に沿って移動させる手段と、前記画面上
の画像と画面とを同時に、互いに逆向きに、同量移動さ
せる制御手段とを少なくとも備える表示装置を用いるこ
とにより実現される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施
例(実施例1)に係るマルチスクリーン表示装置の構成
を示すブロック図及び、画像の表示状態を示す図であ
る。本実施例は、2台のPDPを縦積みに連結してマル
チスクリーンPDPにした例を示す。図1(a)を参照
して、PDP11、21の2台のユニットPDPが縦積
みに連結されて、マルチスクリーンPDP1を構成して
いる。ユニットPDP11は画面を額縁(画像非表示の
部分)51で縁取られ、ユニットPDP21の画面は額
縁52で縁取られている。そして、マルチスクリーンP
DP1の大画面内では、特に詳説はしないが、ユニット
PDP11、21の各ユニット画面どうしが繋ぎ目5を
挟んで従来公知の方法で連結されていて、大画面全体
で、一つの一体化物として取り扱える機械的強度を有し
ている。マルチスクリーンPDP1は他に、昇降用モー
タ2と、制御装置3と、表示信号発生装置4とを備えて
いる。
【0012】昇降用モータ2は、上記の一体化大画面を
吊り下げていて、制御装置3からの指示により、大画面
全体を上下に移動させる。表示信号発生装置4は、同じ
く制御装置3からの指示により、大画面上の画像の表示
位置を、画面内で上下に移動させる。
【0013】制御装置3は、外部から与えられる移動に
関する情報を取り込み、移動量ΔYと移動方向とを指示
する制御信号を昇降用モータ2と表示信号発生装置4に
送出して、マルチスクリーンPDP1の画面自体の動き
とその画面上での画像の表示位置とを制御する。本実施
例においては、一例として、制御装置3が正の移動量Δ
Yであることを示す信号を送出した場合、昇降用モータ
2はマルチスクリーンPDP1の大画面をΔYだけ引き
上げ、表示信号発生装置4は、大画面上の画像を移動量
ΔYの分だけ下方に移動させて表示する。反対に、負の
移動量ΔYであることを示す信号が入力された場合、モ
ータ2は大画面をΔYだけ下降させる。表示信号発生装
置4は、画面上での画像の表示位置を移動量ΔYの分だ
け上方に移動させる。移動量ΔYは、表示する画像に応
じて適当に設定できるようになっている。
【0014】図1(b)に、本実施例における画像の表
示状態を、移動前と移動後とで比較して示す。アルファ
ベットの「A」を表示するものとして、図の左半分が移
動前の表示状態を示し、右半分が移動後の表示状態を示
す。表示画像「A」の横棒の辺りが繋ぎ目5に隠れて表
示されていない。そこで、移動量ΔY1 を繋ぎ目5の幅
に等しく設定して、制御装置3に入力する。制御装置3
は、先ず、正の移動量ΔY1 であることを示す信号を昇
降用モータ2に入力する。これにより、マルチスクリー
ンPDP1の大画面全体がΔY1 だけ上昇する。制御装
置3は、同時に、表示信号発生装置4にも正の移動量Δ
1 であることを示す信号を入力する。これにより、大
画面上の画像の表示位置がΔY1 だけ下降する。これに
より、それまで繋ぎ目で隠されていた部分が、観視者に
見えるようになる。このとき、画面自体の上方への移動
と、画面内での表示位置の下方への移動とが打ち消しあ
って、図1(b)の右側の部分に示すように、観視者か
ら見た見掛けの画像の位置は同じままであるので、観視
者は、画像は移動せずに繋ぎ目に隠れていた部分が見え
たように感じ、不自然な感じを受けない。
【0015】次に、制御装置3は、負の移動量ΔY1
あることを示す信号を昇降用モータ2に入力する。これ
により、マルチスクリーンPDP1の画面はΔY1 だけ
下降する。制御装置3は、同時に、表示信号発生装置に
も負の移動量ΔY1 であることを示す信号を入力する。
これにより、大画面上の表示位置がΔY1 だけ上昇す
る。この場合も、上下の移動量が打ち消しあって、観視
者には、画像は見掛け上同じ位置のままで、それまで繋
ぎ目に隠されて見えなかった部分が見えるようになる。
【0016】本発明に係る表示装置によれば、レンズに
よってPDPの画像を拡大せず、画面に関しては従来と
同じ構造のマルチスクリーンPDPを用いるので、装置
全体の奥行きを大きくすることなしに、繋ぎ目で隠され
る画像の欠落部分を観視者に見えるようにすることがで
きる。しかもその場合、観視者から見た見掛けの画像の
位置に変化はないので、観視者は自然な感じで画像を見
ることができる。このような自然感、すなわち、例えば
山などのような自然の風景、或いは建築物や銅像等々
の、本来静止していて動くはずのない画像が上下に浮動
せずにそのままの位置で見えることは、大画面での表示
にとって非常に重要なことである。
【0017】尚、本実施例に係るマルチスクリーンPD
P1の場合、図1(b)の右半分に示す表示状態におい
ては、それまで上側のユニットPDPの額縁51に隠れ
ていた部分が移動量ΔY1 と同じ幅で表示され、図1
(b)の左半分に示される表示状態においては、それま
で下側のユニットPDPの額縁52に隠れていた部分が
移動量ΔY1 と同じ幅で表示されるので、これらの領域
は無効画像部分61、62として、観視者には意味を持
たない画像が表示されるようにしておくとよい。
【0018】本発明の表示装置は、ユニット画面の繋ぎ
目で隠された画像の部分を、自然な感じで観視者に見せ
ることができる上に、以下に述べるような、従来例1、
2にない格別な効果も奏する。すなわち、PDPに限ら
ず電子ディスプレイには、表示によって画面に焼付きが
生じる。この焼付きは、高輝度で点灯され且つ同じ画面
を長時間表示する場合に顕著に表れる現象で、例えば或
る画面を長時間表示した後に白画面にした場合、最初の
画面で高輝度であった箇所に影が焼き付いたように像が
残ることがある。この焼付きを防止するため、従来、例
えば同じ画像が長時間表示された場合に画像を反転させ
たり、画面の輝度を下げたり、或いは予め用意した別の
画面に切り替えたりするなどして画像を操作する方法
や、無信号の状態が所定時間続いた場合に自動的に電源
を切断するなどの対策が考えられている。本発明によれ
ば、画面自体と画面上の表示画像とを互いに正反対の方
向に移動させているので、高輝度で同一箇所が長時間点
灯するような表示画像でも、上記高輝度発光箇所が画面
の同一箇所に留まることはなく、焼付き現象が軽減され
る。しかも、その場合、観視者は、それまで見ていた画
像と同じ画像が継続して同じ位置に表示されるので、い
かにも焼付き防止対策を実行しているという感じがせ
ず、自然な感じを受ける。
【0019】本実施例において、上下の移動量ΔYはど
のような値に設定してもよいが、移動量が大きすぎると
無効画像部分61、62が大きくなり、観視者にとって
意味のない表示の部分が増えるので、移動量ΔYは繋ぎ
目5の幅に設定するとよい。尚、画面及び画像の上下の
移動速度は、観視者がそれと気が付かないほど高速であ
るのが好ましいが、実際には、例えば42インチ程度の
ユニットPDP2台分ほどの重量物をそのような高速で
上下させ、また精度よく停止させるのは容易ではない。
そこで、制御装置3には、移動量と合せて移動速度も制
御する機能を持たせておくとよい。その場合、当然、モ
ータ2による大画面の移動速度と、表示信号発生装置4
による画面上の画像表示位置の移動速度とは、速さは同
じで方向は反対にする。尚また、画面及び画像表示位置
の移動は、上→下、下→上の移動を連続的に繰り返すよ
うにしてもよいし、或るインターバルで間欠的に行うよ
うにしてもよい。
【0020】次に、本発明の他の実施例(実施例2)に
係るマルチスクリーン表示装置について述べる。本実施
例は、4台のユニットPDPを縦に2台、横に2台ずつ
連結して、「田」の字形の画面のマルチスクリーンPD
Pにした例である。本実施例に係るマルチスクリーンP
DPの構成をブロック図で示す図2を参照して、構成単
位である2台のPDP11、21が縦積みに連結されて
いる。同様に、2台のPDP12、22が縦積みに連結
されている。そして、それら縦積みに連結されたものど
うしが左右に並べて連結されて、マルチスクリーンPD
P10の「田」の字型の大画面を構成している。大画面
には、上下の中央に水平方向の繋ぎ目5が走り、左右の
中央に垂直方向の繋ぎ目7が走っている。マルチスクリ
ーンPDP10は他に、昇降用モータ2、左右移動用モ
ータ6、制御装置3及び表示信号発生装置4を備えてい
る。
【0021】昇降用モータ2は、上記の一体化大画面を
吊り下げていて、制御装置3からの指示により、大画面
全体を上下に移動させる。左右移動用モータ6は、同じ
く制御装置3からの指示により、大画面全体を左右に移
動させる。表示信号発生装置4は、やはり制御装置3か
らの指示により、大画面上の画像の表示位置を画面内で
上下及び左右に移動させる。
【0022】制御装置3は、外部から与えられる上下、
左右の移動に関する情報を取り込んで、昇降用モータ
2、左右移動用モータ6及び表示信号発生装置4に、上
下の移動量ΔYと、左右の移動量ΔXと、それぞれの移
動方向とを指示する制御信号を送出して、マルチスクリ
ーンPDP10の画面自体の動きとその画面上での画像
の表示位置とを制御する。本実施例においては、一例と
して、制御装置3が正の移動量ΔYであることを示す信
号を送出した場合、昇降用モータ2はマルチスクリーン
PDP10の大画面をΔYだけ引き上げ、表示信号発生
装置4は、大画面上の画像を移動量ΔYだけ下方に移動
させて表示する。反対に、負の移動量ΔYであることを
示す信号が入力された場合、モータ2は大画面をΔYだ
け下降させる。表示信号発生装置4は、画面上での画像
の表示位置を移動量ΔYの分だけ上方に移動させる。
【0023】一方、左右の移動に関して、制御装置3が
正の移動量ΔXを示す信号を送出した場合、左右移動用
モータ6はマルチスクリーンPDP10の大画面をΔX
だけ左に移動させ、表示信号発生装置4は、大画面上の
画像を移動量ΔXだけ右に移動させて表示する。反対
に、負の移動量ΔXであることを示す信号が入力された
場合、モータ6は大画面をΔXだけ右に移動させる。表
示信号発生装置4は、画面上での画像の表示位置を、移
動量ΔXの分だけ左に移動させる。移動量ΔY、ΔX
は、表示する画像に応じて適当に設定する。また、上下
の移動と左右の移動とを、独立にまたは別々に制御でき
るようにしておく。
【0024】本実施例における画像の表示状態を移動前
と移動後とで比較して示す図3を参照して、アルファベ
ットの「A」を表示するものとして、図の上半分が移動
前の表示状態を示し、下半分が移動後の表示状態を示
す。表示画像「A」の横棒のあたりが繋ぎ目5に隠れて
表示されていない。また、「A」の縦の中央あたりが、
繋ぎ目7に隠れている。そこで、移動量ΔY1 を繋ぎ目
5の幅に等しく、また移動量ΔX1 を繋ぎ目7の幅に等
しく設定して、制御装置3に入力する。制御装置3は、
先ず、正の移動量ΔY1 であることを示す信号を、昇降
用モータ2と表示信号発生装置4に入力する。これによ
り、マルチスクリーンPDP10の大画面全体がΔY1
だけ上昇すると同時に、大画面上の画像の表示位置がΔ
1 だけ下降し、画像はそれまでと同じ上下の位置のま
まで、それまで繋ぎ目5で隠されていた部分が、観視者
に見えるようになる。
【0025】上述の上下の移動に関する制御信号の送出
と同時に、制御装置3は、左右移動用モータ6と表示信
号発生装置4に、左右方向の移動が正の移動量ΔX1
あることを指示する信号を入力する。これにより、マル
チスクリーンPDP10の大画面全体がΔX1 だけ左に
移動すると同時に、画面上の画像表示位置がΔX1 だけ
右に移動し、画像はそれまでと同じ左右の位置のまま
で、それまで繋ぎ目7で隠されていた部分が観視者に見
えるようになる。以上の動作の結果、上下の移動量及び
左右の移動量が打ち消しあって、画像はそれまでと同じ
位置に止まったままで、繋ぎ目5、7に隠れていた部分
が見えるようになる。
【0026】次に、制御装置3は、負の移動量ΔY1
あることを示す信号を昇降用モータ2及び表示信号発生
装置4に入力する。これにより、マルチスクリーンPD
P10の画面がΔY1 だけ下降すると同時に、画面上の
表示位置がΔY1 だけ上昇して、観視者には、画像は見
掛け上同じ上下の位置のままで、それまで繋ぎ目5に隠
されて見えなかった部分が見えるようになる。
【0027】上述の上下の移動に関する制御信号の送出
と同時に、制御装置3は、左右移動用モータ6と表示信
号発生装置4に、左右方向の移動が負の移動量ΔX1
あることを指示する信号を入力する。これにより、マル
チスクリーンPDP10の大画面全体がΔX1 だけ右に
移動すると同時に、画面上の画像表示位置がΔX1 だけ
左に移動し、画像はそれまでと同じ左右の位置のまま
で、それまで繋ぎ目7で隠されていた部分が観視者に見
えるようになる。以上の動作の結果、上下の移動量及び
左右の移動量が打ち消しあって、画像はそれまでと同じ
位置に止まったままで、繋ぎ目5、7に隠れていた部分
が見えるようになる。
【0028】本実施例の場合、画像の有効表示部分の左
右にも、観視者にとって意味のない無効画像部分82、
81が表示されることになる。そこで、左右の移動量Δ
Xはどのようにでも設定できるのであるが、先に述べた
実施例1におけると同様の理由により、繋ぎ目7の幅に
設定するとよい。また、左右の移動についても、実施例
1におけると同じ理由で、移動量のみならず移動速度も
制御する機能を持たせておくとよい。
【0029】尚、実施例1、2とも、PDPを用いたマ
ルチスクリーン表示装置について説明したが、本発明は
これに限られるものではなく、本発明を例えばLCDの
ような、他のフラットパネルディスプレイを用いた表示
装置に適用しても、実施例と同様の効果を得ることがで
きる。
【0030】また、マルチスクリーン画面を構成するユ
ニットの画面の数は、実施例に限られることなく、いく
つであっても構わない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マルチスクリーン構造の表示装置を用いた画像の表示に
おいて、繋ぎ目に隠された画像の部分を観視者に見える
ようにし、しかも装置全体としては従来と同じ奥行きの
ままで済むようにすることができる。
【0032】また、特別な手段を講じなくても、画像の
焼付きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るマルチスクリーンPDPの構成
を示すブロック図及び、画像の表示状態を示す図であ
る。
【図2】実施例2に係るマルチスクリーンPDPの構成
を示すブロック図である。
【図3】実施例2に係るマルチスクリーンPDPにおけ
る画像の表示状態を示す図である。
【符号の説明】
1 マルチスクリーンPDP 2 昇降用モータ 3 制御装置 4 表示信号発生装置 5 繋ぎ目 6 左右移動用モータ 7 繋ぎ目 10 マルチスクリーンPDP 11,12,21,22 ユニットPDP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/66 H04N 5/66 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置の画面に電気信号を用いて画像
    を表示する方法であって、画面上の画像を画面上で一方
    向に移動させると同時に、画面を前記画像の移動方向と
    は逆方向に、前記画像の移動量と同量移動させることに
    より、観視者から見た見掛けの画像の位置を静止させる
    ことを特徴とする表示方法。
  2. 【請求項2】 電気信号により画像を表示する画面を備
    える表示装置であって、画面上の画像を画面上で一の軸
    に沿って移動させる手段と、画面を前記一の軸に沿って
    移動させる手段と、前記画面上の画像と画面とを同時
    に、互いに逆向きに、同量移動させる制御手段とを少な
    くとも備える表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記画面上の画像を水
    平軸に沿う移動と垂直軸に沿う移動との合成により移動
    させ、前記画面を前記水平軸に沿う移動と前記垂直軸に
    沿う移動との合成により移動させることを特徴とする、
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記画面上の画像と画
    面とを同速度で移動させることを特徴とする、請求項2
    又は請求項3に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 電気信号により画像を表示する画面を備
    える表示装置であって、画面上の画像を水平軸に沿って
    移動させると同時に垂直軸に沿って移動させる手段と、 画面を水平軸に沿って移動させる手段及び垂直軸に沿っ
    て移動させる手段と、 前記画面上の画像及び画面を、水平軸及び垂直軸に沿っ
    て同時に、互いに逆方向に、同量、同速度で移動させる
    手段とを少なくとも備える表示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示装置に、複数の単位の表示装置
    を、各々の画面が並んで一大画面をなすように連結した
    マルチスクリーン構造の表示装置を用いることを特徴と
    する請求項1に記載の表示装置、又は、前記表示装置が
    前記マルチスクリーン構造の表示装置であることを特徴
    とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記画面上の画像及び画面を、前記マル
    チスクリーン構造を構成する単位の表示装置の画面どう
    しの間の無表示部分の幅に等しい量だけ移動させること
    を特徴とする請求項6に記載の表示方法、又は、前記画
    面上の画像の移動量及び画面の移動量を前記無表示部分
    の幅に等しくしたことを特徴とする請求項6に記載の表
    示装置。
JP2001252889A 2001-08-23 2001-08-23 表示方法及び表示装置 Pending JP2003066933A (ja)

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