JP2003066586A - ドットパターンを有するシート及びドットパターンの形成方法 - Google Patents

ドットパターンを有するシート及びドットパターンの形成方法

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JP2003066586A
JP2003066586A JP2001254734A JP2001254734A JP2003066586A JP 2003066586 A JP2003066586 A JP 2003066586A JP 2001254734 A JP2001254734 A JP 2001254734A JP 2001254734 A JP2001254734 A JP 2001254734A JP 2003066586 A JP2003066586 A JP 2003066586A
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dots
dot pattern
pattern
density
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JP2001254734A
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Koji Ikeda
幸治 池田
Keitoku Otsuka
佳徳 大塚
Yasuyuki Ohara
康之 大原
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Tsuchiya KK
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Tsuchiya KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドットの外延が接触するドット配置密度以上の
領域を有するドットパターンにおいて、画像の精密さと
設計されたドット配置密度の再現性との双方が得られる
ような技術を提供する。 【解決手段】ドットピッチ又は所定形状のドットの面積
によってドット配置密度が設計されるドットパターン2
において、所定形状のドット4の外延が互いに接触する
設計配置密度以上の領域では、ドット4によって囲繞さ
れる非ドット部6の形状が、前記設計配置密度において
備えるべき非ドット部面積Aに対応する正n角形(nは
4以上の整数である。)ないし円形となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グラデーション
パターンの形成技術に関し、例えば、液晶バックライト
やフロントライトに使用されるような、拡散、反射およ
び/または遮光、もしくは、ストライプ製品やステッカ
ーに使用されるような装飾を目的とするグラデーション
パターンの形成技術に関し、特に、スクリーン印刷に適
したグラデーションパターンの形成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドットパターン、及びドットパタ
ーンを用いて得られるグラデーションパターンは、光の
反射、拡散、遮光、装飾の目的のためのパターンとして
用いられている。例えば、液晶バックライトやフロント
ライトには、光の拡散、反射および/または遮光を目的
としたドットパターン、特にグラデーションパターンを
有するシートが装着されている。このようなシートは、
例えば、スクリーン印刷等により印刷されている。一般
的に、印刷により、シート上に所望のグラデーション濃
度分布のドットパターンを形成するには、0〜100%
のグラデーション濃度を、0〜100%のドットの配置
密度に置き換えたドットパターンに置きかえる必要があ
る。図7に、一つのドットパターン52を例示し、ドッ
ト54が円形の場合のドット半径RとドットピッチPと
の関係を示す。ドット54の配置密度とは、図7におい
て点線で囲まれるドットピッチPを1辺とする正方形領
域におけるドット54の面積割合によって決定される。
所望のグラデーション濃度分布を得るには、ピッチを一
定としてドット径を変化させるか、あるいはドット径を
一定としてピッチを変化させることによって行う。この
ようなパターンは、通常、画像処理によって得ることが
でき、このパターンに基づいて、ドットパターン原稿
(ポジフィルム)やマスターが形成され、印刷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】グラデーション濃度が
一定濃度以上となると、図8に示すように、隣り合うド
ット54の外縁が互いに接触するようになり、さらに、
グラデーション濃度が高まれば外縁が重複し、重複した
部分においてはドットの外縁形状が認識されなくなる。
しかしながら、例えば、図8に示す状態のドットパター
ンデータに基づいて、ドットパターン原稿(ポジフィル
ム)ひいてはスクリーン印刷用のマスターを形成し、印
刷をすると、図9に示すように、ドット54によって囲
繞される非ドット部56の形状が、本来の形状である、
角部が先細り状の先鋭部を有するひし形形状から、先鋭
部が消失した四角形に崩れてしまうことがあった。この
場合には、同時に、ドット54の形状も本来の外縁を失
ってしまっている。また、図9における非ドット部56
の面積A1は、非ドット部56が本来備えるべき面積A
からずれてしまい、小さくなってしまっていた。このよ
うな非ドット部56のつぶれにより、得られた印刷物に
おいては、設計されたドット配置密度よりも高値となっ
てしまっていた。また、グラデーション濃度分布が、前
記一定濃度域を含んで形成されている場合には、高ドッ
ト配置密度部から低ドット配置密度部への変化領域にお
いて、不連続に密度が変化することになり外観が低下し
てしまっていた。
【0004】このような現象を解決するために、ドット
径及びドットピッチを大きくして非ドット部54の面積
を大きくすることが考えられるが、この手法ではドット
パターンが荒くなり精密なパターンを得ることはできな
い。また、所望の機能が得られなくなることが多い。そ
こで、本発明では、ドットの外縁が接触するドット配置
密度以上の領域を有するドットパターンにおいて、画像
の精密さと設計されたドット配置密度の再現性との双方
が得られるような技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、印刷物に
おける非ドット部の形状崩壊ならびに面積変化は、面積
が小さくかつ先鋭部を有する非ドット部を有するパター
ンの製版工程および印刷工程において、印刷インクのに
じみや回り込みにより発生していることを見出した。ま
た、特に、スクリーン印刷工程においては、毛細管現象
により非ドット部の先鋭部近傍のメッシュにインクが充
てんされやすいことを見出した。そして、さらに本発明
者らが検討したところ、非ドット部の形状を先鋭部のな
い形状に変換処理することにより、非ドット部の面積が
小さくても、インクのにじみ等を抑制でき、これにより
上記した課題を解決できることを見出し、本発明を完成
した。
【0006】以上のことから、本発明によれば、以下の
手段が提供される。 (1)ドットパターンを有するシートであって、ドット
ピッチ又は所定形状のドットの面積によってドット配置
密度が設計されるドットパターンを有し、このドットパ
ターンにおいて、所定形状のドットの外縁が互いに接触
する設計配置密度以上の領域では、ドットによって囲繞
される非ドット部の形状が、前記設計配置密度において
備えるべき非ドット部面積に対応する正n角形(nは4
以上の整数である。)ないし円形となっている、シー
ト。 (2)前記所定形状のドットは、円形である、(1)記
載のシート。 (3)前記ドットパターンは、ドットピッチを一定と
し、所定形状のドットの面積によってドット配置密度が
設計されるドットパターンである、(1)又は(2)の
いずれかに記載のシート。 (4)前記ドットピッチは20μm以上である、(3)
記載のシート。 (5)前記ドットパターンは、グラデーションを有す
る、(1)〜(4)のいずれかに記載のシート。 (6)前記シートは、スクリーン印刷用ドットパターン
原稿である、(1)〜(5)のいずれかに記載のシー
ト。 (7)(6)に記載のシートを用いるスクリーン印刷方
法。 (8)ドットパターンの形成方法であって、ドットピッ
チ又は所定形状のドットの面積によって所望のドット配
置密度に対応するドットパターンを形成する工程におい
て、所定形状のドットの外縁が互いに接触する設計配置
密度以上の領域では、ドットによって囲繞される非ドッ
ト部の形状が、前記設計配置密度において備えるべき非
ドット部の面積と同じ面積を有する正n角形(nは4以
上の整数である。)ないし円形となるように形状置換さ
れたパターンを形成する、方法。 (9)所定形状のドットの外縁が互いに接触する設計配
置密度以上の領域のドット配置密度を100%に変換し
て100%密度像を形成し、前記非ドット部の中心座標
を中心とし、前記非ドット部の面積と同じ面積を有する
正n角形ないし円形のドットからなる減算用ドットパタ
ーンを形成し、前記100%密度像から前記減算用ドッ
トパターンを減算することにより、形状置換されたパタ
ーンを取得する、(8)記載の方法。 (10)前記ドットパターンは、ドットピッチを一定と
し、所定形状のドット面積によって所望のドット配置密
度に対応するドットパターンである、(8)又は(9)
記載の方法。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるドットパターンは、ドットピッチ又は所
定形状のドットの大きさによってドット配置密度が設計
されるドットパターンであり、このドットパターンにお
いて、所定形状のドットの外縁が互い接触する設計配置
密度以上の領域では、ドットによって囲繞される非ドッ
ト部の形状が、前記設計配置密度において備えるべき非
ドット部面積に対応する正n角形(nは4以上の整数で
ある。)ないし円形となっている。このドットパターン
によれば、非ドット部の形状が、正n角形(nは4以上
の整数である。)ないし円形となっているため、製版時
や印刷時におけるインクのにじみ等による非ドット部形
状の崩壊、面積減少が抑制される。このため、非ドット
部面積が小さくても正確でかつ精度の高いドットパター
ンのドットパターン原稿、マスターおよび/または印刷
物を得ることができる。さらに、このドットパターンに
よれば、正確で精度よく設定されたグラデーション濃度
(ドット配置密度)を達成できるので、特に、所望の濃
度分布でかつ美しいグラデーションパターンを得ること
ができる。すなわち、ドットの外縁が互いに接触するト
ッド配置密度を含む濃度分布であっても、連続的なグラ
デーション濃度変化を得ることができる。
【0008】さらに、このドットパターンによれば、ド
ットパターン原稿から製版し印刷する工程において、原
稿の濃淡を忠実に印刷像において再現できるのみなら
ず、グラデーションパターンによる装飾模様において
も、ドットの外縁が互いに接触するトッド配置密度を含
む濃度分布域において微妙な濃度変化を表現できるた
め、美しくかつ再現性に優れた印刷物や装飾物を得るこ
とができる。
【0009】本発明においてドットパターンとは、ドッ
ト内ベタ塗り状で形成されるドットパターンのみなら
ず、ドットが白抜きされ、周囲がベタ塗り状に形成され
るドットパターンを含む。なお、ドットが白抜きされる
パターンにおいては、ドットで囲繞される非ドット部
(ベタ塗り状部)は、印刷物においてその面積が増大す
る傾向となる。本発明は、好ましくは、ドット内がベタ
塗り状で形成されるドットパターンに適用する。これら
のパターンは、いずれかをポジとすれば一方がネガの関
係にある。以下、ドットをベタ塗りの場合について説明
するが、いずれの場合においても、このドットパターン
をポジとする場合のネガのパターンも包含するものであ
る。
【0010】ドットパターンを構成するドットの形状は
特に限定しないで、方形、菱形、十字等任意であるが、
好ましくは正五角形以上の正多角形から円形である。正
五角形以上の正多角形から円形であると、これらの形状
のドットによって囲繞される非ドット部の形状が、先鋭
部を有する形状となりやすいからである。最も好ましい
のは円形である。また、ドットは2種以上を組み合わせ
て用いることができる。例えば、形状が同一で大小の組
み合わせ等を採用することができる。
【0011】ドットパターンは、グラデーションを有し
ないドットパターンであってもよいが、好ましくは、そ
のようなグラデーションを有するドットパターンであ
る。グラデーションパターンの場合、ドットピッチ又は
所定形状のドット面積によってドット配置密度が設計さ
れるドットパターンであればよい。すなわち、ドット面
積一定でドットピッチを変化させることによりドット配
置密度を変化させる場合、ドット面積及びドットピッチ
の双方を変化させる場合、ドットピッチ一定でドット面
積を変化させる場合を含むが、好ましくは、ドットピッ
チ一定でドット面積を変化させるドットパターンであ
る。このようなドットパターンによれば、ドットパター
ンによる原稿の再現性や装飾性を維持しつつグラデーシ
ョン濃度変化を得ることができる。より好ましくは、ド
ットの外縁が互いに接触するトッド配置密度を含む濃度
分布を有するグラデーションパターンである。また、好
ましくは、ドット形状を相似形状で変化させることを前
提とするパターンであることが好ましい。ドット状を相
似形状で変化させるパターンあれば、グラデーション濃
度分布、特に連続的な変化を美しく表現できる。ドット
ピッチは、20μm以上であることが好ましい。このピ
ッチ以上であれば、本発明のドットパターンが有効に作
用する。
【0012】本発明を適用するのに好ましいドットパタ
ーンの一形態を図1に示す。このドットパターン2は、
4つの連続する正方形の区画内の各中心にドット4が配
置されて形成されるユニットを有するドットパターン
で、ドット4が半径Rの円形の場合である。このドット
パターン2では、ドットピッチPで一定であり、ドット
4の面積の拡大によりドット配置密度が調整される。な
お、この区画内の対角にある区画内にドットを配置して
形成されるユニットを有するドットパターンも好ましい
形態である。このドットパターン2においては、ドット
配置密度が低い場合には、図1(a)に示すように、隣
接するドット4の外縁間の距離は広く、互いに接するこ
とがないが、あるドット配置密度では、各ドット4の外
縁が互いに接触するようになり、ドット4の外縁で囲繞
される非ドット部6が出現することになる。さらにドッ
ト配置密度が上昇すると、ドット4の外縁が重なりあう
ようになり、非ドット部6は小さくなっていく。
【0013】本発明におけるドットパターンでは、所定
形状のドットの外縁が互い接触する設計配置密度以上の
領域において、非ドット部の形状置換処理がされてい
る。ドットの外縁が互いに接触する設計配置密度とは、
ドットの配置形態によっても異なる。例えば、図1に例
示するドットパターン2で説明すると、このパターン2
において、ドット4の外縁が互いに接触するとき(図1
(b)の状態)のドット配置密度は,以下の計算式で算
出される。 Nd(%)=(0.5P)2π/P2×100 なお、Nd:ドットパターンのドット配置密度 π:円周率 P:ピッチ Nd=100π/4 =約78.54% となる。すなわち、ドットパターン2では、ドットは配
置密度が78.54%以上において、ドット4の外縁が
接触することになる。なお、このようなドット配置密度
の算出は、他のドットパターンにおいても容易に算出す
ることができるものである。
【0014】本発明のドットパターンにおいては、ドッ
トの外縁が互いに接触するドット配置密度以上の領域で
は、ドットによって囲繞される非ドット部の形状が、そ
の配置密度においてそなえるべき非ドット部面積に対応
する正n角形(nは4以上の整数である。)ないし円形
となるように形状置換されている。nは好ましくは5角
形以上であり、より好ましくは6角形以上である。最も
インクのにじみや回り込み、毛細管現象を回避できるの
は、円形である。
【0015】当該領域においてドットによって囲繞され
る非ドット部の本来備えるべき面積は、容易に算出する
ことができる。さらに、この非ドット部の面積に対応す
る正n角形ないし円形の面積も算出することができる。
例えば、上記のドットパターンにおいて非ドット部の形
状を円形に形状置換処理する場合の円形の非ドット部の
半径R1は、以下の式で算出することができる。 R1=[(Nd・P2/(100π)]1/2
【0016】本発明における形状置換処理を行って、こ
のように算出された、形状置換処理後の正角形ないし円
形の非ドット部で、処理前の非ドット部を置きかえるこ
とにより、本発明のドットパターンを得ることができ
る。このようなドットパターンにおける処理は、具体的
には、以下の工程によって達成される。 (1) 入力された配置密度が、設定されたドット配置
密度(ドット外縁が互いに接触するドット配置密度)以
上であるかどうかを判断する処理工程と、(2) 入力
された配置密度が前記ドット配置密度以上であるとき、
入力された配置密度におけるドットによって囲繞される
非ドット部の面積に対応する、正n角形形状ないし円形
の画像データを得る処理工程と、(3) 前記正n角形
形状ないし円形の画像データに基づいて、前記非ドット
部の形状を置換処理する工程 このような処理をコンピュータにおいて実行させること
により、容易に本発明のドットパターンを得ることがで
きる。なお、上記した形状置換処理は、所定密度以上の
領域にある個々の非ドット部に対して個別に(1)〜
(3)の処理を繰り返してもよいが、前記ドット配置密
度以上の領域にある各非ドット部について一括して
(1)〜(3)の処理を行ってもよい。また、(3)の
工程においては、一旦、形状置換処理前の非ドット部を
100%密度像に変換処理した後、この100%密度像
から、前記正n角形形状ないし円形の画像を減算処理す
るようにすることもできる。
【0017】なお、好ましくは、(a)ドットの外縁が
互いに接触する配置密度以上の領域のドット配置密度を
100%に変換して100%密度像を形成し、(b)前
記領域に含まれる前記各非ドット部の中心座標を中心と
し、対応する非ドット部と同じ面積を有する正n角形な
いし円形のドットからなる減算用ドットパターンを別に
形成し、(c)前記100%密度像から前記減算用ドッ
トパターンを減算することにより、前記領域を一括して
形状置換する、ようにする。このような処理を実行する
ことで、迅速な形状置換処理が可能となる。
【0018】なお、形状置換処理によって、非ドット部
の処理前の外縁よりも内側に外縁が移動する場合には、
縮小した外縁部分は、ベタ塗り状とされることなる。
【0019】図2には、本発明における形状置換処理に
よる非ドット部6の形状変換の例を示す。図2の左側に
は、図1(b)の状態のドットパターン原稿が示されて
いる。これを上記した形状置換処理に従い、非ドット部
6を円形に形状変換すると、図2の右側に示すようなド
ットパターン原稿が得られることになる。
【0020】次に、図3〜図6に基づいて、グラデーシ
ョンを有するドットパターン22に、本発明の形状置換
処理を適用した新規なドットパターン32とした一例に
ついて説明する。このパターン22は、図1に示すパタ
ーン2と同じユニット構成を備えている。したがって、
このパターン22でも、ドット配置密度が78.54%
でドット24の外縁が互いに接触するようになってお
り、密度78.54%未満の領域Aと78.54%以上
の領域Bとの双方を有している。78.54%以上の領
域Bでは、ドット24間において本来形成されるべき1
あるいはそれ以上の非ドット部の形状はつぶれてしまっ
ている。
【0021】図4に示すように、このパターン22にお
いて、ドット配置密度78.54%以上である領域Bの
非ドット部をベタ塗りして、結果として100%密度像
26を形成する。これと前後して、領域Bに存在した各
非ドット部が本来有するべき面積に対応する正n角形な
いし円形のドットのデータを算出する。そして、図5に
示すように、この各データ(図5では円形のドットとし
ている)に基づいて、前記1あるいはそれ以上の非ドッ
ト部の座標中心に形状置換処理したドットを対応させた
ドットパターン28を作成する。
【0022】図4に示す100%面積像と図5に示すド
ットパターン本来の非ドット部の面積に対応し形状置換
したドットパターン28とを準備できたら、100%面
積像26からドットパターン28を減算処理することに
より、前記非ドット部に形状置換されたドットが出現
し、本発明のドットパターン32を得ることができる。
【0023】本発明のドットパターンを得るのに際して
は、減算処理を用いたが、当該処理以外にも画像処理に
おいて一般的に用いられている手法を本発明に適用し
て、本発明における形状置換処理をすることができ、本
発明のドットパターンを得ることができる。
【0024】本発明のような形状置換処理をしたドット
パターンは、従来公知の各種の印刷技術、凸版、凹版、
平板、孔版印刷等において使用することができ、具体的
には、これらの印刷技術における製版から印刷工程にお
いて使用することができる。すなわち、原稿をドットパ
ターンに変換処理してドットパターン原稿やポジフィル
ムを印刷を得る場合において、本ドットパターンによれ
ば、ドットパターン原稿印刷時における非ドット部のつ
ぶれを回避して再現性の高いドットパターン原稿等を得
ることができる。また、このドットパターン原稿等に基
づいた版により印刷することにより、印刷インクのにじ
み、回りこみ、表面張力による非ドット部のつぶれを回
避して、高い再現性を維持することができる。また、高
い再現性により、グラデーション濃度を精度よく再現で
きる。これにより、美しいグラデーションモチーフを得
ることができる。
【0025】本発明は、各種印刷技術のなかでも、スク
リーン印刷において使用されることが好ましい。スクリ
ーン印刷では、印刷時にスクリーンを使用することか
ら、スクリーンによってインクのにじみ等が発生しやす
いからである。とくに、インクの表面張力による毛細管
現象によるにじみを効果的に抑制できる。具体的には、
製版工程において使用することが好ましい。具体的に
は、特に、ドットパターン原稿(ポジフィルム)作製時
および/またはマスター作製時において使用される。ス
クリーン印刷において用いられる各種製版手法に使用す
ることができる。
【0026】また、本発明の形状置換処理およびドット
パターンは、スキャナーを利用したデジタル印刷にも適
用することができる。具体的には、原稿をスキャンして
ドットパターンへ変換する処理に際して、本発明の形状
置換処理を行い、本発明のドットパターンのデータを得
ることができる。このデータに基づいてドットパターん
原稿を得、あるいは製版すれば、本発明のドットパター
ンを有するマスターを得ることができ、最終的に印刷物
を得ることができる。
【0027】本発明においてドットパターンを有するシ
ートとは、ドットパターンが印刷されたシートの他、ド
ットパターンを有し、各種印刷方法においてマスターと
して使用されるシート(版膜)を含んでいる。さらに、
ドットパターンを有するポジフィルムも含んでいる。し
たがって、ドットパターンは印刷で形成されるのみなら
ず、カッティングやエッチングや現像によって形成され
うる。また、ドットパターンを構成する層は、印刷によ
って付与された印刷インク層の他、各種印刷技術におい
て版膜としてあるいはポジフィルムとして使用される樹
脂層、ゴム層、金属層等で形成される。したがって、特
に限定するものではないが、本発明のドットパターン
は、スクリーン印刷において特に有用であるため、シー
トはスクリーン印刷されたシート、スクリーン印刷用マ
スター、当該マスター作成用ポジフィルム(原稿)であ
ることが好ましい。
【0028】以上説明したように、本発明のドットパタ
ーンを有するシート及びドットパターンの形成方法は、
各種シートに適用できるが、特に、液晶バックライトや
フロントライトに使用されるような、拡散、反射および
/または遮光、もしくは、ストライプ製品やステッカー
に使用されるような装飾を目的とするドットパターンシ
ート及びその形成方法に適用することが好ましい。より
好ましくは、ドットパターンがグラデーションパターン
であるシート及びその形成方法に適用される。
【0029】
【実施例】以下に、本発明を具体的に適用した実施例に
ついて説明する。本実施例は、図に示すユニットを有す
るドットパターンにおいてドットピッチPを0.3mm
として、ドットの外縁が互い接触する設計配置密度以上
の領域のドット配置密度を100%に変換して100%
密度像を形成し、前記領域に含まれる前記各非ドット部
の中心座標を中心とし、対応する非ドット部と同じ面積
を有する円形のドットを有する減算用ドットパターンを
別に形成し、前記100%密度像から前記減算用ドット
パターンを減算することにより、前記領域を一括して形
状置換する、画像処理ををコンピュータを用いた画像処
理により実行して、グラデーション濃度が0〜100%
まで変化するドットパターンデータを作成し、このデー
タに基づいて、高精度プロッタによりスクリーン印刷版
のポジフィルムを作製し、さらに、スクリーン印刷用マ
スターを作製し、シートへスクリーン印刷を行った。比
較例として、同じドットピッチの同じユニットを有する
ドットパターンにおいて、実施例で行った画像処理を行
うことなく、グラデーション濃度が0〜100%まで実
施例と同様の設定で変化するドットパターンデータを作
成、このデータに基づいて、同じ高精度プロッタにより
スクリーン印刷版のポジフィルムを作製し、マスターを
作製し、スクリーン印刷を行った。
【0030】実施例および比較例のポジフィルムについ
て、設定したグラデーション濃度の再現性を測定した結
果を表1に示す。
【表1】
【0031】表1に示すように、ポジフィルムの段階に
おいて既に実施例のポジフィルムのグラデーション濃度
の再現性が良好であることが明らかであり、実施例のド
ットパターンのポジフィルムでは、比較例より優れたグ
ラデーション(トーン)再現性があることが明かであっ
た。特に、設計濃度が78.54%においては、設計濃
度にほぼ一致する再現濃度を有しており、設計濃度が9
5〜97%近辺では、比較例に比べると、優れた再現性
を有していた。いた。さらに、この印刷後のパターンで
は、ポジフィルムにおける差異がさらに拡大されてい
た。以上のことから、本発明の形状置換処理を行って得
られるドットパターンによれば、再現性の高いグラデー
ション濃度分布を精度よく再現できることが明らかであ
った。また、ポジフィルム印刷時におけるプロッタ解像
度性能による空白部分のつぶれや、スクリーン印刷時に
おけるインクにじみ、回り込み、表面張力による非ドッ
ト部のつぶれ等が解消されることが明らかであった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ドットの外縁が接触す
るドット配置密度以上の領域を有するドットパターンに
おいて、画像の精密さと設計されたドット配置密度の再
現性との双方が得られるような技術を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のドットパターンにおける
ドット配置密度の上昇に伴う、ドット形状と非ドット部
の形状変化について説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態の非ドット部の形状置換処
理を示す図である。
【図3】従来におけるドットパターンの一例を示す図で
ある。
【図4】本発明の形状置換処理の一工程を示す図であ
る。
【図5】本発明の形状置換処理の一工程を示す図であ
る。
【図6】図3に示すドットパターンを形状置換処理して
得たドットパターンを示す図である。
【図7】従来のドットパターンの一例を示す図である。
【図8】従来のドットパターンにおいてドットの外縁が
互いに接触する状態を示す図である。
【図9】図8に示すドットパターンデータに基づいて作
製したドットパターン原稿、スクリーン版、によって得
られた印刷像を示す図である。
【符号の説明】
2、22 ドットパターン 4、24 ドット 6 非ドット部 26 100%密度像 28 減算用ドットパターン 32 形状置換処理後のドットパターン
フロントページの続き (72)発明者 大原 康之 愛知県名古屋市中区上前津2丁目9番29号 株式会社槌屋内 Fターム(参考) 2H095 AA10 AC05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドットパターンを有するシートであって、 ドットピッチ又は所定形状のドットの面積によってドッ
    ト配置密度が設計されるドットパターンを有し、 このドットパターンにおいて、所定形状のドットの外縁
    が互いに接触する配置密度以上の領域では、ドットによ
    って囲繞される非ドット部の形状が、前記設計配置密度
    において備えるべき非ドット部面積に対応する正n角形
    (nは4以上の整数である。)ないし円形となってい
    る、シート。
  2. 【請求項2】前記所定形状のドットは、円形である、請
    求項1記載のシート。
  3. 【請求項3】前記ドットパターンは、ドットピッチを一
    定とし、所定形状のドットの面積によってドット配置密
    度が設計されるドットパターンである、請求項1又は2
    のいずれかに記載のシート。
  4. 【請求項4】前記ドットピッチは20μm以上である、
    請求項3記載のシート。
  5. 【請求項5】前記ドットパターンは、グラデーションを
    有する、請求項1〜4のいずれかに記載のシート。
  6. 【請求項6】前記シートは、スクリーン印刷用ドットパ
    ターン原稿である、請求項1〜5のいずれかに記載のシ
    ート。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のシートを用いるスクリー
    ン印刷方法。
  8. 【請求項8】ドットパターンの形成方法であって、 ドットピッチ又は所定形状のドットの面積によって所望
    のドット配置密度に対応するドットパターンを形成する
    工程において、 所定形状のドットの外縁が互いに接触する設計配置密度
    以上の領域では、ドットによって囲繞される非ドット部
    の形状が、前記設計配置密度において備えるべき非ドッ
    ト部の面積と同じ面積を有する正n角形(nは4以上の
    整数である。)ないし円形となるように形状置換された
    パターンを形成する、方法。
  9. 【請求項9】所定形状のドットの外縁が互いに接触する
    設計配置密度以上の領域のドット配置密度を100%に
    変換して100%密度像を形成し、 前記非ドット部の中心座標を中心とし、前記非ドット部
    の面積と同じ面積を有する正n角形ないし円形のドット
    からなる減算用ドットパターンを形成し、 前記100%密度像から前記減算用ドットパターンを減
    算することにより、形状置換されたパターンを取得す
    る、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】前記ドットパターンは、ドットピッチを
    一定とし、所定形状のドットの面積によって所望のドッ
    ト配置密度に対応するドットパターンである、請求項8
    又は9記載の方法。
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