JP2003066089A - 主後一体形保護継電装置 - Google Patents

主後一体形保護継電装置

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JP2003066089A JP2001257981A JP2001257981A JP2003066089A JP 2003066089 A JP2003066089 A JP 2003066089A JP 2001257981 A JP2001257981 A JP 2001257981A JP 2001257981 A JP2001257981 A JP 2001257981A JP 2003066089 A JP2003066089 A JP 2003066089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主後一体形保護継電装置の各子局の消失した
共通クロックKA が復旧したときに、各子局のサンプリ
ングクロックSKを、クロックKA と内部クロックKB
のずれによる変動を少なくして、クロックKBからクロ
ックKA に戻す。 【解決手段】 各子局12に、クロックKAの周波数の
クロックKBを形成する自走発振器15と、クロックKA
の消失時、クロックSKをクロックKAからクロックKB
に切換えて計測情報のサンプリングを継続する手段と、
クロックKAの復旧時、クロックKB の発生間隔を系統
事故の誤検出が生じない一定長だけ長方向又は短方向に
可変し、クロックSKを初期補正する手段と、クロック
SKの初期補正後、クロックKAとクロックKBの発生タ
イミングのずれが所定範囲内になったときに、クロック
BからクロックKAに切換えて戻す手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統で用いら
れるデジタル形の主後一体形保護継電装置に関し、詳し
くは親局で形成されるデータサンプリングの共通クロッ
クが消失,復旧したときの各子局でのサンプリングクロ
ックの処理に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の保護継電装置として、デ
ジタル形の主後一体形PCM光電流差動保護継電装置
(以下電流差動保護継電装置という)がある。 【0003】この電流差動保護継電装置は、図5に示す
ように、電力系統1の変電所等の各電気所に親局2及び
各子局3を設け、各局2,3を局間の往復伝送路4によ
り接続して形成される。 【0004】なお、図5においては、子局3を#1,#
2,#3の3台とし、#3の子局3が端末の折返しの子
局を形成する。 【0005】また、各往復伝送路4は、PCM光通信の
下り伝送線4a,上り伝送線4bからなる。さらに、図
中の5は各局2,3の系統電流計測用の計器用変流器で
ある。 【0006】ところで、電力系統1の事故(系統事故)
に対する主保護は、親局2の電流差動のデジタルリレー
演算で行われ、その際、親局2がサンプリングした系統
電流と各子局3がサンプリングした系統電流との差か
ら、親局2が系統事故を監視検出する。 【0007】また、主保護のバックアップ用の後備保護
は、例えば各局2,3の方向距離継電器のデジタルリレ
ー演算により、各局2,3毎に個別に行われ、その際、
各局2,3はそれぞれの系統電流のサンプリングデータ
から系統事故を監視検出する。 【0008】そして、主保護及び後備保護のデータサン
プリングを、例えば系統基本波の電気角30°毎に行う
ため、親局2は、系統電源に同期した720Hz(系統基
本波周波数60Hz),又は600Hz(系統基本波周波数
50Hz)の共通クロックを形成し、このクロックを、自
局の系統電流のデータサンプリングに用いるとともに、
PCM光信号に変換し、下り伝送線4bを介して各子局
3に順に伝送する。 【0009】このとき、親局2及び各子局3において
は、コストダウン等を図るため、通常、図6の子局3の
構成に示すように、主保護の処理と後備保護の処理とが
1つのCPU基板6で行われ、この場合、クロック線7
及びA/D変換回路8も1系統しか設けられない。 【0010】なお、図6の9は光/電気の変換回路であ
り、下り伝送線4aを介して入力された共通クロックの
PCM光信号は、電気信号に変換されてクロック線7に
出力される。 【0011】また、図6の10,11はCPU基板6の
主保護処理部,後備保護処理部であり、A/D変換回路
8及び両処理部10,11は、実際には、CPU基板6
のCPU(図示せず)の演算処理により、ソフトウェア
で形成される。 【0012】そして、親局2は、自局で形成した共通ク
ロックをサンプリングクロックとし、このクロックに同
期したサンプリング信号により、自局の変流器5の系統
電流計測情報をサンプリングしてA/D変換し、各子局
3は、受信した共通クロック(受信クロック)をサンプ
リングクロックとし、このクロックに同期したサンプリ
ング信号により、それぞれの変流器5の系統電流計測情
報をサンプリングしてA/D変換する。 【0013】さらに、各子局3は、主保護の処理に基づ
き、それぞれのサンプリングデータを、#3の折返しの
子局3からの上り伝送線4bを介した順送りで親局2に
送る。 【0014】そして、親局2は、前記の電流差動のデジ
タルリレー演算により、自局のサンプリングデータと、
各子局3のサンプリングデータとの差を演算し、その差
の大小から系統事故を監視検出する。 【0015】また、親局2及び各子局3は、例えば前記
の方向距離継電器のデジタルリレー演算により、それぞ
れのサンプリングデータの変化から系統事故を個別に監
視検出する。 【0016】なお、各局2,3は、実際には、前記のサ
ンプリング信号により、系統電圧の計測情報もサンプリ
ングし、そのデータを方向距離継電器のデジタルリレー
演算等に用いる。 【0017】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の電流差動保
護継電器の場合、例えば図5に破線×印で示すように往
復伝送路4の下り伝送線4aが切れたり、外来ノイズの
影響を受けたりして、各子局3が共通クロックを受信し
なくなり、各子局3の共通クロックが消失すると、各子
局3のデータサンプリングが行えなくなる。 【0018】なお、例えば図5の#2の子局3等の途中
の子局3の外部クロックが消失したときは、それ以降の
各子局3も共通クロックを受信することができず、それ
らの子局3のデータサンプリングが全て行えなくなる。 【0019】そして、系統電流の計測情報等のデータサ
ンプリングが行えなくなると、それらの子局3では、主
保護だけでなく、個別の後備保護も行えなくなり、主保
護が行えなくなったときのバックアップ保護が図られな
い事態が発生する問題点がある。 【0020】そして、各局2,3間の信号伝送に、PC
M光通信の代わりに、電気信号通信を用いる電流差動保
護継電器についても、前記と同様の問題点がある。 【0021】ところで、これらの問題点を解消するた
め、各子局3により、共通クロックの消失時、720Hz
又は600Hzの内部クロックを発生してサンプリングク
ロックを内部クロックに切換え、系統電流等の計測情報
のサンプリングを内部クロックによって継続し、各子局
3の後備保護を確保することが考えられる。 【0022】しかし、内部クロックは共通クロックに非
同期であるため、とくに、消失した共通クロックが復旧
したときに、サンプリングクロックを内部クロックから
共通クロックに切換えて戻すと、内部クロックと共通ク
ロックとのタイミングずれに基づき、各子局3のサンプ
リングのタイミング誤差が生じ、この誤差により、主保
護に切換わる前に、各子局3の後備保護の誤動作が発生
する。 【0023】すなわち、図7の(a)に示す共通クロッ
ク(受信クロック)Kaが消失し、同図の(b)のサン
プリングクロックSkが、同図の(c)の内部クロック
Kbに切換わった後、同図の時刻t1に共通クロックK
aが復旧し、時刻t2にサンプリングクロックSkが共
通クロックKaに切換えられて戻されたとする。 【0024】このとき、クロックKa,Kbが共に系統
基本波に同期した電気角30°の周波数で発生していて
も、それらの位相のずれに基づき、図7の(b)に示す
ように、時刻t2 前後のサンプリングクロックSkの発
生間隔Txは、電気角0°〜60°の範囲の適当な間隔
に変動し、60°のときはサンプリングクロックSkが
欠落する。 【0025】そして、サンプリングクロックSkの変動
に基づく系統電流計測情報のサンプリングのタイミング
ずれにより、主保護に切換わる前の後備保護のデジタル
リレー演算の結果が異常変化し、後備保護の誤動作が生
じる。 【0026】この誤動作を回避するため、消失した共通
クロックKaが復旧したときに、各子局3の後備保護
を、装置全体の主保護が復帰するまで禁止すると、共通
クロックKaの復旧から装置全体の主保護が復帰するま
で、いわゆる無保護状態になる。 【0027】本発明は、この種の主後一体形保護継電装
置において、子局の共通クロック(受信クロック)が消
失したときに、その子局の内部クロックによって計測情
報のサンプリングを継続して子局の後備保護を確保し、
かつ、共通クロックの復旧時、共通クロックと内部クロ
ックのずれの影響なく、サンプリングクロックを共通ク
ロックに戻せるようにして各子局の後備保護の誤動作を
防止し、装置全体の主保護が復帰するまで各子局が、誤
動作なく、後備保護を行えるようにすることを課題とす
る。 【0028】 【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の主後一体形保護継電装置は、各子局に、
共通クロック(受信クロック)の周波数の内部クロック
を形成する自走発振器と共通クロックの消滅時、サンプ
リングクロックを共通クロックから内部クロックに切換
えて計測情報のサンプリングを継続する手段と、共通ク
ロックの復旧時、内部クロックの発生間隔を系統事故の
誤検出が生じない一定長だけ長方向又は短方向に可変
し、サンプリングクロックを初期補正する手段とサンプ
リングクロックの初期補正後、共通クロックと内部クロ
ックの発生タイミングのずれが所定範囲内になったとき
に、サンプリングクロックを内部クロックから共通クロ
ックに切り換えて戻す手段とを備える。 【0029】したがって、各子局のサンプリングクロッ
クが、共通クロック(受信クロック)の消失により、そ
れぞれの自走発振器で形成した内部クロックに切換わっ
た後、共通クロックが復旧すると、内部クロックの発生
間隔が一定間隔だけ長方向又は短方向に変化し、サンプ
リングクロックが内部クロックの周波数から少しずれた
周波数に初期補正される。 【0030】このとき、共通クロックと内部クロックの
周波数に差があると、その差に応じて、両クロックの発
生タイミングのずれの程度が、クロック発生毎に変化す
る。 【0031】そして、サンプリングクロックの初期補正
後、何度目かの共通クロック,内部クロックが所定範囲
内のタイミングずれでほぼ同時に発生すると、サンプリ
ングクロックが内部クロックから共通クロックに戻され
る。 【0032】そのため、サンプリングクロックが共通ク
ロックに戻されても、その前後のサンプリングクロック
の変動が少なく、従来のような各子局の後備保護の誤動
作は発生せず、装置全体の主保護が復帰するまで各子局
に誤動作なく後備保護を行わせることができる。 【0033】 【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態につき、図
1〜図4を参照して説明する。この形態においては、図
5の従来装置と同様の主後一体形PCM光電流差動保護
継電装置に適用する。 【0034】この場合、図1に示すように、図5の各子
局3の代わりに、図2の構成の各子局12を設けて保護
継電装置が形成される。 【0035】そして、各子局12は、そのCPU基板1
3に、A/D変換回路8,主保護処理部10,後備保護
処理部11の他、クロック線7の途中に挿入されたクロ
ック切換部14,自走発振器15及びクロック制御部1
6を有し、これらは、実際には、CPUのソフトウェア
処理で形成される。 【0036】また、図6の従来の変換回路9の代わり
に、この変換回路9に、共通クロック(受信クロック)
A の有受信/無受信(消失)を検出する機能を付加し
た光/電気の変換回路17が設けられる。 【0037】なお、切換部14及び制御部16により、
共通クロックの消滅時、サンプリングクロックSKを共
通クロックKAから発振器15の内部クロックKBに切換
えて計測情報のサンプリングを継続する手段が形成され
る。 【0038】また、変換回路17の前記検出機能及び制
御部16により、共通クロックKAの復旧時、内部クロ
ックKB の発生間隔を系統事故の誤検出が生じない一定
間隔だけ長方向又は短方向に可変し、サンプリングクロ
ックSKを初期補正する手段が形成される。 【0039】さらに、切換部14,制御部16により、
サンプリングクロックSKの初期補正後、共通クロック
Aと内部クロックKBの発生タイミングのずれが所定範
囲内になったときに、サンプリングクロックSKを内部
クロックKBから共通クロックKAに切換えて戻す手段が
形成される。 【0040】そして、親局2から下り伝送線4aを介し
て変換回路17に共通クロックKAの光信号が送られ、
変換回路17の有受信/無受信の信号Fが有受信レベル
になる通常時は、制御部16が切換部14を共通クロッ
クKAの選択に制御する。 【0041】このとき、変換回路17の共通クロックK
A が、切換部14を介して、サンプリングクロックSK
としてA/D変換回路8に伝送され、この変換回路8が
系統電流を共通クロックKA に同期したサンプリング信
号により、系統基本波の電気角30°の間隔でサンプリ
ングしてA/D変換し、このA/D変換で形成されたサ
ンプリングデータが処理部10,11に共有される。 【0042】つぎに、往復伝送路4の切断等の何らかの
伝送異常が発生し、各子局12が共通クロックKAを受
信しなくなり、各子局12の共通クロックKAが消失す
ると、変換回路17の信号Fが無受信レベルに反転し、
このレベル反転に基づき、制御部16が自走発振器15
を起動する。 【0043】この起動により、自走発振器15は設定さ
れた例えば720Hz又は600Hzで発振して直ちに外部
クロックKAの周波数の内部クロックKBを発生する。 【0044】また、制御部16が切換部14に切換指令
SWを出力し、切換部14を内部クロックKBの選択に
切換える。 【0045】したがって、外部クロックKA の消失時
は、サンプリングクロックSKが外部クロックKAから
内部クロックKBに切換わってA/D変換回路8のデー
タサンプリングが継続される。 【0046】そして、サンプリングクロックSKが内部
クロックKB に切換わった後、その子局12が主保護か
ら後備保護に切換わる。 【0047】つぎに、この後備保護の間に、子局12が
共通クロックKA を再び受信し、子局12の共通クロッ
クKA が復旧すると、変換回路17の信号Fが有受信レ
ベルに反転し、制御部16が図3のサンプリングクロッ
ク復旧処理を実行し、そのステップS1からステップS2
に移行する。 【0048】そして、サンプリングクロックSKの発生
間隔を3°程度ずらしても後備保護の誤動作が生じない
ことから、この形態においては、共通クロックKA の復
旧時、制御部16が内部クロックKB の発生間隔を約3
°長くして30°から33°に長方向に可変し、サンプ
リングクロックSKを初期補正する。 【0049】すなわち、ステップS2 において、制御部
16は発振器15の発振周波数を、720Hz(電気角3
0°)から約660Hz(電気角33°)に可変し、サン
プリングクロックSKの発生間隔を電気角33°に初期
補正する。 【0050】そして、ステップS3,S4のループによ
り、内部クロックKA (サンプリングクロックSK)の
発生タイミングと共通クロックKA の発生タイミングと
のずれを検出し、検出したずれが3°未満の所定範囲内
になって内部クロックKA と共通クロックKBとがほぼ
同時に発生したか否かを監視する。 【0051】このとき、共通クロックKAが電気角30
°であれば、共通クロックKAと内部クロックKB の発
生間隔に3°のずれがあり、このずれに基づき、共通ク
ロックKAと内部クロックKBの発生タイミングの差は、
クロックKA,KBを1回発生する毎に3°ずつ長短変化
する。 【0052】そして、クロックKA,KBを何度か発生す
ると、両クロックKA,KBが所定の誤差範囲内でほぼ同
時に発生するようになる。 【0053】具体的に説明すると、図4の(a)の共通
クロックKA が消失し、同図の(b)のサンプリングク
ロックSKが同図の(c)の内部クロックKB に切換わ
った後、時刻t1に共通クロックKAが復旧すると、時
刻t1’に内部クロックKBの発生間隔が電気角30°
から電気角33°に長方向に可変される。 【0054】そして、クロックKA,KBの発生タイミン
グの差ΔTは、+30°〜−30°の範囲で、クロック
A,KBの発生毎に漸増して漸減することをくり返し、
何度目かのクロックKA,KBの発生時、差ΔTが設定さ
れた所定範囲内(3°未満)に小さくなり、両クロック
A,KBがほぼ同時に発生するようになる。 【0055】このとき、制御部16は図3のステップS
5 に移行して切換部14に切換指令SWを出力し、この
指令SWに基づく図4の時刻t2の切換えにより、サン
プリングクロックSKが共通クロックKAに切換えられ
て戻される。 【0056】そして、この切換えの前後において、図4
からも明らかなように、サンプリングクロックSKの変
動はほとんどなく、共通クロックKA の復旧時、サンプ
リングクロックSKの変動に基づくA/D変換回路8で
系統電流計測情報のデータサンプリングのタイミングの
ずれが防止され、後備保護の誤動作が防止される。 【0057】そのため、サンプリングクロックSKが共
通クロックKA に戻っても、各子局12の主保護のサン
プリングデータが親局2に収集されて装置全体が主保護
に戻るまでは、各子局12が後備保護を継続する。 【0058】したがって、消失した共通クロックKA
復旧時、各子局12が無保護状態にならず、信頼性が極
めて高い電流差動保護継電装置を提供することができ
る。 【0059】そして、前記形態においては、消失した共
通クロックKA の復旧時、内部クロックKB の発生間隔
を電気角で3°長方向にずらしてサンプリングクロック
SKを電気角30°から電気角33°に可変したが、共
通クロックKA の復旧時の内部クロックのKB の発生間
隔は、後備保護の誤動作が生じない程度に長方向又は短
方向に可変してよく、具体的には、電気角0.1°から
数度の範囲の適当な間隔だけ長方向又は短方向に可変し
てよい。 【0060】また、前記形態においては、局間でPCM
光通信を行う主後一体形の電流差動保護継電装置に適用
したが、局間で電気信号通信を行う主後一体形の電流差
動保護継電装置等にも、本発明を同様に適用することが
できる。 【0061】さらに、主保護,後備保護のいずれか一方
又は両方が前記形態と異なる種々のデジタル形の主後一
体形保護継電装置にも、本発明を同様に適用することが
できるのは勿論である。 【0062】 【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。各子局12のサンプリングクロックSKが、共通ク
ロック(受信クロック)K Aの消失により、それぞれの
自走発振器15で形成した内部クロックKBに切換わっ
た後、共通クロックKAが復旧すると、内部クロックKB
の発生間隔が系統事故の誤検出が生じない一定長だけ長
方向又は短方向に変化し、サンプリングクロックSKを
初期設定することができる。 【0063】このとき、共通クロックKAと内部クロッ
クKBの周波数に差があると、その差に応じて、両クロ
ックKA,KBの発生タイミングのずれの程度が、クロッ
ク発生毎に変化する。 【0064】そして、サンプリングクロックSKの初期
補正後、何度目かの共通クロックK A,内部クロックKB
が所定範囲内のタイミングずれでほぼ同時に発生する
と、サンプリングクロックSKが内部クロックKBから
共通クロックKAに戻される。 【0065】したがって、サンプリングクロックSKが
共通クロックKA に戻されたときに、その前後のサンプ
リングクロックSKの変動が少なく、従来のような各子
局の後備保護の誤動作が発生せず、装置全体の主保護が
復帰するまで各子局12により後備保護を行わせること
ができ、信頼性が極めて高い主後一体形保護継電装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の1形態のブロック結線図であ
る。 【図2】図1の各子局の詳細なブロック結線図である。 【図3】図2の子局の共通クロック復旧時の動作説明用
のフローチャートである。 【図4】(a),(b),(c)は、図2の子局の共通
クロック復旧時の共通クロック,サンプリングクロッ
ク,内部クロックのタイミングチャートである。 【図5】従来例のブロック結線図である。 【図6】図5の各子局の詳細なブロック結線図である。 【図7】(a),(b),(c)は、図6の子局の共通
クロック復旧時の共通クロック,サンプリングクロッ
ク,内部クロックのタイミングチャートである。 【符号の説明】 1 電力系統 2 親局 3,12 子局 4 往復伝送路 8 A/D変換回路 14 クロック切換部 15 自走発振器 16 制御部 17 光/電気の変換回路 KA,Ka 共通クロック KB,Kb 内部クロック SK,Sk サンプリングクロック

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 系統電源に同期して親局が形成したデー
    タサンプリングの共通クロックを、局間の往復伝送路を
    介して各子局に順に伝送し、 前記親局及び前記各子局それぞれが、主保護及びバック
    アップ用の後備保護に共有される計測情報を前記共通ク
    ロックに同期してサンプリングし、 前記主保護により、前記親局が、前記各子局のサンプリ
    ングデータを収集し、自局及び前記各子局のサンプリン
    グデータから系統事故を監視検出し、 前記後備保護により、前記親局及び前記各子局が、それ
    ぞれのサンプリングデータにより個別に系統事故を監視
    検出する主後一体形保護継電装置であって、 前記各子局に、 前記共通クロックの周波数の内部クロックを形成する自
    走発振器と、 前記共通クロックの消失時、サンプリングクロックを共
    通クロックから内部クロックに切換えて前記計測情報の
    サンプリングを継続する手段と、 前記共通クロックの復旧時、前記内部クロックの発生間
    隔を系統事故の誤検出が生じない一定長だけ長方向又は
    短方向に可変し、前記サンプリングクロックを初期補正
    する手段と、 前記サンプリングクロックの初期補正後、前記共通クロ
    ックと前記内部クロックの発生タイミングのずれが所定
    範囲内になったときに、サンプリングクロックを前内部
    クロックから前記共通クロックに切換えて戻す手段とを
    備えたことを特徴とする主後一体形保護継電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100342609C (zh) * 2004-07-07 2007-10-10 江苏省电力公司苏州供电公司 22万伏高压“t”接线路三侧纵联保护装置
CN110784176A (zh) * 2018-07-31 2020-02-11 慧荣科技股份有限公司 振荡器装置

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