JP2000078740A - ディジタル形保護継電システム - Google Patents

ディジタル形保護継電システム

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JP2000078740A
JP2000078740A JP10241156A JP24115698A JP2000078740A JP 2000078740 A JP2000078740 A JP 2000078740A JP 10241156 A JP10241156 A JP 10241156A JP 24115698 A JP24115698 A JP 24115698A JP 2000078740 A JP2000078740 A JP 2000078740A
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protection relay
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synchronization
sampling synchronization
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Toshiyuki Okitsu
俊幸 興津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線測位・航法システムが発生する一定周期
のパルスを各保護継電装置が受信し、このパルスからフ
ェーズロックループ回路等を使ってそれぞれサンプリン
グ同期信号を得るのでは、装置間のサンプリング同期が
得られない。 【解決手段】 GPS受信機11で無線測位・航法シス
テムからのパルスを受信し、サンプリング同期回路12
でフェーズロックループ回路により逓倍してサンプリン
グ同期パルスを得、信号出力回路21がサンプリング同
期パルスを伝送路23を介して各保護継電装置221
22nに絶対時間のサンプリング同期信号として供給す
る。サンプリング同期パルス発生回路10を二重化し、
各保護継電装置が一方を選択すること、この選択にパル
スの時間や周期で監視すること、各装置の記録データを
系統事故のシミュレーションに利用することも含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GPS(Glob
alPosisioningSystem)を利用して
サンプリング同期をとるディジタル形保護継電システム
に係り、特に複数の保護継電装置のサンプリング同期を
一括管理し、系統電気情報となるサンプリングデータ
(瞬時値)の共通利用を図った保護継電システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル形保護継電システムは、装置
毎にサンプリング同期を確立している。例えば、距離継
電装置、回線選択装置、母線保護継電装置、変圧器保護
継電装置などである。これら保護継電装置は、変電所の
保護対象設備・機器になる変圧器、送電線、母線など、
対象となる設備・機器毎に保護継電装置が配置される。
【0003】最近は、システムのトータルコストを考慮
して各機能を適切に配置させたり、集中化させたりす
る。つまり、変電所全体が取り扱う系統電気情報を共通
化し、ディジタル形保護継電システムで保護する考え方
もあり、その実施例として、総合保護継電システムや、
光スターカプラを利用した分散形保護継電システムなど
がある。
【0004】本発明は、このような変電所全体を保護す
ることを目的としたディジタル形保護継電システムにお
いて、各保護継電装置が保護演算に必要とする系統の母
線電圧、各フィーダの電流、周波数などの系統情報を共
通で活用するためのサンプリング同期回路を提供するも
のである。
【0005】従来、異なる地点間の同期の取り方は、P
CM電流差動リレー等のディジタル形保護継電装置で
は、光ファイバー伝送路で情報交換し、同期を取る技術
が確立している。
【0006】例えば、図10に示すように、保護継電装
置AとBとCがループ型光ファイバー伝送路で接続され
る場合、装置Aから装置B→装置C→装置B→装置Aの
ように、装置Cで折返したループ伝送路で同期信号を伝
送する。そして、図11に示すように、同期信号の送受
信に対し、各装置A〜Cは伝送路での伝送遅れ時間の存
在から、送信タイミングと受信タイミングの中間時刻を
サンプリング同期点とすることで、各装置のサンプリン
グタイミングを一致させることができる。
【0007】このサンプリング同期方式は、電力系統の
故障点標定装置や系統観測装置などのように、保護継電
装置でない装置は、それぞれの地点間を結ぶ専用の光フ
ァイバー伝送路を敷設するには設備面やコスト面から困
難になる。
【0008】このような不都合を解消する方式として、
無線測位・航法システム(GPS)が発生する一定周期
のパルスを各サンプリング装置が受信し、このパルスか
らフェーズロックループ回路等を使って各装置にサンプ
リング同期信号を得るようにし、さらに同期確認や同期
性判定も得られるようにしたものを本願出願人は既に提
案している。
【0009】この方式は、図12に示すようになる。異
なる地点のサンプリング装置1、2で系統電流等をサン
プリングし、これらから故障点標定装置3が系統の故障
点を標定するのに、サンプリング装置1、2は無線測位
・航法システム(GPS)の人工衛星A1〜A3が発信す
る一定周期のパルスをそれぞれ受信機11で受信する。
サンプリング同期回路12は、受信機11が受信したパ
ルスaをフェーズロックループ回路により逓倍してサン
プリング同期パルスとして得る。サンプリング装置本体
13は、サンプリング同期パルスb,cのタイミングで
系統の電流等の計測値をサンプリングする。
【0010】逓倍パルスbとcは、例えば、図13に示
すように、1HZの同期パルスaに対して、50HZ/6
0HZのパルス、又は600HZ/720HZのパルスと
なる。
【0011】また、図14にサンプリング同期回路12
の例を示す。GPS受信機11からの一定周期のパルス
aは、位相比較回路14の位相比較パルスの一方とされ
る他に、同期制御回路15の同期制御基準クロック信号
にされる。
【0012】ディジタル形PLL(フェーズロックルー
プ)回路16は、水晶発振器17の発振パルスをクロッ
クとし、位相比較回路14からの比較結果になる位相制
御信号に応じて自走周波数が制御される。
【0013】分周(カウンタ)回路18は、PLL回路
16からのパルス周波数をカウントし、それを分周した
サンプリング同期パルスb,cを得る。また、分周回路
18は、分周したパルス(パルスaと同等の1秒又は1
分周期のパルス)を位相比較回路14の比較入力dとし
て与える。
【0014】同期制御回路15は、パルスaの周期で分
周回路18をリロード又はリセットする。これにより、
パルスaと同一タイミングのパルスb,c,dを得る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】保護継電装置毎にサン
プリング同期回路を持つシステムのデメリットは、同期
回路が全て装置単位で完結しているので、各装置間のサ
ンプリング同期は非同期となる。
【0016】この場合、装置間のサンプリング同期がと
れないため、瞬時データを各装置共通に有効活用するこ
とができない。変電所全体の保護を行うような集中シス
テムは、ハードウェア規模も大きくなる。価格的にも、
設備容量的にも、また、その集中化させたシステムが取
り扱うべき情報量の巨大化による仕様上の複雑化など、
デメリットとなる場合がある。
【0017】装置を集中化させ、系統の電気情報をひと
つの装置で処理することとなると、例えば、総合保護継
電装置を考えると、サンプリング同期を共通にするとそ
の装置に全ての入力変換部を取り込むこととなって、入
力盤の構造、仕様の実現が困難となる。
【0018】本発明の目的は、GPSを利用したサンプ
リング同期方式において、装置間のサンプリング同期を
容易に得ることができるディジタル形保護継電システム
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィーダ毎の
距離継電装置や、母線保護継電装置毎に持っていたサン
プリング同期回路として、各保護継電装置のサンプリン
グ同期を絶対時間に同期させたサンプリング時間で管理
し、分散した保護継電装置のサンプリング信号の性能を
損なうことなく各装置で計測データを有効利用できるよ
うにしたものである。
【0020】また、本発明は、絶対時間にてサンプリン
グ同期が取られた瞬時値データ、例えば、600Hz
(=50Hz×12)、720Hz(=60Hz×1
2)、より高速な瞬時値データ、4.8KHz(=50
Hz×96)、5.76KHz(=60Hz×96)の
データを装置や変電所が異なっても、系統事故などによ
って記録された解析データを、別の用途(シミュレーシ
ョンなど)で使用可能とするものである。
【0021】本発明の構成は、以下のようになる。
【0022】(第1の発明)変電所等に集中して設備さ
れる複数の保護継電装置がそれぞれ計測値をサンプリン
グで得るディジタル形保護継電システムにおいて、無線
測位・航法システムの人工衛星が発信する一定周期のパ
ルスを受信するGPS受信機と、前記受信機が受信した
パルスをフェーズロックループ回路により逓倍してサン
プリング同期パルスを得るサンプリング同期回路と、前
記サンプリング同期回路から得るサンプリング同期パル
スを伝送路を介して前記各保護継電装置に絶対時間のサ
ンプリング同期信号として供給する信号出力回路とを備
えたことを特徴とする。
【0023】(第2の発明)前記GPS受信機とサンプ
リング同期回路及び信号出力回路から成るサンプリング
同期パルス発生回路を二重化構成にし、前記各保護継電
装置は、前記両パルス発生回路からのサンプリング同期
パルスの一方を選択して取り込む構成にしたことを特徴
とする。
【0024】(第3の発明)前記各保護継電装置は、前
記両サンプリング同期パルスのうち同期許容時間内にあ
るか否かを監視し、同期許容時間内にある一方のパルス
を選択又は優先的に選択することを特徴とする。
【0025】(第4の発明)前記各保護継電装置は、前
記両サンプリング同期パルスのうち周期を監視し、この
周期が最大値と最小値で設定する比較定数内にある一方
のパルスを選択又は優先的に選択することを特徴とす
る。
【0026】(第5の発明)前記各保護継電装置は、前
記両サンプリング同期パルスの状態変化の有無をタイマ
で監視し、状態変化のない方の信号をロックすることを
特徴とする。
【0027】(第6の発明)前記各保護継電装置は、系
統事故時に記録するデータセーブ(瞬時値)の記録デー
タを別装置のデータと比較検討を行うための情報交換媒
体に出力する構成にしたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)GPS同期の
集中管理化 図1は、本発明の実施形態を示すサンプリング同期回路
である。本実施形態は、GPSシステムを利用したサン
プリング同期方式において、変電所等の設備される保護
継電システム全てのサンプリング同期を確保し、集中管
理し、分散した保護継電装置のサンプリング信号の性能
を損なうことなく変電所全体のデータを有効利用できる
ようにしたものである。
【0029】サンプリング同期パルス発生回路10は、
GPS受信機11とサンプリング同期回路12が従来と
同様のものにされ、そのサンプリング同期信号b,cを
ドライブして駆動する信号出力回路21を設ける。この
信号出力回路21からサンプリング信号用伝送路23を
通して各保護対象のリレー部221〜22nにサンプリン
グ信号を供給する。
【0030】これにより、各リレー部221〜22nに得
るサンプリング信号のタイミングは、GPSシステムの
絶対時間による同期方式になり、変電所全体で同時サン
プリングのデータを取り扱うことが可能となる。
【0031】したがって、従来の分散したサンプリング
では、サンプリングデータ同志の位相が異なるためディ
ジタル演算処理ができないのに対して、本実施形態で
は、サンプリングが同一時刻であることから、それぞれ
の位相演算が可能となる。例えば、母線保護継電装置の
ように、全てのフィーダの電流総和などの演算が可能と
なる。
【0032】(第2の実施形態)GPS同期の二重化 本実施形態は、第1の実施形態におけるGPSを利用し
たサンプリング同期信号を二重化した方式である。
【0033】第1の実施形態のように、サンプリング同
期信号を集中管理すると、各リレー部221〜22nや信
号出力回路21の1つでも障害が発生すると、保護継電
装置全体をロックせざえるを得ない。
【0034】例えば、サンプリング信号が1系列となる
構成、GPS受信機11、GPS信号によって動作する
サンプリング同期回路12、サンプリング信号を伝送路
に出力する信号出力回路21、または、各伝達信号a,
b,cや伝送路23に障害が発生すると、分散化した保
護リレー部が全てロックとなってしまい、変電所全体が
無保護状態となってしまう。
【0035】本実施形態では、図2に示すように、GP
S同期信号が2系列となるように構成する。GPS受信
機11、GPS信号によって動作するサンプリング同期
回路12、サンプリング信号を伝送路に出力する信号出
力回路21からなるサンプリング同期パルス発生回路1
1、102を設ける。そして、各伝達信号a,b,c及
び伝送路231、232等を2系列独立して用意する。リ
レー部221〜22nでは、2つのサンプリング同期信号
を選択使用する。
【0036】本実施形態によれば、GPSのサンプリン
グ同期回路を共通化し、さらに二重化することにより、
障害に対するリカバリーが可能となる。
【0037】(第3の実施形態)GPS同期の二重化信
号の監視・選択回路方式 本実施形態は、第2の実施形態のGPSを利用したサン
プリング同期信号を二重化した方式における二重化され
たサンプリング信号を監視・選択して使用する監視回路
と選択方式であり、サンプリング信号の有効性を許容範
囲で判定するものである。
【0038】第2の実施形態のような二重化したGPS
同期を利用したサンプリング同期方式では、各保護継電
装置のリレー部で、2つのサンプリング信号の供給を受
けることとなる。保護リレーシステムで必要なサンプリ
ング同期は1つであるので、選択して使用することが必
要である。
【0039】本実施形態では、図3に示すように、入力
した2つのサンプリング同期信号f1,f2をタイミング
信号g1,g2なる位相でフリップフロップFF1〜FF4
に取り込み、同期信号f1,f2の有効性を次段のアンド
回路G1,G2で判定し、その結果によって入力したサン
プリング同期信号f1,f2を前段のアンド回路G3,G4
でロックすることで一方の同期信号を有効なサンプリン
グ信号h3としてオア回路G5に得るサンプリング信号選
択入力回路とする。信号h1,h2は有効性が確定した信
号をオア回路G5で使用するものである。IF1,IF2
は信号レベル変換回路である。
【0040】なお、図3では、オア回路G5で取り込む
が、信号h1を優先的に常時使用し、信号h1が不適切な
場合、信号h2を使用する選択回路方式であっても良
い。この場合の構成を図4に示す。同図の選択回路は、
アンド回路G1,G2の出力の立ち下がり検出(微分回路
による検出)でフリップフロップFF5をセット・リセ
ットし、このフリップフロップFF5の出力でアンド回
路G1の出力が有効である限り信号h1を選択し続ける構
成とする。
【0041】また、タイミング信号g1,g2は、監視対
象とする信号、例えば、600Hzまたは、720Hz
となるサンプリング信号f1,f2を監視するものとすれ
ば、図5に示すように、このサンプリング信号の矩形波
信号の立ち上がり点を管理点とすれば、立ち上がり点の
前後(±αμs)を許容範囲とすることができる。管理
点の例として±20μsを有効範囲と定めるとすれば、
タイミング信号g1は−20μs,g2は+20μs点に
タイミングを設定しフリップフロップで判定をする。
【0042】また、このタイミング信号g1,g2は、図
14に示す分周回路18からのデコード信号からタイミ
ングn1,n2のように容易に作成可能である。
【0043】また、f1,f2の信号は、GPS同期がと
れていれば判定可能な立ち上がり状変信号が存在し、G
PS同期がとれない場合、信号を止めてしまって、判定
領域で立ち上がり状変を検出できないような信号とする
のが好ましい。
【0044】本実施形態によれば、GPSのサンプリン
グ同期回路を共通化したことに対して第2の実施形態の
ように二重化することにより、障害に対するリカバリー
が可能となるのに加えて、二重化信号をそれぞれ、同期
許容判定タイミングg1,g2により監視することによっ
て、精度保証もされる。また、DPLLとの併用によ
り、安定してサンプリング信号h3を得ることができ
る。
【0045】(第4の実施形態)GPS同期の二重化信
号の監視・選択回路方式 本実施形態は、第2の実施形態のGPSを利用したサン
プリング同期信号を二重化した方式における二重化され
たサンプリング信号を監視・選択して使用する監視回路
と選択方式であり、サンプリング信号の有効性をその周
期を計測して判定するものである。
【0046】第2の実施形態のような二重化したGPS
同期を利用したサンプリング同期方式では、各保護継電
装置のリレー部で、2つのサンプリング信号の供給を受
けることとなる。保護リレーシステムで必要なサンプリ
ング同期は1つであるので、選択して使用することが必
要である。
【0047】本実施形態では、入力したサンプリング同
期信号の周期をそれぞれ監視することによってサンプリ
ング信号の妥当性を評価し、有効な信号のみを選択して
使用する。
【0048】図6に示すように、監視対象とするサンプ
リング同期信号f1,f2の周期を周期カウンタCN
1,CNT2でそれぞれカウントし、このカウンタ値を
ラッチ・比較回路COM1〜COM4にラッチし、各カウ
ンタ値を比較定数MAX回路MAX1,MAX2及び比較
定数MIN回路MIN1,MIN2で設定する最大値MA
Xと最小値MINとそれぞれ大小を比較し、MAXとM
INの範囲内になる信号をアンド回路G6,G7で検出す
ることで信号f1,f2を監視及び選択する。この監視方
式は、図7に示すタイミングになる。
【0049】なお、信号f1,f2の1周期を監視する場
合を示すが、デューティ比50%となる信号とすれば、
信号論理H、信号論理L、それぞれの信号の周期を監視
することもできる。また、信号f1,f2の信号にGPS
同期がとれていれば前述の規定の信号性質を保持し、G
PS同期がとれない場合には信号を止めてしまって前述
の監視方式で検出できるものとすることができる。
【0050】本実施形態によれば、GPSのサンプリン
グ同期回路を共通化したことに対して第2の実施形態の
ように二重化することにより、障害に対するリカバリー
が可能となるのに加えて、二重化信号をそれぞれの信号
性質である周期をカウンタ方式で監視することによっ
て、周期は連続的に変化するものであるので、結果的に
精度保証もされる。
【0051】(第5の実施形態)GPS同期の二重化信
号の監視・選択回路方式 本実施形態は、第2の実施形態のGPSを利用したサン
プリング同期信号を二重化した方式における二重化され
たサンプリング信号を監視・選択して使用する監視回路
と選択方式であり、信号の状変をタイマで監視し、二重
化したサンプリング信号の状変のないものをロックする
ものである。
【0052】第2の実施形態のような二重化したGPS
同期を利用したサンプリング同期方式では、各保護継電
装置のリレー部で、2つのサンプリング信号の供給を受
けることとなる。保護リレーシステムで必要なサンプリ
ング同期は1つであるので、選択して使用することが必
要である。
【0053】本実施形態では、図8に示すように、入力
したサンプリング同期信号f1,f2をそれぞれモノステ
ーブルマルチバイブレータMM1,MM2(タイマIC)
が一定時間内にリトリガされなかったことをフリップフ
ロップFF6,FF7のラッチ出力として得、このラッチ
出力でアンド回路G8,G9の入力を抑止し、信号f1
2を信号h1,h2として取り込むか否かを選択するよ
うにしたものである。信号m1,m2は、フリップフロッ
プFF6,FF7のロック解除信号である。
【0054】この構成により、信号f1,f2を時間監視
することによってサンプリング信号の妥当性を評価し、
状態変化のないものをロックする。
【0055】本実施形態では、ロック解除信号を用意
し、常時1つの系のサンプリング信号のみを使用してお
き、サンプリング信号の状変を常時監視しておき、状変
が無くなった場合、正常な系に切り替える方式とする。
ロックの解除については、CPU等によって制御される
ものとする。
【0056】なお、信号f1,f2は、GPS同期がとれ
ていればリトリガ可能な状態変化が存在し、GPS同期
がとれない場合、信号を止めてしまって、リトリガでき
なくなるような信号とする。
【0057】本実施形態によれば、GPSのサンプリン
グ同期回路を共通化したことに対して第2の実施形態の
ように二重化することにより、障害に対するリカバリー
が可能となるのに加えて、二重化信号をそれぞれのモノ
ステーブルマルチバイブレータのような単純なタイマ機
能のICだけで、サンプリング信号の状変を監視するこ
とによって、簡単な回路でサンプリング同期が得られ
る。
【0058】(第6の実施形態)GPS同期システムを
利用した情報交換方式 本実施形態は、GPSシステムを、変電所に配置される
保護継電装置のサンプリング同期方式として使用するこ
とによって系統事故時に記録するデータセーブ(瞬時
値)の記録データを別装置のデータと比較検討が行える
ようにする情報交換方式とするものである。
【0059】本実施形態では、図9に示すように、保護
継電装置251、252がGPSを利用したサンプリング
同期方式で得たサンプリングデータを情報交換媒体FD
1,FD2として記録出力可能にする。SI1,SI2は、
サンプリング同期入力部である。
【0060】これにより、変電所に配置される保護継電
装置が系統事故時に記録するデータセーブ(瞬時値)の
記録データを別装置のデータと比較検討が行えるように
なる。つまり、サンプリング同期をGPSを利用して行
うことによって、どの保護継電装置で記録された系統事
故時のデータセーブデータを系統全休のシミュレーショ
ンなどに利用可能となる。
【0061】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、各保護
継電装置毎に持っていたサンプリング同期回路として、
各保護継電装置のサンプリング同期を絶対時間に同期さ
せたサンプリング時間で管理するようにしたため、分散
した保護継電装置のサンプリング同期を容易に得ること
ができるし、各装置で計測データを有効利用できるよう
になる。
【0062】また、系統事故時に記録するデータセーブ
(瞬時値)の記録データを別装置のデータと比較検討を
行うための情報交換媒体に出力する構成にしたため、装
置や変電所が異なっても、系統事故などによって記録さ
れた解析データをシミュレーションなどで使用可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すサンプリング同
期回路。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す二重化サンプリ
ング同期回路。
【図3】第3の実施形態における二重化信号の監視・選
択回路(その1)。
【図4】実施形態における二重化信号の選択回路の変形
例。
【図5】図3における監視・選択タイミング。
【図6】第4の実施形態における二重化信号の監視・選
択回路(その2)。
【図7】図6における監視・選択タイミング。
【図8】第5の実施形態における二重化信号の監視・選
択回路(その3)。
【図9】本発明の第6の実施形態を示す情報交換方式。
【図10】従来のPCMリレーと伝送路接続。
【図11】図10における同期タイミング。
【図12】GPSによるサンプリング同期方式。
【図13】図12における同期パルス波形。
【図14】従来のGPSによるサンプリング同期回路。
【符号の説明】
10…サンプリング同期パルス発生回路 11…GPS受信機 12…サンプリング同期回路 21…信号出力回路 221〜22n…リレー部 23、231、232…サンプリング信号伝送路 IF1,IF2…信号レベル変換回路 CNT1,CNT2…周期カウンタ回路 COM1〜COM4…ラッチ・比較回路 MIN…比較定数MIN回路 MAX…比較定数MAX回路 SI1,SI2…保護継電装置のサンプリング同期入力部 FD1,FD2…情報交換媒体 MM1,MM2…モノステーブルマルチバイブレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変電所等に集中して設備される複数の保
    護継電装置がそれぞれ計測値をサンプリングで得るディ
    ジタル形保護継電システムにおいて、 無線測位・航法システムの人工衛星が発信する一定周期
    のパルスを受信するGPS受信機と、 前記受信機が受信したパルスをフェーズロックループ回
    路により逓倍してサンプリング同期パルスを得るサンプ
    リング同期回路と、 前記サンプリング同期回路から得るサンプリング同期パ
    ルスを伝送路を介して前記各保護継電装置に絶対時間の
    サンプリング同期信号として供給する信号出力回路とを
    備えたことを特徴とするディジタル形保護継電システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記GPS受信機とサンプリング同期回
    路及び信号出力回路から成るサンプリング同期パルス発
    生回路を二重化構成にし、 前記各保護継電装置は、前記両パルス発生回路からのサ
    ンプリング同期パルスの一方を選択して取り込む構成に
    したことを特徴とする請求項1に記載のディジタル形保
    護継電システム。
  3. 【請求項3】 前記各保護継電装置は、前記両サンプリ
    ング同期パルスのうち同期許容時間内にあるか否かを監
    視し、同期許容時間内にある一方のパルスを選択又は優
    先的に選択することを特徴とする請求項2に記載のディ
    ジタル形保護継電システム。
  4. 【請求項4】 前記各保護継電装置は、前記両サンプリ
    ング同期パルスのうち周期を監視し、この周期が最大値
    と最小値で設定する比較定数内にある一方のパルスを選
    択又は優先的に選択することを特徴とする請求項2に記
    載のディジタル形保護継電システム。
  5. 【請求項5】 前記各保護継電装置は、前記両サンプリ
    ング同期パルスの状態変化の有無をタイマで監視し、状
    態変化のない方の信号をロックすることを特徴とする請
    求項2に記載のディジタル形保護継電システム。
  6. 【請求項6】 前記各保護継電装置は、系統事故時に記
    録するデータセーブ(瞬時値)の記録データを別装置の
    データと比較検討を行うための情報交換媒体に出力する
    構成にしたことを特徴とする請求項1乃至5に記載のデ
    ィジタル形保護継電システム。
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