JP2003065740A - 前方路面勾配判定装置 - Google Patents

前方路面勾配判定装置

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JP2003065740A
JP2003065740A JP2001255957A JP2001255957A JP2003065740A JP 2003065740 A JP2003065740 A JP 2003065740A JP 2001255957 A JP2001255957 A JP 2001255957A JP 2001255957 A JP2001255957 A JP 2001255957A JP 2003065740 A JP2003065740 A JP 2003065740A
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vehicle
light
light intensity
gradient
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JP2001255957A
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Kazuki Mizoguchi
和貴 溝口
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個のレーザー光投受光装置により自車前方
路面の勾配を正確に判定する。 【解決手段】 自車前方路面に向けてレーザー光をパル
ス状に放射するとともに、自車前方路面からの反射光を
受光して光強度の時間変化パターン17,18を計測
し、反射光の光強度の時間変化パターン17,18に基
づいて自車前方路面19,20の勾配を判定する。これ
により、路面の種類や路面の濡れなどにより路面の反射
率が変化しても自車前方路面の勾配を正確に判定するこ
とができる。また、1組の投光手段と受光手段を用いて
路面勾配の判定を行うので、装置を安価に構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は前方路面の勾配を判
定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の前端下部に車両の前方に向かって
水平に取り付けられ、車両前方の上り坂の路面までの距
離L1を検出する第1の距離センサーと、車両の前端下
部に取り付けられ、車両の前端下部から前輪の外周に引
いた接地平面に対して直交する方向のうち前方斜め下向
きに取り付けられ、上り坂の路面までの距離L2を検出
する第2の距離センサーとを備え、検出距離L1とL2
に基づいて前方路面の勾配βを演算する装置が知られて
いる(例えば、特開平07−113866号公報参
照)。
【0003】また、前方車両までの車間距離を計測する
レーダーセンサーを下方の路面方向に一定時間ごとに切
り換え、路面方向に向いたレーダーセンサーからの反射
波を入力して出力波と反射波とのビート信号を周波数解
析し、ピーク周波数のレベル、周波数幅、周波数値に基
づいて前方道路の上り坂、下り坂を検出するようにした
装置が知られている(例えば、特開平10−33977
4号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の路面勾配判定装置では、2個の距離センサーを
使用して前方路面の勾配を判定しているので、装置のコ
ストが高くなるという問題がある。
【0005】また、上述した後者の路面勾配判定装置で
は、出力波と反射波とのビート信号に基づいて前方路面
の勾配を判定しているので、路面の反射率が変化する地
点では路面勾配を誤判定するおそれがある。
【0006】本発明の目的は、1個のレーザー光投受光
装置により自車前方路面の勾配を正確に判定することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、自車前方路面に向けてレーザー光をパルス状に放射
する投光手段と、自車前方路面からの反射光を受光して
光強度の時間変化パターンを計測する受光手段と、前記
受光手段の光強度の時間変化パターンに基づいて自車前
方路面の勾配を判定する勾配判定手段とを備える。 (2) 請求項2の前方路面勾配判定装置は、前記勾配
判定手段によって、前記受光手段で計測した反射光の光
強度が増加して予め設定したしきい値Thを超えた時点
から光強度がピーク値に達した時点までの時間Aと、反
射光の光強度がピーク値に達した時点から光強度が減少
して前記しきい値Thに達した時点までの時間Bとに基
づいて自車前方路面の勾配を判定するようにしたもので
ある。 (3) 請求項3の前方路面勾配判定装置は、前記勾配
判定手段によって、前記時間AとBの比A/Bが予め設
定したしきい値β1よりも大きい場合は自車前方路面が
上り坂であると判定し、前記比A/Bが予め設定したし
きい値β2(β2<β1)より小さい場合は自車前方路
面が下り坂であると判定するようにしたものである。 (4) 請求項4の前方路面勾配判定装置は、前記勾配
判定手段によって、前記受光手段で計測した反射光の光
強度が増加して予め設定したしきい値Thを超えた時点
から光強度がピーク値に達した時点までの時間Aと、反
射光の光強度がピーク値に達した時点から光強度が減少
して前記しきい値Thに達した時点までの時間Bと、前
記しきい値Thから光強度のピーク値までの高さPとに
基づいて自車前方路面の勾配を判定するようにしたもの
である。 (5) 請求項5の前方路面勾配判定装置は、前記勾配
判定手段によって、前記高さPと前記時間AとBの和
(A+B)の比P/(A+B)が予め設定したしきい値
α1よりも大きい場合は自車前方路面が上り坂であると
判定し、前記比P/(A+B)が予め設定したしきい値
α2(α2<α1)より小さい場合は自車前方路面が下
り坂であると判定するようにしたものである。 (6) 請求項6の前方路面勾配判定装置は、自車の姿
勢変化を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段に
より検出された姿勢変化に基づいて前記投光手段と前記
受光手段の光学系の光軸の向きを補正する光軸方向補正
手段とを備える。 (7) 請求項7の前方路面勾配判定装置は、前記姿勢
検出手段が自車のピッチ角の変化を検出し、前記光軸方
向補正手段によって、前記姿勢検出手段により検出され
たピッチ角の変化に基づいて前記投光手段と前記受光手
段の光学系の光軸の向きを補正するようにしたものであ
る。 (8) 請求項8の前方路面勾配判定装置は、自車の姿
勢変化を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段に
より検出された姿勢変化に基づいて前記勾配判定手段の
前記しきい値Th、α1、α2、β1、β2を補正する
しきい値補正手段とを備える。 (9) 請求項9の前方路面勾配判定装置は、前記姿勢
検出手段が自車のピッチ角の変化を検出し、前記しきい
値補正手段によって、前記姿勢検出手段により検出され
たピッチ角の変化に基づいて前記勾配判定手段の前記し
きい値Th、α1、α2、β1、β2を補正するように
したものである。 (10) 請求項10の前方勾配判定装置は、平坦な路
面上の自車から離れた地点で且つ前記投光手段の設置地
上高と同一の高さに所定の面積を有する反射板を設置
し、前記投光手段と前記受光手段の光学系の光軸の向き
を前記路面と平行な面よりも上に向けた状態Xから徐々
に下方に向けていき、前記受光手段で前記反射板からの
反射光を受光し始める前記光学系の光軸の前記状態Xか
らの角度θ1と、前記受光手段で前記反射板からの反射
光が受光できなくなる前記光学系の光軸の前記状態Xか
らの角度θ2とを計測し、前記角度θ1とθ2の中間に
前記光学系の光軸を設定した後、その状態から前記光学
系の光軸を所定角度φcだけ前記路面に向け、その状態
において前記しきい値Th、α1、α2、β1、β2を
設定するようにしたものである。
【0008】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、自車
前方路面に向けてレーザー光をパルス状に放射するとと
もに、自車前方路面からの反射光を受光して光強度の時
間変化パターンを計測し、反射光の光強度の時間変化パ
ターンに基づいて自車前方路面の勾配を判定するように
したので、路面の種類や路面の濡れなどにより路面の反
射率が変化しても自車前方路面の勾配を正確に判定する
ことができる。また、1組の投光手段と受光手段を用い
て前方路面勾配の判定を行うので、装置を安価に構成で
きる。 (2) 請求項2の発明によれば、反射光の光強度が増
加して予め設定したしきい値Thを超えた時点から光強
度がピーク値に達した時点までの時間Aと、反射光の光
強度がピーク値に達した時点から光強度が減少してしき
い値Thに達した時点までの時間Bとに基づいて自車前
方路面の勾配を判定するようにしたので、請求項1の上
記効果と同様な効果が得られる。 (3) 請求項3の発明によれば、時間AとBの比A/
Bが予め設定したしきい値β1よりも大きい場合は自車
前方路面が上り坂であると判定し、比A/Bが予め設定
したしきい値β2(β2<β1)より小さい場合は自車
前方路面が下り坂であると判定するようにしたので、請
求項2の上記効果に加え、しきい値β1、β2に適切な
値を設定することにより、判定結果の切り換わりに適当
なヒステリシスを持たせることができ、判定結果の頻繁
な切り換わりを防止できる。 (4) 請求項4の発明によれば、反射光の光強度が増
加して予め設定したしきい値Thを超えた時点から光強
度がピーク値に達した時点までの時間Aと、反射光の光
強度がピーク値に達した時点から光強度が減少してしき
い値Thに達した時点までの時間Bと、しきい値Thか
ら光強度のピーク値までの高さPとに基づいて自車前方
路面の勾配を判定するようにしたので、請求項1の上記
効果と同様な効果が得られる上に、請求項2および請求
項3よりもさらに正確に前方路面勾配を判定することが
できる。 (5) 請求項5の発明によれば、高さPと時間AとB
の和(A+B)の比P/(A+B)が予め設定したしき
い値α1よりも大きい場合は自車前方路面が上り坂であ
ると判定し、比P/(A+B)が予め設定したしきい値
α2(α2<α1)より小さい場合は自車前方路面が下
り坂であると判定するようにしたので、請求項4の上記
効果に加え、しきい値α1、α2に適切な値を設定する
ことにより、判定結果の切り換わりに適当なヒステリシ
スを持たせることができ、判定結果の頻繁な切り換わり
を防止できる。 (6) 請求項6の発明によれば、自車の姿勢変化に基
づいて投光手段と受光手段の光学系の光軸の向きを補正
するようにしたので、路上の段差の乗り越しなどによる
車両のピッチ角変化や、乗車乗員および積載量による車
両のピッチ角とヨー角の変化など、車両の姿勢変化によ
る前方路面勾配の誤判定を防止することができる。 (7) 請求項7の発明によれば、自車のピッチ角の変
化に基づいて投光手段と受光手段の光学系の光軸の向き
を補正するようにしたので、請求項6の上記効果と同様
な効果が得られる。 (8) 請求項8の発明によれば、自車の姿勢変化に基
づいて勾配判定用のしきい値Th、α1、α2、β1、
β2を補正するようにしたので、請求項6の上記効果と
同様な効果が得られる。 (9) 請求項9の発明によれば、自車のピッチ角の変
化に基づいて勾配判定用のしきい値Th、α1、α2、
β1、β2を補正するようにしたので、請求項6の上記
効果と同様な効果が得られる。 (10) 請求項10の発明によれば、平坦な路面上の
自車から離れた地点で且つ投光手段の設置地上高と同一
の高さに所定の面積を有する反射板を設置し、投光手段
と受光手段の光学系の光軸の向きを路面と平行な面より
も上に向けた状態Xから徐々に下方に向けていき、受光
手段で反射板からの反射光を受光し始める光学系の光軸
の状態Xからの角度θ1と、受光手段で反射板からの反
射光が受光できなくなる光学系の光軸の状態Xからの角
度θ2とを計測し、角度θ1とθ2の中間に光学系の光
軸を設定した後、その状態から光学系の光軸を所定角度
φcだけ路面に向け、その状態においてしきい値Th、
α1、α2、β1、β2を設定するようにしたので、投
光手段と受光手段に必要不可欠な光軸調整工程の中で、
それぞれの投光手段と受光手段に最適な路面勾配判定用
しきい値を決定し記憶させることができ、投光手段と受
光手段の個々の特性のバラツキを補正して正確な路面勾
配の判定が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】《発明の第1の実施の形態》図1
は第1の実施の形態の構成を示す。レーザーレーダー1
は車両のフロントグリルやフロントバンパーなどの車両
前部に取り付けられ、自車前方に存在する先行車までの
車間距離と先行車との相対速度を検出するとともに、自
車前方路面の勾配を判定する。モーター2はレーザーレ
ーダー1の向きを上下に変更する。コントローラー3
は、レーザーレーダー1から先行車との車間距離と相対
速度および自車前方路面の勾配を入力し、自車前方路面
の勾配が変化しても先行車との車間距離を一定に保つた
めにエンジン(不図示)の駆動力とブレーキ装置(不図
示)の制動力を制御する。
【0010】レーザーレーダー1には電源回路4、信号
処理回路5、駆動回路6、発光素子7、発光用レンズ
8、受光用レンズ9、受光素子10、受光回路11など
を備えている。信号処理回路5はCPU5aやメモリ5
bなどを備え、コントローラー3からの制御信号にした
がって駆動回路6および受光回路11を制御し、放射光
と反射光に基づいて先行車との車間距離と相対速度を演
算するとともに、自車前方路面の勾配を判定する。
【0011】駆動回路6は発光素子7を駆動し、発光素
子7から例えば波長λ=850〜950nm付近に放射
強度のピークを有する近赤外光をパルス状に発光させ
る。発光素子7から発せられた光は発光用レンズ8を透
過した後、図2に示すように自車12の前方に向けてパ
ルス状の放射光14,15として放射される。ここで、
放射光14,15の詳細については後述するが、放射光
14は路面16と並行に放射した放射光であり、放射光
15は下方の路面16に向けて放射した放射光である。
前者の放射光14は先行車13で反射され、また後者の
放射光15は路面16で反射され、それぞれ反射光とし
てレーザーレーダー1へ戻ってくる。
【0012】先行車13または路面16からの反射光は
受光用レンズ9により受光素子10に集光され、受光素
子10で光量に比例した電流に変換される。受光素子1
0の出力は受光回路11で増幅され、信号処理回路5へ
入力される。信号処理回路5では放射光が発せられてか
ら反射光が入力するまでの時間tを計測し、次式により
自車12と先行車13との車間距離Lを演算する。
【数1】L=(c・t)/2 上式において、cは光速である。さらに、車間距離Lを
微分することによって先行車13との相対速度Vrを演
算する。演算結果の車間距離Lと相対速度Vrはコント
ローラー3へ送られる。コントローラー3は、車間距離
L、相対速度Vrおよび後述する自車前方路面の勾配に
基づいて、エンジン制御装置に駆動力信号を出力し、ブ
レーキ装置に制動力信号を出力する。
【0013】車間距離Lと相対速度Vrを検出する場合
は、路面16からの反射光があると、先行車13からの
反射光と誤認する可能性があるため、路面16からの反
射光が無視できるレベルになるような方向に放射光を放
射する必要がある。そこで、図2の放射光14に示すよ
うに、レーザーレーダー1の向きを路面16とほぼ並行
にする、つまり発光用レンズ8および受光用レンズ9の
光軸を路面16とほぼ並行にする。
【0014】この明細書では、「レーザーレーダーの放
射光発光用レンズと反射光受光用レンズの光軸の向き」
のことを単に「レーザーレーダーの向き」という。ま
た、「放射光の向き」というのは、放射光(レーザービ
ーム)の中の中心光束の向き、すなわち放射光発光用レ
ンズの光軸の向きのことである。
【0015】一方、前方路面の勾配を判定する場合に
は、路面16からの反射光を捉える必要があり、図2の
放射光15に示すように、レーザーレーダー1の向きを
路面16との平行面より下向きにする。
【0016】この明細書では、レーザーレーダー1の設
置地上高における路面16との平行面から路面16を見
下ろす角度、つまりレーザーレーダー1の設置地上高に
おける路面16と平行な面と、発光用レンズ8と受光用
レンズ9の光軸との成す角度を「見下ろし角」と呼ぶ。
【0017】この見下ろし角は、レーザーレーダー1の
設置地上高や、どの程度先の路面の勾配を判定したいか
などの条件により最適な値を設定すればよいが、例えば
レーザーレーダー1の設置地上高が50cmの場合に
1.5度とする。これにより、約19m先の路面の勾配
を判定することができる。
【0018】先行車13との車間距離を一定に保つとい
う制御目的を達成するために、先行車13との車間距離
Lと相対速度Vrの検出動作はできる限り常に行う必要
がある。一方、路面の勾配はそれほど急激に変化しない
ため、路面勾配の判定動作は頻繁に行う必要はない。そ
こで、この一実施の形態では、通常はレーザーレーダー
1の向きをほぼ路面16と平行にして車間距離Lと相対
速度Vrの検出動作を繰り返し、予め設定した周期でレ
ーザーレーダー1の向きを路面16を見下ろす方向にし
て自車前方路面勾配の判定動作を行う。レーザーレーダ
ー1の向きを下向きにする周期は、例えば1secに1回
の周期とする。
【0019】レーザーレーダー1の向きを路面16を見
下ろす向きにしたときの、路面からの反射光の受光強度
の時間変化パターンを図3に示す。レーザーレーダー1
を下向きにしたときの見下ろし角をφcとし、放射光の
中心すなわち発光用レンズ8の光軸を中心とした放射光
の拡がり角をφbとし、レーザーレーダー1の設置地上
高をhとすると、自車12から放射光の上端が路面に当
たる地点までの路面19上の距離Du、自車12から放
射光の中心すなわち発光用レンズ8の光軸が路面に当た
るまでの路面19上の距離Dc、自車12から放射光の
下端が路面に当たる地点までの路面19上の距離Dl
は、それぞれ次式により算出できる。
【数2】Du=h/tan(φc−φb/2), Dc=h/tanφc, Dl=h/tan(φc+φb/2)
【0020】例えば設置地上高h=0.5m、見下ろし
角φc=1.5度、拡がり角φb=2度の場合には、D
u=53.7m、Dc=19.1m、Dl=11.5m
となる。この演算結果からも明らかなように、光強度が
最高の放射光の中心の光が路面19に当たる地点に対
し、放射光の上端と下端の光が路面19に当たる地点は
非対称となり、放射光の下端の光が路面19に当たる地
点から放射光の中心の光が路面19に当たる地点までの
距離は、放射光の上端の光が路面19に当たる地点から
放射光の中心の光が路面19に当たる地点までの距離よ
りも短くなる。
【0021】一般に、路面は鏡面ではなくある粗さを有
しているので、一様散乱を起こすと考えてよい。したが
って、路面からの反射光の受光強度のパターンは、路面
に対する放射光の放射パターンと相関があることにな
る。通常、レーザーレーダー1の放射光の中心、すなわ
ち発光用レンズ8の光軸における光強度は最も高い。ま
た、放射光束の内の下端の光が路面19に反射して戻る
までの距離は、上端の光が路面19に反射して戻るまで
の距離より短いから、放射光束の内の下端の光は上端の
光よりも早くレーザーレーダー1へ戻ることになる。し
たがって、自車前方路面に向けてレーザー光をパルス状
に放射した場合の反射光の光強度の時間変化パターン
は、図3に示すように、放射光束の内の下端の光が受光
素子10へ入射した時点から増加し、光強度が最高の放
射光の中心の光が受光素子10へ入射する時点で最大と
なり、その後、放射光束の下端の光が受光素子10へ入
射するまで徐々に低下する。
【0022】上述したように路面では一様散乱を起こす
と考えられるが、路面の反射率は路面の種類により異な
るから、反射光の光強度は路面の反射率により変化す
る。例えば、一般にコンクリートの路面はアスファルト
舗装の路面よりも反射率が高い。反射率は反射光強度と
放射光強度の比で表され、放射光強度が同一とすれば反
射率が半分になると反射光強度は半分になる。したがっ
て、図3において、路面19の反射率の2/3の反射率
の路面20に放射光が当たった場合には、路面20から
の反射光の光強度はパターン18に示すレベルになる。
【0023】路面19からの反射光強度パターン17と
路面20からの反射光強度パターン18とを比較する
と、路面の反射率が変化しても反射光の光強度パターン
はほぼ同一の形状であることが理解できる。このことか
ら、あるしきい値Thを定め、光強度ピーク値のしきい
値Thからの高さP、反射光の光強度が増加してしきい
値Thを超えた時点から光強度がピーク値になった時点
までの時間Aと、光強度がピーク値になった時点から光
強度が減少してしきい値Thになった時点までの時間B
を求めると、AとBの比A/B、もしくはPと(A+
B)の比P/(A+B)は、路面が平坦であれば路面の
反射率に拘わらずほぼ一定の値を示すことになる。
【0024】次に、自車前方の路面勾配の判定方法につ
いて説明する。図4(a)は、自車前方が下り勾配路面の
場合の反射光の光強度パターン21を示す。自車12の
前方路面が下り坂になっていると、放射光の上端の光が
路面に当たる地点が遠くなる上に、路面までの距離が遠
くなるので、反射光の光強度ピークが小さくなる。その
結果、図3に示す平坦路の反射光の光強度パターン17
よりも比A/BおよびP/(A+B)が小さくなる。
【0025】図4(b)は、自車前方が上り勾配路面の場
合の反射光の光強度パターン22を示す。自車12の前
方路面が上り坂になっていると、前方路面が下り坂の場
合とは逆に、放射光の上端の光が路面に当たる地点が近
くなる上に、路面までの距離が近くなるので、反射光の
光強度ピークが大きくなる。その結果、図3に示す平坦
路の反射光の光強度パターン17よりも比A/Bおよび
P/(A+B)が大きくなる。
【0026】したがって、反射光の光強度ピーク値のし
きい値Thからの高さPと、反射光の光強度が増加して
しきい値Thを超えた時点から光強度がピーク値になっ
た時点までの時間Aと、光強度がピーク値になった時点
から光強度が減少してしきい値Thになった時点までの
時間Bを求め、これらの比A/BもしくはP/(A+
B)を平坦路に対して求めた比A/BもしくはP/(A
+B)と比較することによって、前方路面の勾配、つま
り前方路面が下り坂であるか上り坂であるかを判定する
ことができる。
【0027】図5は、第1の実施の形態の路面勾配判定
プログラムを示すフローチャートである。信号処理回路
5のCPU5aは、レーザーレーダー1に電源が投入さ
れるとこの路面勾配判定プログラムを繰り返し実行す
る。
【0028】まず、ステップ1において勾配判定の実行
間隔を計時するタイマーTcをリセットする。例えば1
secに1回勾配判定を実行する場合には、タイマーTc
の計時時間が1secになったらレーザーレーダー1を下
向きにして勾配判定を行う。続くステップ2で、モータ
ー2を駆動制御してレーザーレーダー1の向きを通常の
方向、つまりレーザーレーダー1の向きを路面とほぼ並
行にする。ステップ3では測距を行う。つまり、放射光
の放射から反射光の入射までの時間tに基づいて上述し
たように先行車との車間距離Lおよび相対速度Vrを演
算する。ステップ4でタイマーTcをインクリメント
し、続くステップ5でタイマーTcの計時時間が予め設
定したN(この一実施の形態では1sec)を超えたかど
うかを確認する。
【0029】タイマーTcの計時時間がN時間未満のと
きはステップ2へ戻り、車間距離Lと相対速度Vrの検
出を繰り返し、タイマーTcの計時時間がN時間を超え
たときはステップ6へ進み、自車前方の路面勾配の判定
を開始する。
【0030】ステップ6において、モーター2を駆動制
御してメモリ5bに記憶されている見下ろし角φc(例
えば1.5度)となるようにレーザーレーダー1の向き
を下向きにし、続くステップ7で路面からの反射光の光
強度を測定する。ステップ8では、反射光の光強度ピー
ク値がしきい値Thを超えているかどうかを確認する。
なお、このしきい値Thは信号処理回路1のメモリ5b
に予め記憶されている。反射光の光強度ピーク値がしき
い値Thを超えていない場合はステップ9へ進み、路面
勾配の判定ができないので路面勾配情報が不確定である
とする。このような状況は、例えばレーザーレーダー1
の放射光の射出面や反射光の入射面に汚れが付着して反
射光の光強度が低下している場合、前方路面が急な下り
坂になっていて放射光が路面に当たらない場合、あるい
は路面が濡れていて反射光が戻って来ない場合などが考
えられる。
【0031】反射光の光強度ピーク値がしきい値Thを
超えている場合はステップ10へ進み、反射光の光強度
パターンによる自車前方路面の勾配を判定する。ステッ
プ10において、反射光の光強度ピーク値の高さPと時
間A、Bを測定し、比P/(A+B)を求める。ステッ
プ11で比P/(A+B)が予め設定した上り坂判定し
きい値α1よりも大きいかどうかを確認し、比P/(A
+B)がしきい値α1より大きい場合はステップ12へ
進み、自車前方路面は上り坂であると判定する。逆に比
P/(A+B)が上り坂判定しきい値α1以下の場合は
ステップ13へ進み、比P/(A+B)が予め設定した
下り坂判定しきい値α2よりも小さいかどうかを確認す
る。比P/(A+B)が下り坂判定しきい値α2より小
さい場合はステップ14へ進み、自車前方路面は下り坂
であると判定する。ここで、α2<α1とする。
【0032】一方、比P/(A+B)が上り坂判定しき
い値α1以下で、且つ比P/(A+B)が下り坂判定し
きい値α2以上である場合はステップ15へ進み、前方
路面は平坦路であると判定する。なお、上り坂判定しき
い値α1と下り坂判定しきい値α2は信号処理回路5の
メモリ5bに予め記憶されている。ステップ16におい
て路面勾配の判定結果をコントローラー3へ出力し、判
定処理を終了する。
【0033】このように、第1の実施の形態によれば、
自車前方路面に向けてレーザー光をパルス状に放射する
とともに、自車前方路面からの反射光を受光して光強度
の時間変化パターンを計測し、反射光の光強度の時間変
化パターンに基づいて自車前方路面の勾配を判定するよ
うにしたので、路面の種類や路面の濡れなどにより路面
の反射率が変化しても自車前方路面の勾配を正確に判定
することができる。また、1組のレーザーレーダーを用
いて路面勾配の判定を行うので、装置を安価に構成でき
る。
【0034】また、第1の実施の形態では、反射光の光
強度が増加して予め設定したしきい値Thを超えた時点
から光強度がピーク値に達した時点までの時間Aと、反
射光の光強度がピーク値に達した時点から光強度が減少
してしきい値Thに達した時点までの時間Bと、しきい
値Thから光強度のピーク値までの高さPとに基づいて
自車前方路面の勾配を判定するようにしたので、正確に
前方路面勾配を判定することができる。さらに、高さP
と時間AとBの和(A+B)の比P/(A+B)が予め
設定したしきい値α1よりも大きい場合は自車前方路面
が上り坂であると判定し、比P/(A+B)が予め設定
したしきい値α2(α2<α1)より小さい場合は自車
前方路面が下り坂であると判定するようにしたので、し
きい値α1、α2に適切な値を設定することにより、判
定結果の切り換わりに適当なヒステリシスを持たせるこ
とができ、判定結果の頻繁な切り換わりを防止できる。
【0035】《発明の第2の実施の形態》路上の段差の
乗り越しなどによる車両のピッチ角変化や、乗車乗員お
よび積載量による車両のピッチ角変化など、車両の姿勢
変化によってレーザーレーダーの見下ろし角φcが変化
すると、前方路面勾配が実際には平坦路であっても上り
坂または下り坂であると誤判定する可能性がある。そこ
で、車両姿勢変化に起因する見下ろし角φcの変化を補
正し、前方路面勾配を正確に判定する第2の実施の形態
を説明する。
【0036】図6は第2の実施の形態の構成を示す。な
お、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号
を付して相違点を中心に説明する。車高センサー33〜
36は前後左右計4輪のサスペンションに取り付けられ
ており、サスペンションの変位量つまり車高を検出す
る。コントローラー32は車高センサー33〜36から
の車高信号に基づいて車両のピッチ角を演算し、演算結
果のピッチ角をレーザーレーダー30へ出力する。レー
ザーレーダー30の信号処理回路31はCPU31aや
メモリ31bなどを備え、コントローラー32から送ら
れたピッチ角に基づいてレーザーレーダー30の見下ろ
し角φcを補正する。
【0037】図7は、第2の実施の形態の路面勾配判定
プログラムを示すフローチャートである。なお、図5に
示す処理と同様な処理を行うステップに対しては同一の
ステップ番号を付して相違点を中心に説明する。信号処
理回路31のCPU31aは、レーザーレーダー30に
電源が投入されるとこの路面勾配判定プログラムを繰り
返し実行する。
【0038】ステップ5においてタイマーTcの計時時
間がN時間を超え、自車前方路面勾配の判定を行う時間
になったらステップ21へ進む。ステップ21ではコン
トローラー32からピッチ角を読み込み、続くステップ
22でピッチ角に基づいてレーザーレーダー30の見下
ろし角φcを演算する。例えば、車高センサー33〜3
6の計測値に基づくピッチ角が基準状態に対して0.2
度下向きであり、且つ信号処理回路31のメモリ31b
に記憶されている見下ろし角φcが1.5度の場合に
は、見下ろし角φcを1.3度に変更する。なお、変更
後の見下ろし角φcをメモリ31bに記憶して更新す
る。そして、ステップ6でモーター2を駆動制御して変
更後の見下ろし角φcになるようにレーザーレーダー3
0の向きを調節する。
【0039】また、ステップ8で反射光の光強度ピーク
値がしきい値Thを超えている場合はステップ23へ進
み、反射光の光強度パターンの時間A、Bを測定し、比
A/Bを求める。ステップ24で比A/Bが予め設定し
た上り坂判定しきい値β1よりも大きいかどうかを確認
する。比A/Bが上り坂判定しきい値β1よりも大きい
場合はステップ12へ進み、自車前方路面が上り坂にな
っていると判定する。また、比A/Bが上り判定しきい
値β1以下の場合はステップ25へ進み、比A/Bが予
め設定した下り坂判定しきい値β2より小さいかどうか
を確認する。比A/Bが下り坂判定しきい値β2より小
さい場合はステップ14へ進み、自車前方路面が下り坂
になっていると判定する。ここで、β2<β1とする。
【0040】一方、比A/Bが上り坂判定しきい値β1
以下で、且つ下り坂判定しきい値β2以上の場合はステ
ップ15へ進み、前方路面は平坦路であると判定する。
なお、上り坂判定しきい値β1と下り坂判定しきい値β
2は信号処理回路31のメモリ31bに予め記憶されて
いる。
【0041】このように第2の実施の形態によれば、上
述した第1の実施の形態の効果に加え、車両のピッチ角
の変化に基づいて見下ろし角φcを補正するようにした
ので、路上の段差の乗り越しなどによる車両のピッチ角
変化や、乗車乗員および積載量による車両のピッチ角変
化など、車両の姿勢変化による前方路面勾配の誤判定を
防止することができる。
【0042】また、第2の実施の形態では、反射光の光
強度が増加して予め設定したしきい値Thを超えた時点
から光強度がピーク値に達した時点までの時間Aと、反
射光の光強度がピーク値に達した時点から光強度が減少
してしきい値Thに達した時点までの時間Bとを計測
し、時間AとBの比A/Bが予め設定したしきい値β1
よりも大きい場合は自車前方路面が上り坂であると判定
し、比A/Bが予め設定したしきい値β2(β2<β
1)小さい場合は自車前方路面が下り坂であると判定す
るようにしたので、第1の実施の形態よりも前方路面勾
配判定用しきい値Pを用いない分だけ判定処理が簡素化
される。
【0043】なお、上述した第2の実施の形態では自車
の姿勢変化としてピッチ角の変化に基づいて見下ろし角
φcを補正する例を示した。レーザーレーダーの投光手
段(実施例の発光素子7と発光用レンズ8が相当)と受
光手段(実施例の受光用レンズ9と受光素子10が相
当)を車幅方向の中央に設置しない場合は、自車のヨー
角の変化によっても見下ろし角φcが変化するので、セ
ンサーにより自車のヨー角を検出し、ピッチ角の変化と
ヨー角の変化に基づいて見下ろし角φcを補正するよう
にしてもよい。
【0044】《発明の第3の実施の形態》車両姿勢変化
に起因した路面勾配の誤判定を防止する他の実施の形態
を説明する。この第3の実施の形態では、車両のピッチ
角に応じた反射光の光強度ピーク値判定用しきい値T
h、上り坂判定しきい値β1および下り坂判定しきい値
β2のテーブルを予め設定し、信号処理回路31のメモ
リ31bに予め記憶しておき、このテーブルから車両の
現在のピッチ角に対応する反射光の光強度ピーク値判定
用しきい値Th、上り坂判定しきい値β1および下り坂
判定しきい値β2を読み出し、自車前方路面勾配の判定
を行う。なお、この第3の実施の形態の構成は図6に示
す構成と同様であり、図示と説明を省略する。
【0045】図8は、第3の実施の形態の路面勾配判定
プログラムを示すフローチャートである。なお、図5お
よび図7に示す処理と同様な処理を行うステップに対し
ては同一のステップ番号を付して相違点を中心に説明す
る。信号処理回路31のCPU31aは、レーザーレー
ダー1に電源が投入されるとこの路面勾配判定プログラ
ムを繰り返し実行する。
【0046】路面勾配の判定を開始し、ステップ6でレ
ーザーレーダー30を見下ろし角φcだけ下向きに設定
した後、ステップ31でコントローラー32からピッチ
角を読み込む。続くステップ32でメモリ31bのテー
ブルからピッチ角に対応する反射光の光強度ピーク値判
定用しきい値Th、上り坂判定しきい値β1および下り
坂判定しきい値β2を読み込む。
【0047】路面からの反射光の光強度ピーク値がしき
い値Thより大きい場合はステップ23へ進み、反射光
の光強度パターンの時間A、Bを測定し、比A/Bを求
める。続くステップ24で比A/Bがピッチ角に応じた
上り坂判定しきい値β1よりも大きいかどうかを確認す
る。比A/Bが上り坂判定しきい値β1よりも大きい場
合はステップ12へ進み、自車前方路面が上り坂になっ
ていると判定する。また、比A/Bが上り判定しきい値
β1以下の場合はステップ25へ進み、比A/Bがピッ
チ角に応じた下り坂判定しきい値β2より小さいかどう
かを確認する。比A/Bが下り坂判定しきい値β2より
小さい場合はステップ14へ進み、自車前方路面が下り
坂になっていると判定する。一方、比A/Bが上り坂判
定しきい値β1以下で、且つ下り坂判定しきい値β2以
上の場合はステップ15へ進み、自車前方路面は平坦路
であると判定する。
【0048】この第3の実施の形態によれば、第1の実
施の形態の上記効果に加え、車両のピッチ角変化に基づ
いて反射光の光強度パターンに対する光強度ピーク値判
定用しきい値Th、上り坂判定しきい値β1および下り
坂判定しきい値β2を補正するようにしたので、路上の
段差の乗り越しなどによる車両のピッチ角変化や、乗車
乗員および積載量による車両のピッチ角変化など、車両
の姿勢変化による前方路面勾配の誤判定を防止すること
ができる。
【0049】なお、上述した第3の実施の形態では自車
の姿勢変化としてピッチ角の変化に基づいて反射光の光
強度パターンに対する光強度ピーク値判定用しきい値T
h、上り坂判定しきい値β1および下り坂判定しきい値
β2を補正する例を示した。レーザーレーダーの投光手
段(実施例の発光素子7と発光用レンズ8が相当)と受
光手段(実施例の受光用レンズ9と受光素子10が相
当)を車幅方向の中央に設置しない場合は、自車のヨー
角の変化によっても見下ろし角φcが変化するので、セ
ンサーにより自車のヨー角を検出し、ピッチ角の変化と
ヨー角の変化に基づいて反射光の光強度パターンに対す
る光強度ピーク値判定用しきい値Th、上り坂判定しき
い値β1および下り坂判定しきい値β2を補正するよう
にしてもよい。
【0050】また、上述した第3の実施の形態では自車
の姿勢変化に基づいて反射光の光強度パターンに対する
光強度ピーク値判定用しきい値Th、上り坂判定しきい
値β1および下り坂判定しきい値β2を補正する例を示
したが、上述した第1の実施の形態の前方路面勾配判定
用しきい値Th、α1、α2も同様な手法により自車の
姿勢変化に基づいて補正することができ、同様な効果が
得られる。
【0051】《発明の第4の実施の形態》上述した第1
の実施の形態では、路面勾配判定用しきい値α1、α
2、反射光の光強度ピーク値のしきい値Thなどの路面
勾配判定用パラメーターを、レーザーレーダー1内のメ
モリ5bに予め記憶しておくようにした。しかし、実際
にはレーザーレーダーの放射光強度や放射光の拡がり角
φbは個々のレーザーレーダーによってバラツキがある
ため、路面勾配判定の精度を向上させるには、路面勾配
判定用パラメーターα1、α2、Thの値は個々のレー
ザーレーダーごとに最適値を設定する必要がある。
【0052】ところで、レーザーレーダーを車両に組み
付ける際には、通常は光軸調整という工程が必要とな
る。これはレーザーレーダーを車両の前後軸に対して所
定方向に向けるための作業であり、この作業が適正にな
されないと自車線上の先行車を認識できない頻度が増加
することになる。
【0053】光軸調整工程の様子を図9に示す。光軸調
整工程は平坦な路面40上で行われ、レーザーレーダー
1の正面で自車12の前後車両軸に沿った位置に光軸調
整用ターゲット41を配置する。ターゲット41には、
例えばφ50mm程度の小形のリフレクターを用いる。
レーザーレーダー1とターゲット41との距離はできる
限り離れていることが望ましいが、光軸調整エリアの広
さの制限もあり、通常は10mから20mの範囲で行わ
れる。また、ターゲット41の高さはレーザーレーダー
1の設置地上高h、厳密には発光用レンズ8の設置地上
高と同一とする。
【0054】この第4の実施の形態では、光軸調整工程
の中で上述した路面勾配判定用パラメーターをメモリに
記憶し、効率よく作業を実施できるようにする。図10
により、光軸調整工程と路面勾配判定用パラメーターの
記憶工程の作業手順を説明する。なお、図10では上下
方向の光軸調整についてのみ説明しているが、左右方向
についても同様な作業手順であり、図示と説明を省略す
る。なお、左右方向の光軸調整は、上下方向の光軸調整
工程および路面勾配判定用パラメーターの記憶工程に前
後して、任意の順序で実施することができる。
【0055】まず、レーザーレーダー1を車両に取り付
けた最初の状態では、図10(a)に示すようにレーザー
レーダー1の向きが路面40と平行な面よりもはるか上
方を向くようにする。そして、この状態のレーザーレー
ダー1の角度θを0とする。なお、ここでは下方向を正
の方向とする。次に、この状態からレーザーレーダー1
の向きを下方に傾けていき、図10(b)に示すようにレ
ーザーレーダー1でターゲット41を認識し始める角度
θ1を計測する。さらにレーザーレーダー1を傾けてい
き、図10(c)に示すようにレーザーレーダー1がター
ゲット41を見失う角度θ2を計測する。ここで、(θ
2−θ1)は上述した放射光の拡がり角φbである。
【0056】レーザーレーダー1の向きを路面40と並
行にするには、図10(c)に示す状態から放射光の拡が
り角φb(=θ2−θ1)の半分だけ戻してやればよい
ので、図10(a)に示す状態から図10(d)に示すレー
ザーレーダー1の向きを路面40と並行にした状態まで
の角度θは、
【数3】 θ=θ2−(θ2−θ1)/2=(θ1+θ2)/2 となる。上述したように路面勾配判定時のレーザーレー
ダー1の見下ろし角をφcとしたので、図10(a)に示
す状態から図10(e)に示す路面勾配判定状態までの角
度θは、
【数4】θ=φc+(θ1+θ2)/2 となる。
【0057】そこで、レーザーレーダー1の図10(a)
に示す状態からの角度θを{φc+(θ1+θ2)/
2}とし、この路面勾配判定状態における路面40から
の反射光の光強度パターンを計測し、その光強度パター
ンに基づいて路面勾配判定時のしきい値α1、α2、T
hを決定し、信号処理回路5のメモリ5bに記憶する。
最後に、レーザーレーダー1の向きを通常の状態である
(θ1+θ2)/2(図10(d)参照)に設定して作業
を終了する。
【0058】このような手順で作業を行うことによっ
て、レーザーレーダーに必要不可欠な光軸調整工程の中
で、それぞれのレーザーレーダーに最適な路面勾配判定
用パラメーターを決定し記憶させることができ、レーザ
ーレーダーの個々の特性のバラツキを補正して正確な路
面勾配の判定が可能になる。
【0059】なお、第4の実施の形態では、上述した第
1の実施の形態の前方路面勾配判定用しきい値α1、α
2およびThの設定方法を説明したが、上述した第2お
よび第3の実施の形態の前方路面勾配判定用しきい値β
1、β2およびThも同様な方法で設定することができ
る。
【0060】特許請求の範囲の構成要素と実施の形態の
構成要素との間の対応関係は次の通りである。すなわ
ち、投光手段として発光素子7と発光用レンズ8を、受
光手段として受光用レンズ9と受光素子10をそれぞれ
一例として説明したが、レーザー光の投光手段および受
光手段は上述した一実施の形態の機器に限定されない。
また、勾配判定手段、光軸方向補正手段およびしきい値
補正手段として信号処理回路5、31を、姿勢検出手段
としてコントローラー32と車高センサー33〜36を
それぞれ一例として説明したが、これらは上述した一実
施の形態の機器に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 レーザーレーダーの放射光の向きを説明する
図である。
【図3】 前方路面からの反射光の光強度パターンを示
す図である。
【図4】 自車前方が下り勾配の場合と上り勾配の場合
の、前方路面からの反射光の光強度パターンを示す図で
ある。
【図5】 第1の実施の形態の路面勾配判定プログラム
を示すフローチャートである。
【図6】 第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図7】 第2の実施の形態の路面勾配判定プログラム
を示すフローチャートである。
【図8】 第3の実施の形態の路面勾配判定プログラム
を示すフローチャートである。
【図9】 レーザーレーダーの光軸の調整方法を説明す
る図である。
【図10】 第4の実施の形態の光軸調整と路面勾配判
定用パラメーターの設定方法を説明する図である。
【符号の説明】
1,30 レーザーレーダー 2 モーター 3,32 コントローラー 4 電源回路 5,31 信号処理回路 5a,31a CPU 5b,31b メモリ 6 駆動回路 7 発光素子 8 発光用レンズ 9 受光用レンズ 10 受光素子 11 受光回路 12 自車 13 先行車 14,15 放射光 16,19,20,40 路面 17,18,21,22 反射光の光強度パターン 33〜36 車高センサー 41 ターゲット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自車前方路面に向けてレーザー光をパルス
    状に放射する投光手段と、 自車前方路面からの反射光を受光して光強度の時間変化
    パターンを計測する受光手段と、 前記受光手段の光強度の時間変化パターンに基づいて自
    車前方路面の勾配を判定する勾配判定手段とを備えるこ
    とを特徴とする前方路面勾配判定装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の前方路面勾配判定装置に
    おいて、 前記勾配判定手段は、前記受光手段で計測した反射光の
    光強度が増加して予め設定したしきい値Thを超えた時
    点から光強度がピーク値に達した時点までの時間Aと、
    反射光の光強度がピーク値に達した時点から光強度が減
    少して前記しきい値Thに達した時点までの時間Bとに
    基づいて自車前方路面の勾配を判定することを特徴とす
    る前方路面勾配判定装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の前方路面勾配判定装置に
    おいて、 前記勾配判定手段は、前記時間AとBの比A/Bが予め
    設定したしきい値β1よりも大きい場合は自車前方路面
    が上り坂であると判定し、前記比A/Bが予め設定した
    しきい値β2(ただし、β2<β1とする)より小さい
    場合は自車前方路面が下り坂であると判定することを特
    徴とする前方路面勾配判定装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の前方路面勾配判定装置に
    おいて、 前記勾配判定手段は、前記受光手段で計測した反射光の
    光強度が増加して予め設定したしきい値Thを超えた時
    点から光強度がピーク値に達した時点までの時間Aと、
    反射光の光強度がピーク値に達した時点から光強度が減
    少して前記しきい値Thに達した時点までの時間Bと、
    前記しきい値Thから光強度のピーク値までの高さPと
    に基づいて自車前方路面の勾配を判定することを特徴と
    する前方路面勾配判定装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の前方路面勾配判定装置に
    おいて、 前記勾配判定手段は、前記高さPと前記時間AとBの和
    (A+B)の比P/(A+B)が予め設定したしきい値
    α1よりも大きい場合は自車前方路面が上り坂であると
    判定し、前記比P/(A+B)が予め設定したしきい値
    α2(ただし、α2<α1とする)より小さい場合は自
    車前方路面が下り坂であると判定することを特徴とする
    前方路面勾配判定装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかの項に記載の前方
    路面勾配判定装置において、 自車の姿勢変化を検出する姿勢検出手段と、 前記姿勢検出手段により検出された姿勢変化に基づいて
    前記投光手段と前記受光手段の光学系の光軸の向きを補
    正する光軸方向補正手段とを備えることを特徴とする前
    方路面勾配判定装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の前方路面勾配判定装置に
    おいて、 前記姿勢検出手段は自車のピッチ角の変化を検出し、 前記光軸方向補正手段は、前記姿勢検出手段により検出
    されたピッチ角の変化に基づいて前記投光手段と前記受
    光手段の光学系の光軸の向きを補正することを特徴とす
    る前方路面勾配判定装置。
  8. 【請求項8】請求項2〜5のいずれかの項に記載の前方
    路面勾配判定装置において、 自車の姿勢変化を検出する姿勢検出手段と、 前記姿勢検出手段により検出された姿勢変化に基づいて
    前記勾配判定手段の前記しきい値Th、α1、α2、β
    1、β2を補正するしきい値補正手段とを備えることを
    特徴とする前方路面勾配判定装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の前方路面勾配判定装置に
    おいて、 前記姿勢検出手段は自車のピッチ角の変化を検出し、 前記しきい値補正手段は、前記姿勢検出手段により検出
    されたピッチ角の変化に基づいて前記勾配判定手段の前
    記しきい値Th、α1、α2、β1、β2を補正するこ
    とを特徴とする前方路面勾配判定装置。
  10. 【請求項10】請求項2〜9に記載の前方勾配判定装置
    において、 平坦な路面上の自車から離れた地点で且つ前記投光手段
    の設置地上高と同一の高さに所定の面積を有する反射板
    を設置し、前記投光手段と前記受光手段の光学系の光軸
    の向きを前記路面と平行な面よりも上に向けた状態Xか
    ら徐々に下方に向けていき、前記受光手段で前記反射板
    からの反射光を受光し始める前記光学系の光軸の前記状
    態Xからの角度θ1と、前記受光手段で前記反射板から
    の反射光が受光できなくなる前記光学系の光軸の前記状
    態Xからの角度θ2とを計測し、前記角度θ1とθ2の
    中間に前記光学系の光軸を設定した後、その状態から前
    記光学系の光軸を所定角度φcだけ前記路面に向け、そ
    の状態において前記しきい値Th、α1、α2、β1、
    β2を設定することを特徴とする前方路面勾配判定装
    置。
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