JP2003064911A - サムターン - Google Patents

サムターン

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JP2003064911A
JP2003064911A JP2001259850A JP2001259850A JP2003064911A JP 2003064911 A JP2003064911 A JP 2003064911A JP 2001259850 A JP2001259850 A JP 2001259850A JP 2001259850 A JP2001259850 A JP 2001259850A JP 2003064911 A JP2003064911 A JP 2003064911A
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Toshihiro Oshima
敏裕 大島
Kazuaki Inoue
和明 井上
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Miwa Lock Co Ltd
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Miwa Lock KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外側からの挿入等の不正な解錠を防止する
ことのできるサムターンを得、施錠装置の不正解錠防止
機能を高める。 【解決手段】 サムターン1において、錠箱機構部に回
動操作力を入力するサムターン軸3と、扉の屋内側の面
に固設されサムターン軸3を回動自在に支持する筒状の
化粧リング5と、サムターン軸3の端部に固着され化粧
リング5の内側に回動自在に遊嵌する略円筒状の可動筒
9と、この可動筒9の直径方向の支軸13を介して可動
筒9の内部に回動自在となり、回動によって化粧リング
5から外方へ半部が突出、又は化粧リング5内に収容可
能となる円板形状の摘み部材11とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉などの開閉体に
内蔵された錠箱機構部に対し回転による操作力を入力
し、錠箱内に設けたロック部材を開閉体枠に対して進退
動作させるサムターンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サムターン付きの施錠装置は、扉
などの開閉体に錠箱が内蔵され、錠箱には、開閉体の屋
外側に露出するシリンダー錠と、開閉体の屋内側に露出
する回転式のサムターンとが設けられている。
【0003】錠箱には、ロック部材である例えばデッド
ボルトが開閉体の端面(木口)から進退自在に設けられ
ている。この種の施錠装置では、屋外側に露出したシリ
ンダー錠の鍵孔に、合鍵(キー)を挿入して回転操作す
ることによって、開閉体の木口よりデッドボルトが進退
され、建物躯体側の開閉体枠である開口枠体に設けたス
トライクに対して施解錠が行われるようになっている。
また、屋内側からは、サムターンの摘みが回転操作され
るのみで、デッドボルトが進退され、開閉体の施解錠が
簡便に行えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、マンションや住
宅の玄関扉等の開閉体、あるいはこれら玄関扉等の開閉
体近傍における開口枠体の周囲である壁部分に、高級感
や優美性を高める目的で、ガラス板を嵌め込んだ小窓付
のものが多用されるようになってきている。ところが、
このような開閉体の小窓や壁部分の小窓では、ガラス板
が割られると、外部から、手を差し入れてサムターンを
不正に操作したり、先端を鉤状に曲げた針金等を挿入し
て、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがある。
【0005】一般的に、扉に多用される回転式のサムタ
ーンは、屋内側に露出する摘み部の翼板部に針金の鉤状
先端を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正
な解錠操作が可能となる場合がある。
【0006】また、サムターンは、小窓の無い開閉体に
おいても、針金を挿入する隙間や孔などが開閉体自体あ
るいは壁部分にあれば、同様に不正解錠される虞れがあ
った。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、屋外側からの挿入等の不正な解錠を防止することの
できるサムターンを提供し、もって、施錠装置の不正解
錠防止機能の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の請求項1記載のサムターン1,
21,41,51,61,71,81は、錠箱機構部に
回動操作力を入力するサムターン軸3と、扉の屋内側の
面に固設され該サムターン軸3を回動自在に支持する筒
状の化粧リング5と、前記サムターン軸3の端部に固着
され該化粧リング5の内側に回動自在に遊嵌する可動筒
9と、該可動筒9の直径方向の支軸13を介して該可動
筒9の内部に回動自在となり、該回動によって前記化粧
リング5から外方へ突出又は前記化粧リング5内に収容
可能な摘み部材11,43,53,63,83と、を具
備したことを特徴とする。
【0009】このサムターン1,21,41,51,6
1,71,81では、摘み部材11,43,53,6
3,83の操作時、摘み部材11,43,53,63,
83を押すことで、摘み部材11,43,53,63,
83が可動筒9内で回動し、回動側の一端が化粧リング
5から突出して、摘み部材11,43,53,63,8
3の操作が可能となる。一方、通常状態では、摘み部材
11,43,53,63,83を可動筒9の内部に収容
して化粧リング5から突出させないことで、摘み部材1
1,43,53,63,83の操作が不能となる。した
がって、扉等に設けた小窓を割り外部から手を差し入れ
たり、或いは扉と扉枠の隙間から針金を差し入れること
によりサムターン1,21,41,51,61,71,
81を不正に操作しようとしても、摘み部材11,4
3,53,63,83の正しい操作を行うことが出来ず
操作力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができ
ず、施錠装置の防犯性が高まる。
【0010】請求項2記載のサムターン1は、前記化粧
リング5内に収容状態の前記摘み部材11に当接し、か
つ前記回動によって前記化粧リング5から突出した前記
摘み部材11に当接してそれ以上の該回動を規制するス
トッパ15を前記可動筒9の内部に固設し、該ストッパ
15と前記摘み部材11との少なくとも一方に磁性体1
7を固着して該磁性体17の吸着力により前記摘み部材
11を前記化粧リング5からの突出状態又は前記化粧リ
ング5内での収容状態に位置保持することを特徴とす
る。
【0011】このサムターン1では、磁性体17の吸着
力により、摘み部材11をストッパ15に吸着保持させ
ることで、摘み部材11を化粧リング5からの突出状態
又は化粧リング5内での収容状態に位置保持することが
できる。これにより、摘み部材11の不要な突出がなく
なり、防犯性が高まる。また、摘み部材11の突出状態
での保持が可能になり、操作性が高まる。
【0012】請求項3記載のサムターン21は、前記摘
み部材11に前記支軸13を固着し、該支軸13を前記
可動筒9に形成した軸受穴に回動自在に挿入し、前記支
軸13の外周又は前記軸受穴の内周のいずれか一方に複
数の凹部23を円周方向に形成し、前記支軸13の外周
又は前記軸受穴の内周のいずれか他方に該凹部23を押
圧する付勢体25を設けて該付勢体25の付勢力により
前記摘み部材11の回動に節度感を生じさせたことを特
徴とする。
【0013】このサムターン21では、摘み部材11の
回動に伴って、付勢体25が、支軸13又は軸受穴の円
周方向に配設した複数の凹部23に順次進入・離脱を繰
り返す。これにより、摘み部材11の回動に節度感(ク
リック感)が生じ、摘み部材11の容易な突出がなくな
るように位置保持が行われ、防犯性が高まる。また、こ
のクリック感によって摘み部材11の操作性が高まる。
【0014】請求項4記載のサムターン31は、錠箱機
構部に回動操作力を入力するサムターン軸3と、扉の屋
内側の面に固設され該サムターン軸3を回動自在に支持
する筒状の化粧リング5と、該化粧リング5の内側で前
記サムターン軸3の端部に中央部が固着され該化粧リン
グ5の直径方向に長尺となった回動杆33と、該回動杆
33の長手方向両端に、該回動杆33の軸線方向の支軸
を介して両端が回動自在となり、該回動によって前記化
粧リング5から外方へ突出又は前記化粧リング5内に収
容可能な弓形の摘み部材37と、を具備したことを特徴
とする。
【0015】このサムターン31では、通常状態では摘
み部材37が化粧リング5の内部に収容されて、化粧リ
ング5から突出せず、摘み部材37の操作が不正に行え
ず、施錠装置の防犯性が高まる。また、弓形となった摘
み部材37の両端を回動自在に支持するので、化粧リン
グ5から突出させる方向に摘み部材37を回動しても後
方に突出する部分がなく、その分、化粧リング5の軸線
方向の距離(厚み)が短くなり、扉面に対する突出長さ
が短く薄くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサムターンの
好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図
1は本発明に係るサムターンの第一の実施の形態の断面
図、図2は摘み部材の操作手順を(a)〜(c)に示し
た説明図である。
【0017】図示しない扉には錠箱を設けてあり、この
錠箱はラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉の
木口から進退させる錠箱機構部を内設している。扉は屋
内側の面にサムターン1を備えている。上記した錠箱の
デッドボルトは、扉の屋外側の面に設けたシリンダー錠
をキーによって、又はこのサムターン1を回動すること
によって扉木口から進退可能となる。
【0018】サムターン1は、錠箱機構部に回動操作力
を入力するサムターン軸3を有している。サムターン軸
3は、扉に固定した筒状の化粧リング5内の支持板7を
貫通して、回動自在となっている。サムターン軸3の屋
内側の端部には一端側(屋内側)の開口した可動筒9を
固着している。
【0019】可動筒9は、化粧リング5の内側に遊嵌し
て回動自在となる。可動筒9は、底板部10をサムター
ン軸3の端面に固着してサムターン軸3と一体となる。
また、サムターン軸3と可動筒9とは、無垢の円柱材か
ら切削して形成する他、一体の成形品として形成しても
よい。
【0020】本実施の形態では、可動筒9の開口は、略
円形開口となっており、すなわち略円筒形状となってい
る。この円形開口には、円板状の摘み部材11を配設し
ている。
【0021】摘み部材11は、可動筒9の直径方向の支
軸13を介して可動筒9の内部に回動自在となってい
る。したがって、摘み部材11は、支軸13を中心とし
た回動によって、図2(b)に示すように水平方向に姿
勢することで化粧リング5から略半分が外方へ突出し、
また、図2(a)に示すように垂直方向に姿勢すること
で化粧リング5の開口面と略同一面状に位置して化粧リ
ング5内に収容可能となっている。
【0022】可動筒9の内部にはストッパ15を固設し
ている。ストッパ15は、図1に示すように、断面視略
L字形に形成してあり、一方の水平端面15aが水平方
向に姿勢した摘み部材11の回動上端11aに当接し、
水平端面15aと直角をなす垂直端面15bが垂直方向
に姿勢した摘み部材11の回動下端11bに当接する。
したがって、ストッパ15は、化粧リング5内に収容状
態の摘み部材11に当接し、かつ回動によって化粧リン
グ5から突出した摘み部材11に当接してそれ以上の回
動を規制するようになっている。
【0023】ストッパ15と摘み部材11との少なくと
も一方には、磁性体を固着している。本実施の形態で
は、摘み部材11の回動上端11a及び回動下端11b
に磁性体である永久磁石17を固着している。また、ス
トッパ15は、永久磁石17が吸着する金属となってい
る。なお、ストッパ15は、本体を樹脂材料等により形
成し、永久磁石17が当接する水平端面15a及び垂直
端面15bのみを金属板等で構成してもよい。これによ
り、摘み部材11は、永久磁石17がストッパ15の水
平端面15a又は垂直端面15bに吸着することで、化
粧リング5からの突出状態又は化粧リング5内での収容
状態に位置保持される。
【0024】次に、このサムターン1の使用方法を説明
する。サムターン1は、通常時、図2(a)に示すよう
に、摘み部材11の回動下端11bがストッパ15の垂
直端面15bに、永久磁石17によって吸着し、化粧リ
ング5内に収容状態となっている。したがって、この状
態で摘み部材11は、化粧リング5の垂直な開口面と同
一平面となって突出せず、また、扉面に平行な状態とな
っており、回動操作が行えない。
【0025】一方、垂直方向に姿勢した摘み部材11の
回動上端11aを図2の矢印a方向に押すと、回動下端
11bに設けた永久磁石17がストッパ15の垂直端面
15bから外れ、摘み部材11が支軸13を中心に回動
する。この回動では、図2(b)に示すように、摘み部
材11の回動上端11aが化粧リング5内へ倒れ、回動
下端11bが手前に突出して、摘み部材11が水平方向
となり、すなわち、回動下端11b側の略半部が水平に
突出状態となる。水平となった摘み部材11は、回動上
端11aの永久磁石17が水平端面15aに吸着して位
置保持される。
【0026】このようにして摘み部材11が化粧リング
5から突出したなら、摘み部材11の突出部分を手指で
摘み、可動筒9を図2の矢印b方向に回動する。この結
果、摘み部材11は、図2(c)に示す向きとなる。こ
れにより、サムターン軸3を介して回動操作力が錠箱機
構部に入力されることとなって、錠箱のデッドボルトが
扉木口から進退して、施錠装置の施解錠が錠可能とな
る。
【0027】このように、上記のサムターン1によれ
ば、通常状態では摘み部材11を可動筒9の内部に収容
して化粧リング5から突出させないことで、摘み部材1
1の操作を不能にすることができる。この結果、玄関扉
などの小窓や、その周囲の壁部分に配設される小窓など
のガラス板が割られ、外部から手を差し入れてサムター
ン1を不正に解錠操作したり、或いは扉と扉枠の隙間か
ら針金を差し入れることによりサムターン1を不正に操
作しようとしても、摘み部材11が突出していないこと
から、目視ではない手さぐりの状態でサムターン1を捜
し当てることが容易ではなくなり、そして、操作力を錠
箱機構部に入力して解錠を行うことができず、施錠装置
の防犯性を向上させることができる。
【0028】また、永久磁石17の吸着力により、摘み
部材11をストッパ15に吸着保持させることで、摘み
部材11を化粧リング5からの突出状態又は収容状態に
位置保持することができるので、摘み部材11の不要な
突出がなくなり、防犯性を向上させることができる。
【0029】さらに、突出状態で摘み部材11の保持が
可能になるので、操作性を向上させることができる。ま
た、通常時には摘み部材11が化粧リング5内に収容さ
れるので、突出部分がなくなり、扉としての意匠性も向
上させることができる。
【0030】なお、摘み部材11は、回動上端11aの
表面に、「PUSH」や「押す」などの文字の印刷、刻
印による標示を設けることが好ましい。このような標示
を設けることで、予め押し込み側を視認することがで
き、逆側(回動下端11b)を押してしまう押し間違い
をなくし、操作性を向上させることができる。
【0031】次に、本発明に係るサムターンの第二の実
施の形態を説明する。図3は本発明に係るサムターンの
第二の実施の形態の要部を表す拡大斜視図である。な
お、図1に示した部材と同一の部材には同一の符号を付
して説明する。
【0032】この実施の形態によるサムターン21は、
摘み部材11に支軸13を固着している。つまり、摘み
部材11と支軸13とは相対回転不能となっている。支
軸13は、可動筒9に形成した図示しない軸受穴に回動
自在に挿入される。
【0033】支軸13の外周又は軸受穴の内周のいずれ
か一方には、複数の凹部を円周方向に形成している。本
実施の形態では、支軸13の外周に四つの凹部23を周
方向に等間隔となって形成している。
【0034】また、軸受穴には、凹部23を押圧する離
脱可能な付勢体25を設けている。本実施の形態では、
図3に示すように、付勢体25は、ボール25aと、こ
のボール25aと軸受穴底面との間に配設される圧縮ス
プリング25bとからなる。
【0035】ボール25aは、圧縮スプリング25bの
付勢力によって離脱可能に凹部23を押圧する。摘み部
材11は、ボール25aが凹部23を押圧した状態で、
支軸13の回動が規制されて、その状態で姿勢保持され
る。この状態で摘み部材11を回動させると、支軸13
の回転モーメントによって凹部23がボール25aを押
圧し、押圧されたボール25aは凹部23から離脱し
て、次の隣に位置する凹部23に進入する。これによ
り、支軸13の回動に伴って節度感(クリック感)が生
じる。
【0036】このように構成したサムターン21によれ
ば、支軸13の回動に伴って、ボール25aを円周方向
の凹部23に順次進入させて、摘み部材11の回動に節
度感を生じさせることができる。この結果、摘み部材1
1の不要な突出を防止して防犯性を高めることができ、
また、クリック感によって摘み部材11の操作性を向上
させることができる。さらに、付勢体25によって摘み
部材11の姿勢保持が可能となるので、ストッパ15を
省略することもできる。
【0037】なお、本実施の形態では、支軸13に凹部
23を設け、軸受穴に付勢体25を設ける場合を例に説
明したが、本実施の形態に係るサムターン21は、これ
とは逆に、支軸13に付勢体25を設け、軸受穴に凹部
23を設けるものであってもよい。
【0038】次に、本発明に係るサムターンの第三の実
施の形態を説明する。図4は本発明に係るサムターンの
第三の実施の形態の外観斜視図である。なお、図1に示
した部材と同一の部材には同一の符号を付して説明す
る。
【0039】この実施の形態によるサムターン31は、
化粧リング5の支持板7を貫通したサムターン軸3の端
部に、化粧リング5の直径方向に長尺となった回動杆3
3の長手方向略中央部を固着している。図中、35は、
回動杆33と一体となり、支持板7のサムターン軸貫通
穴を覆う塞板である。
【0040】この回動杆33の長手方向両端には、回動
杆33の軸線方向の図示しない支軸を介して弓形の摘み
部材37の両端を回動自在に取り付けている。
【0041】摘み部材37は、回動によって、図4に一
点鎖線で示すように、化粧リング5から外方へ突出し、
又は図4に実線で示すように、化粧リング5内に収容可
能となる。すなわち、サムターン31は、所謂ケースハ
ンドルとなっている。
【0042】このサムターン31によれば、通常状態で
は摘み部材37が化粧リング5の内部に収容されて、化
粧リング5から突出せず、摘み部材37の操作が不能と
なり、施錠装置の防犯性が高まる。
【0043】また、弓形に形成した摘み部材37の両端
を回動自在に支持するので、化粧リング5から突出させ
る方向に摘み部材37を回動しても後方(扉内方向)に
突出する部分がなく、その分、化粧リング5の軸線方向
の距離(厚みt)を短く、すなわち扉面に対する突出長
さを短く薄くし、サムターン31をコンパクト化するこ
とができる。
【0044】次に、本発明に係るサムターンのその他の
実施の形態を説明する。図5は本発明に係るサムターン
のストッパを設けた実施の形態の断面図である。なお、
以下の各実施の形態において、図1に示した部材と同一
の部材には同一の符号を付して説明する。
【0045】図5に示した実施の形態によるサムターン
41は、上述した第一の実施の形態における永久磁石1
7を省略し、略L字形状のストッパ15のみを化粧リン
グ5内に固設し、摘み部材43を、ストッパ15の水平
端面15a又は垂直端面15bに当接させることで、摘
み部材43の回動を規制している。このサムターン41
によれば、摘み部材43の回動規制を可能にしつつ、永
久磁石17を省略し、部品点数を削減して、コストを低
減することができる。
【0046】図6は本発明に係るサムターンの摘み部材
に付勢体を設けた実施の形態の断面図である。このサム
ターン51は、摘み部材53の回動端に、付勢体25を
設ける構成である。付勢体25は、上記第二の実施の形
態と同様に、ボール25aと圧縮スプリング25bとに
より構成することができる。
【0047】ボール25aは、摘み部材43の回動端面
に穿設した穴に収容し、この穴の底部とボール25aと
の間に圧縮スプリング25bを配設する。また、ボール
25aは、穴から離脱を阻止して突出させる。つまり、
ボール25aは、外方から押圧することで、圧縮スプリ
ング25bの付勢力に抗して穴内に後退するようになっ
ている。一方、垂直方向又は水平方向となった摘み部材
53のボール25aに対応する化粧リング5の内壁に
は、凹部23を形成している。これにより、摘み部材5
3が垂直方向又は水平方向に回動すると、ボール25a
が凹部23に進入して、摘み部材53の回動が規制さ
れ、摘み部材53が位置保持されるようになっている。
【0048】このサムターン51によれば、摘み部材5
3が付勢体25によって、化粧リング5から突出状態又
は化粧リング5内に収容状態で位置保持される。これに
より、通常状態では摘み部材53が化粧リング5から突
出せず、摘み部材53の操作が不能となり、施錠装置の
防犯性が高まる。
【0049】図7は本発明に係るサムターンの摘み部材
を半円板にした実施の形態の斜視図、図8は図7の断面
図である。この実施の形態でのサムターン61は、図
7,図8に示すように、摘み部材63を半円板若しくは
半円形状のリング状として構成する。このサムターン6
1によれば、摘み部材63を半円板形状とすることで、
上記した第三の実施の形態のケースハンドルの場合と同
様に、化粧リング5から突出させる方向に摘み部材63
を回動しても後方に突出する部分がなく、その分、化粧
リング5の軸線方向の距離(厚みt)を短くして、サム
ターン61をコンパクト化することができる。
【0050】図9は本発明に係るサムターンの可動筒に
摘み部材収容部を形成した実施の形態の断面図である。
この実施の形態でのサムターン71は、摘み部材63を
半円板形状とし、可動筒9の底板上方の空間、すなわ
ち、図7,図8に示す半円板形状の凹部73を図9に示
すようになくし、凹部73を中実形状にして、平坦面7
5を形成する。このサムターン71によれば、収容状態
では、可動筒9表面の不要な凹凸が少なくなり、意匠性
を向上させることができる。
【0051】図10は本発明に係るサムターンの摘み部
材83を四角形に形成した実施の形態の斜視図である。
この実施の形態でのサムターン81は、摘み部材の形状
を、上記した円板形状や半円板形状、弓形、半円リング
形状ではなく、例えば図10に示す略四角形等の多角形
板形状に形成し構成したものである。このサムターン8
1によれば、摘み部材83を例えば略四角形状とすれ
ば、この摘み部材83が突出状態時に突出面積が大きく
採れ、摘みやすくなるとともに回転モーメントを加えや
すくなり、操作性が向上する。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るサ
ムターンによれば、サムターン軸の端部に固着した可動
筒を化粧リングの内側に回動自在に遊嵌し、回動によっ
て化粧リングから外方へ突出又は化粧リング内に収容可
能な摘み部材をこの可動筒の内部に設けたので、通常状
態では摘み部材を可動筒の内部に収容して化粧リングか
ら突出させないことで、摘み部材の操作を不能にするこ
とができる。この結果、玄関扉などの小窓や、その周囲
の壁部分に配設される小窓などのガラス板が割られ、外
部から手を差し入れてサムターンを不正に解錠操作した
り、或いは扉と扉枠の隙間から針金を差し入れることに
よりサムターンを不正に操作しようとしても、摘み部材
が突出していないことから、目視ではない手さぐりの状
態でサムターンを捜し当て操作することが容易ではなく
なり、摘み部材の正しい操作を行うことが出来ず、操作
力を錠箱機構部に入力して解錠を行うことができず、施
錠装置の防犯性を向上させることができる。
【0053】また、摘み部材を化粧リングに収容状態と
することで、摘み部材の不要な突出がなくなり、扉とし
ての意匠性も向上させることが可能となる。
【0054】請求項2に係るサムターンによれば、スト
ッパを可動筒の内部に固設し、ストッパと摘み部材との
少なくとも一方に磁性体を固着して、磁性体の吸着力に
より摘み部材を化粧リングからの突出状態又は化粧リン
グ内での収容状態に位置保持することができる。この結
果、摘み部材の不要な突出を防止して防犯性を高めるこ
とができ、また、突出状態での保持が可能になって操作
性が高まる効果が得られる。
【0055】請求項3に係るサムターンによれば、摘み
部材に支軸を固着し、支軸又は軸受穴のいずれか一方に
複数の凹部を円周方向に形成し、支軸又は軸受穴のいず
れか他方に付勢体を設けることで、摘み部材の回動に節
度感を生じさせ、位置保持を行うことができる。また、
摘み部材の不要な突出を防止して防犯性を高めることが
でき、また、クリック感によって摘み部材の操作性が高
まる。
【0056】請求項4に係るサムターンによれば、サム
ターン軸の端部に化粧リング直径方向の回動杆を固着
し、この回動杆の長手方向両端に、弓形の摘み部材を回
動自在に設けたので、通常状態では摘み部材を化粧リン
グの内部に収容して突出させないことで、摘み部材の操
作を不能にすることができ、施錠装置の防犯性を向上さ
せることができる。また、弓形摘み部材の両端を回動自
在に支持したので、化粧リングから突出させる方向に摘
み部材を回動しても後方に突出する部分がなく、化粧リ
ングの軸線方向の距離を短くすることができ、すなわち
扉面からの突出長さを短く構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサムターンの第一の実施の形態の
断面図である。
【図2】摘み部材の操作手順を(a)〜(c)に示した
説明図である。
【図3】本発明に係るサムターンの第二の実施の形態の
要部拡大斜視図である。
【図4】本発明に係るサムターンの第三の実施の形態の
外観斜視図である。
【図5】本発明に係るサムターンのストッパを設けた実
施の形態の断面図である。
【図6】本発明に係るサムターンの摘み部材に付勢体を
設けた実施の形態の断面図である。
【図7】本発明に係るサムターンの摘み部材を半円板に
した実施の形態の斜視図である。
【図8】図7の断面図である。
【図9】本発明に係るサムターンの可動筒に摘み部材収
容部を形成した実施の形態の断面図である。
【図10】本発明に係るサムターンの摘み部材を四角形
に形成した実施の形態の斜視図である。
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61,71,81…サム
ターン 3…サムターン軸 5…化粧リング 9…可動筒 11,37,43,53,63,83…摘み部材 13…支軸 15…ストッパ 17…磁性体(永久磁石) 23…凹部 25…付勢体 33…回動杆

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠箱機構部に回動操作力を入力するサム
    ターン軸と、 扉の屋内側の面に固設され該サムターン軸を回動自在に
    支持する筒状の化粧リングと、 前記サムターン軸の端部に固着され該化粧リングの内側
    に回動自在に遊嵌する可動筒と、 該可動筒の直径方向の支軸を介して該可動筒の内部に回
    動自在となり、該回動によって前記化粧リングから外方
    へ突出又は前記化粧リング内に収容可能な摘み部材と、 を具備したことを特徴とするサムターン。
  2. 【請求項2】 前記化粧リング内に収容状態の前記摘み
    部材に当接し、かつ前記回動によって前記化粧リングか
    ら突出した前記摘み部材に当接してそれ以上の該回動を
    規制するストッパを前記可動筒の内部に固設し、 該ストッパと前記摘み部材との少なくとも一方に磁性体
    を固着して該磁性体の吸着力により前記摘み部材を前記
    化粧リングからの突出状態又は前記化粧リング内での収
    容状態に位置保持することを特徴とする請求項1記載の
    サムターン。
  3. 【請求項3】 前記摘み部材に前記支軸を固着し、 該支軸を前記可動筒に形成した軸受穴に回動自在に挿入
    し、 前記支軸の外周又は前記軸受穴の内周のいずれか一方に
    複数の凹部を円周方向に形成し、 前記支軸の外周又は前記軸受穴の内周のいずれか他方に
    該凹部を押圧する付勢体を設けて該付勢体の付勢力によ
    り前記摘み部材の回動に節度感を生じさせたことを特徴
    とする請求項1又は2記載のサムターン。
  4. 【請求項4】 錠箱機構部に回動操作力を入力するサム
    ターン軸と、 扉の屋内側の面に固設され該サムターン軸を回動自在に
    支持する筒状の化粧リングと、 該化粧リングの内側で前記サムターン軸の端部に中央部
    が固着され該化粧リングの直径方向に長尺となった回動
    杆と、 該回動杆の長手方向両端に、該回動杆の軸線方向の支軸
    を介して両端が回動自在となり、該回動によって前記化
    粧リングから外方へ突出又は前記化粧リング内に収容可
    能な弓形の摘み部材と、 を具備したことを特徴とするサムターン。
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