JP2003064780A - 木材用金具 - Google Patents

木材用金具

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JP2003064780A
JP2003064780A JP2001257805A JP2001257805A JP2003064780A JP 2003064780 A JP2003064780 A JP 2003064780A JP 2001257805 A JP2001257805 A JP 2001257805A JP 2001257805 A JP2001257805 A JP 2001257805A JP 2003064780 A JP2003064780 A JP 2003064780A
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JP
Japan
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wood
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metal
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fittings
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JP2001257805A
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Shoichi Emori
章一 江森
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Mitsui and Co Ltd
Original Assignee
Mitsui and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露に起因して木材が腐蝕して強度低下を招
くことのない木材用金具を提案すること。 【解決手段】 木材用金具1は、鉄製の金具本体2と、
この金具本体2の表面を覆う発泡ウレタン被膜3とから
構成され、発泡ウレタン被膜3は、ポリエステル型の多
価アルコールとトルエンジイソシアネート、水および起
泡剤を混ぜ合わせたウレタン樹脂液に、金具本体2を浸
漬し、金具本体2の表面全体にウレタン樹脂を付着さ
せ、金具本体2を加熱して、ウレタン樹脂を発泡させて
形成したほぼ2mm厚さのものである。木材用金具1
は、その表面が発泡ウレタン被膜3で覆われており、結
露が発生しない。よって、結露に起因して木材が腐蝕し
て当該部分の強度が低下するなどの弊害を防止できる。
また、発泡ウレタン被膜は金属との密着性が良く、また
被膜強度も高いので、衝撃による破壊や剥離が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造家屋における
柱、梁などの継ぎ手部分などの補強に用いられる木材用
金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木造家屋における柱、梁などの継ぎ手部
分や仕口部分は、従来においては複雑な形状をした継ぎ
手あるいは仕口をカンナやノミによって形成し、釘やか
すがいなどの補強用金具を殆ど用いることなく、構成さ
れていた。しかしながら、近年においては、木造家屋の
耐震性を高めるため、あるいは簡単に施工できるように
するために、釘、かすがい、補強用プレートなどの金具
を用いて、柱、梁などの継ぎ手部分を構成すると共に、
その接合強度を補強するようにしている。特に最近にお
いては、柱の継ぎ手部分などの補強用金具としてはかな
り大型の金具が使用されている。
【0003】ここで、木材を相互に接合し、あるいは接
合部分を補強するための木材用金具は、一般に、鉄、亜
鉛引き鋼板、アルミニウム、ステンレススチールなどの
材質からなっており、これらは熱容量が大きく、かつ熱
伝導がよい。このために、木材に打ち込まれている木材
用金具の露出部分は結露しやすい。この結果、木材用金
具が打ち込まれた柱等の部分は、その金具を中心として
周囲1ないし2cmの範囲のところに、結露による腐蝕
が発生しやすく、木材が腐蝕することにより却って木材
連結部分の連結強度が低下してしまうという危険性があ
る。特に、最近使用されている大型の補強用金具を用い
た場合には大量に結露が発生し、それによって広範囲に
木材腐蝕が発生するので、強度低下が著しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】結露による木材の腐蝕
を防止するためには、木材用金具が打ち込まれている周
囲の木材表面に防腐剤や撥水剤を塗布することが考えら
れる。しかし、木造家屋の寿命である20〜50年の間
に亘って有効な防腐剤あるいは撥水剤は無いので、定期
的に塗布し直さなければならない。また、大型の補強用
金具が使用されている場合には大量の結露が予想される
ので、防腐剤や撥水剤の塗布範囲も広範囲とする必要が
あるので、施工時間の増加、施工コストの増加を招いて
しまい、実用に適しない。
【0005】本発明の課題は、このような問題点に鑑み
て、防腐剤や撥水剤を塗布することなく、結露に起因す
る木材の腐蝕および強度低下を防止あるいは抑制可能な
木材用金具を提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究した
結果、発泡ポリウレタンあるいはウレタン系発泡剤で木
材用金具を覆うことにより結露の発生を防ぎ、木材の腐
蝕を防止し得ることを見出し、本発明を完成するに到っ
た。
【0007】すなわち、本発明は、木材相互の接合用、
連結補強用などに用いる木材用金具であって、金具本体
の表面の少なくとも一部分が発泡ウレタン被膜によって
覆われていることを特徴としている。
【0008】ここで、発泡樹脂はウレタン系以外にも多
種存在する。すなわち、ポリスチロール系、ポリエチレ
ン系、ポリプロピレン系、ポリ塩化ビニール系等があ
る。しかし、ポリスチロール系は衝撃により容易に発泡
体がつぶれてしまう。また、ポリエチレン系、ポリプロ
ピレン系、ポリ塩化ビニール系などは金属との密着性に
問題がある。これに対して、ポリウレタン系の発泡体
は、金属との密着性に優れ、しかも、その被膜の強度が
高く、衝撃による破壊や剥離のおそれが最も少ない。
【0009】次に、本発明の木材用金具において、その
発泡ウレタン被膜の厚さは、少なくとも0.5mmであ
ることが望ましい。この厚さ以上とすれば、木材用金具
の結露を確実に防止できることが確認された。
【0010】また、釘やボルトなどの前記金具本体は、
木材に打ち込み、挿入あるいは埋設される部分と、木材
から露出している露出部分とを備えている。この場合に
は、前記発泡ウレタン被覆を少なくとも前記露出部分の
表面に形成しておけばよい。
【0011】さらに、前記発泡ウレタン被膜を形成して
いる発泡ポリウレタン樹脂には防腐剤、防蟻剤、酸化防
止剤などを混入してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用した木材用金具の一例を説明する。
【0013】図1(a)および(b)は、本例の木材用
金具を示す斜視図および断面図である。この木材用金具
1はかすがいであり、鉄製の金具本体2と、この金具本
体2の表面を覆う発泡ウレタン被膜3とから構成されて
いる。
【0014】発泡ウレタン被膜3は例えば、次のように
して金具本体2の表面に形成した。ポリエステル型の多
価アルコールとトルエンジイソシアネート、水および起
泡剤を混ぜ合わせたウレタン樹脂液に、金具本体2を浸
漬し、金具本体2の表面全体にウレタン樹脂を付着させ
た。次に、金具本体2を加熱して、ウレタン樹脂を発泡
させてほぼ2mm厚さの発泡ウレタン被膜3を備えた木
材用金具1を製作した。
【0015】この木材用金具1を、JIS A1514
の試験方法により結露テストを行ったところ、結露によ
る曇りは全く発生しなかった。また、発泡ウレタン被膜
3の厚さを変えて同様な試験を行った結果、発泡ウレタ
ン被膜の厚さを0.5mm以上とすれば、結露を完全に
防止できることが確認された。
【0016】なお、上記以外の各種の形状、構造の木材
用金具に対して本発明を適用できる。また、例えば、図
2に示す連結用ボルト4などの場合には、少なくとも木
材表面から露出しているボルト頭部5に発泡ウレタン被
膜を形成すればよい。勿論、ボルト脚部6も発泡ウレタ
ン被膜で覆ってもよいことは勿論である。なお、図3に
は本発明を適用可能な金具の別の例を示してある。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の木材用金
具は、その表面が発泡ウレタン被膜で覆われているの
で、結露が発生しない。よって、結露に起因して木材が
腐蝕して当該部分の強度が低下するなどの弊害を防止で
きる。また、発泡ウレタン被膜は金属との密着性が良
く、また被膜強度も高いので、衝撃による破壊や剥離が
少ない。
【0018】したがって、本発明によれば、安心して木
造家屋の継ぎ手部分などの補強に用いることのできる木
材用金具を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明を適用した木材
用金具の一例を示す斜視図および断面図である。
【図2】本発明を適用可能な木材用金具の例を示す斜視
図である。
【図3】本発明を適用可能な木材用金具の別の例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 木材用金具 2 金具本体 3 発泡ウレタン被膜 4 連結用ボルト 5 ボルト頭部 6 ボルト脚部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材相互の接合、連結補強などに用いる
    木材用金具であって、金具本体の表面の少なくとも一部
    分が発泡ウレタン被膜によって覆われていることを特徴
    とする木材用金具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記発泡ウレタン被膜の厚さは、少なくとも0.5mm
    であることを特徴とする木材用金具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記金具本体は、木材に打ち込み、挿入あるいは埋設さ
    れる部分と、木材から露出している露出部分とを備えて
    おり、 前記発泡ウレタン被覆は少なくとも前記露出部分の表面
    に形成されていることを特徴とする木材用金具。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記発泡ウレタン被膜を形成している発泡ウレタン樹脂
    には防腐剤、防蟻剤、および酸化防止剤のうちの少なく
    とも一つが含まれていることを特徴とする木材用金具。
JP2001257805A 2001-08-28 2001-08-28 木材用金具 Pending JP2003064780A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012124236A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Technical Research & Development Institute Ministry Of Defence 電波吸収体及びその設計方法

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