JP2003064306A - シリカ系被膜、シリカ系被膜形成用組成物、シリカ系被膜の製造方法及び電子部品 - Google Patents

シリカ系被膜、シリカ系被膜形成用組成物、シリカ系被膜の製造方法及び電子部品

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JP2003064306A
JP2003064306A JP2001257112A JP2001257112A JP2003064306A JP 2003064306 A JP2003064306 A JP 2003064306A JP 2001257112 A JP2001257112 A JP 2001257112A JP 2001257112 A JP2001257112 A JP 2001257112A JP 2003064306 A JP2003064306 A JP 2003064306A
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和宏 榎本
Haruaki Sakurai
治彰 桜井
Shigeru Nobe
茂 野部
Koichi Abe
浩一 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性率が2.5GPa以上、臨界表面張力が
25×10−3N/m以上であるシリカ系被膜。 【解決手段】 機械強度が十分であり、低誘電性に優
れ、シリコンウエハー及びP−TEOS等のSiO
の両方への接着性に優れたシリカ系被膜を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカ系被膜、シ
リカ系被膜形成用組成物、シリカ系被膜の製造方法及び
電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化による配線の微細化に
ともない、配線間容量の増大による信号遅延時間の増大
が問題となっており、電子部品の絶縁材料は、耐熱性、
機械特性等の他、低比誘電率と熱処理工程の短縮が求め
られている。一般に配線の信号の伝搬速度(v)と、配
線材料が接する絶縁材料の比誘電率(ε)とは、v=k
/√ε (kは定数)で示される関係があり、信号の伝
搬速度を高速化するためには使用する周波数領域を高く
し、また、そのときの絶縁材料の比誘電率を低くする必
要があるからである。従来から、比誘電率4.2程度の
CVD法によるSiO膜が層間絶縁材料として用いら
れてきたが、デバイスの配線間容量を低減し、LSIの
動作速度を向上するため、より低誘電率な材料が求めら
れている。現在実用化されている低誘電率材料として
は、比誘電率3.5程度のSiOF膜(CVD法)があ
げられる。比誘電率2.5〜3.0の絶縁材料として
は、有機SOG (Spin On Glass)、有
機ポリマー等が、さらに比誘電率2.5以下の絶縁材料
としては膜中に空隙を有するポーラス材が有力と考えら
れており、LSIの層間絶縁被膜に適用するための検討
が盛んに行われている。
【0003】その中でポーラス材の形成方法として特開
平10−283843号公報、特開平11−32299
2号公報、特開平11−310411号公報等では、有
機SOG材の低誘電率化が提案されており、金属アルコ
キシシランの加水分解縮重合物と加熱することにより揮
発もしくは分解するポリマーを含有する組成物から被膜
を形成し、加熱することによりポロージェンを形成する
ことで低誘電性に優れた被膜材料を形成することが提案
されている。しかしながら、これらの方法では、揮発す
るポリマーがSOG膜上に単に分散されており、低誘電
率化が進行するにつれ、プロセス適応性、特に膜強度の
面で大きな問題点がある。
【0004】一方、SiOを基本ベースとして、その
中にセチルトリメチルアンモニウムブロミド等のカチオ
ン系界面活性剤を添加し、焼成することにより界面活性
剤を揮発又は分解させポロージェンを形成することが提
案されており、そのポロージェンがヘキサゴナル構造の
規則正しい空孔が形成されることがケミカルコミュニケ
ーション1196,1149等で提案されている。シリ
カ膜構造の規則性にすることによりSOG膜質の高強度
化することが提案されている。しかしながら、この方法
では界面活性剤としてアルキルトリアンモニウムクロラ
イド、アルキルトリアンモニウムブロミド等のハロゲン
含有の化合物が用いられており、層間絶縁膜材料として
用いる場合、腐食性が高い陰イオンが存在することによ
り配線材料の劣化を生じるため、これらの材料を用いる
場合大きな問題点を有する。さらに、従来の有機SOG
膜をCu−ダマシンプロセスと呼ばれるプロセスの層間
膜材料として適応しようとする場合、キャップ膜として
用いられているCVD法で成膜されるSiO2膜とSO
G膜との界面での接着性が弱く、配線金属を積層した時
に生じる余分なCu配線を研磨する工程であるCu−C
MP(Chemical Mechanical Polish)での界面剥離が生
じるといった大きな問題点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜2記載の発
明は、機械強度が十分であり、低誘電性に優れ、シリコ
ンウエハー及びP−TEOS等のSiO膜の両方への
接着性に優れたシリカ系被膜を提供するものである。請
求項3〜9記載の発明は、機械強度が十分であり、低誘
電性に優れ、シリコンウエハー及びP−TEOS等のS
iO膜の両方への接着性に優れ、場合により電気的信
頼性に優れたシリカ系被膜を容易に製造できるシリカ系
被膜形成用組成物を提供するものである。請求項10記
載の発明は、機械強度が十分であり、低誘電性に優れ、
シリコンウエハー及びP−TEOS等のSiOの膜の
両方への接着性に優れ、場合により電気的信頼性に優れ
たシリカ系被膜を容易に、歩留まり良く製造できる、プ
ロセス裕度の大きなシリカ系被膜の製造方法を提供する
ものである。請求項11記載の発明は、高密度、高品位
で信頼性に優れた電子部品を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、弾性率が2.
5GPa以上、臨界表面張力が25×10−3N/m以
上であるシリカ系被膜に関する。また、本発明は、比誘
電率が3.0以下である前記のシリカ系被膜に関する。
【0007】また、本発明は、(a)下記一般式(1)
で表せられる化合物を加水分解縮合して得られるシロキ
サン樹脂、
【化3】 R SiX4−n (1) (式中、Rは、H若しくはF又はB、N、Al、P、
Si、Ge若しくはTiを含む基又は炭素数1〜20の
有機基を示し、同一でも異なっていてもよく、Xは、加
水分解性基を示すし、同一でも異なっていてもよく、n
は0又は1の整数である)(b)下記一般式(2)で表
せられるイオン性化合物並びに
【化4】 (R n− (2) (式中、Rは、水素原子又は炭素数1〜20の有機基
を示し、Yは、陰イオンを示し、nは陰イオンの価数で
ある) (c)前記(a)成分及び(b)成分を溶解可能な溶媒
を含むシリカ系被膜形成用組成物に関する。また、本発
明は、(a)シロキサン樹脂のケイ素1原子あたりに結
合しているH、F、B、N、Al、P、Si、Ge、T
i及びCからなる群より選ばれる少なくとも1種の原子
の総数が0.65以下である前記のシリカ系被膜形成用
組成物に関する。また、本発明は、さらに、(d)25
0〜500℃の加熱温度で熱分解または揮発する熱分解
揮発性化合物を含む前記のシリカ系被膜形成用組成物に
関する。また、本発明は、Rが50〜500℃以下の
加熱温度で熱分解又は揮発する基である前記のシリカ系
被膜膜形成用組成物に関する。また、本発明は、Yn−
がCl、Br又はI以外の陰イオンである前記の
シリカ系被膜形成用組成物に関する。また、本発明は、
ハロゲンイオン濃度が10ppm以下である前記のシリ
カ系被膜形成用組成物に関する。また、本発明は、アル
カリ金属イオン及びアルカリ土類金属イオンが各々10
0ppb以下である前記のシリカ系被膜形成用組成物に
関する。
【0008】また、本発明は、前記のシリカ系被膜形成
用組成物を基板上に塗布して、塗布した被膜に含有する
溶媒を除去した後、250〜500℃の加熱温度で焼成
することを特徴とするシリカ系被膜の製造方法に関す
る。
【0009】また、本発明は、前記の方法により製造さ
れたシリカ系被膜を有する電子部品に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明のシリカ系被膜は、弾性率が2.5GPa以上で
あることが必要であり、3.0GPa以上であることが
好ましく、3.5GPa以上であることがより好まし
く、4.0GPa以上であることが特に好ましく、4.
5GPa以上であることが特に極めて好ましい。上限は
特に制限はないが通常は30GPa程度である。弾性率
の増大は、例えば、シロキサン樹脂中に含有する有機基
の割合を減少させることにより達成することができる。
シロキサン樹脂中に含有する有機基の割合として、ケイ
素元素に直接結合しているRで表すことが出来る置換
基をケイ素原子1個当たり0.65個以下にすることに
より良好になる傾向がある。ここでいう、0.65個と
はモノマーの仕込み量から計算される数値であり、全仕
込みモノマーのケイ素元素数に対するケイ素元素に直接
結合している置換基数で表せられることができる。本発
明においてシリカ系被膜の弾性率とは、シリカ系被膜の
表面近傍での弾性率であり、MTS社製のナノインデン
ターXPを用いて得られた値を用いる。被膜の形成方法
としては、シリコンウエハー上に被膜の膜厚が0.5μ
m〜0.6μmになるように回転塗布し、ホットプレー
トで溶媒除去をした後、400℃/30分硬化した被膜
を用いる。被膜の膜厚が薄いと下地の影響を受けてしま
うため好ましくない。表面近傍とは、膜厚の1/10以
内の深度で、具体的には膜表面から深さ15nm〜50
nm潜り込んだところでの弾性率を示す。
【0011】また、荷重と荷重速度との間では、下記の
式(1)のような関係で変動させる。
【数1】 dL/dt × 1/L = 0.05 (sec−1)・・・(1) L=荷重、t=時間
【0012】また、押し込みを行う圧子には、バーコビ
ッチ圧子(素材:ダイヤモンド)を用い、圧子の振幅周
波数を45Hzに設定して測定する。
【0013】本発明のシリカ系被膜の臨界表面張力は、
CMP工程において絶縁被膜とその上に形成されたCV
D膜との良好な接着性を発現するために、25×10
-3N/m以上であることが必要である。28×10-3N/m
以上であることがより好ましく、30×10-3N/m以上
であることが特に好ましく、33×10-3N/m以上であ
ることが極めて好ましく、36×10-3N/m以上である
ことが特に極めて好ましい。上限は特に制限はないが通
常70×10-3N/m程度である。臨界表面張力の値が2
5×10-3N/m未満では接着効果が不十分とり、Cu−
CMPの際のSiO2/SOG界面近傍での界面剥離が
起こる。シリカ系被膜の臨界表面張力を大きくする手段
としては、例えばシロキサン樹脂中に含有する有機基の
割合を減少させることにより達成することが出来る。
【0014】本発明における臨界表面張力とは、数種類
の異なった表面張力を持つ液体を被膜表面上に滴下し、
液滴の接触角(θ)を測定し、液体の表面張力(横軸)
とcosθ値(縦軸)をプロットしたのち、表面張力とcos
θ値から直線の式を求め、この直線をcosθ=1(θ=
0)へ外挿したときの表面張力値を採用する。臨界表面
張力は、固体表面のぬれ特性を示す尺度であり、被膜表
面が完全にぬれるときの特性値であると定義される。臨
界表面張力が大きい被膜表面は多くの液体にぬれやす
く、小さい固体表面では多くの液体にぬれにくいことを
あらわすとされている(「接着ハンドブック」日本接着
協会編、第2版、P20-P49)。
【0015】数種類の表面張力が異なった液体を用い
て、それらの接触角から下記に示した式を用いて臨界表
面張力を得ることが出来る。異なる表面張力を持つ液体
としては、水、グリセリン、ホルムアミド、エチレング
リコール、プロピレングリコール、イソプロピルアルコ
ール、n-へキサン、n-デカンなどを使用することができ
る。
【0016】ここで、接触角とは、協和界面科学(株)製
のFACE接触角計CA−D型で測定したものを用い
る。室温下でシリカ系被膜表面上に上記液体を滴下し、
滴下後における接触角を求める。
【0017】また、臨界表面張力は、液体の表面張力と
cosθ値をプロットし、最小二乗法によって直線の傾き
と切片を求めたのち、cosθ=1となるよう下記の式
(2)から算出することができる。
【数2】 X=(Y−b)/a[dyn/cm=10-3N/m]・・・(2) Y:cosθ=1 X:表面張力値[dyn/cm] a:直線の傾き b:直線の切片
【0018】また、本発明のシリカ系被膜は、比誘電率
が3.0以下であることが好ましい。シリカ系被膜の比
誘電率は、2.8以下であることがより好ましく、2.
5以下であることが特に好ましく、2.3以下であるこ
とが極めて好ましい。下限は通常1.5程度である。比
誘電率が3.0を超えると電子部品における回路等の微
細化に伴う高速化の阻害因子となり電子部品への適応性
が悪くなる傾向がある。シリカ系被膜の比誘電率を低下
させるためには、例えば、微細孔を導入する量を多くす
ることが有効である。
【0019】本発明において、比誘電率とは23℃±2
℃、湿度40%±10%の雰囲気下で測定された値を用
いる。比誘電率測定用の被膜形成方法としては、被膜の
膜厚は0.4〜0.6μmになるように被膜を形成す
る。具体的には、低抵抗率シリコンウエハー(抵抗率<
10Ωcm)上にスピンコート法で塗布した後、200
℃に加熱したホットプレートで溶媒除去し、最後に窒素
雰囲気下400℃/30分最終硬化することにより被膜
を形成する。被膜形成後、真空蒸着装置でAl金属を2
mmφ、厚さ約0.1μmになるように真空蒸着する。
絶縁被膜がAl金属と低抵抗率シリコンウエハーに挟ま
れた構造を形成して電荷容量を測定する。
【0020】ここで、被膜の膜厚は、ガートナー製のエ
リプソメータL116Bで測定された膜厚であり、具体
的には被膜上にHe−Neレーザー照射し、照射により
生じた位相差から求められる膜厚を用いる。被膜の比誘
電率の測定は、Al金属と低抵抗率シリコンウエハー間
の電荷容量を測定することにより行う。電荷容量は、L
Fインピーダンスアナライザー(横河電機製:HP41
92A)に誘電体テスト・フィクスチャー(横河電機
製:HP16451B)を接続させて測定する。測定時
の周波数を10kHzとして測定された値を用いる。
【0021】上記測定値より下記の式(1)に代入し
て、被膜の比誘電率を測定する。
【数3】 被膜の比誘電率=3.597×10−2×電荷容量(pF)×被膜の膜厚(μ m)・・・(3)
【0022】本発明における(a)シロキサン樹脂は、
下記一般式(1)で表せられる化合物を加水分解縮合し
て得られる樹脂である。
【化5】 R SiX4−n (1) (式中、Rは、水素基、フッ素又は炭素数1〜20の
有機基を示し、同一でも異なっていてもよく、Xは、加
水分解性基を示し、同一でも異なっていてもよく、nは
0又は1の整数である)
【0023】加水分解性基Xとしては、アルコキシ基、
ハロゲン基、アセトキシ基、イソシアネート基等が挙げ
られる。被膜形成用組成物の液状安定性や被膜塗布特性
等の観点からアルコキシ基が好ましい。加水分解性基X
が、アルコキシ基である化合物(アルコキシシラン)と
しては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキ
シシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−i
so−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラ
ン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−ter
t−ブトキシシラン、テトラフェノキシシラン等のテト
ラアルコキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキ
シシラン、トリプロポキシシラン、フルオロトリメトキ
シシラン、フルオロトリエトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリ
−n−プロポキシシラン、メチルトリ−iso−プロポ
キシシラン、メチルトリ−n−ブトキシシラン、メチル
トリ−iso−ブトキシシラン、メチルトリ−tert
−ブトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、エチ
ルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エ
チルトリ−n−プロポキシシラン、エチルトリ−iso
−プロポキシシラン、エチルトリ−n−ブトキシシラ
ン、エチルトリ−iso−ブトキシシラン、エチルトリ
−tert−ブトキシシラン、エチルトリフェノキシシ
ラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピル
トリエトキシシラン、n−プロピルトリ−n−プロポキ
シシラン、n−プロピルトリ−iso−プロポキシシラ
ン、n−プロピルトリ−n−ブトキシシラン、n−プロ
ピルトリ−iso−ブトキシシラン、n−プロピルトリ
−tert−ブトキシシラン、n−プロピルトリフェノ
キシシラン、iso−プロピルトリメトキシシラン、i
so−プロピルトリエトキシシラン、iso−プロピル
トリ−n−プロポキシシラン、iso−プロピルトリ−
iso−プロポキシシラン、iso−プロピルトリ−n
−ブトキシシラン、iso−プロピルトリ−iso−ブ
トキシシラン、iso−プロピルトリ−tert−ブト
キシシラン、iso−プロピルトリフェノキシシラン、
n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキ
シシラン、n−ブチルトリ−n−プロポキシシラン、n
−ブチルトリ−iso−プロポキシシラン、n−ブチル
トリ−n−ブトキシシラン、n−ブチルトリ−iso−
ブトキシシラン、n−ブチルトリ−tert−ブトキシ
シラン、n−ブチルトリフェノキシシラン、sec−ブ
チルトリメトキシシラン、sec−ブチルトリエトキシ
シラン、sec−ブチルトリ−n−プロポキシシラン、
sec−ブチルトリ−iso−プロポキシシラン、se
c−ブチルトリ−n−ブトキシシラン、sec−ブチル
トリ−iso−ブトキシシラン、sec−ブチルトリ−
tert−ブトキシシラン、sec−ブチルトリフェノ
キシシラン、t−ブチルトリメトキシシラン、t−ブチ
ルトリエトキシシラン、t−ブチルトリ−n−プロポキ
シシラン、t−ブチルトリ−iso−プロポキシシラ
ン、t−ブチルトリ−n−ブトキシシラン、t−ブチル
トリ−iso−ブトキシシラン、t−ブチルトリ−te
rt−ブトキシシラン、t−ブチルトリフェノキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、フェニルトリ−n−プロポキシシラン、フェ
ニルトリ−iso−プロポキシシラン、フェニルトリ−
n−ブトキシシラン、フェニルトリ−iso−ブトキシ
シラン、フェニルトリ−tert−ブトキシシラン、フ
ェニルトリフェノキシシラン、トリフルオロメチルトリ
メトキシシラン、ペンタフルオロエチルトリメトキシシ
ラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシ
シラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキ
シシラン等のトリアルコキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジ−n
−プロポキシシラン、ジメチルジ−iso−プロポキシ
シラン、ジメチルジ−n−ブトキシシラン、ジメチルジ
−sec−ブトキシシラン、ジメチルジ−tert−ブ
トキシシラン、ジメチルジフェノキシシラン、ジエチル
ジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチ
ルジ−n−プロポキシシラン、ジエチルジ−iso−プ
ロポキシシラン、ジエチルジ−n−ブトキシシラン、ジ
エチルジ−sec−ブトキシシラン、ジエチルジ−te
rt−ブトキシシラン、ジエチルジフェノキシシラン、
ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピル
ジエトキシシラン、ジ−n−プロピルジ−n−プロポキ
シシラン、ジ−n−プロピルジ−iso−プロポキシシ
ラン、ジ−n−プロピルジ−n−ブトキシシラン、ジ−
n−プロピルジ−sec−ブトキシシラン、ジ−n−プ
ロピルジ−tert−ブトキシシラン、ジ−n−プロピ
ルジフェノキシシラン、ジ−iso−プロピルジメトキ
シシラン、ジ−iso−プロピルジエトキシシラン、ジ
−iso−プロピルジ−n−プロポキシシラン、ジ−i
so−プロピルジ−iso−プロポキシシラン、ジ−i
so−プロピルジ−n−ブトキシシラン、ジ−iso−
プロピルジ−sec−ブトキシシラン、ジ−iso−プ
ロピルジ−tert−ブトキシシラン、ジ−iso−プ
ロピルジフェノキシシラン、ジ−n−ブチルジメトキシ
シラン、ジ−n−ブチルジエトキシシラン、ジ−n−ブ
チルジ−n−プロポキシシラン、ジ−n−ブチルジ−i
so−プロポキシシラン、ジ−n−ブチルジ−n−ブト
キシシラン、ジ−n−ブチルジ−sec−ブトキシシラ
ン、ジ−n−ブチルジ−tert−ブトキシシラン、ジ
−n−ブチルジフェノキシシラン、ジ−sec−ブチル
ジメトキシシラン、ジ−sec−ブチルジエトキシシラ
ン、ジ−sec−ブチルジ−n−プロポキシシラン、ジ
−sec−ブチルジ−iso−プロポキシシラン、ジ−
sec−ブチルジ−n−ブトキシシラン、ジ−sec−
ブチルジ−sec−ブトキシシラン、ジ−sec−ブチ
ルジ−tert−ブトキシシラン、ジ−sec−ブチル
ジフェノキシシラン、ジ−tert−ブチルジメトキシ
シラン、ジ−tert−ブチルジエトキシシラン、ジ−
tert−ブチルジ−n−プロポキシシラン、ジ−te
rt−ブチルジ−iso−プロポキシシラン、ジ−te
rt−ブチルジ−n−ブトキシシラン、ジ−tert−
ブチルジ−sec−ブトキシシラン、ジ−tert−ブ
チルジ−tert−ブトキシシラン、ジ−tert−ブ
チルジフェノキシシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン、ジフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジ−n−
プロポキシシラン、ジフェニルジ−iso−プロポキシ
シラン、ジフェニルジ−n−ブトキシシラン、ジフェニ
ルジ−sec−ブトキシシラン、ジフェニルジ−ter
t−ブトキシシラン、ジフェニルジフェノキシシラン、
ビス(3,3,3−トリフルオロプロピル)ジメトキシ
シラン、メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)
ジメトキシシラン等のジオルガノジアルコキシシランな
どが挙げられる。
【0024】一般式(1)で表せられる化合物で上記し
たアルコキシシランの他には、上記したアルコキシシラ
ンでアルコキシ基をハロゲン原子に置き換えたものであ
るハロゲンシラン類、アルコキシ基をアセトキシ基に置
き換えたものであるアセトキシシラン類、アルコキシ基
をイソシアネート基に置き換えたものであるソシアネー
トシラン類などが挙げられる。これら一般式(1)で表
せられる化合物は単独で又は2種以上を組み合わせて用
いられる。
【0025】また、上記一般式(1)で表せられる化合
物の加水分解縮合において、加水分解縮合反応を促進す
る触媒として、蟻酸、マレイン酸、フマル酸、酢酸、プ
ロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプ
タン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、シュウ酸、
アジピン酸、セバシン酸、酪酸、オレイン酸、ステアリ
ン酸、リノール酸、リノレイン酸、サリチル酸、安息香
酸、p−アミノ安息香酸、p−トルエンスルホン酸、フ
タル酸、スルホン酸、酒石酸等の有機酸、塩酸、燐酸、
硝酸、ホウ酸、硫酸、フッ酸等の無機酸などを用いるこ
とができる。この触媒の使用量は、一般式(1)で表せ
られる化合物1モルに対して0.0001〜1モルの範
囲が好ましい。多すぎる場合ゲル化を促進する傾向があ
り、少なすぎる場合、重合反応が進行しない傾向があ
る。
【0026】また、加水分解反応で副生成するアルコー
ルは場合によってエバポレータ等を用いて除去してもよ
い。また、加水分解縮合反応系中に存在させる水の量も
適宜決められが、あまり少ない場合や多すぎる場合には
成膜性が悪く、保存安定性の低下等の問題があるので、
水の量は一般式(1)で表せられる化合物1モルに対し
て0.5〜20モルの範囲とすることが好ましい。
【0027】(a)一般式(1)で表せられる化合物を
加水分解縮合して得られるシロキサン樹脂は、溶媒への
溶解性、機械特性、成形性等の点から、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、標
準ポリスチレンの検量線を使用して換算した値の重量平
均分子量が、500〜20,000であることが好まし
く、1,000〜10,000であることがより好まし
い。 (a)シロキサン樹脂のケイ素1原子あたりに結合して
いるH、B、C、N、F、Al、P、Si、Ge及びT
iからなる群より選ばれる少なくとも1種の原子の総数
(M)が0.65以下であることが好ましく、0.55
以下であることがより好ましく、0.50以下であるこ
とが特に好ましく、0.45以下であることが極めて好
ましく、0.40以下であることが特に極めて好まし
い。この下限は0.20程度である。この総数(M)
が、0.65を超える場合、最終的に得られるシリカ系
被膜の接着性、低誘電性等が劣る傾向がある.。
【0028】この総数(M)は、例えば、下記の式
(4)により算出される((a)一般式(1)で表せら
れる化合物の仕込み量から計算する)。
【数4】 M=((A)+((B)/2)+((C)/3))/(Si原子の数)…(4) (A)H、F、B、N、Al、P、Si、Ge、Ti及
びCからなる群より選ばれる少なくとも1種の原子でた
だひとつのケイ素原子と結合している原子の数。 (B)B、N、Al、P、Si、Ge、Ti及びCから
なる群より選ばれる少なくとも1種の原子で2つのケイ
素原子で共有されている原子の数。 (C)B、N、Al、P、Si、Ge、Ti及びCから
なる群より選ばれる少なくとも1種の原子で3つのケイ
素原子で共有されている原子の数。
【0029】本発明のシリカ系被膜形成用組成物は、
(b)一般式(2)で表せられるイオン性化合物を必須
成分として含む。一般式(2)中、炭素数1から20個
含有する有機基としては、直鎖アルキル基、C
で代表されるアリール基、C2n−1で表すことが
出来るシクロアルキル基等が挙げられる。また、Yn−
としては、例えば、硝酸イオン、硫酸イオン、燐酸イオ
ン、ホウ酸イオン等の無機酸イオン、蟻酸イオン、マレ
イン酸イオン、フマル酸イオン、酢酸イオン、プロピオ
ン酸イオン、ブタン酸イオン、ペンタン酸イオン、ヘキ
サン酸イオン、ヘプタン酸イオン、オクタン酸イオン、
ノナン酸イオン、デカン酸イオン、シュウ酸イオン、ア
ジピン酸イオン、セバシン酸イオン、酪酸イオン、オレ
イン酸イオン、ステアリン酸イオン、リノール酸イオ
ン、リノレイン酸イオン、サリチル酸イオン、安息香酸
イオン、p−アミノ安息香酸イオン、p−トルエンスル
ホン酸イオン、フタル酸イオン、スルホン酸イオン、酒
石酸イオン等の有機酸イオンを挙げることができる。
【0030】なお、Yn−は、臭素イオン、塩素イオ
ン、ヨウ素イオンでないことが好ましく、ハロゲンイオ
ンは、前記のシリカ系膜形成用組成物中10ppm以下
であることが好ましい。10ppm以上含有すると、被
膜中に残存したこれらの残留イオンにより配線腐食につ
ながるため好ましくない。
【0031】(b)イオン性化合物の使用量は、シリカ
系被膜形成用組成物に含有されるケイ素1モルに対して
0.001〜2モルであることが好ましく、0.001
〜1モルであることがより好ましい。多すぎると機械的
強度が低下する傾向がある。また、(b)イオン性化合
物の熱分解温度は50〜500℃であることが好まし
く、熱分解温度が高すぎると加熱処理終了後、シリカ系
被膜に残存してしまい、所望の誘電特性を達成できない
ことがある。(b)イオン性化合物の熱分解温度が50
〜500℃であるのに、イオン性化合物を表する一般式
(2)中のRが、50〜500℃の加熱温度で熱分解
又は揮発するものであることが好ましい。
【0032】本発明のシリカ系被膜形成用組成物は
(c)溶媒を必須成分として含有する。(c)溶媒とし
ては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノ
ール、sec−ブタノール、t−ブタノール、n−ペン
タノール、i−ペンタノール、2−メチルブタノール、
sec−ペンタノール、t−ペンタノール、3−メトキ
シブタノール、n−ヘキサノール、2−メチルペンタノ
ール、sec−ヘキサノール、2−エチルブタノール、
sec−ヘプタノール、n−オクタノール、2−エチル
ヘキサノール、sec−オクタノール、n−ノニルアル
コール、n−デカノール、sec−ウンデシルアルコー
ル、トリメチルノニルアルコール、sec−テトラデシ
ルアルコール、sec−ヘプタデシルアルコール、フェ
ノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール、エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール等
のアルコール系、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、
メチル−i−ブチルケトン、メチル−n−ペンチルケト
ン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジエチルケトン、ジ
−i−ブチルケトン、トリメチルノナノン、シクロヘキ
サノン、メチルシクロヘキサノン、2,4−ペンタンジ
オン、アセトニルアセトン、ジアセトンアルコール、ア
セトフェノン等のケトン系溶媒、エチルエーテル、i−
プロピルエーテル、n−ブチルエーテル、n−ヘキシル
エーテル、2−エチルヘキシルエーテル、エチレンオキ
シド、1,2−プロピレンオキシド、ジオキソラン、4
−メチルジオキソラン、ジオキサン、ジメチルジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ヘキシ
ルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテ
ル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノ−n−ヘキシルエーテル、エト
キシトリグリコール、テトラエチレングリコールジ−n
−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテ
トラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸
n−ブチル、酢酸i−ブチル、酢酸sec−ブチル、酢
酸n−ペンチル、酢酸sec−ペンチル、酢酸3−メト
キシブチル、酢酸メチルペンチル、酢酸2−エチルブチ
ル、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸ベンジル、酢酸シク
ロヘキシル、酢酸メチルシクロヘキシル、酢酸ノニル、
γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、アセト酢酸
メチル、アセト酢酸エチル、酢酸エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチル
エーテル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、酢
酸ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、酢
酸プロピレングリコールモノエチルエーテル、酢酸プロ
ピレングリコールモノプロピルエーテル、酢酸ジプロピ
レングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジプロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジ酢酸グリコール、酢
酸メトキシトリグリコール、プロピオン酸エチル、プロ
ピオン酸n−ブチル、プロピオン酸i−アミル、シュウ
酸ジエチル、シュウ酸ジ−n−ブチル、乳酸メチル、乳
酸エチル、乳酸n−ブチル、乳酸n−アミル等のエステ
ル系等種々の溶媒が挙げられ、これらは単独で又は2種
以上を組み合わせて用いられる。溶媒の使用量は、シロ
キサン樹脂の量が5〜25重量%となるような量とされ
ることが好ましい。溶媒の量が少なすぎると安定性、成
膜性等が劣る傾向があり、多すぎると所望の膜厚を得る
ことが困難となる傾向がある。
【0033】本発明のシリカ系被膜形成用組成物に、誘
電特性の調整容易性の点から、更に、(d)250〜5
00℃の加熱温度で熱分解又は揮発する熱分解揮発性化
合物を含有させることが好ましい。 (d)熱分解揮発性化合物としては、例えば、ポリアル
キレンオキサイド構造を有する重合体、(メタ)アクリ
レート系重合体、ポリエステル重合体、ポリカーボネー
ト重合体、ポリアンハイドライド重合体等が挙げられ
る。上記ポリアルキレンオキサイド構造としてはポリエ
チレンオキサイド構造、ポリプロピレンオキサイド構
造、ポリテトラメチレンオキサイド構造、ポリブチレン
オキサイド構造等が挙げられる。具体的には、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンステ
ロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、
アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘
導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロッ
クコポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル等のエーテル型化合物、ポリオキシ
エチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂
肪酸アルカノールアミド硫酸塩等のエーテルエステル型
化合物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エチ
レングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリ
ド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等のエ
ーテルエステル型化合物等を挙げることができる。
【0034】また、(メタ)アクリレート系重合体を構
成するアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルと
しては、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸ア
ルキルエステル、アクリル酸アルコキシアルキルエステ
ル、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アル
コキシアルキルエステル等を挙げることが出来る。アク
リル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル
酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル等
の炭素数1〜6のアルキルエステル、メタクリル酸アル
キルエステルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸
イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸
イソブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキ
シル等の炭素数1〜6のアルキルエステル、アクリル酸
アルコキシアルキルエステルとしては、アクリル酸メト
キシメチル、アクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸
アルコキシアルキルエステルとしては、メタクリル酸メ
トキシメチル、メタクリル酸エトキシエチル等を挙げる
ことが出来る。
【0035】また、ポリエステルとしては、ヒドロキシ
カルボン酸の重縮合物、ラクトンの開環重合物、脂肪族
ポリオールと脂肪族ポリカルボン酸との重縮合物等を挙
げることが出来る。また、ポリカーボネートとしては、
ポリエチレンカーボネート、ポリプロピレンカーボネー
ト、ポリトリメチレンカーボネート、ポリテトラメチレ
ンカーボネート、ポリペンタメチレンカーボネート、ポ
リヘキサメチレンカーボネート等の炭酸とアルキレング
リコールの重縮合物を挙げることが出来る。また、ポリ
アンハイドライドとしては、ポリマロニルオキシド、ポ
リアジポイルオキシド、ポリピメイルオキシド、ポリス
ベロイルオキシド、ポリアゼライルオキシド、ポリセバ
コイルオキシド等のジカルボン酸の重縮合物等を挙げる
ことが出来る。
【0036】また、これら(d)化合物としては、シロ
キサン樹脂との相溶性、溶剤への溶解性、機械特性、成
形性等の点から、アルキレンオキサイド構造を有する化
合物又はアクリレート系重合体を使用するのが好まし
い。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)により測定し、標準ポリスチレンの検量線を
使用して換算した値の重量平均分子量が、200〜20
0,000であることが好ましく、さらには200〜1
5,000であることがより好ましい。分子量が高いと
相溶性の低下につながるため好ましくない。また、これ
ら(d)化合物の使用量は、組成物中に含有するシロキ
サン樹脂の重量に対して0〜200重量%ことが好まし
く、0〜100重量%であることがより好ましい。多す
ぎると機械的強度が低下する傾向がある。
【0037】なお、本発明のシリカ系被膜形成用組成物
には、アルカリ金属やアルカリ土類金属が含有されるこ
とは好ましくない。これらの濃度は組成物中100pp
b以下であることが好ましく、20ppb以下であるこ
とがより好ましい。これらのイオンが多く含有すると半
導体素子に金属イオンが流れ込みデバイス性能そのもの
に影響を与える可能性がある。アルカリ金属やアルカリ
土類金属は、必要に応じてイオン交換フィルターの使用
により除去することができる。
【0038】本発明においてシリカ系被膜を形成する場
合、成膜性、膜均一性を考慮して主にスピンコート法が
用いられる。スピンコート法を用いたシリカ系被膜の形
成方法として、始めにシリカ系被膜形成用組成物を基板
上に500〜5000回転/分、好ましくは、1000
〜3000回転/分でスピン塗布する。スピン塗布にお
ける回転数が小さ過ぎる場合、膜均一性が悪化し、大き
すぎる場合成膜性が悪化するため好ましくない。
【0039】次いで50〜350℃、好ましくは100
〜250℃でホットプレートにて溶媒乾燥を行う。乾燥
温度が低すぎる場合、溶媒の乾燥が十分に行われないた
め好ましくなく、乾燥温度が高すぎる場合、シロキサン
骨格形成前にポーラス形成用熱分解揮発性化合物やイオ
ン性化合物が熱分解揮発してしまうため、誘電特性が得
られず好ましくない。
【0040】次いで、350〜500℃で最終硬化を行
う。最終硬化はN、Ar、He等の不活性雰囲気下で
行うのが好ましく、酸素濃度が1000ppm以下であ
るのが好ましい。また加熱時間は2〜60分であるのが
好ましい。加熱時間が長いと配線金属の劣化が起こるた
め好ましくない。また装置としては、石英チューブ炉、
ホットプレート、ラピッドサーマルアニール等の加熱処
理装置が好ましい。
【0041】本発明のシリカ系被膜の膜厚は、0.01
μm〜40μmであることが好ましく、0.1μm〜
2.0μmであることがより好ましい。膜厚が厚すぎる
と応力によるクラックの発生が起こる傾向があり、また
膜厚が薄すぎると上下配線間のリーク特性が悪くなる傾
向がある。
【0042】本発明の電子部品としては、半導体素子、
多層配線板等の絶縁被膜を有するものが挙げられる。本
発明のシリカ系被膜は、半導体素子においては、表面保
護膜、バッファーコート膜、層間絶縁膜等として使用す
ることができる。多層配線板においては、層間絶縁膜と
して使用することができる。かかる適用により、信号伝
搬遅延時間の低減等の高性能化と同時に高信頼性を達成
できる。半導体素子としては、ダイオード、トランジス
タ、化合物半導体、サーミスタ、バリスタ、サイリスタ
等の個別半導体、DRAM(ダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリー)、SRAM(スタティック・ラン
ダム・アクセス・メモリー)、EPROM(イレイザブ
ル・プログラマブル・リード・オンリー・メモリー)、
マスクROM(マスク・リード・オンリー・メモリ
ー)、EEPROM(エレクトリカル・イレイザブル・
プログラマブル・リード・オンリー・メモリー)、フラ
ッシュメモリー等の記憶素子、マイクロプロセッサー、
DSP、ASIC等の理論回路素子、MMIC(モノリ
シック・マイクロウェーブ集積回路)に代表される化合
物半導体等の集積回路素子、混成集積回路(ハイブリッ
ドIC)、発光ダイオード、電荷結合素子等の光電変換
素子などが挙げられる。多層配線板としては、MCM等
の高密度配線板などが挙げられる。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの記載に限定されるものではない。
【0044】実施例1 テトラエトキシシラン125.0gとメチルトリエトキ
シシラン71.32gをイソプロパノール335.9g
に溶解させた溶液中に、硝酸0.92gを溶解させた水
65.77gを攪拌下で30分かけて滴下した。滴下終
了後5時間反応させ、ポリシロキサン溶液を得た。この
中に、テトラメチルアンモニウム硝酸塩40.00gを
添加し、シリカ系被膜形成用組成物を作製した。
【0045】実施例2 テトラエトキシシラン125.0gとメチルトリエトキ
シシラン71.32gをプロピレングリコールモノメチ
ルアセテート335.9gに溶解させた溶液中に、マレ
イン酸1.69gを溶解させた水65.7gを攪拌下で
30分かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポ
リシロキサン溶液を得た。この中に、テトラメチルアン
モニウム酢酸塩40.00gを添加し、シリカ系被膜形
成用組成物を作製した。
【0046】実施例3 テトラエトキシシラン125.0gとメチルトリエトキ
シシラン71.32gをプロピレングリコールモノメチ
ルアセテート335.9gに溶解させた溶液中に、マレ
イン酸1.69gを溶解させた水65.7gを攪拌下で
30分かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポ
リシロキサン溶液を得た。この中に、セチルジメチルエ
チルアンモニウム酢酸塩 4.00gとポリエチレンオ
キサイドオレイルエーテル(エチレンオキサイド連続数
=7)36.00gを添加し、シリカ系被膜形成用組成
物を作製した。
【0047】実施例4 テトラエトキシシラン125.0gとメチルトリエトキ
シシラン71.32gをプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル335.9gに溶解させた溶液中に、硝酸
0.92gを溶解させた水65.7gを攪拌下で30分
かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポリシロ
キサン溶液を得た。この中に、n−ヘキサデシルトリメ
チルアンモニウム硝酸塩4.00gとポリエチレンオキ
サイドオレイルエーテル(エチレンオキサイド連続数=
7)36.00gを添加した。その後副生成であるエタ
ノールを溶媒留去してシリカ系被膜形成用組成物を作製
した。
【0048】実施例5 テトラメトキシシラン91.32gとメチルトリメトキ
シシラン54.48gをプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル387.6gに溶解させた溶液中に、硝酸
0.92gを溶解させた水65.7gを攪拌下で30分
かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポリシロ
キサン溶液を得た。この中に、n−ヘキサデシルトリメ
チルアンモニウム硝酸塩1.00gとポリエチレンオキ
サイドオレイルエーテル(エチレンオキサイド連続数=
7)39.00gを添加した。その後副生成であるメタ
ノールを溶媒留去してシリカ系被膜形成用組成物を作製
した。
【0049】実施例6 テトラメトキシシラン91.32gとメチルトリメトキ
シシラン54.48gをプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル387.6gに溶解させた溶液中に、酢酸
0.88gを溶解させた水65.7gを攪拌下で30分
かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポリシロ
キサン溶液を得た。この中に、テトラメチルアンモニウ
ム硝酸塩4.00gとポリメチルメタクリレート36.
00gを添加した。その後副生成であるメタノールを溶
媒留去してシリカ系被膜形成用組成物を作製した。
【0050】実施例7 テトラメトキシシラン91.32gとメチルトリメトキ
シシラン54.48gをプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル335.9gに溶解させた溶液中に、硝酸
0.92gを溶解させた水65.7gを攪拌下で30分
かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポリシロ
キサン溶液を得た。この中に、n−ヘキサデシルトリメ
チルアンモニウム硝酸塩1.00gとポリメチルメタク
リレート39.00gを添加した。その後副生成である
メタノールを溶媒留去してシリカ系被膜形成用組成物を
作製した。
【0051】参考例1 テトラエトキシシラン125.0gとメチルトリエトキ
シシラン71.32gをプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル335.9gに溶解させた溶液中に、酢酸
0.88gを溶解させた水65.7gを攪拌下で30分
かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポリシロ
キサン溶液を得た。この中に、n−ヘキサデシルトリメ
チルアンモニウムクロライド1.00gとポリエチレン
オキサイドオレイルエーテル(エチレンオキサイド連続
数=7)39.00gを添加した。その後副生成である
エタノールを溶媒留去してシリカ系被膜形成用組成物を
作製した
【0052】比較例1 テトラエトキシシラン125.0gとメチルトリエトキ
シシラン71.32gをプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル335.9gに溶解させた溶液中に、硝酸
0.92gを溶解させた水65.7gを攪拌下で30分
かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポリシロ
キサン溶液を得た。この中に、ポリエチレンオキサイド
オレイルエーテル(エチレンオキサイド連続数=7)4
0.00gを添加した。その後副生成であるエタノール
を溶媒留去してシリカ系被膜形成用組成物を作製した。
【0053】比較例2 テトラエトキシシラン125.0gとメチルトリエトキ
シシラン71.32gをプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル335.9gに溶解させた溶液中に、硝酸
0.92gを溶解させた水65.7gを攪拌下で30分
かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、ポリシロ
キサン溶液を得た。この中に、ポリメチルメタクリレー
ト40.00gを添加した。その後副生成であるエタノ
ールを溶媒留去してシリカ系被膜形成用組成物を作製し
た。
【0054】比較例3 テトラメトキシシラン25.36gとメチルトリメトキ
シシラン113.50gをプロピレングリコールモノエ
チルエーテル394.52に溶解させた溶液中に、硝酸
0.92gを溶解させた水65.7gを攪拌下で30分
かけて滴下した。滴下終了後5時間反応させ、シリカ系
被膜形成用組成物を作製した。
【0055】〔ハロゲンイオン濃度測定〕シリカ系被膜
形成用組成物50gを100ccビーカーに取り出し、
硝酸銀水溶液(0.1%)による電位差滴定法によりハ
ロゲンイオン濃度測定を行った。 〔金属不純物測定〕島津製作所製AA−6650Gを用
いてシリカ系被膜形成用組成物中のNaイオン、Kイオ
ン含有量を測定した。
【0056】シリカ系被膜製造 実施例1〜7、参考例1、比較例2〜3に従って製造さ
れたシリカ系被膜形成用組成物を回転数1500rpm
/30秒回転塗布した。回転塗布後、150℃/1分+
250℃/1分かけて溶媒除去後、O濃度が100p
pm前後にコントロールされている石英チューブ炉で4
00℃/30分間かけて被膜を最終硬化した。被膜形成
後、エリプソメータで膜厚を測定した。
【0057】被膜評価 上記成膜方法により成膜された被膜に対して、以下の方
法で膜の電気特性及び膜強度評価を行った。 〔弾性率測定〕これらの被膜に対してMTS社製のナノ
インデンターXPを用いて膜強度を示す弾性率を測定し
た。 〔臨界表面張力〕これらの被膜表面に対してH2O、ポ
リエチレングリコール、グリセリンを滴下し、滴下後の
接触角を測定し、液体の表面張力とcosθ値の関係をプ
ロットし、最小二乗法によって直線の傾きと切片を求め
たのち、cosθ=1となるよう前記の式(2)から算出
した。 〔比誘電率測定〕これらの被膜上にアルミニウム被膜を
0.1μmの厚さに真空蒸着法で形成し、この試料の比
誘電率をLFインピーダンスメータにて周波数10kH
zで測定した。 〔単膜CMP耐性〕これらの被膜に対して被膜が研磨さ
れない条件でCMP研磨を行った。スラリーとして日立
化成工業(株)のHS−C430を用いて、付加荷重を
400gf/cm2で1分間研磨を行い、膜の残存を調
べた。膜が残存する場合は、膜強度が十分あることを示
しており、100%問題ない場合を○、膜の凝集破壊が
見られたものを×と判定した。 〔積層膜CMP耐性〕これらの被膜上にCVD法でP−
TEOS膜を0.1μm積層した後、スパッタ法で成膜
されるTa金属0.03μm、Cu金属0.2μmを積
層し、その後単膜CMP耐性を検討した同条件でCMP
研磨を行った。Cuのみが研磨される条件での研磨であ
るため、研磨後被膜表面にTa金属が残存している場
合、CVD膜/SOG膜間での界面剥離が起こっていな
いことを示しており、Ta金属表面が全面に得られた場
合を○、CVD膜/SOG膜間で界面剥離が生じるかも
しくは膜の膜強度不足で生じる凝集破壊が見られた場合
を×と判定した。
【0058】評価結果 組成物評価結果及び被膜評価結果を下記の表1、表2、
表3に示した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【発明の効果】請求項1〜2記載のシリカ系被膜は、機
械強度が十分であり、低誘電性に優れ、シリコンウエハ
ー及びP−TEOS等のSiO膜の両方への接着性に
優れたものである。請求項3〜9記載のシリカ系被膜形
成用組成物は、機械強度が十分であり、低誘電性に優
れ、シリコンウエハー及びP−TEOS等のSiO
の両方への接着性に優れ、場合により電気的信頼性に優
れたシリカ系被膜を容易に製造できるものである。請求
項10記載のシリカ系被膜の製造方法は、機械強度が十
分であり、低誘電性に優れ、シリコンウエハー及びP−
TEOS等のSiOの膜の両方への接着性に優れ、場
合により電気的信頼性に優れたシリカ系被膜を容易に、
歩留まり良く製造できる、プロセス裕度の大きなもので
ある。請求項11記載の電子部品は、高密度、高品位で
信頼性に優れたものである。
フロントページの続き (72)発明者 阿部 浩一 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4D075 BB24Y BB28Z BB93Z CA02 CA03 CA13 CA18 CA23 CA36 DA06 DB14 DC22 EA07 EB22 EB35 EB37 EB43 EB47 EB56 EC07 EC30 4G072 AA25 BB09 GG01 GG03 HH28 HH30 JJ45 LL11 LL13 LL15 MM01 MM36 RR05 TT19 4J038 DL061 DL071 DL081 5F058 AA08 AC03 AD05 AF04 AG01 AH02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性率が2.5GPa以上、臨界表面張
    力が25×10−3N/m以上であるシリカ系被膜。
  2. 【請求項2】 比誘電率が3.0以下である請求項1記
    載のシリカ系被膜。
  3. 【請求項3】 (a)下記一般式(1)で表せられる化
    合物を加水分解縮合して得られるシロキサン樹脂、 【化1】 R SiX4−n (1) (式中、Rは、H若しくはF又はB、N、Al、P、
    Si、Ge若しくはTiを含む基又は炭素数1〜20の
    有機基を示し、同一でも異なっていてもよく、Xは、加
    水分解性基を示すし、同一でも異なっていてもよく、n
    は0又は1の整数である) (b)下記一般式(2)で表せられるイオン性化合物並
    びに 【化2】 (R n− (2) (式中、Rは、水素原子又は炭素数1〜20の有機基
    を示し、Yは、陰イオンを示し、nは陰イオンの価数で
    ある) (c)前記(a)成分及び(b)成分を溶解可能な溶媒
    を含むシリカ系被膜形成用組成物。
  4. 【請求項4】 (a)シロキサン樹脂のケイ素1原子あ
    たりに結合しているH、F、B、N、Al、P、Si、
    Ge、Ti及びCからからなる群より選ばれる少なくと
    も1種の原子の総数が0.65以下である請求項3記載
    のシリカ系被膜形成用組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、(d)250〜500℃の加熱
    温度で熱分解または揮発する熱分解揮発性化合物を含む
    請求項3〜4記載のシリカ系被膜形成用組成物。
  6. 【請求項6】 Rが50〜500℃以下の加熱温度で
    熱分解又は揮発する基である請求項3〜5記載のシリカ
    系被膜膜形成用組成物。
  7. 【請求項7】 Yn−がCl、Br又はI以外の
    陰イオンである請求項3〜6記載のシリカ系被膜形成用
    組成物。
  8. 【請求項8】 ハロゲンイオン濃度が10ppm以下で
    ある請求項3〜7記載のシリカ系被膜形成用組成物。
  9. 【請求項9】 アルカリ金属イオン及びアルカリ土類金
    属イオンが各々100ppb以下である請求項3〜8記
    載のシリカ系被膜形成用組成物。
  10. 【請求項10】 請求項3〜9記載のシリカ系被膜形成
    用組成物を基板上に塗布して、塗布した被膜に含有する
    溶媒を除去した後、250〜500℃の加熱温度で焼成
    することを特徴とするシリカ系被膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法により製造され
    たシリカ系被膜を有する電子部品。
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