JP2003064106A - アクリル樹脂板状物の製造方法 - Google Patents
アクリル樹脂板状物の製造方法Info
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Abstract
板状物を製造する。 【解決手段】 メタクリル酸メチルを主成分とする重合
性原料をキャスト製板して板厚10mm以上のアクリル
樹脂板状物を製造する方法において、20℃以上60℃
未満で1段階以上の昇温パターンによりポリマーコンバ
ージョンを30質量%〜60質量%に重合させる工程
と、60℃以上130℃以下で1段階以上の昇温パター
ンにより樹脂のポリマーコンバージョンを97質量%以
上に重合させる工程を有し、後者の工程開始時から重合
発熱ピーク発現までの時間Tが、式(1)の範囲内であ
るアクリル樹脂板状物の製造方法。T≦0.4×t
(1) [Tは時間(hr)、tはアクリル樹脂板状物
の板厚(mm)]
Description
内部の白濁現象(チンダル現象)が抑えられたアクリル
樹脂板状物の製造方法に関し、特に、液晶表示装置のフ
ロントライトや、各種のディスプレイ用面光源装置、面
照明装置などの導光板および光集光装置や、光伝達装置
などの光導波板として用いられる光学用アクリル樹脂板
状物の製造方法に関する。
表示装置の背面光源(バックライト)および前面光源
(フロントライト)等に用いられる光源装置として、導
光体に光を入射して発光させる面発光装置が知られてい
る。また近年は、サイドライド方式と呼ばれる、導光体
の側面に冷陰極管や熱陰極管などの光源を配置し、任意
の形状またはパターンで発光させる面発光装置が主流と
なっている。
よりコンパクトであること(軽量化および薄肉化)が求
められている。また、この光源装置に用いられる導光体
は、耐熱性が高く、かつ導光体中における光の吸収、散
乱、反射などによる透過損失ができるだけ少ないことが
望ましい。このような点から、高い光線透過率を有する
アクリル樹脂が用いられている。
ても、例えば、液晶セルの前面にサイドライト型の導光
板が配置されるフロントライトタイプの表示装置におい
ては、導光板内部に曇り等の透過損失因子が存在する
と、液晶表示の色再現性およびコントラスト等の画像特
性の低下が生じ易い。
クリル樹脂として、例えば、特開平7−331018号
公報、特開平9−12822号公報、特開平9−253
86号公報には、アクリル樹脂中にホスファイト化合物
を特定濃度で含有させることにより、射出成型時の加熱
着色による光の吸収を低減したアクリル系樹脂組成物が
開示されている。また、特開平8−334626号公報
には、可視光の透過損失の少ない導光板用アクリル樹脂
として、紫外線吸収剤などの光を吸収する添加剤を含ま
ないアクリル系樹脂製導光体が開示されている。
物の成形方法としては、例えばキャスト製法、押出製
法、射出成形法、加熱プレス成形法などの種々の方法が
知られているが、何れの方法においても、サブミクロン
からミクロンオーダーの異物が混入していることが多
い。そして、アクリル樹脂と異なる屈折率の異物が混入
すると、導光板に光を入光させたときに輝度ムラまたは
輝点不良が生じる場合があるので、このような異物は極
力減少させる必要がある。例えば、特開平8−2270
04号公報、特開平10−265530号公報、特開平
8−248416号公報では、アクリル樹脂中の異物の
サイズおよび量と揮発性成分の種類および残存量を特定
した導光板用アクリル樹脂組成物が提案されている。ま
た、特開平8−334626号公報では、導光体への入
光波長より大きく屈折率を異にする物質を含まないアク
リル製導光体が開示されている。
光板用アクリル樹脂組成物は、導光板と屈折率が異なる
物質に起因する透過損失を、添加剤の有無や物理的な方
法によって低減しているものであり、根本的な問題の解
決には至っていない。特に、板厚が5mmを超える導光
板を使用する対角線長さ457mm以上の液晶表示装置
においては、用いられる導光板の透過光路長が長いの
で、より透過損失の影響を受け易く、面光源の輝度ムラ
等が発生し易い。
スト法、押出法、射出成形法、加熱プレス成形法などに
より製造されている。しかし、板厚が5mmを超える導
光板において、押出法、射出成形法、加熱プレス成形法
により製造された導光板は、冷却時に生じる板内部と板
表面部の温度差が原因で熱歪みが生じ、これが光学歪み
となり透過損失を生じさせる要因となる場合がある。こ
のような光学歪みは、特にフロントライト用導光板にお
いて、像がゆがんで見える不具合を引き起こす。また、
成形に必要な時間(成形サイクル)が長時間となるとい
う製造上の問題もある。
板される板の厚みが厚くなるに従って、アクリル樹脂内
部に不均一な組成分布が生じ易くなり、また、未反応の
残存不飽和単量体、開始剤の副生成物、添加剤の未溶解
残渣などの基材(ポリメタクリル酸メチル)と屈折率が
異なる物質が存在し、それらによる光の吸収や散乱、反
射が生じる。そのため得られたアクリル樹脂導光板は、
その端部から光を入射すると光の散乱、反射により樹脂
内部に白濁が確認される。また特に、フロントライトタ
イプの表示装置に用いられる導光板または長光路長とな
る大型の導光板の場合、透過損失が大きい。
が発生する要因に関しては不明な点が多いが、アクリル
樹脂内部に不均一な組成分布が生じ、あるいは未反応の
残存不飽和単量体、開始剤の副生成物、添加剤の未溶解
残渣など、基材(ポリメタクリル酸メチル等)とは屈折
率が異なる物質が存在し、そのため光の吸収や散乱、反
射が生じ、アクリル樹脂内部で白濁現象が生じるものと
考えられる。
来技術の各課題を解決すべくなされたものである。すな
わち、本発明の目的は、アクリル樹脂中の白濁欠陥が低
減され、透過損失の少ないアクリル系樹脂板状物の製造
方法を提供することにある。
を達成すべく鋭意検討を行った結果、セルキャスト製板
法を特定の重合条件に従って行えば、アクリル樹脂板状
物の内部に発生する白濁を低減でき、光学用途に非常に
好適なアクリル樹脂板状物が得られることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
主成分とする重合性原料をキャスト製板法により重合し
て板厚10mm以上のアクリル樹脂板状物を製造する方
法において、20℃以上60℃未満の重合温度で、少な
くとも1段階以上の昇温パターンによりポリマーコンバ
ージョンを30質量%〜60質量%に重合させる工程
と、続いて、60℃以上130℃以下の重合温度で、少
なくとも1段階以上の昇温パターンにより樹脂のポリマ
ーコンバージョンを97質量%以上に重合させる工程と
を有し、前記60℃以上130℃以下の重合温度条件下
における重合工程開始時から重合発熱ピーク発現までの
時間Tが、下記式(1) T≦0.4×t (1) [式中、Tは前記60℃以上130℃以下の重合温度条
件下における重合工程開始時から重合発熱ピーク発現ま
での時間(hr)、tはアクリル樹脂板状物の板厚(m
m)]で表した範囲内であることを特徴とするアクリル
樹脂板状物の製造方法である。また本発明は、上述のア
クリル樹脂板状物の製造方法において、メタクリル酸メ
チルを主成分とし、かつアクリル酸エステルを含む重合
性原料を用いるアクリル樹脂板状物の製造方法に関す
る。
メチルを主成分とする重合性原料をキャスト製板法によ
り重合して板厚10mm以上のアクリル樹脂板状物を製
造する。通常、板厚10mm以上のキャスト製板法で
は、重合時に発泡させないように重合発熱温度を抑えて
重合を行う必要があり、低温度で長時間かけて重合を行
う。しかしながら、従来の重合条件のキャスト製板法に
より得たアクリル樹脂板状物は、内部透過損失が大き
く、アクルリ板側面より光を入射したエッジライト観察
では、板全体が曇って見える。一方、本発明は、重合初
期の温度を20℃以上60℃未満の範囲内にして、樹脂
のポリマーコンバージョンを30質量%〜60質量%に
重合させて、続いて60℃を超える温度で急速に重合を
行うことによって、ポリマーコンバージョンを97質量
%以上に重合させる方法であり。このような重合条件に
よって、板厚10mm以上のアクリル樹脂板の内部透過
損失を減少させたアクリル樹脂板状物を得ることができ
る。
くとも1段階以上の昇温パターンによりポリマーコンバ
ージョンを30質量%〜60質量%に重合させる工程
(以下「初期重合工程」と称す)において、重合温度が
20℃未満では、重合に長時間を要するので工業的生産
に適さず、また60℃以上では、重合発熱温度が高温に
なり発泡欠陥が発生する恐れがある。
合を行うことが好ましい。温水浴による重合は除熱効果
が大きいので、重合発熱温度の上昇を抑制でき、特に厚
板重合における重合発熱温度の暴走を防止できる。
造しようとするアクリル樹脂板状物のサイズや板厚等に
応じて、上述の温度範囲内で適宜決定すればよい。初期
重合工程においては、上述の温度範囲内において、少な
くとも1段階以上の昇温パターンにより重合させること
ができ、例えば、多段階的に昇温することもできる。多
段階に昇温する場合は、短時間で所定のポリマーコンバ
ージョンまで重合することができるので、重合時間を短
縮できる。
バージョンは、30質量%〜60質量%である。これが
60質量%を超えると、アクリル樹脂板状物の内部透過
損失が大きくなるので、光学用材料として好ましくな
い。また、これが30質量%未満では、初期重合工程の
後の60℃を超える高温度での重合工程において、重合
発熱温度が高温になり過ぎ、発泡欠陥が発生する恐れが
ある。さらにポリマーコンバージョンの下限値は40質
量%以上が好ましく、また上限値は50質量%以下が好
ましい。
の後、60℃以上130℃以下の重合温度で、少なくと
も1段階以上の昇温パターンにより樹脂のポリマーコン
バージョンを97質量%以上に重合させる工程(以下
「高温重合工程」と称す)を行う。この高温重合工程に
おける重合温度が60℃未満では、重合時間が長時間に
なるだけでなく、アクリル樹脂板状物の内部透過損失が
大きくなるので光学用材料として好ましくない。また、
130℃を超えると、重合発熱温度が高温になり発泡欠
陥が発生し易い。
合を行うことが好ましい。空気浴による重合は、除熱効
果が小さいので重合発熱温度が上昇しやすく、重合反応
が急速に進行するので、ポリマーコンバージョンを急速
に上昇できる。
するアクリル樹脂板状物のサイズや板厚等に応じて、上
述の温度範囲内で適宜決定すればよい。高温重合工程に
おいては、上述の温度範囲内において、少なくとも1段
階以上の昇温パターンにより重合させることができ、例
えば、多段階的に昇温することもできる。多段階に昇温
する場合は、例えば厚板の重合では、重合発熱を抑制し
ながら重合することができるため、発泡欠陥を防止する
ことができる。
バージョンは、97質量%以上である。製造したアクリ
ル系樹脂板状物において、未反応単量体の残存量が3質
量%未満であれば、未反応モノマーに起因する耐熱性の
低下および耐光性の低下を低減することができ、また残
存する未反応単量体に起因する光散乱による透過損失の
低下を抑えることができる。
物のポリマーコンバージョンを97質量%以上に上げる
ためには、特に、高温重合工程における1段階目昇温パ
ターンに次いで、2段階目の昇温パターンとして120
℃以上130℃以下の温度で1時間〜20時間の加熱処
理を行うことが好ましい。
ら重合発熱ピーク発現までの時間Tは、下記式(1) T≦0.4×t (1) [式中、Tは高温重合工程開始時から重合発熱ピーク発
現までの時間(hr)、tはアクリル樹脂板状物の板厚
(mm)]で表した範囲内である。
現までの時間Tが、式(1)で表した時間を超えると、
得られるアクリル樹脂板状物の内部透過損失が大きくな
り、光学用材料として好ましくない。また、ここで高温
重合工程における重合温度条件を多段階に昇温した場
合、重合発熱ピーク発現までの時間Tは、1段階目の高
温重合工程開始時から最初に発現した重合発熱ピークま
での時間を表す。
とが好ましい。
成分とする重合性原料は、単量体としてメタクリル酸メ
チルのみを含む重合性原料であってもよいし、メタクリ
ル酸メチルと共重合可能な他の単量体との単量体混合物
からなる重合性原料であってもよい。また、メタクリル
酸メチル単独重合体または単量体混合物の重合体と、メ
タクリル酸メチルまたは単量体混合物とからなるシロッ
プ状の重合性原料であってもよい。重合性原料中のメタ
クリル酸メチルの含有量(メタクリル酸メチル系重合体
を含む場合は重合体中のメタクリル酸メチル単位の含有
量も含む)は、50モル%以上であることが好ましい。
量体としては、従来より知られる種々のビニル系単量体
を使用できる。例えば、アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル等のメタクリル酸メチル以外の(メタ)アクリ
ル酸エステルが挙げられる。ここで「(メタ)アクリル
酸」とは、アクリル酸とメタクリル酸の総称である。
アクリル酸エステルからなる重合性原料が更に好まし
い。このアクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルおよびアクリ
ル酸2−エチルヘキシルからなる群より選ばれる少なく
とも一種を使用することが最も好ましい。重合性原料が
アクリル酸エステルとメタクリル酸メチルとを含む場
合、アクリル酸エステルの含有量は1〜10質量%が好
ましく、この範囲において、3質量%以上がより好まし
く、7質量%以下が特に好ましい。メタクリル酸メチル
の含有量は90〜99質量%が好ましく、この範囲にお
いて、93質量%以上がより好ましく、97質量%以下
が特に好ましい。重合性原料がアクリル酸エステルを含
むと、透過損失の小さい優れた透明性を有するアクリル
樹脂板状物を得ることが容易となる。ただし、アクリル
酸エステルの含有量が多過ぎると、得られたアクリル樹
脂板状物の耐熱性が低下し、高熱を発する光源ランプと
近接する導光板用途においては、樹脂板の融解や変形が
生じるおそれがある。
持つ板状物が得られる範囲内で、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)クリ
レートなどの多官能(メタ)アクリレート等を添加して
もよい。ここで「(メタ)アクリレート」とは、アクリ
レートとメタクリレートの総称である。
剤を用いることができる。重合調節剤は、重合速度を遅
延する作用を有する化合物であればよく、従来より知ら
れる各種のものを使用できる。例えば、n−ブチルメル
カプタン、n−オクチルメルカプタンなどのメルカプタ
ン化合物、リモネン、ミルセン、α−テルピネン、β−
テルピネン、γ−テルピネン、テルピノレン、β−ピネ
ン、α−ピネンなどのテルペノイド系化合物、α−メチ
ルスチレンダイマーなどが挙げられる。特に、テルペノ
イド系化合物が好ましい。これら重合調節剤は単独で用
いても、2種以上を混合して用いても良い。重合調節剤
の添加量は、重合性原料100質量部に対して、0.0
01〜0.05質量部が好ましい。
に可溶なアゾ系化合物および過酸化物系化合物などが好
ましく、特に、メタクリル酸メチルに溶解し、あるいは
メタクリル酸メチルを含む単量体混合物に溶解するもの
が好ましい。
は、例えば、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メト
キシバレロニトリル)等が挙げられる。
剤)としては、例えば、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、シクロ
ヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド
類;イソブチリルパーオキサイド、ラウロイルパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオ
キサイド類;2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン等のジアルキルパーオキサイド
類;1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン等のパーオキシケタール類;
1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカ
ノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t
−ブチルパーオキシネオヘプタノエート、t−ヘキシル
パーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレー
ト、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、t−ブチルパーオキシイソブチレート等のアルキル
パーエステル類;ジ−3−メトキシブチルパーオキシジ
カボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカー
ボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パー
オキシジカーボネート、ジ−イソプロピルパーオキシジ
カーボネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシル
カーボネート等のパーオキシカーボネート類;などが挙
げられる。
種以上を混合して用いてもよい。その使用量は、重合温
度等の重合条件に応じて適宜設定されるが、通常、重合
性原料100質量部に対して0.0001〜1質量部で
ある。
立て時、セルへの原料注入時において、輝点不良の発生
を防止する点から、異物の混入はできるだけ避ける必要
がある。また重合性原料は、微細な目の濾過材(メンブ
レンフィルターや焼結金属フィルター等)で異物を除去
した後に重合することが好ましい。
れず、所望の特性を持つアクリル樹脂板が得られる範囲
内で、従来より知られる各種の紫外線吸収剤、酸化防止
剤等の安定剤、難燃剤、帯電防止剤、樹脂板の鋳型との
剥離を容易にする離型剤等の添加剤を添加してもよい。
原料を鋳型内で塊状重合する方法である。鋳型として
は、例えば、ガラス板、鏡面研磨されたステンレス鋼板
等からなる鋳型を用いることができる。また、内部表面
に微小な凹凸形状を有する鋳型を用いても良い。バッチ
式のキャスト製板法としては、例えば、2枚の板(ガラ
ス板、鏡面研磨されたステンレス鋼板等)と、塩化ビニ
ール製の無端ガスケットとからなる鋳型の空間部に、重
合開始剤を溶解した重合性原料を注入し、この重合性原
料を重合硬化させ、板状重合体を鋳型から剥離して取り
出す方法が挙げられる。
する。なお、各評価は以下の方法に従い行った。
いを評価する為に、以下の様にして輝度を測定した。ま
ず、アクリル樹脂板状物を、平面形状が長方形の300
mm×400mm(光路長400mm)に切断し、板状
物周辺の4つの側面を電動カンナおよび羽布研磨機にて
鏡面研磨を行った。4つの側面のうち光入射面1面を除
く3つの側面には、反射率が96%であるリフレクター
フィルム((株)ツジデン製、SU119)を配置し
た。この板状物の背面側には、明度が2.0である黒色
板を板状物から10mm離して設置した。また、100
Wハロゲンランプを用いた光ファイバー照明装置の光源
(三菱レイヨン(株)製光源装置:ELI 100J、
光ファイバーライトガイド 幅1mm×長さ200m
m、光源の光出射面から50mm離れた場所の照度:1
00000Lux)を、光入射面における板厚方向での
中央部に平行に設置した。
(株)製 No.122)を装着した輝度測定装置(ミ
ノルタ(株)製 LS−110)を、板状物正面から3
50mm離した位置に設置し、板状物正面中央部におけ
る垂直方向の輝度を測定し、板状物内部の白濁度合いの
指標を輝度で評価した。すなわち、板状物に光を入射し
た際、その光は透過および反射によりアクリル樹脂内を
導光し、樹脂内部に異物あるいは不均一な組成分布等が
存在すると光の吸収・散乱・反射が起き、白濁が確認さ
れるとともに透過損失が生じるので、この輝度の測定に
より白濁度合いを評価できる。
工程におけるアクリル樹脂を液体窒素中で凍結粉砕し、
得られた樹脂2gをクロロホルム100mlに溶解し、
n−ヘキサン3L中に滴下、攪拌してアクリルポリマー
を再析出させた。その後、ガラスフィルターNO.2G
3(孔径40μm〜100μm)にて溶剤をろ過処理し
てポリマーを得た。さらに、このポリマーを80℃真空
乾燥機中にて一昼夜、溶剤を揮発および乾燥させ、乾燥
したポリマーの重量を計測し、初期に溶解したアクリル
樹脂から析出したポリマーの比率を算出し、ポリマーコ
ンバージョンの値とした。
組む際、坂口電熱(株)製のT35型シース熱伝対(直
径1mm、長さ1000mm)を板サイズの中央および
板厚の中央部分に先端が来るようにセッティングし、横
河電機(株)製のペンレコーダーLR4110に接続し
て、重合発熱ピーク時間を測定した。
量部に、重合開始剤としてビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)−パーオキシジカーボネート0.007質量
部、およびテルピノレン0.007質量部を添加して3
0分間攪拌した。脱気後、縦400mm×500mm、
厚み6mmのガラス板2枚を塩化ビニール製の無端チュ
ーブを介して構成された鋳型の中に注入し、40℃温水
浴にて20時間重合し、続いて70℃の空気浴にて3時
間重合し、続いて130℃の空気浴にて2時間かけて重
合を完結させて、サイズ350mm×450mm、厚さ
10mmのアクリル樹脂板を得た。
コンバージョンは44質量%であり、70℃空気浴での
重合後のポリマーコンバージョンは85質量%、130
℃空気浴での重合後のポリマーコンバージョンは99質
量%であった。また、70℃空気浴における高温重合工
程開始時から最初の重合発熱ピーク発現までの時間T
は、0.4時間であった。得られたアクリル樹脂板につ
いて輝度の測定を行い、表1に示す結果を得た。
脂板の厚み、原料組成、重合開始剤の量、重合温度およ
び重合時間を変えたこと以外は、実施例1と同様にして
アクリル樹脂板を製造した。ここでメタクリル酸メチル
のシロップとは、メタクリル酸メチルの一部を重合させ
た重合体とメタクリル酸メチルとからなるシロップのこ
とであり、そのシロップ中のポリマーコンバージョンが
10質量%、シロップの粘度が500mPa・sのもの
を用いた。また、実施例6〜8においては、輝度測定に
おけるサンプルサイズは200mm×200mmとし
た。各実施例で得られたアクリル樹脂板について輝度の
測定を行い、表1に示す結果を得た。
樹脂板の厚み、原料組成、重合開始剤の量、重合温度お
よび重合時間に変えたこと以外は、実施例1と同様にし
てアクリル樹脂板を製造した。ここでメタクリル酸メチ
ルのシロップとは、メタクリル酸メチルの一部を重合さ
せた重合体とメタクリル酸メチルとからなるシロップの
ことであり、そのシロップ中の重合体含有率は10質量
%、シロップの粘度は500mPa・sのものを用い
た。また、実施例11〜14においては、輝度測定にお
けるサンプルサイズは200mm×200mmとした。
各実施例で得られたアクリル樹脂板について輝度の測定
を行い、表2に示す結果を得た。
量部に、重合開始剤としてビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)−パーオキシジカーボネート0.02質量部
を添加して30分間攪拌した。脱気後、縦400mm×
横500mm、厚み6mmのガラス板2枚を塩化ビニー
ル製の無端チューブを介して構成されたセルの中に注入
し、40℃温水浴にて17時間重合し、続いて130℃
の空気浴にて2時間かけて重合を完結させて、サイズ3
50mm×450mm、厚さ10mmのアクリル樹脂板
を得た。40℃温水浴での重合後の樹脂のポリマーコン
バージョンは85質量%であり、130℃空気浴での重
合後のポリマーコンバージョンは99質量%であった。
得られたアクリル樹脂板について輝度の測定を行い、表
3に示す結果を得た。
脂板の厚み、原料組成、重合開始剤の種類と量、重合温
度および重合時間を変えたこと以外は、実施例1と同様
にしてアクリル樹脂板を製造した。また、比較例4およ
び比較例5は、実施例6〜8と同様のサイズにて樹脂板
を得た。得られた樹脂板について輝度の測定を行い、表
3に示す結果を得た。
欠陥が低減され、透過損失の少ない光学用に適したアク
リル系樹脂板状物の製造方法を提供することができる。
このアクリル系樹脂板状物は、特に、薄型の看板や表示
装置、液晶表示装置のフロントライト等に用いられる導
光板用途に好適である。また特に、樹脂にメタクリル酸
メチルとアクリル酸エステルとを含むことによって、さ
らに透過損失の少ないアクリル樹脂板状物を得ることが
できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 メタクリル酸メチルを主成分とする重合
性原料をキャスト製板法により重合して板厚10mm以
上のアクリル樹脂板状物を製造する方法において、 20℃以上60℃未満の重合温度で、少なくとも1段階
以上の昇温パターンによりポリマーコンバージョンを3
0質量%〜60質量%に重合させる工程と、 続いて、60℃以上130℃以下の重合温度で、少なく
とも1段階以上の昇温パターンにより樹脂のポリマーコ
ンバージョンを97質量%以上に重合させる工程とを有
し、 前記60℃以上130℃以下の重合温度条件下における
重合工程開始時から重合発熱ピーク発現までの時間T
が、下記式(1) T≦0.4×t (1) [式中、Tは前記60℃以上130℃以下の重合温度条
件下における重合工程開始時から重合発熱ピーク発現ま
での時間(hr)、tはアクリル樹脂板状物の板厚(m
m)]で表した範囲内であることを特徴とするアクリル
樹脂板状物の製造方法。 - 【請求項2】 時間Tが、下記式(2) T≦0.25×t (2) [T、tは式(1)と同意]。で表した範囲内である請
求項1記載のアクリル樹脂板状物の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の方法において、テルペノ
イド系連鎖移動剤を用いる光学用アクリル樹脂板状物の
製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の方法において、メタクリ
ル酸メチルを主成分とし、かつアクリル酸エステルを含
む重合性原料を用いるアクリル樹脂板状物の製造方法。
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