JP2003063397A - 鉄道車輌用避難梯子 - Google Patents

鉄道車輌用避難梯子

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JP2003063397A
JP2003063397A JP2001257426A JP2001257426A JP2003063397A JP 2003063397 A JP2003063397 A JP 2003063397A JP 2001257426 A JP2001257426 A JP 2001257426A JP 2001257426 A JP2001257426 A JP 2001257426A JP 2003063397 A JP2003063397 A JP 2003063397A
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JP
Japan
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ladder
handrail
support
top plate
stator
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JP2001257426A
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English (en)
Inventor
Takayuki Takeuchi
孝之 竹内
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した状態で設置でき、避難者に不安感を
抱かせることなく、安全に避難できる鉄道車輌用避難梯
子を提供すること。 【解決手段】 一対の支持部材11間に複数の踏み板1
5を架設してなる梯子本体10と、この梯子本体10の
支持部材11に立設される支柱16の上端部に手摺体1
7を横架してなる手摺18と、梯子本体10の長手方向
の一端に延在され、鉄道車輌1から突設された取付板2
に着脱可能に係合する天板20とを具備する鉄道車輌用
避難梯子において、梯子本体10に、手摺18の支柱1
6を挿脱可能に抱持する受け部30を設け、受け部30
に、手摺18の支柱16を抱持する一側壁が支柱16に
対して進退可能に配設される固定子33と、この固定子
33を支柱16側に押圧する位置と、支柱16から離れ
る位置に保持するカム部34を有する操作レバー35と
からなるロック機構36を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道車輌用避難
梯子に関するもので、更に詳細には、例えば緊急時に乗
客を避難させる場合に使用される鉄道車輌用避難梯子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の避難梯子として、一対の
支持部材間に複数の踏み板を架設してなる梯子本体と、
この梯子本体の支持部材に立設される支柱の上端部に手
摺体を横架してなる手摺と、上記梯子本体の長手方向の
一端に延在され、鉄道車輌から突設された取付板に着脱
可能に係合する天板とを具備する鉄道車輌用避難梯子が
知られている(実公昭62−24000号公報参照)。
【0003】この避難梯子は、梯子本体に対して手摺が
着脱可能に形成されており、不使用時には、折り畳まれ
た梯子本体と手摺を、鉄道車輌の非常扉付近に格納され
ている。そして、緊急事態の発生時には、梯子本体と手
摺を組立てると共に、手摺の支柱を梯子本体に設けられ
た受け金に嵌合して装着した状態で、天板を鉄道車輌の
非常扉部から突設された取付板に係合させることによ
り、非常扉の開口部と軌道上面との間に梯子を掛けて、
乗客の避難に供せるようになっている。この際、避難す
る者は手摺を伝って安全に避難することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記避
難梯子においては、梯子本体に設けられた受け金に手摺
の支柱を嵌合する構造であるため、支柱と受け金との間
に隙間が生じると共に、手摺にガタツキが生じ、避難者
に不安感を与えるという問題があった。また、手摺が不
用意に外れないようにするために、受け金と支柱に止め
ピンを貫挿しているが、梯子の取付時における止めピン
の貫挿や梯子の取外し時における止めピンの抜き取りに
手間を要するという問題もあった。
【0005】また、天板に設けられた係合ピンを鉄道車
輌側の取付板に設けられた受け孔に係合させて、非常扉
の開口部と軌道上面との間に梯子を掛ける構造であるた
め、係合ピンと受け孔との係合が外れる虞があり、梯子
の設置が不安定になるとい問題もあった。
【0006】したがって、安定した状態で設置でき、避
難者に不安感を抱かせることなく、安全に避難できる鉄
道車輌用避難梯子の提供が課題である。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、安定した状態で設置でき、不安感を抱かせることな
く、安全に避難できる鉄道車輌用避難梯子を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の鉄道車輌用避難梯子は、一対の支持部材
間に複数の踏み板を架設してなる梯子本体と、この梯子
本体の支持部材に立設される支柱の上端部に手摺体を横
架してなる手摺と、上記梯子本体の長手方向の一端に延
在され、鉄道車輌から突設された取付板に着脱可能に係
合する天板とを具備する鉄道車輌用避難梯子を前提とす
る。そして、請求項1記載の発明は、上記梯子本体に、
上記手摺の支柱を挿脱可能に抱持する受け部を設け、
上記受け部は、上記手摺の支柱を抱持する一側壁が支柱
に対して進退可能に配設される固定子と、この固定子を
支柱側に押圧する位置と、支柱から離れる位置に保持す
るカム部を有する操作レバーとからなるロック機構とを
具備する、ことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、上記梯子本
体に、上記手摺の支柱を挿脱可能に抱持する受け部と、
この受け部から突出する支柱の下端部内に係合する保持
部とを設け、 上記受け部は、上記手摺の支柱を抱持す
る一側壁が支柱に対して進退可能に配設される固定子
と、この固定子を支柱側に押圧する位置と、支柱から離
れる位置に保持するカム部を有する操作レバーとからな
るロック機構とを具備する、ことを特徴とする。
【0010】請求項1又は2記載の鉄道車輌用避難梯子
において、上記固定子を、支柱に当接する固定子基部
と、カム部と係合してカム部からの力を固定子基部に伝
達する可動伝達部と、これら固定子基部と可動伝達部と
の間に介在される弾性部材とで構成する方が好ましい
(請求項3)。
【0011】また、請求項4記載の発明は、上記天板
に、鉄道車輌の取付板に設けられた受け孔に係脱可能に
係合する係合ピンを設け、 上記係合ピンに、この係合
ピンが上記受け孔内に係合した際に弾性力の付勢によっ
て受け孔の縁部に係合し、弾性力に抗して受け孔の縁部
との係合が解除される抜け止め機構を具備してなる、こ
とを特徴とする。この場合、上記抜け止め機構は、天板
の下面に垂下され、下端側の対向する両側にスリットを
有する筒状の係合ピン本体と、この係合ピン本体内に配
設されると共に、上記スリットを介して係合ピン本体の
側方に出没可能に枢着される楔状の抜け止め体と、この
抜け止め体の上端面に係合して抜け止め体を上記係合ピ
ン本体の側方に突出させる係合部材と、この係合部材が
常時抜け止め体と係合する方向に弾性力を付勢するばね
部材とを具備する方が好ましい(請求項5)。
【0012】また、請求項6記載の発明は、上記天板
に、鉄道車輌の取付板に設けられた受け孔に係脱可能に
係合する係合ピンと、上記取付板の先端面とこの先端面
に連なる側面及び先端側下面を保持する先端側保持部
と、上記取付板の基端側上面を保持する基端側保持部
と、を具備してなる、ことを特徴とする。この場合、上
記天板は、平坦面部と、この平坦面部の先端側から下り
勾配で延在するスロープ面部と、このスロープ面部の先
端からスロープ面部の下方側に延在して基端側保持部を
構成する水平保持面部とからなる天板基部と、この天板
基部の両側から上記スロープ面部の下端位置まで垂下す
る一対の垂下壁部とを具備し、上記係合ピンは、上記水
平保持面部に設けられた透孔を介して出没可能なピン本
体と、このピン本体を常時突出方向に弾性力を付勢する
ばね部材とを具備する方が好ましい(請求項7)。
【0013】請求項1記載の発明によれば、梯子本体
に、手摺の支柱を挿脱可能に抱持する受け部を設け、受
け部に、手摺の支柱を抱持する一側壁が支柱に対して進
退可能に配設される固定子と、この固定子を支柱側に押
圧する位置と、支柱から離れる位置に保持するカム部を
有する操作レバーとからなるロック機構を設けることに
より、手摺の支柱を梯子本体に設けられた受け部に挿入
した状態で、操作レバーを操作して固定子を支柱に押圧
して固定することができる。また、操作レバーを操作し
て固定子を支柱から離して手摺を梯子本体から取り外す
ことができる。したがって、梯子本体に対して手摺を簡
単に着脱することができ、また、手摺を確実に取り付け
ることができると共に、避難者を安全に避難させること
ができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明に加えて、受け部から突出する支柱の下端部内
に係合する保持部を設けることにより、支柱の2箇所を
保持することができるので、手摺のガタツキを防止する
ことができる。したがって、手摺を更に確実に取り付け
ることができると共に、避難者を安全に避難させること
ができる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、固定子を、
支柱に当接する固定子基部と、カム部と係合してカム部
からの力を固定子基部に伝達する可動伝達部と、これら
固定子基部と可動伝達部との間に介在される弾性部材と
で構成するので、弾性部材の弾性力が助長して固定子基
部と支柱との当接(圧接)を強固なものとすることがで
きる。また、弾性部材の弾性力によってカム部と可動伝
達部との係合を確実にすることができると共に、ロック
機構の信頼性の向上を図ることができる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、天板に設け
られた係合ピンに、この係合ピンが鉄道車輌の取付板に
設けられた受け孔内に係合した際に弾性力の付勢によっ
て受け孔の縁部に係合し、弾性力に抗して受け孔の縁部
との係合が解除される抜け止め機構を具備するので、鉄
道車輌に突設された取付板への梯子の着脱を容易にする
ことができ、また、取付時に不用意に係合が解かれるの
を防止し、係合を確実にすることができると共に、避難
者を安全に避難させることができる。この場合、抜け止
め機構に、天板の下面に垂下され、下端側の対向する両
側にスリットを有する筒状の係合ピン本体と、この係合
ピン本体内に配設されると共に、スリットを介して係合
ピン本体の側方に出没可能に枢着される楔状の抜け止め
体と、この抜け止め体の上端面に係合して抜け止め体を
係合ピン本体の側方に突出させる係合部材と、この係合
部材が常時抜け止め体と係合する方向に弾性力を付勢す
るばね部材とを具備することにより、係合ピンを取付板
の受け孔に係合(貫挿)させると同時にばね部材の弾性
力の付勢により自動的に係合ピンの抜け止めを行うこと
ができる(請求項5)。
【0017】請求項6記載の発明によれば、天板に、鉄
道車輌の取付板に設けられた受け孔に係脱可能に係合す
る係合ピンと、取付板の先端面とこの先端面に連なる側
面及び先端側下面を保持する先端側保持部と、取付板の
基端側上面を保持する基端側保持部とを具備することに
より、梯子の取付を容易にすることができると共に、天
板と取付板とを係合ピンと受け孔との係合の外に、取付
板の先端部側下面及び基端側上面を保持するので、天板
と取付板との係合を確実にすることができ、避難者を安
全に避難させることができる。この場合、天板に、平坦
面部と、この平坦面部の先端側から下り勾配で延在する
スロープ面部と、このスロープ面部の先端からスロープ
面部の下方側に延在して基端側保持部を構成する水平保
持面部とからなる天板基部と、この天板基部の両側から
スロープ面部の下端位置まで垂下する一対の垂下壁部と
を設け、係合ピンに、水平保持面部に設けられた透孔を
介して出没可能なピン本体と、このピン本体を常時突出
方向に弾性力を付勢するばね部材とを設けることによ
り、梯子の取付と同時に係合ピンを受け孔に係合させる
ことができるので、梯子の取付を更に容易にすることが
できる(請求項7)。また、天板が、取付板の上面に係
合するスロープ面部を有するので、梯子の取付状態にお
いて段差を少なくすることができ、避難を安全に行える
ようにすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の鉄道車輌用避
難梯子の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0019】◎第一実施形態 図1は、この発明の鉄道車輌用避難梯子の第一実施形態
の使用状態を示す概略側面図(a)、(a)のI−I線
に沿う拡大断面図(b)及び(a)のII部拡大断面図
(c)、図2は、避難梯子の使用状態を示す概略平面図
である。
【0020】上記避難梯子は、一対の支持部材11間に
複数の踏み板15を架設してなる梯子本体10と、この
梯子本体10の支持部材11に立設される支柱16の上
端部に手摺体17を横架してなる手摺18と、梯子本体
10の長手方向の一端に延在され、鉄道車輌1の非常扉
の開口部(図示せず)から突設された取付板2に着脱可
能に係合する天板20とで主に構成されている。
【0021】上記梯子本体10は、チャンネル状のアル
ミニウム製押出形材にて形成される一対の支持部材11
を外方が開口するように背中合わせに対峙させ、これら
支持部材11間に、複数(図面では6個)の踏み板15
を適宜間隔をおいて架設してなる。この場合、両支持部
材11は、ヒンジ14を介して折畳み可能に連結される
上部支持部材12と下部支持部材13とで構成されてい
る(図11参照)。また、踏み板15は、アルミニウム
製押出形材にて形成される偏平中空矩形状をなしてお
り、その上面には滑り止め用の凹凸細条(図示せず)が
形成されている。なお、梯子本体10の支持部材11
は、鉄道車輌1の取付板2と軌道面3上に掛け渡された
状態において、約35度の傾斜角になるような長さに設
定されている。また、踏み板15は、掛け渡された梯子
本体10に対して略水平状に架設されており、先端側が
僅かな角度(例えば水平線に対して1.5度程度)上向
きになるようになっている。
【0022】また、上部支持部材12の先端側(使用時
における上端側)と、下部支持部材13の先端側(使用
時における下端側)にそれぞれ手摺18の支柱16を挿
脱可能に抱持する側方が開口する受け部30と、この受
け部30から下方に突出する支柱16の下端部内に挿入
される保持部40が設けられている。
【0023】この場合、受け部30は、支持部材11の
外面と、支持部材11の外面に突設される一対のアルミ
ニウム製の側壁31とで外方側に開口する平面視「コ」
字状に構成されており、開口部32には、図3ないし図
6に示すように、支柱16を抱持する一側壁が受け部3
0内に挿入された支柱16に対して進退可能に配設され
る固定子33と、この固定子33を支柱16側に押圧す
る位置と、支柱16から離れる位置に保持するカム部3
4を有する操作レバー35とからなるロック機構36が
設けられている。
【0024】上記ロック機構36における固定子33
は、受け部30の両側壁31間に移動可能に配設される
上下端部がL字状に折曲された断面が略C字状のアルミ
ニウム製板部材にて形成され、支柱16を抱持する一側
壁を構成する固定子基部37と、両側壁31間に移動可
能に配設される矩形状基部38aの上端及び下端の両側
に、側壁31の対向する上下面に設けられた取付段部3
1aに係合する断面矩形状の係止突起38bを有するア
ルミニウム製の可動伝達部38と、これら固定子基部3
7と可動伝達部38との間に介在される弾性部材である
合成ゴム製弾性板39とで構成されている。
【0025】操作レバー35は、両側壁31の先端側に
穿設された取付孔31b内に回転自在に貫挿される回転
軸35aと、この回転軸35aの一端からL字状に延在
するハンドル35bとからなり、回転軸35aの一側面
を切削してカム部34が形成されている。なお、回転軸
35aにおける側壁31の外側部位には、回転軸35a
に貫通された貫通孔に抜け止め用割ピン35cが貫挿さ
れている。
【0026】上記のように構成されるロック機構36
は、操作レバー35のハンドル35bを操作してカム部
34の凸部側を可動伝達部38と非接触の位置におくこ
とにより、受け部30と固定子33との間に隙間をおい
て手摺18の支柱16を挿入することが可能になる(図
6(a)参照)。そして、ハンドル35bを操作して回
転軸35aを回転し、カム部34の凸部側を可動伝達部
38に接触させると、可動伝達部38は支柱16側に移
動され、その力が弾性板39を介して固定子基部37に
伝達され、固定子基部37が支柱16の側面に圧接され
ることで、支柱16を受け部30に固定することができ
る。この際、可動伝達部38と固定子基部37との間に
介在された弾性板39が弾性変形すると共に、弾性板3
9に蓄積された反発力が固定子基部37の圧接に寄与す
るので、金属同士の接触による支柱16の固定を確実に
することができる。また、弾性板39が弾性変形するの
で、繰り返し使用によりカム部34が摩耗しても、支柱
16の固定に支障をきたす虞がなく、ロック機構36の
信頼性の向上を図ることができる。
【0027】また、保持部40は、受け部30の下方に
おいて支持部材11に対して垂直に突出する保持板41
と、この保持板41の上面に突設されて支柱16の先端
部内に係合される保持体42とで構成されている。この
場合、保持体42は、先端が縮径されたテーパ部43
と、このテーパ部43の下端に連なる支柱16の内径よ
り僅かに小径の円柱部44とからなる先端がやや丸みを
帯びた略コーン形に形成されている。
【0028】このように保持部40の保持体42を略コ
ーン形に形成することにより、受け部30に挿入される
支柱16の先端部内に容易に保持部40の保持体42を
挿入することができ、保持体42の円柱部44が支柱1
6の先端部内に係合することで、支柱16の下端部(先
端部)を保持することができる。
【0029】上記手摺18は、アルミニウム製パイプ部
材にて形成される2本の支柱16と、これら支柱16の
上端部に横架されるアルミニウム製パイプ部材にて形成
される手摺体17とで構成されている。この場合、手摺
体17は、互いに摺動嵌合可能な径の異なる2本の上部
手摺体17a及び下部手摺体17bにて形成されてお
り、上部及び下部手摺体17a,17bの先端側下部に
突設されるブラケット17cに、ヒンジピン17dを介
して支柱16が折畳み可能に枢着されている。このよう
に構成される手摺18は、図12に示すように、上部手
摺体17aと下部手摺体17bの一方例えば上部手摺体
17aを他方の下部手摺体17b内に収納させると共
に、支柱16を上部及び下部手摺体17a,17bと接
触する位置に折り畳んで収納することができるようにな
っている。
【0030】上記天板20は、図7に示すように、先端
側の角部が面取された矩形板状のアルミニウム製の天板
本体21と、この天板本体21の基端側の下面両側に突
設されるアルミニウム製の補強板22と、両補強板22
を連結するチャンネル状部材にて形成されるアルミニウ
ム製の補強部材23とで構成されている。このように構
成される天板20の基端側両側には取付ブラケット24
が下方に向かって突設されており、これら取付ブラケッ
ト24にヒンジピン25をもって梯子本体10の上部支
持部材12の先端部が枢着されている。したがって、天
板20は、梯子本体10に対して折畳み可能に取り付け
られている(図11参照)。
【0031】また、天板20の先端側下面には、取付板
2に設けられた受け孔4に係脱可能に係合する係合ピン
26が突設されている。この係合ピン26は、図7及び
図8に示すように、係合ピン26が受け孔4内に係合し
た際に弾性力の付勢によって受け孔4の縁部に係合し、
弾性力に抗して受け孔4の縁部との係合が解除される抜
け止め機構27を具備している。
【0032】この場合、抜け止め機構27は、天板20
の下面に垂下され、下端側の対向する両側にスリット2
7aを有する筒状の係合ピン本体27bと、この係合ピ
ン本体27b内に配設されると共に、スリット27aを
介して係合ピン本体27bの側方に出没可能に枢着さ
れ、受け孔4の縁部に係合可能な楔状の抜け止め体27
cと、この抜け止め体27cの上端面に形成された傾斜
面27dに係合して抜け止め体27cを係合ピン本体2
7bの側方に突出させる係合部材27eと、この係合部
材27eと天板20の下面との間に縮設されて、係合部
材27eが常時抜け止め体27cと係合する方向に弾性
力を付勢するばね部材であるコイルばね27fとで主に
構成されている。
【0033】また、上記下部支持部材13の先端(使用
時における下端)には、脚体50が高さ調節可能に装着
されている。この場合、脚体50は、下部支持部材13
の凹溝内に摺動可能な断面中空矩形状のアルミニウム製
押出形材にて形成される脚体基部51と、この脚体基部
51の先端部(下端部)にピン52をもって回動可能に
枢着される下面にゴム面を形成した補助脚53とで構成
されており、脚体基部51の外方側側面には、適宜間隔
をおいて複数の調節孔54が穿設されている。
【0034】また、下部支持部材11の先端部(下端
部)の外方側には、下部支持部材13の凹溝内に挿入さ
れる一対の脚片55aを有する蓋体55が例えば溶接等
によって固着されており、この蓋体55に高さ調節機構
56が取り付けられている。この高さ調節機構56は、
蓋体55の外面に突設される円筒体56a内に摺動及び
回転可能に配設されて蓋体55に設けられた透孔(図示
せず)を貫通して調節孔54に係合する係止ピン56b
と、この係止ピン56bの基端側(外方側)に連結され
て円筒体56aの外方に突出し、円筒体56aの対向す
る側部に設けられたガイド溝56c及び円筒体56aの
縁部に選択的に係合するリング体56dと、このリング
体56dと係止ピン56bとの間に縮設されて、常時係
止ピン56bの突出方向に弾性力を付勢する係止ばね5
6eとで構成されている。
【0035】このように構成される高さ調節機構56に
おいて、リング体56dを引っ張って係止ばね56eの
弾性力に抗して係止ピン56bを調節孔54と係合しな
い位置に移動させると共に、リング体56dをガイド溝
56cの外方に引き出した状態で、リング体56dを回
転させて円筒体56aの縁部に係合させると、係止ピン
56bと調節孔54との係合状態が解かれる。この状態
で、脚体50を移動調節させて任意の高さ位置に調節し
たした後、リング体56dを回転させてガイド溝56c
に係合させると、係止ばね56eの弾性力によって係止
ピン56bが調節孔54内に嵌挿されて脚体50が固定
される。
【0036】上記のように構成される避難梯子は、不使
用時には、梯子本体10から手摺18が取り外された状
態におかれる。そして、梯子本体10は、図11に示す
ように、上部支持部材11と下部支持部材11が二つ折
りに折り畳まれ、また、手摺18は、図11に示すよう
に、上部手摺体17aと下部手摺体17bとが収縮され
ると共に、支柱16が上部及び下部手摺体17a,17
bと接触する位置に折り畳たまれる。このようにして折
り畳まれた梯子本体10と手摺18は、例えば鉄道車輌
1の非常扉付近に収納することができる。
【0037】緊急事態が発生した場合には、梯子本体1
0と手摺18とをそれぞれ組み立てた後、梯子本体10
の受け部30に手摺18の支柱16を挿入して、支柱1
6を受け部30にて抱持すると共に、支柱16の先端部
(下端部)内に保持部40の保持体42を係合する。こ
の状態で、ロック機構36の操作レバー35を操作し
て、支柱16を固定する。このようにして、4本の支柱
16をそれぞれ受け部30と保持部40の2箇所を保持
することによって強固に固定する。次に、天板20の下
面に突設された係合ピン26を取付板2に設けられた受
け孔4に挿入すると、図7及び図8に示すように、係合
ピン26が受け孔4内に係合した際に抜け止め機構27
のコイルばね27fの弾性力によって抜け止め機構27
の抜け止め体27cが受け孔4の縁部に係合して、避難
梯子を確実に掛け渡すことができる。この際、避難梯子
は、係合ピン26を中心として、水平方向に回動するこ
とができるので、支持部材11の先端(下端)の脚体5
0が軌道のレール5と干渉するのを回避することができ
る(図2参照)。このようにして、避難梯子を、鉄道車
輌1の取付板2と軌道との間に簡単に、かつ確実に掛け
渡すことができ、乗客を安全に避難させることができ
る。
【0038】◎第二実施形態 図13は、この発明に係る避難梯子の使用状態の要部を
示す平面図(a)及び(a)の断面図(b)、図14
は、第二実施形態における避難梯子の取付部を示す分解
平面図(a)及び(a)の断面図(b)、図15は、第
二実施形態における天板を示す側断面図(a)及び底面
図(b)である。
【0039】第二実施形態は、鉄道車輌への避難梯子の
取付を容易に、かつ確実にした場合である。すなわち、
第二実施形態は、天板60に、鉄道車輌1の取付板2A
に設けられた2個の受け孔4Aにそれぞれ係脱可能に係
合する2個の係合ピン61と、取付板2Aの先端面2a
とこの先端面2aに連なる側面2b及び先端側下面2c
を保持する先端側保持部62と、取付板2Aの基端側上
面2eを保持する基端側保持部63とを設けて、避難梯
子の取付を容易に、かつ確実に行えるようにした場合で
ある。
【0040】この場合、天板60は、先端に向かって狭
小のテーパ面を有する平面視が略台形状の平坦面部64
と、この平坦面部64の先端側から下り勾配で延在する
スロープ面部65と、このスロープ面部65の先端から
スロープ面部65の下方側に延在して基板側保持部63
を構成する水平保持面部68とからなる天板基部66
と、この天板基部66の両側からスロープ面部65の下
端位置まで垂下する一対の垂下壁部67とを具備するア
ルミニウム製部材にて形成されている。
【0041】また、先端側保持部62は、平坦面部64
の下面から垂下されて、取付板2Aの先端面2a及び先
端面に連なる側面2bを保持する平面視が略「ヘ」字状
の垂下保持片62aと、この垂下保持片62aの下端部
に連結されて、取付板2Aの先端側角部の下面を保持す
る水平保持片62bとで構成されている。
【0042】また、係合ピン61は、水平保持面部68
に設けられた透孔69を介して出没可能なピン本体61
aと、このピン本体61aを常時突出方向に弾性力を付
勢するばね部材である板ばね61bとで主に構成されて
いる。この場合、板ばね61bは、一端部にピン本体6
1aを固定し、他端部がねじ61cをもって水平保持面
部68の上面に固着されて、ピン本体61aを常時透孔
69から下方に突出させる方向に弾性力を付勢してい
る。
【0043】なお、取付板2Aの先端側辺には、下方に
向かって下り勾配の傾斜片2dが設けられている。この
ように、取付板2Aの先端側辺に下り勾配の傾斜片2d
を設けることにより、避難梯子を取付板2Aに取り付け
る際に天板60の先端部が傾斜片2dの上面を滑りなが
ら移動するので、天板60の取付を容易にすることがで
きる。
【0044】なお、第二実施形態において、その他の部
分は第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一
符号を付して説明は省略する。
【0045】次に、第二実施形態の避難梯子の取付手順
について、図16を参照して説明する。まず、第一実施
形態と同様に、梯子本体10と手摺18を展開して組み
立てた後、手摺18の支柱16を梯子本体10の受け部
30に挿入し、ロック機構36によって固定して、梯子
本体10に手摺18を装着する。
【0046】次に、取付板2Aの先端外方側から天板6
0を移動させて、天板60の水平保持面部68及び係合
ピン61のピン本体61aを板ばね61bの弾性力に抗
して取付板2Aの傾斜片2dの上面を滑らすようにし
て、取付板2Aの上面に移動させると、取付板2Aの先
端側は、先端側保持部62の垂下保持片62aと水平保
持片62bによって保持される一方、受け孔4Aに係合
ピン61が位置して、ピン本体61aが板ばね61bの
弾性力によって受け孔4Aに係合して、避難梯子が、鉄
道車輌1の取付板2Aと軌道面3部とに掛け渡される。
この際、取付板2Aの先端面2a、先端面2aに連なる
側面2b及び先端側下面2cは、先端側保持部62にて
保持され、取付板2の基端側上面2eは基端側保持部6
3(具体的には水平保持面部68)にて保持されるの
で、避難梯子は強固な状態で取り付けられる。また、天
板60のスロープ面部65が取付板2Aの上面との段差
を無くすことができるので、避難者は躓く虞はない。し
たがって、避難者は安全な状態で避難することができ
る。
【0047】なお、避難梯子を取り外す場合には、ばね
部材61cの弾性力に抗して係合ピン61と受け孔4A
との係合を解除して、天板60を取付板2Aから引き抜
くように取り外せばよい。
【0048】なお、上記説明では、受け孔4Aと係合ピ
ン26が2個の場合に付いて説明したが、受け孔4Aと
係合ピン26を第一実施形態と同様に1個にしても同様
な効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明は上記
のように構成されているので、以下のような優れた効果
が得られる。
【0050】(1)請求項1記載の発明によれば、梯子
本体に、手摺の支柱を挿脱可能に抱持する受け部を設
け、受け部に、手摺の支柱を抱持する一側壁が支柱に対
して進退可能に配設される固定子と、この固定子を支柱
側に押圧する位置と、支柱から離れる位置に保持するカ
ム部を有する操作レバーとからなるロック機構を設ける
ことにより、手摺の支柱を梯子本体に設けられた受け部
に挿入した状態で、操作レバーを操作して固定子を支柱
に押圧して固定することができる。また、操作レバーを
操作して固定子を支柱から離して手摺を梯子本体から取
り外すことができる。したがって、梯子本体に対して手
摺を簡単に着脱することができ、また、手摺を確実に取
り付けることができると共に、避難者を安全に避難させ
ることができる。
【0051】(2)請求項2記載の発明によれば、上記
(1)に加えて、受け部から突出する支柱の下端部内に
係合する保持部を設けることにより、支柱の2箇所を保
持して手摺のガタツキを防止することができるので、更
に、手摺を確実に取り付けることができると共に、避難
者を安全に避難させることができる。
【0052】(3)請求項3記載の発明によれば、固定
子を、支柱に当接する固定子基部と、カム部と係合して
カム部からの力を固定子基部に伝達する可動伝達部と、
これら固定子基部と可動伝達部との間に介在される弾性
部材とで構成するので、弾性部材の弾性力が助長して固
定子基部と支柱との当接(圧接)を強固なものとするこ
とができる。また、弾性部材の弾性力によってカム部と
可動伝達部との係合を確実にすることができると共に、
ロック機構の信頼性の向上を図ることができる。
【0053】(4)請求項4記載の発明によれば、天板
に設けられた係合ピンに、この係合ピンが鉄道車輌の取
付板に設けられた受け孔内に係合した際に弾性力の付勢
によって受け孔の縁部に係合し、弾性力に抗して受け孔
の縁部との係合が解除される抜け止め機構を具備するの
で、鉄道車輌に突設された取付板への梯子の着脱を容易
にすることができ、また、取付時に不用意に係合が解か
れるのを防止し、係合を確実にすることができると共
に、避難者を安全に避難させることができる。この場
合、抜け止め機構に、天板の下面に垂下され、下端側の
対向する両側にスリットを有する筒状の係合ピン本体
と、この係合ピン本体内に配設されると共に、スリット
を介して係合ピン本体の側方に出没可能に枢着される楔
状の抜け止め体と、この抜け止め体の上端面に係合して
抜け止め体を係合ピン本体の側方に突出させる係合部材
と、この係合部材が常時抜け止め体と係合する方向に弾
性力を付勢するばね部材とを具備することにより、係合
ピンを取付板の受け孔に係合(貫挿)させると同時にば
ね部材の弾性力の付勢により自動的に係合ピンの抜け止
めを行うことができる(請求項5)。
【0054】(5)請求項6記載の発明によれば、天板
に、鉄道車輌の取付板に設けられた受け孔に係脱可能に
係合する係合ピンと、取付板の先端面とこの先端面に連
なる側面及び先端側下面を保持する先端側保持部と、取
付板の基端側上面を保持する基端側保持部とを具備する
ことにより、梯子の取付を容易にすることができると共
に、天板と取付板とを係合ピンと受け孔との係合の外
に、取付板の先端部側下面及び基端側上面を保持するの
で、天板と取付板との係合を確実にすることができ、避
難者を安全に避難させることができる。
【0055】(6)請求項7記載の発明によれば、天板
に、平坦面部と、この平坦面部の先端側から下り勾配す
るスロープ面部と、このスロープ面部の先端からスロー
プ面部の下方側に延在する基端側保持部を構成する水平
保持面部とからなる天板基部と、この天板基部の両側か
らスロープ面部の下端位置まで垂下する一対の垂下壁部
とを設け、係合ピンに、水平保持面部に設けられた透孔
を介して出没可能なピン本体と、このピン本体を常時突
出方向に弾性力を付勢するばね部材とを設けることによ
り、梯子の取付と同時に係合ピンを受け孔に係合させる
ことができるので、梯子の取付を更に容易にすることが
できる。また、天板が、取付板の上面に係合するスロー
プ面部を有するので、梯子の取付状態において段差を少
なくすることができ、避難を安全に行えるようにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鉄道車輌用避難梯子の第一実施形態
の使用状態を示す概略側面図(a)、(a)のI−I線
に沿う拡大断面図(b)及び(a)のII部の拡大断面図
(c)である。
【図2】上記鉄道車輌用避難梯子の使用状態を示す概略
平面図である。
【図3】この発明における手摺の取付部を示す拡大正面
図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】この発明における受け部、保持部及びロック機
構の一部を断面で示す斜視図である。
【図6】この発明におけるロック機構の非ロック状態を
示す断面図(a)及びロック状態を示す断面図(b)で
ある。
【図7】この発明における天板の取付状態を示す拡大断
面図である。
【図8】上記天板の取付前の状態を示す断面図(a)、
取付途中の状態を示す断面図(b)及び取付後の状態を
示す断面図(c)である。
【図9】この発明における梯子本体の脚体の取付部を示
す側面図である。
【図10】上記脚体の高さ調節機構を示す一部断面斜視
図(a)及び(a)のIII−III線に沿う断面図(b)で
ある。
【図11】この発明における梯子本体の折畳み状態を示
す側面図である。
【図12】この発明における手摺の折畳み状態を示す側
面図である。
【図13】この発明に係る避難梯子の第二実施形態の使
用状態の要部を示す平面図(a)及び(a)の断面図
(b)である。
【図14】第二実施形態における取付板と天板を示す分
解平面図(a)及び分解側面図(b)である。
【図15】第二実施形態における天板の側断面図(a)
及び底面図(b)である。
【図16】第二実施形態の避難梯子の取付手順を示す概
略側面図である。
【符号の説明】
1 鉄道車輌 2,2A 取付板 2a 先端面 2b 側面 2c 先端側下面 2d 傾斜片 2e 基端側上面 3 軌道面 4,4A 受け孔 10 梯子本体 11 支持部材 15 踏み板 16 支柱 17 手摺体 18 手摺 20 天板 26 係合ピン 27 抜け止め機構 27a スリット 27b 係合ピン本体 27c 抜け止め体 27e 係合部材 27f コイルばね(ばね部材) 30 受け部 31 側壁 32 開口部 33 固定子 34 カム部 35 操作レバー 36 ロック機構 37 固定子基部 38 可動伝達部 39 弾性板(弾性部材) 40 保持部 41 保持板 42 保持体 60 天板 61 係合ピン 61a ピン本体 61b 板ばね(ばね部材) 62 先端側保持部 63 基端側保持部 64 平坦面部 65 スロープ面部 66 天板基部 67 垂下壁部 68 水平保持面部 69 透孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の支持部材間に複数の踏み板を架設
    してなる梯子本体と、この梯子本体の支持部材に立設さ
    れる支柱の上端部に手摺体を横架してなる手摺と、上記
    梯子本体の長手方向の一端に延在され、鉄道車輌から突
    設された取付板に着脱可能に係合する天板とを具備する
    鉄道車輌用避難梯子であって、 上記梯子本体に、上記手摺の支柱を挿脱可能に抱持する
    受け部を設け、 上記受け部は、上記手摺の支柱を抱持する一側壁が支柱
    に対して進退可能に配設される固定子と、この固定子を
    支柱側に押圧する位置と、支柱から離れる位置に保持す
    るカム部を有する操作レバーとからなるロック機構とを
    具備する、ことを特徴とする鉄道車輌用避難梯子。
  2. 【請求項2】 一対の支持部材間に複数の踏み板を架設
    してなる梯子本体と、この梯子本体の支持部材に立設さ
    れる支柱の上端部に手摺体を横架してなる手摺と、上記
    梯子本体の長手方向の一端に延在され、鉄道車輌から突
    設された取付板に着脱可能に係合する天板とを具備する
    鉄道車輌用避難梯子であって、 上記梯子本体に、上記手摺の支柱を挿脱可能に抱持する
    受け部と、この受け部から突出する支柱の下端部内に係
    合する保持部とを設け、 上記受け部は、上記手摺の支柱を抱持する一側壁が支柱
    に対して進退可能に配設される固定子と、この固定子を
    支柱側に押圧する位置と、支柱から離れる位置に保持す
    るカム部を有する操作レバーとからなるロック機構とを
    具備する、ことを特徴とする鉄道車輌用避難梯子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の鉄道車輌用避難梯
    子において、 上記固定子を、支柱に当接する固定子基部と、カム部と
    係合してカム部からの力を固定子基部に伝達する可動伝
    達部と、これら固定子基部と可動伝達部との間に介在さ
    れる弾性部材とで構成してなる、ことを特徴とする鉄道
    車輌用避難梯子。
  4. 【請求項4】 一対の支持部材間に複数の踏み板を架設
    してなる梯子本体と、この梯子本体の支持部材に立設さ
    れる支柱の上端部に手摺体を横架してなる手摺と、上記
    梯子本体の長手方向の一端に延在され、鉄道車輌から突
    設された取付板に着脱可能に係合する天板とを具備する
    鉄道車輌用避難梯子であって、 上記天板に、鉄道車輌の取付板に設けられた受け孔に係
    脱可能に係合する係合ピンを設け、 上記係合ピンに、この係合ピンが上記受け孔内に係合し
    た際に弾性力の付勢によって受け孔の縁部に係合し、弾
    性力に抗して受け孔の縁部との係合が解除される抜け止
    め機構を具備してなる、ことを特徴とする鉄道車輌用避
    難梯子。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の鉄道車輌用避難梯子にお
    いて、 上記抜け止め機構は、天板の下面に垂下され、下端側の
    対向する両側にスリットを有する筒状の係合ピン本体
    と、この係合ピン本体内に配設されると共に、上記スリ
    ットを介して係合ピン本体の側方に出没可能に枢着され
    る楔状の抜け止め体と、この抜け止め体の上端面に係合
    して抜け止め体を上記係合ピン本体の側方に突出させる
    係合部材と、この係合部材が常時抜け止め体と係合する
    方向に弾性力を付勢するばね部材とを具備する、ことを
    特徴とする鉄道車輌用避難梯子。
  6. 【請求項6】 一対の支持部材間に複数の踏み板を架設
    してなる梯子本体と、この梯子本体の支持部材に立設さ
    れる支柱の上端部に手摺体を横架してなる手摺と、上記
    梯子本体の長手方向の一端に延在され、鉄道車輌から突
    設された取付板に着脱可能に係合する天板とを具備する
    鉄道車輌用避難梯子であって、 上記天板に、鉄道車輌の取付板に設けられた受け孔に係
    脱可能に係合する係合ピンと、上記取付板の先端面とこ
    の先端面に連なる側面及び先端側下面を保持する先端側
    保持部と、上記取付板の基端側上面を保持する基端側保
    持部と、を具備してなる、ことを特徴とする鉄道車輌用
    避難梯子。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の鉄道車輌用避難梯子にお
    いて、 上記天板は、平坦面部と、この平坦面部の先端側から下
    り勾配で延在するスロープ面部と、このスロープ面部の
    先端からスロープ面部の下方側に延在して基端側保持部
    を構成する水平保持面部とからなる天板基部と、この天
    板基部の両側から上記スロープ面部の下端位置まで垂下
    する一対の垂下壁部とを具備し、 係合ピンは、上記水平保持面部に設けられた透孔を介し
    て出没可能なピン本体と、このピン本体を常時突出方向
    に弾性力を付勢するばね部材とを具備する、ことを特徴
    とする鉄道車輌用避難梯子。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202037A (ja) * 2013-04-09 2014-10-27 東日本旅客鉄道株式会社 車両用非常梯子
JP2014202038A (ja) * 2013-04-09 2014-10-27 東日本旅客鉄道株式会社 車両用非常梯子
JP2016037097A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 株式会社Kcm 産業用車両
JP2017110376A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 日軽金アクト株式会社 段差乗り越え用ブリッジ
CN113753086A (zh) * 2020-06-04 2021-12-07 比亚迪股份有限公司 逃生梯、轨道车辆、轨道交通系统

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