JP2003063159A - 印刷方法 - Google Patents

印刷方法

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JP2003063159A
JP2003063159A JP2001258506A JP2001258506A JP2003063159A JP 2003063159 A JP2003063159 A JP 2003063159A JP 2001258506 A JP2001258506 A JP 2001258506A JP 2001258506 A JP2001258506 A JP 2001258506A JP 2003063159 A JP2003063159 A JP 2003063159A
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transparent resin
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layer
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JP2001258506A
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English (en)
Inventor
Shinji Kuroiwa
信司 黒岩
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KINMEI PRINTING CO Ltd
Original Assignee
KINMEI PRINTING CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明樹脂材を用いて光沢層を形成する場合に
おいて、光沢層表面の平滑化を図ることにより十分な光
沢値を与えるとともに、枚葉紙に対する透明樹脂材の付
着を防止することのできるオフセット印刷方法を提供す
る。 【解決手段】 複数のインク層形成部3においてインク
層を形成した後、コーター部4Aにおいて、版胴41A
に供給された樹脂材を枚葉紙10に転写するとともに、
圧胴42と上記版胴41Aとの間を通る枚葉紙にプレス
圧をかける際に、プレス圧調整手段により圧胴を版胴方
向に移動させ、上記プレス圧を0.25mmから0.3
mmとして光沢層を形成し、その後、排紙部5Aにおい
て複数の熱源を有する乾燥装置により上記光沢層を乾燥
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インク層を形成
した後、インク層の表面側に透明樹脂材からなる光沢層
を形成する印刷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物の表面に光沢を与える印刷
方法として、塩化ビニール等を表面側に貼り付けること
が行われていた。しかし、塩化ビニールを用いた場合、
その印刷物の廃棄処分等において、環境悪化の問題が生
じていた。そこで、近時、塩化ビニールに代えて、透明
樹脂材からなる光沢層を積層する印刷方法が行われてい
る。この従来の印刷方法について図10から図14を用
いて説明する。図10は、インク層の表面側に透明樹脂
材からなる光沢層を形成する印刷方法に用いられる印刷
装置の一例としてのオフセット印刷機を示す概略構成図
である。この図において、印刷装置11は、給紙部2
と、複数のインク層形成部3と、光沢層形成部としての
コーター部4と、排紙部5とより成る。印刷装置11に
おいて、インク層形成部3は、転写されるインクの色毎
に複数設けられており、通常のカラー印刷では、墨,
藍,赤,黄の4色が用いられるため、4つのインク層形
成部3が一つの印刷装置11に設けられることとなり、
また、その他の特別な色を用いる場合は、その色毎に更
に複数のインク層形成部3が設けられることとなる。
【0003】給紙部2は、印刷前の枚葉紙10が重ねら
れて収められた給紙トレイ21と、インク層形成部3に
枚葉紙10を送る給紙ローラ22とから構成される。こ
の給紙ローラ22には、後述するインク層形成部3,コ
ーター部4の圧胴33,42と同様に紙把持部が設けら
れている。また、上記インク層形成部3は、図11に示
すように、水供給装置34及びインク供給装置35と、
これら各供給装置34,35から水ないしインクが供給
される印刷版としてのアルミ版等の平版31aが固定さ
れた版胴31と、ゴム製の転写部材32aの取付けられ
たブランケット胴32と、上記インクの転写される枚葉
紙10が把持される圧胴33とから構成される。上記水
供給装置34は、水の貯められた貯水槽34aと、水量
を調整しながら平版31aの表面に貯水槽内の水を供給
する複数の小型ローラ34bからなる第1のローラ群と
から構成される。また、上記インク供給装置35は、上
記水供給装置34とほぼ同様に、平版31aに供給され
る粘性の高い油性インクの貯められたインカー35a
と,インク量を調整するとともに粘性の高いインクを練
りながら平版31aの表面に供給するための複数の小型
ローラ35bからなる第2のローラ群とから構成され
る。なお、粘性の高いインクを練るため、インク供給装
置35のローラ群における小型ローラ35bの数は、上
記水供給装置34のローラ群における小型ローラ34b
の数よりも多くなっている。上記水供給装置34及びイ
ンク供給装置35における各ローラ群は、一端に位置す
る小型ローラ34b,35bが貯水槽34a又はインカ
ー35a内の水又はインクに浸され、他端側(版胴側)
に位置する小型ローラ34b,35bが版胴31の平版
31aに接触可能に配置されている。上記版胴31は、
円柱上に形成された金属製のシリンダ31bと、その外
周表面に巻き回されて固定されたアルミ版等から成る平
版31aとから構成される。また、上記ブランケット胴
32は、円柱状に形成された金属製のシリンダ32b
と、その外周表面に巻き回されて固定されたゴム製の転
写部材32aとから構成され、上記版胴31の下側にお
いて、上記平版31aと上記転写部材32aとが接触可
能に配置されている。また、上記圧胴33は、円柱状に
形成された金属製のシリンダで構成され、上記ブランケ
ット胴32の下側において、上記転写部材32aに対し
上記圧胴33が圧接するように配置されている。この圧
胴33には、長手方向に延長する如く形成された凹部3
3a内に複数個の紙把持部36が設けられている。この
紙把持部36は、つめ台36bと、カムで開閉可能に取
付けられたつめ36aとから構成され、つめ36aが閉
じた状態において、つめ36a先端側の平坦部と、つめ
台36b上面とにより枚葉紙10の一端が把持される。
【0004】また、上記コーター部4は、図12に示す
ように、透明樹脂材供給装置43と、この透明樹脂材供
給装置43から光沢層形成用の透明樹脂材が供給される
ゴム製の転写部材41aが固定された版胴41と、上記
透明樹脂材の転写される枚葉紙10が把持される圧胴4
2とから構成される。透明樹脂材供給装置43は、オフ
セットライン用コーターに一般に用いられる、ロールコ
ーター方式と呼ばれるコーティング方式の供給装置で、
上記インク層形成部3の水供給装置34又はインク供給
装置35とほぼ同様に、水溶性の透明樹脂材の貯められ
た樹脂槽43aと、樹脂量を調整しながら版胴41の表
面に供給するための複数の小型ローラ43bからなるロ
ーラ群とから構成される。このローラ群は、その一端側
の小型ローラ43bが上記透明樹脂材の貯められた樹脂
槽43a内の透明樹脂材に浸された状態となり、また、
他端側の小型ローラ43bは、上記版胴の表面の一部に
接触可能に配置されている。上記版胴41は、上記イン
ク層形成部3の版胴31とほぼ同様に、円柱状に形成さ
れた金属製のシリンダ41bと、このシリンダの外周表
面に巻き回されるように固定されたゴム製の転写部材4
1aとで構成される。また、圧胴42も、上記インク層
形成部3の圧胴33と同様に円柱状に形成され、上記版
胴41の下側において、上記転写部材41aに対し上記
圧胴42が一定のプレス圧をかけて圧接するように配置
されており、その外周には、長手方向に延長する凹部4
2a内に紙把持部44が設けられている。この紙把持部
44は、給紙部2の給紙ローラ22,インク層形成部3
の圧胴33,紙送りローラ6のそれぞれに設けられる紙
把持部と同様につめ44a,つめ台44bとから構成さ
れるが、紙の受け渡しの際に、互いの紙把持部が邪魔と
ならないよう、互いに接し合うローラと圧胴同士におい
ては、紙把持部の位置がその長手方向において互い違い
となるように配置されている。なお、光沢層を形成する
上記の水溶性透明樹脂材としては、例えばアクリル系を
メインとするものが用いられる。ここで、水溶性の透明
樹脂材を用いることとしたのは、アルコール等を溶剤と
するものでは、防爆性等の安全面及び環境面に問題があ
るからである。
【0005】排紙部5は、第1,第2スプロケット5
1,52と、この第1,第2スプロケット51,52に
巻き掛けされる紙送り用チェーン53と、乾燥装置と、
乾燥された枚葉紙10が重ねられて収められる排紙トレ
イ55とから構成される。上記紙送り用チェーン53
は、排紙トレイ55に送られる枚葉紙の左,右両側に位
置するように2本設けられており、その外周表面側には
つめ53aが、所定間隔を置いて左右の紙送り用チェー
ン53,53に複数個ずつ設けられている。また、第1
スプロケット51は、上記コーター部4の圧胴42から
枚葉紙を受け渡しできるよう斜め下方向に配置される。
また、第2スプロケット52は、排紙トレイ55に枚葉
紙10を排紙するために排紙トレイ55の開口の上方に
位置する。また、乾燥装置は、熱源として、例えば20
kw程度の近赤外線ランプ54aが、チェーン53によ
り送られる枚葉紙10上の光沢層表面側に設けられてお
り、この近赤外線ランプ54aの熱を温風として送るた
めの図外のファンを有している。これにより水溶性透明
樹脂材の水分を蒸発させることができ、枚葉紙10の光
沢層が乾燥される。なお、紙送りローラ6は、金属製の
シリンダからなり、その外周には、長手方向に延長する
凹部42a内に紙把持部44が設けられており、各圧胴
33,33,42間において、枚葉紙10の受渡しがで
きるように接触可能に配置されている。
【0006】以上のように構成された従来の印刷装置1
1では、図外のモータで圧胴33,42を駆動して、上
記各圧胴33,42及び版胴31,41,ブランケット
胴32等が駆動される。枚葉紙10は、給紙部から図1
0の太線で示すルートRに沿って、給紙ローラ22を介
して各インク層形成部3,3に順次送られる。各インク
層形成部3,3においては、図11に示すように、圧胴
33の紙把持部36に把持された枚葉紙10がこの圧胴
33とブランケット胴32の転写部材32aとの間を通
る際に、インク供給装置35により版胴31を介してブ
ランケット胴32に供給されたインクが転写される。こ
のため、各インク層形成部3,3を通過する毎に色の異
なるインク層が形成され、多層となったインク層が形成
されることでオフセット印刷が行われることになる。最
終段のインク層形成部3を経て多層のインク層が形成さ
れた枚葉紙10は、紙送りローラ6によりコーター部4
に送られる。コーター部4では、図12に示すように、
透明樹脂材供給装置43により透明樹脂材の供給された
転写部材41aと圧胴42との間をインク層の形成され
た枚葉紙10が通ることにより、図13に示すように、
この枚葉紙10のインク層10aの表面に水溶性の透明
樹脂材が転写されて光沢層10bが形成される。このよ
うにして光沢層10bの形成された枚葉紙10は、図1
0に示すように、排紙部5における近赤外線ランプ54
aに熱せられた温風により光沢層10bを形成する水溶
性の透明樹脂材が乾燥された後、排紙トレイ55の上方
の位置で、チェーン53のつめ53aが解除され、排紙
トレイ55内に重ねられる。なお、枚葉紙10の縁部に
はコーター部4による転写圧が加えられないことによ
り、図14に示すように、透明樹脂材の膨出部10cが
形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の印刷装置11に
おいては、上述のように光沢層10bが形成されて、一
定の光沢が得られるものの、図13に示すように、光沢
層10bの表面に凹凸P,Qが発生することから、光沢
値が低いものとなっていた。そこで、転写圧を上げて凹
凸P,Qを小さくして平滑化することが考えられるが、
光沢層10bの表面の平滑化を図るために、転写圧を上
げた場合には、図14に示すように、上記膨出部10c
が破線部に示すように大きなものとなってしまい、従来
の乾燥装置では、十分な乾燥を行うことができず、この
ため、排紙トレイ55に重ねられた枚葉紙10同士がこ
の不十分な乾燥状態となった膨出部10cを介して互い
に付着してしまうという問題があった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ものであり、透明樹脂材を用いて光沢層を形成する場合
において、光沢層表面の平滑化を図ることにより十分な
光沢値を与えるとともに、枚葉紙に対する透明樹脂材の
付着を防止することのできるオフセット印刷方法を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の印刷方法は、透明樹脂材を転写して光沢層を形成する
印刷方法において、上記光沢層にほぼ0.25mm以上
のプレス圧を加えた後、複数の熱源より成る乾燥装置で
乾燥させたことを特徴とするものである。また、請求項
2に記載の印刷方法は、上記プレス圧を0.3mm以下
としたものである。請求項3に記載の印刷方法は、上記
透明樹脂材をスチレン・アクリル系の水溶性樹脂とした
ものである。請求項4に記載の印刷方法は、上記透明樹
脂材を枚葉紙に転写する転写材料に、表面がゴム層で、
ゴム層と布層とを積層したブランケット材を用いたもの
である。請求項5に記載の印刷方法は、上記透明樹脂材
の供給方式として、容器からローラ表面に樹脂を供給す
るとともに、上記ローラ上の樹脂層の厚さをブレードで
規制して版胴表面に供給するチャンバードクターブレー
ド方式を用いたことを特徴とする。請求項6に記載の印
刷方法は、乾燥後の枚葉紙の温度を計測し、上記計測さ
れた枚葉紙の温度に基づいて枚葉紙の乾燥温度を制御す
るようにしたことを特徴とする。請求項7に記載の印刷
方法は、上記印刷方法において、プレス圧を加えた後、
さらにプレス圧を加えたことを特徴とするものである。
請求項8に記載の印刷方法は、上記印刷方法において、
上記光沢層の表面に透明樹脂材を転写して第2の光沢層
を形成したものである。請求項9に記載の印刷方法は、
上記乾燥装置に排気装置を設け、この排気装置により水
分を含んだ空気を排気させたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。なお、各図において、従来と同様の
ものは、同一の符号を付して説明を省略する。
【0011】実施の形態1.図1は、本実施の形態に係
る印刷方法に用いる印刷装置を示す図である。この図に
おいて、1は印刷装置であり、給紙トレイ21と枚葉紙
10を給紙する給紙ローラ22を備える給紙部2と、上
記枚葉紙10に単色の油性インクを転写するための版胴
31,ブランケット胴32,圧胴33とを備える複数の
インク層形成部3と、インク層形成部3によりインク層
が形成された枚葉紙10に水溶性透明樹脂材を転写しプ
レス圧をかけるための版胴41A,圧胴42を備えるコ
ーター部4Aと、コーター部4Aにより形成された光沢
層を乾燥させる乾燥装置として熱乾燥部54A及び冷却
部54Bを備えた排紙部5Aとから構成される。また、
上記複数のインク層形成部の圧胴33,33間又はイン
ク層形成部と光沢層形成部の圧胴33,42間には紙送
りローラ6が設けられている。上記光沢層を形成する水
溶性透明樹脂材としては、一般にアクリル系の水性樹脂
が用いられているが、本例においては、上記水溶性透明
樹脂材として、スチレン・アクリル系の水溶性樹脂を用
いることにより、光沢値の向上を図るようにしている。
上記水溶性樹脂の具体例としては、例えば、スチレン・
アクリル系オーバープリントワニスなどが挙げられる。
【0012】本実施の形態に係る印刷装置1のコーター
部4Aは、図2(a)に示すように、透明樹脂材供給装
置43と、この透明樹脂材供給装置43により透明樹脂
材が供給される版として凸版方式の樹脂版41cの固定
された版胴41Aと、この版胴の下側において、上記樹
脂版に外周表面が圧接するように配置された圧胴42と
を備え、さらに、この圧胴42のシリンダの軸42bに
連結部材45aを介して連結され、上記軸42bを上,
下に移動させることにより、枚葉紙にかかるプレス圧を
調整する調整手段45が設けられている。また、図1に
示すように、本実施の形態に用いられる排紙部5Aは、
光沢層の形成された枚葉紙10を水平に送るとともに、
複数の熱源を有する乾燥装置により乾燥させる熱乾燥部
54Aと、排紙トレイ55の開口部に向けて枚葉紙10
を斜め上方向に送るとともに、自然冷却させる冷却部5
4Bとを有しており、従来より乾燥行程が長いものとな
っている。上記熱乾燥部54Aの乾燥装置は、本実施の
形態では、2つの熱源としての近赤外線ランプ54b,
54bと、この2つの近赤外線ランプ54b,54bの
間に配置された1つの熱源としての遠赤外線ヒータ54
cから構成され、チェーン53により送られる枚葉紙1
0上の光沢層表面側に配置されている。また、近赤外線
ランプ54b及び遠赤外線ヒータ54cは36kw程度
のものとし、従来より熱量の高いものを使用している。
この遠赤外線ヒータ54cについては、遠赤外線により
温められた熱風を枚葉紙10に吹き付けるための図外の
吹き出し口が設けられている。また、本例では、排紙ト
レイ55の上方に、赤外線温度センサ54sを配設し
て、非接触にて、上記排紙トレイ55に収納される枚葉
紙10の紙面温度を測定し、上記近赤外線ランプ54b
や遠赤外線ヒータ54cの出力、あるいは上記熱風の吹
き付け状態を制御して、上記光沢層が形成された枚葉紙
10の乾燥温度を制御するようにしている。これによ
り、枚葉紙10の乾燥温度を最適に保持することができ
るので、光沢値のバラツキを低減することができる。ま
た、上記乾燥装置を用いた場合には、従来よりも高い熱
量が枚葉紙10に与えられることになるため、排紙トレ
イ55に重ねられる前に枚葉紙10を冷却する必要があ
る。そのため、本実施の形態に係る排紙部5Aにおいて
は、自然冷却するための冷却部54Bを設けている。但
し、必ずしも自然冷却する必要はなく、冷風等を送る冷
却装置を設けることとして強制冷却してもよい。この場
合には、排紙部の冷却部を短くすることができる。
【0013】本実施の形態では、コーター部4Aにおい
て光沢層10bを形成する際に、上記調整手段45によ
り、上記シリンダの軸42bを上方向(図の矢印A方
向)に移動させることにより版胴41Aに対し上方向
(矢印A方向)の力を加え、プレス圧Tを従来の転写圧
と比較して3倍程度以上(ほぼ0.25mm以上)とし
ている。但し、このプレス圧をあまり上げると版胴41
Aと圧胴42との接触圧による耐久性の問題が生じ、版
胴の外周に取付けられた転写部材ないし樹脂版の機械的
強度を考慮した場合(特に樹脂版はプレス圧を上げるこ
とにより伸びてしまうため)不必要な破損,変形等を防
止するためには0.3mmまでとすることが好ましい。
このように光沢層10bを形成する透明樹脂材を転写す
ることにより、光沢層10bの表面に十分なプレス圧を
加えつつ、透明樹脂材の転写が可能となる。すなわち、
通常、インク層10aの表面は、図3に示すように凹凸
P,Qを有しているが、その表面上に透明樹脂材を転写
する際において、所定のプレス圧をかけることで、図3
に示すように光沢層10bの表面が比較的平坦(図中の
点線)に近い状態となり、これにより光沢層10bの光
沢値が上がることとなる。ここで、プレス圧Tとは、図
2(b)に示すように、転写部材(本実施の形態では、
樹脂版41c)が、圧胴42に圧接される際にめり込む
部分(斜線部)の最大深さの寸法をいう。これにより、
図3に示すように、枚葉紙10の光沢層10bの表面の
凹凸P,Qを従来のもの(図12)よりも平坦にするこ
とが可能となり、乾燥後の光沢値を上げることができ
る。なお、ここでいう光沢値は、印刷物の表面における
光の反射率により測定されるものであり、その表面が平
坦に近ければ近いほどその値が高くなるものである。従
来の方法では、転写圧が0〜0.1mm程度で、これに
より得られる光沢値は45%程度であったものが、本実
施の形態による印刷方法により、プレス圧を0.25m
m〜0.3mmとすることで光沢値を75%程度とする
ことが可能となることが確認された。また、凸版方式の
樹脂版41cを用いることにより、従来の転写部材を用
いたものより透明樹脂材の転写性がよいものとなり、光
沢層10bを厚くすることができ、その平滑化により光
沢値をさらに上げることができる。
【0014】ところで、プレス圧を大きくすることに伴
い、図4に示すように、透明樹脂材の膨出部10cが破
線で示した従来の膨出部10cより大きくなるという問
題が生じる。この点について、本実施の形態では、乾燥
能力を強化するため、上述のように、排紙部5Aを比較
的乾燥行程の長いものとし、この排紙部5Aに2つの近
赤外線ランプ54b,54bと1つの遠赤外線ヒータ5
4cとから成る熱乾燥部54Aを備えることにより、上
記膨出部10cの乾燥を確実に行うこととしている。す
なわち、上記近赤外線ランプ54b,54bからの熱に
より、上記膨出部10cの内部側の発熱を促進させると
ともに、この近赤外線ランプ54b,54bの間に配置
された遠赤外線ヒータ54cから熱風を枚葉紙に吹き付
け、透明樹脂材の水分を蒸発させることとしている。こ
のように近赤外線ランプ54b,54b及び遠赤外線ヒ
ータ54cを併用することにより、上記膨出部10cの
表面側のみならずその内部側からも熱を加えることがで
き、確実に膨出部10cの透明樹脂材を乾燥させること
ができる。また、冷却部54Bにより、熱乾燥部54A
により高温となった枚葉紙10の光沢層10bを冷却す
ることができる。その後、排紙トレイ55の上方におい
て、紙把持用のつめ53aを離すことにより、排紙トレ
イ55内に光沢層の形成された枚葉紙10が積み重ねら
れる。
【0015】このように、本実施の形態に係る印刷装置
1は、コーター部4Aにおいて、光沢層に対し、調整手
段45により従来の3倍程度(0.25mm以上)のプ
レス圧をかけることとしたので、光沢層表面をより平坦
にすることができ、さらに光沢値を上げることができ
る。なお、プレス圧を0.3mm程度までとすることに
より、版胴ないし樹脂版等の不必要な破損,変形等を防
止することができる。また、乾燥行程の長い乾燥装置を
設けたので、プレス圧を上げたことに伴い従来よりも大
きく形成される透明樹脂材の膨出部についても確実に乾
燥させることができる。さらに、乾燥装置を遠赤外線及
び近赤外線の組み合わせにより構成したので、膨出部内
部にも熱を加えることができ、透明樹脂材を確実に乾燥
させることができる。また、上記コーター部を構成する
版胴の外周に取付けられる版を凸版方式の樹脂版とした
ので、透明樹脂材の転写性を上げることができ、厚い光
沢層を形成することにより、さらに光沢値を上げること
ができる。更に、上記転写材料として、従来の樹脂版4
1に代えて、表面がゴム層で、ゴム層と布層とを積層し
たブランケット材を用いることにより、光沢層表面の平
滑性を向上させることができるとともに、透明樹脂材の
転写性を向上させることができるので、厚い光沢層を形
成することができ、さらに光沢値を上げることができ
る。なお、このブランケット材としては、表面粗差が
0.1〜0.7μm、ショアー硬度が75〜80°A
の、平滑性が高くかつ硬度の高い材料を用いることが好
ましい。
【0016】なお、上記実施の形態1では、透明樹脂材
供給装置43として、水溶性の透明樹脂材の貯められた
樹脂槽43aから複数の小型ローラ43bを介して版胴
41の表面に設けられた樹脂版41cに上記透明樹脂材
を供給するロールコーター方式により、透明樹脂材の供
給を行ったが、容器からローラ表面に樹脂を供給すると
ともに、上記ローラ上の樹脂層の厚さをブレードで規制
して版胴表面に供給するチャンバードクターブレード方
式を用いることにより、光沢層表面の平滑性を向上させ
ることができるとともに、光沢層の厚さを厚くすること
ができるので、より光沢値を上げることができる。図5
は、上記チャンバードクターブレード方式の透明樹脂材
供給装置43Aの一構成例を示す図で、ニス容器43m
からポンプ43pにより透明樹脂材をチャンバー43n
内に圧送するとともに、チャンバー43n内の透明樹脂
材に接触するように配置された、表面に長さ方向に延長
する溝部を有するアニロックスローラ43Rの表面に上
記透明樹脂材を供給し、この透明樹脂材をゴム材からな
る版胴41A表面に供給する。このとき、上記チャンバ
ー43nのアニロックスローラ43Rと透明樹脂材との
接触面の両端側に厚さ規制ブレード43k,43kを配
設して、上記アニロックスローラ43R表面に供給され
た透明樹脂層の厚さを規制する。これにより、版胴41
Aに表面に透明樹脂を均一な厚さで供給することができ
るので、光沢層表面の平滑性を上げることができ、より
光沢値を上げることができる。また、この方式では、ロ
ールコーター方式に比較してローラ目が出にくいので、
光沢層表面の平滑性は更に向上する。また、上記印刷装
置1における熱乾燥部の乾燥装置として、排気装置を設
けたものを用いてもよい。
【0017】図6は、上記印刷装置1における排紙部の
他の例を示す図であり、この図に示すように、排紙部5
Bは、熱乾燥部56A及び冷却部56Bとから構成され
るものであり、上記熱乾燥部56Aの乾燥装置には、図
外の排気装置に対し図外の排気ダクトを介して接続され
ている複数の排気口56dが設けられている。また、熱
乾燥部56Aの乾燥装置は、図1に示す乾燥装置とほぼ
同様に、熱源として、2つの近赤外線ランプ56b,5
6bと、1つの遠赤外線ヒータ56cとを有しており、
上記遠赤外線ヒータ56cについては、その熱風を枚葉
紙10に吹き付けるための図外の吹き出し口が設けられ
ている。なお、上記遠赤外線ヒータ56cにおいては、
風量を増加させるため、上記吹き出し口が複数設けられ
ている。また、上記熱乾燥部56Aの乾燥装置において
は、上記排気口56dが、上記近赤外線ランプ56b,
56b及び遠赤外線ヒータ56cのそれぞれの後方側の
位置に設けられている。また、上記冷却部56Bには、
高温となった枚葉紙10の光沢層を強制的に冷却するた
めの冷却装置56eが設けられている。
【0018】この排紙部5Bの熱乾燥部56Aでは、図
1に示す熱乾燥部54Aとほぼ同様に、コーター部によ
り光沢層の形成された枚葉紙に対し、近赤外線ランプ5
6b,56bにより上記光沢層を構成する透明樹脂材の
内部側の発熱を促進するとともに、遠赤外線ヒータ56
cにより上記透明樹脂材の水分を蒸発させることとな
る。この場合において、上記遠赤外線ヒータ56cに
は、複数の吹き出し口が設けられているので、上記熱乾
燥部54Aの遠赤外線ヒータ54cよりも多量の熱風を
上記透明樹脂材に吹き付けることができ、水分の蒸発を
促進することができる。また、上記水分を含んだ空気
が、図外の排気装置により、上記排気口56dから印刷
装置1の外部に排出されるため、乾燥能力が上がること
となる。なお、上記熱乾燥部56Aを通過して高温とな
った枚葉紙10については、上記冷却部56Bにより冷
却された後、排紙トレイに送られることとなるが、上記
熱乾燥部56Aの乾燥能力を上げたことに伴い、上記冷
却部56Bにおいては、冷却装置56eにより、強制的
に冷却することとしている。
【0019】このように、上記排紙部5Bにおいて、熱
乾燥部56Aとして、排気装置を備えたものを用いたの
で、上記透明樹脂材より蒸発した水分を含む空気を印刷
装置1の外部に排出することにより、乾燥能力を上げる
ことができ、より確実に光沢層を乾燥させることができ
る。また、熱乾燥部56Aの遠赤外線ヒータ56cにお
いては、吹き出し口を複数設けることとしたので、枚葉
紙10に対し多量の熱風を吹き付けることができ、透明
樹脂材に含まれる水分の蒸発が促進されるため、さらに
乾燥能力を上げることが可能となる。従って、本実施の
形態に係る印刷方法において、上記熱乾燥部56Aを備
えた排紙部5Bを有する印刷装置を用いることにより、
乾燥性の悪い材料を使用することも可能となる。
【0020】なお、本実施の形態では、上記排気口は、
上記近赤外線ランプ及び上記遠赤外線ヒータのそれぞれ
の後方に配置することとしているが、これに限られるも
のではなく、上記水分を含んだ空気を印刷装置の外部に
適切に排出することができる位置に配置すればよい。
【0021】なお、上記熱乾燥部54A,56Aの乾燥
装置においては、2つの近赤外線ランプの間に、1つの
遠赤外線ヒータを配置することとしているが、熱源とし
ての近赤外線ランプ及び遠赤外線ヒータの数及び配置に
ついては、これに限られるものではなく、これらの数,
配置を変えることとしてもよい。但し、上記膨出部につ
いて確実に乾燥させるためには、その内部側及び表面側
に熱を加えることが必要であるため、近赤外線ランプ及
び遠赤外線ヒータを併用することが望ましい。
【0022】実施の形態2.図7は、本実施の形態に係
る印刷方法に用いられる印刷装置のコーター部4Bを示
す図であり、この図において46は、光沢層形成後にお
いて、その表面をさらに平滑化するための加圧ローラで
ある。本実施の形態では、コーター部4Bの版胴41A
に対し、圧胴42が斜め下方向に位置しており、加圧ロ
ーラ46は、上記圧胴42の斜め上方向で上記版胴41
Aと対称となる位置に配置されている。また、実施の形
態1のコーター部4Aと同様に、上記圧胴42のシリン
ダの軸42bを上,下に移動させることにより、枚葉紙
にかかるプレス圧を調整する調整手段45が設けられて
いる。本実施の形態では、上記調整手段45により、上
記シリンダの軸42bを上方向(図の矢印A方向)に移
動させることにより版胴41A及び加圧ローラ46に対
し斜め上方向(図の矢印B方向)の力を加え、プレス圧
を従来の3倍程度(0.25mm〜0.3mm程度)と
している。なお、上記加圧ローラ46の位置は、必ずし
も上記版胴と対称とする必要はないが、対称となる位置
に配置することにより、上記調整手段45により、同一
のプレス圧に調整することが可能となる。
【0023】このように、本実施の形態に係る印刷装置
は、コーター部4Bにおいて、加圧ローラ46を備え、
光沢層形成後にさらにプレスをかけることとしたので、
光沢層表面をより平滑にすることができる。なお、本実
施の形態においては、コーター部4Bの圧胴に圧接する
加圧ローラ46を用いたが、コーター部とは別に、光沢
層を平滑化するための圧胴及び加圧ローラを設けること
としてもよい。
【0024】実施の形態3.本実施の形態では、上記オ
フセット印刷装置1の最後のインク層形成部を第1のコ
ーター部として用いて、第1の光沢層を形成した後、従
来のコーター部4又は上記実施の形態1若しくは実施の
形態2に記載のコーター部4A,4Bにより第2の光沢
層を積層するものである。この場合には、図8に示すよ
うな従来とほぼ同様に構成されたインク層形成部3Aが
用いられる。この図に示すように、本実施の形態に係る
インク層形成部3Aは、水供給装置34及びインク供給
装置35Aと、版胴31Aと、ブランケット胴32A
と、圧胴33とから構成され、さらに、圧胴33により
かけられるプレス圧を調整するための調整手段37が設
けられている。本実施の形態では、インク供給装置35
Aが透明樹脂材供給装置として用いられ、また、上記版
胴31Aにおいては、平版31cとして非画線部のない
ものが用いられる。さらに、上記ブランケット胴32A
においては、ゴム製の転写部材32aの代わりに実施の
形態1と同様に凸版方式の樹脂板32cを取付けてい
る。
【0025】本実施の形態に係る印刷装置では、図9
(a)に示すように枚葉紙10に複数のインク層形成部
3Aでインク層10aを形成した後、上記第1のコータ
ー部としてのインク層形成部3Aにおいて透明樹脂材が
上記版胴31Aの平版31c及びブランケット胴32A
の樹脂板32cを介してインク層10aの形成された枚
葉紙10に転写されることにより、第1の光沢層10b
が形成されるとともに、圧胴33により枚葉紙10に一
定のプレス圧がかけられ、光沢層10bの表面が平滑化
されることになる。この場合には、上記調整手段37に
より、プレス圧が上記実施の形態1とほぼ同様に従来の
3倍程度に設定される。その後、従来のコーター部4又
は上記実施の形態1若しくは実施の形態2に記載のコー
ター部4A,4Bにおいて、第2の光沢層10eが形成
される。これにより、図9(b)に示すように更に平坦
(点線部)に近い状態とすることができる。なお、本実
施の形態では、インクの代わりに水溶性の透明樹脂材を
用いるため、第1のコーター部としてのインク層形成部
3Aにおいては、水供給装置34の動作は停止してお
く。また、本実施の形態においては、透明樹脂材の供給
にインク供給装置35Aが用いられ、このインク供給装
置35Aでは、透明樹脂材供給装置のローラ群と比較し
て多数の小型ローラ35bを経て版胴31Aに透明樹脂
材が供給されるため、水溶性の透明樹脂材として、小型
ローラ35bにおける液ダレ等を防止するために油性イ
ンクとほぼ同様の粘性を有するものを用い、さらに、小
型ローラ35b上での乾燥を防止するために乾燥性の悪
いものを用いる。このように、インクとほぼ同様の粘性
を有する透明樹脂材を用いることにより、図9(b)に
示すように光沢層を2層とすることが可能となる。
【0026】このように、本実施の形態に係る印刷装置
1は、インク層形成部3Aにより第1の光沢層10bを
形成した後、従来のコーター部4又は上記実施の形態1
乃至2に記載のコーター部4A,4Bにより第2の光沢
層10eを形成することにより光沢層を2層にすること
としたので、光沢層を1層のみにした場合に比べ、第2
光沢層表面の平滑性を上げることができ、より光沢値を
上げることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の印刷方法によ
れば、透明樹脂材を転写して光沢層を形成する印刷方法
において、上記光沢層にほぼ0.25mm以上のプレス
圧を加えた後、複数の熱源より成る乾燥装置で乾燥させ
たので、光沢層表面をより平坦にすることができ、さら
に光沢値を上げることができるとともに、膨出部につい
ても確実に乾することができる。また、請求項2に記載
の印刷方法は、上記プレス圧を0.3mm以下としたの
で、版胴ないし転写部材等の不必要な破損,変形を防止
することができる。
【0028】また、請求項3に記載の印刷方法は、上記
透明樹脂材をスチレン・アクリル系の水溶性樹脂とした
ので、光沢値をさらに上げることができる。請求項4に
記載の印刷方法は、上記透明樹脂材を枚葉紙に転写する
転写材料に、表面がゴム層で、ゴム層と布層とを積層し
たブランケット材を用いたので、光沢層表面の平滑性を
向上させることができるとともに、透明樹脂材の転写性
を向上させることができる。したがって、厚い光沢層を
形成することができるので、光沢値をさらに上げること
ができる。また、請求項5に記載の印刷方法は、上記透
明樹脂材の供給方式として、容器からローラ表面に樹脂
を供給するとともに、上記ローラ上の樹脂層の厚さをブ
レードで規制して版胴表面に供給するチャンバードクタ
ーブレード方式を用いて版胴に表面に透明樹脂を均一な
厚さで供給するようにしたので、光沢層表面の平滑性を
上げることができ、より光沢値を上げることができる。
また、請求項6に記載の印刷方法は、乾燥後の枚葉紙の
温度を計測し、上記計測された枚葉紙の温度に基づいて
枚葉紙の乾燥温度を制御して枚葉紙の乾燥温度を最適に
保持するようにしたので、光沢値のバラツキを低減する
ことができる。
【0029】また、請求項7に記載の印刷方法は、上記
印刷方法において、プレス圧を加えた後、さらにプレス
圧を加えたので、さらに光沢層表面を平坦にすることが
でき、光沢値を上げることができる。請求項8に記載の
印刷方法は、上記印刷方法において、上記光沢層の表面
に透明樹脂材を転写して第2の光沢層を形成したので、
光沢層を2層にすることにより、光沢層を1層のみにし
た場合に比べ、第2の光沢層表面の平滑性を上げること
ができ、より光沢値を上げることができる。請求項9に
記載の印刷方法は、上記乾燥装置に排気装置を設け、こ
の排気装置により水分を含んだ空気を排気させたので、
乾燥能力を上げることができ、より確実に膨出部の乾燥
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る印刷装置を示す簡
略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るコーター部を示
す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る印刷方法により
形成された光沢層を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る印刷方法により
形成された透明樹脂材の膨出部を示す図である。
【図5】 本実施の形態1に係るチャンバードクターブ
レード方式の透明樹脂材供給装置の一構成例を示す図で
ある。
【図6】 本実施の形態1に係る印刷装置に用いられる
乾燥装置の他の例を示す簡略構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係るコーター部を示
す図である。
【図8】 本発明の実施の形態3に係る印刷層形成部を
示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態3に係る印刷方法により
形成された光沢層を示す図である。
【図10】 従来の印刷装置を示す簡略構成図である。
【図11】 従来の印刷装置の印刷層形成部を示す図で
ある。
【図12】 従来の印刷装置のコーター部を示す図であ
る。
【図13】 従来の印刷方法により形成された光沢層を
示す図である。
【図14】 従来の印刷方法により形成された透明樹脂
材の膨出部を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷装置、10 枚葉紙、20 給紙部、21 給
紙トレイ、22 給紙ローラ、3 インク層形成部、3
1 版胴、32 ブランケット胴、33 圧胴、4A
コーター部、41A 版胴、42 圧胴、5A 排紙
部、52 スプロケット、53 紙送りチェーン、53
a つめ、54A 熱乾燥部、54B 冷却部、54b
近赤外線ランプ、54c 遠赤外線ヒータ、54s
赤外線温度センサ、55 排紙トレイ、6 紙送りロー
ラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C020 CA05 2C250 DB14 DC10 2H113 AA01 BA05 BC00 CA46 DA53 EA04 4D075 AC23 AC34 AC41 AC53 AC73 AC95 AE06 AE16 BB05Z BB24Z BB93Z CB04 CB06 DA06 DB18 DC27 EA06 EA07 EA17 EA33 EA43 EB12 EB14 EB22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枚葉紙の表面にインク層を形成した後、
    このインク層の表面に透明樹脂材を転写して光沢層を形
    成する印刷方法において、上記光沢層にほぼ0.25m
    m以上のプレス圧を加えた後、複数の熱源より成る乾燥
    装置で乾燥させたことを特徴とする印刷方法。
  2. 【請求項2】 上記プレス圧は、0.3mm以下とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷方法。
  3. 【請求項3】 上記透明樹脂材をスチレン・アクリル系
    の水溶性樹脂としたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の印刷方法。
  4. 【請求項4】 上記透明樹脂材を枚葉紙に転写する転写
    材料にブランケット材を用いたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】 上記透明樹脂材の供給方式として、容器
    からローラ表面に樹脂を供給するとともに、上記ローラ
    上の樹脂層の厚さをブレードで規制して版胴表面に供給
    するチャンバードクターブレード方式を用いたことを特
    徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷方
    法。
  6. 【請求項6】 乾燥後の枚葉紙の温度を計測し、上記計
    測された枚葉紙の温度に基づいて枚葉紙の乾燥温度を制
    御するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の印刷方法。
  7. 【請求項7】 上記印刷方法において、プレス圧を加え
    た後、さらにプレス圧を加えることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の印刷方法。
  8. 【請求項8】 上記印刷方法において、上記光沢層の表
    面に透明樹脂材を転写して第2の光沢層を形成したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷方法。
  9. 【請求項9】 上記乾燥装置に排気装置を設け、この排
    気装置により水分を含んだ空気を排気させたことを特徴
    とする請求項1に記載の印刷方法。
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