JP2003062872A - 樹脂型の表面微細加工方法 - Google Patents

樹脂型の表面微細加工方法

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JP2003062872A
JP2003062872A JP2001253507A JP2001253507A JP2003062872A JP 2003062872 A JP2003062872 A JP 2003062872A JP 2001253507 A JP2001253507 A JP 2001253507A JP 2001253507 A JP2001253507 A JP 2001253507A JP 2003062872 A JP2003062872 A JP 2003062872A
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resin
resin mold
mold
surface forming
forming surface
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Hiroshi Shirakawa
浩 白川
Kenji Hosoya
健二 細谷
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SANKEI KEMUTEKKU KK
Honda Motor Co Ltd
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SANKEI KEMUTEKKU KK
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型が樹脂型の場合は、NC加工であれば
切削熱で樹脂が溶けてしまいシャープな反転模様が刻設
できず、樹脂は絶縁物であるから放電加工はできず、樹
脂は耐薬品性があるのでエッチングができない。従っ
て、簡易型として用いられる樹脂型に微細加工を施すこ
とは行われていなかった。 【解決手段】 図(a)にて、表面形成面79に第2マ
スタシート78を特殊な接着剤を用いて貼りつける。
(b)にて、ブラストノズル81からショット粒82を
高速で投射する。すると、窓76の箇所では表面形成面
79が投射時間に比例して研削される。(c)は第2マ
スタシート78を剥がした後の樹脂型用樹脂62の表面
形成面79を示し、この表面形成面79に高さh1の深
溝用突条84,84と高さh2の浅溝用突条85,85
とからなる反転格子模様ができたことを示す。 【効果】 樹脂型であるにも拘わらす、微細加工を施す
ことができ、樹脂型で意匠模様を有する製品の成形がで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂型における製品
の表面を形成する表面形成面に施す微細加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】樹脂の射出成形に用いる成形型は、主と
して金型が用いられるが、試作用や少量生産などの目的
で樹脂型も実用に供されている。後者の樹脂型は、例え
ば特開2001−105438公報「樹脂型の製造方
法」に示される通りに、キャビティに臨む面、即ち製品
の表面を形成する表面形成面が樹脂で構成されているこ
とを特徴とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、二輪車(自動
二輪やスクータ型車両)のハンドルカバー、ラゲッジボ
ックス、フェンダ若しくはシート底板などの樹脂製品に
対し、それの外観面を意匠面と位置付け、意匠面に細か
な模様を施す試みがなされている。
【0004】図20はシート底板の底面図である。走行
中などはシート底板100は見えないので意匠的に問題
とならない。しかし、ヘルメットを出し入れするなどし
てシートを解放する際には、シート底板100が露出し
且つ目立つ。シートを完全に取外すことのできる自動二
輪においては、小物の出入れのみならず清掃や点検の際
にシートを外す。次の取付けまでの間はシート底板10
0も目視の対象になる。従って、シート底板100であ
っても意匠的に配慮することが望ましい。
【0005】そこで、図20に示す通りにシート底板1
00の底面に意匠模様101を施す。意匠模様101は
皮模様、シボ模様、梨地模様など各種のものがあるが、
ここでは作図が容易な格子模様を例に上げる。格子模様
の意匠模様101は横桟と縦桟とからなるが、意匠性を
高めるために横桟を深溝102・・・(・・・は複数を示す。
以下同じ)、縦桟を浅溝103・・・とした。
【0006】図21は図20の21−21線断面図であ
り、シート底板100に深溝102とこれに直交する浅
溝103・・・が凹設されていることを示す。この様に深
さに変化をもたせた格子模様を形成するには次のような
樹脂型の表面形成面が必要となる。
【0007】図22は成形型の表面形成面の斜視図であ
り、樹脂型105の表面形成面106には高さh1の深
溝用突条107と、高さh2(ただし、h2<h1)の
浅溝用突条108とからなる反転模様を刻設する必要が
ある。
【0008】成形型が金型の場合は、NC加工、放電加
工若しくはエッチング法で容易に表面形成面に反転模様
を形成することができる。
【0009】しかし、成形型が樹脂型の場合は、NC加
工であれば切削熱で樹脂が溶けてしまいシャープな反転
模様が刻設できず、樹脂は絶縁物であるから放電加工は
できず、樹脂は耐薬品性があるのでエッチングができな
い。従って、簡易型として用いられる樹脂型に微細加工
を施すことは行われていなかった。しかし、少量生産を
目的とした樹脂型であれば、樹脂製品に模様を付与する
ことは当然求められるので、樹脂型においても表面微細
加工技術を確立する必要がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記要求に応えるために
請求項1は、製品の表面を形成する表面形成面を有する
樹脂型用樹脂及びこの樹脂型用樹脂を補強する背面補強
材からなる樹脂型において、表面形成面に所定の窓を開
けた第1マスクシートを貼り、そこへブラスト粒を投射
する第1次ブラスト工程と、第1マスクシートを剥が
し、これとは異なる第2マスクシートを表面形成面に貼
り、そこへブラスト粒を投射する第2次ブラスト工程
と、からなる少なくとも2回のマスク−ブラスト処理を
施すことで、表面形成面に微細加工を施すことを特徴と
する。
【0011】ブラスト粒を高速で投射することにより表
面形成面を削る。ブラスト法であるからNC加工法のよ
うに樹脂が局部溶解する心配はない。そして、加工の際
に、種類の異なる第1マスクシートと第2マスクシート
を順に使用することで、高さ若しくは深さに変化をつけ
た反転模様を表面形成面に刻設することができる。
【0012】請求項2では、樹脂型用樹脂は、少なくと
もエポキシ樹脂、金属粉およびアラミド繊維を含有した
治工具用エポキシ樹脂組成物であることを特徴とする。
【0013】治工具用エポキシ樹脂組成物は、普通の樹
脂に比較して硬く、耐久性がある。この様な組成物の樹
脂型用樹脂で樹脂型を構成することにより、樹脂型の成
形回数を飛躍的に増すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、請求項1の具体的説明は
図15〜図19に基づいて行うが、その前提となる樹脂
型の製造方法を先に説明する。
【0015】図1は本発明に係るスクータ型二輪車の側
面図であり、このスクータ型二輪車10は、車体フレー
ム11の前部に前輪12及びハンドルバー13を備え、
車体フレーム11の後部にスイング式パワーユニット1
5を介して後輪16を備え、後輪16の略上方にラゲッ
ジボックス17及びシート20を備えた車両である。ラ
ゲッジボックス17はヘルメット18を収納することの
できる大型収納ボックスであり、シート20を開けるこ
とにより、ヘルメット18を出入れできる。
【0016】図2は本発明に係るシートの断面図であ
り、シート20は、スキン21と、スポンジなどのクッ
ション材22と、樹脂成形品であるシート底板23とか
らなり、シート底板23はクッション材22及びスキン
21を介して乗員の体重を受ける強度部材でもある。
【0017】図3は本発明に係るシートの底面図であ
り、シート底板23は略楕円形状を呈し、ヘルメット抑
え24、複数の貫通孔25・・・(・・・は複数を示す。以下
同じ)、これらの貫通孔25・・・を囲う突条部26,2
7等を有する複雑な形状の物であり、成形型を用いた樹
脂成形法によって製造する。
【0018】図4は本発明に係るシート底板の断面図で
あり、このシート底板28は、説明の都合で図2のシー
ト底板23より断面形状を簡略化したので符号を改め
た。シート底板28の全長をL、代表厚さをt1とす
る。
【0019】図5は本発明で用いるマスタモデルの断面
図であり、マスタモデル30は長さLのモデル部31に
挟持用耳部32,33を張出し形成した断面の模型であ
る。挟持用耳部32の厚さをt2としたときに、この厚
さt2に図4の厚さt1を加えた値が、モデル部31の
代表厚さT1になる。従って、マスタモデル30は図4
のシート底板23に比べて大型になる。
【0020】マスタモデル30は光造形法によって製作
した樹脂モデルが好適である。光造形法によれば、短時
間でモデルを製造することができるからである。しか
し、マスタモデル30は他の製造法で製作したもの、又
は樹脂以外の材質、例えば軽金属製のモデルであっても
よい。
【0021】上記マスタモデル30を用いた樹脂型の製
造方法を以下に述べる。図6は本発明に係る準備工程の
説明図であり、仮充填材注入孔兼樹脂注入孔41、仮充
填材上り孔兼樹脂上り孔42、各種のエジェクタピン4
3,44,45,46及び入子47,48を備えた第1
の背面補強材40を準備する。
【0022】この第1の背面補強材40はZAS、ZA
C、AZ4(何れも登録商標)などと称するアルミニウ
ム・銅系亜鉛合金で製造することが望ましい。4.1重
量%のアルミニウム、3.0重量%の銅、0.04重量
%のMg、残部を亜鉛としたアルミニウム・銅系亜鉛合
金は、ビッカース硬さ(以下、Hvと記す。)が約10
0kg/mm2であり、エポキシ樹脂(Hv43kg/
mm2)の2倍以上の硬度を有する。
【0023】また、よく背面補強材に用いられる鋳鉄
(FC300)は硬さはHv約240kg/mm2と大
きいが、融点が1300℃以上であり、溶解、鋳込みの
点で高温作業が強いられる。この点、上記のアルミニウ
ム・銅系亜鉛合金であれば、融点が約380℃と低温で
あり、鋳込み作業が極めて容易になる。このよう適度な
硬さ(剛性)と低融点とを兼ね備えたものがZASと称
するアルミニウム・銅系亜鉛合金である。
【0024】さらに図6において、樹脂注入孔51、樹
脂上り孔52、スプルーブッシュ53及び入子54を備
えた第2の背面補強材50を準備する。この第2の背面
補強材50も上述したZASと称するアルミニウム・銅
系亜鉛合金で製造することが望ましい。すなわち、ここ
では製品形状に対応すると共に周囲に挟持用耳部32,
33を備えるマスタモデル30、第1の背面補強材40
及び第2の背面補強材50を準備する。
【0025】図7は本発明に係るマスタモデル挟持工程
の説明図であり、第1の背面補強材40と第2の背面補
強材50とで、マスタモデル30を挟持する。ここで、
重要なことは、マスタモデル30と第1の背面補強材4
0との間に所定の厚さの第1樹脂充填空間56を確保し
且つマスタモデル30と第2の背面補強材50との間に
所定の厚さの第2樹脂充填空間57を確保したことであ
る。これらの第1・第2樹脂充填空間56,57を確保
した結果、マスタモデル30はそれの挟持用耳部32,
33のみが第1・第2の背面補強材40,50で挟持さ
れる。
【0026】図8は本発明に係る仮充填材の充填工程の
説明図であり、図4の組合せ体を反転して、第1の背面
補強材40を上に、第2の背面補強材50を下に配置す
る。そして、第1の背面補強材40に設けてある仮充填
材注入孔兼樹脂注入孔41から、ビーズ、シリコン系粘
土又は樹脂などの仮充填材59を第1樹脂充填空間56
へ注入し、この仮充填材59が仮充填材上り孔兼樹脂上
り孔42から溢れたら注入を止める。仮充填材注入孔兼
樹脂注入孔41の口並びに仮充填材上り孔兼樹脂上り孔
42の口にプラグ(図示せず)を捩じ込む若しくは打込
むことで、仮充填材59を第1樹脂充填空間56に封じ
込める。
【0027】図9は本発明に係る組合せ体の反転図であ
り、図8の組合せ体を反転して、仮充填材59が下位
に、第2樹脂充填空間57が上位になるようにする。
【0028】図10は本発明に係る第2樹脂充填空間へ
樹脂型用樹脂を充填する工程の説明図であり、第2の背
面補強材50に設けてある樹脂注入孔51から、エポキ
シ樹脂及び金属粉を基本成分とし、これにフィラーを添
加してなる樹脂型用樹脂61を、第2樹脂充填空間57
へ注入し、この樹脂型用樹脂61が樹脂上り孔52に上
がったら止め、樹脂型用樹脂61の硬化を待つ。
【0029】前記金属粉は、アルミニウム、銅、鉄、ニ
ッケル、その他の金属(いずれも合金を含む)の粉末で
ある。また、前記フィラーは、基本的に繊維の形態で使
用し、その材料は炭素、アラミド、イシド、セラミッ
ク、金属系材料、又は同等品とする。
【0030】この間、マスタモデル30には、第2樹脂
充填空間57に注入した樹脂型用樹脂61の重量に注入
圧力を加えた下向き負荷が作用するために下方へ撓む可
能性が出てくる。しかし、マスタモデル30の下面は仮
充填材59で全面的に支持させたので、マスタモデル3
0が下方へ撓むことはない。この結果、第2樹脂充填空
間57の厚さが広がることはなく、そこへ注入した樹脂
型用樹脂61の厚さは規定の厚さにすることができる。
【0031】図11は本発明に係る仮充填材の排出工程
の説明図であり、図示せぬプラグを外すことにより、第
1樹脂充填空間56から仮充填材59(図10参照)を
排出する。具体的には仮充填材59がビーズあれば、機
械的振動を加えつつ組合わせ体を傾動することにより、
仮充填材59の排出を促す。仮充填材59が熱流動性物
であれば、第1の背面補強材40を温めつつ組合わせ体
を傾動することにより、仮充填材59の排出を促せばよ
い。
【0032】図12は本発明に係る組合せ体の更なる反
転図であり、図11の組合せ体を反転して、第1樹脂充
填空間56が上位に、充填済みの樹脂型用樹脂61が下
位になるようにする。
【0033】図13は本発明に係る第1樹脂充填空間へ
樹脂型用樹脂を充填する工程の説明図であり、第1の背
面補強材40に設けてある仮充填材注入孔兼樹脂注入孔
41から、エポキシ樹脂及び金属粉を基本成分とし、こ
れにフィラーを添加してなる樹脂型用樹脂62を、第1
樹脂充填空間56へ注入し、この樹脂型用樹脂62が仮
充填材上り孔兼樹脂上り孔42に上がったら止め、樹脂
型用樹脂62の硬化を待つ。
【0034】前記金属粉は、アルミニウム、銅、鉄、ニ
ッケル、その他の金属(いずれも合金を含む)の粉末で
ある。また、前記フィラーは、基本的に繊維の形態で使
用し、その材料は炭素、アラミド、イシド、セラミッ
ク、金属系材料、又は同等品とする。
【0035】この間、マスタモデル30には、第1樹脂
充填空間56に注入した樹脂型用樹脂62の重量に注入
圧力を加えた下向き負荷が作用するために下方へ撓む可
能性が出てくる。しかし、マスタモデル30の下面は先
に充填し硬化させた樹脂型用樹脂61で全面的に支持さ
せたので、マスタモデル30が下方へ撓むことはない。
この結果、第1樹脂充填空間56の厚さが広がることは
なく、そこへ注入した樹脂型用樹脂62の厚さは規定の
厚さにすることができる。
【0036】図14は本発明に係るマスタモデルの取外
し工程の説明図であり、第1・第2の背面補強材40,
50を互いに離間させて、マスタモデル30を除去す
る。そして、樹脂型用樹脂62の表面形成面(製品の表
面を形成する面)に次の要領で反転模様を刻設する。
【0037】図15(a)〜(c)は本発明に係るマス
クシートの製造要領図である。(a)にて、ブラスト粒
に耐久性のある感光性耐ブラストレジスト膜71及び意
匠模様の一部としての横桟模様72,72を描いた原画
73を準備する。(b)にて、感光性耐ブラストレジス
ト膜71に原画73を重ねてランプ74で露光処理を施
す。
【0038】(c)にて、原画73を外し、感光性耐ブ
ラストレジスト膜71を現像液15に浸漬する。この現
像処理により、感光性耐ブラストレジスト膜71に耐ブ
ラスト性能を有する横桟模様72,72が残り、その他
は窓76・・・となる第1マスタシート77を得ることが
できる。図示しないが、同様の手順で縦桟模様を残した
第2マスタシート(78)を得る。
【0039】図16(a)〜(c)は本発明に係る第1
次ブラスト工程の説明図である。(a)にて、樹脂型用
樹脂62の表面形成面79に第1マスタシート77を特
殊な接着剤を用いて貼りつける。(b)にて、ブラスト
ノズル81からショット粒82(具体的には砂粒)を高
速で投射する。すると、窓76・・・の箇所では表面形成
面79が投射時間に比例して研削される。一方、横桟模
様72,72では研削は起こらない。(c)は想像線で
示す第1マスタシート77を剥がした後の樹脂型用樹脂
62の表面形成面79を示し、この表面形成面79にΔ
h1の突条83,83ができたことが分かる。
【0040】図17(a)〜(c)は本発明に係る第2
次ブラスト工程の説明図である。(a)にて、表面形成
面79に第2マスタシート78を特殊な接着剤を用いて
貼りつける。(b)にて、ブラストノズル81からショ
ット粒82を高速で投射する。すると、窓76の箇所で
は表面形成面が投射時間に比例して研削される。(c)
は想像線で示す第2マスタシート78を剥がした後の樹
脂型用樹脂62の表面形成面79を示し、この表面形成
面79に高さh1の深溝用突条84,84と高さh2
(h2<h1)の浅溝用突条85,85とからなる反転
格子模様ができたことを示す。
【0041】図18は本発明で製造した樹脂型の断面図
であり、樹脂型64は、キャビティ63に臨む部位を樹
脂型用樹脂62で構成するとともに樹脂型用樹脂62を
第1の背面補強材40で補強してなる可動型65と、キ
ャビティ63に臨む部位を樹脂型用樹脂61で構成する
とともに樹脂型用樹脂61を第2の背面補強材50で補
強してなる固定型66と、からなる。
【0042】そして、スプルーブッシュ53を介して溶
融樹脂をキャビティ63へ射出し、凝固したらエジェク
タピン43〜46で突出すことにより、図20に示すシ
ート底板100を得ることができる。
【0043】図19(a)〜(d)は本発明に係る表面
微細加工方法の別実施例説明図である。(a)にて、樹
脂型用樹脂62に大径の耐ブラスト部86を備えた第1
マスクシート77を貼り、ブラストノズル81からブラ
スト粒82を投射する。すると、耐ブラスト部86以外
の部分、即ち窓76,76に臨む部分はブラストにより
研削される。
【0044】(b)にて、中径の耐ブラスト部87を備
えた第2マスクシート78を貼り、ブラスト粒82を投
射する。すると、耐ブラスト部87以外の部分、即ち窓
76,76に臨む部分はブラストにより研削される。
(c)にて、小径の耐ブラスト部88を備えた第3マス
クシート89を貼り、ブラスト粒82を投射する。する
と、耐ブラスト部876以外の部分、即ち窓76,76
に臨む部分はブラストにより研削される。
【0045】すると、(d)に示すごとくほぼ半球状の
凸部91を表面形成面79に刻設することができる。こ
の手法でエンボス模様や梨地模様のための反転模様を刻
設することができる。
【0046】マスクシートの最小枚数は2とするが、マ
スクシートの枚数(種類)を増加するほど微妙な模様が
表わせるようになるため、マスクシートの枚数(種類)
は3以上であることが望ましい。
【0047】以上に述べた通りに、本発明は複数種のマ
スクシートを使用して、複数回のブラスト処理を実施す
ることにより、深さ若しくは高さに変化を持たせた反転
模様を樹脂型に刻設することを特徴とする。上記例では
格子模様や凸模様を説明したが、同様の手順で皮模様や
シボ模様に対応する反転模様を樹脂型に刻設することが
できる。
【0048】また、図5〜図14で説明した製造方法で
製造した樹脂型の精度は極めて良好であり、この精度の
よい樹脂型を対象として図15以降で説明した微細加工
を施せば、総合的に良質な樹脂型を得ることができる。
従って、図5〜図17の製造方法並びに微細加工方法を
連続させた発明は、高品質な樹脂型が製造できると言う
格別の効果が期待できる。
【0049】尚、本発明で使用するマスクシートはレジ
スト膜の他、軽金属や樹脂薄板に窓を開けたいわゆるテ
ンプレートであってもよく、要はブラスト粒を選択的に
樹脂型に到達させるマスクであれば形式は問わない。但
し、本実施例のレジスト膜であれば写真技術に基づいて
微細な模様が描けるため皮模様に好適である。
【0050】また、請求項1では処理対象にする樹脂型
用樹脂の種類を格別に限定するものではない。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、ブラスト粒を高速で投射すること
により樹脂型の表面形成面を削る。ブラスト法であるか
らNC加工法のように樹脂が局部溶解する心配はない。
そして、加工の際に、種類の異なる第1マスクシートと
第2マスクシートを順に使用することで、高さ若しくは
深さに変化をつけた反転模様を表面形成面に刻設するこ
とができる。
【0052】請求項2では、樹脂型用樹脂は、少なくと
もエポキシ樹脂、金属粉およびアラミド繊維を含有した
治工具用エポキシ樹脂組成物であることを特徴とする。
治工具用エポキシ樹脂組成物は、普通の樹脂に比較して
硬く、耐久性がある。この様な組成物の樹脂型用樹脂で
樹脂型を構成することにより、樹脂型の成形回数を飛躍
的に増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型二輪車の側面図
【図2】本発明に係るシートの断面図
【図3】本発明に係るシートの底面図
【図4】本発明に係るシート底板の断面図
【図5】本発明で用いるマスタモデルの断面図
【図6】本発明に係る準備工程の説明図
【図7】本発明に係るマスタモデル挟持工程の説明図
【図8】本発明に係る仮充填材の充填工程の説明図
【図9】本発明に係る組合せ体の反転図
【図10】本発明に係る第2樹脂充填空間へ樹脂型用樹
脂を充填する工程の説明図
【図11】本発明に係る仮充填材の排出工程の説明図
【図12】本発明に係る組合せ体の更なる反転図
【図13】本発明に係る第1樹脂充填空間へ樹脂型用樹
脂を充填する工程の説明図
【図14】本発明に係るマスタモデルの取外し工程の説
明図
【図15】本発明で製造した樹脂型の断面図
【図16】本発明に係る第1次ブラスト工程の説明図
【図17】本発明に係る第2次ブラスト工程の説明図
【図18】本発明で製造した樹脂型の断面図
【図19】本発明に係る表面微細加工方法の別実施例説
明図
【図20】シート底板の底面図
【図21】図20の21−21線断面図
【図22】成形型の表面形成面の斜視図
【符号の説明】
40…第1の背面補強材、50…第2の背面補強材、6
1,62…樹脂型用樹脂、64…樹脂型、76…窓、7
7…第1マスクシート、78…第2マスクシート、79
…表面形成面、81…ブラストノズル、82…ブラスト
粒、100…製品としてのシート底板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細谷 健二 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目8番15号 株式会社サンケイケムテック内 Fターム(参考) 4F202 AF07 AF15 AF16 AH17 AJ03 AJ07 AJ09 CA11 CB01 CD23 CK11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の表面を形成する表面形成面を有す
    る樹脂型用樹脂及びこの樹脂型用樹脂を補強する背面補
    強材からなる樹脂型において、 前記表面形成面に所定の窓を開けた第1マスクシートを
    貼り、そこへブラスト粒を投射する第1次ブラスト工程
    と、前記第1マスクシートを剥がし、これとは異なる第
    2マスクシートを前記表面形成面に貼り、そこへブラス
    ト粒を投射する第2次ブラスト工程と、からなる少なく
    とも2回のマスク−ブラスト処理を施すことで、前記表
    面形成面に微細加工を施すことを特徴とする樹脂型の表
    面微細加工方法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂型用樹脂は、少なくともエポキ
    シ樹脂、金属粉およびアラミド繊維を含有した治工具用
    エポキシ樹脂組成物であることを特徴とする請求項1記
    載の樹脂型の表面微細加工方法。
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