JP2003062530A - 大口径ボルト・ナット清掃装置 - Google Patents

大口径ボルト・ナット清掃装置

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JP2003062530A
JP2003062530A JP2001260414A JP2001260414A JP2003062530A JP 2003062530 A JP2003062530 A JP 2003062530A JP 2001260414 A JP2001260414 A JP 2001260414A JP 2001260414 A JP2001260414 A JP 2001260414A JP 2003062530 A JP2003062530 A JP 2003062530A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大口径ボルト及び大口径ナットのいずれも短
時間に均一な清掃が可能であり、かつ簡明な機構でそれ
を実現した装置を提供すること。 【解決手段】 転動受台1と、これに載せた大口径ボル
トの外周及び大口径ナットの内外周を清掃する第1棒状
ブラシ2a及び第2棒状ブラシ2bと、転動受台1に載
せた大口径ナットの座面を清掃する座面用棒状ブラシ3
と、転動受台1及びブラシ用水平移動機構7を配設した
基台1cを横方向に移動させる兼用水平移動機構4と、
第1棒状ブラシ2aの昇降移動用のブラシ用昇降移動機
構5と、第2棒状ブラシ2bの昇降移動用のブラシ用昇
降移動機構6と、座面用棒状ブラシ3の中間基台3bを
縦方向に移動させるブラシ用水平移動機構7と、これら
の各要素を支持する装置本体8とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大口径ボルトのネ
ジ部外周、大口径ナットの外周、ネジ部内周及び座面を
清掃する大口径ボルト・ナット清掃装置、特に発電所で
使用されている蒸気タービン等を締結する大口径のボル
ト及びナット(溝付ナット及び袋ナット等)の清掃作業
をするための大口径ボルト・ナット清掃装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】発電所内のタービンケーシング等は、上
記のように、大口径のボルト及びナットを用いて締結さ
れており、その定期検査時にはボルトテンショナーを用
いてそれらを外し、検査後にまた再組み立てをして締結
するようになっている。このとき、それらのボルト又は
ナットに酸化スケールや硬化した焼付き防止剤等の異物
が付着して残っていると、再締結の際に、相互が正確な
設定トルクで締結できなくなくなる等の問題が生じ、結
果として再組み立ての固定に不安が生じる。そのため、
これらの大口径ボルト及びナットについて、このような
検査の際等に、そのねじ部分及びその周囲の清掃をする
ことが行われている。
【0003】このような大口径ボルトやナットの清掃装
置としては、ボルト・ナット清掃装置(特開平8−11
2764号、従来例1)が提案されている。
【0004】これは、スタッドボルト及びナットを載せ
る二つの支持台板を備えた開閉扉と、上記開閉扉を閉じ
ることで該スタッドボルト及びナットをその中に入れて
清掃する研掃室と、清掃動作の際に生じた粉塵を集める
集塵室とから成り、前記二つの支持台板には、これらの
それぞれに直立状態に載せたスタッドボルト及びナット
をその軸心を中心に回転させる電動モータ及びその回転
力を伝達する機構を備え、更に一方の支持台板には、こ
れに載せたスタッドボルトの両端付近のねじ部を清掃す
るための昇降自在な二つの第1ノズルを付設し、他方の
支持台板には、これに載せたナットの内周のねじ部を清
掃するための昇降自在な第2ノズルを付設したものであ
る。
【0005】それ故、この従来例1のボルト・ナット清
掃装置によれば、前記開閉扉を開けて、その内側に配し
た二つの支持台板の該当する方にそれぞれスタッドボル
ト又はナットを軸心を直立させた状態に載せ、該開閉扉
を閉じてそれぞれの清掃作業を開始するものである。
【0006】清掃作業は、前記電動モータを回転させ、
前記スタッドボルト及びナットをそれぞれその軸心を中
心に回転させつつ行う。前記スタッドボルトは、その回
転動作中に、その外周に近接して配されている二つの第
1ノズルが昇降しつつ研掃材をそのねじ部に噴射して行
う。また前記ナットは、その回転動作中に、その軸心上
方に配されている第2ノズルがその内部を昇降しつつ研
掃材をそのねじ部に噴射して行う。
【0007】この従来例1のボルト・ナット清掃装置
は、スタッドボルト及びナットを同時に所望通りに清掃
可能である利点を有するものであるが、若干の問題を有
する。たとえば、この清掃装置は、研掃材を用いてボル
ト・ナットのねじ部の清掃を行うものであるため、使用
した研掃材を集めて再使用するためのホッパーその他の
付属機構が必要になり、なかなか厄介な構成とならざる
を得ない。また前記二つの支持台板が、スタッドボルト
及びナットを、それぞれその軸心を直立させた状態で載
せるものであるため、これを倒れないようにするために
支持する手段を用意する等の必要があり、この面でもな
かなか厄介な構成にならざるを得ない。
【0008】この他、ボルト又はナットのみの清掃装置
は数多くが提案されている。ナット清掃装置(特開20
01−121090、従来例2)は、ナットを軸心を直
立させた状態に載せるナット受台であって、その中央部
に後記回転ブラシ通過用の穴の開口してあるナット受台
と、同様に軸心を直立させた回転ブラシと、これを回転
駆動する駆動モータとで構成したものであり、ナットを
載せたナット受台を下降させ、その穴からナットのねじ
孔中に前記回転ブラシを挿入状態にさせた上で、駆動モ
ータを回転駆動させ、該回転ブラシの回転によりナット
のねじ孔を清掃するものである。
【0009】上記従来例2のナット清掃装置は、簡明な
装置であり、優れた点を持つが、文字通り、ナットのみ
の清掃装置であり、ボルトの清掃を行うことはできな
い。
【0010】ナット清掃装置(特開2001−5989
1、従来例3)は、上記従来例2のナット清掃装置に集
塵装置を付設したものであり、ナット清掃中に発生した
粉塵を吸引して集めることができるようになっている。
したがってその点で更に優れたものであるが、やはり、
文字通りナットのみの清掃装置であり、ボルトの清掃を
行うことはできない。
【0011】ナット清掃装置(特開2001−5989
0、従来例4)は、可搬式のそれで、下向円筒容器状の
ケースと、その中央から回転自在に垂下させた中空軸
と、その外周に植設させた回転ブラシと、該回転ブラシ
を、該中空軸を介して回転駆動する駆動モータと、ナッ
トを直立状態で受ける受台と、該受台に接続した集塵装
置とで構成したものである。前記下向円筒状のケース
は、受台上に直立状態に載置した清掃対象のナットのね
じ孔中に前記回転ブラシを垂下挿入すると、該ナットの
上端部外周縁に載って固定されるサイズに構成されてい
る。
【0012】それ故、受台上に直立状態に載っているナ
ットのねじ孔に前記回転ブラシを挿入し、ケースで該ナ
ットの上端に載置固定し、そうした上で、前記駆動モー
タを回転駆動させれば、該ナットのねじ孔の清掃を容易
に行うことができるし、その際に発生する粉塵は集塵装
置で吸引され、外部に飛散しない利点がある。簡明な構
成であり、かつ可搬式である利点もある。
【0013】しかし従来例4のナット清掃装置は、やは
り文字通りナットのみの清掃装置であり、ボルトの清掃
を行うことはできない。
【0014】ボルト清掃装置(特開平10−94765
号、従来例5)は、対象ボルトを縦向きで挿入するブラ
ッシングチャンバと、該ブラッシングチャンバに挿入し
た対象ボルトの外周をブラッシングすべく、その中に中
心対称にかつ周方向に位置移動設定可能に配した3本の
回転ブラシと、該回転ブラシを回転駆動する回転駆動手
段と、対象ボルトを上記ブラッシングチャンバ中に運び
込み又は取り出す移送手段と、ブラッシング動作中に発
生した粉塵を集塵する集塵装置とで構成したものであ
る。
【0015】それ故、移送手段でブラッシングチャンバ
中に対象ボルトを縦向きに挿入し、回転ブラシを位置移
動設定し、回転駆動手段を動作させれば、該対象のボル
トの外周は、該回転ブラシの周方向の位置移動及び回転
によって清掃され、このとき発生する粉塵は集塵装置で
集塵されることとなる。
【0016】したがって、従来例5のボルト清掃装置に
よれば、対象ボルトの外周ねじ部の清掃は比較的簡単に
行うことができるが、対象ボルトの移送手段、回転ブラ
シの設置の仕方及び動作等の構成が複雑であり、簡明な
構成とは言い難い。またこの従来例5のボルト清掃装置
は、文字通り、ボルトの清掃装置であって、ナットの清
掃は行うことができない。
【0017】ボルト清掃装置(特開平7−185478
号、従来例6)は、ボルトを載せて回転させることがで
きる二本のローラと、該二本のローラに載って軸心を中
心に回転するボルトのネジ溝に沿う方向に配された線材
であって、両端のプーリに掛け渡された清掃用線材と、
いずれかのプーリを回転させる駆動モータと、線材を掛
け渡したプーリ及び駆動モータをボルトの軸方向に移動
させる移動手段とで構成したものである。
【0018】それ故、対象ボルトを前記二本のローラに
載せ、これをその軸心を中心に回転させながら、前記線
材を該ボルトのネジ溝中に装入し、かつ該ネジ溝に沿っ
て移動させながら、そのリード角に従って該線材をボル
トの軸方向に移動させると、該ボルトのネジ溝中の汚れ
を除去することができる。該線材をネジ溝の初めから終
わりまで移動させれば、ねじ部の清掃は完了する。
【0019】したがって従来例6のボルト清掃装置によ
れば、対象のボルトのネジ溝を良好に清掃できるもので
あることは認められるが、前記線材をネジ溝のリード角
にしたがって軸方向に移動させなければならないのでな
かなか厄介であり、かつネジの全体を一度に清掃できな
いので、全体の清掃を完了させるのに若干時間がかかる
こととなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点を解決し、大口径ボルト及び大口径
ナットのいずれもが清掃可能であり、それが簡明な機構
で、均一かつ短時間に実現できるものである大口径ボル
ト・ナット清掃装置を提供することを解決の課題とする
ものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の1は、大口径ボ
ルト又は大口径ナットをその上に載せた上で清掃時には
これをその軸心を中心に転動させることができる一対の
平行なローラからなる転動受台と、上記転動受台の一対
のローラと平行に配され、清掃時にはそれぞれその軸心
を中心に回転することにより、該転動受台に載せた大口
径ボルトの外周ねじ部、大口径ナットの外周又はその内
周ねじ部の清掃動作を行う二つの棒状ブラシと、前記転
動受台の一対のローラと直交する向きに配され、清掃時
には軸心を中心に回転することにより、該転動受台上に
載せた大口径ナットの座面の清掃動作を行う座面用棒状
ブラシと、前記転動受台を、これに載置する大口径ボル
ト又は大口径ナットを適正清掃位置に移動させるべく、
前記一対のローラの軸方向に移動させる受台用水平移動
機構と、前記二つの棒状ブラシを、前記転動受台上に載
せた大口径ボルト又は大口径ナットの清掃対象部位まで
移動させ又は復帰させるべく、各々昇降させる二つのブ
ラシ用昇降移動機構と、前記座面用棒状ブラシを、前記
転動受台上に載せた大口径ナットの清掃対象部位である
座面に当接する位置まで移動させ又は復帰させるべく、
その軸方向に移動させるブラシ用水平移動機構と、で構
成した大口径ボルト・ナット清掃装置である。
【0022】本発明の2は、本発明の1の大口径ボルト
・ナット清掃装置に於いて、前記転動受台と前記ブラシ
用水平移動機構とを共通の基台上に配し、前記受台用水
平移動機構で該基台を該転動受台の一対のローラの軸方
向に沿って移動させるように構成したものである。
【0023】本発明の3は、本発明の1の大口径ボルト
・ナット清掃装置に於いて、前記転動受台に、前記棒状
ブラシの一方又は双方による清掃動作時に、これに載置
する大口径ボルト又は大口径ナットのネジ部のピッチ以
上のスパンで、その軸方向に往復動作させる往復動機構
を付設したものである。
【0024】本発明の4は、本発明の3の大口径ボルト
・ナット清掃装置に於いて、前記往復動機構を、前記受
台用水平移動機構で兼用させるように構成したものであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明は、基本的に、大口径ボル
ト又は大口径ナットを載せる転動受台と、該大口径ボル
トの外周ねじ部、大口径ナットの外周又は内周ねじ部の
清掃動作を行う二つの棒状ブラシと、大口径ナットの座
面を清掃する座面用棒状ブラシと、前記転動受台を移動
させる受台用水平移動機構と、前記二つの棒状ブラシを
各々昇降させる二つのブラシ用昇降移動機構と、前記座
面用棒状ブラシを移動させるブラシ用水平移動機構とで
構成した大口径ボルト・ナット清掃装置である。
【0026】前記転動受台は、既述のように、大口径ボ
ルト又は大口径ナットを載せるものであるが、より詳し
くは、これらをその上に載せた上で清掃時にはこれらを
その軸心を中心に転動させることができる一対の平行な
ローラからなり、該一対のローラはその少なくとも一方
にそれ自体を回転駆動する駆動手段を備えたものであ
る。なお該駆動手段は対応するローラ中に構成すること
もできるし、外部に配した電動モータをそれとして採用
することもできる。
【0027】前記二つの棒状ブラシは、既述のように、
該大口径ボルトの外周ねじ部、大口径ナットの外周又は
内周ねじ部の清掃動作を行う手段であり、前記転動受台
を構成する一対のローラと平行に配され、清掃時にはそ
れぞれその軸心を中心に回転することにより、該転動受
台上に載せた大口径ボルトの外周ねじ部又は大口径ナッ
トの外周、或いは大口径ナットの内周ねじ部の清掃動作
を行うことができるようにしたものである。
【0028】前記転動受台に載っている大口径ボルトに
ついては、前記二つの棒状ブラシは、これらを、それぞ
れ対応するブラシ用昇降移動機構によって、それぞれ該
大口径ボルトの外周の対応するねじ部に当接させるまで
昇降移動させ、その状態で、それぞれを軸心を中心に回
転させることにより、該大口径ボルトの外周両端のねじ
部を清掃できるようにしたものである。該転動受台に載
っている大口径ナットの外周の清掃の場合も、前記二つ
の棒状ブラシの内、一方だけを使用するだけで、これと
同様に清掃できるようにしたものである。
【0029】また転動受台に乗っている大口径ナットの
内周ねじ部の清掃については、前記受台用水平移動機構
で、前記転動受台を水平方向に動かして待避位置に移動
させた上で、前記二つの棒状ブラシの内、対応する一方
のそれを、対応するブラシ用昇降移動機構によって該大
口径ナットの内周に当接させ得る位置(清掃位置)まで
降下させ、その後、前記転動受台を、前記受台用水平移
動機構で該棒状ブラシ側の清掃位置まで移動させ、その
外周が該大口径ナットの内周に当接するようにする。こ
の状態で、該棒状ブラシ及び該大口径ナットをそれぞれ
軸心を中心に回転させることにより、該大口径ナットの
内周ねじ部を清掃できるようにしたものである。
【0030】しかして該二つの棒状ブラシは、それ自体
を昇降動作させるだけで、その外周が転動受台に載って
いる大口径ボルト又は大口径ナットの外周に当接し得、
かつ大口径ナットの内周に当接し得る位置に下降し得る
ように、前記転動受台の一対のローラの中間のラインが
属する垂直面を昇降移動し得るように、位置関係を定め
るのが適当である。
【0031】前記座面用棒状ブラシは、先に述べたよう
に、大口径ナットの座面を清掃するものであるが、前記
転動受台上に載せた大口径ナットと直交する向きに配さ
れ、清掃時には軸心を中心に回転することにより清掃動
作を行うようになっているものである。
【0032】前記座面用棒状ブラシは、上記のように、
前記転動受台上に載っている大口径ナットと直交する向
きに配されているものであるから、前記ブラシ用水平移
動機構によってその方向、即ち、軸心に沿って移動させ
てその周側面で該大口径ナットの座面に当接する位置に
移動させ、この状態で、該転動受台をこれに載っている
大口径ナットを軸心を中心に回転させるべく回転駆動
し、かつ該座面用棒状ブラシをその軸心を中心に回転駆
動すれば、該大口径ナットの座面は清掃されることにな
る。
【0033】前記受台用水平移動機構は、既に述べたよ
うに、前記転動受台を移動させる機構であるが、これに
載置する大口径ボルト又は大口径ナットを適正清掃位置
に移動させるべく、その軸方向に移動させるものであ
り、そのような機能を実現できるものであれば、特定の
構成に限定されない。
【0034】したがって、前記受台用水平移動機構は、
たとえば、前記転動受台の移動方向に沿って二本の平行
なガイド棒を配し、これらのガイド棒に、該転動受台を
支持する基台に固設した摺動脚をスライド自在に外装
し、かつ上記二本のガイド棒の中間にこれらと平行にス
クリュー部材を配し、前記転動受台の基台に固設したナ
ット部材を該スクリュー部材に螺合させ、更に該スクリ
ュー部材に回転駆動手段を接続することによって構成す
ることができる。
【0035】このように構成した場合は、前記回転駆動
手段を必要に応じて必要なだけ正逆回転させれば、該転
動受台をこれに載せた大口径ボルト等の軸方向に沿って
(又は転動受台を構成する一対のローラの軸方向に沿っ
て)必要な位置まで自由に移動させることができる。
【0036】ところで、このような受台用水平移動機構
は、前記転動受台のみではなく、前記座面用棒状ブラシ
及びこれをその軸方向に移動させるブラシ用水平移動機
構を該転動受台とともに、同時に、移動させる兼用水平
移動機構として構成することもできる。たとえば、これ
は、前記転動受台と前記ブラシ用水平移動機構とを共通
の基台上に配し、前記受台用水平移動機構で該基台を該
転動受台の一対のローラの軸方向に沿って移動させるよ
うに構成することで実現することができる。
【0037】前記受台用水平移動機構を、このように兼
用水平移動機構に構成した場合は、転動受台は、これを
配した基台をそのローラの軸方向に動かすことにより移
動させるものであり、それ故、転動受台を移動させて
も、該転動受台と座面用棒状ブラシの相対的な位置関係
は変わらない。そのため、該転動受台上に載っている大
口径ナットの座面を清掃する場合は、該大口径ナットの
該転動受台上に於ける位置関係を確実に設定すれば、該
転動受台を前記兼用水平移動機構によりどの位置に移動
させてあっても、該座面用棒状ブラシも追随して移動し
ており、既述のように、相対的位置関係が変わらないの
で、該座面用棒状ブラシを端に進出させるのみで、その
周側部を該大口径ナットの座面に当接させ得ることとな
る利点がある。
【0038】前記ブラシ用昇降移動機構は、前記したよ
うに、前記二つの棒状ブラシをそれぞれ個別に昇降させ
るものであり、当然、それぞれに付設すべきものである
が、それぞれの棒状ブラシについて、前記転動受台上に
載せて所定の清掃位置に位置させてある大口径ボルト又
は大口径ナットの清掃対象部位まで移動させ又は復帰さ
せるべく、昇降させるものであり、そのような機能を実
現できるものであれば、特定の構成に限定されない。
【0039】たとえば、該ブラシ用昇降移動機構は、棒
状ブラシの昇降方向に沿って二本のガイド棒を立設し、
該二本のガイド棒のそれぞれに、該棒状ブラシの基台に
固設した摺動環をスライド自在に外装し、かつ該二本の
ガイド棒の中央にこれらと平行に回転自在なスクリュー
部材を立設し、該棒状ブラシの基台に固設したナット部
材を該スクリュー部材に螺合させ、更に該スクリュー部
材に回転駆動手段を接続することによって構成すること
ができる。
【0040】このように構成した場合は、該回転駆動手
段を必要に応じて必要なだけ正逆回転させれば、対応す
る棒状ブラシを自由に昇降動作させ、たとえば、前記転
動受台に載せた大口径ボルトの対応する清掃対象部位
(外端ねじ部)に当接させ、又はこれから離間させるべ
く上昇させることができる。
【0041】また前記ブラシ用水平移動機構は、前記し
たように、前記座面用棒状ブラシを、前記転動受台上に
載って所定清掃位置に位置させられている大口径ナット
の清掃対象部位である座面に当接する位置まで移動させ
又は復帰させるべく、その軸方向に移動させるものであ
り、その具体的構成は、そのような機能を実現できる限
り自由である。
【0042】該ブラシ用水平移動機構は前記受台用水平
移動機構と同様に構成することができる。たとえば、該
ブラシ用水平移動機構は、該座面用棒状ブラシの軸方向
に沿って二本の平行なガイド棒を配し、これらに、該座
面用棒状ブラシを支持する基台に固設した摺動脚をスラ
イド自在に外装し、かつ該二本のガイド棒の中間にこれ
らと平行にスクリュー部材を配し、前記座面用棒状ブラ
シの基台に固設したナット部材を該スクリュー部材に螺
合させ、更に該スクリュー部材に回転駆動手段を接続す
ることによって構成することができる。
【0043】このように構成した場合は、上記回転駆動
手段を必要に応じて必要なだけ正逆回転させれば、該座
面用棒状ブラシをその軸方向に沿って必要な位置まで自
由に移動させることができる。それ故、該座面用棒状ブ
ラシを、容易にかつ正確に、前記転動受台上に載せて所
定位置に位置させてある大口径ナットの清掃対象部位で
ある座面に当接する位置まで移動させ、またはこの位置
から離間させ元の位置に復帰させることができる。
【0044】このようなブラシ用水平移動機構は、既述
のように、これがその軸方向に進退移動させる座面用棒
状ブラシとともに、前記受台用水平移動機構によって移
動させられるように構成するのが良い。即ち、既述のよ
うに、前記転動受台と前記ブラシ用水平移動機構とを共
通の基台上に配し、該受台用水平移動機構で該基台を該
転動受台のローラの軸方向に沿って移動させるように構
成するのが良い。そして、このように構成した受台用水
平移動機構を兼用水平移動機構と称することとしたが、
これによって、既述のように、該転動受台を移動させる
際には、ブラシ用水平移動機構及びこれを付設した座面
用棒状ブラシも同時に同じだけ移動することとなるた
め、相互の相対的な位置関係が変わらないと云う、有利
な結果が得られる。
【0045】なお以上の大口径ボルト・ナット清掃装置
に於いて、前記転動受台に、前記棒状ブラシの一方又は
双方による清掃動作時に、これに載置する大口径ボルト
又は大口径ナットのネジ部のピッチ以上のスパンで、そ
の軸方向に往復動作させる往復動機構を付設することが
でき、このように構成した場合は、前記棒状ブラシの線
状ブラシ材の先端がネジ溝の全体に、より良好に接触
し、ねじ部の清掃をより一層良好に行うことができるこ
ととなるものである。
【0046】また前記往復動機構は、これを、特別に構
成して、前記転動受台に付設することができるのは云う
までもないが、前記受台用水平移動機構で兼用させるよ
うにすることもできる。即ち、該受台用水平移動機構
を、転動受台を、所定の清掃位置に移動させ、その位置
に静止させるのみではなく、清掃動作時には、該所定の
清掃位置を中心に、前記スパンで往復動させるように構
成する訳である。
【0047】このように構成すれば、簡易に転動受台の
前記往復動を実現でき、先に述べた良好な清掃効果を得
ることができる。
【0048】なお清掃動作中に発生する粉塵に関して
は、装置の必要部位をカバーし、発生する粉塵を集塵装
置で吸引除去することで、周囲に飛散し、環境を悪化さ
せることを避けることができる。
【0049】従って本発明の大口径ボルト・ナット清掃
装置によれば、簡明な機構で、広範囲の寸法の異なる大
口径ボルト及び大口径ナットのいずれもが清掃可能であ
り、その操作が簡単であり、短時間で均一に清掃ができ
るものである。また清掃時に清掃対象のねじ部を痛める
こともない。
【0050】なお大口径ナットは、溝付ナット及び袋ナ
ットのいずれも問題なく清掃可能である。ただし六角ナ
ットのような外周が角形のナットは不可である。
【0051】両ネジタイプの大口径ボルトは、その両端
側のねじ部を、両側の棒状ブラシにより同時に清掃する
ことができる。また大口径ナットは、その座面の清掃と
外周の清掃とは同時に行うことができる。内周ねじ部の
清掃はこれらとは同時に行うことができないので、順
次、行わざるを得ない。座面の清掃を座面用棒状ブラシ
により、外周の清掃を二つの棒状ブラシの一方を用い
て、それぞれ同時に行い、その後又はその前に、内周ね
じ部の清掃を二つの棒状ブラシの一方を用いて行うこと
になる。
【0052】まず両ネジタイプの大口径ボルトの清掃は
次のように行う。
【0053】前記転動受台の一対のローラ上に清掃対象
の大口径ボルトを載置する。該大口径ボルトは、その長
さ方向中央部を正確に該転動受台に載せるようにするの
が適当である。この大口径ボルトの転動受台上への載置
操作は適当なリフター等を用いて行うことができる。
【0054】この後、該転動受台の位置が、載置した大
口径ボルトの適正な清掃位置からずれている場合は、前
記受台用水平移動機構を動作させ、該転動受台を、これ
に載っている大口径ボルトの軸方向に移動させ、適正な
清掃位置にセットし、次いで、前記二つの棒状ブラシ
を、各対応するブラシ用昇降移動機構を動作させること
により、各々が対応する大口径ボルトの両端部のねじ部
に当接するまで降下させる。
【0055】このように準備した後、該二つの棒状ブラ
シをその軸心を中心に回転駆動し、かつ同時に転動受台
をこれに載っている大口径ボルトをその軸心を中心に回
転させるべく回転駆動すると、各棒状ブラシの線状ブラ
シ材が該大口径ボルトのネジ溝中の汚れを均一に掻き出
すことによって、その汚れを除去することができる。各
棒状ブラシとして対象の大口径ボルトのねじ部の長さ以
上の寸法のものを用いれば、この清掃動作は、最低限
度、大口径ボルトが一回転することにより完了する。よ
り確実な清掃を確保するためには数回以上の回転をさせ
れば良い。したがって短時間で均一な清掃を完了させる
ことができる。
【0056】清掃が完了した後は、該棒状ブラシの回転
動作及び転動受台の大口径ボルトに対する回転駆動動作
を停止させ、該棒状ブラシを前記ブラシ用昇降移動機構
により所定の待避位置まで上昇させ、清掃済みの大口径
ボルトを転動受台から取り除き、これを所定の清掃済み
ボルトの保管場所に移動させる。これは前記したリフタ
ー等を用いて行えばよい。
【0057】次に大口径ナットの清掃は次のように行
う。
【0058】初めに対象の大口径ナットを転動受台に載
せる。転動受台に載せる位置は、前記座面用棒状ブラシ
による座面の清掃を考慮して設定する。この位置決め
は、たとえば、転動受台の一対のローラの一方又は双方
に位置決め用のリング状ストッパを外装しておくことに
より容易かつ正確に行うことができる。また転動受台へ
の大口径ナットの載置は、前記大口径ボルトと同様に、
リフター等を利用して容易に行うことができる。
【0059】このような大口径ナットはその外周、内周
ねじ部及び座面の清掃を行うべきものであるが、既述の
ように、内周ねじ部と外周とは同時に清掃を行うことが
できないし、内周ねじ部と座面とも同時に清掃を行うこ
とができない。座面と外周とは同時に清掃可能であり、
内周ねじ部は単独で清掃せざるを得ない。したがって座
面と外周の清掃を同時に行い、内周ねじ部をこれらと別
に清掃するのが適当であることになる。この場合、どち
らを先に行っても良いが、ここでは、座面と外周の清
掃、次いで内周ねじ部の清掃の順序で行うものとして説
明する。
【0060】まず座面及び外周の清掃を始めるに際し
て、必要があれば、前記受台用水平移動機構を動作させ
て、前記転動受台を、載置している大口径ナットの軸心
に沿って動かし、該大口径ナットを適正な清掃位置に正
確にセットする。この適正な清掃位置は、該大口径ナッ
トの外周の清掃の面から見れば、二つの棒状ブラシの内
のいずれか対応する方の棒状ブラシに正確に上下対応す
る位置であり、座面の清掃の面から見れば、座面用棒状
ブラシを軸方向に進行させた場合にその外周がその座面
に当接することとなる位置である。
【0061】前記したように、前記転動受台と座面用棒
状ブラシ及びそのブラシ用水平移動機構とを、兼用水平
移動機構(受台用水平移動機構)で同時に移動させられ
るように構成しておいた場合は、前記リング状ストッパ
等を利用することにより、転動受台への大口径ナットの
位置決めを正確に行うこととすれば、前記座面用棒状ブ
ラシと該大口径ナットとの位置関係は正確に設定できる
ため、外周を清掃する棒状ブラシとの位置関係だけを調
整すればよいこととなる。またこの調整操作によって、
座面用棒状ブラシと大口径ナットとの位置関係にズレが
生じるような問題は生じ得ない。
【0062】次いで前記座面用棒状ブラシを、前記ブラ
シ用水平移動機構により後退位置(待避位置)からその
軸方向に沿って進出させ、その周側部を前記転動受台上
の大口径ナットの座面に当接させる。その前後又は同時
に、前記二つの棒状ブラシの内の対応するそれを前記ブ
ラシ用昇降移動機構により下降させ、その周側部を該大
口径ナットの外周に当接させる。
【0063】その後、該座面用棒状ブラシ及び該棒状ブ
ラシをそれらの軸心を中心に回転させ、更に該転動受台
を、これに載っている大口径ナットをその軸心を中心に
回転させるべく駆動して、その座面及び外周を清掃す
る。最短では、該大口径ナットが一回転する時点で清掃
が完了する。汚れをより確実に除去するためには数回以
上の回転が完了した時点で清掃完了とするのがよい。
【0064】清掃完了後は、前記ブラシ用水平移動機構
を動作させ、前記座面用棒状ブラシを待避位置まで後退
させ、更に前記ブラシ用昇降移動機構を動作させて該棒
状ブラシを待避位置まで上昇させ、次いで、内周ねじ部
の清掃に移行する。
【0065】この場合は、上記棒状ブラシを後述する清
掃位置まで再度下降させる都合上、初めに、前記受台用
水平移動機構を動作させて、前記転動受台を、該大口径
ナットの軸方向に動かして、待避位置まで移動させてお
く。
【0066】そうした上で、外周清掃に使用した棒状ブ
ラシを、前記ブラシ用昇降移動機構によって再度下降さ
せる。今回は大口径ナットの内周ねじ部を清掃するのに
適する清掃位置まで下降させる。この場合の清掃位置
は、該棒状ブラシを対象の大口径ナットの内周に挿入し
た場合に該棒状ブラシの下側周側が該大口径ナットの内
周ねじ部に接することとなる位置である。上方が接する
位置としても不都合というわけではないが、下方が接す
る位置とするのが適当である。
【0067】この後、該転動受台を、該受台用水平移動
機構を動作させて、これに載置した大口径ナットの軸方
向に動かし、前記清掃位置まで移動させると、前記所定
の位置まで下降している棒状ブラシが該大口径ナットの
内周に挿入状態となり、その下側周側が該大口径ナット
の内周ねじ部に当接する状態となる。
【0068】この状態で、該棒状ブラシをその軸心を中
心に回転動させ、該転動受台を、その上の大口径ナット
を軸心を中心に回転させるべく、駆動すると、該大口径
ナットは回転し、回転する棒状ブラシによりその内周ね
じ部は適切に清掃されることとなる。この清掃は、最短
では該大口径ナットの一回転で完了する。数回以上回転
するまで継続すると、より確実な清掃を行うことができ
る。
【0069】こうして清掃が完了した後は、前記受台用
水平移動機構を動作させて、該転動受台を前記待避位置
まで移動させ、該大口径ナットから棒状ブラシを抜き出
し、更に該棒状ブラシをブラシ用昇降移動機構を動作さ
せて元の位置(待避位置)まで上昇させ、他方、清掃済
みの大口径ナットを、前記リフター等を利用して、該転
動受台から取り除き、かつ保管場所に移動させる。
【0070】多数の大口径ナットや大口径ボルトの清掃
を行う場合は、それぞれの操作を繰り返せばよい。
【0071】ところで、以上に於いて、前記転動受台
に、前記棒状ブラシの一方又は双方による清掃動作を行
う際に、これに載置した大口径ボルト又は大口径ナット
のネジ部のピッチ以上のスパンで、その軸方向に沿って
往復動作させる往復動機構を付設した場合は、大口径ボ
ルトの外周ねじ部及び大口径ナットの内周ねじ部の清掃
の際に、前記棒状ブラシの線状ブラシ材の先端がそれぞ
れのネジ溝の全体により良好に接触することとなり、ね
じ部の清掃をより一層良好に行うことができることとな
る。
【0072】また前記往復動機構を、前記受台用水平移
動機構で兼用し、これによって、該転動受台を、清掃動
作時に、所定の清掃位置を中心に、前記スパンで往復動
させるように構成することとした場合は、簡易に転動受
台の前記往復運動を実現でき、先に述べた良好な清掃結
果を得ることができる。
【0073】なお以上の各部の動作は、一般の技術によ
り、コンピュータ等の制御手段により制御することがで
きる。各部の現在の位置は、それぞれの位置に配置した
センサ類により検出され、必要な位置への移動及び移動
先での必要な動作はプログラムに従って行うように制御
される訳である。勿論、手動制御で運転できることも云
うまでもない。
【0074】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
説明する。図面は本発明を適用した大口径ボルト・ナッ
ト清掃装置の一実施例を示すもので、図1は概略平面説
明図、図2は概略正面説明図、図3は概略右側面説明
図、図4は両側の棒状ブラシ及びこれに関連する構成要
素を省略した状態の拡大左側面説明図、図5は転動受台
に大口径ボルトを載置した状態の概略正面説明図、図6
は転動受台に大口径ボルトを載置した状態の概略右側面
説明図、図7は転動受台に載置した大口径ボルトの両端
ねじ部にそれぞれ棒状ブラシを当接させた状態を示した
概略正面説明図、図8は転動受台に載置した大口径ボル
トの両端ねじ部にそれぞれ棒状ブラシを当接させた状態
を示した概略右側面説明図、図9は転動受台に大口径ナ
ットを載置した状態の概略左側面説明図(便宜上、両側
の棒状ブラシ及びこれに関連する構成要素を省略して示
している)、図10は転動受台に載置した大口径ナット
の座面に座面用棒状ブラシを当接させた状態を示した概
略左側面説明図、図11は転動受台に載置した大口径ナ
ットの座面に座面用棒状ブラシを当接させた状態を示し
た概略正面説明図、図12は大口径ナットを載置した転
動受台を右側に待避させた状態の概略平面説明図、図1
3は大口径ナットを載置した転動受台を右側に待避させ
た状態の概略正面説明図、図14は転動受台に載置した
大口径ナットの内周に棒状ブラシを挿入した状態を示す
一部切欠概略正面説明図である。
【0075】この実施例の大口径ボルト・ナット清掃装
置は、図1〜図3に示すように、基本的に、転動受台1
と、第1棒状ブラシ2a及び第2棒状ブラシ2bと、座
面用棒状ブラシ3と、上記転動受台1及び後記ブラシ用
水平移動機構7を配した基台1cを横方向(該転動受台
1に載せる大口径ボルトb及び大口径ナットnの軸方
向)に移動させる兼用水平移動機構4と、前記第1棒状
ブラシ2a用の昇降移動用のブラシ用昇降移動機構5
と、前記第2棒状ブラシ2b用の昇降移動用のブラシ用
昇降移動機構6と、前記座面用棒状ブラシ3の中間基台
3bを縦方向(該転動受台1に載せる大口径ボルトb及
び大口径ナットnの軸方向に直交する方向)に移動させ
るブラシ用水平移動機構7と、これらの各要素を支持す
る装置本体8とで構成したものである。
【0076】前記転動受台1は、大口径ボルトb又は大
口径ナットnをその上に載せ、清掃動作時にはこれらを
その軸心を中心に転動させるものであり、図1〜図3に
示すように、二つの平行なローラ1a、1a及びこれら
を支持するブラケット1b、1bとで構成したものであ
り、詳細は後述するブラシ用水平移動機構7とともに、
基台1c上に配したものである。上記ローラ1a、1a
の内の一方の内部には電動モータ及び減速機が組み込ま
れ、所定速度で回転動作し得るようになっている。他の
ローラ1aは、云うまでもなく、自由に回転可能である
ようにブラケット1b、1bに支持されている。
【0077】それ故、該転動受台1は、その両ローラ1
a、1a上に大口径ボルトb又は大口径ナットnを載
せ、その一方に組み込んだ電動モータを動作させれば、
該当するローラ1aが所定の回転速度で所定方向に回転
し、その上に載っている大口径ボルトb等をその軸心を
中心に回転させることとなる。
【0078】前記兼用水平移動機構4は、前記転動受台
1及びブラシ用水平移動機構7を配した基台1cを横方
向に移動させる機構であり、図1、図2及び図4に示す
ように、後方のブラシ用水平移動機構7を設置した部位
の下方に二本のガイド棒4a、4aを配し、これらに、
該基台1cの下部に固設した二対の摺動脚4b、4b…
をスライド自在に外装し、加えて上記二本のガイド棒4
a、4aの間にこれらと平行にスクリュー部材4cを回
転自在に配し、該基台1cの下部に固設したナット部材
(図示していない)を該スクリュー部材4cに螺合さ
せ、更に該スクリュー部材4cの端部に減速機付電動モ
ータ4dを接続して構成したものである。
【0079】なお前記ガイド棒4a、4a、スクリュー
部材4c、減速機付電動モータ4dは、前記装置本体8
に固設したものであり、図1、図2及び図4に示すよう
に、前記転動受台1が装置本体8の前部中央で、前記座
面用棒状ブラシ3のブラシ用水平移動機構7が装置本体
の後部中央で、それぞれ横方向に往復移動できるように
設定したものである。
【0080】したがって前記減速機付電動モータ4dを
必要に応じて必要なだけ正逆回転させれば、これに伴っ
て前記スクリュー部材4cがそれに応じた回転を行い、
前記ナット部材が該スクリュー部材4c上を対応する方
向に移動し、その結果、これを固設した前記基台1cが
該ナット部材と同じく該スクリュー部材4cに沿って動
くこととなる。それ故、前記座面用棒状ブラシ3のブラ
シ用水平移動機構7は、装置本体8の後部中央で、転動
受台1は装置本体8の前部中央で、それぞれ横方向に対
応する移動量だけ動くこととなる。この動きは、該スク
リュー部材4cと平行に配した前記ガイド棒4a、4a
及び摺動脚4b、4b…等によって確実に案内され、ス
ムーズなものとなる。
【0081】前記第1棒状ブラシ2aは、図1及び図2
に示すように、円柱状芯材に多数のステンレススチール
製のブラシ専用形状ブラシ材を密植したものであり、該
円柱状芯材の内端から延長した支持棒2a1を介して図
示しない基枠に回転自在に支持され、かつ該基枠に配さ
れた減速機付電動モータ2a2に接続している。また該
第1棒状ブラシ2aは、上記基枠を介して前記ブラシ用
昇降移動機構5に配されており、前記転動受台1のロー
ラ1a、1a上に載せる大口径ボルトb又は大口径ナッ
トnの軸芯延長線上に上下一致する位置に突き出した位
置関係となるようになっている。
【0082】該ブラシ用昇降移動機構5は、装置本体8
の左側前部に配され、図1及び図2に示すように、その
縦型箱状ケーシング中に納められている。該ブラシ用昇
降移動機構5は、この実施例では、該縦型箱状ケーシン
グ中に、二本のガイド棒5a、5aを立設し、該二本の
ガイド棒5a、5aのそれぞれに、前記基枠に固設した
摺動環をスライド自在に外装し、かつ該二本のガイド棒
5a、5aの中央にこれらと平行にスクリュー部材を立
設し、該基枠に固設したナット部材を該スクリュー部材
に螺合させ、更に該スクリュー部材に減速機付電動モー
タ5bを接続して構成したものである。これは既存の一
般的な技術である。
【0083】したがって前記減速機付電動モータ5bを
必要に応じて必要なだけ正回転又は逆回転させれば、こ
れに伴って前記スクリュー部材が対応する方向に回転
し、これに螺合しているナット部材がその回転方向に応
じて上昇し又は下降し、これが固設してある前記基枠を
上昇又は下降させる。それ故、云うまでもなく、該基枠
の上昇又は下降に伴って前記第1棒状ブラシ2aが上昇
し又は下降することとなる。そしてこの上昇又は下降は
前記二本のガイド棒5a、5a及び摺動環によってスム
ーズなものに保持される。
【0084】また該第1棒状ブラシ2aは、必要に応じ
て、前記減速機付電動モータ2a2を回転動作させるこ
とにより、その軸心を中心に回転させ得ることは云うま
でもない。
【0085】前記第2棒状ブラシ2bは、図1及び図2
に示すように、円柱状芯材に多数のステンレススチール
製のブラシ専用形状ブラシ材を密植したものであり、該
円柱状芯材の両端を回転自在に支持するブラケット2b
1、2b1を介して機箱2b3に固設され、かつ左端に
配したベルト車2b2、図示しないベルト、減速機付電
動モータ2b4及びその出力軸に固設したベルト車を介
して該第2棒状ブラシ2bに回転力が伝達されるように
なっている。上記減速機付電動モータ2b4は前記機箱
2b3中に配設されている。該第2棒状ブラシ2bは、
上記機箱2b3を介して前記ブラシ用昇降移動機構6に
配されており、前記転動受台1のローラ1a、1a上に
載せる大口径ボルトb又は大口径ナットnの軸芯延長線
上に上下一致する位置に突き出した位置関係となるよう
になっている。
【0086】該ブラシ用昇降移動機構6は、装置本体8
の右側前部に配され、図1及び図2に示すように、その
縦型箱状ケーシングに構成されている。該ブラシ用昇降
移動機構6は、図2及び図3に示すように、該縦型箱状
ケーシングの前面に二本のガイド棒6a、6aを固設
し、該二本のガイド棒6a、6aのそれぞれに、前記機
箱2b3の背後に固設した二対の摺動環6c、6c…を
スライド自在に外装し、かつ該二本のガイド棒6a、6
aの中央にこれらと平行にスクリュー部材6bを回転自
在に配設し、該機箱2b3の背後に固設したナット部材
(図示していない)を該スクリュー部材6bに螺合さ
せ、更に該スクリュー部材6bに減速機付電動モータ6
dを接続して構成したものである。これも既存の一般的
な技術である。
【0087】したがって前記減速機付電動モータ6dを
必要に応じて必要なだけ正回転又は逆回転させれば、こ
れに伴って前記スクリュー部材6bが対応する方向に回
転し、これに螺合しているナット部材がその回転方向に
応じて上昇し又は下降し、これが固設してある前記機箱
2b3を上昇又は下降させる。それ故、云うまでもな
く、該機箱2b3の上昇又は下降に伴って前記第2棒状
ブラシ2bが上昇し又は下降することとなる。そしてこ
の上昇又は下降は前記二本のガイド棒6a、6a及び摺
動環6c、6c…によって確実かつスムーズなものに保
持される。
【0088】また該第2棒状ブラシ2bは、必要に応じ
て、前記減速機付電動モータ2b4を回転動作させるこ
とにより、その軸心を中心に回転動作することとなるの
は云うまでもない。
【0089】前記座面用棒状ブラシ3は、図1及び図2
に示すように、円柱状芯材に多数のステンレススチール
製のブラシ専用形状ブラシ材を密植したものであり、該
円柱状芯材の内端から延長した支持棒3a及びこれを回
転自在に支持するブラケットを介して上部基台3dに支
持され、かつ該上部基台3dに配した減速機付電動モー
タ3cに接続している。また該座面用棒状ブラシ3は、
図1及び図2に示すように、前記転動受台1の一対のロ
ーラ1a、1a上に載せる大口径ボルトb又は大口径ナ
ットnの軸芯延長線に対して直交する向きに配されてい
る。
【0090】該座面用棒状ブラシ3を配した上部基台3
dは、図1及び図4に示すように、後述する微調整横移
動機構9を介して前記中間基台3bに取り付けられ、更
に該中間基台3bは前記ブラシ用水平移動機構7に取り
付けられ、前記転動受台1の一対のローラ1a、1a上
に載せる大口径ボルトb又は大口径ナットnの軸芯延長
線に対して直交する向きに動くように配されている。
【0091】上記ブラシ用水平移動機構7は、図1及び
図4に示すように、前記基台1cと前記中間基台3bと
の間に構成するものであり、前記座面用棒状ブラシ3を
前記転動受台1のローラ1a、1a上に載せる大口径ボ
ルトb又は大口径ナットnの軸芯延長線に対して直交す
る向きに進退移動させる機構である。このブラシ用水平
移動機構7は、先に述べ、かつ図1に示すように、装置
本体8の後部中央側に位置させるものである。
【0092】前記ブラシ用水平移動機構7は、上に述
べ、かつ図1及び図4に示すように、座面用棒状ブラシ
3を上部基台3d及び微調整横移動機構9を介して配し
た中間基台3bを縦方向(即ち、前記転動受台1に載せ
る大口径ボルトb等の軸芯延長線に対して直交する方
向)に移動させる機構であり、該中間基台3bの下方に
その移動する縦方向に沿って二本の平行なガイド棒7
a、7aを配し、これらのガイド棒7a、7aに、該中
間基台3bの下部に固設した二対の摺動脚7c、7cを
スライド自在に外装し、加えて、上記二本のガイド棒7
a、7aの間にこれらと平行にスクリュー部材7bを回
転自在に配し、該中間基台3bの下部に固設したナット
部材(図示していない)を該スクリュー部材7bに螺合
させ、更に該スクリュー部材7bに減速機付電動モータ
をベルト7dを介して接続して構成したものである。
【0093】なお上記二本のガイド棒7a、7a及びス
クリュー部材7bは前記基台1cの上面に、減速機付電
動モータは内部に取り付ける。
【0094】したがって、上記減速機付電動モータを必
要に応じて必要なだけ正回転又は逆回転させれば、これ
に伴って前記スクリュー部材7bが対応する方向に回転
し、これに螺合しているナット部材がその回転方向に応
じて前進し又は後退し、これが固設してある前記中間基
台3bを前進又は後退させる。それ故、云うまでもな
く、該中間基台3bの前進又は後退に伴って前記座面用
棒状ブラシ3が前進又は後退することとなる。そしてこ
の前進又は後退は前記二本のガイド棒7a、7a及び摺
動脚7c、7cによってスムーズなものに保持される。
【0095】なお前記座面用棒状ブラシ3は、必要に応
じて、前記減速機付電動モータ3cを回転動作させるこ
とにより、その軸心を中心に回転動作することとなるの
は云うまでもない。
【0096】前記微調整横移動機構9は、図1及び図4
に示すように、座面用棒状ブラシ3を配した上部基台3
dを横方向(即ち、前記転動受台1に載せる大口径ボル
トb等の軸芯延長線に平行な方向)に微調整移動させる
機構であり、該上部基台3dの下方で、前記中間基台3
b上に、横方向に沿って二本の平行なガイド棒9a、9
aを配し、これらのガイド棒9a、9aに、該上部基台
3dの下部に固設した二対の摺動脚9c、9cをスライ
ド自在に外装し、加えて上記二本のガイド棒9a、9a
の間にこれらと平行にスクリュー部材9dを回転自在に
配し、該上部基台3dの下部に固設したナット部材9e
を該スクリュー部材9dに螺合させ、更に該スクリュー
部材9dに減速機付電動モータ9bを接続して構成した
ものである。
【0097】前記スクリュー部材9d及び減速機付電動
モータ9bは、該中間基台3b上に配したものである。
【0098】したがって上記減速機付電動モータ9bを
必要に応じて必要なだけ正逆方向に若干の回転をさせれ
ば、これに伴って前記スクリュー部材9dが対応する方
向に回転し、これに螺合しているナット部材9eがその
回転方向に応じて左右側方に若干移動し、これが固設し
てある前記上部基台3dを左右方向に若干移動させる。
それ故、云うまでもなく、該上部基台3dの左右方向へ
の移動に伴って前記座面用棒状ブラシ3が左右方向に動
くこととなる。こうして該座面用棒状ブラシ3の横方向
の微調整を行うことができる。この横方向の微調整移動
は前記二本のガイド棒9a、9a及び摺動脚9c、9c
によってスムーズなものに保持される。
【0099】したがってこの実施例の大口径ボルト・ナ
ット清掃装置によれば、簡明な機構で、広範囲な寸法の
異なる大口径ボルトb及び大口径ナットnのいずれもが
清掃可能であり、その操作が簡単であり、短時間で均一
にその清掃ができるものである。また清掃時に清掃対象
の大口径ボルトb等のねじ部を痛めることがない。
【0100】まず両ネジタイプの大口径ボルトbの清掃
は次のように行う。図5及び図6に示すように、前記転
動受台1の両ローラ1a、1a上に清掃対象の大口径ボ
ルトbを載置する。該大口径ボルトbは、図5に示すよ
うに、その長さ方向中央部を正確に該転動受台1に載せ
るようにする。この大口径ボルトbの載置操作はここで
はリフターを用いて行った。以下、いちいち述べない
が、大口径ボルトb又は大口径ナットnの転動受台1へ
の載置及び除去はいずれもリフターを用いて行う。
【0101】この後、該転動受台1の位置が、載置した
大口径ボルトbの適正清掃位置、即ち、その両端ねじ部
s、sが、それぞれ対応する第1棒状ブラシ2a又は第
2棒状ブラシ2bの直下に位置していない場合は、前記
兼用水平移動機構4を動作させて前記基台1cを横方向
に動かし、これに取り付けてある該転動受台1を該適正
清掃位置、即ち、その上に載せてある大口径ボルトbの
両端ねじ部s、sが該第1棒状ブラシ2a又は第2棒状
ブラシ2bの直下に位置するようにセットし、次いで、
前記第1棒状ブラシ2a及び前記第2棒状ブラシ2b
を、それぞれ対応するブラシ用昇降移動機構5、6を動
作させることにより、図7及び図8に示すように、該大
口径ボルトbの各々対応する両端ねじ部s、sに接する
まで降下させる。
【0102】このように準備した後、該第1棒状ブラシ
2a及び第2棒状ブラシ2bを、各々その駆動用の減速
機付電動モータ2a2、2b4を回転動作させることに
より回転動作させ、かつ同時に前記転動受台1の両ロー
ラ1a、1aの内、電動モータを組み込んだ方のローラ
1aを回転動作させ、これらに載っている大口径ボルト
bをその軸心を中心に回転させると、該第1棒状ブラシ
2a及び該第2棒状ブラシ2bの線状ブラシ材がそれぞ
れのねじ部s、sのネジ溝中の汚れを均一に掻き出すこ
とによって、その汚れを除去することができる。
【0103】この実施例では、第1棒状ブラシ2a及び
第2棒状ブラシ2bの長さが、両ねじ部s、sの長さ以
上であるため、この清掃動作は、最低限度、該大口径ボ
ルトbが一回転することにより完了する。より確実な清
掃を確保するために、この実施例では20回転で完了と
することとした。それ故、大径ボルトbのねじ部s、s
を極めて短時間で均一に清掃することができる。
【0104】清掃が完了した後は、該第1棒状ブラシ2
a及び該第2棒状ブラシ2bの回転動作及び転動受台1
の対応するローラ1aの大口径ボルトbに対する回転駆
動動作を停止し、該第1棒状ブラシ2a及び第2棒状ブ
ラシ2bを前記ブラシ用昇降移動機構5、6により、そ
れぞれ図5及び図6に示す所定待避位置まで上昇させ、
清掃済みの大口径ボルトbを転動受台1から取り除き、
所定の清掃済みボルトの保管場所に移動させる。
【0105】多数の大口径ボルトb、b…の清掃を行う
場合は、以上を繰り返せば良い。
【0106】大口径ナットnの清掃は次のように行う。
図9に示すように、初めに該大口径ナットnを転動受台
1の両ローラ1a、1a上に載せる。該大口径ナットn
の転動受台1に載せる位置は、前記座面用棒状ブラシ3
を該転動受台1側に進出させた際に、その周側が、該大
口径ナットnの座面に当接することとなるように設定す
る。この位置決めは、図11に示すように、該転動受台
1の一方(双方でも良いのは云うまでもない)のローラ
1aに外装固定した位置決め用のストッパ1a1に、こ
こに載置する大口径ナットnの座面と反対側の端部を当
接させることにより行うことができる。
【0107】なお上記ストッパ1a1は、側面半円弧状
の二つの部材からなるもので、これらを前記一対のロー
ラ1a、1aの内の一方のそれの該当する部位に外装固
定したものである。
【0108】このような大口径ナットnは、その座面及
び外周の清掃と、内周ねじ部の清掃とはそれぞれ分けて
行わざるを得ない。どちらを先に行っても良いが、ここ
では初めに座面及び外周の清掃を行い、次いで内周ねじ
部の清掃を行うものとして説明する。
【0109】この場合は、まず前記座面用棒状ブラシ3
を、前記ブラシ用水平移動機構7により後退位置(待避
位置)からその軸方向に沿って進出させ、図10及び図
11に示すように、これを前記転動受台1上の大口径ナ
ットnの座面に当接させる。前記のように、該大口径ナ
ットnが前記ストッパ1a1により位置決めされている
ので、該座面用棒状ブラシ3を該ブラシ用水平移動機構
7により進出させるのみで、正確にその周側を該大口径
ナットnの座面に当接させることができるものである。
【0110】なお途中で清掃対象の大口径ナットnのサ
イズを変更した場合は、前記ストッパ1a1では正確な
位置決めができなくなることがあるが、この場合は、前
記微調整横移動機構9により上部基台3dを横方向に微
調整移動させて、前記座面用棒状ブラシ3の横方向の微
調整を行い、前記転動受台1上の大口径ナットnとの位
置関係を正確なものに調整する。そして、こうして一度
調整してしまえば、同一サイズの大口径ナットnの清掃
を継続する限り、この調整は不要である。
【0111】また前座面用棒状ブラシ3の進出と同時
に、前記第1棒状ブラシ2aを対応するブラシ用昇降移
動機構5により下降させ、その周側部を該大口径ナット
nの外周に当接させる。なおこのとき、該大口径ナット
nが該第1棒状ブラシ2aの直下に位置していなかった
場合には、これに先だって、前記兼用水平移動機構4を
動作させて前記基台1c及びこれに取り付けてある転動
受台1を適正清掃位置、即ち、その上に載せてある大口
径ナットnが該第1棒状ブラシ2aの直下に位置するよ
うにセットしておくものとする。
【0112】その後、該座面用棒状ブラシ3及び該第1
棒状ブラシ2aを回転駆動させ、かつ該転動受台1の該
当するローラ1aを、これに載っている大口径ナットn
を回転させるべく回転駆動してその座面及び外周を清掃
する。この実施例では、該大口径ナットnが20回転す
る時点で清掃を完了させることとする。
【0113】このような座面及び外周の清掃の完了後、
前記ブラシ用水平移動機構7を動作させて、該座面用棒
状ブラシ3をその待避位置まで後退させ、かつ前記ブラ
シ用昇降移動機構5を動作させて、該第1棒状ブラシ2
aをその待避位置まで上昇させる。
【0114】この後、該大口径ナットnの内周ねじ部の
清掃を行う。この場合は、この清掃に使用する第1棒状
ブラシ2aを清掃位置まで下降させる都合上、初めに、
前記兼用水平移動機構4を動作させて、前記転動受台1
を該大口径ナットnの軸方向に動かして、図12に示す
ように、右方向に位置するその待避位置まで移動させて
おく。
【0115】そうした上で、前記第1棒状ブラシ2a
を、図13に示すように、前記ブラシ用昇降移動機構5
によって清掃位置まで下降させる。清掃位置は、この場
合は、該第1棒状ブラシ2aを前記転動受台1上に載っ
ている大口径ナットnの内周に挿入した場合に該第1棒
状ブラシ2aの下側周側が該大口径ナットnの内周ねじ
部に接することとなる位置とした。
【0116】この後、該転動受台1を、前記兼用水平移
動機構4を動作させて、これに載せた大口径ナットnの
軸方向に動かし、適正清掃位置に移動させると、図14
に示すように、前記清掃位置まで下降している第1棒状
ブラシ2aが該大口径ナットnの内周に挿入状態とな
り、その下側周側が該大口径ナットnの内周ねじ部に当
接する状態となる。
【0117】この状態で、該第1棒状ブラシ2aを回転
動作させ、該転動受台1の該当するローラ1aを、その
上の大口径ナットnを回転させるべく、駆動すると、該
大口径ナットnの一回転でその内周ねじ部の1回の清掃
が行われる。この実施例では20回転するまで継続して
清掃完了とした。
【0118】こうして清掃が完了した後は、前記兼用水
平移動機構4を動作させて、前記転動受台1を前記待避
位置まで移動させ、該大口径ナットnから第1棒状ブラ
シ2aを抜き出し、更に該第1棒状ブラシ2aをブラシ
用昇降移動機構5を動作させて元の待避位置まで上昇さ
せ、他方、清掃済みの大口径ナットnを該転動受台1か
ら保管場所に移動させる。
【0119】多数の大口径ナットnの清掃を行う場合
は、以上を繰り返せば良い。
【0120】なお以上の各部の動作は、以下に略述する
ように、従来一般の技術により、コンピュータにより制
御する。この実施例の場合は、第1棒状ブラシ2aのブ
ラシ用昇降機構5に於けるスクリュー部材、第2棒状ブ
ラシ2bのブラシ用昇降機構6に於けるスクリュー部材
6b、座面用棒状ブラシ3のブラシ用水平移動機構7に
於けるスクリュー部材7b、座面用棒状ブラシ3の微調
整横移動機構9のスクリュー部材9d、及び兼用水平移
動機構4のスクリュー部材4cのそれぞれにロータリー
エンコーダを付設し、それぞれの出力信号を計数して、
それぞれ第1棒状ブラシ2a、第2棒状ブラシ2b、座
面用棒状ブラシ3及び転動受台1の昇降、進退、微少横
移動又は横移動位置を検出するように構成し、他方、コ
ンピュータの記憶手段に、以上の検出データに基づい
て、先に説明した各部の動作を行わせるべく制御するプ
ログラムを格納しておく。しかして動作を開始させる
と、該記憶手段に格納されているプログラムが本体メモ
リに読み込まれ、そのプログラムに従い、各部の位置を
それぞれのロータリーエンコーダの出力から計数して得
ながら、それぞれの減速機付電動モータ2a2、2b、
3c、4d、9b等を制御して、各部を先に述べたよう
に動作させるものである。必要に応じて手動制御に切り
換えて運転することもできるのは云うまでもない。
【0121】また清掃動作中に発生する粉塵に関して
は、特に説明しなかったが、装置の必要部位、即ち、第
1棒状ブラシ2a、第2棒状ブラシ2b及び座面用棒状
ブラシ3の周囲を図示しないカバー体で被覆し、かつそ
の中で発生する粉塵を集塵装置で吸引除去するようにし
てある。
【0122】
【発明の効果】したがって本発明の1の大口径ボルト・
ナット清掃装置によれば、簡明な機構で、広範囲の寸法
の異なる大口径ボルト及び大口径ナットのいずれも清掃
可能であり、その操作が簡単であり、短時間で均一に清
掃ができる。また清掃時に清掃対象のねじ部を痛めるこ
とがない。なお大口径ボルトはその外周の清掃ができる
ものであり、大口径ナットはその外周、内周ねじ部及び
座面の清掃ができるものである。
【0123】本発明の2の大口径ボルト・ナット清掃装
置によれば、前記転動受台が移動する際には、必ずブラ
シ用水平移動機構も同様に移動し、またこのブラシ用水
平移動機構で移動させられる座面用棒状ブラシも同様に
移動する。したがって前記転動受台と座面用棒状ブラシ
との位置関係が常に変わらないものとなり、それ故、該
転動受台上に正確に対象の大口径ナットを載せさえすれ
ば、該大口径ナットの座面と座面用棒状ブラシとの位置
関係は正確にマッチするものとなり、前記ブラシ用水平
移動機構で該座面用棒状ブラシを進出させれば、その側
面が該大口径ナットの座面に確実に当接することとなる
ものである。
【0124】本発明の3の大口径ボルト・ナット清掃装
置によれば、大口径ボルトの外周ねじ部及び大口径ナッ
トの内周ねじ部の清掃の際に、前記棒状ブラシの線状ブ
ラシ材の先端がそれぞれのネジ溝の全体により良好に接
触することとなり、ねじ部の清掃をより一層良好に行う
ことができることとなる。
【0125】本発明の4の大口径ボルト・ナット清掃装
置によれば、簡易に転動受台の前記往復運動を実現で
き、本発明の3の効果として述べた良好な清掃効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の大口径ボルト・ナット清掃装置の概
略平面説明図。
【図2】一実施例の大口径ボルト・ナット清掃装置の概
略正面説明図。
【図3】一実施例の大口径ボルト・ナット清掃装置の概
略右側面説明図。
【図4】両側の棒状ブラシ及びこれに関連する構成要素
を省略した状態の拡大左側面説明図。
【図5】転動受台に大口径ボルトを載置した状態の一実
施例の大口径ボルト・ナット清掃装置の概略正面説明
図。
【図6】転動受台に大口径ボルトを載置した状態の一実
施例の大口径ボルト・ナット清掃装置の概略右側面説明
図。
【図7】転動受台に載置した大口径ボルトの両端ねじ部
にそれぞれ棒状ブラシを当接させた状態を示した一実施
例の大口径ボルト・ナット清掃装置の概略正面説明図。
【図8】転動受台に載置した大口径ボルトの両端ねじ部
に棒状ブラシを当接させた状態を示した一実施例の大口
径ボルト・ナット清掃装置の概略右側面説明図。
【図9】転動受台に大口径ナットを載置した状態の一実
施例の大口径ボルト・ナット清掃装置の概略左側面説明
図(便宜上、両側の棒状ブラシ及びこれに関連する構成
要素を省略して示している)。
【図10】転動受台に載置した大口径ナットの座面に座
面用棒状ブラシを当接させた状態の一実施例の大口径ボ
ルト・ナット清掃装置の概略左側面説明図(便宜上、両
側の棒状ブラシ及びこれに関連する構成要素を省略して
示している)。
【図11】転動受台に載置した大口径ナットの座面に座
面用棒状ブラシを当接させた状態の一実施例の大口径ボ
ルト・ナット清掃装置の概略正面説明図。
【図12】大口径ナットを載置した転動受台を右側に待
避させた状態の一実施例の大口径ボルト・ナット清掃装
置の概略平面説明図。
【図13】大口径ナットを載置した転動受台を右側に待
避させた状態の一実施例の大口径ボルト・ナット清掃装
置の概略正面説明図。
【図14】転動受台に載置した大口径ナットの内周に棒
状ブラシを挿入した状態を示す一実施例の大口径ボルト
・ナット清掃装置の一部切欠概略正面説明図。
【符号の説明】
1 転動受台 1a ローラ 1b ブラケット 1c 基台 2a 第1棒状ブラシ 2a1 支持棒 2a2 減速機付電動モータ 2b 第2棒状ブラシ 2b1 ブラケット 2b2 ベルト車 2b3 機箱 2b4 減速機付電動モータ 3 座面用棒状ブラシ 3a 支持棒 3b 中間基台 3c 減速機付電動モータ 3d 上部基台 4 兼用水平移動機構 4a ガイド棒 4b 摺動脚 4c スクリュー部材 4d 減速機付電動モータ 5 ブラシ用昇降移動機構 5a ガイド棒 5b 減速機付電動モータ 6 ブラシ用昇降移動機構 6a ガイド棒 6b スクリュー部材 6c 摺動環 6d 減速機付電動モータ 7 ブラシ用水平移動機構 7a ガイド棒 7b スクリュー部材 7c 摺動脚 7d ベルト 8 装置本体 9 微調整横移動機構 9a ガイド棒 9b 減速機付電動モータ 9c 摺動脚 9d スクリュー部材 9e ナット部材 b 大口径ボルト n 大口径ナット s ねじ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大口径ボルト又は大口径ナットをその上
    に載せた上で清掃時にはこれをその軸心を中心に転動さ
    せることができる一対の平行なローラからなる転動受台
    と、 上記転動受台の一対のローラと平行に配され、清掃時に
    はそれぞれその軸心を中心に回転することにより、該転
    動受台に載せた大口径ボルトの外周ねじ部、大口径ナッ
    トの外周又はその内周ねじ部の清掃動作を行う二つの棒
    状ブラシと、 前記転動受台の一対のローラと直交する向きに配され、
    清掃時には軸心を中心に回転することにより、該転動受
    台上に載せた大口径ナットの座面の清掃動作を行う座面
    用棒状ブラシと、 前記転動受台を、これに載置する大口径ボルト又は大口
    径ナットを適正清掃位置に移動させるべく、前記一対の
    ローラの軸方向に移動させる受台用水平移動機構と、 前記二つの棒状ブラシを、前記転動受台上に載せた大口
    径ボルト又は大口径ナットの清掃対象部位まで移動させ
    又は復帰させるべく、各々昇降させる二つのブラシ用昇
    降移動機構と、 前記座面用棒状ブラシを、前記転動受台上に載せた大口
    径ナットの清掃対象部位である座面に当接する位置まで
    移動させ又は復帰させるべく、その軸方向に移動させる
    ブラシ用水平移動機構と、 で構成した大口径ボルト・ナット清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記転動受台と前記ブラシ用水平移動機
    構とを共通の基台上に配し、前記受台用水平移動機構で
    該基台を該転動受台の一対のローラの軸方向に沿って移
    動させるように構成した請求項1の大口径ボルト・ナッ
    ト清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記転動受台に、前記棒状ブラシの一方
    又は双方による清掃動作時に、これに載置する大口径ボ
    ルト又は大口径ナットのネジ部のピッチ以上のスパン
    で、その軸方向に往復動作させる往復動機構を付設した
    請求項1の大口径ボルト・ナット清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記往復動機構を、前記受台用水平移動
    機構で兼用させるように構成した請求項3の大口径ボル
    ト・ナット清掃装置。
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