JP2003061848A - ジェットバス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、吸込口が塞がれたときにポンプが
停止するようにしたジェットバスに関するものである。 【解決手段】 ジェットバスは浴槽１に循環水路２の一
端の吸込口３と循環水路２の他端の噴射口４とを連通接
続し、循環水路２に浴槽１内の水を吸込口３から吸込ん
で噴射口４から浴槽１内に吐出するためのポンプ５を設
け、循環水路２内を流れる水に空気を混入するために一
端に空気吸込口６を有する空気管７の他端を循環水路２
に連通接続する。循環水路２の吸込口３及び噴射口４よ
り高い位置に水位センサー１１を設け、ポンプ５運転中
に水位センサー１１の高さに空気管７内の水があること
を感知した場合にポンプ５の運転を停止するように制御
するための制御部９を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、吸込口が塞がれた
ときにポンプが停止するようにしたジェットバスに関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】図５に示すように従来のジェットバス
は、浴槽１に循環水路２の一端の吸込口３を連通接続す
るとともに、循環水路２の他端の噴射口４を連通接続
し、循環水路２に浴槽１内の湯水を吸込口３から吸込ん
で噴射口４から浴槽１内に吐出するためのポンプ５を設
け、循環水路２内を流れる湯水に空気を混入するために
一端に空気吸込口６を有する空気管７の他端を循環水路
１に連通接続している。ジェットバスを使用する場合は
ポンプ５を稼動して浴槽２内の湯水を循環し、空気吸込
口６から循環水路２内を流れる湯水に空気を混入し、噴
射口４から気泡が混じった湯水を浴槽２内に吐出する。
ところでポンプ５運転時はポンプ５が浴槽２内の水を吸
込んでいるため、入浴中の幼児の体の一部が吸込口３に
吸込まれ吸込口３から抜けなくなる等の問題がある。こ
の問題を解決する手段として従来のジェットバスは、循
環水路２に循環水路２内を流れる湯水の圧力を検出する
圧力センサーを設け、ポンプ５運転中に循環水路２内を
流れる湯水の圧力が上がった場合はポンプ５の運転を停
止するように制御するための制御部９を設けている。圧
力センサーを使用することで、ポンプ５運転中に吸込口
３が塞がれた場合、循環経路２内を流れる水の圧力が上
昇し、圧力の上昇を圧力センサーが検出し、ポンプ５の
運転を停止していた。また上記圧力センサーの代りとし
てポンプ５にポンプ５の負荷電流を検出することができ
る電流計を設け、ポンプ５の負荷電流が大きくなったら
ポンプ５の運転を停止するように制御するための制御部
９を設ける場合もある。電流計を使用することで、吸込
口３が塞がれるとポンプ５に負荷がかかり、ポンプ５の
負荷電流は上昇し、ポンプ５の負荷電流を電流計が検出
しポンプ５の運転を停止する場合もあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし前者の従来例の
ように循環水路２途中に圧力センサーを設けると、ポン
プ５運転時は循環水路２内に浴槽１の湯水が流れてくる
ので、圧力センサーを設けた個所にゴミ等が付きやす
く、圧力センサーが正確に循環水路２内の湯水を検出で
きなくなる可能性があり、ポンプ５運転中に吸込口３が
塞がれた場合でもポンプ５が稼動し続けてしまうことが
あった。また浴槽１の側壁１２に吸込口３と噴射口４と
を近接して配置するものにおいては、循環水路２の長さ
が短すぎて、圧力センサーを循環水路２に取付けること
ができず、吸込口３が塞がれた場合にポンプ５を止める
ことができなくなっていた。一方後者の従来例のように
圧力センサーの代りに電流計を使用した場合、ジェット
バス使用時において吸込口３の塞がり具合やポンプ５の
種類によって負荷電流の値が変わってしまい、ポンプ５
の運転を停止する時の判定が困難であった。本発明は上
記の点に鑑みてなされたものであり、ジェットバス使用
時において入浴中の幼児の体の一部が吸込口に吸込まれ
吸込口から抜けなくなる等の原因で吸込口が塞がれた場
合、空気管に水位センサーを設けることでポンプの運転
を停止することができ、またポンプの運転を停止する時
の判定を正確にし、最近商品化されている浴槽の側壁に
吸込口と噴射口とを近接して配置するような循環水路の
短いジェットバスにおいても、吸込口が塞がれた場合に
ポンプを止めることができるジェットバスを提供するこ
とを課題としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１記載のジェット
バスは浴槽１に循環水路２の一端の吸込口３と循環水路
２の他端の噴射口４とを連通接続し、循環水路２に浴槽
１内の水を吸込口３から吸入して噴射口４から浴槽１内
に吐出するためのポンプ５を設け、循環水路２内を流れ
る水に空気を混入するために一端に空気吸込口６を有す
る空気管７の他端を循環水路２に連通接続し、循環水路
２の吸込口３及び噴射口４より高い位置に水位センサー
１１を設け、ポンプ５運転中に水位センサー１１の高さ
に空気管７内の水があることを感知した場合にポンプ５
の運転を停止するように制御するための制御部９を設け
て成ることを特徴とする。上記のように空気管７の吸込
口３及び噴射口４より高い位置に水位センサー１１を設
け、ポンプ５運転時に水位センサー１１の高さに空気管
７内の水があることを感知した場合にポンプ５の運転を
停止するように制御するための制御部９を設けること
で、ポンプ５運転時において入浴中の幼児の体の一部が
吸込口３に吸込まれ吸込口３から抜けなくなる等の原因
で吸込口３が塞がれた場合、水位センサー１１は湯水を
感知し、水位センサー１１が検出した情報は制御部９に
送られ、制御部９はポンプ５が運転状態にあり且つ水位
センサー１１が水位センサー１１と同じ高さに湯水があ
ることを感知し、ポンプ５の運転を停止する。また、ポ
ンプ５停止後は吸込口３からの吸込みが止まり容易に吸
込口３を塞いだ物を取り外すことができ、再びポンプ５
を運転することができる。請求項２記載のジェットバス
は浴槽１の側壁１２に吸込口３と噴射口４とを近接して
配置して成ることを特徴とする。上記のように浴槽１の
側壁１２に吸込口３と噴射口４とを近接して配置するよ
うな循環水路２の短いジェットバスにおいても、空気管
７に水位センサー１１を設けているために吸込口３が塞
がれた場合にポンプ５を止めることができる。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。図１には本発明の一実施形
態のジェットバスの構造を示してある。浴槽１の底部１
３に浴槽１内の湯水を排水できる排水栓１４を設ける。
循環水路２の一端の吸込口３と循環水路２の他端の噴射
口４とを連通接続し、循環水路２に浴槽１内の湯水を吸
込口３から吸込んで噴射口４から浴槽１内に吐出するた
めのポンプ５を設ける。循環水路２の一端の噴射口４に
上向きに突出した空気管７の一端を連通接続し、空気管
７は他端に空気吸込口６を有している。空気吸込口６は
循環水路２内を流れる湯水に空気を混入するために浴槽
１の上端部１５の高さに配設されている。ポンプ５にＯ
Ｎ/ＯＦＦを切替えるスイッチを備えた操作部１６を信
号線１９で接続する。ジェットバスを使用する場合は、
操作部１６のスイッチをＯＮにすることでポンプ５が運
転状態になり、ポンプ５は吸込口３から循環水路２に浴
槽１内の湯水を吸込んで噴射口４から浴槽１内に吐出
し、浴槽２内の湯水は循環する。湯水が循環水路２内を
流れると、循環水路２は負圧になり、空気吸込口６から
エジェクター効果により循環水路２内を流れる湯水に空
気を吸込んで混入し、噴射口４から気泡が混じった湯水
を浴槽１内に吐出する。ポンプ５を止める場合はスイッ
チをＯＦＦにし、ポンプ５の運転を停止することで、浴
槽１内の湯水の循環は止まり、空気吸込口６から循環水
路２への空気の混入も止まる。また上記のジェットバス
使用状態では、図２に示すように循環水路２内は負圧に
なるため、循環水路２内に空気を吸込み、空気管７内の
水位が正常にジェットバスを使用できる浴槽１内の湯水
の最低運転水位１７よりも低くなる。なお最低運転水位
は循環水路２の吸込口３と噴射口４よりも高い位置にあ
る。ところで、ポンプ５運転時はポンプ５が浴槽１内の
湯水を吸込んでいるため、入浴中の幼児の体の一部が吸
込口３に吸込まれ吸込口３から抜けなくなる等の問題が
ある。このため本実施例では水位センサー１１を最低運
転水位１７と同じ高さの位置に設ける。また操作部１６
とポンプ５の間に、水位センサー１１が検出した情報と
ポンプ５のＯＮ／ＯＦＦの情報とを受け取り、その情報
によってポンプ５の運転、停止を制御できる制御部９を
設ける。ポンプ５運転状態において吸込口３が塞がれた
場合、図３に示すように循環水路２内の湯水の流れは遅
くなったり止まったりするため、通常使用時では最低運
転水位１７よりも低い位置にあった空気管７内の水位は
浴槽１内の水位と同じ高さになり、最低運転水位１７よ
りも高くなる。空気管７内の水位が水位センサー１１の
取付け位置以上に達すると水位センサー１１は湯水を感
知し、水位センサー１１が検出した情報は制御部９に送
られる。制御部９はポンプ５が運転状態にあり且つ水位
センサー１１が水位センサー１１と同じ高さに湯水があ
ることを感知した場合、ポンプ５の運転を停止するよう
に設定している。上記のように吸込口３が塞がった場合
は、ポンプ５の運転を停止し、浴槽１内から循環水路２
への吸込みは止まり、吸込口３を塞いでいたものを容易
に取り外すことができる。吸込口３を塞いでいたものを
取り外した後は、ポンプ５は停止状態であり、空気管７
内の水位は最低運転水位１７以上の高さになっている。
上記のようにポンプ５が停止状態にあり且つ空気管７内
の水位が最低運転水位１７以上に高くなった場合、制御
部９はスイッチをＯＮにすることによってポンプ５の運
転を開始できるように制御している。また図４に示すよ
うにポンプ５が停止状態にあり且つ浴槽１内の水位が最
低運転水位１７に満たない場合は、スイッチをＯＮにし
てもポンプ５の運転を開始できないようにしている。な
お、ポンプ５が停止状態にあり且つ空気管７内の湯水の
水位が最低運転水位１７以上の高さになっている状態に
おいてポンプ５の運転を開始した直後は、空気管７内の
水位が最低運転水位１７より低くなるまでに数秒の時間
がかかるので、制御部９はポンプ５の運転が開始された
後の数秒間は、ポンプ５が運転状態にあり且つ空気管７
内の水位が最低運転水位１７以上に高くなっている場合
でもポンプ５の運転を停止しないように制御している。
ポンプ５の運転開始から数秒後は、空気管７内の水位が
最低運転水位１７よりも低くなり、前述と同様にポンプ
５が運転状態にあり且つ空気管７内の湯水の水位が最低
運転水位１７以上の高さになった場合はポンプ５の運転
を停止する制御を行なう。次に上記とは異なる実施形態
を記す。なお上記の実施形態と同一の構成については同
一の番号を付けてあり、重複する説明については説明を
省略する。本実施形態においては、浴槽１の側壁１２に
吸込口３と噴射口４とを吸込口３に近接して配置した点
が図１の実施形態とは異なっており、吸込口３と噴射口
４とを近接するような循環水路２の長さが短いジェット
バスにおいても、空気管７に水位センサー１１を設ける
ことができるため、循環水路２の長さに関係なく上記実
施例と同じ制御を行なうことができる。

【０００６】

【発明の効果】上記のように本発明の請求項１記載の発
明にあっては循環水路の吸込口及び噴射口より高い位置
に水位センサーを設け、ポンプ運転中に水位センサーの
高さに空気管内の水があることを感知した場合にポンプ
の運転を停止するように制御するための制御部を設けて
いるので、ポンプ運転時において入浴中の幼児の体の一
部が吸込口に吸込まれ吸込口から抜けなくなる等の原因
で吸込口が塞がれた場合、吸込口が塞がれたことを正確
に検出し、水位センサーが検出した情報は制御部に送ら
れ、ポンプの運転を停止することができる。また、ポン
プ停止後は吸込口からの吸込みが止まり容易に吸込口を
塞いだ物を取り外すことができ、再びポンプを運転する
ことができる。また請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載の発明において、浴槽の側壁に吸込口と噴射
口とを吸込口に近接して配置しているので、循環水路の
長さが短いジェットバスを提供でき、このような循環水
路の長さが短いジェットバスにおいても、吸込口が塞が
れた場合ポンプを停止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態のジェットバスの構成図で
ある。

【図２】同上の一実施形態の吸込口が塞がった場合にお
けるジェットバスの断面図である。

【図３】同上の一実施形態の通常使用時におけるジェッ
トバスの断面図である。

【図４】同上の一実施形態における浴槽水位が最低運転
水位に満たない場合におけるジェットバスの断面図であ
る。

【図５】従来のジェットバスの構成図である。

【符号の説明】

１ 浴槽 ２ 循環水路 ３ 吸込口 ４ 噴射口 ５ ポンプ ６ 空気吸込口 ７ 空気管 ９ 制御部 １１ 水位センサー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 迫 紀幸 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小田 克彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽に循環水路の一端の吸込口と循環水
   路の他端の噴射口とを連通接続し、循環水路に浴槽内の
   水を吸込口から吸込んで噴射口から浴槽内に吐出するた
   めのポンプを設け、循環水路内を流れる水に空気を混入
   するために一端に空気吸込口を有する空気管の他端を循
   環水路に連通接続し、循環水路の吸込口及び噴射口より
   高い位置に水位センサーを設け、ポンプ運転中に水位セ
   ンサーの高さに空気管内の水があることを感知した場合
   にポンプの運転を停止するように制御するための制御部
   を設けて成ることを特徴とするジェットバス。
2. 【請求項２】 浴槽の側壁に吸込口と噴射口と近接して
   配置して成ることを特徴とする請求項１記載のジェット
   バス。