JPH09253147A - 浴槽用循環ポンプ機構 - Google Patents

浴槽用循環ポンプ機構

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Publication number
JPH09253147A
JPH09253147A JP11106696A JP11106696A JPH09253147A JP H09253147 A JPH09253147 A JP H09253147A JP 11106696 A JP11106696 A JP 11106696A JP 11106696 A JP11106696 A JP 11106696A JP H09253147 A JPH09253147 A JP H09253147A
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JP
Japan
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pump
bathtub
pipe
suction port
check valve
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JP11106696A
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Inventor
Mamoru Hashimoto
衛 橋本
Kenichi Ito
謙一 伊藤
Sei Kondo
聖 近藤
Motohiko Hattori
元彦 服部
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】浴槽の吸入口側が異物で詰まった場合に、配管
構成のみでポンプの吸引力の低下及び確実な非常停止の
実現を図り、また異物の除去が容易に行えるようにす
る。 【解決手段】ポンプ4の吸入口側に大気へ連通する連通
口23を設けると共に、ポンプ4にポンプ4が空運転ま
たは閉塞状態のときにこれを検知して停止又は弱くする
機構を設ける。またポンプ4の吸入口側と循環用の管路
の接続部13bとの間に、リップパッキン型の逆止弁2
8を配設する。更に、このリップパッキン型の逆止弁2
8を設ける場合において、前記同様のポンプ4の停止又
は弱くする機構を付加する。浴槽1の吸入口2側が異物
によって閉塞状態になると、大気連通口23又はリップ
パッキン型の逆止弁28を通じて空気が流入し、異物に
作用するポンプ4の吸い込み力を低減させ、異物の除去
が容易である。また空気が流入するので、空運転状態に
近くなり、閉塞検知によるポンプ4の停止又は弱くする
機構を確実に行わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気泡浴槽等の浴槽
水の循環用に用いられるポンプにあって、浴槽内の吸入
口側が閉塞等された場合に、大気へ開放してポンプの吸
引力を低下させるか、または必要に応じてポンプの運転
を停止又はポンプ出力を弱めるようにした浴槽用循環ポ
ンプ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の気泡浴槽の循環ポンプ機構を示せ
ば、図8の通りである。浴槽1の下部側に設けられた吸
入口2は、吸入管3によってポンプ4の吸入側へ連通接
続されており、ポンプ4の吐出側は吐出管5によって噴
射口6へ連通接続され、浴槽水の循環系路を構成してい
る。また噴射口6は、空気導入管7を介してエアー開閉
弁8へ連通接続されている。前記ポンプ4とエアー開閉
弁8は、遠隔操作用のリモコンスイッチ9によって動作
するコントローラ10によってON/OFF制御される
ようになっている。
【0003】コントローラ10によってポンプ4が駆動
し、エアー開閉弁8が所定開度に設定されると、浴槽1
の吸入口2から浴槽水が吸入され、吐出管5を通じて噴
射口6から浴槽内へ噴出される。このとき、噴出水の勢
いにより空気導入管7からエアーが吸引され、噴出され
る浴槽水は気泡の混入したものとなる。
【0004】而して、吸入口2には筒状のヘアーキャッ
チャー11が内嵌装着されており、異物の混入を防止す
るようになっている。然しながら、ヘアーキャッチャー
11は、清掃等の際に、装着を忘れてしまうことがあ
り、このような状況を想定すると、その後の使用時にタ
オル等の異物が吸い込まれることが考えられる。
【0005】従来では、このような場合に、浴槽1の吸
入口2とポンプ4の吸入側との間に、またはポンプ4と
噴射口6との間に圧力センサー又は圧力スイッチを配設
し、ある一定以下の圧力になった時にポンプ4を停止さ
せるようにした機構を設け、水位が低い時は空運転防止
のために低い水圧を検知し、異物を吸い込んだときに
は、それによる圧力低下を検知し、ポンプ4の運転を停
止又はポンプ4を起動させないようにしていた。また空
運転若しくは閉塞状態を検知する手段としては、他にも
ポンプ4の回転数、電流(電圧)値等を検知する方法も
ある。このように空運転と閉塞状態とは、一つの検知方
法で検知できるものではあるが、構成により別々の検知
手段を採ることもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの圧
力センサー若しくは圧力スイッチによる手段、または回
転数検知、電流(電圧)値検知による手段は、いずれも
これらの検知手段が機械的若しくは電気的な故障をした
場合には、空運転若しくは閉塞状態を検知し、ポンプ4
の停止等をさせることが不可能であった。また吸入口2
が閉塞している場合と、吸入口2に噴射口6から噴出さ
れたエアが直接入って来る場合の区別がつかず、誤動作
の原因になっていた。これは、回転数検知であれば、両
者共に回転数が上昇し、電流(電圧)値検知であれば、
両者共に電流(電圧)値が少なくなり、吐出圧力検知で
あれば、両者共に吐出圧力が低下するからである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良したものであって、機械的若しくは
電気的な検知手段を付加することなく、配管構成のみで
ポンプの吸い込み力を確実に低下させるか若しくは非常
停止させることのできる安全性の高い浴槽用循環ポンプ
機構を提供せんとするものである。
【0008】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項1の手段は、浴槽の湯を循環させる管
路の途中にポンプを設けたものにおいて、ポンプの吸入
口側に大気へ連通する連通口を設けると共に、ポンプが
空運転又は閉塞状態のときにこれを検知してポンプの運
転を停止又はポンプ出力を弱める機構を設けたことを特
徴とする浴槽用循環ポンプ機構である。
【0009】また本発明が採用した請求項2の手段は、
前記連通口は、少なくとも上端側が浴槽上縁面の下方ま
で立ち上げられている通気管であることを特徴とする請
求項1に記載の浴槽用循環ポンプ機構である。
【0010】更に、本発明が採用した請求項3の手段
は、浴槽の湯を循環させる管路の途中にポンプを設けた
ものにおいて、ポンプの吸入口側と循環用の管路の接続
部との間に、リップパッキン型の逆止弁を配設したこと
を特徴とする浴槽用循環ポンプ機構である。
【0011】更にまた、本発明が採用した請求項4の手
段は、浴槽の湯を循環させる管路の途中にポンプを設け
たものにおいて、ポンプの吸入口側と循環用の管路の接
続部との間に、リップパッキン型の逆止弁を配設し、ポ
ンプが空運転又は閉塞状態のときにこれを検知してポン
プの運転を停止又はポンプ出力を弱める機構を設けたこ
とを特徴とする浴槽用循環ポンプ機構である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。なお、従来の場合と同一符号は同一部材である。図
1〜図3は本発明の第1の実施の形態に係るものであ
り、図1は循環ポンプ機構12を示す浴槽1の右側面
図、図2は同左側面図、図3は同縦断面正面図である。
【0013】図1及び図3に示す通り、この循環ポンプ
機構12は、浴槽1の右側面(入浴者が浴槽内へ足を延
ばした姿勢で入ったときに背中側が当たる側面)に設け
られた吸入口2にエルボ13が接続されている。このエ
ルボ13の上向きのフランジ13aにはポンプ4の吸入
口側に設けられた下向きのフランジ4aが連結されてい
る。この場合のポンプ4は、モータ及び回転羽根を有す
る本体駆動部4bと、該本体駆動部4bを制御するため
の制御回路等が装着された制御部4cとから成る。
【0014】また図1に示すように、ポンプ4の吐出側
には上向きに伸びる吐出管5が連結されている。吐出管
5は、その途中で背側吐出管5aと足側吐出管5bとに
分岐されており、更にそれぞれの吐出管5a及び5b
が、下向きの吐出管5c,5d及び5e,5fに分岐さ
れている。これらの末端の分岐吐出管5c〜5fには、
噴射口6が接続されている。各噴射口6に空気導入管7
が接続されているのは、従来の場合と同じである。
【0015】而して、前記空気導入管7は、浴槽1の外
側壁面に沿ってその上縁面の下方近くまで立ち上げられ
ており、その上端側には図4に示す逆止弁14が取り付
けられている。逆止弁14は、浴槽水の水位が高くなっ
た場合の逆流を防止するためのものであり、連通孔15
が設けられた隔壁16によって上側のフロート室17と
下側の消音室18とに区画されている。フロート室17
には、フロート19を備えた逆止弁体20が装着されて
いる。逆止弁体20は、通常の状態では、図4に示す如
く、フロート19が凸部21の上端面に着座しており、
空気導入口22を通じて大気へ連通している。
【0016】またポンプ4の吸入側に連結されたエルボ
13には、上端側が大気連通口とされた通気管23が浴
槽上縁面の下方まで立ち上げられている。
【0017】次に、このように構成された循環ポンプ機
構12の動作態様を説明する。図示しない遠隔操作用の
リモコンスイッチを操作し、制御部4cを介してポンプ
4のモータ及び回転羽根を駆動させる。これにより、吸
入口2から浴槽1内の湯がポンプ4に吸入され、その吐
出側の吐出管5及び分岐された各吐出管5a〜5dを通
じて浴槽1内の各噴射口6から所定の勢いで噴出され
る。
【0018】このとき、噴射口6の空気導入管7には噴
出水の流れる勢いによって負圧が発生し、逆止弁14か
ら空気が導入される。そのため、噴射口6から噴射され
る循環水は気泡の混入したものとなり、入浴者の腰、足
裏等をマッサージすることが可能である。
【0019】このような使用状態が、清掃に際し、吸入
口2へのヘアーキャッチャーの装着を忘れたままである
と、タオル等の異物が吸入口2から吸い込まれ、閉塞さ
れる場合が考えられる。吸入口2側が閉塞されると、こ
の吸入口2とポンプ4の吸入側との間の配管内が負圧と
なる。そのため、タオル等の異物を取り除くには相当の
力が必要であり、容易ではない。
【0020】ところが、本実施の形態にあっては、上述
のような異物による閉塞があると、通気管23を通じて
空気が吸入されるようになり、大気へ連通するので吸入
口2側のタオル等の異物を取り除くことも容易となる。
一方、ポンプ4はそのままでは空運転に近い状態とな
り、図5に示す実験結果から明らかな如く、通気管23
のない従来の場合に比べ大きく回転数が上昇する。閉塞
時のポンプ停止機構の動作判断手段としてポンプ4の回
転数を検知する手段を設けた場合には、この回転数の上
昇を検知し、ポンプ4の運転を停止させればよい。
【0021】また図5で明らかなように、通気管23を
設けない従来の閉塞率100%の場合の回転数は、噴射
口6からのエアが吸入口2へ直接に吸い込まれた場合の
回転数よりも低く、エアを直接に吸い込んだ場合と吸入
口2が閉塞した場合との区別が困難であった。これに対
して、通気管23を設けた本実施の形態にあっては、エ
アを直接に吸い込んだときの回転数よりも、回転数が急
激に上昇する閉塞率が87%以上の場合の回転数の方が
高くなり、両者を区別して判断することが可能である。
つまり、吸入口2が閉塞された場合と、吸入口2へ直接
にエアが吸入された場合とを区別し、エアが吸入された
だけであるのに閉塞されたと誤った判断をすることを確
実に防止することが可能であり、誤動作することがな
い。
【0022】なお、閉塞時のポンプ停止機構の動作判断
手段として圧力センサー又は圧力スイッチを用いる場合
は、前述した閉塞に伴う圧力の変化を検知し、ポンプ4
の運転を停止させればよい。
【0023】前記圧力センサー又は圧力スイッチを用い
る場合は、その設置位置は浴槽水の循環系路の配管途中
であればどこであってもよく、特に限定する必要はない
が、圧力センサー又は圧力スイッチをポンプ4の吐出管
5に配設した場合は、前記閉塞に伴ってポンプ4の吐出
圧力が通気管23のない場合に比べて大きく減少し、検
出が容易になる。また圧力センサー又は圧力スイッチを
ポンプ4の吸入側であるエルボ13へ配設した場合は、
通気管23のない場合に比べて圧力変動が小さくなるた
めに、負圧に対する耐圧の低い圧力センサー等を使用す
ることが可能である。
【0024】なお、閉塞検知手段としては、他にもポン
プ4の電流値(電圧値)を検知する手段や、電極式水位
センサー又はフロートスイッチ等を利用することも可能
である。
【0025】このように本実施の形態にあっては、循環
ポンプの運転状態において、浴槽1内の吸入口2側がタ
オル等の異物で閉塞されるようなことがあっても、吸入
口2側とポンプ4の吸入口側との間の配管途中を通気管
23を通じて大気へ連通させることが可能であり、タオ
ル等の異物がポンプ4の吸い込み力の影響を受けなくな
り、これを取り除くことが容易である。
【0026】しかも、吸入口2の通気管23から直接に
入るエアの量は、噴射口6から吸入口2へ人為的に流れ
込ますことのできるエアの量より遙に多い。従って、閉
塞時は、噴射口6から吸入口2へエアが流れ込んできた
場合より遙に空運転状態に近くなるため、入浴者が手を
吸入口2の近くへ持っていった場合のような閉塞状態で
はない状態を、閉塞状態であると誤って判断してポンプ
4を停止させる誤動作を防止することが可能である。
【0027】また通気管23の大気連通口を、例えば浴
槽上縁面の下方まで立ち上げた場合には、本来的には閉
塞を検知する手段としては機能しない電極式水位センサ
ーやフロートスイッチ等の水位センサーを、閉塞検知手
段として用いることが可能である。
【0028】更には、ポンプ4の閉塞を検知してポンプ
4を停止する機構を備えたものにおいて、閉塞状態を検
知するための圧力センサーや圧力スイッチ又は回転数セ
ンサー、電流(電圧)計、水位センサー等の検知手段
が、機械的又は電気的に故障し、機能を喪失したような
場合であっても、確実に前記ポンプ4の吸引力が大きく
なるのを防止でき、タオル等の異物の取り外しを確実に
容易にできるという利点もある。また閉塞状態が空運転
状態に非常に近くなるため、空運転防止機構と同一の手
段で確実に閉塞検知が可能となり、検出手段を別々にす
る必要がなくなる。もちろん、両者の検知手段を別々に
装備してもよいことは当然である。
【0029】図6は本発明の第2の実施の形態に係る浴
槽用循環ポンプ機構24を示す浴槽1の右側面図であ
る。この循環ポンプ機構24は、図1〜図4に示す循環
ポンプ機構12の通気管23を、空気導入管7の途中へ
連通接続するようにしたものである。ヘアーキャッチャ
ーが取り外された状態で、タオル等の異物が吸入口2へ
吸い込まれた場合には、吸入口2からポンプ4に至まで
の吸入側管路内の負圧が大きくなろうとするが、この実
施の形態では、図4に示す逆止弁14の空気導入口22
から通気管23を通じて空気が導入され、大気圧に近い
状態に保たれるため、前述した第1の実施の形態と同じ
作用効果が得られる。
【0030】すなわち、タオル等の異物を吸引する力が
弱くなり、これを吸入口2から容易に取り外すことが可
能である。またポンプ4が空運転に近い状態となり、こ
れを圧力検知手段やポンプ4の回転数検知手段等の所定
の検知手段により検知して運転を停止させることも可能
である。更には、仮にこれらの検知手段が故障した場合
であっても、タオル等の異物に作用するポンプ4の吸引
力を著しく且つ確実に低減させることが可能であり、極
めて安全性が高いものである。
【0031】図7は本発明の第3の実施の形態に係る循
環ポンプ機構25を示す浴槽1の右側面図である。この
実施の形態では、通気管23の上端側に空気導入管7に
取り付けた逆止弁14を設置したものである。その他の
構成並びに作用効果は、前記第2の実施の形態の場合と
全く同じである。
【0032】図8及び図9は本発明の第4の実施の形態
に係る循環ポンプ機構29を示すものであり、図8は浴
槽1の右側面図、図9はポンプ4のケーシングを示す斜
視図である。同図に示す如く、この実施の形態にあって
は、ポンプ4の制御部4cのケーシングに、エアー導入
口30a及び30bを設け、これをホース31を介して
空気導入管7の逆止弁14へ連通接続している。これに
より、浴槽1内へ循環噴出される湯によって吸引される
エアーが、前記エアー導入口30a及び30bから吸入
されるようになり、このときケーシング内の回路部分及
びモーター駆動部分を冷却するという効果がある。
【0033】図10は本発明の第5の実施の形態に係る
循環ポンプ機構32を示す浴槽1の右側面図である。こ
の実施の形態は、通気管23をホース等の可撓性材料で
形成し、その途中を浴槽1の上縁面よりも高くした後、
折り返して垂れ下げている。これは、浴槽1を満水にし
た場合であってもオーバーフロー水が通気管23から流
出しないようにするための配慮である。なお、この場合
の通気管23の先端開口部は、浴室がユニットバスであ
れば室内側の床パン側へ配設してもよく、また浴室が在
来工法で構築したものであれば、同図の鎖線で示す如
く、室外へ導出すればよい。
【0034】図11は本発明の第6の実施の形態に係る
循環ポンプ機構26を示す浴槽1の部分縦断面図であ
る。この循環ポンプ機構26は、浴槽1の吸入口2とポ
ンプ4の吸入口4dとをエルボ13を介して連通接続す
る場合に、エルボ13のフランジ13a上に防振ゴム2
7を介してポンプ4をマウントすると共に、エルボ13
の流出口13bとポンプ4の吸入口4dとの間に、オイ
ルシール等のリップパッキン型の逆止弁28を装着した
ものである。
【0035】前記リップパッキン型の逆止弁28は、ポ
ンプ4の吸入口4dの外周面にリップ部28aを有して
おり、通常の状態では浴槽水が外部へ漏れ出るのをシー
ルしている。而して、ヘアーキャッチャーの装着を忘れ
た状態の使用で、タオル等の異物が浴槽1の吸入口2へ
吸い込まれて閉塞された場合は、エルボ13内が負圧に
なり、負圧が徐々に強くなろうとする。
【0036】しかしながら、この循環ポンプ機構26で
は、負圧が強くなるに連れ、リップパッキン型の逆止弁
28のリップ部28aが図7の下方向へ引き込まれ、エ
ルボ13内へ大気が吸引される。そのため、浴槽1の吸
引口2に詰まったタオル等の異物に作用するポンプ4の
吸引力が大きくなることはなく、容易に取り外すことが
可能である。
【0037】このように、本実施の形態の循環ポンプ機
構26は、前述した第1〜第3の実施の形態に係る循環
ポンプ機構のように、外部へ露出する通気管23が不要
であり、ポンプ4の装着時にこれらの機能部を組み込む
ことができるので、そのための施工工事等を省略するこ
とが可能である。このリップパッキンは、浴槽1内の水
位分の水頭に対して逆止性能を持たせる程度なので、ポ
ンプ4を強固に固定する必要がないため、ばね定数を小
さく設定でき、充分な防振性能を発揮させることが可能
である。更に、ポンプ4を防振ゴム27を介してエルボ
13のフランジ13aへマウントしているため、ポンプ
4の駆動に伴う振動が浴槽1側へ伝わることがなく、快
適な入浴が可能である。
【0038】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、通気管23の上端側に逆止弁7を設けるものにあっ
ては、通気管23の長さを短くして、ポンプ4の近傍に
逆止弁7を設置することも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
ヘアーキャッチャーが取り外された状態で、タオル等の
異物が浴槽の吸入口ヘ吸い込まれて閉塞された場合に、
吸入口からポンプに至までの吸入側管路内の負圧が大き
くなろうとするが、通気管又はリップパッキン型の逆止
弁を通じて空気が導入され、大気圧に近い状態に保たれ
るため、タオル等の異物を吸引する力が弱くなり、異物
の除去が容易である。
【0040】一方、ポンプは前記異物等の吸い込みによ
り、吸入側管路が閉塞されると空運転状態となり、これ
を圧力検知手段やポンプの回転数検知手段等の所定の検
知手段により検知して運転を停止させる閉塞検知精度の
大幅な向上が可能となる。また閉塞状態が空運転状態に
近くなるため、閉塞検知と空運転防止のための検出手段
を共用し易くなる。更に、本発明にあっては、仮にこれ
らの検知手段が故障した場合であっても、空気を吸入さ
せることにより、タオル等の異物に作用するポンプの吸
引力を著しく且つ確実に低減させることが可能であり、
極めて安全性が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る浴槽用循環ポ
ンプ機構を示す浴槽の右側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る浴槽用循環ポ
ンプ機構を示す浴槽の左側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る浴槽用循環ポ
ンプ機構を示す浴槽の縦断面正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る浴槽用循環ポ
ンプ機構の逆止弁を示す縦断面図である。
【図5】本発明と従来技術とにおけるポンプの閉塞率に
対する回転数の割合を対比して示す図面である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る浴槽用循環ポ
ンプ機構を示す浴槽の右側面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る浴槽用循環ポ
ンプ機構を示す浴槽の右側面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る浴槽用循環ポ
ンプ機構を示す浴槽の右側面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る浴槽用循環ポ
ンプ機構のポンプケーシングに設けたエアー導入口を示
す斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る浴槽用循環
ポンプ機構を示す浴槽の右側面図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る浴槽用循環
ポンプ機構を示す浴槽の部分縦断面図である。
【図12】従来の浴槽用循環ポンプ機構を示す浴槽の概
略図である。
【符号の説明】
1…浴槽 2…吸入口 4…ポンプ 6…噴射口 12…循環ポンプ機構 13…エルボ 14…逆止弁 23…通気管 24…循環ポンプ機構 25…循環ポ
ンプ機構 26…循環ポンプ機構 28…リップ
パッキン型の逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 元彦 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽の湯を循環させる管路の途中にポンプ
    を設けたものにおいて、ポンプの吸入口側に大気へ連通
    する連通口を設けると共に、ポンプが空運転又は閉塞状
    態のときにこれを検知してポンプの運転を停止又はポン
    プ出力を弱める機構を設けたことを特徴とする浴槽用循
    環ポンプ機構。
  2. 【請求項2】前記連通口は、少なくとも上端側が浴槽上
    縁面の下方まで立ち上げられている通気管であることを
    特徴とする請求項1に記載の浴槽用循環ポンプ機構。
  3. 【請求項3】浴槽の湯を循環させる管路の途中にポンプ
    を設けたものにおいて、ポンプの吸入口側と循環用の管
    路の接続部との間に、リップパッキン型の逆止弁を配設
    したことを特徴とする浴槽用循環ポンプ機構。
  4. 【請求項4】浴槽の湯を循環させる管路の途中にポンプ
    を設けたものにおいて、ポンプの吸入口側と循環用の管
    路の接続部との間に、リップパッキン型の逆止弁を配設
    し、ポンプが空運転又は閉塞状態のときにこれを検知し
    てポンプの運転を停止又はポンプ出力を弱める機構を設
    けたことを特徴とする浴槽用循環ポンプ機構。
JP11106696A 1996-03-26 1996-03-26 浴槽用循環ポンプ機構 Pending JPH09253147A (ja)

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JP11106696A JPH09253147A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 浴槽用循環ポンプ機構

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JP11106696A JPH09253147A (ja) 1996-03-26 1996-03-26 浴槽用循環ポンプ機構

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JPH09253147A true JPH09253147A (ja) 1997-09-30

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ID=14551534

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008001639A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Mitsui Chemicals Inc 流体輸送用配管の閉塞検知システム
JP2008256313A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Toyota Motor Corp 冷却システム制御装置及び回転電機システム制御装置

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