JP2003060676A - Atmセル転送方式 - Google Patents

Atmセル転送方式

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JP2003060676A
JP2003060676A JP2001246552A JP2001246552A JP2003060676A JP 2003060676 A JP2003060676 A JP 2003060676A JP 2001246552 A JP2001246552 A JP 2001246552A JP 2001246552 A JP2001246552 A JP 2001246552A JP 2003060676 A JP2003060676 A JP 2003060676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】UTOPIAレベル2の規定において、ATM
レイヤデバイス(マスタ)と複数のPHYレイヤデバイ
ス(スレーブ)を接続する改良された方式を提供するこ
とにあり、特にPHYレイヤデバイス自らが、自アドレ
スを出力することにより、ATMセルをATMレイヤデ
バイスに転送する転送権を獲得することを可能とするA
TMセル転送方式を提供する。 【解決手段】ATMレイヤデバイスと複数のPHYレイ
ヤデバイスがUTOPIAレベル2で接続されるシステ
ムのATMセル転送方式において、前記PHYレイヤデ
バイス同士が前記ATMレイヤデバイスに対してセルを
転送する権利を獲得するセル転送権獲得手段を備え、前
記PHYレイヤデバイスが前記ATMレイヤデバイスに
対してセルを転送したい時には、前記セル転送権獲得手
段によってセルを転送する権利を獲得し、即時にセルを
転送することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM(Asynchrono
us Transfer Mode:非同期転送モード)セル転送方式に
関し、特にATMレイヤデバイスと複数のPHY(Phys
ical Layer Protocol :物理レイヤプロトコル)レイヤ
デバイスを接続する方式に関し、PHYレイヤデバイス
自らが、自アドレスを出力することにより、ATMセル
をATMレイヤデバイスに転送する転送権を獲得するこ
とを可能とするATMセル転送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ATMセルの多重・分離を行うATM装
置において、ATMレイヤデバイスとPHYレイヤデバ
イスとの間の標準化されたインタフェースとして、UT
OPIA(Universal Test and Operation PHY(Physica
l Layer Protocol) Interfacefor ATM )と名づけられ
たインタフェースが、ATMフォーラムによって提唱さ
れている。ATMフォーラム(正式にはThe ATM Forum
である)は、ATMをユーザーの使いやすいネットワー
ク構築技術として迅速に普及させることを目的として設
立された民間レベルの団体であり、ATMに関する各種
仕様の作成や標準化などの活動を行っている。
【0003】UTOPIAのインタフェースにはいくつ
かのレベルがあり、そのうちのUTOPIAレベル2の
インタフェースは、主に、1つのATMレイヤデバイス
と複数のPHYレイヤデバイスとの間のインタフェース
について定義している。そして、1つのATMレイヤデ
バイスに接続することが出来るPHYレイヤデバイスの
数は、その上限を31個までとしている。
【0004】このようなUTOPIAレベル2に関する
技術の一例として、特開平11−27276号公報記載
の「UTOPIAレベル2ポーリング制御方式」が知ら
れている。この公報では、ATMレイヤ機能とPHYレ
イヤ機能を接続するUTOPIA規定に基づいた範囲内
で、ポーリング動作を損なうことなくPHY番号を任意
に設定することにより、パフォーマンスの低下の防止を
はかると共にポーリング動作の最適化をはかるという技
術が記載されている。
【0005】UTOPIAレベル2で規定されていると
ころの、1つのATMレイヤデバイスと複数のPHYレ
イヤデバイスとの間のインタフェースについて、図16
から図20を参照して説明する。なお、図16から図2
0においては、1つのATMレイヤデバイスをマスタV
と称し、マスタVに従属する複数のPHYレイヤデバイ
スをスレーブWと称し、その複数のスレーブWのうち1
つをスレーブW1、他の1つをスレーブW2として以下
に説明する。
【0006】図16は、従来のUTOPIAレベル2に
おける、1つのATMレイヤデバイス(マスタ)と複数
のPHYレイヤデバイス(スレーブ)との間の各信号線
の接続形態を示す図である。
【0007】1つのマスタVと、複数のスレーブW(ス
レーブW1、スレーブW2)とは、図16に示すように
バス接続形態の信号線により接続されている。マスタV
と各スレーブWとの間で送受される信号を、図17を参
照して説明する。
【0008】図17は、従来のUTOPIAレベル2の
インタフェースの信号線について説明する図である。な
お、図17においては、マスタVを単にマスタと称し、
スレーブWを単にスレーブと称することとする。
【0009】図17において、(A)はマスタがスレー
ブに対してATMセル(以後、ATMセルを単にセルと
略記する)を送信する(Tx)ときに使用される信号を
示し、(B)はマスタがスレーブからセルを受信する
(Rx)ときに使用される信号を示している。
【0010】図17(A)のTxClk は、マスタからスレ
ーブに送出する送信クロック信号であり、スレーブはこ
の送信クロック信号に同期して信号送受動作を行う。
【0011】TxAddr[4..0]は、セルの送信先のスレーブ
を選択する5ビットの送信アドレス信号で、マスタから
スレーブに送出される。TxAddrが5ビットであり、か
つ、5ビットとも全て「1」のアドレス(すなわち"1F
h" )はUTOPIAレベル2では予約語となっている
ため、1つのマスタに接続可能なスレーブの数の上限は
31個(2の5乗−1=31)までに制限されている。
【0012】TxData[M..0]は、マスタからスレーブに送
信するセルの送信データ信号で、Mの値が7の8ビット
モードの場合はTxData[7..0]の8本の送信データバスを
使用し、Mの値が15の16ビットモードの場合は更に
TxData[15..8] の拡張バスを使用する。
【0013】TxClavは、スレーブのセル格納バッファの
状態を示す信号で、セル格納バッファが空状態で利用可
能、すなわち、マスタから送信されるセルを受信可能で
あるときに、スレーブからマスタに送出される。
【0014】TxEnb*は、セルの送信データ転送イネーブ
ルを示す信号で、マスタからスレーブに送出される。な
お、信号名の後の「*」は負論理であることを示し、ロ
ーアクティブであり、以下の信号においても同様であ
る。
【0015】TxSOC は、送信するセルの先頭を示す信号
であり、マスタからスレーブに送出される。
【0016】図17(B)のRxClk は、マスタからスレ
ーブに送出する受信クロック信号であり、スレーブはこ
の受信クロック信号に同期して信号送受動作を行う。
【0017】RxAddr[4..0]は、マスタが受信するセルの
送信元のスレーブを選択する5ビットの受信アドレス信
号で、マスタからスレーブに送出される。
【0018】RxData[M..0]は、マスタがスレーブから受
信するセルの受信データ信号で、Mの値が7の8ビット
モードの場合はRxData[7..0]の8本の受信データバスを
使用し、Mの値が15の16ビットモードの場合は更に
RxData[15..8] の拡張バスを使用する。
【0019】RxClavは、スレーブのセル格納バッファの
状態を示す信号で、セル格納バッファにセルが保有され
ている、すなわち、マスタに受信させたいセルを保有し
ているときに、スレーブからマスタに送出される。
【0020】RxEnb*は、セルの受信データ転送イネーブ
ルを示す信号で、マスタからスレーブに送出される。
【0021】RxSOC は、受信するセルの先頭を示す信号
であり、スレーブからマスタに送出される。
【0022】次に、図16に示した各信号線の接続形態
における動作について、図18、図19に示すタイミン
グ図を用いて説明する。
【0023】図18は、マスタ(ATMレイヤデバイ
ス)からスレーブ(PHYレイヤデバイス)に対しセル
を送信する場合のタイミング図である。
【0024】図18において、マスタVは、マスタVか
ら見た送信側のセルの送信基準となるクロックを、
(a)TxClk 信号に出力している。マスタVは、この基
準クロックに同期して、各スレーブW(スレーブW1、
スレーブW2)に対応したアドレスと"1Fh" を1クロッ
クおきに(b)TxAddr[4..0]信号に出力する。このとき
マスタVへ従属するスレーブWの数が、UTOPIAレ
ベル2で規定している最大数の31であると仮定する
と、このときTxAddr[4..0]信号に送信されるアドレス
は"0h"〜"1Eh" である(UTOPIAレベル2の規定で
は"1Fh" は予約ビットである)。
【0025】スレーブW1、W2は、自分のアドレスが
TxAddr[4..0]信号に出力されたとき、マスタVから送信
されてくるセルを受け付けることが可能であれば、
(c)TxClav信号に"1" を出力する(TxClav信号は通常
は"0" である)。図18のt4の時点では、"2h"を自分
のアドレスとするスレーブW(スレーブW1或いはスレ
ーブW2)からTxClav信号に"1" が出力されている。
【0026】マスタVは、送信先のスレーブW(スレー
ブW1或いはスレーブW2)がセル受付可能であれば、
送信先のアドレスをTxAddr[4..0]信号へ出力し(図18
のt7の時点)、(d)TxEnb*信号に"0" を出力する
(図18のt8の時点)。スレーブW1、W2は、TxAd
dr[4..0]信号に自アドレスが出力され、かつTxEnb*信号
に"0" が出力された場合、マスタVより(f)TxData
[M..0]にセルが出力されるのを待つ。
【0027】マスタVは、(f)TxData[M..0]信号にセ
ルを出力すると同時に、セルの先頭で(e)TxSOC 信号
に基準クロック1クロック分"1" を出力する(図18の
t8の時点)。そして、図18のt8の時点以降、
(f)TxData[M..0]信号にセルのデータ信号として、1
番目のヘッダ(Header:宛先情報)H1、2番目のヘッ
ダH2、、5番目のヘッダH5(図示せず)、1番目の
ペイロード(Payload :ユーザ情報)P1(図示せ
ず)、、48番目のペイロードP48までが連続して出
力される。
【0028】また、マスタVは、(f)TxData[M..0]に
セルを出力している最中でも引き続き、(b)TxAddr
[4..0]信号に各スレーブW(スレーブW1、スレーブW
2)に対応するアドレスを出力し、各スレーブWがセル
受信可能か不可能かを確認し続ける。この動作は、ポー
リングと呼ばれている。
【0029】図19は、マスタ(ATMレイヤデバイ
ス)がスレーブ(PHYレイヤデバイス)からセルを受
信する場合のタイミング図である。
【0030】図19において、マスタVは、マスタVか
ら見た受信側のセル受信基準クロックを(a)RxClk 信
号に出力する。また、各スレーブW(スレーブW1、ス
レーブW2)に対応するアドレスと”1Fh” を交互に
(b)RxAddr[4..0]信号に出力し、各スレーブWがマス
タVに受信させたいセルを保有しているか否かを確認す
る。本動作はポーリングと呼ばれている。スレーブW1
或いはスレーブW2は、(b)RxAddr[4..0]信号に自ア
ドレスが出力されたとき、マスタVに受信させたいセル
を保有していれば、(c)RxClav信号に"1" を出力する
(RxClav信号は通常は"0" である)。図19のt4の時
点では、"2h"を自分のアドレスとするスレーブW(スレ
ーブW1或いはスレーブW2)からRxClav信号に"1" が
出力されている。
【0031】マスタVは、この(c)RxClav信号の状態
を見て、マスタVへ受信させたいセルを保有しているス
レーブWがあるかを確認する。受信させたいセルを保有
しているスレーブWがあれば、(b)RxAddr[4..0]信号
に、該当するスレーブWに対応するアドレスを出力し
(図19のt7の時点)、(d)RxEnb*信号に”0” を
出力する(図19のt8の時点)。スレーブW1或いは
スレーブW2は、自アドレスがRxAddr[4..0]信号に出力
され、かつRxEnb*信号に"0" が出力された時、(f)Rx
Data[M..0]信号にセルを出力する(図19のt9の時
点)。また、(f)RxData[M..0]信号にセルを出力する
時、スレーブW1或いはスレーブW2は送信セルの先頭
で基準クロックの1クロック分だけ(e)RxSOC 信号
に"1" を出力する(図19のt9の時点)。そして、図
19のt9の時点以降、該スレーブWから(f)RxData
[M..0]信号にセル(H1、H2、、、P48まで)が出
力される。マスタVはスレーブWからセルを受信中であ
っても常にポーリングを行う。
【0032】次に、図20を参照して、スレーブWの送
信側の構成について説明する。
【0033】図20は、従来のUTOPIAレベル2に
おける、スレーブ(PHYレイヤデバイス)の送信側の
構成を示す詳細ブロック図である。
【0034】図20において、スレーブW内の送信側
(マスタVから見た受信側)は、セル転送制御部110
とアドレス制御部111、及びセル転送要求部112で
構成されている。
【0035】そして、セル転送制御部110は、セル転
送要求部112より転送セル信号122を入力したと
き、アドレス制御部111に転送セル保有信号120を
出力する。この転送セル保有信号120を入力したアド
レス制御部111は、自アドレスがRxAddr[4..0]信号に
出力されてくるのを待ち、自アドレスが出力されたら、
RxClav信号に"1" を出力する。その後、マスタVよりRx
Addr[4..0]信号に再度自アドレスが出力され、RxEnb*信
号に"0" が出力されたら、マスタVが受信可能状態であ
ることを認識する。マスタVが受信可能であることを確
認したアドレス制御部111は、セル転送制御部110
へセル転送許可信号121を出力する。セル転送許可信
号121を入力したセル転送制御部110は、保有して
いたセルをRxData[M..0]信号に出力し、また、セルの先
頭でRxSOC 信号に"1" を出力する。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のUTO
PIAレベル2で規定されているところの、1つのAT
Mレイヤデバイス(マスタ)と複数のPHYレイヤデバ
イス(スレーブ)との間のインタフェースにおいては、
マスタVがスレーブW1、W2からセルを受信すると
き、1つのセルを受信し始めてから受信が完了するま
で、基準クロック(RxClk )を53クロック(1セルは
53バイトで構成されているため)必要とするのに対し
て、マスタVがスレーブWのアドレス"0h"〜"1Eh"(U
TOPIAレベル2の規定)まで全てをポーリングする
までには、31×2=62クロックを必要としてしま
う。このためマスタVが、1つのセルを受信完了するま
でに53クロック要するのに対して全てのアドレスをポ
ーリングするには62クロック必要であるため62−5
3=9クロック無駄になってしまう。言い換えると、ス
レーブWがマスタVへセルを受信させたい時に、マスタ
Vが別のスレーブWのセルを受信し始めてしまった時、
マスタVが次のセルを受信するまで最大62クロックか
かる場合が存在し、セル受信効率が落ちてしまう、とい
う問題点を有している。
【0037】更に現在のUTOPIAレベル2の規定で
は、RxAddr[4..0]信号が5ビットであるが、一つのマス
タVにより多くのスレーブWを従属させるためRxAddr
[4..0]信号を多ビット化、たとえばRxAddr[5..0]の6ビ
ット構成にしてしまうと、全てのスレーブWに対してポ
ーリングを行うにはRxClk を63×2=126クロック
必要としてしまい、セルの受信効率を更に下げてしま
う、という問題点を有している。このため、現在のAT
Mフォーラムで規定したUTOPIAレベル2の手法を
安易にそのまま応用することができない、という問題点
を有している。
【0038】本発明は、ATMフォーラムのUTOPI
Aレベル2の規定において、マスタから見た受信側のセ
ル転送効率を下げず、かつ、1つのマスタに、より多く
のスレーブを従属させても、マスタから見た受信側のセ
ルの受信効率を下げないインタフェースを提供するため
に成されたものであり、本発明の目的は、UTOPIA
レベル2の規定において、ATMレイヤデバイス(マス
タ)と複数のPHYレイヤデバイス(スレーブ)を接続
する改良された方式を提供することにあり、特にPHY
レイヤデバイス自らが、自アドレスを出力することによ
り、ATMセルをATMレイヤデバイスに転送する転送
権を獲得することを可能とするATMセル転送方式を提
供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明のATMセル転送
方式は、ATMレイヤデバイスと複数のPHYレイヤデ
バイスがUTOPIAレベル2で接続されるシステムの
ATMセル転送方式において、前記PHYレイヤデバイ
ス同士が前記ATMレイヤデバイスに対してセルを転送
する権利を獲得するセル転送権獲得手段を備え、前記P
HYレイヤデバイスが前記ATMレイヤデバイスに対し
てセルを転送したい時には、前記セル転送権獲得手段に
よってセルを転送する権利を獲得し、即時にセルを転送
することを特徴とする。
【0040】また、前記セル転送権獲得手段は、前記P
HYレイヤデバイス自らが自アドレスを前記ATMレイ
ヤデバイスに対して出力する自アドレス出力信号線を含
んで構成されることを特徴とする。
【0041】さらに、前記自アドレス出力信号線は、任
意のN+1ビットで構成され、前記ATMレイヤデバイ
スに従属させることが可能な前記PHYレイヤデバイス
の数には上限が無いことを特徴とする。
【0042】また、前記セル転送権獲得手段は、複数の
前記PHYレイヤデバイスが同時にセルを転送する権利
を獲得しようとした場合には、前記PHYレイヤデバイ
スのアドレスが小さい前記PHYレイヤデバイスに高い
優先順位を与えることを特徴とする。
【0043】さらに、前記PHYレイヤデバイスのセル
送信側の構成は、前記ATMレイヤデバイスに受信させ
たいセルを保有した時に転送セル信号を出力するセル転
送要求部と、前記転送セル信号を入力した時にセル転送
獲得要求信号を出力するセル転送制御部と、前記セル転
送獲得要求信号を入力したときに前記セル転送権獲得手
段によってセルを転送する権利を獲得し、前記セルを転
送する権利を獲得したときにセル転送獲得信号を前記セ
ル転送制御部に出力する調停部と、から構成されること
を特徴とする。
【0044】また、ATMレイヤデバイスと複数のPH
YレイヤデバイスがUTOPIAレベル2で接続される
システムのATMセル転送方式において、前記PHYレ
イヤデバイス同士が他の前記PHYレイヤデバイスに対
してセルを転送する権利を獲得する第2のセル転送権獲
得手段を備え、前記PHYレイヤデバイスが他の前記P
HYレイヤデバイスに対してセルを転送したい時には、
前記第2のセル転送権獲得手段によってセルを転送する
権利を獲得し、即時にセルを転送することを特徴とす
る。
【0045】さらに、前記第2のセル転送権獲得手段
は、前記PHYレイヤデバイス自らが自アドレスを他の
前記PHYレイヤデバイスに対して出力する第2の自ア
ドレス出力信号線を含んで構成されることを特徴とす
る。
【0046】また、前記第2の自アドレス出力信号線
は、任意のN+1ビットで構成され、前記ATMレイヤ
デバイスに従属させることが可能な前記PHYレイヤデ
バイスの数には上限が無いことを特徴とする。
【0047】さらに、前記第2のセル転送権獲得手段
は、複数の前記PHYレイヤデバイスが同時にセルを転
送する権利を獲得しようとした場合には、前記PHYレ
イヤデバイスのアドレスが小さい前記PHYレイヤデバ
イスに高い優先順位を与えることを特徴とする。
【0048】また、前記PHYレイヤデバイスは、他の
前記PHYレイヤデバイスに受信させたいセルを保有し
た時に送受信セル信号を出力する第2のセル転送要求部
と、前記送受信セル信号を入力した時に第2のセル転送
獲得要求信号を出力するセル送受信制御部と、前記第2
のセル転送獲得要求信号を入力したときに前記第2のセ
ル転送権獲得手段によってセルを転送する権利を獲得
し、前記セルを転送する権利を獲得したときに第2のセ
ル転送獲得信号を前記セル送受信制御部に出力する第2
の調停部と、から構成されることを特徴とする。
【0049】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0050】図1は本発明のATMセル転送方式の一実
施形態を示すブロック図である。なお、本実施形態は、
1つのATMレイヤデバイスと複数のPHYレイヤデバ
イスを接続する改良されたインタフェースの方式を提供
するものであり、本実施形態においては、1つのATM
レイヤデバイスをマスタXと称し、マスタXに従属する
複数のPHYレイヤデバイスをスレーブYと称し、その
複数のスレーブYのうち1つをスレーブY1、他の1つ
をスレーブY2として以下に説明する。
【0051】図1を参照すると、本発明の一実施形態と
しての全体のブロック図および信号構成が示されてい
る。すなわち、1つのATMレイヤデバイスであるとこ
ろのマスタXと、複数のPHYレイヤデバイスであると
ころのスレーブYとから構成され、複数のスレーブYの
うち1つをスレーブY1、他の1つをスレーブY2とし
て全体ブロックが構成されている。そして、マスタXと
スレーブY(スレーブY1、スレーブY2)との間は、
図1に示すようなバス接続形態の信号線により接続され
ている。マスタXとスレーブYとの間で送受される信号
について、図2を参照して説明する。
【0052】図2は、本実施形態の信号線について説明
する図である。なお、図2においては、マスタXを単に
マスタと称し、スレーブYを単にスレーブと称すること
とする。
【0053】図2において、(A)はマスタがスレーブ
に対してセル(ATMセル)を送信する(Tx)ときに
使用される信号を示し、(B)はマスタがスレーブから
セルを受信する(Rx)ときに使用される信号を示して
いる。
【0054】図2(A)の信号は、図17(A)に示し
た従来のUTOPIAレベル2のインタフェースの信号
線と同様であるが、TxAddr[N..0]の送信アドレス信号が
N+1ビットになっているところだけが異なっている。
以下に詳述する。
【0055】図2(A)のTxClk は、マスタからスレー
ブに送出する送信クロック信号であり、スレーブはこの
送信クロック信号に同期して信号送受動作を行う。
【0056】TxAddr[N..0]は、セルの送信先のスレーブ
を選択するN+1ビットの送信アドレス信号で、マスタ
からスレーブに送出される。TxAddrがN+1ビットであ
るため、1つのマスタに接続可能なスレーブの数の上限
に制限は無い。
【0057】TxData[M..0]は、マスタからスレーブに送
信するセルの送信データ信号で、Mの値が7の8ビット
モードの場合はTxData[7..0]の8本の送信データバスを
使用し、Mの値が15の16ビットモードの場合は更に
TxData[15..8] の拡張バスを使用する。
【0058】TxClavは、スレーブのセル格納バッファの
状態を示す信号で、セル格納バッファが空状態で利用可
能、すなわち、マスタから送信されるセルを受信可能で
あるときに、スレーブからマスタに送出される。
【0059】TxEnb*は、セルの送信データ転送イネーブ
ルを示す信号で、マスタからスレーブに送出される。な
お、信号名の後の「*」は負論理であることを示し、ロ
ーアクティブであり、以下の信号においても同様であ
る。
【0060】TxSOC は、送信するセルの先頭を示す信号
であり、マスタからスレーブに送出される。
【0061】図2(B)の信号は、図17(B)に示し
た従来のUTOPIAレベル2のインタフェースの信号
線とほぼ同様であるが、RxAddr[4..0]信号の代わりにRx
ReqA[N..0]を用いており、RxClav信号の代わりにRxAcq*
信号を用いているところが異なっている。以下に詳述す
る。
【0062】図2(B)のRxClk は、マスタからスレー
ブに送出する受信クロック信号であり、スレーブはこの
受信クロック信号に同期して信号送受動作を行う。
【0063】RxReqA[N..0]は、セルをマスタに対して送
信したいスレーブが、セル転送の権利を獲得するために
自らのアドレスを出力する信号線であり、N+1ビット
で構成されている。RxReqA[N..0]がN+1ビットである
ため、図2(A)のTxAddrで述べたと同様に、1つのマ
スタに接続可能なスレーブの数の上限に制限がなくなる
ものとなる。なお、RxReqAの信号名は、セル転送権の獲
得を要求する(Req :Request )ためにスレーブのアド
レス(A :Address )を出力する、という意味合いから
名づけたものである。また、RxReqA[N..0]には、マスタ
がスレーブに対してセル転送を許可する場合にも、許可
するスレーブのアドレスを出力するものであるため、Rx
ReqA[N..0]はスレーブからマスタに送出される場合と、
マスタからスレーブに送出される場合とがある。
【0064】RxData[M..0]は、マスタがスレーブから受
信するセルの受信データ信号で、Mの値が7の8ビット
モードの場合はRxData[7..0]の8本の受信データバスを
使用し、Mの値が15の16ビットモードの場合は更に
RxData[15..8] の拡張バスを使用する。
【0065】RxAcq*は、或るスレーブがセルの転送権を
獲得した場合に、該スレーブからマスタ及び他のスレー
ブに対して出力される信号である。なお、RxAcq*の信号
名は、セル転送権を獲得したことに対する応答(Acq :
Acknowledge )という意味合いから名づけたものであ
る。
【0066】RxEnb*は、セルの受信データ転送イネーブ
ルを示す信号で、マスタからスレーブに送出される。
【0067】RxSOC は、受信するセルの先頭を示す信号
であり、スレーブからマスタに送出される。
【0068】以上、図2を参照して、本実施形態の信号
線について説明したが、マスタXの送信側すなわちスレ
ーブYの受信側の信号構成と動作は、図18に示した従
来のUTOPIAレベル2におけるマスタ(ATMレイ
ヤデバイス)からスレーブ(PHYレイヤデバイス)に
対しセルを送信する場合と同様であり、また、本発明と
は直接関係しないので、その詳細な構成及び動作は以降
の説明において省略することとする。
【0069】次に、図3を参照して、スレーブYの送信
側の構成について説明する。
【0070】図3は、本実施形態におけるスレーブ(P
HYレイヤデバイス)の送信側の構成を示す詳細ブロッ
ク図である。
【0071】図3において、スレーブY内の送信側(マ
スタXから見た受信側)は、セル転送制御部10と調停
部11、及びセル転送要求部12で構成されている。
【0072】そして、スレーブYは、RxClk 信号をセル
転送制御部10と調停部11で入力し、マスタXから見
た受信側の基準クロックとする。セル転送要求部12よ
り転送セル信号22がセル転送制御部10に送られる
と、セル転送制御部10は、調停部11にセル転送獲得
要求信号20を出力し、セル転送権(マスタXへセルを
受信させるための権利)を獲得しようとする。
【0073】このセル転送獲得要求信号20を入力した
調停部11は、セル転送権を獲得すべくRxReqA[N..0]信
号へ自スレーブに割り当てられたアドレスを出力する。
このときスレーブY内の調停部11は、常にRxReqA[N..
0]信号を入力している。スレーブY内の調停部11は、
自アドレスをRxReqA[N..0]信号に出力した後、入力する
RxReqA[N..0]信号の状態でセル転送権を獲得できたのか
を判断する。
【0074】スレーブYが、マスタXへのセル転送権を
獲得できた時、スレーブY内の調停部11は、スレーブ
Y外のRxAcq*信号に"0" を出力する。このことにより、
自分がマスタXへのセル転送権を獲得したことをマスタ
X及び他のスレーブYに知らせる。また、調停部11
は、セル転送獲得信号21をセル転送制御部10に出力
し、セル転送制御部10にセル転送権を獲得したことを
知らせる。
【0075】その後、マスタXからRxEnb*に"0" が出力
されたら(セル出力許可を意味する)、セル転送制御部
10は、RxData[M..0]信号にセルを出力する。このとき
セルの先頭バイトでRxSOC に"1" を出力する。
【0076】次に、図4を参照して、本実施形態の動作
について詳細に説明する。
【0077】図4は、本実施形態の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【0078】図4においては、マスタXに従属するスレ
ーブYがスレーブY1とスレーブY2の2つであると仮
定したときの動作について説明する。
【0079】先ず、図4内の分岐1について説明をす
る。今、スレーブY1がマスタXへ受信させたいセルを
保有した時(ステップS11)について考える。この
時、スレーブY1内の調停部11は、スレーブY1外か
ら入力しているRxAcq*信号の状態を確認し(ステップS
12)、"1" である(スレーブY2がセル転送権を獲得
していない)ことを確認する。このとき、RxAcq*信号
が"0" であった(スレーブY2が既にセル転送権を獲得
済み)ときは、RxAcq*信号が"1" になるまで待機する
(ステップS12でRxAcq*="0")。RxAcq*信号が"1" で
あったとき(ステップS12でRxAcq*="1")、スレーブ
Y1内の調停部11は、RxReqA[N..0]信号へ自分に割り
当てられたアドレスを出力する(ステップS13)。ス
レーブY1は、RxReqA[N..0]信号に自分に割り当てられ
たアドレスを出力すると同時に、そのときにスレーブY
1外のRxReqA[N..0]信号の状態を入力し(ステップS1
4)確認する(ステップS15)。
【0080】スレーブY1外のRxReqA[N..0]信号より入
力したアドレスが自アドレスであった場合は(ステップ
S15でYes)、RxAcq*信号に"0" を出力して転送権
を獲得する(ステップS16)。もし自アドレス以外
(スレーブY2もマスタXへのセル転送権を獲得しよう
としている)であれば(ステップS15でNo)、分岐
2のステップS21へ移行する(分岐2については後述
する)。
【0081】マスタXは、RxAcq*信号が"0" になったと
きのRxReqA[N..0]信号の状態を確認し、セルを転送して
くるスレーブYを認識する。セルを転送してくるスレー
ブYを認識したマスタXは、RxEnb*信号に"0" (転送許
可)を出力し、スレーブYからセルが出力されてくるの
を待つ。スレーブY1のセル転送制御部10は、RxEnb*
信号の状態を確認し(ステップS17)、RxEnb*="0"と
なったときに(ステップS17でRxEnb*="0")、RxData
[M..0]にセルを出力すると共に、セルの先頭データを出
力するときRxSOC に"1" を出力する(ステップS1
8)。ステップS18でスレーブY1からRxData[M..0]
に出力されたセルがマスタXに受信される。
【0082】次に、前述の図4の分岐2について説明す
る。
【0083】分岐2に移行してきた場合、スレーブY1
は、RxReqA[N..0]信号より入力したアドレスが自アドレ
スよりも上位のビットに"0" が出力されているかを確認
する(ステップS21)。上位ビットに"0" が出力され
ていた場合(ステップS21でYes)、スレーブY1
は、スレーブY2よりもセル転送の獲得権利が低いと判
断してアドレスの出力を停止し、1バスサイクル(1セ
ルを転送する時間)待機した後(ステップS23)、分
岐1のステップS12に移行する。
【0084】自アドレスよりも上位ビットに"0" が無け
れば、スレーブY1は、スレーブY2よりもセル転送の
獲得権利が高いと判断し(ステップS21でNo)、更
に続けて基準クロック(RxClk )の1クロック分だけ自
アドレスを出力したまま待機する。もう1クロック間出
力した後、再度RxReqA[N..0]信号を確認する(ステップ
S22)。まだ自アドレス以外のアドレスがRxReqA[N..
0]信号に出力されていた場合は(ステップS22でN
o)、最終の権利獲得動作を行うために、分岐3のステ
ップS31へ移行する(分岐3については後述する)。
RxReqA[N..0]信号に出力されているアドレスが、自アド
レスになった場合は(ステップS22でYes)、分岐
1のステップS16へ移行し、以後前述と同様な分岐1
での動作を行う。
【0085】次に、前述の図4の分岐3について説明す
る。
【0086】分岐3に移行してきた場合、スレーブY1
は、スレーブY2と最終の権利獲得動作を行う必要があ
ると判断する。スレーブY1は、RxReqA[N..0]信号に出
力されているアドレスの内、"0" が出力されているビッ
トを検索する。スレーブY1は、RxReqA[N..0]信号から
入力するアドレスで、"0" が出力されているビットを、
下位ビットより1、2、3・・・と番号をつける。スレ
ーブY1は、番号付けが完了した後、入力するアドレス
と自アドレスと比較を行い、自アドレスと相違してい
る"0" のビットを検索する(ステップS31)。
【0087】スレーブY1は、この相違しているビット
で最上位ビットを検索し、相違している最上位ビット
が、先ほど行った番号付けの何番目であるかを確認する
(ステップS32)。その番号を確認したスレーブY1
は、アドレス出力を停止し、その番号と同等の基準クロ
ック(RxClk )だけ待機する(ステップS33)。その
後、再度図4の分岐1のステップS12へ戻り、分岐1
でのセル転送権の獲得動作を行う。このことより、スレ
ーブY1の方が、スレーブY2よりも相違していた"0"
のビットの番号が小さければ(アドレスの値が小さい
程)早くアドレスを出力することが出来るため、スレー
ブY2よりも早くセル転送権を獲得することが可能であ
る。
【0088】以下に、図5と図6を用いて図4の分岐1
を、図7と図8を用いて図4の分岐2を、図9と図1
0、図11と図12を用いて図4の分岐3を、具体例に
よって詳細に説明する。なお、図5から図12において
は、RxReqA[N..0]信号のNの値を5である(アドレス信
号が6ビットである)と仮定するものとする。そして、
RxReqA[N..0]信号の0ビット目をRxReqA0 と表示し、以
下同様にしてRxReqA[N..0]信号の5ビット目をRxReqA5
と表示するものとする。
【0089】図5と図6は図4の分岐1の動作について
説明する図であり、図5は図4の分岐1を説明する構成
図であり、図6は図4の分岐1を説明するタイミング図
である。
【0090】図5において、スレーブY1のアドレス
を"2Fh" 、スレーブY2のアドレスを"1Fh" と割り当て
たものとする。なお、図5において図1に示す構成要素
に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0091】図6は、スレーブY2のみがマスタXに受
信してもらいたいセルを保有した時のタイミング図であ
る。スレーブY2は、まずRxAcq*信号の状態を確認する
(図6のt1の時点)。RxAcq*信号が"1" であることを
確認したスレーブY2は、セル転送権を獲得するため自
アドレス"1FH" をRxReqA[5..0]信号へ出力する(図6の
t2の時点)。このとき、スレーブY2は、入力したRx
ReqA[5..0]信号のアドレスが"1Fh" であったため、スレ
ーブY1がセル転送権を獲得する動作を行っていないこ
とを認識する(図6の(イ))。スレーブY1がセル転
送権を獲得していないことを認識した後、RxAcq*信号
に"0" を出力し(図6のt3の時点)、スレーブY2が
セル転送権を獲得したことをマスタX及びスレーブY1
に知らせる。
【0092】スレーブY2は、RxAcq*信号に"0" を出力
した後、マスタXよりRxEnb*に"0"が出力されたら(図
6のt4の時点)、RxData[M..0]信号にセルを出力する
(図6の(ロ)でt5の時点)。スレーブY2は、セル
の出力の開始時点でRxSOC 信号に"1" を出力する(図6
のt5の時点)。そして、図6のt5の時点以降、RxDa
ta[M..0]信号にセルのデータ信号として、1番目のヘッ
ダH1(図6のt5)、2番目のヘッダH2(図6のt
6)、、5番目のヘッダH5(図6のt9)、1番目の
ペイロードP1(図6のt10)、、48番目のペイロ
ードP48(図6のt57)までが連続して出力され
る。
【0093】図7と図8は図4の分岐2の動作、すなわ
ち、スレーブY1とY2が同時にマスタXへのセル転送
権を獲得しようとした場合の動作について説明する図で
あり、図7は図4の分岐2を説明する構成図であり、図
8は図4の分岐2を説明するタイミング図である。
【0094】図7において、スレーブY1のアドレス
を"20h" 、スレーブY2のアドレスを"10h" と割り当て
たものとする。なお、図7において図1に示す構成要素
に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0095】図8は、スレーブY1とY2が同時にマス
タXへのセル転送権を獲得しようとした場合のタイミン
グ図である。スレーブY1、Y2は、同時にセル転送権
を獲得しようとしたため、RxAcq*信号が"1" であること
を確認(図8のt1の時点)した後、各々自アドレスを
RxReqA[5..0]信号に出力する(図8の(イ)でt2の時
点)。この様な場合、RxReqA[5..0]信号に出力されてい
るアドレスは"00H" となる("0" が"1" よりも強い関係
にあるとする)。スレーブY1、Y2は、RxReqA[5..0]
信号より入力したアドレスが"00h" であるため、スレー
ブY1とスレーブY2が同時にセル転送権を獲得しよう
としていることを知る。そこで、スレーブY1、Y2
は、RxReqA[5..0]信号から入力したアドレス("00h" )
と自アドレスを比較し、自アドレスよりも上位ビット
に"0" が出力されているのかを確認する。
【0096】スレーブY1について考えると、スレーブ
Y1は、自アドレスが"20h" であるため、RxReqA[5..0]
信号より入力したアドレス"00h" が自アドレスよりも上
位ビットに"0" を出力されていることを知る。自アドレ
スよりも上位ビットに"0" が出力されていることを認識
したスレーブY1は、セル転送権の権利がスレーブY2
よりも低いと判断し、RxReqA[5..0]信号に出力していた
アドレスの出力を停止し、次のセル転送サイクル(スレ
ーブY2が1セル転送し終わるまでの1バスサイクルの
間)待機する(図8の(ロ))。
【0097】一方スレーブY2は、自アドレスよりも上
位ビットに"0" が出力されていないことを認識したた
め、もう基準クロック(RxClk )1クロック分、自アド
レスをRxReqA[5..0]に続けて出力する(図8の(ロ)で
t3の時点)。スレーブY2はRxReqA[5..0]信号へ出力
されているアドレスが、自アドレスと一致したため(図
8のt3の時点)、セル転送権が獲得出来たと認識して
再度RxAcq*信号の状態を確認する(図8のt3の時
点)。その結果、RxAcq*信号が"1" であったため、スレ
ーブY2は、RxAcq*信号に"0" を出力し(図8のt4の
時点)、自分がセル転送権を獲得したことを、スレーブ
Y1及びマスタXへ知らせる。この後の動作(図8のt
5の時点以降)については、前述の分岐1と同様な動作
であり、スレーブY2は自己の保有するセルを図8のt
6以降において、1番目のヘッダH1から48番目のペ
イロードP48まで連続して出力する。
【0098】図9と図10は図4の分岐3の動作、すな
わち、スレーブY1とY2が同時にマスタXへのセル転
送権を獲得しようとした場合であって、かつ、分岐2に
おいて1クロック後に再度自アドレスを出力したが入力
アドレスが自アドレスと一致しない場合の動作、につい
て説明する図であり、図9は図4の分岐3を説明する構
成図であり、図10は図4の分岐3を説明するタイミン
グ図である。
【0099】図9において、スレーブY1のアドレス
を"25h" 、スレーブY2のアドレスを"2Bh" と割り当て
たものとする。なお、図9において図1に示す構成要素
に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0100】図10は、スレーブY1とY2が同時にマ
スタXへのセル転送権を獲得しようとした場合であっ
て、かつ、分岐2において1クロック後に再度自アドレ
スを出力したが入力アドレスが自アドレスと一致しない
場合(図4のステップS22でNoの場合)の動作、に
ついて説明するタイミング図である。先ず、図4の分岐
2までの動作は前述と同様であり、図10のt2の時点
でスレーブY1とY2が同時に自アドレスをRxReqA[5..
0]信号に出力し、かつ、図10のt3の時点で再度自ア
ドレスを出力している。図4の分岐2のステップS22
で再度出力したアドレスが更に自アドレス以外のもので
あった場合(図10のt3の時点)、スレーブY1及び
スレーブY2は、入力したRxReqA[5..0]信号のアドレス
で"0" が出力されているビットを検索する。図10では
RxReqA1 、RxReqA2 、RxReqA3 、RxReqA4 に"0" が出力
されており、この様子を特に図10(イ)に挙げてい
る。
【0101】スレーブY1、Y2は、RxReqA[5..0]信号
に出力されている"0" のビットを下位ビットより番号付
けを行う。図10(イ)では、RxReqA1 に「1」、RxRe
qA2に「2」、RxReqA3 に「3」、RxReqA4 に「4」と
番号をつける。番号付けを行った後、スレーブY1、Y
2は自アドレスと比較し、相違しているビットを検索す
る。検索した結果、スレーブY1では2番目のビットが
相違しており(図10の(ロ))、スレーブY2は1番
目と3番目のビットが相違している(図10の(ハ))
ことが判明する。スレーブY1、Y2は、その相違して
いた"0" のビットのうち最上位ビットが、先ほど番号付
けを行った内の何番目かを確認する。スレーブY1では
2番目が最上位ビットであり(図10の(ロ))、スレ
ーブY2では3番目が最上位ビットである(図10の
(ハ))ことが判明する。
【0102】番号を確認したスレーブY1、Y2は、一
旦出力していたアドレスを停止し、自分の確認した番号
の基準クロック(RxClk )目に、RxReqA[5..0]に再度自
アドレスの出力を開始する。その後の動作は、図4の分
岐1のステップS12に戻る。図10では、スレーブY
1は2番目のビットが相違しているため、基準クロック
(RxClk )2クロック目に再度アドレスを出力しようと
試みる(図10のt5の時点で、RxReqA[5..0]にスレー
ブY1のアドレス"25h" が出力されている)。スレーブ
Y2は1番目と3番目のビットが相違しているが、最上
位ビットが3番目であるため、基準クロック(RxClk )
3クロック目で自アドレスを再度出力する(図10のt
6の時点で、RxReqA[5..0]にスレーブY2のアドレス"2
Bh" が出力されている)。
【0103】スレーブY1は自アドレスを再度出力した
とき(すなわち図10のt5の時点で)、RxAcq*信号
が"1" かつスレーブY1外のRxReqA[5..0]の状態が自ア
ドレスと一致したため、セル転送権を獲得出来る。しか
し、スレーブY2は自アドレスを再度送出したとき(す
なわち図10のt6の時点で)、既にスレーブY1がセ
ル転送権を獲得してしまっている(RxAcq*信号が"0" と
なっている)ため、セル転送権獲得の動作を停止する。
【0104】次に、図11、図12を用いて、図4の分
岐3について更に別な例をあげて説明する。
【0105】図11と図12は図4の分岐3の動作を説
明する第2の図であり、図11は図4の分岐3を説明す
る第2の構成図であり、図12は図4の分岐3を説明す
る第2のタイミング図である。
【0106】図11において、スレーブY1のアドレス
を"01h" 、スレーブY2のアドレスを"02h" と割り当て
たものとする。なお、図11において図1に示す構成要
素に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、
その説明を省略する。
【0107】図12は、図4の分岐3を説明する第2の
タイミング図である。先ず、図4の分岐2までの動作は
前述と同様であり、図12のt2の時点でスレーブY1
とY2が同時に自アドレスをRxReqA[5..0]信号に出力
し、かつ、図12のt3の時点で再度自アドレスを出力
している。図4の分岐2のステップS22で再度出力し
たアドレスが更に自アドレス以外のものであった場合
(図12のt3の時点)、スレーブY1及びスレーブY
2は、入力したRxReqA[5..0]信号のアドレスで"0"が出
力されているビットを検索する。図12ではRxReqA0 、
RxReqA1 、RxReqA2、RxReqA3 、RxReqA4 、RxReqA5 全
てに"0" が出力されており、この様子を特に図12
(イ)に挙げている。
【0108】スレーブY1、Y2は、RxReqA[5..0]信号
に出力されている"0" のビットを下位ビットより番号付
けを行う。図12(イ)では、RxReqA0 に「1」、RxRe
qA1に「2」、RxReqA2 に「3」、RxReqA3 に「4」、R
xReqA4 に「5」、RxReqA5に「6」と番号をつける。番
号付けを行った後、スレーブY1、Y2は自アドレスと
比較し、相違しているビットを検索する。検索した結
果、スレーブY1では1番目のビットが相違しており
(図12の(ロ))、スレーブY2では2番目のビット
が相違している(図12の(ハ))ことが判明する。ス
レーブY1、Y2は、その相違していた"0" のビットの
うち最上位ビットが、先ほど番号付けを行った内の何番
目かを確認する。スレーブY1では1番目のみが相違し
ているため1番目が最上位ビットであり(図12の
(ロ))、スレーブY2では2番目のみが相違している
ため2番目が最上位ビットである(図12の(ハ))こ
とが判明する。
【0109】番号を確認したスレーブY1、Y2は、出
力していたアドレスを一旦停止し、その番号の基準クロ
ック(RxClk )目に、RxReqA[5..0]に再度自アドレスの
出力を開始する。スレーブY1は1番目が最上位ビット
であったため、1クロック目(図12のt4の時点)に
自アドレスを出力している。その後の動作は、図4の分
岐1のステップS12に戻る。しかし、スレーブY2は
2番目のビットが最上位であったため、出力していたア
ドレスを停止させ、再度2クロック目(図12のt5の
時点)に自アドレスを出力するが、スレーブY1が既に
セル転送権を獲得してしまった(RxAcq*信号が"0" とな
っている)ため、セル転送権獲得の動作を停止する。
【0110】以上、詳細に説明したように本発明のAT
Mセル転送方式によれば、各スレーブYが同時にセル転
送権を獲得しようとした場合、獲得可能な優先順位は、
各スレーブYのアドレスで見て、00h >01h >02h >・・
・・・・>3Eh >3Fh (RxReqA[N..0]のNを5と仮定(アド
レスは6ビット)したとき)となり、アドレスの小さい
スレーブYの優先順位が高くなる。
【0111】次に、図13、図14、図15を参照し
て、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0112】図13は、本発明のATMセル転送方式の
第2の実施形態を示すブロック図である。なお、第2の
実施形態は、1つのATMレイヤデバイスと複数のPH
Yレイヤデバイスを接続する更に改良されたインタフェ
ースの方式を提供するものであり、第2の実施形態にお
いては、1つのATMレイヤデバイスをクロックマスタ
XXと称し、クロックマスタXXに従属する複数のPH
YレイヤデバイスをスレーブZと称し、その複数のスレ
ーブZのうち1つをスレーブZ1、他の1つをスレーブ
Z2として以下に説明する。
【0113】図13を参照すると、本発明の第2の実施
形態としての全体のブロック図および信号構成が示され
ている。すなわち、1つのATMレイヤデバイスである
ところのクロックマスタXXと、複数のPHYレイヤデ
バイスであるところのスレーブZとから構成され、複数
のスレーブZのうち1つをスレーブZ1、他の1つをス
レーブZ2として全体ブロックが構成されている。そし
て、クロックマスタXXとスレーブZ(スレーブZ1、
スレーブZ2)との間は、図13に示すようなバス接続
形態の信号線により接続されている。
【0114】第2の実施形態において、クロックマスタ
XXは、各スレーブZに対しセル送受信用のクロックを
供給するだけの機能を有している。そして、各スレーブ
Zは、スレーブZ相互間でセルを送受信する機能を有し
ている。すなわち、第1の実施形態においてはマスタ
(ATMレイヤデバイス)とスレーブ(PHYレイヤデ
バイス)間でセルの送受信を行う方式を提供したが、第
2の実施形態においてはスレーブ(PHYレイヤデバイ
ス)間でのみセルの送受信を行う方式を提供している。
従って、図13に示す各信号名は、送受信用の信号であ
るという意味合いから、「TRx 」を頭に付した信号名と
した。クロックマスタXXとスレーブZとの間で送受さ
れる信号について、図14を参照して説明する。
【0115】図14は、第2の実施形態の信号線につい
て説明する図である。なお、図14においては、クロッ
クマスタXXを単にマスタと称し、スレーブZを単にス
レーブと称することとする。
【0116】図14において、各信号はセルの送受信用
の信号であるため、送信と受信の区別は無いものとなっ
ている。
【0117】図14の信号は、図2(B)に示した第1
の実施形態のインタフェースの信号線とほぼ同様である
が、RxEnb*信号が削除されているところが異なってい
る。以下に詳述する。
【0118】図14のTRxClkは、マスタからスレーブに
送出する送受信用のクロック信号であり、スレーブはこ
の送受信クロック信号に同期して信号送受動作を行う。
【0119】TRxReqA[N..0] は、セルを他のスレーブに
対して送信したいスレーブが、セル転送の権利を獲得す
るために自らのアドレスを出力する信号線であり、N+
1ビットで構成されている。TRxReqA[N..0] がN+1ビ
ットであるため、図2(B)のRxReqA[N..0]で述べたと
同様に、1つのマスタに接続可能なスレーブの数の上限
に制限がなくなるものとなる。TRxReqA[N..0] はスレー
ブから他のスレーブに送出される。
【0120】TRxData[M..0] は、スレーブが他のスレー
ブに送受信するセルの送受信データ信号で、Mの値が7
の8ビットモードの場合はTRxData[7..0] の8本の送受
信データバスを使用し、Mの値が15の16ビットモー
ドの場合は更にTRxData[15..8]の拡張バスを使用する。
【0121】TRxAcq* は、或るスレーブがセルの転送権
を獲得した場合に、該スレーブから他のスレーブに対し
て出力される信号である。
【0122】TRxSOCは、送受信するセルの先頭を示す信
号であり、スレーブから他のスレーブに送出される。
【0123】次に、図15を参照して、スレーブZの構
成について説明する。
【0124】図15は、第2の実施形態におけるスレー
ブ(PHYレイヤデバイス)の構成を示す詳細ブロック
図である。
【0125】図15において、スレーブZは、セル送受
信制御部50と調停部51、及びセル転送要求部52で
構成されている。
【0126】そして、スレーブZは、クロックマスタX
XからTRxClk信号をセル送受信制御部50と調停部51
で入力し、セル送受信の基準クロックとする。セル転送
要求部52より送受信セル信号62がセル送受信制御部
50に送られると、セル送受信制御部50は、調停部5
1にセル転送獲得要求信号60を出力し、セル転送権
(他のスレーブZへセルを受信させるための権利)を獲
得しようとする。
【0127】このセル転送獲得要求信号60を入力した
調停部51は、セル転送権を獲得すべくTRxReqA[N..0]
信号へ自スレーブに割り当てられたアドレスを出力す
る。このときスレーブZ内の調停部51は、常にTRxReq
A[N..0] 信号を入力している。スレーブZ内の調停部5
1は、自アドレスをTRxReqA[N..0] 信号に出力した後、
入力するTRxReqA[N..0] 信号の状態でセル転送権を獲得
できたのかを判断する。
【0128】スレーブZが、他のスレーブZへのセル転
送権を獲得できた時、スレーブZ内の調停部51は、ス
レーブZ外のTRxAcq* 信号に"0" を出力する。このこと
により、自分が他のスレーブZへのセル転送権を獲得し
たことを他のスレーブZに知らせる。また、調停部51
は、セル転送獲得信号61をセル送受信制御部50に出
力し、セル送受信制御部50にセル転送権を獲得したこ
とを知らせる。
【0129】その後、セル送受信制御部50は、TRxDat
a[M..0] 信号にセルを出力する。このときセルの先頭バ
イトでTRxSOCに"1" を出力する。
【0130】次に、第2の実施形態の動作について説明
する。
【0131】第2の実施形態は、或るスレーブZ(例え
ばスレーブZ1)から他のスレーブZ(例えばスレーブ
Z2)にセルを転送する方式を提供するものであるた
め、第1の実施形態で述べたマスタ(ATMレイヤデバ
イス)によるセル受信動作が無く、代わりに他のスレー
ブZ(スレーブZ2)がセルを受信する。従って、第2
の実施形態の動作は、図4のフローチャートで述べたス
テップS17(マスタがセルを受信可能なときに、RxEn
b*信号に"0" を出力する(セル転送の許可を出す))の
動作が無いところだけが第1の実施形態の動作と異なっ
ている。そして、或るスレーブZ(スレーブZ1)がセ
ル転送権を獲得するための動作は、ステップS17を除
いて図4と同一である。このため、第2の実施形態の動
作についてのこれ以上の説明を省略する。
【0132】以上述べたように、本発明の第2の実施形
態は、第1の実施形態のマスタXがクロックマスタXX
に置き換わっており、クロックマスタXXはセル送受信
用の基準クロックを出力するだけとなっている。そし
て、各スレーブZが他のスレーブZへセルを送信したい
ときには、スレーブZ自らがセル転送権を獲得する動作
を行う。このため、スレーブZにおいてはセルの送信と
受信を別々に考慮する必要が無くなり、送受信を一体化
させることが可能となり、スレーブZ同士間に接続され
る信号線の数を非常に少なく出来る、という効果を有し
ている。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のATMセ
ル転送方式は、現在のATMフォーラムのUTOPIA
レベル2の規定において、RxAddr[4..0]信号に代えてRx
ReqA[N..] 信号を設け、スレーブ(PHYレイヤデバイ
ス)がマスタ(ATMレイヤデバイス)にセルを受信さ
せたいときに、スレーブ(PHYレイヤデバイス)自ら
が自アドレスを出力してセル転送権を獲得できるので、
セル転送効率を上げることができる、という効果を有し
ている。
【0134】また、UTOPIAレベル2で規定されて
いるスレーブ(PHYレイヤデバイス)のアドレス信号
を、5ビットから更に複数ビットに増加させた場合であ
っても、スレーブ(PHYレイヤデバイス)自らがセル
転送権を獲得できるので、セル転送効率が下がらないと
いう効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のATMセル転送方式の一実施形態を示
すブロック図である。
【図2】本実施形態の信号線について説明する図であ
る。
【図3】本実施形態におけるスレーブ(PHYレイヤデ
バイス)の送信側の構成を示す詳細ブロック図である。
【図4】本実施形態の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図5】図4の分岐1を説明する構成図である。
【図6】図4の分岐1を説明するタイミング図である。
【図7】図4の分岐2を説明する構成図である。
【図8】図4の分岐2を説明するタイミング図である。
【図9】図4の分岐3を説明する構成図である。
【図10】図4の分岐3を説明するタイミング図であ
る。
【図11】図4の分岐3を説明する第2の構成図であ
る。
【図12】図4の分岐3を説明する第2のタイミング図
である。
【図13】本発明のATMセル転送方式の第2の実施形
態を示すブロック図である。
【図14】第2の実施形態の信号線について説明する図
である。
【図15】第2の実施形態におけるスレーブ(PHYレ
イヤデバイス)の構成を示す詳細ブロック図である。
【図16】従来のUTOPIAレベル2における、1つ
のATMレイヤデバイス(マスタ)と複数のPHYレイ
ヤデバイス(スレーブ)との間の各信号線の接続形態を
示す図である。
【図17】従来のUTOPIAレベル2のインタフェー
スの信号線について説明する図である。
【図18】マスタ(ATMレイヤデバイス)からスレー
ブ(PHYレイヤデバイス)に対しセルを送信する場合
のタイミング図である。
【図19】マスタ(ATMレイヤデバイス)がスレーブ
(PHYレイヤデバイス)からセルを受信する場合のタ
イミング図である。
【図20】従来のUTOPIAレベル2における、スレ
ーブ(PHYレイヤデバイス)の送信側の構成を示す詳
細ブロック図である。
【符号の説明】
V マスタ W スレーブ X マスタ XX クロックマスタ Y スレーブ Z スレーブ 10 セル転送制御部 11 調停部 12 セル転送要求部 20 セル転送獲得要求信号 21 セル転送獲得信号 22 転送セル信号 50 セル送受信制御部 51 調停部 52 セル転送要求部 60 セル転送獲得要求信号 61 セル転送獲得信号 62 送受信セル信号 110 セル転送制御部 111 アドレス制御部 112 セル転送要求部 120 転送セル保有信号 121 セル転送許可信号 122 転送セル信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATMレイヤデバイスと複数のPHYレ
    イヤデバイスがUTOPIAレベル2で接続されるシス
    テムのATMセル転送方式において、前記PHYレイヤ
    デバイス同士が前記ATMレイヤデバイスに対してセル
    を転送する権利を獲得するセル転送権獲得手段を備え、
    前記PHYレイヤデバイスが前記ATMレイヤデバイス
    に対してセルを転送したい時には、前記セル転送権獲得
    手段によってセルを転送する権利を獲得し、即時にセル
    を転送することを特徴とするATMセル転送方式。
  2. 【請求項2】 前記セル転送権獲得手段は、前記PHY
    レイヤデバイス自らが自アドレスを前記ATMレイヤデ
    バイスに対して出力する自アドレス出力信号線を含んで
    構成されることを特徴とする請求項1に記載のATMセ
    ル転送方式。
  3. 【請求項3】 前記自アドレス出力信号線は、任意のN
    +1ビットで構成され、前記ATMレイヤデバイスに従
    属させることが可能な前記PHYレイヤデバイスの数に
    は上限が無いことを特徴とする請求項2に記載のATM
    セル転送方式。
  4. 【請求項4】 前記セル転送権獲得手段は、複数の前記
    PHYレイヤデバイスが同時にセルを転送する権利を獲
    得しようとした場合には、前記PHYレイヤデバイスの
    アドレスが小さい前記PHYレイヤデバイスに高い優先
    順位を与えることを特徴とする請求項1から請求項3の
    何れか1項に記載のATMセル転送方式。
  5. 【請求項5】 前記PHYレイヤデバイスのセル送信側
    の構成は、前記ATMレイヤデバイスに受信させたいセ
    ルを保有した時に転送セル信号を出力するセル転送要求
    部と、前記転送セル信号を入力した時にセル転送獲得要
    求信号を出力するセル転送制御部と、前記セル転送獲得
    要求信号を入力したときに前記セル転送権獲得手段によ
    ってセルを転送する権利を獲得し、前記セルを転送する
    権利を獲得したときにセル転送獲得信号を前記セル転送
    制御部に出力する調停部と、から構成されることを特徴
    とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のAT
    Mセル転送方式。
  6. 【請求項6】 ATMレイヤデバイスと複数のPHYレ
    イヤデバイスがUTOPIAレベル2で接続されるシス
    テムのATMセル転送方式において、前記PHYレイヤ
    デバイス同士が他の前記PHYレイヤデバイスに対して
    セルを転送する権利を獲得する第2のセル転送権獲得手
    段を備え、前記PHYレイヤデバイスが他の前記PHY
    レイヤデバイスに対してセルを転送したい時には、前記
    第2のセル転送権獲得手段によってセルを転送する権利
    を獲得し、即時にセルを転送することを特徴とするAT
    Mセル転送方式。
  7. 【請求項7】 前記第2のセル転送権獲得手段は、前記
    PHYレイヤデバイス自らが自アドレスを他の前記PH
    Yレイヤデバイスに対して出力する第2の自アドレス出
    力信号線を含んで構成されることを特徴とする請求項6
    に記載のATMセル転送方式。
  8. 【請求項8】 前記第2の自アドレス出力信号線は、任
    意のN+1ビットで構成され、前記ATMレイヤデバイ
    スに従属させることが可能な前記PHYレイヤデバイス
    の数には上限が無いことを特徴とする請求項7に記載の
    ATMセル転送方式。
  9. 【請求項9】 前記第2のセル転送権獲得手段は、複数
    の前記PHYレイヤデバイスが同時にセルを転送する権
    利を獲得しようとした場合には、前記PHYレイヤデバ
    イスのアドレスが小さい前記PHYレイヤデバイスに高
    い優先順位を与えることを特徴とする請求項6から請求
    項8の何れか1項に記載のATMセル転送方式。
  10. 【請求項10】 前記PHYレイヤデバイスは、他の前
    記PHYレイヤデバイスに受信させたいセルを保有した
    時に送受信セル信号を出力する第2のセル転送要求部
    と、前記送受信セル信号を入力した時に第2のセル転送
    獲得要求信号を出力するセル送受信制御部と、前記第2
    のセル転送獲得要求信号を入力したときに前記第2のセ
    ル転送権獲得手段によってセルを転送する権利を獲得
    し、前記セルを転送する権利を獲得したときに第2のセ
    ル転送獲得信号を前記セル送受信制御部に出力する第2
    の調停部と、から構成されることを特徴とする請求項6
    から請求項9の何れか1項に記載のATMセル転送方
    式。
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