JP2003060533A - 電力線搬送通信用分電盤、電力線搬送通信用コンセント、電力線搬送通信用配線システム、及び電力線搬送通信方法 - Google Patents

電力線搬送通信用分電盤、電力線搬送通信用コンセント、電力線搬送通信用配線システム、及び電力線搬送通信方法

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JP2003060533A
JP2003060533A JP2001244356A JP2001244356A JP2003060533A JP 2003060533 A JP2003060533 A JP 2003060533A JP 2001244356 A JP2001244356 A JP 2001244356A JP 2001244356 A JP2001244356 A JP 2001244356A JP 2003060533 A JP2003060533 A JP 2003060533A
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Tsunehiro Sato
恒博 佐藤
Tatsuyuki Sedaka
龍之 瀬高
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NTT Power and Building Facilities Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、情報機器に電源を供給する電力線
を利用して、電力供給と情報信号の搬送を同時に行うと
ともに、その配線システムの構築を容易にし、またレイ
アウト変更にも容易に対応できる電力線搬送通信用分電
盤、電力線搬送通信用コンセント、電力線搬送通信用配
線システム、及び電力線搬送通信方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】 電源分岐用の分電盤1に、フロア内の情
報機器が送受信する情報信号のルーティングを行うルー
タ回路6と、各電力線に、所定の周波数の搬送波を情報
信号により変調して重畳すると共に、重畳された搬送波
から情報信号を復調する変復調回路7とを設備し、情報
機器15に電力を供給するためのコンセント9にも、所
定の周波数の搬送波を情報信号により変調して重畳する
と共に、重畳した搬送波から情報信号を取り出すための
変復調回路7aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事務所、工場など
のフロアに設備された情報機器の通信に電力線搬送通信
を利用する配線システムに関し、特に、その配線システ
ムの構築を容易にし、またレイアウトの変更にも容易に
対応し得る、電力線搬送通信用分電盤、電力線搬送通信
用コンセント、電力線搬送通信用配線システム、及び電
力線搬送通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、事務所や工場のフロアにおいて、
電力配線システムと情報通信配線システムとを構築する
場合には、電力配線システムは建築の内装工事として分
電盤や電力ケーブル等を敷設し、情報通信配線システム
は通信工事としてルータ、ハブや情報ケーブル等の敷設
をするというように、それぞれの工事が別々に実施され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、工事区分が
2つに分かれているため、それぞれの工事実施計画の調
整に手間取る場合があった。また、フリーアクセスフロ
アの場合など床材を工事実施の度に剥がす必要があるた
め、工事期間が長くなったり、また、フロアのレイアウ
ト変更が生じた場合には、情報系の通信配線システムの
再構築が必要になったりするなど、配線システムの構築
工事のための支出が嵩むという問題があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、電力を供給する電力線ケーブルを利用して電力
供給と情報信号の搬送を同時に行うとともに、その配線
システムの構築を容易にし、またレイアウト変更にも容
易に対応できる、電力線搬送通信用分電盤、電力線搬送
通信用コンセント、電力線搬送通信用配線システム、及
び電力線搬送通信方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決すべくなされたもので、本発明の電力線搬送通
信用分電盤においては、電力をフロア内の各供給ルート
に分岐すると共に、フロア内の情報機器の通信を電力線
を利用した電力線搬送通信により行うための電力線搬送
通信用分電盤であって、フロア内の情報機器が送受信す
る情報信号のルーティングを行うルーティング回路と、
分岐される各電力線に、所定の周波数の搬送波を前記情
報信号により変調して重畳する変調回路と、分岐される
各電力線に重畳された搬送波から前記情報信号を取り出
すための復調回路とを具備することを特徴とする。
【0006】これにより、電力線の分岐用の分電盤と、
情報通信用の通信制御盤とを一体化して設備できる。ま
た、電力線の配線だけで、電源配線システム及び情報通
信配線システムを同時に構築できることになる。また、
省スペース化と、配線工事の省力化が図れる。またさら
に、配線工事費の低減及び工事期間の短縮が図れる。
【0007】また、本発明の電力線搬送通信用分電盤に
おいては、前記ルーティング回路がルータ、ブリッジ、
またはスイッチングハブであることを特徴とする。
【0008】これにより、電力線搬送通信におけるルー
ティングを行うための機器としては、フロア内に構築す
る情報システムに応じて、適切なものを選択使用でき
る。
【0009】また、本発明の電力線搬送通信用コンセン
トにおいては、フロア内の情報機器に電力を供給すると
共に、フロア内の情報機器の通信を電力線を利用した電
力線搬送通信により行うための電力線搬送通信用コンセ
ントであって、電力線に、所定の周波数の搬送波を情報
信号により変調して重畳する変調回路と、電力線に重畳
された搬送波から情報信号を取り出すための復調回路
と、前記情報信号の送受信先を区分けするスイッチング
ハブ回路とを内蔵することを特徴とする。
【0010】これにより、事務所や工場のフロア内に配
線システムを構築する場合に、電力線搬送通信用分電盤
と電力線搬送通信用コンセントを敷設し、それらを配線
接続することにより電源供給と情報通信のための配線工
事が簡単に行えることになる。そのため、電気工事と通
信工事との工事調整に要していた時間の削減、情報通信
ケーブルの材料費及び敷設費の削減が図れる。また、レ
イアウト変更も容易となる。また、配線工事費の低減及
び工事期間の短縮が図れる。
【0011】また、本発明の電力線搬送通信用コンセン
トにおいては、前記電力線搬送通信用コンセントには、
電力線の入り口にブレーカ回路をさらに具備することを
特徴とする。
【0012】これにより、電力線搬送通信用コンセント
の使用上の安全性が高まると共に、コンセントの電力線
からの切り離しが容易にできるようになる。
【0013】また、本発明の電力線搬送通信用配線シス
テムにおいては、フロア内の情報機器の通信を電力線を
利用した電力線搬送通信により行う電力線搬送通信用配
線システムであって、電力をフロア内の各供給ルートに
分岐する分電盤には、フロア内の情報機器が送受信する
情報信号のルーティングを行うルーティング回路と、分
岐される各電力線に、所定の周波数の搬送波を前記情報
信号により変調して重畳する変調回路と、分岐される各
電力線に重畳された搬送波から前記情報信号を復調する
復調回路とを具備し、前記情報機器に電力を供給するた
めのコンセントには、電力線に、所定の周波数の搬送波
を前記情報信号により変調して重畳する変調回路と、電
力線に重畳した搬送波から前記情報信号を取り出すため
の復調回路と、前記情報信号の送受信先を区分けするス
イッチングハブ回路とを具備することを特徴とする。
【0014】これにより、事務所や工場のフロア内に配
線システムを構築する場合に、電力線搬送通信用分電盤
と電力搬送通信用コンセントを敷設し、それらを配線接
続することにより電源供給と情報通信のための配線工事
が簡単に行えることになる。そのため、電気工事と通信
工事との工事調整に要していた時間の削減、情報通信ケ
ーブルの材料費及び敷設費の削減できる。また、レイア
ウト変更も容易となる。また、配線工事費の低減及び工
事期間の短縮が図れる。
【0015】また、本発明の電力線搬送通信用配線シス
テムにおいては、予め所定の間隔で所定の個数のジョイ
ントボックスが接続された電力線ケーブルに、前記電力
線搬送通信用コンセントを前記ジョイントボックスを介
して接続することを特徴とする。
【0016】これにより、事務所や工場のフロア内に配
線システムを構築する場合に、電力線搬送通信用分電盤
と電力搬送通信用コンセント、及び予め所定の間隔で所
定の個数のジョイントボックスが接続された電力線ケー
ブルを敷設することにより電源供給と情報通信のための
配線工事が簡単に行えることになる。そのため、電気工
事と通信工事との工事調整に要していた時間の削減、情
報ケーブルの材料費及び敷設費の削減が図れる。また、
レイアウト変更も容易になる。またさらに、配線システ
ムを構築するための工事費の低減及び工事期間の短縮が
できるようになる。
【0017】また、本発明の電力線搬送通信方法におい
ては、フロア内の情報機器の通信を電力線を利用した電
力線搬送通信により行う電力線搬送通信用配線システム
における電力線搬送通信方法であって、電力をフロア内
の各供給ルートに分岐する分電盤により、フロア内にお
ける情報機器が送受信する情報信号のルーティングを行
う手順と、分岐される各電力線に、所定の周波数の搬送
波を前記情報信号により変調して重畳する手順と、分岐
される各電力線に重畳された搬送波から前記情報信号を
復調する手順とが行われ、前記情報機器に電力を供給す
るためのコンセントにより、電力線に、所定の周波数の
搬送波を前記情報信号により変調して重畳する手順と、
電力線に重畳した搬送波から前記情報信号を取り出すた
めの手順と、前記情報信号の送受信先を区分けする手順
とが行われることを特徴とする。
【0018】これにより、事務所や工場のフロア内に配
線システムを構築する場合に、電力線搬送通信用分電盤
と電力搬送通信用コンセントを敷設し、それらを配線接
続することにより電源供給と情報通信のための配線工事
が簡単に行えることになる。そのため、電気工事と通信
工事との工事調整に要していた時間の削減、情報通信ケ
ーブルの材料費及び敷設費の削減できる。また、レイア
ウト変更も容易になる。また、工事費の低減及び工事期
間の短縮ができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0020】最初に、本発明による電力線搬送通信用配
線システムの全体構成について説明する。
【0021】図1は本発明による電力線搬送通信用分電
盤と電力線搬送通信用コンセントの接続構成例を示す図
であり、1は電源分岐と電力線搬送通信を行うための電
力線搬送通信用分電盤、4は電力線、5は情報信号線、
6はルータ回路、7は変復調回路、7aはコンセント9
内の変復調回路、8は幹線ケーブルセット、9は電源供
給と電力線搬送通信の機能を併せ持つコンセント(「電
力線搬送通信用コンセント」または単に「コンセント」
ともいう)、14はコンセント9に電源分岐するための
ジョイントボックス、15はパーソナルコンピュータ等
のユーザの情報機器を示している。なお、幹線ケーブル
セット8はオフイス配線用に作成された配線ケーブルで
あり、ジョイントボックス14及びワンタッチで配線接
続可能なハーネスが予め取り付けられた配線ケーブルの
セットであり、配線作業の省力化のために使用されるも
のである。また、コンセント9及び情報機器15は、代
表的に1つのみを例示しているが、実際には各ジョイン
トボックス14に1又は複数のコンセント9が接続さ
れ、各コンセント9にも1または複数の情報機器15が
接続されている。また、フロア内の情報機器15はLA
N(ローカル・エリア・ネットワーク)で通信接続され
ている。また、変復調回路7、7aは変調回路と復調回
路の両方を内蔵するものであるが、変調回路と復調回路
を個別に設けてもよい。
【0022】図1において、パーソナルコンピュータ等
の情報機器15が必要とする電源を、電力線搬送通信用
分電盤1と、幹線ケーブルセット8内の電力線4、ジョ
イントボックス14、及び電力線搬送通信用コンセント
9を介して供給する。それと同時に、幹線ケーブルセッ
ト8内の電力線4を利用して、情報信号(LAN信号)
をユーザの情報機器15に搬送する。このような配線シ
ステム構成にすることよって、電力線の配線を行うだけ
で、電源配線システムおよび情報配線システムが同時に
構築できることになる。
【0023】このために、電力線搬送通信用分電盤1に
は、オフイスフロア内における個人ユーザの情報機器1
5への「上り情報信号(外部から情報機器15へ送られ
る情報信号)」又は「下り情報信号(情報機器15から
外部へ送られる情報信号)」をルーティングする機能を
備えたルータ回路6を内蔵している。
【0024】また、電力線搬送通信用分電盤1には、数
ルートに分岐される幹線ケーブルセット8に対して、各
配線ルート上の個人情報を基にルーティングされた「上
り情報信号(外部から情報機器15へ送られる情報信
号)」を電力線4に搬送波により重畳する変調部と、ま
た電力ケーブルに重畳された搬送波から「下り情報信号
(情報機器15から外部へ送られる情報信号)」をネッ
トワーク上の情報信号に戻すための復調部から構成され
る変復調回路7を内蔵している。
【0025】またさらに、電源分岐用のジョイントボッ
クス14に接続され、ユーザの情報機器15の近く設備
される電力線搬送通信用コンセント9の内部には、「下
り情報信号(情報機器15から外部へ送られる情報信
号)」を電力線4に搬送波により重畳し、また電力ケー
ブルに重畳された搬送波から「上り情報信号(外部から
情報機器15へ送られる情報信号)」をネットワーク
(LAN)上の情報信号に戻すための変復調回路7aを
内蔵している。また、コンセント9には、変復調回路7
aで復調された「上り情報信号(ユーザの情報機器15
に向かう信号)」を個人情報信号として区分けするスイ
ッチングハブ回路(図示せず)を備えている。
【0026】このような電力線搬送通信用コンセント9
の構成により、電力線4に重畳された搬送波に含まれる
情報信号を復調し、個人ユーザの情報信号がパーソナル
コンピュータ等の情報機器15に区分けされて搬送され
る。また、パーソナルコンピュータ等の情報機器15が
外部に送信すべき情報信号は、情報信号線5から電力線
搬送通信用コンセント9に搬送され、電力線搬送通信用
コンセント9内で電力線4に搬送波として重畳され、他
の電力線搬送通信用コンセント9又は電力通信用分電盤
1に搬送されることによって、事務所や工場などのフロ
ア内における情報通信が可能となる。
【0027】なお、事務所や工場などのフロアにおいて
レイアウト変更がなされた場合には、電力線搬送通信用
分電盤1内のルータ回路6のルーティング情報を書き換
えることによって、LANによる情報通信を継続するこ
とができる。
【0028】以上説明した本発明の電力線搬送通信用配
線システムを使用することにより、事務所や工場のフロ
ア内に配線システムを構築する場合には、電気室に電力
線搬送通信用分電盤1を設置し、フリーアクセスオフイ
スフロア内にジョイントボックス14を数個を接続した
幹線ケーブルセット8を必要供給ルート数だけ敷設し、
更にジョイントボックス14に電力線搬送通信用コンセ
ント9を接続するだけで、電源供給及び情報信号の電力
線搬送通信が行えるようになる。
【0029】次に、電力線搬送通信用分電盤1及び電力
線搬送通信用コンセント9の構成例について説明する。
【0030】図2は、本発明による電力線搬送通信用分
電盤の構成例を示す図であり、1は電力線搬送通信用分
電盤、2は主幹MCCB(Molded Case Circuit Bre
aker)、3は電源分岐用の幹線MCCB、4は電力線、
5は情報信号線、6はルータ回路、7は変復調回路、8
は幹線ケーブルセット、14はジョイントボックスを示
している。
【0031】図2において、電力線搬送通信用分電盤1
は電気室に設置されており、例えば、オフイスフロア外
から情報信号線5により情報信号(LANの情報信号)
がルータ回路6に送信された場合には、ルータ回路6に
おいて電源供給ルート毎のグループユーザ情報を基に情
報信号のルーティングを行う。また、変復調回路7にお
いてルーティングされた情報信号により搬送波を変調
し、主幹MCCB2から幹線MCCB3に分岐された電
力線4に重畳する。情報信号により変調された搬送波
は、幹線ケーブルセット8を介してそれぞれの電源供給
ルート毎に搬送される。なお、ルータ回路6は、ブリッ
ジ回路、またはスイッチングハブ回路であってもよく、
フロア内に構築する情報システムに応じて、適切なもの
を選択して使用する。また、変復調回路7は変調回路と
復調回路の両方を内蔵するものであるが、変調回路と復
調回路を個別に設けてもよい。
【0032】また、図3は、本発明による電力線搬送通
信用コンセントの構成例を示す図であり、4は電力線、
5は情報信号線、7aは変復調回路、9は電力線搬送通
信用コンセント、10は分岐MCCB、11はスイッチ
ングハブ、12はモジュラージャック、13はコンセン
トのプラグ接続部を示している。
【0033】図3において、電力線4に重畳された情報
信号の搬送波は、電力線搬送通信用コンセント9内の分
岐MCCB10を経由し、変復調回路7aにおいて情報
信号として復調される。復調された情報信号は、スイッ
チングハブ回路11により区分けされ情報信号線5を介
してモジュラージャック12に搬送される。また、モジ
ュラージャック12に接続された情報信号線5から送ら
れる情報信号はスイッチングハブ回路11を経由して変
復調回路7aに伝送され、変復調回路7aにおいて電力
線4に搬送波として重畳されて搬送される。これによ
り、電力線4を利用した情報通信が可能となる。なお、
変復調回路7aは変調回路と復調回路の両方を内蔵する
ものであるが、変調回路と復調回路を個別に設けてもよ
い。
【0034】また、図4は、変復調回路の一例を示す図
であり、71は変復調回路7内の変復調器、72は復調
器、73は結合回路を示している。本例の変復調回路7
では、情報信号により変調する搬送波の周波数として、
動画などを扱うブロードバンド化に対応できるように、
「2〜30MHz」の搬送周波数を対象にしている。そ
のため、変調方式としては「OFDM(Orthogonal Fre
quency Division Multiplexing)直交周波数分割多重方
式」などを使用するが、特にこれに限らず、情報システ
ムの構成と使用目的に合わせて、搬送波の周波数と変調
方式を適宜選択して使用する。また、結合回路73はハ
イパスフイルタ(HPF)であり、電力線4と結合さ
れ、商用周波数成分を遮断すると共に、搬送波の注入と
抽出を行う。
【0035】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の電力線搬送通信用分電盤、電力線搬送通
信用コンセント、及び電力線搬送通信用配線システム
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力線搬
送通信用分電盤においては、電力線をフロア内の各ルー
トに分岐する分電盤内に、フロア内の情報機器用のルー
ティング回路と、分岐される各電力線に搬送波を情報信
号により変調して重畳する変調回路と、分岐される各電
力線に重畳された搬送波から情報信号を取り出すための
復調回路とを設備するようにした。これにより、電力線
の分岐用の分電盤と、情報通信用の通信制御盤とを一体
化して設備できる。また、電力線の配線だけで、電源配
線システム及び情報信号配線システムを同時に構築でき
ることになる。また、省スペース化と、配線工事の省力
化が図れる。またさらに、配線工事費の低減及び工事期
間の短縮が図れる。
【0037】また、本発明の電力線搬送通信用コンセン
トにおいては、情報機器に電力を供給するコンセント
に、搬送波を情報信号により変調して電力線に重畳する
変調回路と、電力線に重畳された搬送波から情報信号を
取り出すための復調回路と、情報信号の送受信先を区分
けするスイッチングハブ回路とを内蔵するようにした。
これにより、事務所や工場のフロア内に配線システムを
構築する場合に、電力線搬送通信用分電盤と電力線搬送
通信用コンセントを敷設し、それらを配線接続すること
により電源供給と情報通信のための配線工事が簡単に行
えることになる。そのため、電気工事と通信工事との工
事調整に要していた時間の削減、情報通信ケーブルの材
料費及び敷設費の削減が図れる。また、レイアウト変更
も容易となる。またさらに、配線工事費の低減及び工事
期間の短縮が図れる。
【0038】また、本発明の電力線搬送通信用配線シス
テムにおいては、電力線搬送通信用配線システムを構築
する際に、分電盤には、ルーティング回路と、分岐され
る各電力線に情報信号の搬送波を重畳する変調回路と、
分岐される各電力線に重畳された搬送波から情報信号を
復調する復調回路を設備し、さらに情報機器に電力を供
給するコンセントには、電力線に情報信号の搬送波を重
畳する変調回路と、電力線に重畳した搬送波から情報信
号を取り出すための復調回路を設備するようにした。こ
れにより、事務所や工場のフロア内に配線システムを構
築する場合に、電力線搬送通信用分電盤と電力搬送通信
用コンセントとを敷設し、それらを配線接続することに
より電源供給と情報通信のための配線工事が簡単に行え
ることになる。そのため、電気工事と通信工事との工事
調整に要していた時間の削減、情報ケーブルの材料費及
び敷設費の削減が図れる。また、レイアウト変更も容易
になる。またさらに、配線システムを構築するための工
事費の低減及び工事期間の短縮ができるようになる。
【0039】また、本発明の電力線搬送通信用配線シス
テムにおいては、電力線搬送通信用配線システムを構築
する際に、分電盤には、ルーティング回路と、分岐され
る各電力線に情報信号の搬送波を重畳する変調回路と、
分岐される各電力線に重畳された搬送波から情報信号を
復調する復調回路を設備し、さらに情報機器に電力を供
給するコンセントには、電力線に情報信号の搬送波を重
畳する変調回路と、電力線に重畳した搬送波から情報信
号を取り出すための復調回路を設備し、さらに電力線搬
送通信用分電盤と電力線搬送通信用コンセントの配線接
続に幹線ケーブルセット(ジョイントボックスなどを予
め設備した配線ケーブルのセット)を使用するようにし
た。これにより、事務所や工場のフロア内に配線システ
ムを構築する場合に、電力線搬送通信用分電盤と電力搬
送通信用コンセント、及び幹線ケーブルセットを敷設す
ることにより、電源供給と情報通信のための配線工事が
簡単に行えることになる。そのため、電気工事と通信工
事との工事調整に要していた時間の削減、情報ケーブル
の材料費及び敷設費の削減が図れる。また、レイアウト
変更も容易になる。またさらに、配線システムを構築す
るための工事費の低減及び工事期間の短縮ができるよう
になる。
【0040】また、本発明の電力線搬送通信方法におい
ては、電力線搬送通信用配線システムを構築する際に、
分電盤には、ルーティング回路と、分岐される各電力線
に情報信号の搬送波を重畳する変調回路と、分岐される
各電力線に重畳された搬送波から情報信号を復調する復
調回路を設備し、さらに情報機器に電力を供給するため
のコンセントには、電力線に情報信号の搬送波を重畳す
る変調回路と、電力線に重畳した搬送波から情報信号を
取り出すための復調回路を設備するようにした。これに
より、事務所や工場のフロア内に配線システムを構築す
る場合に、電力線搬送通信用分電盤と電力搬送通信用コ
ンセントとを施設し、それらを配線接続することによ
り、電源供給と情報通信のための配線工事が簡単に行え
ることになる。そのため、電気工事と通信工事との工事
調整に要していた時間の削減、情報ケーブルの材料費及
び敷設費の削減が図れる。また、レイアウト変更も容易
になる。またさらに、配線システムを構築するための工
事費の低減及び工事期間の短縮ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電力線搬送通信用分電盤と電力
線搬送通信用コンセントの接続構成例を示す図である。
【図2】 本発明による電力線搬送通信用分電盤の構成
例を示す図である。
【図3】 本発明による電力線搬送通信用コンセントの
構成例を示す図である。
【図4】 変復調回路の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 電力線搬送通信用分電盤 2 主幹MCCB 3 幹線MCCB 4 電カ線 5 情報信号線 6 ルータ回路 7、7a 変復調回路 71 変調器 72 復調器 73 結合回路 8 幹線ケーブルセット 9 電力線搬送通信用コンセント 10 分岐MCCB 11 スイッチングハブ回路 12 モジュラージャック 13 コンセントのプラグ接続部 14 ジョイントボックス 15 ユーザの情報機器
フロントページの続き Fターム(参考) 5G357 CA06 CC01 CC02 CC05 5G363 AA16 BA01 DB17 DB33 DB35 5K046 AA03 CC05 PS03 YY01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力をフロア内の各供給ルートに分岐す
    ると共に、フロア内の情報機器の通信を電力線を利用し
    た電力線搬送通信により行うための電力線搬送通信用分
    電盤であって、 フロア内の情報機器が送受信する情報信号のルーティン
    グを行うルーティング回路と、 分岐される各電力線に、所定の周波数の搬送波を前記情
    報信号により変調して重畳する変調回路と、 分岐される各電力線に重畳された搬送波から前記情報信
    号を取り出すための復調回路とを具備することを特徴と
    する電力線搬送通信用分電盤。
  2. 【請求項2】 前記ルーティング回路がルータ、ブリッ
    ジ、またはスイッチングハブであることを特徴とする請
    求項1記載の電力線搬送通信用分電盤。
  3. 【請求項3】 フロア内の情報機器に電力を供給すると
    共に、フロア内の情報機器の通信を電力線を利用した電
    力線搬送通信により行うための電力線搬送通信用コンセ
    ントであって、 電力線に、所定の周波数の搬送波を情報信号により変調
    して重畳する変調回路と、 電力線に重畳された搬送波から情報信号を取り出すため
    の復調回路と、 前記情報信号の送受信先を区分けするスイッチングハブ
    回路とを内蔵することを特徴とする電力線搬送通信用コ
    ンセント。
  4. 【請求項4】 前記電力線搬送通信用コンセントには、 電力線の入り口にブレーカ回路をさらに具備することを
    特徴とする請求項3記載の電力線搬送通信用コンセン
    ト。
  5. 【請求項5】 フロア内の情報機器の通信を電力線を利
    用した電力線搬送通信により行う電力線搬送通信用配線
    システムであって、 電力をフロア内の各供給ルートに分岐する分電盤には、 フロア内の情報機器が送受信する情報信号のルーティン
    グを行うルーティング回路と、 分岐される各電力線に、所定の周波数の搬送波を前記情
    報信号により変調して重畳する変調回路と、 分岐される各電力線に重畳された搬送波から前記情報信
    号を復調する復調回路とを具備し、 前記情報機器に電力を供給するためのコンセントには、 電力線に、所定の周波数の搬送波を前記情報信号により
    変調して重畳する変調回路と、 電力線に重畳した搬送波から前記情報信号を取り出すた
    めの復調回路と、 前記情報信号の送受信先を区分けするスイッチングハブ
    回路とを具備することを特徴とする電力線搬送通信用配
    線システム。
  6. 【請求項6】 予め所定の間隔で所定の個数のジョイン
    トボックスが接続された電力線ケーブルに、前記電力線
    搬送通信用コンセントを前記ジョイントボックスを介し
    て接続することを特徴とする請求項5に記載の電力線搬
    送通信用配線システム。
  7. 【請求項7】 フロア内の情報機器の通信を電力線を利
    用した電力線搬送通信により行う電力線搬送通信用配線
    システムにおける電力線搬送通信方法であって、 電力をフロア内の各供給ルートに分岐する分電盤によ
    り、 フロア内における情報機器が送受信する情報信号のルー
    ティングを行う手順と、 分岐される各電力線に、所定の周波数の搬送波を前記情
    報信号により変調して重畳する手順と、 分岐される各電力線に重畳された搬送波から前記情報信
    号を復調する手順とが行われ、 前記情報機器に電力を供給するためのコンセントによ
    り、 電力線に、所定の周波数の搬送波を前記情報信号により
    変調して重畳する手順と、 電力線に重畳した搬送波から前記情報信号を取り出すた
    めの手順と、 前記情報信号の送受信先を区分けする手順とが行われる
    ことを特徴とする電力線搬送通信方法。
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